JP7449562B2 - スペーサおよびスペーサ組み付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に配されるスペーサ、およびそのスペーサの組み付け方法に関する。
従来には、この種のスペーサとして、金型による成形が容易であり、かつ保管や運搬がしやすい分割体を複数組み合わせて構成されたものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のものでは、シリンダブロックの冷却水流路内におけるシリンダボア側の壁面に、スペーサの内壁面を相対するように近接または接触させた状態にスペーサを組み付けすることが容易にできる工夫がされている。
具体的には、相隣接する分割体の隣接端部間に離間部材を配した状態で弾性部材を用いて仮固定し、平面視でスペーサ全体をやや大きな状態にしておき、その状態のスペーサを冷却水流路内に装着し、その後、冷却水で離間部材を溶解させる。離間部材が冷却水により溶解すれば、弾性部材の弾性復帰作用により隣接端部同士が近づき接触状態になり、複数の分割体は相互に固定した関係となる。
特開2008-208743号公報
しかしながら、上記文献のものでは、離間部材が冷却水に溶解するため冷却水の成分が変化し、冷却作用に悪影響が及ぶおそれがある。また、エンジン組み立て完了後はシリンダヘッドが組み付けられているため、冷却水流路内の冷却水中における、スペーサの一体化(離間状態から接触状態への変化)を確認しにくいという問題もある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、シリンダブロック内の冷却水に悪影響を及ぼすおそれがなく、かつ冷却水流路への正しい組み付けおよびその確認が容易にできるスペーサを提供することにある。また、そのようなスペーサを簡易に装着できるスペーサ組み付け方法を提供することも、目的とされる。
上記目的を達成するために、本発明のスペーサは、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に配されるスペーサであって、前記シリンダボアの形状に沿うように形成された複数の分割体と、前記複数の分割体のうちの相隣接する分割体を、それらの隣接端部同士が相離反しないように仮固定する固定手段と、を備え、前記固定手段は、所定の外的要因により収縮するように変化する収縮部を備え、該収縮部が前記外的要因により収縮することで、相互に仮固定させた前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化することを特徴としている。
一方、本発明のスペーサ組み付け方法は、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に、本発明のスペーサを装着するスペーサ組み付け方法であって、前記相隣接する分割体を前記固定手段で仮固定する仮固定工程と、前記相隣接する分割体が仮固定された状態で、前記固定手段の前記収縮部を前記外的要因により収縮させて、前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化する固定工程と、一体化された前記複数の分割体を、前記冷却水流路内に配する設置工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明の他のスペーサ組み付け方法は、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に、本発明のスペーサを装着するスペーサ組み付け方法であって、前記相隣接する分割体を前記固定手段で仮固定する仮固定工程と、前記相隣接する分割体が仮固定された前記複数の分割体を、前記冷却水流路内に配する設置工程と、前記相隣接する分割体が仮固定された状態で、前記冷却水流路内において、前記固定手段の前記収縮部を前記外的要因により収縮させて、前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化する一体化工程と、を有することを特徴としている。
本発明に記載のスペーサは上述した構成とされているため、分割体を簡易な構造で冷却水に悪影響を与えることなく一体化でき、また一体化の確認(視認)もしやすい。さらに、スペーサがこのような構成であるため構造が複雑化することを抑えられる。
