JP7449810B2 - 親綱支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が装着する墜落制止用器具に連結されている墜落制止用器具用フックを引っ掛けるための親綱を支持するための親綱支持装置に係り、例えば、橋梁作業現場等の高所で吊り下げられる吊り足場等の上で作業を行う作業者のための親綱に利用できるものである。
下記の特許文献1には、作業現場で作業を行う作業者の安全性を確保するために、作業者が装着する墜落制止用器具に連結されている墜落制止用器具用フックを親綱に引っ掛け、この親綱を、作業者が作業を行う作業環境内に存在する作業環境部材、特許文献1では、仮設足場を構成する支柱に取り付けた支持部材で支持させることが示されている。
高速道路や鉄橋の橋梁作業現場等における高所の作業では、従来、親綱を支持するために、作業者が作業を行う作業環境内に存在する橋梁等の鋼材に2個の取付手段を間隔をあけて取り付け、これらの取付手段の間にパイプ材による架け渡し部材を架け渡し、この架け渡し部材に、親綱の端部に設けられている親綱用フックを引っ掛けることにより、親綱の端部を架け渡し部材に連結している。
特開2005-105795号公報
このように従来では、親綱の端部に設けられている親綱用フックを引っ掛けるために、2個の取付手段の間に架け渡される架け渡し部材として、パイプ材が用いられているため、2個の取付手段が取り付けられる橋梁等の鋼材の寸法等が相違しているそれぞれの作業現場において、2個の取付手段を取り付ける間隔が異なる場合には、長さ寸法が相違するパイプ材を、それぞれの作業現場ごとに用意しなければならない。
本発明の目的は、親綱の端部を連結するために2個の取付手段の間に架け渡される架け渡し部材が、2個の取付手段の間隔が異なるそれぞれの作業現場で用いることができる共通性を有するようになり、これにより、それぞれの作業現場で使用可能となる汎用性を備えたものになる親綱支持装置を提供するところにある。
本発明に係る親綱支持装置は、作業者が装着する墜落制止用器具に連結されている墜落制止用器具用フックを引っ掛けるための親綱を、前記作業者が作業を行う作業環境内に存在する作業環境部材に支持させるための親綱支持装置であって、前記作業環境部材に間隔をあけて取り付けられる2個の取付手段と、これらの取付手段の間に架け渡され、前記親綱の端部が連結される架け渡し部材とを含んで構成されている親綱支持装置において、前記架け渡し部材が可撓性を有する部材となっていることを特徴とするものである。
このように本発明に係る親綱支持装置では、作業環境部材に間隔をあけて取り付けられる2個の取付手段の間に、親綱の端部を連結するために架け渡される架け渡し部材は、可撓性を有する部材となっているため、作業環境部材の寸法等が異なるために、2個の取付手段を作業環境部材に間隔を異ならせて取り付けなければならない作業現場では、この間隔の相違を、架け渡し部材が有する可撓性によって吸収することができる。このため、本発明によると、親綱の端部が連結される架け渡し部材を、この架け渡し部材が架け渡される2個の取付手段の間隔が異なるそれぞれの作業現場で共通して用いることができるようになり、これにより、本発明に係る親綱支持装置は、それぞれの作業現場で使用可能となる汎用性を備えたものになる。
以上の本発明において、架け渡し部材を可撓性を有する部材とするためには、この架け渡し部材を、複数のチェーン部材が含まれて形成されたものとしてもよく、あるいは、ワイヤーが含まれて形成されたものとしてもよい。
また、架け渡し部材を、複数のチェーン部材が含まれて形成されたものとする場合には、全部のチェーン部材を同じ形状のものとしてもよく、あるいは、複数のチェーン部材のうちに、他のチェーン部材とは形状が異なっている異形チェーン部材を含めることにより、架け渡し部材を形成してもよい。
これらのうち、後者のように架け渡し部材を、複数のチェーン部材のうちに、他のチェーン部材とは形状が異なっている異形チェーン部材を含めて形成すると、作業者の転落事故等が生じたときに、異形チェーン部材が、この異形チェーン部材に作用する衝撃荷重で変形することにより、この衝撃荷重を受けた架け渡し部材であることを判別できるようになり、このため、この架け渡し部材が用いられている親綱支持装置を使用不許可とするなどの対策を容易に講じることができる。
なお、このように架け渡し部材を、複数のチェーン部材のうちに、他のチェーン部材とは形状が異なっている異形チェーン部材を含めて形成するためには、例えば、前記他のチェーン部材を、架け渡し部材の架け渡し方向となっている長さ方向の長さ寸法が、長さ方向と直角をなす幅方向の幅寸法よりも大きくなっている細長チェーン部材とする場合においては、異形チェーン部材を、長さ方向の寸法と幅方向の寸法とが同じ又は略同じになっている円形チェーン部材とすればよく、これによると、円形チェーン部材に衝撃荷重が作用すると、この円形チェーン部材は、非円形の形状に変形するため、この変形を容易に認識できる。
