JP7454606B2 - 人力駆動車用制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、人力駆動車用制御装置に関する。
特許文献1の人力駆動車用制御装置は、所定の条件に応じて変速機を制御し、変速比を変更させる。
特表平10-511621号公報
上記人力駆動車用制御装置は、走行負荷等を軽くするために変速機を制御しているが、それ以外の条件については何ら検討していない。
本開示の目的は、変速機を好適に制御できる人力駆動車用制御装置を提供することである。
本開示の第1側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車のクランクの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更する変速機を制御する制御部を含み、前記制御部は、前記変速機の制御状態を、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つに応じて、第1制御状態から第2制御状態に切り替え可能に構成され、前記第1制御状態において、前記比率を変更するためにライダが操作可能な変速操作部の操作に応じて前記比率を変更するように前記変速機を制御し、前記第2制御状態において、前記変速操作部の操作によらずに前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて前記比率が大きくなるように前記変速機を制御する。
上記第1側面の人力駆動車用制御装置によれば、第2制御状態では、人力駆動車の走行状態および人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて比率が大きくなるように変速機が制御されるため、人力駆動車の車速を増加させたい場合に、好適に車速を増加できる。このため、変速機を好適に制御できる。
前記第1側面に従う第2側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が第1所定値以上になった場合、および、前記人力駆動力の変化量に関する値が第2所定値以上になった場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記人力駆動力は、前記クランクの回転速度、前記人力駆動力のトルク、および、前記人力駆動力の仕事率の少なくとも1つを含む。
上記第2側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクの回転速度、人力駆動力のトルク、および、人力駆動力の仕事率の少なくとも1つによって、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることができる。
前記第1または第2側面に従う第3側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記ライダの姿勢が、座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替える。
上記第3側面の人力駆動車用制御装置によれば、ライダの姿勢が座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第3側面のいずれか1つに従う第4側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車の車体の姿勢は、前記車体のロール角度を含み、前記制御部は、前記車体のロール角度の変化量が第1変化量以上になった場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替える。
上記第4側面の人力駆動車用制御装置によれば、車体のロール角度の変化量が第1変化量になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第4側面のいずれか1つに従う第5側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車のハンドルに加えられる前記人力駆動車の後方に向かう力が第3所定値以上になった場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替える。
上記第5側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車のハンドルに加えられる力が人力駆動車の後方に向かう力が第3所定値以上になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第5側面のいずれか1つに従う第6側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車の走行状態は、前記人力駆動車の加速度を含み、前記制御部は、前記加速度が第4所定値以上になった場合、および、前記加速度に関する値が第5所定値以上になった場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替える。
上記第6側面の人力駆動車用制御装置によれば、加速度が第4所定値以上になった場合、および、加速度に関する値が第5所定値以上になった場合、第1制御状態から前記第2制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第6側面に従う第7側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第2制御状態において、前記変速操作部が操作された場合、前記第2制御状態から前記第1制御状態に切り替える。
上記第7側面の人力駆動車用制御装置によれば、変速操作部が操作されると、第2制御状態から第1制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第7側面のいずれか1つに従う第8側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第2制御状態において、時間、距離、位置、速度、および、前記クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、前記第2制御状態から前記第1制御状態に切り替える。
上記第8側面の人力駆動車用制御装置によれば、時間、距離、位置、速度、および、クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第2制御状態から第1制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第8側面のいずれか1つに従う第9側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態から前記第2制御状態へ切替えた場合、または、前記第2制御状態から前記第1制御状態へ切替えた場合に、ライダに切り替えたことを報知するように報知部を制御する。
上記第9側面の人力駆動車用制御装置によれば、ライダは報知部によって第1制御状態と第2制御状態との切り替えを認識できる。
本開示の第10側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車のクランクの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更する変速機を制御する制御部を含み、前記制御部は、前記変速機の制御状態を、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つを検出する検出部の出力に応じて、第3制御状態から第4制御状態に切り替え可能に構成され、前記第3制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて前記比率を変更するように前記変速機を制御し、前記第4制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて前記第3制御状態よりも前記比率が大きくなりやすいように前記変速機を制御する。
上記第10側面の人力駆動車用制御装置によれば、第4制御状態では、第3制御状態よりも比率が大きくなるように変速機が制御されるため、人力駆動車の車速を増加させたい場合に、好適に車速を増加できる。このため、変速機を好適に制御できる。
前記第10側面に従う第11側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が第1所定値以上になった場合、および、前記人力駆動力の変化量に関する値が第2所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替え、前記人力駆動力は、前記クランクの回転速度、前記人力駆動力のトルク、および、前記人力駆動力の仕事率の少なくとも1つを含む。
上記第11側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクの回転速度、人力駆動力のトルク、および、人力駆動力の仕事率の少なくとも1つに応じて第3制御状態から第4制御状態に切り替えることができる。
前記第10または第11側面に従う第12側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記ライダの姿勢が、座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える。
上記第12側面の人力駆動車用制御装置によれば、ライダの姿勢が座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替えることができる。
前記第10~第12側面のいずれか1つに従う第13側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車の車体の姿勢は、前記車体のロール角度を含み、前記制御部は、前記車体のロール角度の変化量が第1変化量以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える。
上記第13側面の人力駆動車用制御装置によれば、ロール角度の変化量が第1変化量以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替えることができる。
前記第10~第13側面のいずれか1つに従う第14側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車のハンドルに加えられる前記人力駆動車の後方に向かう力が第3所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える。