本発明のスペーサが上述した構成とされ、かつそのスペーサを用いた本発明の両スペーサ組み付け方法は上述した手順とされているため、冷却水流路内における、適正に一体化された状態での複数の分割体の配設を簡単、迅速に実施することができる。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係るスペーサとスペーサ組み付け方法を示した模式的斜視図である。図1(a)(b)は、同組み付け方法の前半部の手順を示した図である。 同組み付け方法の後半部の手順の模式的斜視図であり、(a)(b)は相異なる手順の2つの例を示した図である。 (a)は、同スペーサを組み付けたシリンダブロックの模式的平面図である。(b)(c)は、(a)のX部に対応した2つの状態を示す拡大部分平面図である。(d)は、掛かり受け部の他の例を示したスペーサの要部正面図である。 (a)~(c)は、他の形状の掛かり受け部および固定手段の3つの例を示す要部斜視図である。 さらに他の形状の掛かり受け部および固定手段の説明図である。(a)はスペーサの要部正面図、(b)は(a)のA-A線の拡大断面図、(c)は相隣接する分割体の離間状態を模式的に示した要部正面図、(d)は相隣接する分割体の接触状態を模式的に示した要部正面図である。 さらに他の形状の固定手段の説明図である。(a)は固定手段の模式的平面図、(b)は固定手段の模式的正面図、(c)は相隣接する分割体の離間状態を模式的に示した要部平面図、(d)は相隣接する分割体の接触状態を模式的に示した要部平面図である。 (a)(b)は、本発明の第2実施形態に係るスペーサの2つの例の要部平面図である。 (a)は、同実施形態に係るスペーサを組み付けたシリンダブロックの模式的平面図である。(b)は、(a)のY部の拡大部分平面図である。 (a)(b)は、スペーサの内面(シリンダボア側の壁面に相対する面)の形状の2つの例を示す部分斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るスペーサを組み付けたシリンダブロックの模式的平面図である。(a)は使用前を示す図であり、(b)は使用後を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面をもとに説明する。まず、本発明のスペーサ8、8A、8Bの基本構成について記述する。
以下に説明する実施形態に係る種々のスペーサ8、8A、8Bは、内燃機関1のシリンダブロック2にシリンダボア3を取り囲むように設けられた冷却水流路4内に配されるものである。
スペーサ8、8A、8Bは、シリンダボア3の形状に沿うように形成された複数の分割体10と、複数の分割体10のうちの相隣接する分割体10を、それらの隣接端部11同士が離間した状態で、相離反しないように仮固定する固定手段20と、を備えている。
この固定手段20は、所定の外的要因により収縮するように変化する収縮部25を備え、収縮部25が外的要因により収縮することで、相互に仮固定させた相隣接する分割体10の隣接端部11同士を仮固定した状態から固定した状態にして、複数の分割体10を一体化する構成とされる。
以下に説明する実施形態で例示したシリンダブロック2はいずれも、3気筒の自動車用エンジンを構成するものとされ、往復動されるピストン(不図示)を収容するシリンダボア3が隣接するように3個、直列状に設けられてなる(図2、図3、図8、図10参照)。
また、これらの実施形態に係るスペーサ8、8A、8Bは、略半円弧形状の3つの湾曲部が連なってなる湾曲板状の分割体10を2つ、環状となるように組み合わせて、シリンダボア3の外周に沿うように形成されている。このようなスペーサ8、8A、8Bは、シリンダボア3の周囲に形成された環状の冷却水流路4内に配設される。スペーサ8、8A、8Bを構成する分割体10の本体は、例えば合成樹脂よりなり、金型により成形されることが望ましい。
シリンダブロック2には、この冷却水流路4に通じる冷却水導入口5と冷却水排出口6とが設けてある。冷却水排出口6は、不図示のラジエータに配管接続され、ラジエータ(不図示)のアウトレット側は、ウォータポンプ(不図示)を介して冷却水導入口5に配管接続される。これによって、冷却水が冷却水流路4とラジエータとの間で循環する。
図例の冷却水導入口5および冷却水排出口6は、直列状に設けられた複数のシリンダボア3のうちの配列方向一端部に設けられたシリンダボア3の外周側に位置するように設けてある。また、これら冷却水導入口5および冷却水排出口6は、配列方向の一端部のシリンダボア3の外周側において、配列方向に直交する方向に対向するように設けてある。なお、図3、図8、図10において、紙面上における下側の端部が配列方向の一端部であり、紙面上における上側の端部が配列方向の他端部である。
上記のような位置に冷却水導入口5および冷却水排出口6が設けられた場合には、図3の二点鎖線にて示すように、冷却水流路4内において冷却水が2方向に分岐して流れる。
