JPH11179180A - 容器固定型水平横軸ミキサ - Google Patents

容器固定型水平横軸ミキサ

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JPH11179180A
JPH11179180A JP9366082A JP36608297A JPH11179180A JP H11179180 A JPH11179180 A JP H11179180A JP 9366082 A JP9366082 A JP 9366082A JP 36608297 A JP36608297 A JP 36608297A JP H11179180 A JPH11179180 A JP H11179180A
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stirring
horizontal
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JP9366082A
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Takeshi Fukushima
雄 福島
Hiroshi Kanazawa
浩 金澤
Takeshi Suzuki
健 鈴木
Yuzo Otani
雄三 大谷
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F33/00Other mixers; Mixing plants; Combinations of mixers
    • B01F33/30Micromixers

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミクロ混合が可能であるにも拘らず、摩耗、
動力等の問題は少なく、また安価で、メインテナンスも
容易な容器固定型水平横軸ミキサを提供する。 【解決手段】 第1の水平軸(10、10’)により比
較的低速で回転駆動される第1の混合攪拌手段(20)
と、同様に第2の水平軸(15、15’)により比較的
高速で回転駆動される第2の混合攪拌手段(30)と、
これらの混合手段(20、30)がその内部に同心的に
設けられるようになっている水平固定型の混合攪拌容器
(1)とから構成する。そうして、第1の混合攪拌手段
(20)は、混合攪拌容器(1)の内周壁側寄りで回転
駆動されるように設け、第2の混合攪拌手段(30)
は、第1の混合攪拌手段(20)の内側で回転駆動され
るように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の水平軸によ
り比較的低速で回転駆動される第1の混合攪拌手段と、
同様に第2の水平軸により比較的高速で回転駆動される
第2の混合攪拌手段と、これらの混合手段がその内部に
同心的に設けられる固定型の混合攪拌容器とからなる、
容器固定型水平横軸ミキサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の技術革新の中で粉体の物性や取扱
い技術の重要性は、ますます高まってきているが、特に
原料の微細化に伴ってより精密で、いわゆる軽薄短小へ
の指向、あるいはより高性能、高品質な製品への指向が
一層強くなっている。このような技術の高度化にあわせ
て、原料から製品までの製造プロセスの中で、粉系原料
同志あるいは粉系原料と液系原料との混合操作は、重要
なプロセスの1つで、単に原料を混ぜ合わせるマクロ的
な混合ばかりでなく、原料の粒子単位でのミクロ的な混
合、混練機構を備えた、より優れたいわゆる精密混合、
混練装置の開発が望まれるようになっている。本発明
は、このようなニーズに対し、構造が簡単で動力および
摩耗部品が少なく、かつ混合、混練性能のよいミクロ混
合を可能とする容器固定型水平横軸ミキサを提供しよう
とするものである。
【0003】一般に「混ぜる」という操作を、その混合
機構から分類すると、「粉体と工業」VOL.29(1
997)の43〜46ページにも開示されているよう
に、大別して対流混合、剪断混合および拡散混合に別け
られる。単に原料を混ぜ合わせるマクロ混合は対流混合
が主となるが、混合度の高いミクロ混合を達成するため
には、対流混合機構だけではなく、粉粒体粒子塊や微粉
凝集塊を粒子単位に解砕、分散させる剪断混合機構と、
粒子相互の局所的な位置交換による拡散混合機構、この
2つの強力な混合機構が必要となる。そして、図4の
(イ)に示されているような、水平駆動軸50にリボン
51が取り付けられているリボン型ミキサ、その(ロ)
