JP6127458B2 - パターン測定装置およびパターン測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は位相差フィルムのパターンの寸法測定を行うためのパターン測定装置およびパターン測定方法に関する。
液晶パネル用の位相差フィルムなどを製造するにあたり、位相差フィルムの配向方向のパターンの寸法を品質管理等のために測定することがある。
この寸法測定では偏光を利用することがあるが、位相差フィルムに保護フィルムが設けられていると、この保護フィルムのリタデ−ションによる位相差が生じて測定が難しくなることがある。そこで、位相差板を用いて、保護フィルムによるリタデーションをキャンセルする例が特許文献1に記載されている。
特開2005−9919号公報
しかしながら、保護フィルムによるリタデ−ションは、保護フィルムの各領域で均一ではなく、特許文献1のように位相差板を用いる場合、測定領域のリタデ−ションによる位相差をキャンセルするために配置等を定めた位相差板が、別の領域のリタデ−ションに対しては適切でなく、測定領域ごとの設定が面倒であったり、測定精度を低下させたりする恐れがあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、位相差フィルムのパターンの寸法測定を容易かつ精度良く行えるパターン測定装置およびパターン測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する第1の発明は、位相差フィルムの配向方向のパターンについて寸法測定を行うパターン測定装置であって、撮像装置と、情報処理装置と、赤外光を照射する照明装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記赤外光が照射された前記位相差フィルムを撮像した画像を用いて、前記パターンについて寸法測定を行い、前記位相差フィルムの保護フィルムによるリタデーションをキャンセルするための位相差板を更に備えることを特徴とするパターン測定装置である。
第1の発明では、赤外光を用いて位相差フィルムを撮像し、これにより位相差フィルムの配向方向のパターンについて寸法測定を行う。赤外光を用いると、保護フィルム等によるリタデーションや、リタデ−ションのムラによる影響が小さくなるので、これらの影響が低減されて、寸法測定を容易かつ精度良く行うことができる。
また、前記位相差フィルムの保護フィルムによるリタデ−ションをキャンセルするための位相差板を更に備えることよって、若干残ったリタデーションの影響もキャンセルし、さらに精度良く寸法測定が行える。
第1の発明のパターン測定装置は、前記照明装置と前記位相差フィルムの間に配置される第1の偏光フィルタと、前記位相差フィルムと前記撮像装置の間に配置される第2の偏光フィルタと、をさらに備え、前記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタは、偏光方向が直交するように配置されることが望ましい。
また、前記位相差フィルムは、配向方向が直交する2つのパターンを有し、前記第1の偏光フィルタもしくは前記第2の偏光フィルタは、前記位相差フィルムの一方のパターンの配向方向と、20°以上70°以下の角度をなすように配置されることが望ましい。
これによって、位相差フィルムの配向方向が直交する2つのパターンが、画像上の明暗パターンとして好適に現れるので、これを用いてパターンの寸法測定を行える。
第2の発明は、位相差フィルムの配向方向のパターンについて寸法測定を行うパターン測定方法であって、撮像装置により、照明装置から赤外光が照射された前記位相差フィルムを撮像するステップと、情報処理装置が、前記撮像装置が前記位相差フィルムを撮像した画像に基づいて、前記パターンについて寸法測定を行うステップと、を含み、前記位相差フィルムの撮像を、位相差板によって前記位相差フィルムの保護フィルムによるリタデーションをキャンセルして行うことを特徴とするパターン測定方法である。
本発明により、位相差フィルムのパターンの寸法測定を容易かつ精度良く行えるパターン測定装置およびパターン測定方法を提供することができる。
パターン測定装置1を示す図 位相差フィルム20の例を示す図 パターン測定装置1による測定について示す図 カメラ31、32によって撮像した画像の例を示す図 偏光フィルム15、偏光フィルタ36の偏光方向、および配向パターン23a、23bの配向方向の関係を模式的に示す図 照明光の波長とリタデーションの関係を示す図 情報処理装置60の処理フローの例を示す図 パターン測定装置の別の例を示す図
