JP7455092B2 - 空調制御装置及び空調制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係る空調制御装置3を含む空調システムを示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係る空調制御装置3のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1に示す空調システムは、電子機器が設置されている室内の温度を管理するシステムである。電子機器には、コンピュータのほか、通信機器等が含まれる。空調システムが管理する室としては、データセンタ、又は、サーバルーム等がある。
図1に示す空調システムは、N台の空調機1-1~1-Nと、M台の温度センサ2-1~2-Mと、空調制御装置3とを備えている。N,Mのそれぞれは、2以上の整数である。
空調機1-1~1-Nは、データセンタ等に設置されている。図1の例では、N=12である。
温度センサ2-1~2-Mは、データセンタ等に設置されている。図1では、図面の簡単化のため、M=2である例を示している。実際には、数メートルの間隔で、温度センサ2-m(m=1,・・・,M)が設置されている。また、温度センサ2-mは、例えば、データセンタ等の床上1.5mの位置と床上2.5mの位置とに設置されている。
温度センサ2-m(m=1,・・・,M)は、データセンタ等において、自己が設置されている位置の温度を測定し、測定温度MTmを示す温度データを空調制御装置3に出力する。
稼働パターン取得部11は、例えば、図2に示す稼働パターン取得回路21によって実現される。
稼働パターン取得部11は、N台の空調機1-1~1-Nの中で、稼働対象の空調機1-kを示すG個の稼働パターンOP1~OPGを取得する。
稼働パターン取得部11により取得される稼働パターンOPの数Gは、例えば、N台の空調機1-1~1-Nの中から、P台以上の空調機1を選ぶ組み合わせの数NCPであり、Pは、1以上N未満の整数である。
稼働対象の空調機が、例えば、空調機1-3,1-5,1-8,1-10であれば、k=3,5,8,10である。稼働対象の空調機が、例えば、空調機1-4,1-7,1-9であれば、k=4,7,9である。
稼働パターン取得部11は、G個の稼働パターンOP1~OPGを稼働パターン選択部14及び空調機制御部15のそれぞれに出力する。
温度データ取得部12は、それぞれの稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-m(m=1,・・・,M)により測定された温度である測定温度MTmを示す温度データを取得する。
温度データ取得部12は、取得した測定温度MTmを示す温度データを、予測モデル生成部13に出力する。
予測モデル生成部13は、温度データ取得部12から、測定温度MTmを示す温度データを取得し、空調機制御部15から、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kの制御量を取得する。
稼働対象の空調機1-kの制御量としては、例えば、空調機1-kの設定温度、空調機1-kの風量、又は、空調機1-kと接続されている圧縮機の稼働用電圧の周波数が想定される。図1に示す空調システムでは、空調機1-kの制御量が、空調機1-kの設定温度であるとして説明する。
予測モデル生成部13は、学習データとして、稼働パターンOPg(g=1,・・・,G)が示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkと、当該稼働対象の空調機が稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データとを用いて、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-m(m=1,・・・,M)により測定される温度を予測するための室温予測モデルRTMgを生成する。
予測モデル生成部13は、生成したG個の室温予測モデルRTM1~RTMGを稼働パターン選択部14に出力する。
稼働パターン選択部14は、稼働パターン取得部11から、G個の稼働パターンOP1~OPGを取得し、予測モデル生成部13から、G個の室温予測モデルRTM1~RTMGを取得する。
また、稼働パターン選択部14は、空調機制御部15から、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkを取得する。
稼働パターン選択部14は、室温予測モデルRTMg(g=1,・・・,G)に対して、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kの制御量である設定温度PTkを与えて、室温予測モデルRTMgから予測温度FTgを取得する。
稼働パターン選択部14は、予測温度FTg(g=1,・・・,G)に基づいて、G個の稼働パターンOP1~OPGの中から、1つの稼働パターンOPSELを選択する。
稼働パターン選択部14は、選択した1つの稼働パターンOPSELを空調機制御部15に出力する。
空調機制御部15は、稼働パターン取得部11から、G個の稼働パターンOP1~OPGを取得する。
空調機制御部15は、予測モデル生成部13に対して、G個の室温予測モデルRTM1~RTMGを生成させるために、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させる。例えば、G=3であれば、空調機制御部15は、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させたのち、室内温度が稼働対象の空調機1-kを稼働させる前の温度に戻ってから、再度、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させるという動作を繰り返し行う。
その後、空調機制御部15は、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させたのち、室内温度が稼働対象の空調機1-kを稼働させる前の温度に戻ってから、再度、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させるという動作を繰り返し行う。