に示されているような屈曲したアーム52が水平軸を中
心として回転駆動されるようになっている双わん型ミキ
サ、その(ハ)に示されているような水平駆動軸53に
複数個の攪拌羽根54、54、…が取り付けられている
ブレード型混合機等の容器固定型水平横軸ミキサが一般
に広く使用されている。
【0004】上記のようなミキサも、剪断機能、拡散機
能等も備えてはいる。しかしながら、水平駆動軸50、
53が比較的低速で回転駆動されるので、これらの機能
は小さく、主としてマクロ混合を奏するに留まる。これ
に対し、ミクロ混合機の一般的なミキサとしては、図5
に示されているような、容器固定型垂直軸回転型が多く
使用されている。すなわち、図5の(イ)に示されてい
るミキサは、容器60の底部から内部へ突き出るように
して垂直回転軸61が設けられ、この垂直回転軸61に
複数段に種々のブレード62、62、…が取り付けられ
た多段ブレード型で、これらのブレード62、62、…
が高速回転をし、材料に強力な高剪断作用を与えなが
ら、混ぜ合わせと同時に分散、練込みをおこなうもので
あり、更に剪断力を付加するために図には示されていな
いが、固定容器60の側面に高速回転するチョッパを取
り付ける場合もある。何れも高速回転のため、例えばブ
レード先端周速度が15〜40m/sのため、大きな動
力が必要であると共にブレードの摩耗が大きく、連続混
合には不適という欠点がある。また、その(ロ)に示さ
れているものは、屈曲した2本のアーム63、63が垂
直回転軸64、64によに回転駆動される二連アーム型
で、またその(ハ)に示されている混合機はらいかい機
で、これらは何れも混合物を剪断、圧縮、引き伸ばし、
練り潰して混合、攪拌するが大型化が難しく、また図5
の(イ)に示されいるミキサと同様に連続混合ができな
いという欠点がある。
【0005】また、ミクロ混合が可能な容器固定型水平
横軸ミキサも市販されている。この容器固定型水平横軸
ミキサとしては、図6の(イ)に示されているような、
水平回転軸72に鋤状の羽根73、73、…が取り付け
られているショベル羽根型ミキサ、その(ロ)に示され
ているような、水平回転軸75に複数個のフラットな羽
根76、76、…が取り付けられているフラット羽根型
ミキサ、その(ハ)に示されている2軸ロール型ミキサ
等が知られている。
【0006】このような容器固定型水平横軸ミキサもミ
クロ混合は可能であるが、羽根の回転数に限界があり、
図5に示されている垂直軸回転型ミキサに比較してミク
ロ混合性能が劣ると言われていが、最近その中で図6の
(イ)に示されているショベル羽根型ミキサは、ミクロ
混合性能が高いことが認められ、ミクロ混合用として多
く使用されるようになってきた。このショベル羽根型ミ
キサは、図7に拡大してやや詳しく示されているよう
に、水平回転軸72と、この回転軸72から半径外方へ
延びている複数本のアーム71、71、…と、これらの
アーム71、71、…の先端に取り付けられている複数
個の鋤状の羽根73、73、…とから構成されている。
また、鋤状の羽根73と羽根73との間には、固定容器
70の斜め下部から高速で駆動される複数個のチョッパ
74、74、…が設けられている。
【0007】したがって、固定容器70に混合する粉体
原料を入れ、そして水平回転軸72を回転駆動すると、
粉体原料は、鋤状の羽根73、73、…により掬い上げ
られ、そして浮遊、拡散、対流混合作用を受けるととも
に、高速で回転駆動される複数個のチョッパ74、7
4、…により、高速剪断作用を受け、凝集塊は粒子単位
に解砕、分散させられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図6の
(イ)および図7に示されているミキサは、鋤状の羽根
73、73、…による浮遊拡散および対流混合作用と、
チョッパ74、74、…による剪断分散作用とを奏する
ので、高い混合性能が得られる。また、鋤状の羽根7
3、73、…の先端部の周速度は、図5に示されている
ミキサのブレード62、62等の周速度の1/4〜1/
5程度と小さくてもミクロ混合ができ、鋤状の羽根7
3、73、…の駆動動力が小さくてすむ利点があり、ま
た周速度が小さいので、摩耗量も小さい。さらには、図
7において参照数字78は、固定容器70の一方寄りに
設けられている粉体原料の投入口を、79は他方に設け
られている排出口をそれぞれ示しているが、粉体原料を
投入口から供給し、排出口から排出するようにして、連
続混合もできるメリットもある。しかしながら、改良す
べき問題点も認められる。例えば、チョッパ74、7
4、…は、隣接する鋤状の羽根73、73、…の間に設
けられているので、チョッパ羽根74、74、…の径