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
[1.パターン測定装置1の構成]
まず、本実施形態のパターン測定装置について、図1を参照して説明する。
図1は、パターン測定装置1の概要を示す図である。パターン測定装置1は、測定テーブル40、搬送ステージ30、50、カメラ31、32、照明装置51、52、情報処理装置60等により構成される。このパターン測定装置1は、配向方向のパターンを有する位相差フィルムをカメラ31、32で撮像し、画像処理によってパターンについての寸法測定を行うものである。
測定テーブル40は、位相差フィルムを配置する矩形状のテーブルである。測定テーブル40の中央部には、テーブル長辺方向に沿って開口部41が設けられており、この開口部41に透明のガラス板10が嵌め込まれる。ガラス板10としては、石英ガラス等、熱膨張による長さの変化がないものが用いられる。ガラス板10には、測長の基準となる基準パターンが形成されている。この基準パターンについては後述する。
測定テーブル40のテーブル長辺方向の両端には、門型の支持部43、43が設けられる。測定テーブル40の上方では、支持部43、43の間に搬送ステージ30が架け渡される。
搬送ステージ30には、カメラ31、32が取り付けられる。カメラ31、32は、モーター等の駆動手段により、搬送ステージ30に沿ってテーブル長辺方向に移動可能である。
カメラ31、32は、位相差フィルムのパターンとともに前記の基準パターンを撮像する撮像装置である。カメラ31、32の受光部にはアダプタ35が取り付けられている。アダプタ35は、後述する偏光フィルタおよび位相差板等を内蔵している。
測定テーブル40の下方には照明装置51、52が配置される。照明装置51、52は、テーブル長辺方向に沿って配置された搬送ステージ50に取り付けられ、開口部41に向けて上方に照明光を照射する。照明装置51、52は、モーター等の駆動手段により、搬送ステージ50に沿ってテーブル長辺方向に移動可能である。
照明装置51、52の光源としては、例えば波長780nm以上の赤外光を発生するものを用いる。このような光源としては、赤外域にピーク波長を有する単波長光源であるLEDランプなどがある。従って、前記のカメラ31、32としては、この光源の波長を含む波長領域に感度を有するものを用い、測定テーブル40の周囲は暗室で囲っておくことが望ましい。
情報処理装置60は、カメラ31、32の移動や撮像、照明装置51、52の移動や点灯の制御を行うとともに、カメラ31、32によって撮像した画像を取得し、画像処理を行って位相差フィルムのパターンについて寸法測定を行う。情報処理装置60は、制御部、記憶部、通信部、表示部等で構成される一般的なコンピュータで実現できる。
[2.位相差フィルム20]
図2は測定対象の位相差フィルム20を示す図である。図2(a)は位相差フィルム20の配向方向のパターンを示す。図2(b)は位相差フィルム20の厚さ方向の断面を示す。
この位相差フィルム20は、3D表示装置などに用いられるFPR(Film
Patterned Retarder)フィルムである。FPRフィルムでは、図2(a)に示すように、配向方向(図の矢印で示す)が互いに直交する2つのパターン23a、23bが、フィルム長手方向に沿って交互に繰り返される。
図2(b)に示すように、この位相差フィルム20では、フィルム基材27上に、配向方向のパターン23a、23bを有する位相差層23が設けられる。位相差フィルム20の上面には、製造過程での損傷を防ぐために保護フィルム28が設けられる。保護フィルム28はポリエステルフィルム等の透明の樹脂フィルムであり、位相差フィルム20が液晶パネル等に用いられる際に剥がされる。なお、保護フィルム28を位相差フィルム20の下面にさらに設ける場合もある。
[3.パターン測定装置1による測定]
次に、パターン測定装置1によるパターンの寸法測定の詳細について説明する。図3(a)は、パターン測定装置1による測定時の位相差フィルム20等の配置をテーブル短辺方向に沿って示す図である。図3(b)は、図3(a)の線a−aに沿ったテーブル長辺方向の構成を示す図である。
図3(a)、(b)に示すように、パターンの距離測定時には、ガラス板10の上に位相差フィルム20が配置される。また、位相差フィルム20の上には押さえガラス42が配置されて、位相差フィルム20が固定される。ただし、位相差フィルム20の位置を固定する方法はこれに限ることはない。
