JP7455065B2 - 被展開体を備えた飛行体 - Google Patents

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Description

本発明は、被展開体を備えた飛行体に関するものである。
近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、飛行体の産業上における利用が加速しつつある。この飛行体の一例として、ドローンが挙げられる。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得るものである。
一方で、上記のような飛行体の落下事故のリスクが危険視されており、飛行体の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、安全装置としてパラシュートまたはパラグライダー等の被展開体の展開装置およびエアバッグ装置などが製品化されつつある。例えば、特許文献1には、バネの反発力を利用して、筒内でピストン部を動作させ、このピストン部の動作によって揚力発生部材(被展開体の布部)を開口部から外部へ射出し、開傘させるとともに、その後、ブレークコードを介して揚力発生部材を引っ張って、揚力発生部材を操舵できる無人航空機(飛行体)が開示されている。
特開2018-43467号公報
しかしながら、上記従来の飛行体では、ブレークコードを引っ張ることができるものの、落下時に意図せずに障害物(地面、建物、人、動物など)と近接した場合において、この近接した障害物を飛行体自身が察知できないため、咄嗟にブレークコードを引っ張ることができるものではなかった。そのため、上記従来の飛行体では、障害物との衝突を回避することが難しい場合があるだけでなく、減速する前に障害物に衝突してしまい、衝突衝撃を緩和することが難しい場合もあった。
また、上記従来の飛行体では、ブレークコードを引っ張ることができるものの、たとえば、風向きが急変して追い風になった場合において、この状態を飛行体自身が察知できないため、風向きに適した操舵ができるものではなかった。そのため、上記従来の飛行体では、たとえば、比較的低い高度において追い風を受けた場合、失速して落下してしまうことがあった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、障害物との衝突を自動回避することが従来よりも容易になるだけでなく、仮に落下時において障害物と衝突することがあったとしても、その衝突衝撃を自動緩和することが従来よりも容易な揚力発生部材の展開装置を備えた飛行体を提供するとともに、風向きに適した操舵ができる揚力発生部材の展開装置を備えた飛行体を提供することを目的とする。
(1) 本発明の飛行体は、飛行体本体と、前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、前記飛行体本体に設置され、所定距離内に存在する障害物を検知する障害物検知部と、前記障害物検知部が前記障害物を検知した場合、前記障害物検知部から障害物検知信号を受信する制御部と、前記被展開体を収納する格納部と、前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、を備え、前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記障害物検知部から受信した前記障害物検知信号に基づいて、前記操舵部を操作し、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする。
ここで、被展開体は、展開した状態において揚力または浮力が発生することで飛行体を減速させることができるものであれば如何なる形態のものでもよく、前記被展開体としては、例えばパラフォイル、ロガロ型パラグライダー、ロガロ型パラシュート、トライアングル型パラグライダー、トライアングル型パラシュート等が挙げられる。前記揚力発生部材とは、展開状態において揚力または浮力が発生するものであり、前記被展開体の一つであるパラグライダー、トライアングル型パラシュート、ロガロ型パラシュートの布部(キャノピー)などが具体例として挙げられる。なお、上述のパラグライダーの中には、ラムエアを利用して翼形状を保つために、パラグライダーは、エアインテークのあるものが主流であるが、無いもの(シングルサーフェスなど)も存在する。安定した飛行を行うためには、エアインテーク付のパラグライダーがより好ましい。さらに、プロペラ等の推進装置をつけて、強制的に推進力を得て飛行できるパラグライダーでもよい。
(2) 上記(1)の飛行体においては、前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、前記展開装置は、前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、前記移動部材を有する射出部と、を含み、前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることが好ましい。
(3) 上記(2)の飛行体においては、前記障害物検知部が、レーザーセンサ、超音波センサ、ミリ波レーダー、サブミリ波レーダー、およびカメラのいずれか1つ以上を含むものであることが好ましい。
上記(2)または(3)の構成によれば、前記揚力発生部材の前記操舵部(例えばブレークコード)を制御することによって、本発明の飛行体は、障害物と衝突しそうな場合には障害物を自動回避することができ、仮に障害物に衝突したとしても衝突前に下降速度を十分に減速させることができるので、衝突の衝撃を自動緩和させることができる。特に、本発明の飛行体は、着陸直前時においては、下降速度を十分に減速させることができるので、軟着陸することが可能となり、着陸場所との衝突の衝撃を自動緩和できる。また、本発明の飛行体によれば、産業用の大型飛行体に適用しても、十分に上記各効果を達成することができる。
(4) 本発明の飛行体は、飛行体本体と、前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、前記飛行体本体の周囲の障害物に設置されたまたは前記障害物が保持しているデータ送信部から発信される前記障害物の位置を示す位置データを受信するデータ受信部と、前記データ受信部が前記位置データを受信した場合、前記データ受信部から前記位置データを受信する制御部と、前記被展開体を収納する格納部と、前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、を備え、前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記データ受信部から受信した前記位置データに基づいて、前記操舵部を操作し、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする。