(L)が鋤状の羽根73、73の間隔で規制され、大き
くできない欠点がある。したがって、所定のブレードの
周速度を得るためにはチョッパ74、74、…の回転軸
を高速で駆動しなければならなくなる。また、連続混合
するためには、粉体原料の投入口78と、排出口79と
の間の軸方向の長さは、所定の長さにする必要があり、
あるいは混合機が大型化すると、軸方向の長さが長くな
り鋤状の羽根73、73、…の数が増え、その結果チョ
ッパ74、74、…の数も増えるが、数が増えると高速
で回転するチョッパ74、74、…は、それぞれ個別に
駆動系を備えているので、コスト高になり、さらにはメ
インテナンスも面倒なものとなる。本発明は、上記した
ような従来の問題点あるいは事情に鑑みてなされたもの
で、ミクロ混合が可能であるにも拘らず、摩耗、動力等
の問題は少なく、また安価で、メインテナンスも容易な
容器固定型水平横軸ミキサを提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、混合攪拌容器は水平固定型の容器として
構成される。そして、対流混合作用を主とする第1の混
合攪拌手段と、剪断混合および拡散混合作用を奏する第
2の混合攪拌手段とが、前記容器内に水平方向に設けら
れる。すなわち、本発明は、上記目的を達成するため
に、第1の水平軸により比較的低速で回転駆動される第
1の混合攪拌手段と、同様に第2の水平軸により比較的
高速で回転駆動される第2の混合攪拌手段と、これらの
混合手段がその内部に同心的に設けられるようになって
いる水平固定型の混合攪拌容器とからなり、前記第1の
混合攪拌手段は、前記混合攪拌容器の内周壁側寄りで回
転駆動されるように設けられいると共に、前記第2の混
合攪拌手段は、前記第1の混合攪拌手段の内側で回転駆
動されるように設けられいる。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の第1の混合攪拌手段が、混合攪拌
容器内の両側部において第1の水平軸から半径外方へ延
びた1乃至複数本のアームと、これらのアームの先端部
を結合している連結バーと、これらの連結バーに取り付
けられている複数個の攪拌羽根とから構成され、請求項
3に記載の発明は、請求項1または2に記載の第2の混
合攪拌手段が、回転軸に着脱自在に挿通固定される複数
個の筒状ボスと、これらの筒状ボスに取り付けられてい
る混合攪拌羽根とから構成され、請求項4に記載の発明
は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の第1、2の水
平軸が共通の1個の原動機により、動力伝達機構を介し
て互いに逆方向あるいは同一方向に回転駆動されるよう
に構成され、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの項に記載の第1、2の水平軸がそれぞれ別個
の原動機により、互いに逆方向あるいは同一方向に回転
駆動されるように構成され、そして請求項6に記載の発
明は、請求項1〜5のいずれかの項に記載の第2の混合
攪拌手段が軸心から偏心して設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の第1の実施の形態に係わる容器固定型水
平横軸ミキサは、図1に示されているように、円筒型の
混合攪拌容器1を備えている。そして、この混合攪拌容
器1内に、詳しくは後述するようにして、第1の混合攪
拌手段20と、第2の混合攪拌手段30とが同心的に設
けられている。
【0011】混合攪拌容器1は、全体として筒状を呈
し、両側部は側板2、2’で塞がれ、これらの側板2、
2’は、必要な補強を施し、軸受ボズ等を取り付けたサ
イドフレーム3、3’として基台Gに固定され、それに
よって混合攪拌容器1は、軸心を水平にして基台Gに固
定されている。混合攪拌容器1の上端部には原料供給用
の原料投入口4が設けられ、他方の下端部には混合攪拌
された製品を排出する製品排出口5が設けられている。
原料投入口4と製品排出口5の位置関係は、バッチ混合
操作と連続混合操作では異なるが、図1では原料投入口
4と製品排出口5とが、このような位置関係に設けられ
ているので、連続混合ができるが、本実施の形態ではバ
ッチ混合操作をするように意図されている。そのため
に、製品排出口5には例えばエアシリンダのような駆動
装置に連結されたアーム7で開閉される蓋体8が設けら
れている。
【0012】混合攪拌容器1の側板2、2’の中心部に
は、軸受ボスが取り付けられている。そして、これらの
軸受ボスに、図1において模式的に示されている一対の
第1の回転軸10、10’が軸受11、11’により回