さらに、その後、空調機制御部15は、稼働パターンOP3が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させたのち、室内温度が稼働対象の空調機1-kを稼働させる前の温度に戻ってから、再度、稼働パターンOP3が示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させるという動作を繰り返し行う。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させるとき、空調機1-kの設定温度PTkを予測モデル生成部13及び稼働パターン選択部14のそれぞれに出力する。
稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkは、空調機制御部15の内部メモリに格納されていてもよいし、空調制御装置3の外部から与えられるものであってもよい。
空調機制御部15は、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させる。
稼働パターン取得回路21、温度データ取得回路22、予測モデル生成回路23、稼働パターン選択回路24及び空調機制御回路25のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
空調制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、稼働パターン取得部11、温度データ取得部12、予測モデル生成部13、稼働パターン選択部14及び空調機制御部15におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
図4は、空調制御装置3の処理手順である空調制御方法を示すフローチャートである。
稼働パターン取得部11は、例えば、空調制御装置3の外部から、稼働対象の空調機1-kを示すG個の稼働パターンOP1~OPGを取得する(図4のステップST1)。
稼働パターン取得部11は、G個の稼働パターンOP1~OPGを稼働パターン選択部14及び空調機制御部15のそれぞれに出力する。
空調機制御部15は、予測モデル生成部13に対して、G個の室温予測モデルRTM1~RTMGを生成させるために、それぞれの稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させる。
例えば、G=2であり、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-kが、空調機1-3,1-8であり、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-kが、空調機1-5,1-10であるとする。また、全ての稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkが19度であり、コンピュータ等の電子機器が設置されている室内の温度が25度であるとする。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-3,1-8を設定温度PTkで一定時間稼働させたのち、室内温度が空調機1-3,1-8を稼働させる前の温度である25度に戻ると、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-3,1-8を設定温度PTk(=19度)で一定時間稼働させる。
空調機制御部15は、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-3,1-8の稼働を、例えばQ回行わせる。Qは、2以上の整数である。
その後、空調機制御部15は、室内温度が空調機1-3,1-8を稼働させる前の温度である25度に戻ると、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-5,1-10を設定温度PTk(=19度)で一定時間稼働させる。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-5,1-10を稼働させたのち、室内温度が空調機1-5,1-10を稼働させる前の温度である25度に戻ると、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-5,1-10を設定温度PTk(=19度)で一定時間稼働させる。
空調機制御部15は、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-5,1-10の稼働を、例えばQ回行わせる。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kが稼働を開始してから一定時間に温度データを取得することを指示するデータ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
例えば、G=2であり、空調機制御部15が、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-3,1-8を設定温度PTkでQ回稼働させていれば、温度データ取得部12は、それぞれの稼働中に温度センサ2-mによって測定された温度である測定温度MTmを示す温度データを取得する。したがって、温度データ取得部12は、稼働パターンOP1が示す稼働対象の空調機1-3,1-8が稼働されているときに、Q個の温度データを取得する。
また、空調機制御部15が、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-5,1-10を設定温度PTkでQ回稼働させていれば、温度データ取得部12は、それぞれの稼働中に温度センサ2-mによって測定された温度である測定温度MTmを示す温度データを取得する。したがって、温度データ取得部12は、稼働パターンOP2が示す稼働対象の空調機1-5,1-10が稼働されているときに、Q個の温度データを取得する。