(5) 上記(4)の飛行体においては、前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、前記展開装置は、前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、前記移動部材を有する射出部と、を含み、前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることが好ましい。
(6) 上記(4)または(5)の飛行体においては、前記データ受信部は、前記位置データを受信する中継局を介して前記位置データを受信するものであってもよい。
(7) 上記(4)~(6)の飛行体においては、前記位置データは、気圧、高度、GPS、加速度、速度、および距離のうちいずれか1つ以上のデータを含むことが好ましい。
上記(4)~(7)の構成によれば、本発明の飛行体は、前記障害物の位置を示す位置データ(例えば、前記障害物が人の場合、人が所持している携帯端末の位置データ(気圧センサ、GPS、将来的には3次元マップデータ)、車の場合、車に搭載されている位置データ(GPS、将来的には3次元マップデータ))を取得し、それらに基づいて、前記操舵部を操作し、前記障害物との衝突回避または前記障害物との衝突緩和等の制御を行うことができる。その結果として、障害物を予め回避して飛行(落下)することができるだけでなく、仮に落下時に衝突することがあったとしても、事前に予想して減速しておくことも可能であるので、被害を最小限にすることができる。
(8) 本発明の飛行体は、飛行体本体と、前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、前記飛行体本体に設置され、風向きを検知する風向検知部と、前記風向検知部が前記風向きを検知した場合、前記風向検知部から前記風向きの情報を含む風向信号を受信する制御部と、前記被展開体を収納する格納部と、前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、を備え、前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記風向検知部から受信した前記風向信号に基づいて、必要に応じて前記操舵部を操作し、害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする。
ここで、揚力発生部材は、展開した状態において揚力が発生するものであれば如何なる形態のものでもよく、当該揚力発生部材としては、例えばパラフォイル、ロガロ型パラグライダー、ロガロ型パラシュート、トライアングル型パラグライダー、トライアングル型パラシュート等が挙げられる。前記揚力発生部材とは、展開状態において揚力または浮力が発生するものであり、前記被展開体であるパラグライダー、トライアングル型パラシュート、ロガロ型パラシュートの布部(キャノピー)などが具体例として挙げられる。なお、上述のパラグライダーの中には、ラムエアを利用して翼形状を保つために、パラグライダーは、エアインテークのあるものが主流であるが、無いもの(シングルサーフェスなど)も存在する。安定した飛行を行うためには、エアインテーク付のパラグライダーがより好ましい。さらに、プロペラ等の推進装置をつけて、強制的に推進力を得て飛行できるパラグライダーでもよい。
上記(8)の構成によれば、容易に、飛行体の進行方向を風向きに適した方向(たとえば、進行方向を追い風の方向と異なる方向)に向けることができる。また、本発明の飛行体によれば、産業用の大型飛行体に適用しても、十分に上記効果を達成することができる。
(9) 上記(8)の飛行体においては、前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、前記展開装置は、前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、前記移動部材を有する射出部と、を含み、前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記風向検知部から受信した前記風向信号に基づいて、必要に応じて前記操舵部を操作する制御を行うものであることが好ましい。

(10) 上記(8)又は(9)の飛行体においては、前記風向検知部の風向きを検知する時間間隔が、1秒以下(好ましくは0.1秒以下、より好ましくは0.01秒以下)であることが好ましい。
上記(10)の構成によると、風向検知部の風向きを検知する時間間隔が1秒程度である場合、たとえば、150m程度の高度であれば、地面などに落下するまでに、飛行体の進行方向を風向きに対して適切な方向に向けることができる。また、風向検知部の風向きを検知する時間間隔が0.1秒程度である場合、たとえば、20m程度の高度であれば、地面などに落下するまでに、飛行体の進行方向を風向きに対して適切な方向に向けることができる。また、風向検知部の風向きを検知する時間間隔が0.01秒程度である場合、たとえば、2m程度の高度であれば、地面などに落下するまでに、飛行体の進行方向を風向きに対して適切な方向に向けることができる。
(11) 上記(8)乃至(10)の飛行体においては、前記風向検知部が、風見鶏型の風向計を有していることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、容易に風向きを検知することができる。
(12) 別の観点として、上記(8)乃至(10)の飛行体においては、前記風向検知部が、1つ以上の風速計を有しているものであってもよい。
上記(12)の構成によれば、容易に風向きおよび風速を検知することができる。特に複数の風速計を有している場合には、より精度よく風向きおよび風速を検知することができる。
(13) 別の観点として、上記(8)乃至(10)の飛行体においては、前記風向検知部が、GPSよりも高いレートで測位する高レートGPSと、前記飛行体の向きを検知する地磁気センサと、を有しているものであってもよい。
上記(13)の構成によれば、飛行体上での絶対風向をたとえば0.1秒以下ごとに検知でき、この検知した絶対風向を利用するので、より迅速に飛行体の操舵部を制御して操作することができる。
(14) 別の観点として、上記(8)乃至(10)の飛行体においては、前記風向検知部が、GPSと、前記飛行体の向きを検知する加速度センサおよびコンパスと、を有しているものであってもよい。
上記(14)の構成によれば、飛行体上での絶対風向をたとえば1秒以下ごとに検知でき、この検知した絶対風向を利用するので、迅速に飛行体の操舵部を制御して操作することができる。すなわち、上記(13)の構成の場合ほど迅速に飛行体の操舵部を制御して操作することはできないが、高度が比較的高い場合(たとえば150m程度)においては、地面などに落下するまでに、十分、迅速に操舵部を制御して操作することができる。