ガラス板10のテーブル短辺方向の中央部付近には基準パターン11、12が設けられている。これらの基準パターン11、12はテーブル長辺方向に所定の間隔Lを空けて設けられる。間隔Lは、位相差フィルム20のパターンについて寸法測定する際に基準となるように、位相差フィルム20の測定の規格に合わせてあらかじめ定められており、その値は情報処理装置60の記憶部に記憶されている。
基準パターン11、12は、例えば、照明装置51、52からの照明光を遮光するパターンをガラス板10の表面に施すことで形成できる。本実施形態では基準パターン11を矩形状としているが、その形状や大きさ、また配置等も適宜定めることができる。
また、図3(a)に示すように、ガラス板10の基準パターン11、12の側方は若干窪んでおり、ここに偏光フィルム15(第1の偏光フィルタ)が配置される。窪みの深さは、偏光フィルム15の厚み程度に定められる。
アダプタ35内には、偏光フィルタ36(第2の偏光フィルタ)と位相差板37が配置される。偏光フィルタ36の偏光方向は、偏光フィルム15の偏光方向と直交するように設定され、クロスニコル配置となる。また、偏光フィルム15もしくは偏光フィルタ36の偏光方向は、位相差フィルム20の一方のパターンの配向方向と20°以上70°以下の角度をなしている。
位相差フィルム20は、ガラス板10側から照明装置51、52で照明されて、カメラ31、32により、それぞれ基準パターン11、12とともに撮像される。
[4.カメラ31、32で撮像される画像]
図4は、カメラ31、32によって撮像された画像の例を模式的に示す図である。図4では、カメラ31により撮像した画像131を左に、カメラ32により撮像した画像132を右に示す。
図4に示すように、各画像131、132では、位相差フィルム20の2つの配向方向のパターン23a、23bが明暗パターンとして交互に現れる。また、この明暗パターンとともに、画像131では基準パターン11が、画像132では基準パターン12がそれぞれ暗部として表示される。
ここで、配向方向のパターン23a、23bが明暗のパターンとして現れるのは、これらの配向方向の違いによるものである。
これを図5を参照して説明する。図5は偏光フィルム15、偏光フィルタ36の偏光方向、およびパターン23a、23bの配向方向の関係を模式的に示すものである。前記したように、偏光フィルム15と偏光フィルタ36の偏光方向、およびパターン23a、23bの配向方向はそれぞれ直交し、偏光フィルム15の偏光方向に対し、パターン23aの配向方向が20°以上70°以下の範囲の角度θをなしている。
本実施形態では、照明装置51、52からはランダム偏光状態の照明光が照射されるが、この光は、偏光フィルム15を透過することでその偏光方向に対応する偏光方向の直線偏光71になる。この光は、位相差フィルム20のパターン23a、23bの領域を透過することによって楕円偏光72、73となる。
楕円偏光72、73は、パターン23a、23bの領域を透過することにより、異なる方向の成分が卓越する。本実施形態では、楕円偏光72において偏光フィルム15の偏光方向の成分が卓越し、楕円偏光73では、偏光フィルタ36の偏光方向の成分が卓越している。
従って、これらの楕円偏光72、73の間で、偏光フィルタ36を透過してカメラ31、32に入射する光量に差ができる。本実施形態では、パターン23bの領域を通った楕円偏光73が偏光フィルタ36を透過する光量はより多くなり、パターン23aの領域を通った楕円偏光72ではより少なくなる。従って、図4に示すように、パターン23a、23bが画像上の明暗パターンとして表れる。
なお、図3(b)に示すように、基準パターン11、12の間では偏光フィルム15が設けられないが、図4の画像131、132において、この箇所はパターン23a、23bの違いに関わらず同程度の明るさとなっている。この箇所では、ランダム偏光状態の照明光が直接位相差フィルム20のパターン23a、23bを透過するが、その際パターン23a、23bの配向方向による位相差が生じてもランダム偏光状態は全体で変わらないので、偏光フィルタ36を透過する光量に差ができないためである。
ところで、本実施形態では、図2(b)で示したように位相差フィルム20に保護フィルム28が設けられており、これにより位相差フィルム20を透過する光にリタデ−ションが生じ、その位相差の影響で、画像131、132上でパターン23a、23bの明暗が識別しづらくなることがある。