ついで、まず図1および図2をもとに、内燃機関1のシリンダブロック2にシリンダボア3を取り囲むように設けられた冷却水流路4内に、スペーサ8を装着するスペーサ組み付け方法(以下、組み付け方法と略す)の概略手順を説明する。そして、さらに図3~図6をもとに、組み付け方法の手順の詳細および第1実施形態に係るスペーサ8の構成の詳細について説明する。
組み付け方法としては、図1および図2(a)に示した第1の方法と、図1および図2(b)に示した第2の方法との2通りの方法が挙げられる。図1は両方法に共通する手順を示した図である。
第1の方法は仮固定工程、固定工程、設置工程の手順とされる一方、第2の方法は仮固定工程、設置工程、一体化工程の手順とされる。これらの工程のうち仮固定工程は両方法において同一(共通)の工程とされる。
具体的には、第1の方法は、相隣接する分割体10を固定手段20で仮固定する仮固定工程(図1(a)(b)参照)と、相隣接する分割体10が仮固定された状態で、固定手段20の収縮部25(図3(b)(c)参照)を外的要因により収縮させて、相隣接する分割体10の隣接端部11同士を仮固定した状態から固定した状態にして、複数の分割体10を一体化する固定工程(図2(a)の白抜き矢印までの前半部参照)と、一体化された複数の分割体10を、冷却水流路4内に配する設置工程(図2(a)の白抜き矢印の下方の後半部参照)と、を順に実行してなる方法とされる。
第2の方法は、相隣接する分割体10を固定手段20で仮固定する仮固定工程(図1(a)(b)参照)と、相隣接する分割体10が仮固定された複数の分割体10を、冷却水流路4内に配する設置工程(図2(b)の白抜き矢印までの前半部参照)と、相隣接する分割体10が仮固定された状態で、冷却水流路4内において、固定手段20の収縮部25(図3(b)(c)参照)を外的要因により収縮させて、相隣接する分割体10の隣接端部11同士を仮固定した状態から固定した状態にして、複数の分割体10を一体化する一体化工程(図2(b)の白抜き矢印の下方の後半部参照)と、を順に実行してなる方法とされる。
2つの相隣接する分割体10のそれぞれの隣接端部11の端面は凹凸のない平坦面とされ、その端面の近傍部の上下端には、板厚方向に貫通し、溝底を有した切り溝12aが形成されている。つまり、1つの分割体10には、隣接端部11ごとに上下2つ、計4つの切り溝12aが形成されている。なお、隣接端部11の端面は、たがいに噛み合わせ可能な凹凸面や湾曲面であってもよい。
切り溝12aにより区分された隣接端部11の端面側の小片は、固定手段20を構成する環状部材21を引っ掛ける引っ掛け片12bとされる。つまり、切り溝12aと引っ掛け片12bとは、環状部材21を引っ掛けて取りつけるための掛かり受け部12を構成する。なお、分割体10の本体は平面視で略円弧形状をなすが、引っ掛け片12bは、図1に示すように、端面から切り溝までの寸法が1つの円弧に対しわずかな割合の寸法であるため、その平面視形状は略方形であってもよい。
図1(a)(b)に示すように、環状部材21は平面視略長方形の角筒体とされ、すくなくとも周方向に熱収縮する素材で形成されている。なお、図1に示した環状部材21は、角筒状に保形されたものとされる。なお、図3等では、熱収縮する
環状部材21は、この角筒体の対向する対向辺(短辺部21a)の一方を一方の分割体10の切り溝12aに、他方の短辺部21aを他方の分割体10の切り溝12aに差し込むことで両分割体10を連結するように両分割体10に装着される。このとき、相隣接する分割体10の端面間は図1(b)および図3(b)に示すように、隙間Sができた離間状態にある。つまり、環状部材21の筒内の略長方形の長辺寸法は、両分割体10が離間して収容されることを考慮すれば、引っ掛け片12aの円弧に沿った長さ寸法を2つ分足し合わせた長さよりも大とされる。
このように、相隣接する分割体10を、環状部材21で仮固定する手順が仮固定工程(図1(a)(b)参照)とされる。この仮固定工程は第1、第2の方法において共通の工程とされる。なお、本実施形態では、仮固定状態において、隣接端部11間にわずかな隙間Sが形成された状態が保持されている。
第1の方法では、仮固定された2つの分割体10は、装着された環状部材21に外的要因(ここでは熱。例えば熱風をかける)を付加することにより隣接端部11間の隙間Sがなくなるように環状部材21を収縮させることで相互に固定連結された状態となる。このように分割体10同士を仮固定状態から、隣接端部11同士をたがいに接触固定状態にして両分割体10を相離反しないように一体化する工程が固定工程とされる(図2(a)参照)。なお、この環状部材21の収縮の詳細については後述する。
こうして一体固定化された両分割体10は、シリンダブロック2の冷却水流路4内に設置される。この手順が設置工程とされる(図2(a)参照)。