本発明の第1実施形態における飛行体に搭載されたパラグライダーが展開した状態を示す正面図である。 図1におけるパラグライダーの展開装置を示す断面図であって、作動前の状態の図である。 図1の飛行体におけるパラグライダーの展開装置の制御構成を含むブロック図である。 本発明の第2実施形態におけるパラグライダーの展開装置の制御構成を含むブロック図である。 本発明の第3実施形態における飛行体に搭載されたパラグライダーが展開した状態を示す正面図である。 図5におけるパラグライダーの展開装置を示す断面図であって、作動前の状態の図である。 本発明の第3実施形態におけるパラグライダーの展開装置の制御構成を含むブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図3に基づいて説明する。
図1に示したように、飛行体30は、飛行体本体31と、飛行体本体31に結合され、当該飛行体本体31を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)32と、飛行体本体31の下部に設けられた複数の脚部33と、被展開体であるパラグライダーの展開装置80とを備えている。
図1において、パラグライダー1は、空気をはらむことにより全体で翼型を成すキャノピー2と、キャノピー2から下方に向かって延びて飛行体30に連結される複数の吊下索3とを備えている。
キャノピー2は、図1に示したように、パラグライダー1を前方から見た場合、飛行体30の上方で左右方向に略円弧形状に広がるように形成されている。また、吊下索3(ライン)は、4本ずつ左右対称となるように、キャノピー2から飛行体30へと延設されている。なお、吊下索3は、一端が飛行体30に付設された装置に連結されていてもよい。
左右一対のブレークコード4は、飛行体30の操縦を行うものであり、一端部がキャノピー2の後端縁部分に4本ずつ対称的に途中から枝分かれして設けられ、他端部の1本ずつが後述する各ブレークコード引張装置10のリール14に接続されている。
なお、緊急時にパラグライダーの展開装置80が展開した飛行体30では、左右のブレークコード4の操作により、キャノピー2を変形させて受ける風圧抵抗を変えることで、旋回、上昇、または下降の操縦が行われるようになっている。例えば、飛行体30を右旋回させる場合は、右側のブレークコード4を引いてキャノピー2右側部の抵抗を増大させることにより、キャノピー2右側速度を減速させて方向転換を行うようになる。また、飛行体30を着陸させる場合は、左右のブレークコード4を引いてキャノピー2全体の抵抗を増大させることにより、下降速度を減速させて着陸を行うようになる。なお、ブレークコード4の引き操作とは、後述するブレークコード引張装置10のリール14にブレークコード4を巻き取る操作のことである。
作動前のパラグライダーの展開装置80は、図2に示したように、アクチュエータ88と、パラグライダー1と、ブレークコード引張装置10とを備えている。アクチュエータ88は、点火薬(図示略)を収容するカップ状のケース85を有するガス発生器84と、凹部(凹状部材)82および当該凹部82と一体的に形成されたピストンヘッド83(発射台)を有するピストン81(移動部材)と、ピストン81を収容し当該ピストン81の推進方向を規制する有底筒状のハウジング86(容器)とを備えている。なお、通常時(展開前)のパラグライダーの展開装置80のパラグライダー1と吊下索3とは、円筒状のハウジング86内において折り畳まれて収納されており、緊急時において飛行体30の制御部6(図3参照)から異常信号を受信したアクチュエータ88(図2参照)などの起動によりハウジング86内から外部に射出された後、図1に示したように展開され、使用されるものである。
また、図2に示したように、ハウジング86の内壁とピストンヘッド83の外周部との間には、隙間(クリアランス)である連通部S1が形成されている。ピストン81が移動する(図2の矢印方向に射出される)場合には、ハウジング86の内壁とピストンヘッド83との間の空間Sが負圧になるが、空間Sに連通部S1から空気が流入するので、このときの負圧を低減し、ピストン81の移動をスムーズにすることができる。
ガス発生器84は、凹部82内に設けられている。ガス発生器84の先端部には、ガス噴出口が設けられており、電気信号による点火により、凹部82内においてピストン81を図2の矢印方向に射出する推進力となるガスを発生させることができる。また、凹部82とガス発生器84の外壁部との間には、O-リングなどのシール部材89が設けられており、作動時においてガス漏れが発生しないようになっている。
なお、ガス発生器84は、図示しないが、小型軽量のものであり、ガス発生剤が充填されたカップ体と、ガス発生剤を着火させるための点火器と、点火器を保持するホルダとを備えるものである。また、ガス発生器84は、たとえば、マイクロガスジェネレータなどが挙げられるが、ガスを発生させることができるのであれば、どのような装置であってもよい。なお、ガス発生剤は、点火器が作動することによって生じた熱粒子によって着火され、燃焼することによってガスを発生させる薬剤(火薬または推進薬)である。
一般的にガス発生器は、非火薬式と火薬式とに大別できる。非火薬式の主流は、二酸化炭素や窒素等のガスを封入したガスボンベに、針等の鋭利部材と圧縮したバネとを連結して、バネ力を利用して鋭利部材を飛ばし、ボンベを封止している封板に衝突させてガスを放出させるものである。このとき、バネの圧縮力を解放するために、サーボモータ等の駆動源が通常使用される。次に、火薬式の場合であるが、点火器単体でもよいし、点火器とガス発生剤とを備えたものでもよい。また、火薬の力で小型のガスボンベにおける封板を開裂させ、内部のガスを外部へと排出するハイブリッド型、ストアード型のガス発生器を使用してもよい。この場合、ガスボンベ内の加圧ガスは、アルゴン、ヘリウム、窒素、二酸化炭素などの不燃性のガスから少なくとも一つ以上から選ばれる。また、加圧ガスが放出される際、確実に膨張させるために火薬式の発熱体をガス発生器に備えていてもよい。さらにガス発生器には、必要に応じてフィルタまたは/およびガス流量を調整するオリフィスを備えてもよい。