例えば、図5に示すように、前記の楕円偏光72に23a’に示すように位相差が生じて楕円偏光72’となり、同じく楕円偏光73に23b’に示すように位相差が生じて楕円偏光73’となると、偏光フィルタ36を透過する光量に差ができない。
これを防ぐため、本実施形態では、前記したように照明装置51、52の光源として赤外光を用いている。
すなわち、図6(a)は、縦軸を位相差とし、横軸を光源の波長として、リタデーションにより生じる位相差の光源の波長による違いを模式的に示したグラフであるが、図に示すように、照明光の波長が大きくなるほどリタデーションの影響は小さくなる。本実施形態では、照明光の光源として波長の大きい赤外光を用いることにより、リタデ−ションによりパターン23a、23bの明暗のコントラストが低下することを防ぐ。
また、図6(b)は、縦軸をパターン23a、23bの領域を透過した照明光がカメラに入射する光量の比、横軸をリタデ−ションの大きさとして、これらの関係を光源の波長(430、850、940nm)ごとに模式的に示したグラフである。
図の鎖線(光源の波長が850nm)や実線(光源の波長が980nm)に示すように、照明光の波長が大きいほどリタデーションの違い(ムラ)による光量比の変化が緩やかであり、本実施形態のように照明光の光源として赤外光を用いると、保護フィルム28の領域ごとのリタデーションのムラの影響も小さいことがわかる。
これに加え、本実施形態では、アダプタ35内に位相差板37を配置し、その配向方向を調整することで、若干残った保護フィルム28のリタデーションの影響もキャンセルするようにしておく。こうして図4に示したように、画像131、132において、パターン23a、23bの明暗のコントラストを高くしている。
[5.パターン測定装置1による測定]
次に、パターン測定装置1によって位相差フィルム20のパターンの寸法測定を行う方法の例について、図7を参照して説明する。図7は、この際の情報処理装置60の処理フローの例を示す図である。
ここでは、寸法測定として、パターン間の距離を測定する例を説明する。パターン間の距離を測定するにあたっては、位相差フィルム20をパターン測定装置1の測定テーブル40のガラス板10上に前記したように配置する。位相差フィルム20のフィルム長尺方向はテーブル長辺方向に合わせ、位相差フィルム20の上には透明の押さえガラス42を載せる。
次に、情報処理装置60により、カメラ31、32と照明装置51、52の位置を調整する。すなわち、カメラ31、32の撮像範囲を、基準パターン11、12の位置にそれぞれ合わせ、照明装置51、52の位置を、カメラ31、32の位置にそれぞれ合わせる(S101)。
次に、情報処理装置60により、照明装置51、52を点灯させるとともに、カメラ31、32による撮像を行い、図4で説明した画像131、132を取得する(S102)。
次いで、情報処理装置60により、画像131、132の画像処理を行い、位相差フィルム20のパターンの距離を算出する(S103)。
すなわち、図4に示す画像131において、位相差フィルム20の一方の端部の所定のパターンAの内側端部と、基準パターン11の内側端部との間のピクセル数を求め、予め記憶部に記憶しておいた1ピクセルあたりの実距離を掛けて、パターンAの内側端部と基準パターン11の内側端部との位置ずれD1を算出する。
また、画像132においても同様にして、位相差フィルム20の他方の端部の所定のパターンBの内側端部と基準パターン12の内側端部との位置ずれD2を算出する。
次に、予め記憶部に記憶しておいた基準パターン11、12の内側端部間の間隔LからD1、D2を減算して、位相差フィルム20のパターンA、B間の距離Lpを算出する。図4の例では基準パターン11、12の内側端部より内側にパターンA、Bの内側端部があるが、基準パターンの内側端部より外側にパターンの内側端部がある場合は、その位置ずれD1やD2を間隔Lに加算して距離Lpを算出する。
以上説明したように、本実施形態によれば、赤外光を用いて位相差フィルム20を撮像し、これにより配向方向のパターン23a、23bについて寸法測定を行う。赤外光を用いると、保護フィルム28等によるリタデーションや、リタデーションのムラによる影響が小さくなるので、これらの影響を低減し、寸法測定を容易かつ精度良く行うことができる。
また、位相差板37を用いて、若干残ったリタデーションの影響もキャンセルし、さらに精度よく寸法測定が行える。ただし、位相差板37を省略することも可能である。