また、架け渡し部材を、複数のチェーン部材のうちに、他のチェーン部材とは形状が異なっている異形チェーン部材を含めて形成する場合であって、この架け渡し部材を親綱の端部が連結される連結部材を含んで形成する場合には、この連結部材に異形チェーン部材を連結することが好ましい。
これによると、上述の衝撃荷重は、連結部材から異形チェーン部材に直接的に作用するため、異形チェーン部材に衝撃荷重による変形を一層確実に生じさせることができる。
また、親綱の端部が連結される連結部材が、架け渡し部材の全長の途中に配置される場合には、連結部材における架け渡し部材の前記架け渡し方向の両側に異形チェーン部材を連結することが好ましい。
これによると、衝撃荷重が連結部材から2個の異形チェーン部材に作用して、これらの異形チェーン部材が変形するため、これらの異形チェーン部材が変形する際の衝撃エネルギ吸収作用により、転落した作業者等に作用する衝撃力を緩和させることができる。
なお、前述したように架け渡し部材を、複数のチェーン部材が含まれて形成されたものとする場合には、これらのチェーン部材の個数は任意の個数でよい。
また、以上の本発明に係る親綱支持装置において、前記作業環境部材に2個取り付けられる取付手段の形態や構造は、これらの取付手段を作業環境部材に取り外し可能に取り付けることができるものであれば任意のものでよい。その一例の取付手段は、前記作業環境部材を挟着するクランプ手段を備えたものであり、このクランプ手段により、取付手段は作業環境部材に取り外し可能に取り付けられる。
また、取付手段を、以上のように作業環境部材を挟着するクランプ手段を備えたものとする場合におけるクランプ手段の形態や構造も任意のものでよく、その一例のクランプ手段は、C形クランプ部材と、このC形クランプ部材に設けられた雌ねじ部に作業環境部材に向かって螺入されているとともに、正逆回転操作されることにより作業環境部材に対して進退し、前進することによりC形クランプ部材に設けられた挟着部と共に作業環境部材を挟着する雄ねじ部材とを含んで構成されたものである。
また、取付手段を、上述のC形クランプ部材を保持する保持部材を備えたものとし、この保持部材に、架け渡し部材を取付手段に接続するための接続部材を設けてもよい。
これによると、取付手段の一部を構成しているC形クランプ部材と雄ねじ部材とで作業環境部材を挟着することができ、また、取付手段の他の部分を構成していて、C形クランプを保持している保持部材に、架け渡し部材を接続部材により接続できることになる。
さらに、上述のように保持部材に、架け渡し部材を接続するための接続部材を設ける場合には、架け渡し部材を保持部材に対して接続部材を中心に架け渡し部材の撓み可能方向となっている上下方向に回動自在とすることが好ましい。
このように架け渡し部材を保持部材に対して接続部材を中心に架け渡し部材の撓み方向となっている上下方向に回動自在とすると、架け渡し部材を、架け渡し部材の撓み方向にある上下方向に一層有効に撓ませることができるようになるため、架け渡し部材の可撓性の向上により、架け渡し部材が架け渡される2個の取付手段の間隔の大きな相違に一層有効に対処できるようになる。
また、上述のように取付手段を、C形クランプ部材を保持する保持部材を備えたものとする場合には、C形クランプ部材を保持部材に溶接で結合して保持させてもよく、あるいは、C形クランプ部材を保持部材に軸部材を中心に回動自在に保持させてもよい。
これらのうち、後者のようにC形クランプ部材を保持部材に軸部材を中心に回動自在に保持させると、C形クランプ部材を保持部材に溶接で結合するための作業を省略でき、また、C形クランプ部材を保持部材に、例えば、軸部材となっているボルトやリベットを用いる容易な作業により保持させることができる。
なお、このようにC形クランプ部材を保持部材に軸部材を中心に回動自在に保持させる場合には、保持部材に、C形クランプ部材が軸部材を中心に回動することを阻止するための回動阻止部を設けてもよい。
これによると、C形クランプ部材が軸部材を中心に回動することは、回動阻止部により阻止されるため、取付手段を作業環境部材に取り付けるための作業等を容易に行うことができるようになる。
また、このようにC形クランプ部材が軸部材を中心に回動することを阻止するために保持部材に設けられる回動阻止部は、例えば、保持部材の一部を打圧加工することにより形成する突起によるものでもよく、あるいは、保持部材に取り付けるリベットや長寸ビス等によるピン部材によるものでもよい。