ガス発生剤としては、非アジド系ガス発生剤を用いることが好ましく、一般に燃料と酸化剤と添加剤とを含む成形体としてガス発生剤が形成される。燃料としては、たとえばトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体等又はこれらの組み合わせが利用される。具体的には、たとえばニトログアニジン、硝酸グアニジン、シアノグアニジン、5-アミノテトラゾール等が好適に利用される。また、酸化剤としては、たとえば塩基性硝酸銅等の塩基性硝酸塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アンモニアから選ばれたカチオンを含む硝酸塩等が利用される。硝酸塩としては、たとえば硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が好適に利用される。また、添加剤としては、バインダ、スラグ形成剤、燃焼調整剤等が挙げられる。バインダとしては、たとえばカルボキシメチルセルロースの金属塩、ステアリン酸塩等の有機バインダ、又は、合成ヒドロキシタルサイト、酸性白土等の無機バインダが好適に利用可能である。スラグ形成剤としては窒化珪素、シリカ、酸性白土等が好適に利用可能である。また、燃焼調整剤としては、金属酸化物、フェロシリコン、活性炭、グラファイト等が好適に利用可能である。また、ニトロセルロースを主成分としたシングルベース火薬、ダブルベース火薬、トリプルベース火薬を用いてもよい。
また、ガス発生剤の成形体の形状には、顆粒状、ペレット状、円柱状等の粒状のもの、ディスク状のものなど様々な形状のものがある。また、円柱状のものでは、成形体内部に貫通孔を有する有孔状(たとえば単孔筒形状又は多孔筒形状等)の成形体も利用される。また、ガス発生剤の形状の他にもガス発生剤の線燃焼速度、圧力指数などを考慮に入れて成形体のサイズおよび充填量を適宜選択することが好ましい。
このような構成において、ピストン81の推進によりパラグライダー1を直接押し出して展開させることができる。なお、ハウジング86の開口端部は初期状態で蓋87により閉じられており、パラグライダー1の押し出しにより上記開口端部から外れるようになっている。
ブレークコード引張装置10は、図2に示すように、支持台11と、サーボモータ12と、リールシャフト13と、リール14と、を備え、左右のブレークコード4に対応するように、一対設けられている。
支持台11は、飛行体30のハウジング86内において、飛行体本体31上部に固定されている。サーボモータ12は、支持台11の一端側の側部に固定されており、リールシャフト13の一端部と一体化している出力軸を有している。リール14は、リールシャフト13を中心に回転可能に支持されているものである。これらの構成により、各ブレークコード引張装置10は、サーボモータ12によって、左右の各リール14に左右のブレークコード4を巻き取る操作、または、各リール14から左右のブレークコード4を繰り出す操作を適宜行うことができる。
また、図3に示したように、この飛行体30は、障害物検知部5、制御部6、バッテリ7、制御部6から送信された情報を記憶する記憶部8、コントローラ40からの操作信号を受信し、飛行体30の情報をコントローラ40に送信する送受信部9などを備えている。
障害物検知部5は、飛行体30の高度を検出し、検出した高度情報である高度検出信号を制御部6に出力するようになっている。また、障害物検知部5は、飛行体本体31または障害物検知部5から所定距離内に存在する障害物を検知した場合、障害物検知信号を制御部6に出力するとともに、飛行体本体31と障害物との距離を検出し、検出した距離情報である距離検出信号を制御部6に出力するようになっている。また、障害物検知部5は、飛行体30の異常を検出し、検出した情報に基づいて、異常信号を制御部6に出力するようになっている。なお、障害物検知部5としては、必要に応じて、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、GPS(全地球測位システム)、レーザーセンサ、超音波センサ、赤外線センサ、ミリ波レーダー、サブミリ波レーダー、カメラ、速度センサ、および風向検知センサのうち少なくとも1つ以上を含むものであることが好ましい。
制御部6は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータであって、必要に応じて作動信号を送信して左右のブレークコード引張装置10を制御するものであり、例えば、左右のブレークコード引張装置10の各サーボモータ12をそれぞれ作動または停止させる信号を出力するようになっている。また、制御部6は、障害物検知部5からリアルタイムで障害物検知信号、距離検出信号、高度検出信号(飛行体30の高度の情報を含む)を受信し、これらの受信した各信号に応じて左右のブレークコード引張装置10を作動させるか否かの判断を行うようになっている。たとえば、制御部6は、障害物検知信号を受信した場合、または、受信した距離検出信号に含まれる距離の情報が所定の距離以下であった場合において、左右のブレークコード引張装置10に制御信号を送信し、左右のブレークコード引張装置10のうちいずれか一方を作動させて飛行体30を障害物から回避する制御、または、左右のブレークコード引張装置10どちらも作動させてブレークコードを引っ張り、飛行体30と障害物との衝突の衝撃を緩和する制御などを行う。また、制御部6は、飛行体30に異常が発生したことを障害物検知部5が検知した際、障害物検知部5から異常信号を受信し、受信した異常信号に応じて、アクチュエータ88におけるガス発生器84を作動させるようになっている。
コントローラ40は、操作者によって飛行体30を操作するためのものであり、操作者の入力に基づいて操作信号を送受信部9に送信するものである。これにより、通常時の飛行体30の操作だけでなく、緊急時においてブレークコード引張装置10を操作することもできる。また、コントローラ40は、送受信部9から飛行体30の飛行状態(異常状態を含む)などの各種情報を受信することができる。
続いて、パラグライダーの展開装置80の動作について説明する。
まず、飛行中に飛行体30が緊急事態に陥った場合、障害物検知部5が異常状態を検知し、異常信号を制御部6に送信する。異常信号を受信した制御部6は、パラグライダーの展開装置80のアクチュエータ88に動作信号を送信する。この動作信号を受信したアクチュエータ88は、ガス発生器84を作動させ、パラグライダー1を飛行体30のハウジング86内から外部へ射出し、図1に示した状態となるように展開させる。なお、ガス発生器84が作動するのに合わせて、ブレークコード引張装置10は、ブレークコード4を繰り出し可能な状態にする。たとえば、ブレークコード4の繰り出し方向にリール14を回転させるためにサーボモータ12を作動させるか、もしくは、リール14の回転をフリー状態にして、パラグライダー1の射出力(ガス発生器84のガス圧力)を利用して、ブレークコード4を引っ張り出すような状態にする。
続いて、パラグライダー1の展開後は、徐々に飛行体30の高度を下げつつ、コントローラ40からの操作信号に基づいて、また、制御部6からの制御信号に基づいて、ブレークコード引張装置10はブレークコード4を引っ張ったり繰り出したりして、飛行体30を自動操舵し、安全な場所に軟着陸させたり、障害物と衝突しそうな場合には障害物から自動回避したり、仮に衝突する場合に備えて衝突の衝撃を自動緩和させたりする。