上記第14側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車のハンドルに加えられる人力駆動車の後方に向かう力が第3所定値以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替えることができる。
前記第10~第14側面のいずれか1つに従う第15側面の人力駆動車用制御装置において、前記人力駆動車の走行状態は、前記人力駆動車の加速度を含み、前記制御部は、前記人力駆動車の加速度が第4所定値以上になった場合、および、前記加速度に関する値が第5所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える。
上記第15側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車の加速度が第4所定値以上になった場合、および、加速度に関する値が第5所定値以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替えることができる。
前記第10~第15側面のいずれか1つに従う第16側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第3制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに関するパラメータが第1範囲内になるように前記比率を変更し、前記第4制御状態において、前記パラメータが前記第1範囲とは異なる第2範囲内になるように前記比率を変更する。
上記第16側面の人力駆動車用制御装置によれば、第3制御状態においてパラメータを第1範囲内にでき、第4制御状態において、パラメータを第2範囲内にできる。
前記第10~第16側面のいずれか1つに従う第17側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第4制御状態において、前記比率を変更するためにライダが操作可能な変速操作部が操作された場合、前記第4制御状態から前記第3制御状態に切り替える。
上記第17側面の人力駆動車用制御装置によれば、変速操作部が操作された場合、第4制御状態から第3制御状態に切り替えることができる。
前記第10~第16側面のいずれか1つに従う第18側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第4制御状態において、時間、距離、位置、速度、および、前記クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、前記第4制御状態から前記第3制御状態に切り替える。
上記第18側面の人力駆動車用制御装置によれば、時間、距離、位置、速度、および、クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第4制御状態から前記第3制御状態に切り替えることができる。
前記第1~第18側面のいずれか1つに従う第19側面の人力駆動車用制御装置において、前記変速機の制御状態を切り替えるための、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つに関する条件を変更可能に記憶する記憶部をさらに含む。
上記第19側面の人力駆動車用制御装置によれば、ユーザの好み等に応じて変速機の制御状態を切り替えるための条件を変更できる。
本開示の第20側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車のクランクの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更する変速機を制御する制御部を含み、前記制御部は、前記変速機の制御状態を、第5制御状態から第6制御状態に切り替え可能に構成され、前記第5制御状態において、前記比率を変更するためにライダが操作可能な変速操作部の操作に応じて前記比率を変更するように前記変速機を制御し、前記第6制御状態において、前記変速操作部の操作によらずに前記比率を変更するように前記変速機を制御し、所定条件に応じて、ライダが操作可能な操作部の操作によらずに前記第5制御状態から前記第6制御状態に切り替える。
上記第20側面の人力駆動車用制御装置によれば、所定条件に応じてライダが操作可能な操作部の操作によらずに、制御部が第5制御状態から第6制御状態に切り替えることができる。このため、変速機を好適に制御できる。
前記第20側面に従う第21側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第6制御状態において、時間、距離、位置、速度、および、前記クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、前記第6制御状態から前記第5制御状態に切り替える。
上記第21側面の人力駆動車用制御装置によれば、時間、距離、位置、速度、および、クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第6制御状態から第5制御状態に切り替えることができる。
本開示の第22側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車のクランクの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更する変速機を制御する制御部を含み、前記制御部は、前記比率を変更するためにライダが操作可能な変速操作部が操作された場合、および、前記比率が所定比率へ到達した場合の少なくとも1つが成立する場合、第7制御状態から第8制御状態に切り替え可能に構成され、前記第7制御状態において、前記変速操作部の操作によらずに前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて、前記比率を大きくなる方向および小さくなる方向のいずれか1つに変更するように前記変速機を制御する。
上記第22側面の人力駆動車用制御装置によれば、比率を変更するために変速操作部が操作された場合、および、比率が所定比率へ到達した場合の少なくとも1つが成立する場合、制御部が第7制御状態から第8制御状態に切り替えることができる。このため、変速機を好適に制御できる。
前記第22側面に従う第23側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つに応じて、第9制御状態から前記第7制御状態に切り替え可能に構成され、前記第9制御状態において、前記変速操作部の操作に応じて前記比率を変更するように前記変速機を制御する。
上記第23側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力、ライダの姿勢、人力駆動車の車体の姿勢、人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、人力駆動車の走行状態の少なくとも1つに応じて、第9制御状態から第7制御状態に切り替えできる。
前記第23側面に従う第24側面の人力駆動車用制御装置において、前記第9制御状態は、前記第8制御状態である。
上記第24側面の人力駆動車用制御装置によれば、第8制御状態に関する制御プログラムと第9制御状態に関する制御プログラムとを同じものにできる。
前記第22~第24側面のいずれか1つに従う第25側面の人力駆動車用制御装置において、前記所定比率は、前記人力駆動車が取り得る最も大きい比率および最も小さい比率のいずれか1つである。
上記第25側面の人力駆動車用制御装置によれば、比率が人力駆動車が取り得る最も大きい比率および最も小さい比率のいずれか1つへ到達した場合、制御部が第7制御状態から第8制御状態に切り替えることができる。
本開示の人力駆動車用制御装置は、変速機を好適に制御できる。
第1実施形態の人力駆動車用制御装置を含む人力駆動車の側面図。 第1実施形態の人力駆動車用制御装置の電気的な構成を示すブロック図。 図2の制御部によって実行される第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理のフローチャート。 図2の制御部によって実行される第2制御状態において変速機を制御する処理のフローチャート。 第2実施形態の制御部によって実行される第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理のフローチャート。 第2実施形態の制御部によって実行される第2制御状態において変速機を制御する処理のフローチャート。 第3実施形態の制御部によって実行される第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理のフローチャート。 第3実施形態の制御部によって実行される第2制御状態において変速機を制御する処理のフローチャート。 第4実施形態の制御部によって実行される第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理のフローチャート。 第4実施形態の制御部によって実行される第2制御状態において変速機を制御する処理のフローチャート。
(第1実施形態)
図1~図4を参照して、第1実施形態の人力駆動車用制御装置50について説明する。以後、人力駆動車用制御装置50を、単に制御装置50と記載する。制御装置50は、人力駆動車10に設けられる。人力駆動車10は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車である。人力駆動車10は、例えば、自転車を含む。人力駆動車10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車も含む。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車、ならびに、電動アシスト自転車(E-bike)を含む。以下、実施の形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