第2の方法では、仮固定工程を実施したのち、仮固定された2つの分割体10は、冷却水流路4内に設置される。この手順が設置工程とされる(図2(b)参照)。なお、この設置工程において下側の環状部材21が落下しないように、仮固定であっても環状部材21が切り溝12aに篏合する程度に、切り溝12aの溝幅寸法と、環状部材21(の短辺部21a)の厚さとをほぼ合致させておくことが望ましい。
そして冷却水流路4内において、仮固定された2つの分割体10は、装着された環状部材21に外的要因(ここでは熱。例えば熱風をかける)を付加することにより隣接端部11間の隙間Sをなくした状態にするように環状部材21を収縮させることで固定される。このように冷却水流路4内において分割体10同士を仮固定状態から、隣接端部11同士をたがいに接触固定状態にして両分割体10を相離反しないように一体化する工程が一体化工程とされる(図2(b)参照)。
このように2つの方法において、第1の方法における固定工程と、第2の方法における一体化工程とは、分割体10が固定手段20により一体化される点で一致している。ただし、第1の方法は複数の分割体10の一体化が設置工程前であり、第2の方法は複数の分割体10の一体化が設置工程後である点で両工程は相異する。
両方法間では、このように手順に差異があるため、冷却水流路4内に収容された直後においては(第1の方法では環状部材21の収縮後の状態、第2の方法では環状部材21の収縮前の状態)、両分割体10の外形寸法は、第2の方法のものが第1の方法のものよりも大きくなる。
したがって、これらのいずれの方法によっても所定幅寸法の冷却水流路4内にスムーズに組み付けできるようにするためには、仮固定状態での隙間Sの幅寸法や引っ掛け片12bの形状、寸法、環状部材21の開口寸法、熱収縮率等で調整する必要があることはいうまでもない。
スペーサ8(両分割体10)は、上記2方法のうちのいずれか一方の方法でのみ組み付けできるようにしてもよい。例えば、仮固定の状態では、分割体10の外面10bが冷却水流路4の外側の壁面4bに近接しすぎて装着しにくくなる場合は、第1の方法を採用して両分割体10を固定してから冷却水流路4内に装着すればよいし、一体化した状態では、分割体10の内面10aが冷却水流路4の内側(シリンダボア3側)の壁面4aに近接しすぎて装着しにくくなる場合は、第2の方法を採用して両分割体10を仮固定状態で冷却水流路4内に装着すればよい。
このように、第1、第2の方法では、それぞれにメリットがある。すなわち、第1の方法では、環状部材21を加熱するタイミングが複数の分割体10を冷却水流路4内へ設置する前であるため、作業がしやすい。一方、第2の方法では、分割体10の内面をシリンダボア3側の壁面4aに隙間なく密着(当接)させることができ、シリンダボア3側への水流規制を確実に行えるというメリットがある。
なお、第2の方法を実施した場合は、一体化工程を実施し組み付けが完了した場合でも、例えば分割体10の隣接端部11が近接した状態で、分割体10の内面10aがシリンダボア3側の壁面4aに接触している場合等のように、分割体10の隣接端部11同士が接触しないこともある。
いずれにしても最終的には、環状部材21の熱収縮作用により隙間Sは縮小していき、両分割体10は冷却水流路4内において、想定していた外形、寸法のスペーサ8として配設されることとなる。
以上のように、このような分割体10を用いれば、上記のいずれの方法であっても、スペーサ8の冷却水流路4内への設置を容易に行うことができる。
また、掛かり受け部12の構成、形状としては、図3(d)に示すようなものであってもよい。この掛かり受け部12の引っ掛け片12bは、切り溝12a側に突出した抜け止め片12baを備え、正面視で薄く弾性を有するように形成され、対向する引っ掛け片12b側に弾性変形可能とされている。抜け止め片12baは、切り溝12aの挿入口をおおむね塞いだ状態に突出しており、その外面(切り溝12a側の面)側には傾斜状のガイド面12bbが形成されている。
環状部材21が装着される際には、抜け止め片12baのガイド面12bbが環状部材21により隙間S側に押圧され挿入口が開き、環状部材21は切り溝12aに装着される。装着状態では引っ掛け片12bは弾性復帰し、環状部材21は抜け止め片12baにより切り溝12aが塞がれた状態となり、その後の環状部材21の脱落が防止される。このように引っ掛け片12bが係止片を構成するものであってもよい。
ついで、固定手段20の熱収縮による両分割体10の相互固定について、図3を参照しながら説明する。図3(a)は、第1の方法または第2の方法により複数の分割体10が冷却水流路4内に収容された状態を示す平面図である。
図3(a)のX部は両分割体10の隣接端部11同士の突き合わせ部である。なお、この図は、最終的な(分割体10間に隙間Sのない)スペーサ8に対応した図である。