温度データ取得部12は、取得したG×Q個の測定温度MTmを示す温度データを予測モデル生成部13に出力する。
予測モデル生成部13は、空調機制御部15から、稼働パターンOPg(g=1,・・・,G)が示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkと、稼働パターンOPgに対応する室温予測モデルRTMgの生成要求とを取得する。
予測モデル生成部13は、室温予測モデルRTMgの生成要求を取得すると、それぞれの室温予測モデルRTMgに与えるQ個の学習データとして、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkと、Q個の温度データの中のq(q=1,・・・,Q)番目の温度データとを含むデータセットを用意する。
1番目のデータセット=空調機1-kの設定温度PTk+1番目の温度データ
2番目のデータセット=空調機1-kの設定温度PTk+2番目の温度データ
:
Q番目のデータセット=空調機1-kの設定温度PTk+Q番目の温度データ
次に、予測モデル生成部13は、2番目のデータセットを、1番目のデータセットによって学習が行われた室温予測モデルRTMgに与えて、室温予測モデルRTMgから出力される予測温度FTgが、2番目の温度データが示す測定温度MTmに近づくように、室温予測モデルRTMgの内部パラメータを変更させる学習を行わせる。
以降、予測モデル生成部13は、q(q=3,・・・,Q)番目のデータセットを、(q-1)番目のデータセットによって学習が行われた室温予測モデルRTMgに与えて、室温予測モデルRTMgから出力される予測温度FTgが、q番目の温度データが示す測定温度MTmに近づくように、室温予測モデルRTMgの内部パラメータを変更させる学習を行わせる。
予測モデル生成部13は、上記のようにして、G個の稼働パターンOP1~OPGのそれぞれに対応している室温予測モデルRTMg(g=1,・・・,G)を生成する(図4のステップST3)。
室温予測モデルRTMgの生成処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
予測モデル生成部13は、生成したG個の室温予測モデルRTM1~RTMGを稼働パターン選択部14に出力する。
また、稼働パターン選択部14は、空調機制御部15から、稼働パターンOPgが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkを取得する。
稼働パターン選択部14は、設定温度PTkをG個の室温予測モデルRTM1~RTMGのそれぞれに与えて、室温予測モデルRTMg(g=1,・・・,G)から、予測温度FTgを取得する。
稼働パターン選択部14は、予測温度FTg(g=1,・・・,G)に基づいて、G個の稼働パターンOP1~OPGの中から、1つの稼働パターンOPSELを選択する(図4のステップST4)。
稼働パターン選択部14は、選択した1つの稼働パターンOPSELを空調機制御部15に出力する。
室温予測モデルRTMgの予測精度は、室温予測モデルRTMgから出力されるものである。閾値としては、1.5度、又は、2度等が考えられる。したがって、閾値が例えば1.5度であれば、室温予測モデルRTMgの予測精度が1.5度以内の室温予測モデルRTMgが選択される。閾値は、稼働パターン選択部14の内部メモリに格納されていてもよいし、空調制御装置3の外部から与えられるものであってもよい。
稼働パターン選択部14は、仮に選択した1つ以上の稼働パターンの中で、稼働対象の空調機1-kの台数が相対的に少ない1つの稼働パターンを選択する。即ち、稼働パターン選択部14は、仮に選択した1つ以上の稼働パターンの中で、稼働対象の空調機1-kの台数が最も少ない稼働パターンを稼働パターンOPSELとして選択する。
空調機制御部15は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させる(図4のステップST5)。
しかし、これは一例に過ぎず、稼働パターン選択部14が、以下のようにして、1つの稼働パターンOPSELを選択するようにしてもよい。
図5は、空調制御装置3における一部の処理手順を示すフローチャートである。
空調機制御部15は、取得したJ個の稼働パターンOP1~OPJの中で、いずれかの稼働パターンOPjが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで一定時間稼働させる(図5のステップST12)。空調機制御部15は、稼働パターンOPjが示す稼働対象の空調機1-kの稼働を例えばQ回行わせる。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させるとき、空調機1-kの設定温度PTkを予測モデル生成部13及び稼働パターン選択部14のそれぞれに出力する。また、空調機制御部15は、稼働パターンOPjに対応する室温予測モデルRTMjの生成要求を予測モデル生成部13に出力する。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
温度データ取得部12は、取得したQ個の温度データを予測モデル生成部13に出力する。
予測モデル生成部13は、空調機制御部15から、稼働パターンOPjが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkと、稼働パターンOPjに対応する室温予測モデルRTMjの生成要求とを取得する。
予測モデル生成部13は、室温予測モデルRTMjの生成要求を取得すると、Q個の温度データと設定温度PTkとから、上述したQ個のデータセットを用意する。
予測モデル生成部13は、それぞれのデータセットを室温予測モデルRTMjに順次与えて、室温予測モデルRTMjから出力される予測温度FTjが、温度データが示す測定温度MTmに近づくように、室温予測モデルRTMjの内部パラメータを変更させる学習を繰り返し行わせる。
ここでは、予測モデル生成部13が、Q個のデータセットを室温予測モデルRTMjに与えている。しかし、これは一例に過ぎず、予測モデル生成部13が、Q個のデータセットを室温予測モデルRTMjに与える前に、室温予測モデルRTMjの予測精度が閾値以上になれば、全てのデータセットを室温予測モデルRTMjに与えないようにしてもよい。