転自在に水平方向に軸受けされている。第1の回転軸1
0、10’は、軸方向に所定の長さを有し、第1の回転
軸10の一方の端部は、混合攪拌容器1から外方へ出て
いる。そして、その先端部に第1の回転軸10、10’
を回転駆動する例えばプーリー12がキーにより固着さ
れている。他方の端部は、混合攪拌容器1の内方へ延び
て、詳しくは後述するように、第1の混合攪拌手段20
の一方の端部が取り付けられている。他方の第1の回転
軸10’の一方の端部は、混合攪拌容器1の内方へ延び
て、同様に第1の混合攪拌手段20の他方の端部が取り
付けられている。
【0013】一対の第1の回転軸10、10’は、中空
軸になっていて、これらの第1の回転軸10、10’の
内側の両端部に回転軸受13、13、13’、13’が
設けられている。そして、こられの回転軸受13、1
3、13’、13’により、一対の第2の回転軸15、
15’が回転自在に軸受けされている。第2の回転軸1
5の一方の端部は、第1の回転軸10、10’を回転駆
動する例えばプーリー12よりもさらに外方へ出て、第
2の回転軸15、15’を回転駆動する例えばプーリー
16が同様にキーで固着され、他方の端部は混合攪拌容
器1の内方へ延びて、後述するように、第2の混合攪拌
手段30の一方の端部が接続されている。他方の第2の
回転軸15’の一方の端部も同様に、混合攪拌容器1の
内方へ延びて、第2の混合攪拌手段30の他方の端部が
接続されている。なお、本実施の形態では、第1、2の
回転軸10、15は、図には示されていないが、それぞ
れの電動モータ等の原動機により、動力伝達機構を介し
て第2の回転軸15の回転速度が、第1の回転軸10の
回転速度よりも大きくなるように、互いに逆方向に、あ
るいは同一方向に回転駆動されるようになっている。
【0014】図1に示されている実施の形態では、第1
の混合攪拌手段20は、複数個の攪拌羽根23、23、
…、23’、23’、…から構成されている。すなわ
ち、第1の混合攪拌手段20は、第1の回転軸10、1
0’の、混合攪拌容器1の内部で第1の回転軸10、1
0’に着脱可能に固定取り付けられ、混合攪拌容器1の
周壁近くまで半径外方へ延びている複数本のアーム2
1、21、21、21’と、これらのアーム21、2
1、21、21’の先端部を結合している連結バー2
2、22と、これらの連結バー22、22に所定の間隔
で取り付けられている複数個の攪拌羽根23、23、
…、23’、23’、…とから構成されている。このよ
うに、アーム21、21、21、21’が混合攪拌容器
1の周壁近くまで半径外方へ延びているので、攪拌羽根
23、23、…、23’、23’、…は、混合攪拌容器
1の周壁に沿って回転駆動されることになる。また、回
転駆動される攪拌羽根23、23、…、23’、2
3’、…の内側には所定広さの空間が確保されることに
なる。なお、攪拌羽根23、23、…と、攪拌羽根2
3’、23’、…は、図1には正確に示されていない
が、原料が図1の(イ)において右方から左方へ、ある
いは左方から右方へ混合中に順次移動されるように傾斜
している。
【0015】第2の混合攪拌手段30は、回転軸31
と、複数個の剪断羽根すなわち混合攪拌羽根32、3
2、…とから構成されている。混合攪拌羽根32、3
2、…は、それぞれの筒状ボス33に放射方向に取り付
けられている。そして、複数個の混合攪拌羽根32、3
2、…が取り付けられている複数個の筒状ボス33、3
3、…が、軸方向に所定長さになるように、互いにボス
部が接するようにして回転軸31に挿通固定されてい
る。回転軸31の両端部には、フランジ35、35’が
着脱自在に取り付けられ、これらのフランジ35、3
5’が第2の回転軸15、15’のフランジ17、1
7’に接続され、第2の混合攪拌手段30が構成されて
いる。なお、混合攪拌容器によっては、第2の回転軸1
5、15’および31は一体構造とし、フランジ35、
35’および17、17’を省略することもできる。
【0016】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。第1、2の混合攪拌手段20、30を、図1の
(ロ)において矢印で示されているように、互いに逆方
向に回転駆動する。そうして、原料投入口4から原料を
混合攪拌容器1に投入する。そうすると、原料は第1の
混合攪拌手段20の攪拌羽根23、23、…、23’、
23’、…により、混合攪拌容器1の内周壁に沿って持
ち上げられる。このとき、攪拌羽根23、23、…、2
3’、23’、…は、傾斜しているので、原料は、攪拌
羽根23、23、…により図1の(イ)において右方か
ら左方へ、また攪拌羽根23’、23’、…により、左