さらに、C形クランプ部材を保持する保持部材は任意の形状を有するものでよく、その一例の保持部材は、C形クランプ部材の一部が内部に挿入される断面U字状の形状となっているものである。このように保持部材を、C形クランプ部材の一部が内部に挿入される断面U字状の形状のものとする場合には、前述した雄ねじ部材の先端に、この雄ねじ部材が作業環境部材に向かって前進することによりこの作業環境部材に当接して、C形クランプ部材に設けられている挟着部と共に作業環境部材を挟着する当接部材を設けるとともに、保持部材にも、当接部材と共に作業環境部材を挟着する挟着部を設けてもよい。
これによると、雄ねじ部材の先端に設けられている当接部材が、この雄ねじ部材が作業環境部材に向かって前進することでこの作業環境部材に当接して、C形クランプ部材に設けられている挟着部と共に作業環境部材を挟着すると、当接部材は、保持部材にも設けられている挟着部と共に作業環境部材を挟着するため、当接部材による作業環境部材の挟着を、C形クランプ部材に設けられている挟着部と、保持部材に設けられている挟着部との両方によって行え、これにより、作業環境部材への取付手段の取り付けを大きな強度で行えるようになる。
以上説明した本発明において、2個の取付手段が取り付けられる作業環境部材は、作業者が作業を行う作業対象物を構成する部材、すなわち、高速道路や鉄橋に関する作業では、橋梁等となっている鋼材や、この鋼材に取り付けた部材でもよく、あるいは、作業者が乗ったり歩いたりする仮設足場を構成する仮設足場構成部材や、この仮設足場構成部材に取り付けた部材でもよい。また、2個の取付手段が取り付けられる作業環境部材は、1個の同じ作業環境部材でもよく、あるいは、互いに隣接等して配置されている2個の作業環境部材でもよい。また、2個の取付手段が取り付けられる作業環境部材が仮設足場を構成する仮設足場構成部材や、この仮設足場構成部材に取り付けた部材である場合には、この仮設足場は、作業環境部材等から吊り下げられた吊り足場でもよく、あるいは、地面に立設された支柱や建て枠等によって構築されるものでもよい。
さらに、架け渡し部材は、この架け渡し部材の両端部が作業環境部材に取り付けられた2個の取付手段に接続されるものでもよく、あるいは、2個の取付手段のうちの少なくとも1個の取付手段を越えて延長された部分を有するものでもよい。これらのうち、架け渡し部材が、2個の取付手段のうちの少なくとも1個の取付手段を越えて延長された部分を有するものである場合には、この延長された部分に第3番目や第4番目の取付手段に接続することにより、1本の架け渡し部材に3個以上の取付手段を接続してもよい。
本発明によると、親綱の端部を連結するために2個の取付手段の間に架け渡される架け渡し部材が、2個の取付手段の間隔が異なるそれぞれの作業現場で用いることができる共通性を有するようになり、これにより、親綱支持装置がそれぞれの作業現場で使用可能となる汎用性を備えたものになるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る親綱支持装置が用いられている吊り足場の作業現場を示す斜視図である。 図2は、図1で示されている親綱支持装置を正面から見た図である。 図3は、親綱支持装置の斜視図である。 図4は、親綱支持装置の正面図である。 図5は、親綱支持装置の側面図である。 図6は、親綱支持装置の平面図である。 図7は、2個の取付手段の間隔を大きくしたときを示す図2と同様の図である。 図8は、2個の取付手段の間に架け渡されている架け渡し部材の一部に養生カバーを被せた場合を示す図2と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る親綱支持装置20が用いられている作業現場を示す斜視図であり、この作業現場は、高速道路や鉄橋等の橋梁の鋼材となっているH形鋼1についての点検や補修等のメンテナンス作業を行う現場である。このメンテナンス作業を実施するために、H形鋼1に結合されたクランプ等の結合部材からワイヤー等の吊り下げ部材2を介して吊り足場3のための桁部材4が吊り下げられているとともに、互いに平行に配置された2本の桁部材4の間に根太部材5が架け渡され、これらの桁部材4と根太部材5の上に床パネル6が載置されることにより、高所でのメンテンナンス作業を行う作業者7が乗るための仮設足場となっている吊り足場3が構成される。
なお、H形鋼1は、作業者7がメンテナンス作業を行う作業環境内に存在する本実施形態での作業環境部材となっている。