本実施形態の飛行体30によれば、ブレークコード4を巻き取るまたは繰り出すことによって、ブレークコード4の引っ張り具合を自動調整可能である。これにより、飛行体30は、障害物と衝突しそうな場合には障害物を自動回避することができ、仮に障害物に衝突したとしても衝突前に下降速度を十分に減速させることができるので、衝突の衝撃を自動緩和させることができる。特に、本実施形態の飛行体30によれば、着陸直前時においては、下降速度を十分に減速させることができるので、軟着陸することが可能となり、着陸場所との衝突の衝撃を自動緩和できる。また、飛行体30によれば、産業用の大型飛行体に適用しても、十分に上記各効果を達成することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係る飛行体について説明する。なお、説明しない点、および、第1実施形態と下二桁が同じ符号のものは、特に示すことがない限り、第1実施形態と同じ部位であるので、説明を省略することがある。
本実施形態の飛行体(全体図は図示せず)は、図4に示したパラグライダーの展開装置の制御構成を含む点で、第1実施形態と異なっている。以下、具体的に説明する。
飛行体130は、第1実施形態の飛行体30とほぼ同じ構成であるが、図4に示したように、第1実施形態の送受信部9の代わりに、中継局150を介して飛行体151、携帯端末153、または建物155の位置データ(高度データを含む)を受信したり、または、直接、飛行体151、携帯端末153、または建物155から、それぞれの位置データを受信したりする送受信部109を用いている点で異なっている。
ここで、中継局150は、単なる通信の基地局だけでなく、航空管制を行う通信部署なども含むものである。したがって、中継局が航空管制を行う通信部署などの場合、送受信部109は、たとえば、位置データとともに、航空管制に関するデータ(どの場所をいつに飛行してもよいなどの情報、飛行経路の情報など)も受信することが可能である。
また、携帯端末153は、位置データ送信専用の端末であってもよいし、スマートフォンなどの端末であってもよい。また、建物155におけるデータ送信部156は、位置データ送信専用の端末であってもよいし、無線または有線環境を使用したネットワークを用いたコンピュータ端末であってもよい。
本実施形態の飛行体130によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができるだけでなく、他の飛行体、人、建物などの障害物と交信し、位置を把握することができる。その結果として、障害物を予め回避して飛行(落下)することができるだけでなく、仮に落下時に衝突することがあったとしても、事前に予想して減速しておくことも可能であるので、被害を最小限にすることができる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態に係る飛行体について説明する。なお、説明しない点、および、第1実施形態と下二桁が同じ符号のものは、特に示すことがない限り、第1実施形態と同じ部位であるので、説明を省略することがある。
図5に示したように、飛行体230は、飛行体本体231と、飛行体本体231に結合され、当該飛行体本体231を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)232と、飛行体本体231の下部に設けられた複数の脚部233と、パラグライダーの展開装置280とを備えている。
図5において、パラグライダー201は、空気をはらむことにより全体で翼型を成すキャノピー202と、キャノピー202から下方に向かって延びて飛行体230に連結される複数の吊下索203とを備えている。
キャノピー202は、図5に示したように、パラグライダー201を前方から見た場合、飛行体230の上方で左右方向に略円弧形状に広がるように形成されている。また、吊下索203(ライン)は、4本ずつ左右対称となるように、キャノピー202から飛行体230へと延設されている。なお、吊下索203は、一端が飛行体230に付設された装置に連結されていてもよい。
左右一対のブレークコード204は、飛行体230の操縦を行うものであり、一端部がキャノピー202の後端縁部分に4本ずつ対称的に途中から枝分かれして設けられ、他端部の1本ずつが後述する各ブレークコード引張装置210(操舵部の一例)のリール214に接続されている。
なお、緊急時にパラグライダーの展開装置280が展開した飛行体230では、左右のブレークコード204の操作により、キャノピー202を変形させて受ける風圧抵抗を変えることで、旋回、上昇、または下降の操縦が行われるようになっている。例えば、飛行体230を右旋回させる場合は、右側のブレークコード204を引いてキャノピー202右側部の抵抗を増大させることにより、キャノピー202右側速度を減速させて方向転換を行うようになる。また、飛行体230を着陸させる場合は、左右のブレークコード204を引いてキャノピー202全体の抵抗を増大させることにより、下降速度を減速させて着陸を行うようになる。なお、ブレークコード204の引き操作とは、後述するブレークコード引張装置210のリール214にブレークコード204を巻き取る操作のことである。
作動前のパラグライダーの展開装置280は、図6に示したように、アクチュエータ288と、パラグライダー201と、ブレークコード引張装置210とを備えている。アクチュエータ288は、点火薬(図示略)を収容するカップ状のケース285を有するガス発生器284と、凹部(凹状部材)282および当該凹部282と一体的に形成されたピストンヘッド83(発射台)を有するピストン281(移動部材)と、ピストン281を収容し当該ピストン281の推進方向を規制する有底筒状のハウジング286(容器)とを備えている。なお、通常時(展開前)のパラグライダーの展開装置280のパラグライダー201と吊下索203とは、円筒状のハウジング286内において折り畳まれて収納されており、緊急時において飛行体230の制御部206(図7参照)から異常信号を受信したアクチュエータ288(図6参照)などの起動によりハウジング286内から外部に射出された後、図5に示したように展開され、使用されるものである。
また、図6に示したように、ハウジング286の内壁とピストンヘッド83の外周部との間には、隙間(クリアランス)である連通部S2が形成されている。ピストン281が移動する(図6の矢印方向に射出される)場合には、ハウジング286の内壁とピストンヘッド83との間の空間S3が負圧になるが、空間S3に連通部S2から空気が流入するので、このときの負圧を低減し、ピストン281の移動をスムーズにすることができる。