方から右方へ順次移動されることになる。原料が攪拌羽
根23、23、…、23’、23’、…により安息角以
上まで持ち上げられると、混合攪拌容器1の内周壁から
離れ、重力により飛散流下する。このようにして、原料
は攪拌羽根23、23、…、23’、23’、…により
持ち上げられ、そして流下する循環流となり、主として
マクロ的な対流混合が行われる。このような循環流の流
れ方向は、図1において矢印A、BおよびCで示されて
いる。原料は、流下中に混合攪拌容器1の中心部に配置
されている高速で回転駆動されている第2の混合攪拌手
段30の混合攪拌羽根32、32、…により強力な剪断
作用を受けると共に、拡散作用を受ける。これにより、
ミクロ混合が行われる。また、連続ミキサとして使用す
る場合には混合攪拌羽根32、32、…を原料が左方向
に移動するような傾斜を付けることにより、原料は製品
排出口5の方へ移送される間に製品となる。蓋体8を開
いて製品を取り出す。以下同様にして混合攪拌する。
【0017】図2に、本発明の第2の実施の形態が示さ
れている。図1に示されている第1の実施の形態と同じ
構成要素には同じ参照数字を付けて重複説明はしない
が、本実施の形態によると、第2の混合攪拌手段30の
フランジ35a、35a’が(ε)だけ偏心している。
このように偏心しているので、混合攪拌羽根32、3
2、…の見かけ上の回転半径が大きくなり、同じ回転数
に対して先端部の周速度が大きくなる。これにより、よ
り広範囲で強力な剪断作用と拡散作用を奏するようにな
る。全体として、前述した第1の実施の形態と同様に作
用することは明らかである。
【0018】図3に示されている第3の実施の形態によ
ると、図1に示されている複数個の攪拌羽根23、2
3、…、23’、23’、…に代えて、1本のリボン2
4が連結バー22、22、…に取り付けられている。こ
のリボン24は、所定幅を有し、回転中に原料を掬い上
げるように捻ってあり、全体としては螺旋状になってい
る。このようにリボン24が螺旋状になっているので、
原料の循環流および軸方向への移送は滑らかになる。全
体として、前述した第1、2の実施の形態と同様に作用
することは明らかである。
【0019】本発明は、上記の実施の形態に限定される
ことなく色々な形で実施できる。例えば、図2、3に示
されている第2、3の実施の形態を組み合わせても実施
できる。また、図1、3に示されている第1の混合攪拌
手段20の攪拌羽根23、23’あるいはリボン24に
代えて、従来の技術の項で説明したような鋤型羽根、途
中で切れている切断リボン等でも実施できることは明ら
かである。同様に、第2の混合攪拌手段30の混合攪拌
羽根32、32、…に代えて、具体的な形状は図には示
されていないが、単に棒状を呈する棒状、板状、ナイフ
状、プロペラ状あるいはスパイラル状の羽根でも実施で
きる。
【0020】また、第1、2の回転軸10、15すなわ
ち第1、2の混合攪拌手段20、30は、それぞれ別個
の原動機により動力伝達機構を介して例えばプーリー1
2、16を介して回転駆動されるようになっているの
で、これらのプーリー12、16を、径の異なるプーリ
ーと交換する等の手段により、原料に応じた回転速度に
容易に調節できるが、動力伝達機構例えば歯車機構によ
り1個の原動機により駆動するように実施することもで
きる。また、第1、2の混合攪拌手段20、30を互い
に同じ方向に回転駆動するように実施できることも明ら
かである。さらには、上記作用の説明では、バッチ式に
混合攪拌操作する例について説明したが、連続的に混合
攪拌操作できることも明らかである。このとき、混合攪
拌容器1が軸方向に長くなっても、第1、2の混合攪拌
手段20、30も軸方向に長くなるだけで、数が増える
訳ではないので、製作コストが格別に上昇するようなこ
とも、また保守・管理が面倒になるようなこともない。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、第1の
水平軸により比較的低速で回転駆動される第1の混合攪
拌手段と、同様に第2の水平軸により比較的高速で回転
駆動される第2の混合攪拌手段と、これらの混合手段が
その内部に同心的に設けられるようになっている水平固
定型の混合攪拌容器とから構成されているので、第1の
混合攪拌手段によりマクロ的な対流混合ができ、第2の
混合攪拌手段によりミクロ的な剪断、拡散混合ができ
る。これにより、高い混合性能が得られる。しかも、本
発明によると、第1の混合攪拌手段は、混合攪拌容器の
内周壁側寄りで回転駆動されるように、そして第2の混
合攪拌手段は、第1の混合攪拌手段の内側で回転駆動さ