図1に示されるとおり人力駆動車10は、車体12、クランク14、および、駆動輪16を含む。車体12は、フレーム18、フロントフォーク20、ハンドル22A、および、ステム22Bを含む。クランク14には、人力駆動力Hが入力される。クランク14は、フレーム18に対して回転可能なクランク軸14Aと、クランク軸14Aの軸方向の端部にそれぞれ設けられるクランクアーム14Bとを含む。各クランクアーム14Bには、ペダル24が連結される。駆動輪16は、クランク14が回転することによって駆動される。駆動輪16は、フレーム18に支持される。クランク14と駆動輪16とは、駆動機構26によって連結される。駆動機構26は、クランク軸14Aに結合される第1回転体28を含む。クランク軸14Aと第1回転体28とは、第1ワンウェイクラッチを介して結合されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク14が前転した場合に、第1回転体28を前転させ、クランク14が後転した場合に、第1回転体28を後転させないように構成される。第1回転体28は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構26は、第2回転体30と、連結部材32とをさらに含む。連結部材32は、第1回転体28の回転力を第2回転体30に伝達する。連結部材32は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
第2回転体30は、駆動輪16に連結される。第2回転体30は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体30と駆動輪16との間には、第2ワンウェイクラッチが設けられていることが好ましい。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体30が前転した場合に、駆動輪16を前転させ、第2回転体30が後転した場合に、駆動輪16を後転させないように構成される。
人力駆動車10は、前輪および後輪を含む。フレーム18には、フロントフォーク20を介して前輪が取り付けられている。フロントフォーク20には、ハンドル22Aがステム22Bを介して連結されている。以下の実施形態では、後輪を駆動輪16として説明するが、前輪が駆動輪16であってもよい。
人力駆動車10は、変速機34を含む。変速機34は、電動アクチュエータ36(図2参照)によって駆動されるように構成される。変速機34は、電動アクチュエータ36とともに変速装置を構成する。電動アクチュエータ36は、電気モータを含む。変速機34は、クランク14の回転速度Nに対する駆動輪16の回転速度の比率Rを変更するために用いられる。変速機34は、比率Rを段階的に変更するように構成される。電動アクチュエータ36は、変速機34に変速動作を実行させる。変速機34は、制御装置50の制御部52によって制御される。電動アクチュエータ36は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。電動アクチュエータ36は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)によって制御部52と通信可能である。電動アクチュエータ36は、制御部52からの制御信号に応じて変速機34に変速動作を実行させる。変速機34は、内装変速機および外装変速機(ディレイラ)の少なくとも一方を含む。変速機34は、後変速機34Aおよび前変速機34Bの少なくとも一方を含む。後変速機34Aは、クランク14の回転速度Nに対する駆動輪16の回転速度の比率を変更する。具体的には、後変速機34Aは、駆動輪16の回転半径に対する連結部材32に接続される第2回転体30の回転半径の比率を変更する。変速機34は、前変速機34Bを含んでいてもよい。前変速機34Bは、クランク14の回転速度Nに対する駆動輪16の回転速度の比率を変更する。具体的には、前変速機34Bは、クランク14の回転半径に対する連結部材32に接続される第1回転体28の回転半径の比率を変更する。変速機34は、後変速機34Aおよび前変速機34Bの両方を含んでいてもよい。
人力駆動車10は、比率Rを変更するための変速操作部38を含む。変速操作部38は、例えばハンドル22Aに設けられる。変速操作部38は、シフターであることが好ましい。変速操作部38は、後変速機34Aおよび前変速機34Bのそれぞれについて設けられることが好ましい。変速操作部38は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。変速操作部38は、例えば電力線通信(PLC)によって制御部52と通信可能である。制御部52は、変速操作部38が操作された場合、変速機34に変速動作を実行させる。
図2に示されるとおり、人力駆動車10は、バッテリ40をさらに含む。バッテリ40は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ40は、人力駆動車10に設けられ、バッテリ40と有線で電気的に接続されている他の電気部品、例えば変速機34および制御装置50に電力を供給する。バッテリ40は、制御装置50の制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。バッテリ40は、例えば電力線通信(PLC)によって制御部52と通信可能である。バッテリ40は、フレーム18の外部に取り付けられてもよく、少なくとも一部がフレーム18の内部に収容されてもよい。
人力駆動車用制御装置50は、制御部52を含む。制御部52は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部52は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部52は、複数の場所に離れて配置される複数の演算処理装置を含んでいてもよい。制御装置50は、記憶部54をさらに含む。記憶部54には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部54は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。制御部52および記憶部54は、例えば変速機34に設けられる。
制御部52は、人力駆動車10のクランク14の回転速度に対する駆動輪16の回転速度の比率Rを変更する変速機34を制御する。制御部52は、変速機34の制御状態を、人力駆動車10に入力される人力駆動力H、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つに応じて、第1制御状態から第2制御状態に切り替え可能に構成される。制御部52は、第1制御状態において、比率Rを変更するためにライダが操作可能な変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御する。制御部52は、第2制御状態において、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。
第2制御状態において、制御部52は、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを大きくなる方向のみに変更するように変速機34を制御することが好ましい。制御部52は、第2制御状態において比率Rを大きくなる方向のみに変更するように変速機34を制御する場合、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを小さくなる方向に変更するように変速機34を制御しない。
制御部52は、第2制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境に関するパラメータPに関する比率Rの変更条件が成立した場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。制御部52は、第2制御状態において、人力駆動車10の走行状態および走行環境に関するパラメータPが第1値以上になった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。
パラメータPは、人力駆動力Hおよび人力駆動車10の走行する路面勾配の少なくとも1つを含む。人力駆動力Hは、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、および、人力駆動力Hの仕事率HWの少なくとも1つを含む。仕事率HWは、例えば、クランク14の回転速度NにトルクHTを乗算することによって得られる。第1値は、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、人力駆動力Hの仕事率HW、および、路面勾配のそれぞれに対して適切な値が設定される。
制御部52が第2制御状態において、人力駆動力Hに応じて比率Rが大きくなるように変速機34を制御する場合、制御装置50は、クランク回転センサ56およびトルクセンサ58の少なくとも1つを含むことが好ましい。
クランク回転センサ56は、人力駆動車10のクランク14の回転速度Nを検出するために用いられる。クランク回転センサ56は、例えば人力駆動車10のフレーム18に取り付けられる。クランク回転センサ56は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸14Aまたはクランク軸14Aから第1回転体28までの間の動力伝達経路に設けられる。クランク回転センサ56は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。クランク回転センサ56は、クランク14の回転速度Nに応じた信号を制御部52に出力する。クランク回転センサ56は、クランク軸14Aから第1回転体28までの人力駆動力Hの動力伝達経路において、クランク軸14Aと一体に回転する部材に設けられてもよい。例えば、クランク回転センサ56は、クランク軸14Aと第1回転体28との間に第1ワンウェイクラッチが設けられない場合、第1回転体28に設けられてもよい。
トルクセンサ58は、人力駆動力HのトルクHTを検出するために用いられる。トルクセンサ58は、例えば、クランク軸14Aに設けられる。トルクセンサ58は、クランク14に入力される人力駆動力Hのトルクを検出する。トルクセンサ58は、例えば、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチが設けられる場合、第1ワンウェイクラッチよりも上流側に設けられる。トルクセンサ58は、歪センサまたは磁歪センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。トルクセンサ58が歪センサを含む場合、歪センサは、好ましくは、動力伝達経路に含まれる回転体の外周部に設けられる。トルクセンサ58は、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。トルクセンサ58の通信部は、制御部52と通信可能に構成される。