図1は、作業者7が根太部材5を2本の桁部材4の間に架け渡しているときの状態を示しており、この作業者7は墜落制止用器具8を装着しており、この墜落制止用器具8には、ストラップ部材であるランヤード9を介して墜落制止用器具用フック10が連結されている。作業者の安全性を確保するための親綱11に引っ掛けられるこの墜落制止用器具用フック10は、J字状又は略J字状のフック部材10Aと、このフック部材10Aの開口部を、軸を中心に回動することで開閉する開閉部材10Bとを有し、開閉部材10Bがフック部材10Aの開口部を開いているときに、作業者がフック部材10Aを親綱11に引っ掛けることにより、墜落制止用器具用フック10は親綱11に連結され、作業者が開閉部材10Bによってフック部材10Aの開口部を閉じることで、フック部材10Aが親綱11から外れることは防止される。また、開閉部材10Bがフック部材10Aの開口部を開ける操作を作業者が行うことで、フック部材10Aを親綱11から外すことができる。
親綱11の両端部には、親綱用フック12が設けられており、これらの親綱用フック12も、墜落制止用器具用フック10と同様に、J字状又は略J字状のフック部材12Aと、このフック部材12Aの開口部を、軸を中心に回動することで開閉する開閉部材12Bとを有するものであり、それぞれのフック部材12Aが、H形鋼1に取り付けられている親綱支持装置20に連結されることにより、親綱11のそれぞれの端部は、これらの親綱支持装置20により支持される。
図2には、H形鋼1の下フランジ部1Aに取り付けられている親綱支持装置20の正面図が示されている。親綱11の両端部を支持するために、親綱11のそれぞれの端部側に配置されるこの親綱支持装置20は、H形鋼1の下フランジ部1Aに間隔をあけて取り付けられる2個の取付手段21と、これらの取付手段21の間に架け渡された架け渡し部材22とからなり、2個の取付手段21は、左右対称のものであって、形状及び構造は同じである。図3は、親綱支持装置20の斜視図であり、図4は、親綱支持装置20の正面図、図5は、親綱支持装置20の側面図、図6は、親綱支持装置20の平面図である。これらの図3~図6に示されているように、架け渡し部材22は、複数のチェーン部材23と1個の連結部材24とを架け渡し部材22の架け渡し部材22の長さ方向、すなわち、2個の取付手段21の間の架け渡し方向に直列状態で並設したものであり、連結部材24は、親綱11の端部に設けられている親綱用フック12を連結するための部材であるため、板状部材となっているこの連結部材24には、図5の親綱用フック12の開閉部材12BがJ字状又は略J字状のフック部材12Aの開口部を開いているときに、このフック部材12Aを、フック部材12Aの先端から挿入して引っ掛けることができる図6の開口部24Aが設けられており、開閉部材10Bがフック部材10Aの開口部を閉じることにより、フック部材10Aが連結部材24から外れることは防止される。また、開閉部材10Bがフック部材10Aの開口部を開ける操作を作業者が行うことにより、フック部材10Aを連結部材24から外すことができる。
連結部材24は、架け渡し部材22の全長のうちの途中部である中央部に配置され、この連結部材24における架け渡し部材22の架け渡し方向の両側から、図4に示されているように、複数のチェーン部材23が取付手段21側へ延出している。これらのチェーン部材23には、架け渡し部材22の架け渡し方向となっている長さ方向の長さ寸法が、この長さ方向と直角をなす幅方向の幅寸法よりも大きくなっている細長チェーン部材23Aと、長さ方向の寸法と幅方向の寸法とが同じ又は略同じになっている円形チェーン部材23Bとがあり、この円形チェーン部材23Bは、細長チェーン部材23Aとは形状が異なる本実施形態での異形チェーン部材となっている。
本実施形態では、円形チェーン部材23Bは、図3及び図4に示されているように、連結部材24における架け渡し部材22の架け渡し方向の両側に配置され、これらの円形チェーン部材23Bに複数の細長チェーン部材23Aがそれぞれの取付手段21側へ連結されて延びている。
図3に示されているように、それぞれの取付手段21は、H形鋼1の下フランジ部1Aを挟着することにより、取付手段21がH形鋼1に取り付けられるクランプ手段25を備えている。このクランプ手段25は、図4に示されているように、上下方向の長さを有する基部26Aの上下両端部から上延出部26B及び下延出部26Cが同じ方向へ延出しているC形クランプ部材26と、上延出部26Bに形成された雌ねじ部27に下向き方向へ、すなわち、H形鋼1の下フランジ部1A側へ向かう方向へ螺入されている雄ねじ部材28とを含んで構成されたものであり、この雄ねじ部材28の下端には、当接部材29が雄ねじ部材28を中心に回転自在に取り付けられている。
C形クランプ部材26の上延出部26Bと下延出部26Cの間にH形鋼1の下フランジ部1Aを挿入した後に、雄ねじ部材28の上端部に設けられた操作部28Aでの工具等による操作により、雄ねじ部材28を正逆回転させると、雄ねじ部材28及び当接部材29は下フランジ部1Aに対して上下方向に進退し、雄ねじ部材28の正回転操作により雄ねじ部材28及び当接部材29が前進して、当接部材29が下フランジ部1Aの上面に当接すると、この当接部材29と、C形クランプ部材26における下延出部26Cの上面となっている図3の挟着部30とにより、下フランジ部1Aが挟着され、これにより、取付手段21は、この取付手段21に設けられているクランプ手段25での挟着作用によりH形鋼1に取り付けられる。もちろん、雄ねじ部材28の逆回転操作により雄ねじ部材28及び当接部材29を後退させると、取付手段21をH形鋼1から取り外すことができる。