れるように設けられいるので、第2の混合攪拌手段の、
例えば混合攪拌羽根の径を大きくすることに、従来のよ
うに制約を受けない。これにより、径を大きくして、第
2の混合攪拌手段の回転数が比較的小さくても混合攪拌
羽根の周速度を大きくすることができる。また、ミクロ
的混合機能とマクロ的混合機能とが奏するように分けら
れているので、マクロ的混合機能を奏する第1の混合攪
拌手段の回転数を小さくし、摩耗量を少なくすることも
できる。さらには、第2の混合攪拌手段は、第1の混合
攪拌手段の内側で回転駆動されるように設けられいるの
で、ミキサが大型化し、あるいは連続混合をするために
軸方向に長くなっても、第2の混合攪拌手段は1個です
む。したがって、従来のように複数個のチョッパを設け
る必要がなく、低コストで製作でき、また維持管理費も
安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図で、その
(イ)は一部断面にして全体を示す模式的正面図で、そ
の(ロ)は側面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態を一部断面にして
模式的に示す正面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態を一部断面にして
模式的に示す正面図である。
【図4】 従来例を示す図で、その(イ)〜(ハ)はそ
れぞれ異なる例を模式的に示す正面図である。
【図5】 他の従来例を示す図で、その(イ)〜(ハ)
はそれぞれ異なる例を模式的に示す正面図である。
【図6】 さらに他の従来例を示す図で、その(イ)〜
(ハ)はそれぞれ異なる例を模式的に示す側面図であ
る。
【図7】 図6の(イ)に示す従来例を拡大して示す正
面断面図である。
【符号の説明】
1 混合攪拌容器 20
第1の混合攪拌手段 21 アーム 22
連結バー 23 攪拌羽根 24
リボン 30 第2の混合攪拌手段 31
回転軸 32 混合攪拌羽根 33
筒状ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 雄三 東京都千代田区大手町1ー6ー1 大平洋 機工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の水平軸により比較的低速で回転駆
    動される第1の混合攪拌手段と、同様に第2の水平軸に
    より比較的高速で回転駆動される第2の混合攪拌手段
    と、これらの混合手段がその内部に同心的に設けられる
    ようになっている水平固定型の混合攪拌容器とからな
    り、 前記第1の混合攪拌手段は、前記混合攪拌容器の内周壁
    側寄りで回転駆動されるように設けられいると共に、前
    記第2の混合攪拌手段は、前記第1の混合攪拌手段の内
    側で回転駆動されるように設けられいることを特徴とす
    る容器固定型水平横軸ミキサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第1の混合攪拌手段
    が、混合攪拌容器内の両側部において第1の水平軸から
    半径外方へ延びた1乃至複数本のアームと、これらのア
    ームの先端部を結合している連結バーと、これらの連結
    バーに取り付けられている複数個の攪拌羽根とからな
    る、容器固定型水平横軸ミキサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の第2の混合攪
    拌手段が、回転軸に着脱自在に挿通固定される複数個の
    筒状ボスと、これらの筒状ボスに取り付けられている混
    合攪拌羽根とからなる、容器固定型水平横軸ミキサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の第
    1、2の水平軸が共通の1個の原動機により、動力伝達
    機構を介して互いに逆方向あるいは同一方向に回転駆動
    される、容器固定型水平横軸ミキサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の第
    1、2の水平軸がそれぞれ別個の原動機により、互いに
    逆方向あるいは同一方向に回転駆動される、容器固定型
    水平横軸ミキサ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の第
    2の混合攪拌手段が軸心から偏心して設けられている、
    容器固定型水平横軸ミキサ。
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