また、偏光方向が直交する偏光フィルム15および偏光フィルタ36の間に、位相差フィルム20のパターン23a、23bの配向方向を前記のように合わせて配置して撮像することで、位相差フィルム20のパターン23a、23bの配向方向の違いが画像上の明暗パターンとして好適に表れ、これを用いてパターンの寸法測定が行える。
ただし、本発明はこれに限ることはない。例えば、位相差フィルム20は、パターン23a、23bに対応する遮光部、透光部のパターンを有するフォトマスクを介して露光を行うことで、パターン23a、23bを形成したものであるが、本発明では、このフォトマスク自体を利用し、間隔が既知なフォトマスクの2箇所のパターンを基準パターンとして用いても良い。これによって、フォトマスクを用いてパターンを形成する際に、パターン形成時のずれが生じなかったかを調べることができる。また、基準パターンの精度も信頼できるものになる。
また、照明光は上方から照射するものであってもよい。例えば図8(a)に示すように、偏光フィルム15の下を反射板10aとして、上方に設けた照明装置51(52)から照明光を位相差フィルム20へと照射し、位相差フィルム20と偏光フィルム15を透過して反射板10aを反射し、再度偏光フィルム15と位相差フィルム20を透過した光をカメラ31(32)で受光するようにしておく。この場合でも、反射板10aを反射した照明光が偏光フィルム15を透過した時点で前記と同様の直線偏光になっているので、前記と同様にしてパターンの測定を行うことができる。
一方、図8(b)に示す例では、照明装置51(52)から位相差フィルム20へ入射する照明光と、該照明光の反射光をハーフミラー39を用いて同一光軸上にした例であり、この場合でも、同様にパターンの測定ができる。
さらに、本実施形態ではパターン間の距離を測定したが、1ピクセルあたりの実距離が既知であれば、カメラ31あるいはカメラ32で位相差フィルム20のパターン23a、23bを撮像した画像から、個々のパターン23a、23bの幅や長さなどの形状も算出可能であり、この場合では基準パターン11、12を省略することも可能であり、カメラや照明装置も複数設けなくてもよい。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:パターン測定装置
10:ガラス板
11、12:基準パターン
15:偏光フィルム
20:位相差フィルム
23a、23b:パターン
31、32:カメラ
36:偏光フィルタ
37:位相差板
40:測定テーブル
51、52:照明装置
60:情報処理装置

Claims (4)

  1. 位相差フィルムの配向方向のパターンについて寸法測定を行うパターン測定装置であって、
    撮像装置と、
    情報処理装置と、
    赤外光を照射する照明装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、前記赤外光が照射された前記位相差フィルムを撮像した画像を用いて、前記パターンについて寸法測定を行い、
    前記位相差フィルムの保護フィルムによるリタデーションをキャンセルするための位相差板を更に備えることを特徴とするパターン測定装置。
  2. 前記照明装置と前記位相差フィルムの間に配置される第1の偏光フィルタと、
    前記位相差フィルムと前記撮像装置の間に配置される第2の偏光フィルタと、
    をさらに備え、
    前記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタは、偏光方向が直交するように配置されることを特徴とする請求項1記載のパターン測定装置。
  3. 前記位相差フィルムは、配向方向が直交する2つのパターンを有し、
    前記第1の偏光フィルタもしくは前記第2の偏光フィルタは、前記位相差フィルムの一方のパターンの配向方向と、20°以上70°以下の角度をなすように配置されることを特徴とする請求項に記載のパターン測定装置。
  4. 位相差フィルムの配向方向のパターンについて寸法測定を行うパターン測定方法であって、
    撮像装置により、照明装置から赤外光が照射された前記位相差フィルムを撮像するステップと、
    情報処理装置が、前記撮像装置が前記位相差フィルムを撮像した画像に基づいて、前記パターンについて寸法測定を行うステップと、
    を含み、
    前記位相差フィルムの撮像を、位相差板によって前記位相差フィルムの保護フィルムによるリタデーションをキャンセルして行うことを特徴とするパターン測定方法。
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