図3に示されているように、それぞれの取付手段21は、C形クランプ部材26を保持する保持部材31を備えたものとなっている。この保持部材31は、板金の折り曲げ品であって、底部31Aと、この底部31Aの幅方向両端部から上方へ折り曲げられることにより形成された一対の壁部31Bとからなる断面U字状のものである。C形クランプ部材26の一部である下部分は、断面U字状の保持部材31の内部に挿入され、保持部材31の一対の壁部31BとC形クランプ部材26の下部分とに形成された孔に、図5で示されているクランプ用ボルト32の軸部32Aが挿通され、保持部材31の外部に突出した軸部32Aの端部にナット32Bが螺合されることにより、C形クランプ部材26は、軸部32Aによって軸部材となっているクランプ用ボルト32の軸部32Aを中心に保持部材31に回動自在に保持される。
図4及び図5に示されているように、保持部材31には、この保持部材31の一対の壁部31Bに貫通固定された2本のピン部材33,34が設けられ、リベット等によるこれらのピン部材33,34のうち、一方のピン部材33は、図4に示されているように、C形クランプ部材26の基部26Aの背後に配置されているとともに、他方のピン部材34は、C形クランプ部材26の下延出部26Cの下側に配置されている。このため、クランプ用ボルト32の軸部32Aを中心とするC形クランプ部材26の回動は、これらのピン部材33,34により阻止されており、これらのピン部材33,34は、クランプ用ボルト32の軸部32Aを中心とするC形クランプ部材26の回動を阻止するために保持部材31に設けられている回動阻止部となっている。
図3に示されているように、前述した連結部材24と共に架け渡し部材22を構成している複数のチェーン部材23のうち、最も取付手段21側に配置されているチェーン部材23Cの一部は、断面U字状の保持部材31の内部に挿入されている。保持部材31には、この保持部材31の一対の壁部31Bを図5の軸部35Aが貫通したチェーン用ボルト35が配置され、このチェーン用ボルト35の軸部35Aは、チェーン部材23Cの内部に挿通されており、保持部材31の外部に突出している軸部35Aの端部にナット35Bが螺合されている。これにより、架け渡し部材22の取付手段21側の端部を形成しているチェーン部材23Cは、保持部材31にチェーン用ボルト35により接続されており、このチェーン用ボルト35は、架け渡し部材22の取付手段21側の端部を取付手段21に接続するために、保持部材31に設けられた接続部材となっている。
そして、この接続部材により架け渡し部材22の取付手段21側の端部を保持部材31に接続することは、チェーン用ボルト35の軸部35Aを中心にチェーン部材23Cを保持部材31に対して回動自在とさせて行われており、このチェーン部材23Cの保持部材31に対する回動自在方向は、複数のチェーン部材23が含まれて構成されているために、上下方向と左右方向と前後方向の三次元の可撓性を有している架け渡し部材22の撓み可能方向のうち、架け渡し部材22の上下方向の撓み可能方向と一致する方向となっている。
図3及び図4に示されているように、保持部材31の一対の壁部31Bには、2個の取付手段21が互いに向かい合う側からC形クランプ部材26側へ水平に延びる水平部31Cが設けられており、これらの水平部31Cの後端部は、鉛直に立ち上がった鉛直部31Dとなっている。また、それぞれの水平部31Cの高さ位置は、2本のピン部材33,34によってクランプ用ボルト32の軸部32Aを中心とする回動が阻止されているC形クランプ部材26における前述した下延出部26Cの上面となっている挟着部30の高さ位置と一致又は略一致しているとともに、これらの水平部31Cは、挟着部30を挟む両側の位置に配置されている。また、前述した雄ねじ部材28の下端に回転自在に取り付けられていて、挟着部30の上側に配置されている当接部材29は、挟着部30を覆う大きさを有しているとともに、この当接部材29の大きさは、挟着部30を挟む両側の位置に配置されているそれぞれの水平部31Cをも覆う大きさとなっている。
親綱支持装置20を構成している2個の取付手段21をH形鋼1に取り付けるためには、図2に示されているように、作業者がそれぞれの取付手段21の保持部材31の鉛直部31DにH形鋼1の下フランジ部1Aの左右両端部を当接させ、この後に、これらの取付手段21に設けられているクランプ手段25の雄ねじ部材28を作業者が図4の操作部28Aにより正回転操作して、雄ねじ部材28及び当接部材29を下側へ前進させることにより、当接部材29が、図2に示されているように、H形鋼1の下フランジ部1Aの上面に当接し、これにより、当接部材29とC形クランプ部材26の挟着部30とでH形鋼1の下フランジ部1Aが挟着され、これにより、取付手段21はH形鋼1に取り付けられる。