制御部52が第2制御状態において、路面勾配に応じて比率Rが大きくなるように変速機34を制御する場合、制御装置50は、勾配センサ60を含むことが好ましい。
勾配センサ60は、人力駆動車10の走行する路面勾配を検出するために用いられる。勾配センサ60は、人力駆動車10のピッチ角度を検出する傾斜センサを含む。傾斜センサは、人力駆動車10のピッチ角度を人力駆動車10の走行する路面勾配として検出することができる。人力駆動車10の走行する路面勾配は、人力駆動車10の進行方向におけるピッチ角度によって検出できる。人力駆動車10の走行する路面勾配は、人力駆動車10の傾斜角度と対応する。勾配センサ60は、傾斜センサを含む。傾斜センサの一例は、ジャイロセンサまたは加速度センサである。別の例では、勾配センサ60は、GPS(Global positioning system)受信部を含む。制御部52は、GPS受信部によって取得したGPS情報と、記憶部54に予め記録されている地図情報に含まれる路面勾配とに応じて、人力駆動車10の走行する路面の路面勾配を演算してもよい。
制御部52は、第1制御状態において、第2制御状態への切替条件が成立すると、第1制御状態から第2制御状態へ切り替える。第2制御状態への切替条件は、変速機34の制御状態を、人力駆動車10に入力される人力駆動力H、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つに関する条件を含む。
制御装置50は、人力駆動車10に入力される人力駆動力H、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つを検出する検出部62を含むことが好ましい。制御装置50は、検出部62の出力に応じて、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。
第1の例では、第2制御状態への切替条件は、人力駆動車10に入力される人力駆動力Hに関する。制御部52は、人力駆動力Hが第1所定値HX以上になった場合、および、人力駆動力Hの変化量DHに関する値が第2所定値DHX以上になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。人力駆動力Hは、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、および、人力駆動力Hの仕事率HWの少なくとも1つを含む。人力駆動力Hの変化量DHに関する値は、変化量DH、変化量DHの1回以上の時間微分値を含む。この場合、検出部62は、人力駆動力Hを検出可能な第1検出部64を含むことが好ましい。第1所定値HXは、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、および、人力駆動力Hの仕事率HWのそれぞれに対して適切な値が設定される。第2所定値DHXは、クランク14の回転速度Nの変化量DH、人力駆動力HのトルクHTの変化量DH、および、人力駆動力Hの仕事率HWの変化量DHのそれぞれに対して適切な値が設定される。第1所定値HXおよび第2所定値DHXは、それぞれライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする場合を判定するための値が設定されることが好ましい。ライダが高い運動負荷で走行させようとする場合は、例えば、レースにおけるスプリント時である。
第1検出部64は、人力駆動力Hを検出する。人力駆動力Hがクランク14の回転速度Nおよびクランク14の回転速度Nの変化量DHに関する値の少なくとも1つを含む場合、第1検出部64は、クランク回転センサを含むことが好ましい。人力駆動力HがトルクHTおよびトルクHTの変化量DHに関する値の少なくとも1つを含む場合、第1検出部64は、トルクセンサを含むことが好ましい。人力駆動力Hが人力駆動力Hの仕事率HWおよび仕事率HWの少なくとも1つを含む場合、第1検出部64は、トルクセンサおよびクランク回転角センサを含むことが好ましい。この場合、クランク回転センサは、クランク回転センサ56と同様の構成を有し、クランク回転センサ56と一体に構成されてもよい。また、この場合のトルクセンサは、トルクセンサ58と同様の構成を有し、トルクセンサと一体に構成されてもよい。
第2の例では、第2制御状態への切替条件は、ライダの姿勢に関する。制御部52は、ライダの姿勢が、座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、ライダの姿勢によって変化するパラメータQを検出する第2検出部66を含むことが好ましい。制御部52は、第1制御状態において、パラメータQが立ち漕ぎと対応する値に変化した場合、ライダの姿勢が座り漕ぎから立ち漕ぎになったと判定する。制御部52は、第1制御状態において、パラメータQがライダの姿勢が立ち漕ぎ、かつ、ライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする値になった場合に、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることがさらに好ましい。
例えば、パラメータQは、人力駆動力HのトルクHTを含む。ライダの姿勢が座り漕ぎの場合と立ち漕ぎの場合とで、人力駆動力HのトルクHTの大きさが変化する。ライダの姿勢が立ち漕ぎの場合、ライダの姿勢が座り漕ぎの場合よりも、人力駆動力HのトルクHTが大きくなる。このため、制御部52は、人力駆動力HのトルクHTに応じてライダの姿勢を判定できる。この場合、第2検出部66は、トルクセンサを含むことが好ましい。この場合のトルクセンサは、トルクセンサ58と同様の構成を有し、トルクセンサと一体に構成されてもよい。制御部52は、クランク14の回転位相が所定範囲にある場合の人力駆動力HのトルクHTの大きさが所定値よりも大きい場合にライダの姿勢が立ち漕ぎであると判定してもよい。所定範囲は、クランク14の上死点および下死点から90度離れた角度を含むことが好ましい。
例えば、パラメータQは、人力駆動力Hの変化とクランク14の位相の変化との関係を含む。ライダの姿勢が座り漕ぎの場合と立ち漕ぎの場合とで、人力駆動力Hの変化と人力駆動車10のクランク14の位相の変化との関係が変化する。具体的には、ライダの姿勢が立ち漕ぎの場合と、ライダの姿勢が座り漕ぎの場合とで、人力駆動力HのトルクHTがピークになるクランク14の位相が異なる。例えば、制御部52は、人力駆動力Hのトルクがピークになるクランク14の位相がライダの姿勢が立ち漕ぎの場合と対応する位相になった場合、ライダの姿勢が座り漕ぎから立ち漕ぎになったと判定する。この場合、第2検出部66は、クランク回転センサおよびトルクセンサを含むことが好ましい。この場合、クランク回転センサは、クランク回転センサ56と同様の構成を有し、クランク回転センサ56と一体に構成されてもよい。また、この場合のトルクセンサは、トルクセンサ58と同様の構成を有し、トルクセンサと一体に構成されてもよい。
例えば、パラメータQは、人力駆動車10のロール角度Dの変化量DDを含む。ライダの姿勢が立ち漕ぎの場合、ライダの姿勢が座り漕ぎの場合よりも、人力駆動車10のロール角度Dの変化量DDが大きくなる。この場合、第2検出部66は、傾斜センサを含むことが好ましい。この場合、傾斜センサは、勾配センサ60の傾斜センサと同様の構成を有し、勾配センサ60の傾斜センサと一体に構成されてもよい。
第3の例では、第2制御状態への切替条件は、人力駆動車10の車体12の姿勢に関する。人力駆動車10の車体12の姿勢は、車体12のロール角度Dを含み、制御部52は、車体12のロール角度Dの変化量DDが第1変化量DDX以上になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、車体12のロール角度Dを検出する第3検出部68を含むことが好ましい。第3検出部68は、傾斜センサを含む。この場合、傾斜センサは、勾配センサ60の傾斜センサと同様の構成を有し、勾配センサ60の傾斜センサと一体に構成されてもよい。第3検出部68の傾斜センサは、ピッチ角度を検出しない傾斜センサであってもよい。第1変化量DDXは、第2の例におけるロール角度Dの変化量DDに関するパラメータQと異なっていてもよく、同じであってもよい。
第4の例では、第2制御状態への切替条件は、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力を含む。制御部52は、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる人力駆動車10の後方に向かう力Sが第3所定値SX以上になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、ハンドル22Aに加えられる人力駆動車10の後方に向かう力Sを検出する第4検出部70を含むことが好ましい。第4検出部70は、例えば、ハンドル22Aに設けられる圧力センサを含む。
第5の例では、第2制御状態への切替条件は、人力駆動車10の走行状態を含む。人力駆動車10の走行状態は、人力駆動車10の加速度Aを含み、制御部52は、加速度Aが第4所定値AX以上になった場合、および、加速度Aに関する値DAが第5所定値DAX以上になった場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替える。加速度Aに関する値DAは、例えば、加速度Aの1回以上の時間微分値を含む。この場合、検出部62は、加速度Aを検出する第5検出部72を含むことが好ましい。
第5検出部72は、車速センサを含むことが好ましい。車速センサは、車輪の回転速度を検出するために用いられる。車速センサは、車輪の回転速度に応じた信号を出力する。制御部52は、車輪の回転速度に基づいて人力駆動車10の速度Vを演算する。車速センサは、リードスイッチを構成する磁性体リード、または、ホール素子を含むことが好ましい。車速センサは、フレーム18のチェーンステイに取り付けられ、後輪に取り付けられる磁石を検出する。制御部52は、速度Vを微分、または、所定時間あたりの速度Vの変化量を算出して加速度Aを求めることができる。
制御部52は、第1~第5の例に例示されるうちの1つ以上の第1制御状態から第2制御状態への切替条件が成立した場合に、第1制御状態から第2制御状態に切り替えるようにしてもよい。制御部52は、第1~第5の例に例示されるうちの2つ以上の第1制御状態から第2制御状態への切替条件が成立した場合に、第1制御状態から第2制御状態に切り替えることが好ましい。制御部52は、第1~第5の例に例示されるうちの2つ以上の第1制御状態から第2制御状態への切替条件が成立した場合、ライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする場合を精度よく判定できる。