予測モデル生成部13は、データセットを室温予測モデルRTMjに繰り返し与えて、室温予測モデルRTMjの機械学習を継続させることで、予測精度が閾値以上である室温予測モデルRTMjを生成する(図5のステップST14)。
予測モデル生成部13は、予測精度が閾値以上である室温予測モデルRTMjを稼働パターン選択部14に出力する。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTkで稼働させるとき、空調機1-kの設定温度PTkを予測モデル生成部13及び稼働パターン選択部14のそれぞれに出力する。また、空調機制御部15は、稼働パターンOPjに対応する室温予測モデルRTMjの生成要求を予測モデル生成部13に出力する。
空調機制御部15は、稼働対象の空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
温度データ取得部12は、取得したQ個の温度データを予測モデル生成部13に出力する。
予測モデル生成部13は、空調機制御部15から、稼働パターンOPjが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkと、稼働パターンOPjに対応する室温予測モデルRTMjの生成要求とを取得する。
予測モデル生成部13は、室温予測モデルRTMjの生成要求を取得すると、Q個の温度データと設定温度PTkとから、上述したQ個のデータセットを用意する。
予測モデル生成部13は、それぞれのデータセットを室温予測モデルRTMjに順次与えて、室温予測モデルRTMjから出力される予測温度FTjが、温度データが示す測定温度MTmに近づくように、室温予測モデルRTMjの内部パラメータを変更させる学習を繰り返し行わせる。
予測モデル生成部13は、Q個のデータセットを室温予測モデルRTMjに与える前に、室温予測モデルRTMjの予測精度が閾値以上になれば、全てのデータセットを室温予測モデルRTMjに与えないようにしてもよい。
予測モデル生成部13は、データセットを室温予測モデルRTMjに繰り返し与えて、室温予測モデルRTMjの機械学習を継続させることで、予測精度が閾値以上である室温予測モデルRTMjを生成する(図5のステップST14)。
予測モデル生成部13は、予測精度が閾値以上である室温予測モデルRTMjを稼働パターン選択部14に出力する。
例えば、稼働パターン選択部14は、予測精度が閾値以上であるJ個の室温予測モデルRTM1~RTMJの中から、予測温度FTjが温度上限値Tmax以下である1つ以上の室温予測モデルRTMjを選択する。
そして、稼働パターン選択部14は、予測温度FTjが温度上限値Tmax以下である1つ以上の室温予測モデルRTMjの中から、室温予測モデルRTMj,N-3として、予測温度FTjが最も高い室温予測モデルRTMjを選択する。
稼働パターン選択部14は、選択した室温予測モデルRTMjに対応する稼働パターンOPjを、稼働パターンの候補OPSEL,N-3に決定する(図5のステップST16)。
稼働対象の空調機1-kの台数が(N-4)個である稼働パターンOPjについても、ステップST12~ST15の処理が繰り返される。
稼働パターン選択部14は、予測精度が閾値以上である室温予測モデルRTMjが1つ以上あれば、1つ以上の室温予測モデルRTMjの中から、室温予測モデルRTMj,N-4として、予測温度FTjが最も高い室温予測モデルRTMjを選択する。
稼働パターン選択部14は、選択した室温予測モデルRTMjに対応する稼働パターンOPjを、稼働パターンの候補OPSEL,N-4に決定する(図5のステップST16)。
以下、J個の稼働パターンOP1~OPJ及びJ’個の稼働パターンOP1~OPJを除く、稼働パターンOP1~OPGの中に、取得済みのJ’個の稼働パターンOPjが示す稼働対象の空調機1-kの台数よりも、稼働対象の空調機1-kの台数が1台少ない稼働パターンOPjがあれば、さらに、稼働パターンの候補が同様の方法で決定される。そして、1つの稼働パターンの候補OPSEL,N-5が選択される。
即ち、稼働パターン選択部14は、1つ以上の稼働パターンの候補の中で、稼働対象の空調機1-kの台数が最も少ない稼働パターンの候補を、1つの稼働パターンOPSELとして選択する。
例えば、稼働パターンの候補が、OPSEL,N-3と、OPSEL,N-4と、OPSEL,N-5とであれば、稼働パターン選択部14は、稼働パターンの候補OPSEL,N-5を、稼働パターンOPSELとして選択する。
実施の形態2では、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンが示す稼働対象の空調機1-kの制御量を変更する制御量変更部16を備える空調制御装置3について説明する。
図7は、実施の形態2に係る空調制御装置3のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図7において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図6に示す空調制御装置3は、稼働パターン取得部11、温度データ取得部12、予測モデル生成部13、稼働パターン選択部14、制御量変更部16、学習実行部17、設定温度決定部18及び空調機制御部19を備えている。
制御量変更部16は、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kの制御量を変更する。
図6に示す空調制御装置3では、制御量変更部16が、空調機1-kの制御量として、空調機1-kの設定温度PTkを変更するものとする。しかし、これは一例に過ぎず、制御量変更部16が、空調機1-kの制御量として、空調機1-kの風量を変更するようにしてもよいし、空調機1-kと接続されている圧縮機の稼働用電圧の周波数を変更するようにしてもよい。
学習実行部17は、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データと、制御量変更部16による変更後の制御量である設定温度PTkとを取得する。