なお、上述したように、当接部材29の大きさは、挟着部30を挟む両側の位置に配置されている保持部材31のそれぞれの水平部31Cをも覆う大きさとなっているため、当接部材29は、これらの水平部31CによってもH形鋼1の下フランジ部1Aを挟着することになり、このため、これらの水平部31Cは、雄ねじ部材28の当接部材29と共にH形鋼1の下フランジ部1Aを挟着するための保持部材31における挟着部となっている。
以上のようにして、親綱11のそれぞれの端部側に配置される親綱支持装置20の2個の取付手段21をH形鋼1に取り付けた後に、作業者は、親綱11のそれぞれの端部に設けられている親綱用フック12を、図5に示されているように、親綱支持装置20の架け渡し部材22に設けられている連結部材24に連結するための作業を行う。この連結作業は、前述した説明から分かるように、親綱用フック12のJ字状又は略J字状のフック部材12Aの開口部が、作業者が開閉部材12Bを開き回動させることで開いているときに、フック部材12Aを、このフック部材12Aの先端から連結部材24に形成されている開口部24Aに挿入することにより行われ、これにより、親綱11のそれぞれの端部に設けられている親綱用フック12が、H形鋼1にそれぞれ2個の取付手段21により取り付けられている2個の親綱支持装置20に連結されることになり、親綱11の両端部は、これらの親綱支持装置20により支持されることになる。
次いで、図1で示した作業者7は、自身が装着している墜落制止用器具8に連結されている墜落制止用器具用フック10を、前述したようにフック部材10Aを親綱11に引っ掛けることによってこの親綱11に連結する作業を行う。フック部材10Aは、親綱11に沿ってスライド自在となっているため、親綱11が架け渡されている範囲において、作業者7は、前述したH形鋼1についての点検や補修等のメンテナンス作業を、親綱11によって安全が確保された状態で行うことができる。
なお、図1には、同じH形鋼1に取り付けられている2個の親綱支持装置20によって両端部が支持されている親綱11と、互いに隣接している2本のH形鋼1に個別に取り付けられている2個の2個の親綱支持装置20によって両端部が支持されている親綱11とが示されており、親綱11のそれぞれの端部を支持するために2個用いられる本実施形態に係る親綱支持装置20は、この図1に示されているように、同じH形鋼1に取り付けてもよく、あるいは、互いに隣接している2本のH形鋼1に取り付けてもよい。
図7には、図1及び図2で示したH形鋼1の下フランジ部1Aよりも下フランジ部1A’の幅寸法が大きくなっているH形鋼1’に親綱支持装置20を用いた場合が示されている。このH形鋼1’に親綱支持装置20を取り付けるためにも、作業者は、それぞれの取付手段21の保持部材31に設けられている鉛直部31DにH形鋼1’の下フランジ部1A’の左右両端部を当接させた後に、これらの取付手段21に設けられているクランプ手段25の雄ねじ部材28を正回転操作することにより、当接部材29とC形クランプ部材26の挟着部30とで下フランジ部1A’を挟着するとともに、当接部材29と保持部材31の水平部31Cでも下フランジ部1A’を挟着する。
親綱支持装置20の2個の取付手段21の間に架け渡されている本実施形態の架け渡し部材22は、複数のチェーン部材23を含んで形成されているため、この架け渡し部材22は、前述したように、上下方向と左右方向と前後方向の三次元の可撓性を有している。このため、図1及び図2で示したH形鋼1の下フランジ部1Aよりも下フランジ部1A’の幅寸法が大きくなっているH形鋼1’に親綱支持装置20を取り付けることは、架け渡し部材22の可撓性により、2個の取付手段21の間隔を大きくすることによって行える。
このように本実施形態に係る親綱支持装置20によると、2個の取付手段21を、H形鋼1,1’等の作業環境部材に間隔を異ならせて取り付けなければならない作業現場では、この間隔の相違を、架け渡し部材22が有する可撓性によって吸収することができ、このため、親綱11の端部が連結される架け渡し部材22を、この架け渡し部材22が架け渡される2個の取付手段21の間隔が異なるそれぞれの作業現場で共通して用いることができるようになり、これにより、本実施形態に係る親綱支持装置20は、それぞれの作業現場で使用可能となる汎用性を備えたものになる。