制御部52は、第2制御状態において、第1制御状態への切替条件が成立した場合、第2制御状態から第1制御状態に切り替えるようにしてもよい。
一例では、第1制御状態への切替条件は、変速操作部38の操作に関する。制御部52は、第2制御状態において、変速操作部38が操作された場合、第2制御状態から第1制御状態に切り替える。
別の例では、第1制御状態への切替条件は、時間、距離、位置、速度V、および、クランクの回転速度Nのうちの少なくとも1つに関する。制御部52は、第2制御状態において、時間、距離、位置、速度V、および、クランク14の回転速度Nのうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第2制御状態から第1制御状態に切り替える。具体的には、制御部52は、第1制御状態から第2制御状態に切り替えてから経過した時間、第1制御状態から第2制御状態に切り替えてから人力駆動車10の走行した距離、第1制御状態から第2制御状態に切り替えてから人力駆動車10の位置の移動量、人力駆動車10の地理座標での位置、人力駆動車10の速度V、および、クランク14の回転速度Nの少なくとも1つに応じて、第2制御状態から第1制御状態に切り替える。
制御部52は、第1制御状態から第2制御状態へ切替えた場合、または、第2制御状態から第1制御状態へ切替えた場合に、ライダに切り替えたことを報知するように報知部74を制御してもよい。この場合、人力駆動車10は、報知部74をさらに含むことが好ましい。報知部74は、例えば、サイクルコンピュータを含む。報知部74は、制御部52と通信可能な外部の装置であってもよい。外部の装置は、例えば、スマートフォン等の携帯型装置を含む。報知部74は、表示部およびスピーカの少なくとも1つを含み、表示部への表示およびスピーカからの音声出力等によってライダに第1制御状態と第2制御状態との切り替えを報知する。
記憶部54は、変速機34の制御状態を切り替えるための、人力駆動車10に入力される人力駆動力H、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つに関する条件を変更可能に記憶するようにしてもよい。具体的には、記憶部54は、第2制御状態への切替条件に含まれる判定値を変更可能に記憶する。また、記憶部54は、第1制御状態への切替条件に含まれる判定値を変更可能に記憶する。ユーザは、操作部等を介して、各判定値を変更することができる。操作部は、例えば、サイクルコンピュータ、および、外部の装置等に設けられる。
図3を参照して、第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS11からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS11において、第1制御状態か否かを判定する。制御部52は、第1制御状態の場合、ステップS12に移行する。制御部52は、ステップS12において、第2制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第2制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第2制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS13に移行する。制御部52は、ステップS13において第2制御状態に切り替え、処理を終了する。
制御部52は、ステップS11において、第1制御状態ではないと判定した場合、ステップS14に移行する。制御部52は、ステップS14において、第1制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第1制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第1制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS15に移行する。制御部52は、ステップS15において、第1制御状態に切り替え、処理を終了する。
図4を参照して、第2制御状態における比率Rの変更処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS21からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS21において、第2制御状態か否かを判定する。制御部52は、第2制御状態ではない場合、処理を終了する。制御部52は、第2制御状態の場合、ステップS22に移行する。
制御部52は、ステップS22において、比率Rの変更条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、比率Rの変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、比率Rの変更条件が成立した場合、ステップS23に移行する。制御部52は、ステップS23において、変速機34を制御して、処理を終了する。
制御部52は、ライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする場合に第1制御状態から第2制御状態に切り替えることによって、比率Rを大きくしやすくなり、人力駆動車10の速度Vを上げることができる。この場合、ライダは変速操作部38を用いずに、比率Rを大きくすることができるため、煩わしさを覚えにくい。このため、ユーザビリティに貢献できる。
(第2実施形態)
図2、図5、および、図6を参照して、第2実施形態の制御装置50について説明する。第2実施形態の制御装置50は、制御部52が第3制御状態と第4制御状態とを切り替え可能な点が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、変速機34の制御状態を、人力駆動車10に入力される人力駆動力H、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つを検出する検出部62の出力に応じて、第3制御状態から第4制御状態に切り替え可能に構成される。制御部52は、第3制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて比率Rを変更するように変速機34を制御する。制御部52は、第4制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて第3制御状態よりも比率Rが大きくなりやすいように変速機34を制御する。制御部52は、第3制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境に加えて、変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するようにしてもよい。
制御部52は、第3制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境に関するパラメータPに関する比率Rの第1変更条件が成立した場合、比率Rを変更するように変速機34を制御する。制御部52は、第4制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境に関するパラメータPに関する比率Rの第2変更条件が成立した場合、比率Rを変更するように変速機34を制御する。
制御部52は、第3制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに関するパラメータPが第1範囲内になるように比率Rを変更し、第4制御状態において、パラメータPが第1範囲とは異なる第2閾範囲内になるように比率Rを変更する。
第3制御状態の比率Rの第1変更条件および第4制御状態の比率Rの第2変更条件に用いられるパラメータPは、人力駆動力Hおよび人力駆動車10の走行する路面勾配の少なくとも1つを含む。
パラメータPがクランク14の回転速度Nを含む場合、制御部52は、第3制御状態において、クランク14の回転速度Nが第1範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御し、クランク14の回転速度Nが第1範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御する。パラメータPがクランク14の回転速度Nを含む場合、制御部52は、第4制御状態において、クランク14の回転速度Nが第2範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御し、クランク14の回転速度Nが第2範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御する。この場合、制御装置50は、クランク回転センサ56を含むことが好ましい。この場合、第2範囲の上限値は、第1範囲の上限値よりも小さいことが好ましい。第2範囲の下限値は、第1範囲の下限値よりも小さくてもよく、第1範囲の下限値以上であってもよい。
パラメータPが人力駆動力HのトルクHTを含む場合、制御部52は、第3制御状態においてトルクHTが第1範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御し、トルクHTが第1範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。パラメータPが人力駆動力HのトルクHTを含む場合、制御部52は、第4制御状態においてトルクHTが第2範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御し、トルクHTが第2範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。この場合、制御装置50は、トルクセンサ58を含むことが好ましい。この場合、第2範囲の下限値は、第1範囲の下限値よりも小さいことが好ましい。第2範囲の上限値は、第1範囲の上限値よりも小さくてもよく、第1範囲の上限値以上であってもよい。