学習実行部17は、取得した温度データと変更後の設定温度PTkとを、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgに与えて、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-mにより測定される温度を室温予測モデルRTMgに学習させる。
設定温度決定部18は、空調機1-kの設定可能な温度範囲に含まれている複数の温度のうち、いずれかの温度を空調機1-kの仮の設定温度PTkとして、学習実行部17による学習済みの室温予測モデルRTMgに与えて、学習済みの室温予測モデルRTMgから室内の予測温度FTgを取得する。
設定温度決定部18は、予測温度FTgと温度上限値Tmaxとに基づいて、空調機1-kの設定温度PTkを決定する。
空調機制御部19は、稼働パターン選択部14により選択された稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kを設定温度決定部18により決定された設定温度PTkで稼働させる。
稼働パターン取得回路21、温度データ取得回路22、予測モデル生成回路23、稼働パターン選択回路24、制御量変更回路26、学習実行回路27、設定温度決定回路28及び空調機制御回路29のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
空調制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、稼働パターン取得部11、温度データ取得部12、予測モデル生成部13、稼働パターン選択部14、制御量変更部16、学習実行部17、設定温度決定部18及び空調機制御部19におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図3に示すメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
制御量変更部16、学習実行部17、設定温度決定部18及び空調機制御部19以外は、図1に示す空調システムと同様である。ここでは、制御量変更部16、学習実行部17、設定温度決定部18及び空調機制御部19の動作について説明する。
制御量変更部16は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kの設定温度PTkを変更する。
例えば、制御量変更部16は、稼働パターンOPSELに対応する室温予測モデルRTMgに対して、測定温度MTmを効率的に学習させるため、アクティブラーニング(Active Learning)と呼ばれる方法で、空調機1-kの設定温度PTkを変更する。アクティブラーニングと呼ばれる方法での設定温度PTkの変更は、空調機1-kの設定可能な温度範囲の中で、現在の設定温度から最も離れている温度を次の設定温度に決定し、当該設定温度から最も離れている温度を更に次の設定温度に決定するものである。
制御量変更部16は、空調機1-kの設定可能な温度範囲に含まれている複数の温度の中で、現在設定中の設定温度PTk以外の温度と、現在設定中の設定温度PTkとの温度差ΔPTkをそれぞれ算出する。
例えば、設定可能な温度範囲に含まれている複数の温度が、19,20,21,22,23度であり、現在設定中の設定温度PTkが19度であるとする。
この場合、制御量変更部16は、温度差ΔPTkとして、1(=20-19)度、2(=21-19)度、3(=22-19)度及び4(=23-19)度のそれぞれを算出する。
制御量変更部16は、温度範囲に含まれている複数の温度の中から、算出したそれぞれの温度差ΔPTkに基づいて、変更後の設定温度PTkを選択する。
即ち、制御量変更部16は、算出した複数の温度差ΔPTkの中で、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=4度)を特定し、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=4度)に対応する温度である23度を1回目の変更後の設定温度PTk(=23度)に決定する。
制御量変更部16は、温度差ΔPTkとして、-3(=20-23)度、-2(=21-23)度及び-1(=22-23)度のそれぞれを算出する。
制御量変更部16は、算出した複数の温度差ΔPTkの中で、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=-3度)を特定し、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=-3度)に対応する温度である20度を2回目の変更後の設定温度PTk(=20度)に決定する。
制御量変更部16は、温度差ΔPTkとして、1(=21-20)度及び2(=22-20)度のそれぞれを算出する。
制御量変更部16は、算出した複数の温度差ΔPTkの中で、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=2度)を特定し、絶対値が最大の温度差ΔPTk(=2度)に対応する温度である22度を3回目の変更後の設定温度PTk(=22度)に決定する。
したがって、空調機1-kの設定温度PTkは、以下のように変更される。
19度→23度→20度→22度→21度
制御量変更部16は、空調機1-kの設定温度PTkの変更内容を示す設定温度変更情報を空調機制御部19に出力する。
設定温度変更情報は、設定温度PTkが、19度から、23度、20度、22度、21度の順番で変更されることを示している。
空調機制御部19は、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgの予測精度を高めるため、設定温度変更情報が示す順番通りに空調機1-kの設定温度PTkを切り替えて、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kを稼働させる。