ガス発生器284は、凹部282内に設けられている。ガス発生器284の先端部には、ガス噴出口が設けられており、電気信号による点火により、凹部282内においてピストン281を図6の矢印方向に射出する推進力となるガスを発生させることができる。また、凹部282とガス発生器284の外壁部との間には、O-リングなどのシール部材289が設けられており、作動時においてガス漏れが発生しないようになっている。
なお、ガス発生器284は、図示しないが、小型軽量のものであり、ガス発生剤が充填されたカップ体と、ガス発生剤を着火させるための点火器と、点火器を保持するホルダとを備えるものである。また、ガス発生器284は、たとえば、マイクロガスジェネレータなどが挙げられるが、ガスを発生させることができるのであれば、どのような装置であってもよい。なお、ガス発生剤は、点火器が作動することによって生じた熱粒子によって着火され、燃焼することによってガスを発生させる薬剤(火薬または推進薬)である。
一般的にガス発生器は、非火薬式と火薬式とに大別できる。非火薬式の主流は、二酸化炭素や窒素等のガスを封入したガスボンベに、針等の鋭利部材と圧縮したバネとを連結して、バネ力を利用して鋭利部材を飛ばし、ボンベを封止している封板に衝突させてガスを放出させるものである。このとき、バネの圧縮力を解放するために、サーボモータ等の駆動源が通常使用される。次に、火薬式の場合であるが、点火器単体でもよいし、点火器とガス発生剤とを備えたものでもよい。また、火薬の力で小型のガスボンベにおける封板を開裂させ、内部のガスを外部へと排出するハイブリッド型、ストアード型のガス発生器を使用してもよい。この場合、ガスボンベ内の加圧ガスは、アルゴン、ヘリウム、窒素、二酸化炭素などの不燃性のガスから少なくとも一つ以上から選ばれる。また、加圧ガスが放出される際、確実に膨張させるために火薬式の発熱体をガス発生器に備えていてもよい。さらにガス発生器には、必要に応じてフィルタまたは/およびガス流量を調整するオリフィスを備えてもよい。
ガス発生剤としては、非アジド系ガス発生剤を用いることが好ましく、一般に燃料と酸化剤と添加剤とを含む成形体としてガス発生剤が形成される。燃料としては、たとえばトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体等又はこれらの組み合わせが利用される。具体的には、たとえばニトログアニジン、硝酸グアニジン、シアノグアニジン、5-アミノテトラゾール等が好適に利用される。また、酸化剤としては、たとえば塩基性硝酸銅等の塩基性硝酸塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アンモニアから選ばれたカチオンを含む硝酸塩等が利用される。硝酸塩としては、たとえば硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が好適に利用される。また、添加剤としては、バインダ、スラグ形成剤、燃焼調整剤等が挙げられる。バインダとしては、たとえばカルボキシメチルセルロースの金属塩、ステアリン酸塩等の有機バインダ、又は、合成ヒドロキシタルサイト、酸性白土等の無機バインダが好適に利用可能である。スラグ形成剤としては窒化珪素、シリカ、酸性白土等が好適に利用可能である。また、燃焼調整剤としては、金属酸化物、フェロシリコン、活性炭、グラファイト等が好適に利用可能である。また、ニトロセルロースを主成分としたシングルベース火薬、ダブルベース火薬、トリプルベース火薬を用いてもよい。
また、ガス発生剤の成形体の形状には、顆粒状、ペレット状、円柱状等の粒状のもの、ディスク状のものなど様々な形状のものがある。また、円柱状のものでは、成形体内部に貫通孔を有する有孔状(たとえば単孔筒形状又は多孔筒形状等)の成形体も利用される。また、ガス発生剤の形状の他にもガス発生剤の線燃焼速度、圧力指数などを考慮に入れて成形体のサイズおよび充填量を適宜選択することが好ましい。
このような構成において、ピストン281の推進によりパラグライダー201を直接押し出して展開させることができる。なお、ハウジング286の開口端部は初期状態で蓋287により閉じられており、パラグライダー201の押し出しにより上記開口端部から外れるようになっている。
ブレークコード引張装置210は、図6に示すように、支持台211と、サーボモータ212と、リールシャフト213と、リール214と、を備え、左右のブレークコード204に対応するように、一対設けられている。
支持台211は、飛行体230のハウジング286内において、飛行体本体231上部に固定されている。サーボモータ212は、支持台211の一端側の側部に固定されており、リールシャフト213の一端部と一体化している出力軸を有している。リール214は、リールシャフト213を中心に回転可能に支持されているものである。これらの構成により、各ブレークコード引張装置210は、サーボモータ212によって、左右の各リール214に左右のブレークコード204を巻き取る操作、または、各リール214から左右のブレークコード204を繰り出す操作を適宜行うことができる。
また、図7に示したように、この飛行体230は、風向検知部205、制御部206、バッテリ207、制御部206から送信された情報を記憶する記憶部208、コントローラ240からの操作信号を受信し、飛行体230の情報をコントローラ240に送信する送受信部209などを備えている。
風向検知部205は、飛行体230が受ける風向きを1秒以下ごとに検出(必要に応じて風速も検出)し、検出した風向きの情報である風向信号(風速も検出している場合は風速の情報を含む)を制御部206に出力するようになっている。なお、風向検知部205としては、たとえば、(a)風見鶏型の風向計、(b)少なくとも1つの風速計、(c)通常のGPS(全地球測位システム)よりも高いレートで測位する高レートGPS(たとえば、通常のGPSは1Hz測位で、高レートGPSは10Hz測位)と、飛行体230の向きを検知する地磁気センサとを含む風向計(たとえば、絶対風向を0.1秒以下ごとに検知可能な構成)、(d)加速度センサ、GPSおよびコンパスを含む風向計(たとえば、絶対風向を1秒以下ごとに検知可能な構成)、のうち1つ以上設けられていることが好ましい。なお、たとえば、飛行体230に高度計を設けて高度情報を制御部206に送信するようにしておくとともに、上記(c)、(d)の風向計をどちらも設けた場合においては、高度に合わせて、上記(c)、(d)の風向計を使い分けてもよい。すなわち、比較的高度が高い状態においては、上記(d)の風向計を使用し、高度が所定高度以下になった場合には、上記(c)の風向計を使用するなどである。また、風向検知部205から送信される風向信号がアナログ信号である場合には、必要に応じて、風向検知部205と制御部206との間に、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器を接続する。