パラメータPが路面勾配を含む場合、制御部52は、第3制御状態において路面勾配が第1範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御し、路面勾配が第1範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。パラメータPが路面勾配を含む場合、制御部52は、第4制御状態において路面勾配が第2範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rが小さくなるように変速機34を制御し、路面勾配が第2範囲の下限値よりも小さくなった場合、比率Rが大きくなるように変速機34を制御する。この場合、制御装置50は、勾配センサ60を含むことが好ましい。この場合、第2範囲の下限値は、第1範囲の下限値よりも小さいことが好ましい。第2範囲の上限値は、第1範囲の上限値よりも小さくてもよく、第1範囲の上限値以上であってもよい。
制御部52は、第3制御状態において、第4制御状態への切替条件が成立すると、第3制御状態から第4制御状態へ切り替える。第4制御状態への切替条件は、第1実施形態の第2制御状態への切替条件と同じ条件を含むことが好ましい。
第1の例では、第4制御状態への切替条件は、人力駆動車10に入力される人力駆動力Hに関する。制御部52は、人力駆動力Hが第1所定値HX以上になった場合、および、人力駆動力Hの変化量DHに関する値が第2所定値DHX以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替える。人力駆動力Hは、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、および、人力駆動力Hの仕事率HWの少なくとも1つを含む。人力駆動力Hの変化量DHに関する値は、変化量DH、変化量DHの1回以上の時間微分値を含む。この場合、検出部62は、人力駆動力Hを検出可能な第1検出部64を含むことが好ましい。第1所定値HXは、クランク14の回転速度N、人力駆動力HのトルクHT、および、人力駆動力Hの仕事率HWのそれぞれに対して適切な値が設定される。第2所定値DHXは、クランク14の回転速度Nの変化量DH、人力駆動力HのトルクHTの変化量DH、および、人力駆動力Hの仕事率HWの変化量DHのそれぞれに対して適切な値が設定される。第1所定値HXおよび第2所定値DHXは、それぞれライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする場合を判定するための値が設定されることが好ましい。
第2の例では、第4制御状態への切替条件は、ライダの姿勢に関する。制御部52は、ライダの姿勢が、座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、ライダの姿勢によって変化するパラメータQを検出する第2検出部66を含むことが好ましい。制御部52は、第3制御状態において、パラメータQが立ち漕ぎと対応する値に変化した場合、ライダの姿勢が座り漕ぎから立ち漕ぎになったと判定する。制御部52は、第3制御状態において、パラメータQがライダの姿勢が立ち漕ぎ、かつ、ライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする値になった場合に、第3制御状態から第4制御状態に切り替えることがさらに好ましい。
第3の例では、第4制御状態への切替条件は、人力駆動車10の車体12の姿勢に関する。人力駆動車10の車体12の姿勢は、車体12のロール角度Dを含み、制御部52は、車体12のロール角度Dの変化量DDが第1変化量DDX以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、車体12のロール角度Dを検出する第3検出部68を含むことが好ましい。
第4の例では、第4制御状態への切替条件は、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力を含む。制御部52は、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる人力駆動車10の後方に向かう力Sが第3所定値SX以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替える。この場合、検出部62は、ハンドル22Aに加えられる人力駆動車10の後方に向かう力Sを検出する第4検出部70を含むことが好ましい。
第5の例では、第4制御状態への切替条件は、人力駆動車10の走行状態を含む。人力駆動車10の走行状態は、人力駆動車10の加速度Aを含み、制御部52は、人力駆動車10の加速度Aが第4所定値AX以上になった場合、および、加速度Aに関する値DAが第5所定値DAX以上になった場合、第3制御状態から第4制御状態に切り替える。加速度Aに関する値DAは、例えば、加速度Aの1回以上の時間微分値を含む。この場合、検出部62は、加速度Aを検出する第5検出部72を含むことが好ましい。
制御部52は、第4制御状態において、第3制御状態への切替条件が成立した場合、第2制御状態から第1制御状態に切り替えるようにしてもよい。第3制御状態への切替条件は、第1実施形態の第3制御状態への切替条件と同じ条件を含むことが好ましい。
一例では、制御部52は、第4制御状態において、比率Rを変更するためにライダが操作可能な変速操作部38が操作された場合、第4制御状態から第3制御状態に切り替える。
別例では、制御部52は、第4制御状態において、時間、距離、位置、速度V、および、クランク14の回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第4制御状態から第3制御状態に切り替える。具体的には、制御部52は、第3制御状態から第4制御状態に切り替えてから経過した時間、第3制御状態から第4制御状態に切り替えてから人力駆動車10の走行した距離、第3制御状態から第4制御状態に切り替えてから人力駆動車10の位置の移動量、人力駆動車10の地理座標での位置、人力駆動車10の速度V、および、クランク14の回転速度Nの少なくとも1つに応じて、第4制御状態から第3制御状態に切り替える。
図5を参照して、第3制御状態と第4制御状態とを切り替える処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS31からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS31において、第3制御状態か否かを判定する。制御部52は、第3制御状態の場合、ステップS32に移行する。制御部52は、ステップS32において、第4制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第4制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第4制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS33に移行する。制御部52は、ステップS33において第4制御状態に切り替え、処理を終了する。
制御部52は、ステップS31において、第3制御状態ではないと判定した場合、ステップS34に移行する。制御部52は、ステップS34において、第3制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第3制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第3制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS35に移行する。制御部52は、ステップS35において、第3制御状態に切り替え、処理を終了する。
図6を参照して、第3制御状態および第4制御状態における比率Rの変更処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS41に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS41からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS41において、第3制御状態か否かを判定する。制御部52は、第3制御状態の場合、ステップS42に移行する。制御部52は、ステップS42において、比率Rの第1変更条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、比率Rの第1変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、比率Rの第1変更条件が成立している場合、ステップS43に移行する。制御部52は、ステップS43において、変速機34を制御して、処理を終了する。
制御部52は、ステップS41において、第3制御状態ではない場合、ステップS44に移行する。制御部52は、ステップS44において、比率Rの第2変更条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、比率Rの第2変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、比率Rの第2変更条件が成立している場合、ステップS45に移行する。制御部52は、ステップS45において、変速機34を制御して、処理を終了する。
(第3実施形態)
図2、図7、および、図8を参照して、第3実施形態の制御装置50について説明する。第3実施形態の制御装置50は、制御部52が第5制御状態と第6制御状態とを切り替え可能な点が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、変速機34の制御状態を、第5制御状態から第6制御状態に切り替え可能に構成される。制御部52は、第5制御状態において、比率Rを変更するためにライダが操作可能な変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御する。制御部52は、第6制御状態において、変速操作部38の操作によらずに比率Rを変更するように変速機34を制御する。制御部52は、所定条件に応じて、ライダが操作可能な操作部の操作によらずに第5制御状態から第6制御状態に切り替える。人力駆動車10は、第5制御状態から第6制御状態に切り替えるための操作部を含まないことが好ましい。人力駆動車10は、第5制御状態から第6制御状態に切り替えるための操作部を含んでいてもよい。この場合も、操作部が操作されない場合でも、制御部52は、所定条件に応じて第5制御状態から第6制御状態に切り替える。人力駆動車10が第5制御状態から第6制御状態に切り替えるための操作部を含む場合、操作部は例えばサイクルコンピュータに設けられる。
