JP7452839B2 - グラウト材用ミキシング装置 - Google Patents
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Description
又、撹拌を良好に行うためには、外側撹拌板及び内側撹拌板を混合槽の底部の全面にわたって移動させる必要がある。このためこれらの外側撹拌板及び内側撹拌板が長くなり、これらを有する外側撹拌羽根及び内側撹拌羽根自体が大きくなって取り扱い性が低下する問題も有している。
さらに外側撹拌羽根及び内側撹拌羽根が大きくなることにより、これらが重たくなって大きな回転力が必要となり、モータを大出力とする必要が生じる。
又、前記メイン撹拌羽根の外側撹拌板は、前記シャッター板上を通過する位置となるように設けられていることを特徴とする。
又、上部から下部に向かって広がる傘形状のカッターを内部に備えたホッパーユニットが前記混合槽と連通した状態で混合槽の上部に取り付けられていることを特徴とする。
複数本の鉄筋を組み付けることにより支持架台2が形成され、この支持架台2に混合槽3、ホッパーユニット4が上下に固定されて組み付けられている。混合槽3は底部の槽底面5と、槽底面5からボックス状となって立ち上がった槽ハウジング6とによって形成されており、内部にセメントと水とが供給されることによりこれらの原材料を混合してペースト状のグラウト材を作製する。
なお、ホッパーユニット4を設けることなく、セメント袋の袋口を開口して混合槽3に直接にセメントを投入しても良い。
図8に示すように、混合槽3の槽底面5は円形平板によって形成されている。円形平板の槽底面5の外周側には、混合槽3を開閉するためのシャッター板10が設けられている。シャッター板10は槽底面5の一部を構成した平板からなり、図9に示す開閉機構11によって開閉動作する。
図9に示すように、開閉機構11は槽ハウジング6との隣接位置に配置された開閉用シリンダ12を備えており、この開閉用シリンダ12のピストン12aにシャッター板10が連結されている。開閉用シリンダ12は支持架台2に左右揺動可能に取り付けられており、ピストン12aの伸縮と共に揺動する。そして槽ハウジング6から離れる方向への揺動によりシャッター板10が槽底面5から離れる方向に移動して槽底面5を開放する。この開放は、開閉用シリンダ12により段階的に開放度合いが調整されるようになっている。
このように外側撹拌羽根20及び内側撹拌羽根40を別個のモータ61、62によって回転駆動する構造では、外側撹拌羽根20及び内側撹拌羽根40の回転速度を任意に調整することが容易となる。又、それぞれのモータ61、62への負荷を軽減させることができるため、故障を抑制でき、メンテナンスが簡単となる。
サブ撹拌羽根31は以上のメイン撹拌羽根21に対し、槽底面5の最外周よりも内側に沿って回転駆動される。
図7に示すように、内側撹拌羽根40の内側撹拌板43、メイン撹拌羽根21の外側撹拌板23及びサブ撹拌羽根31の外側撹拌板33は、回転方向の先端面43a、23a、33aの上部が後ろ側に傾斜した形状となっている。このような形状とすることにより、原材料は下から上に向かって押し上げられて撹拌板43、23、33を乗り越えるように流動するため、撹拌を良好に行うことができる。
図8において、矢印R1はメイン撹拌羽根21及びサブ撹拌羽根31の外側撹拌板23、33が原材料を流動させる方向、矢印R2は内側撹拌羽根40の内側撹拌板43が原材料を流動させる方向であり、メイン撹拌羽根21の外側撹拌板23及びサブ撹拌羽根31の外側撹拌板33は、槽底面5に対し原材料を下から上に向かって押し上げるため所定の角度で傾斜しており、また、平面視で、原材料を押し上げる面が円周方向ではなく、駆動軸の中心方向を向くように傾斜しており、内側撹拌羽根40の内側撹拌板43は、槽底面5に対し原材料を下から上に向かって押し上げるため所定の角度で傾斜しており、また、平面視で、原材料を押し上げる面が円周方向ではなく、外周方向を向くように傾斜させており、上述した原材料の流動が可能となっている。
これに加えて、メイン撹拌羽根21及びサブ撹拌羽根31と、内側撹拌羽根40とは反対方向に回転駆動されるため、原材料が混じり合うことができ効率的に撹拌させることができる。
3 混合槽
4 ホッパーユニット
5 槽底面
8 カッター
10 シャッター板
13 駆動軸
14 内側軸
15 外側軸
20 外側撹拌羽根
21 メイン撹拌羽根
23、33 外側撹拌板
31 サブ撹拌羽根
40 内側撹拌羽根
43 内側撹拌板
60 駆動手段
61 第1モータ
62 第2モータ
Claims (3)
- セメントと水とからなる原材料を混合槽内で混合してグラウト材を作製するミキシング装置であって、
前記混合槽に設けられた円形平板からなる槽底面及び槽底面の外周側の一部を開閉するシャッター板と、
外側軸に内側軸が挿入された二重管からなり前記槽底面を貫通した駆動軸と、
前記混合槽の外側に配置され、前記内側軸を一方向に回転させる第1モータ及び前記外側軸を内側軸と逆方向に回転させる第2モータからなる駆動手段と、
前記内側軸に取り付けられて前記一方向に回転駆動される外側撹拌羽根と、
前記外側軸に取り付けられて前記逆方向に回転駆動される内側撹拌羽根と、を備えており、
前記外側撹拌羽根は、前記槽底面の最外周に沿って回転駆動され、前記原材料が前記槽底面の内周側に沿って流動するように撹拌する外側撹拌板を備えたメイン撹拌羽根及び前記槽底面の最外周よりも内側に沿って回転駆動され、前記原材料が前記槽底面の内周側に流動するように撹拌する外側撹拌板を備えたサブ撹拌羽根からなり、
前記内側撹拌羽根は、前記駆動軸の周囲で回転駆動され、前記原材料が前記槽底面の外周側に流動するように撹拌する内側撹拌板を備え、
前記メイン撹拌羽根及びサブ撹拌羽根は、前記内側軸を中心として反対方向に同じ長さで延びた一対がそれぞれ設けられ、前記内側撹拌羽根は前記外側軸を中心として反対方向に同じ長さで延びた一対が設けられており、
前記メイン撹拌羽根の外側撹拌板、前記サブ撹拌羽根の外側撹拌板及び前記内側撹拌羽根の内側撹拌板は、前記槽平面に対し前記原材料を下から上に向かって押し上げる角度で傾斜しており、
前記シャッター板を開閉するピストンを備えた開閉用シリンダが前記混合槽の外側に揺動可能に設けられ、前記ピストンの伸縮と共に前記開閉用シリンダが揺動して前記シャッター板の開閉がなされることを特徴とするグラウト材用ミキシング装置。 - 前記メイン撹拌羽根の外側撹拌板は、前記シャッター板上を通過する位置となるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のグラウト材用ミキシング装置。
- 上部から下部に向かって広がる傘形状のカッターを内部に備えたホッパーユニットが前記混合槽と連通した状態で混合槽の上部に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のグラウト材用ミキシング装置。
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