制御部206は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータであって、必要に応じて作動信号を送信して左右のブレークコード引張装置210を制御するものであり、例えば、左右のブレークコード引張装置210の各サーボモータ212をそれぞれ作動または停止させる信号を出力するようになっている。また、制御部206は、風向検知部205からリアルタイムで風向信号を受信し、受信した風向信号に応じて左右のブレークコード引張装置210を作動させるか否かの判断を行うようになっている。たとえば、制御部206は、風向信号を受信した場合において、左右のブレークコード引張装置210に制御信号を送信し、左右のブレークコード引張装置210のうちいずれか一方を作動させて飛行体230の進行方向を風向きに対して適切な方向(たとえば、飛行体230に対して風向きが追い風にならない方向など)にする制御(飛行体230の進行方向を操舵する制御)などを行う。また、制御部206は、飛行体230に異常が発生したことを異常センサ(図示せず)が検知した際、この異常センサから異常信号を受信し、受信した異常信号に応じて、アクチュエータ288におけるガス発生器284を作動させるようになっている。
コントローラ240は、操作者によって飛行体230を操作するためのものであり、操作者の入力に基づいて操作信号を送受信部209に送信するものである。これにより、通常時の飛行体230の操作だけでなく、緊急時においてブレークコード引張装置210を操作することもできる。また、コントローラ240は、送受信部209から飛行体230の飛行状態(異常状態を含む)などの各種情報を受信することができる。
続いて、パラグライダーの展開装置280の動作について説明する。
まず、飛行中に飛行体230が緊急事態に陥った場合、異常センサ(図示せず)が異常状態を検知し、異常信号を制御部に送信する。異常信号を受信した制御部206は、パラグライダーの展開装置280のアクチュエータ288に動作信号を送信する。この動作信号を受信したアクチュエータ288は、ガス発生器284を作動させ、パラグライダー201を飛行体230のハウジング286内から外部へ射出し、図5に示した状態となるように展開させる。なお、ガス発生器284が作動するのに合わせて、ブレークコード引張装置210は、ブレークコード204を繰り出し可能な状態にする。たとえば、ブレークコード204の繰り出し方向にリール214を回転させるためにサーボモータ212を作動させるか、もしくは、リール214の回転をフリー状態にして、パラグライダー201の射出力(ガス発生器284のガス圧力)を利用して、ブレークコード204を引っ張り出すような状態にする。
続いて、パラグライダー201の展開後は、徐々に飛行体230の高度を下げつつ、コントローラ240からの操作信号に基づいて、また、風向検知部205から風向信号を受信した制御部206からの制御信号に基づいて、ブレークコード引張装置210はブレークコード204を引っ張ったり繰り出したりして、飛行体230を自動操舵し、安全な場所に軟着陸させたり、障害物と衝突しそうな場合には障害物から自動回避したり、仮に衝突する場合に備えて衝突の衝撃を自動緩和させたりする。
本実施形態の飛行体230によれば、ブレークコード204を巻き取るまたは繰り出すことによって、ブレークコード204の引っ張り具合を自動調整可能である。これにより、飛行体230は、たとえば追い風があった場合でも、迅速に進行方向を変更し、追い風を受けない方向に飛行体230の進行方向を操舵することができる。したがって、本実施形態の飛行体230によれば、比較的高度が低い場合でも、失速して落下してしまう前に対応することができ、落下することを防止できる。また、飛行体230によれば、産業用の大型飛行体に適用しても、十分に上記各効果を達成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、パラグライダーの展開装置は、ブレークコード引張装置が左右のブレークコードに対応して2つ設けられているが、1つのブレークコード引張装置で左右のブレークコードを巻き取るように構成したものであってもよい。
また、第2実施形態においては、障害物検知部105が設けられている例を示したが、これに限られず、障害物検知部105が設けられていないものであってもよい。
また、第3実施形態においては、風向検知部205が設けられている例を示したが、第1実施形態に示したような、障害物を検知して制御部に障害物検知信号を送信する障害物検知部が設けられていてもよい。これにより、障害物検知信号を受信した制御部において、ブレークコード引張装置を適切に操作する(飛行体の進行方向を操舵する)制御を行わせることで、飛行体が障害物と衝突しそうな場合には障害物を自動回避することができ、仮に障害物に衝突したとしても衝突前に下降速度を十分に減速させることができるので、衝突の衝撃を自動緩和させることができる。
1、201 パラグライダー
2、202 キャノピー
3、203 吊下索
4、204 ブレークコード
5、105 障害物検知部
6、106、206 制御部
7、107、207 バッテリ
8、108、208 記憶部
9、109、209 送受信部
10、110、210 ブレークコード引張装置
11、211 支持台
12、112、212 サーボモータ
13、213 リールシャフト
14、114、214 リール
30、130、151、230 飛行体
31、231 飛行体本体
32、232 推進機構
33、233 脚部
40、240 コントローラ
80、280 パラグライダーの展開装置
81、281 ピストン
82、282 凹部
83、283 ピストンヘッド
84、284 ガス発生器
85、285 ケース
86、286 ハウジング
87、287 蓋
88、288 アクチュエータ
89、289 シール部材
150 中継局
152、154、156 データ送信部
153 携帯端末
155 建物
205 風向検知部
S、S3 空間
S1、S2 連通部

Claims (14)

  1. 飛行体本体と、
    前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、
    前記飛行体本体に設置され、所定距離内に存在する障害物を検知する障害物検知部と、
    前記障害物検知部が前記障害物を検知した場合、前記障害物検知部から障害物検知信号を受信する制御部と、
    前記被展開体を収納する格納部と、
    前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、
    を備え、
    前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、
    前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、