また、架け渡し部材22に複数設けられているチェーン部材23のうち、取付手段21側の端部に配置されている前述のチェーン部材23Cは、保持部材31に接続部材として設けられているチェーン用ボルト35の軸部35Aを中心に保持部材31に上下方向に回動自在に接続されているため、架け渡し部材22が有する可撓性は、架け渡し部材22における取付手段21側の端部を形成しているチェーン部材23Cから生じている。このため、本実施形態の親綱支持装置20における架け渡し部材22の可撓性は、一層有効に向上しており、これにより、2個の取付手段21の間隔が大きく異なる作業現場でも架け渡し部材22を共通して用いることができる。
また、架け渡し部材22は可撓性を有するため、作業者が作業中等において架け渡し部材22に接触したり当たることがあっても、作業者の安全性を確保することができる。
また、前述したように、雄ねじ部材28の下端に回転自在に取り付けられている当接部材29は、C形クランプ部材26の挟着部30と共に作業環境部材を挟着するとともに、保持部材31に設けられている水平部31Cによっても、当接部材29は作業環境部材を挟着するため、本実施形態に係る親綱支持装置20の取付手段21によると、大きな強度により作業環境部材を挟着することができる。
また、親綱11のそれぞれの端部を支持する装置となっている本実施形態の親綱支持装置20は、作業環境部材に取り付けられる2個の取付手段21を備えたものになっているため、1個の取付手段21が作業環境部材から外れることがあっても、残りの取付手段21により、架け渡し部材22を介して親綱11を作業環境部材に連結した状態に維持させておくことができる。
また、架け渡し部材22を構成する複数のチェーン部材23には、細長チェーン部材23Aとなっている他のチェーン部材とは形状が異なる異形チェーン部材となった円形チェーン部材23Bが含まれているため、作業者の転落事故等が生じたときには、この円形チェーン部材23Bが、この円形チェーン部材23Bに作用する衝撃荷重で非円形の形状にすることになり、これにより、架け渡し部材22がこの衝撃荷重を受けたことを容易に判別できるため、この架け渡し部材22が用いられている親綱支持装置20を使用不許可とするなどの対策を容易に講じることができる。
さらに、円形チェーン部材23Bは、架け渡し部材22を構成する部材のうち、親綱11を連結するために架け渡し部材22に設けられている連結部材24に連結されているため、上述の衝撃荷重は、連結部材24から円形チェーン部材23Bに直接的に作用することになり、このため、円形チェーン部材23Bに衝撃荷重による変形を一層確実に生じさせることができる。
また、親綱11の端部が連結される連結部材24は、架け渡し部材22の全長の途中部である中央部に配置されているとともに、連結部材24における架け渡し部材22の架け渡し方向の両側に円形チェーン部材23Bが連結されているため、上述の衝撃荷重は連結部材24から2個の円形チェーン部材23Bに作用することになり、これにより、これらの円形チェーン部材23Bが変形する際の大きな衝撃エネルギ吸収作用により、転落した作業者等に作用する衝撃力を緩和させることができる。
また、本実施形態の親綱支持装置20では、クランプ手段25の本体となっているC形クランプ部材26は、保持部材31にクランプ用ボルト32の軸部32Aを中心に回動自在に保持されたものとなっているため、C形クランプ部材26を保持部材31に固定保持させるために、これらのC形クランプ部材26と保持部材31を溶接する作業を行う必要がなく、このため、C形クランプ部材26を保持部材31に保持させるための作業を短時間のうちに容易に行える。
さらに、C形クランプ部材26が保持部材31にクランプ用ボルト32の軸部32Aを中心に回動自在に保持されたものとなっていても、保持部材31には、C形クランプ部材26の回動を阻止するための回動阻止部材となっている2本のピン部材33,34が設けられているため、2個の取付手段21を、下フランジ部1A,1A’を備えたH形鋼1,1’等の作業環境部材に取り付ける作業を行う際に、C形クランプ部材26がクランプ用ボルト32の軸部32Aを中心に保持部材31に対して回動することはなく、これにより、この取付作業を容易に実施することができる。
図8には、架け渡し部材22を構成する部材のうち、複数のチェーン部材23の外側に可撓性を有する筒状の養生カバー40を被せた実施形態を示す。この実施形態によると、養生カバー40によりチェーン部材23を外力から保護できるとともに、作業者をチェーン部材23から保護することもできる。
また、養生カバー40に、夜間において光を反射することにより、親綱支持装置20や架け渡し部材22の存在を明確に認識できるようになる反射部材41を取り付けてもよい。
本発明は、吊り足場等で作業を行う作業者のための親綱を支持するために利用することができる。
1,1’ 作業環境部材であるH形鋼
1A,1A’ H形鋼の下フランジ部
7 作業者
8 墜落制止用器具