即ち、空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTk(=23度)で一定時間稼働させてから、空調機1-kを設定温度PTk(=20度)で一定時間稼働させる。その後、空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTk(=22度)で一定時間稼働させてから、空調機1-kを設定温度PTk(=21度)で一定時間稼働させる。
詳細は後述するが、例えば、稼働対象の空調機1-kを設定温度PTk(=20度)で一定時間稼働させたとき、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgの予測精度が高精度Ansに到達すれば、空調機制御部19は、設定温度PTk(=22、21度)での空調機1-kの稼働をやめる。高精度Ansは、室温予測モデルRTMgの予測精度が実用上問題のない精度であることを意味し、例えば、0.5度、又は、0.6度が考えられる。
空調機制御部19は、1回目の変更後の設定温度PTk(=23度)で空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
学習実行部17は、空調機制御部19から、1回目の変更後の設定温度PTk(=23度)を取得する。
学習実行部17は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが、1回目の変更後の設定温度PTk(=23度)で稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データを取得する。
学習実行部17は、取得した温度データと設定温度PTk(=23度)とを、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgに与えることで、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-mにより測定される温度である設定温度PTkを室温予測モデルRTMgに学習させる。これにより、室温予測モデルRTMgの予測精度は、学習によって向上する。その結果、予測モデルRTMgから出力される予測温度FTgの精度が向上する。
学習実行部17は、学習後の室温予測モデルRTMgの予測精度を空調機制御部19に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを2回目の変更後の設定温度PTk(=20度)で稼働させるときに、2回目の変更後の設定温度PTk(=20度)を学習実行部17に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
空調機制御部19は、学習実行部17から出力された室温予測モデルRTMgの予測精度が高精度Ans以上であれば、以降、室温予測モデルRTMgの予測精度を高めるための空調機1-kの稼働をやめる。
学習実行部17は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが設定温度PTk(=20度)で稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データを取得する。
学習実行部17は、取得した温度データと設定温度PTk(=20度)とを、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgに与えることで、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-mにより測定される温度である設定温度PTkを室温予測モデルRTMgに学習させる。
学習実行部17は、学習後の室温予測モデルRTMgの予測精度を空調機制御部19に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを3回目の変更後の設定温度PTk(=22度)で稼働させるときに、3回目の変更後の設定温度PTk(=22度)を学習実行部17に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
空調機制御部19は、学習実行部17から出力された室温予測モデルRTMgの予測精度が高精度Ans以上であれば、以降、室温予測モデルRTMgの予測精度を高めるための空調機1-kの稼働をやめる。
学習実行部17は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが設定温度PTk(=22度)で稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データを取得する。
学習実行部17は、取得した温度データと設定温度PTk(=22度)とを、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgに与えることで、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-mにより測定される温度である設定温度PTkを室温予測モデルRTMgに学習させる。
学習実行部17は、学習後の室温予測モデルRTMgの予測精度を空調機制御部19に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを4回目の変更後の設定温度PTk(=21度)で稼働させるときに、4回目の変更後の設定温度PTk(=21度)を学習実行部17に出力する。
空調機制御部19は、稼働対象の空調機1-kを稼働させるとき、データ取得要求を温度データ取得部12に出力する。
空調機制御部19は、学習実行部17から出力された室温予測モデルRTMgの予測精度が高精度Ans以上であれば、以降、室温予測モデルRTMgの予測精度を高めるための空調機1-kの稼働をやめる。
学習実行部17は、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが設定温度PTk(=21度)で稼働しているときに温度データ取得部12により取得された温度データを取得する。
学習実行部17は、取得した温度データと設定温度PTk(=21度)とを、稼働パターンOPSELに対応している室温予測モデルRTMgに与えることで、稼働パターンOPSELが示す稼働対象の空調機1-kが稼働しているときに、温度センサ2-mにより測定される温度である設定温度PTkを室温予測モデルRTMgに学習させる。