    前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、
    前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記障害物検知部から受信した前記障害物検知信号に基づいて、前記操舵部を操作し、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする飛行体。
  2. 前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、
    前記展開装置は、
    前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、
    前記移動部材を有する射出部と、を含み、
    前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の飛行体。
  3. 前記障害物検知部が、レーザーセンサ、超音波センサ、ミリ波レーダー、サブミリ波レーダー、およびカメラのいずれか1つ以上を含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の飛行体。
  4. 飛行体本体と、
    前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、
    前記飛行体本体の周囲の障害物に設置されたまたは前記障害物が保持しているデータ送信部から発信される前記障害物の位置を示す位置データを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部が前記位置データを受信した場合、前記データ受信部から前記位置データを受信する制御部と、
    前記被展開体を収納する格納部と、
    前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、
    を備え、
    前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、
    前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、
    前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、
    前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記データ受信部から受信した前記位置データに基づいて、前記操舵部を操作し、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする飛行体。
  5. 前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、
    前記展開装置は、
    前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、
    前記移動部材を有する射出部と、を含み、
    前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記障害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする請求項4に記載の飛行体。
  6. 前記データ受信部は、前記位置データを受信する中継局を介して前記位置データを受信するものであることを特徴とする請求項4または5に記載の飛行体。
  7. 前記位置データは、気圧、高度、GPS、加速度、速度、および距離のうちいずれか1つ以上のデータを含むことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の飛行体。
  8. 飛行体本体と、
    前記飛行体本体に設置され、揚力発生部材と、前記揚力発生部材に接続された連結部材を介して展開後の前記揚力発生部材を操舵可能な操舵部と、を含む被展開体と、
    前記飛行体本体に設置され、風向きを検知する風向検知部と、
    前記風向検知部が前記風向きを検知した場合、前記風向検知部から前記風向きの情報を含む風向信号を受信する制御部と、
    前記被展開体を収納する格納部と、
    前記格納部の内部に設けられ、前記揚力発生部材を前記格納部の外部へ射出するための移動部材と、
    を備え、
    前記操舵部は、サーボモータとリールとを有し、前記サーボモータの動作を制御することによって、前記リールに前記連結部材を巻き取らせる操作を行うものであり、
    前記揚力発生部材は、前記移動部材の射出方向側に載置されており、
    前記サーボモータおよび前記リールは、前記格納部の内部で前記移動部材の前記射出方向側と反対方向側において、前記格納部と前記移動部材との間で前記移動部材に接触しない位置に固設されており、
    前記制御部は、前記被展開体の展開後において、前記風向検知部から受信した前記風向信号に基づいて、必要に応じて前記操舵部を操作し、害物との衝突緩和の制御を行うものであることを特徴とする飛行体。
  9. 前記飛行体本体に設置される前記揚力発生部材の展開装置をさらに含み、
    前記展開装置は、
    前記揚力発生部材を閉傘した状態で保持する前記格納部と、
    前記移動部材を有する射出部と、を含み、
    前記制御部は、前記展開装置の動作後において、前記風向検知部から受信した前記風向信号に基づいて、必要に応じて前記操舵部を操作する制御を行うものであることを特徴とする請求項8に記載の飛行体。
  10. 前記風向検知部の風向きを検知する時間間隔が、1秒以下であることを特徴とする請求項8に記載の飛行体。
  11. 前記風向検知部が、風見鶏型の風向計であることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の飛行体。
  12. 前記風向検知部が、1つ以上の風速計を有しているものであることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の飛行体。
  13. 前記風向検知部が、GPSよりも高いレートで測位する高レートGPSと、地磁気センサと、を有していることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の飛行体。
  14. 前記風向検知部が、GPS、加速度センサ、およびコンパスを有していることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の飛行体。
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