制御部52は、第6制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御する。第6制御状態における人力駆動車10の比率Rの第3変更条件は、第1実施形態の第2制御状態における比率Rの変更条件、第2実施形態の第3制御状態における比率Rの第1変更条件、および、第2実施形態の第4制御状態における比率Rの第2制御条件のいずれかと同じ条件を含むことが好ましい。
所定条件は、第1実施形態の第2制御状態への切替条件と同じ条件を含んでいてもよく、他の条件を含んでいてもよい。所定条件は、例えば、ライダが変速操作部38の操作が煩わしいと感じる状況を判定可能な条件を含む。ライダが変速操作部38の操作が煩わしいと感じる状況の一例は、ライダが人力駆動車10を高い運動負荷で走行させようとする場合である。
制御部52は、第6制御状態において、第5制御状態への切替条件が成立した場合、第6制御状態から第5制御状態に切り替える。第5制御状態への切り替え条件は、第1実施形態の第1制御状態への切替条件と同じ条件を含むことが好ましい。例えば、制御部52は、第6制御状態において、時間、距離、位置、速度V、および、クランク14の回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、第6制御状態から第5制御状態に切り替える。
図7を参照して、第5制御状態と6制御状態とを切り替える処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図7に示すフローチャートのステップS51に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS51からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS51において、第5制御状態か否かを判定する。制御部52は、第5制御状態の場合、ステップS52に移行する。制御部52は、ステップS52において、所定条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、所定条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、所定条件が成立している場合、ステップS53に移行する。制御部52は、ステップS53において第6制御状態に切り替え、処理を終了する。
制御部52は、ステップS51において、第5制御状態ではないと判定した場合、ステップS54に移行する。制御部52は、ステップS54において、第5制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第5制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第5制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS55に移行する。制御部52は、ステップS55において、第5制御状態に切り替え、処理を終了する。
図8を参照して、第5制御状態および第6制御状態における比率Rの変更処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図8に示すフローチャートのステップS61に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS61からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS61において、第5制御状態か否かを判定する。制御部52は、第5制御状態の場合、ステップS62に移行する。制御部52は、ステップS62において、変速操作部38が操作されたか否かを判定する。制御部52は、変速操作部38が操作されていない場合、処理を終了する。制御部52は、変速操作部38が操作された場合、ステップS63に移行する。制御部52は、ステップS63において、変速機34を制御して、処理を終了する。具体的には、変速操作部38の操作内容と対応するように変速機34を制御する。
制御部52は、ステップS61において、第5制御状態ではない場合、ステップS64に移行する。制御部52は、ステップS64において、比率Rの第3変更条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、比率Rの第3変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、比率Rの第3変更条件が成立している場合、ステップS65に移行する。制御部52は、ステップS65において、変速機34を制御して、処理を終了する。
(第4実施形態)
図2、図9、および、図10を参照して、第3実施形態の制御装置50について説明する。第3実施形態の制御装置50は、制御部52が第7制御状態と第8制御状態とを切り替え可能な点が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、比率Rを変更するためにライダが操作可能な変速操作部38が操作された場合、および、比率Rが所定比率RXへ到達した場合の少なくとも1つが成立する場合、第7制御状態から第8制御状態に切り替え可能に構成される。制御部52は、第7制御状態において、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを大きくなる方向および小さくなる方向のいずれか1つに変更するように変速機34を制御する。制御部52は、第7制御状態において比率Rを大きくなる方向に変更するように変速機34を制御する場合、変速操作部38が操作された場合、および、比率Rが所定比率RXへ到達した場合の少なくとも1つが成立するまで、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを小さくなる方向に変更するように変速機34を制御しない。制御部52は、第7制御状態において比率Rを小さくなる方向に変更するように変速機34を制御する場合、変速操作部38が操作された場合、および、比率Rが所定比率RXへ到達した場合の少なくとも1つが成立するまで、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを大きくなる方向に変更するように変速機34を制御しない。
所定比率RXは、変速機34が取り得る最も大きい比率Rおよび最も小さい比率Rのいずれか1つである。変速機34が取り得る最も大きい比率Rは、人力駆動車10に複数の変速機34が含まれる場合であって制御部52が複数の変速機34を制御する場合、複数の変速機34の組合せの最大変速比である。変速機34が取り得る最も大きい比率Rは、人力駆動車10に複数の変速機34が含まれる場合であっても、複数の変速機34のうちの1つの変速機34の最大変速比であってもよい。この場合、制御部52は、第7制御状態において、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、複数の変速機34のうちの1つの変速機34の比率Rを大きくなる方向に変更するように変速機34を制御し、この変速機34が最大変速比になると、第7制御状態から第8制御状態に切り替える。変速機34が取り得る最も大きい比率Rは、人力駆動車10に複数の変速機34が含まれる場合、複数の変速機34の組合せの最小変速比である。変速機34が取り得る最も小さい比率Rは、人力駆動車10に複数の変速機34が含まれる場合であっても、複数の変速機34のうちの1つの変速機34の最小変速比であってもよい。この場合、制御部52は、第7制御状態において、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、複数の変速機34のうちの1つの変速機34の比率Rを小さくなる方向に変更するように変速機34を制御し、この変速機34が最小変速比になると、第7制御状態から第8制御状態に切り替える。
制御部52は、第7制御状態において比率Rを大きくなる方向に変更するように変速機34を制御する場合、比率Rが変速機34が取り得る最も大きい比率Rに到達した場合、第8制御状態に切り替える。
制御部52は、第7制御状態において比率Rを小さくなる方向に変更するように変速機34を制御する場合、比率Rが変速機34が取り得る最も小さい比率Rに到達した場合、第8制御状態に切り替える。
制御部52は、人力駆動車10に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、人力駆動車10の車体12の姿勢、人力駆動車10のハンドル22Aに加えられる力、および、人力駆動車10の走行状態の少なくとも1つに応じて、第9制御状態から第7制御状態に切り替え可能に構成される。制御部52は、第9制御状態において、変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御する。第9制御状態は、第8制御状態であることが好ましい。
第9制御状態および第8制御状態は、第1実施形態の第1制御状態と同様の制御状態であることが好ましい。第7制御状態は、第1実施形態の第2制御状態と同様の制御状態であることが好ましい。第8制御状態は、第2実施形態の第3制御状態と同様の制御状態であってもよい。この場合、制御部52は、第8制御状態において、変速操作部38の操作によらずに人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、比率Rを変更するように変速機34を制御する。また、制御部52は、第8制御状態において、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つ、および、変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御してもよい。
第7制御状態から第8制御状態への切替条件は、第1実施形態の第1制御状態の第2制御状態から第1制御状態への切替条件と同じ条件を含むことが好ましい。第8制御状態から第7制御状態への切り替え条件、および、第9制御状態から第7制御状態への切替条件は、第1実施形態の第1制御状態から第2制御状態への切替条件と同じ条件を含むことが好ましい。
図9を参照して、第7制御状態と8制御状態とを切り替える処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図9に示すフローチャートのステップS71に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS71からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS71において、第7制御状態か否かを判定する。制御部52は、第7制御状態の場合、ステップS72に移行する。制御部52は、ステップS72において、変速操作部38が操作された、およびまたは、比率Rが所定比率RXへ到達したか否かを判定する。制御部52は、変速操作部38が操作されていない場合、および、比率Rが所定比率RXへ到達していない場合、処理を終了する。