10 墜落制止用器具用フック
11 親綱
12 親綱用フック
20 親綱支持装置
21 取付手段
22 架け渡し部材
23 チェーン部材
23A 他のチェーン部材である細長チェーン部材
23B 異形チェーン部材である円形チェーン部材
24 連結部材
25 クランプ手段
26 C形クランプ部材
27 雌ねじ部
28 雄ねじ部材
29 当接部材
30 C形クランプ部材の挟着部
31 保持部材
31C 保持部材の挟着部となっている水平部
32 軸部材となっているクランプ用ボルト
33,34 回動阻止部であるピン部材
35 接続部材となっているチェーン用ボルト

Claims (12)

  1. 作業者が装着する墜落制止用器具に連結されている墜落制止用器具用フックを引っ掛けるための親綱を、前記作業者が作業を行う作業環境内に存在する作業環境部材に支持させるための親綱支持装置であって、
    前記作業環境部材に間隔をあけて取り付けられる2個の取付手段と、これらの取付手段の間に架け渡され、前記親綱の端部が連結される架け渡し部材とを含んで構成される親綱支持装置において、
    前記架け渡し部材が可撓性を有する部材となっていることを特徴とする親綱支持装置。
  2. 請求項1に記載の親綱支持装置において、前記架け渡し部材は、複数のチェーン部材が含まれて形成されたものであることを特徴とする親綱支持装置。
  3. 請求項2に記載の親綱支持装置において、前記複数のチェーン部材のうちには、他のチェーン部材とは形状が異なっている異形チェーン部材が含まれていることを特徴とする親綱支持装置。
  4. 請求項3に記載の親綱支持装置において、前記他のチェーン部材は、前記架け渡し部材の架け渡し方向となっている長さ方向の長さ寸法が、前記長さ方向と直角をなす幅方向の幅寸法よりも大きくなっている細長チェーン部材であり、前記異形チェーン部材は、前記長さ方向の寸法と前記幅方向の寸法とが同じ又は略同じになっている円形チェーン部材であることを特徴とする親綱支持装置。
  5. 請求項3又は4に記載の親綱支持装置において、前記架け渡し部材は、前記親綱の前記端部が連結される連結部材が含まれて形成されており、この連結部材に、前記複数のチェーン部材のうち、前記異形チェーン部材が連結されていることを特徴とする親綱支持装置。
  6. 請求項5に記載の親綱支持装置において、前記連結部材は、前記架け渡し部材の全長の途中に配置され、前記連結部材における前記架け渡し部材の前記架け渡し方向の両側に前記異形チェーン部材が連結されていることを特徴とする親綱支持装置。
  7. 請求項1~6に記載の親綱支持装置において、前記取付手段は、前記作業環境部材を挟着するクランプ手段を備えたものとなっており、このクランプ手段により前記取付手段が前記作業環境部材に取り付けられることを特徴とする親綱支持装置。
  8. 請求項7に記載の親綱支持装置において、前記クランプ手段は、C形クランプ部材と、このC形クランプ部材に設けられた雌ねじ部に前記作業環境部材に向かって螺入されているとともに、正逆回転操作されることにより前記作業環境部材に対して進退し、前進することにより前記C形クランプ部材に設けられた挟着部と共に前記前記作業環境部材を挟着する雄ねじ部材とを含んで構成されたものになっていることを特徴とする親綱支持装置。
  9. 請求項8に記載の親綱支持装置において、前記取付手段は、前記C形クランプ部材を保持する保持部材を備えており、この保持部材に、前記架け渡し部材を前記取付手段に接続するための接続部材が設けられていることを特徴とする親綱支持装置。
  10. 請求項9に記載の親綱支持装置において、前記架け渡し部材は、前記保持部材に対して前記接続部材を中心に前記架け渡し部材の撓み可能方向となっている上下方向に回動自在となっていることを特徴とする親綱支持装置。
  11. 請求項9又は10に記載の親綱支持装置において、前記C形クランプ部材は前記保持部材に軸部材を中心に回動自在に保持されており、前記保持部材には、前記C形クランプ部材が前記軸部材を中心に回動することを阻止するための回動阻止部が設けられていることを特徴とする親綱支持装置。
  12. 請求項9~11のいずれかに記載の親綱支持装置において、前記保持部材は、前記C形クランプ部材の一部が内部に挿入された断面U字状の形状となっており、前記雄ねじ部材の先端には、この雄ねじ部材が前記作業環境部材に向かって前進することによりこの作業環境部材に当接して、前記C形クランプ部材に設けられている前記挟着部と共に前記作業環境部材を挟着する当接部材が設けられているとともに、前記保持部材にも、前記当接部材と共に前記作業環境部材を挟着する挟着部が設けられていることを特徴とする親綱支持装置。
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