設定温度決定部18は、それぞれの仮の設定温度PTk’を学習実行部17による学習済みの室温予測モデルRTMgに与えて、学習済みの室温予測モデルRTMgから、それぞれの予測温度FTgを取得する。
設定温度決定部18は、複数の予測温度FTgの中で、温度上限値Tmax以下の予測温度FTgを特定する。
設定温度決定部18は、図8に示すように、温度上限値Tmax以下の予測温度FTgの中で、最も高い温度を空調機1-kの設定温度PTkに決定する。
図8は、設定温度決定部18により決定される設定温度PTkの候補を示す説明図である。
図8において、横軸は時刻を示し、“Now”は、現在時刻である。縦軸は室内温度を示している。
図8の例では、仮の設定温度PTk’が、19度、20度及び21度であるときの、予測温度FTgが、温度上限値Tmax以下である。
仮の設定温度PTk’が、19度、20度及び21度であるときの、予測温度FTgの中で、最も高い温度が、仮の設定温度PTk’が21度であるときの予測温度FTgであるため、設定温度決定部18は、21度を空調機1-kの設定温度PTkに決定する。
設定温度決定部18は、決定した空調機1-kの設定温度PTkを空調機制御部19に出力する。
アクティブラーニングと呼ばれる方法での設定温度PTkの変更は、空調機1-kの設定可能な温度範囲の中で、現在の設定温度から最も離れている温度を次の設定温度に決定するものに限るものではなく、以下のようにして、制御量変更部16が、次の設定温度を決定するものであってもよい。
図9において、●は、設定済みの設定温度PTkを示している。実線は、設定温度PTkに対する室温予測モデルRTMgの出力温度である予測温度FTgを示し、点線は、予測温度FTgの真値を示している。
実線と点線との間隔が、設定温度PTkに対する室温予測モデルRTMgの精度を示す評価値を表している。矢印(1)~(4)の長さは、実線と点線との間隔を示している。実線と点線との間隔が狭い程、評価値が高い。図9の例では、矢印(1)の長さ<矢印(2)の長さ<矢印(4)の長さ<矢印(3)の長さである。図中、グレーの領域は、室温予測モデルRTMgの信頼度が約95%の領域である。
未だ設定温度PTkに設定されていない温度が、例えば、矢印(1)~(4)に対応する温度であるとすれば、矢印(1)~(4)の長さを互いに比較する。
制御量変更部16は、評価値の比較結果に基づいて、評価値が最も小さい温度を次の設定温度PTkに決定し、評価値が2番目に小さい温度をさらに次の設定温度PTkに決定する。以降、制御量変更部16は、評価値が小さい温度の順番に設定温度PTkを決定する。
図9の例では、制御量変更部16は、まず、評価値が最も小さい矢印(3)に対応する温度を次の設定温度PTkに決定し、評価値が次に小さい矢印(4)に対応する温度をさらに次の設定温度PTkに決定する。また、制御量変更部16は、評価値が次に小さい矢印(2)に対応する温度をさらに次の設定温度PTkに決定し、最後に、評価値が最も大きい矢印(1)に対応する温度をさらに次の設定温度PTkに決定する。
制御量変更部16が、上記のように、次の設定温度を決定する場合も、室温予測モデルRTMgに対する測定温度MTmの学習が効率的に行われる。
図9では、制御量変更部16が、例えば、矢印(1)に対応する温度よりも先に矢印(2)に対応する温度を設定温度PTkに決定している。しかし、制御量変更部16が、グレーの領域の大きさに基づいて、矢印(2)に対応する温度よりも先に矢印(1)に対応する温度を設定温度PTkに決定するようにしてもよい。
Claims (8)
- 室内に設置されている複数の空調機の中で、稼働対象の空調機を示す複数の稼働パターンを取得する稼働パターン取得部と、
それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときに、前記室内に設置されている温度センサの測定温度を示す温度データを取得する温度データ取得部と、
学習データとして、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量と、前記稼働対象の空調機が稼働しているときに前記温度データ取得部により取得された温度データとを用いて、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときの、前記温度センサにより測定される温度を予測するための室温予測モデルを生成する予測モデル生成部と、
前記予測モデル生成部により生成された、それぞれの稼働パターンに対応している室温予測モデルに対して、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量を与えて、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度を取得し、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度に基づいて、前記複数の稼働パターンの中から第1稼働パターンを選択する稼働パターン選択部と、
前記稼働パターン選択部により選択された、前記第1稼働パターンが示す稼働対象の空調機を稼働させる制御を行う空調機制御部と、
前記第1稼働パターンの選択により、前記複数の空調機のうちの少なくとも1台の空調機に対して設定された第1制御量から変更する、前記第1稼働パターンに対応している第1室温予測モデルが学習するための第2制御量を決定する制御を行う制御量変更部と、
学習データとして、前記第2制御量、前記温度データ取得部により取得された温度データとを、前記第1室温予測モデルに与える学習実行部とを備え、
前記制御量変更部は、設定可能な制御量のうち、前記第2制御量の候補となる複数の制御量に対して評価を行い、前記評価に基づいて前記第2制御量を決定する空調制御装置。 - 前記第1制御量は、前記複数の空調機のうちの少なくとも1台の空調機に対して設定された第1設定温度であり、
前記第2制御量は、第2設定温度であり、設定可能な温度の範囲のうち、前記第2設定温度の候補となる複数の温度に対して評価を行い、前記評価に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の空調制御装置。 - 前記稼働パターン選択部は、