制御部52は、制御部52は、ステップS72において、変速操作部38が操作された、およびまたは、比率Rが所定比率RXへ到達した場合、ステップS73に移行する。制御部52は、ステップS73において第8制御状態に切り替え、処理を終了する。
制御部52は、ステップS72において、変速操作部38が操作された場合にステップS73に移行するようにしてもよく、比率Rが人力駆動車10の取り得る最も大きい比率Rに到達した場合にステップS73に移行するようにしてもよく、比率Rが人力駆動車10の取り得る最も小さい比率Rに到達した場合にステップS73に移行するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS71において、第7制御状態ではないと判定した場合、ステップS74に移行する。制御部52は、ステップS74において、第7制御状態への切替条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、第7制御状態への切替条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、第7制御状態への切替条件が成立している場合、ステップS55に移行する。制御部52は、ステップS75において、第7制御状態に切り替え、処理を終了する。
図10を参照して、第7制御状態および第8制御状態における比率Rの変更処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ40から電力が供給されると、処理を開始して図10に示すフローチャートのステップS81に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS81からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS81において、第7制御状態か否かを判定する。制御部52は、第7制御状態の場合、ステップS82に移行する。
制御部52は、ステップS82において、比率Rの変更条件が成立したか否かを判定する。制御部52は、比率Rの変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、比率Rの変更条件が成立している場合、ステップS83に移行する。制御部52は、ステップS83において、変速機34を制御して、処理を終了する。
制御部52は、ステップS81において、第7制御状態ではない場合、ステップS84に移行する。制御部52は、ステップS84において、変速操作部38が操作されたか否かを判定する。制御部52は、変速操作部38が操作されていない場合、処理を終了する。制御部52は、変速操作部38が操作された場合、ステップS84に移行する。制御部52は、ステップS85において、変速機34を制御して、処理を終了する。具体的には、変速操作部38の操作内容と対応するように変速機34を制御する。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用制御装置は、例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第1実施形態の第2制御状態、第2実施形態の第4制御状態、第3実施形態の第6制御状態、および、第4実施形態の第7制御状態において、変速操作部38の操作に応じて比率Rを変更するように変速機34を制御してもよい。第1実施形態の第2制御状態、第2実施形態の第4制御状態、第3実施形態の第6制御状態、および、第4実施形態の第7制御状態において、制御部52が変速操作部38の操作によらずに比率Rが大きくなるように変速機34を制御する場合、変速操作部38に比率Rを小さくするための操作が行われた場合、制御状態を切り替えるようにしてもよい。第4実施形態の第7制御状態において、制御部52が変速操作部38の操作によらずに比率Rが小さくなるように変速機34を制御する場合、変速操作部38に比率Rを大きくするための操作が行われた場合、制御状態を切り替えるようにしてもよい。
・第1実施形態の第2制御状態、および、第2実施形態の第4制御状態において、制御部52は、パラメータPが第2値以下になった場合、比率Rを小さくするように変速機34を制御してもよい。
・第2実施形態の第4制御状態における比率Rの第2変更条件は、第1実施形態の第2制御状態における比率Rの変更条件と同じ条件を含むようにしてもよい。この場合、制御部52は、第3制御状態の比率Rの第1変更条件のパラメータPが第1範囲の上限値よりも大きくなった場合、比率Rを小さくし、第4制御状態の比率Rの第2変更条件のパラメータPが第1値以上になった場合、比率Rを大きくする。このため、第4制御状態では、第3制御状態よりも比率Rが大きくなりやすい。
・第2実施形態において、制御部52は、第3制御状態と第4制御状態との切り替えを報知部74に報知させるようにしてもよい。
・第3実施形態において、制御部52は、第5制御状態と第6制御状態との切り替えを報知部74に報知させるようにしてもよい。
・第4実施形態において、制御部52は、第7制御状態と第8制御状態との切り替えを報知部74に報知させるようにしてもよい。
10…人力駆動車、12…車体、14…クランク、16…駆動輪、22A…ハンドル、34…変速機、38…変速操作部、50…人力駆動車用制御装置、52…制御部、54…記憶部、62…検出部、74…報知部。

Claims (10)

  1. 人力駆動車のクランクの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更する変速機を制御する制御部を含み、
    前記制御部は、
    前記変速機の制御状態を、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つを検出する検出部の出力に応じて、第3制御状態から第4制御状態に切り替え可能に構成され、
    前記第3制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて前記比率を変更するように前記変速機を制御し、
    前記第4制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて前記第3制御状態よりも前記比率が大きくなりやすいように前記変速機を制御する、人力駆動車用制御装置。
  2. 前記制御部は、前記人力駆動力が第1所定値以上になった場合、または、前記人力駆動力の変化量に関する値が第2所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替え、
    前記人力駆動力は、前記クランクの回転速度、前記人力駆動力のトルク、および、前記人力駆動力の仕事率の少なくとも1つを含み、
    前記人力駆動力の変化量に関する値は、前記人力駆動力の変化量、または、前記人力駆動力の変化量の1回以上の時間微分値である、請求項1に記載の人力駆動車用制御装置。
  3. 前記制御部は、前記ライダの姿勢が、座り漕ぎから立ち漕ぎになった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える、請求項1または2に記載の人力駆動車用制御装置。
  4. 前記人力駆動車の車体の姿勢は、前記車体のロール角度を含み、
    前記制御部は、前記車体のロール角度の変化量が第1変化量以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える、請求項1から3のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  5. 前記制御部は、前記人力駆動車のハンドルに加えられる前記人力駆動車の後方に向かう力が第3所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替える、請求項1から4のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  6. 前記人力駆動車の走行状態は、前記人力駆動車の加速度を含み、
    前記制御部は、前記人力駆動車の加速度が第4所定値以上になった場合、または、前記加速度に関する値が第5所定値以上になった場合、前記第3制御状態から前記第4制御状態に切り替え、
    前記加速度に関する値は、前加速度の1回以上の時間微分値である、請求項1から5のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  7. 前記制御部は、前記第3制御状態において、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに関するパラメータが第1範囲内になるように前記比率を変更し、前記第4制御状態において、前記パラメータが前記第1範囲と異なる第2範囲内になるように前記比率を変更する、請求項1から6のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  8. 前記制御部は、前記第4制御状態において、前記比率を変更するためにライダが操作可能な変速操作部が操作された場合、前記第4制御状態から前記第3制御状態に切り替える、請求項1から7のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第4制御状態において、時間、距離、位置、速度、および、前記クランクの回転速度のうちの少なくとも1つに関するパラメータに応じて、前記第4制御状態から前記第3制御状態に切り替える、請求項1から7のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  10. 前記変速機の制御状態を切り替えるための、前記人力駆動車に入力される人力駆動力、ライダの姿勢、前記人力駆動車の車体の姿勢、前記人力駆動車のハンドルに加えられる力、および、前記人力駆動車の走行状態の少なくとも1つに関する条件を変更可能に記憶する記憶部をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
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