前記稼働パターン取得部により取得された複数の稼働パターンの中で、対応している室温予測モデルから得られる予測温度が温度上限値以下であり、かつ、対応している室温予測モデルの予測精度が閾値以内である稼働パターンを選択し、選択された前記第1稼働パターンと、第2稼働パターンとを含む2つ以上の稼働パターンの中から、稼働対象の空調機の台数が相対的に少ない1つの稼働パターンである前記第1稼働パターンを選択することを特徴とする請求項1記載の空調制御装置。 - 前記制御量変更部は、前記評価として、空調機の設定可能な温度範囲のうち、前記第2設定温度の前記候補となる複数の温度と、前記第1設定温度との温度差をそれぞれ算出し、算出したそれぞれの温度差に基づいて、前記第2設定温度に設定する順番を決定し、
前記学習実行部は、前記制御量変更部により決定された順番に基づいて、前記候補となる温度のそれぞれを前記第2設定温度として前記室温予測モデルに与え、前記稼働対象の空調機が稼働しているときに、前記温度センサにより測定される温度を前記室温予測モデルに学習させることを特徴とする請求項2記載の空調制御装置。 - 空調機の設定可能な温度範囲に含まれている複数の温度のうち、いずれかの温度を空調機の仮の設定温度として、前記学習実行部による学習済みの室温予測モデルに与えて、前記学習済みの室温予測モデルから予測温度を取得し、前記予測温度と温度上限値とに基づいて、空調機の設定温度を決定する設定温度決定部を備えたことを特徴とする請求項2記載の空調制御装置。
- 前記空調機制御部は、前記稼働パターン選択部により選択された前記第1稼働パターンが示す稼働対象の空調機を前記設定温度決定部により決定された設定温度で稼働させることを特徴とする請求項5記載の空調制御装置。
- 室内に設置されている複数の空調機の中で、稼働対象の空調機を示す複数の稼働パターンを稼働パターン取得部によって取得し、
それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときに、前記室内に設置されている温度センサの測定温度を示す温度データを温度データ取得部によって取得し、
学習データとして、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量と、前記稼働対象の空調機が稼働しているときに前記温度データ取得部により取得された温度データとを用いて、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときの、前記温度センサにより測定される温度を予測するための室温予測モデルを予測モデル生成部によって生成し、
前記予測モデル生成部により生成された、それぞれの稼働パターンに対応している室温予測モデルに対して、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量を与えて、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度を取得し、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度に基づいて、前記複数の稼働パターンの中から第1稼働パターンを稼働パターン選択部によって選択し、
前記稼働パターン選択部により選択された、前記第1稼働パターンが示す稼働対象の空調機を稼働させる制御を空調機制御部によって行い、
前記第1稼働パターンの選択により、前記複数の空調機のうちの少なくとも1台の空調機に対して設定された第1制御量から変更する、前記第1稼働パターンに対応している第1室温予測モデルが学習するための第2制御量を制御量変更部によって決定し、
学習データとして、前記第2制御量と、前記温度データ取得部により取得された温度データとを、学習実行部によって前記第1室温予測モデルに与える空調制御方法であって、
前記制御量変更部は、設定可能な制御量の範囲のうち、前記第2制御量の候補となる複数の制御量に対して評価を行い、前記評価に基づいて前記第2制御量を決定する空調制御方法。 - コンピュータに
室内に設置されている複数の空調機の中で、稼働対象の空調機を示す複数の稼働パターンを取得する処理と、
それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときに、前記室内に設置されている温度センサの測定温度を示す温度データを取得する処理と、
学習データとして、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量と、前記稼働対象の空調機が稼働しているときに取得された温度データとを用いて、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機が稼働しているときの、前記温度センサにより測定される温度を予測するための室温予測モデルを生成する処理と、
生成された、それぞれの稼働パターンに対応している室温予測モデルに対して、それぞれの稼働パターンが示す稼働対象の空調機の制御量を与えて、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度を取得し、それぞれの稼働パターンに対応した予測温度に基づいて、前記複数の稼働パターンの中から第1稼働パターンを選択する処理と、
選択された前記第1稼働パターンが示す稼働対象の空調機を稼働させる処理と、
前記第1稼働パターンの選択により、前記複数の空調機のうちの少なくとも1台の空調機に対して設定された第1制御量から変更する、前記第1稼働パターンに対応している第1室温予測モデルが学習するための第2制御量を決定する処理と、
学習データとして、前記第2制御量と、取得された温度データとを、前記第1室温予測モデルに与える処理とを実行させ、
前記第2制御量は、設定可能な制御量の範囲のうち、前記第2制御量の候補となる複数の制御量に対して評価を行い、前記評価に基づいて決定されることを特徴とするコンピュータに実行させるためのプログラム。
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