仮固定状態の場合、図3(b)に示すように、熱収縮していない環状部材21により隣接端部11間には隙間Sが配されている。一方、熱収縮した状態では、図3(c)に示すように、環状部材21が熱収縮することで両引っ掛け片12bが隙間Sの幅を小さくするように引っ張られ、隣接端部11の端面同士が接触した状態となっている。
この環状部材21は、加熱により収縮する熱収縮チューブよりなる収縮部25で構成されている。環状部材21は、二組の対向辺(短辺部21a、長辺部21b)を備えている。
これらのうち一方の一組の対向辺(長辺部21b)は収縮部25を構成し、他方の一組の対向辺(短辺部21a)が掛かり受け部12に対する掛け部26を構成する。なお、この環状部材21は全体が熱収縮チューブよりなるため、短辺部21aも熱により収縮する。図3(b)(c)では、熱収縮する部位に、収縮前後に対応して異なる目のクロスハッチングが付してある。後述の図5および図6についても同様である。
環状部材21は、分割体10間の仮固定状態における隙間Sの寸法変動をなくすために、また仮固定状態で隣接端部11の端面同士がずれなく正しく向き合うようにするために、ある程度保形された材料であることが望ましい。もちろん柔軟性はあってもよい。
図3(b)(c)に示すように、環状部材21は、熱が加えられると周方向に沿って収縮し、その収縮力により隣接端部11同士を近づけるように両分割体10を引っ張り、最終的には隣接端部11の端面同士は相接触した突き合わせ状態となる。
このように、固定手段20として外的要因により収縮する収縮部25を有したものを用いることで、複数の分割体10の一体化を容易に行うことができる。また、固定手段20や分割体10の本体には、冷却水に溶解する部材を用いていないため、冷却水流路4内の冷却水の成分が変化するおそれもない。
また、固定手段20(環状部材21)が柔軟性を有していれば、分割体10の掛かり受け部12にフィットするように取りつけられる。そのため、最終的な一体化された状態では、がたつきが生じにくく、水流規制の効果が一定となり、ばらつきが少なくなる。また、固定手段20による分割体10の本体への応力の発生もほとんどない。
このように固定手段20を用いれば、複数の分割体10の一体化が簡易にでき、かつ頑丈な状態に形成できるため、スペーサ8を複数の分割体10で構成することのデメリットはほとんどない。分割体10を用いることができるため、後述するような分割体10の板面に設ける突起や突部の成形も金型により容易にでき、また保管や搬送においてかさばらないため、利便性も高い。
環状部材21として用いられる熱収縮チューブとしては、ポリフッ化ビニリデンまたはFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)が好適に用いられる。ポリフッ化ビニリデンは収縮温度が170℃以上とされ、FEPは収縮温度が215℃程度とされ、いずれもドライヤーを用いて加熱すればすぐに収縮するため、迅速な組み付けに適している。
また、これらの素材であれば、熱収縮チューブの収縮後は伸びに対する最大荷重が大きいため、破損しにくく、使用時のゆるみが小さい。そのため、複数の分割体10を一体化させた状態でゆるんで外れたり、分割体10間の接触状態がずれたりすることが防止され、長期間の使用に耐えられる。また、樹脂製のスペーサ8が吸水または熱により膨張が生じた際に、熱収縮チューブは適度に追従するため、複数の分割体10を一体化させた状態で維持することができる。さらに熱収縮チューブの厚さを十分に薄くすれば、冷却水流路4の幅が小さい場合でもスペーサ8の挿入の妨げにならない。
また、図1に示した環状部材21は、輪ゴム様に、形状が安定していない部材であってもよい。その場合、その部材のいずれの部位でも掛け部26として作用し、いずれの部位も収縮部25として作用する。この場合には、仮固定状態で隙間Sが形成されても、その幅は変動する。
固定手段20として図1に示した環状部材21を用いれば、図1の例のように切り溝12aを形成して引っ掛け片12bを形成しなくとも、図4(a)~(c)に示した掛かり受け部12のように、分割体10の隣接端部11の外面10b側に突起部12c、12e、12fを設けることで、環状部材21を取りつけることもできる。なお、これらの図は環状部材21の収縮部25が熱収縮したのちの状態を示すもので、仮固定状態については図示を省略している。
図4(a)の突起部12cは側面視L字状とされ、その縦片が引っ掛け片12dとされ、その縦片に環状部材21を引っ掛けるように形成されている。図4(b)の突起部12eは直方体ブロック状とされ、その突起部12e自体が引っ掛け片12eとされる。なお仮固定状態では、環状部材21は2つの引っ掛け片12d(図4(a))または引っ掛け片12e(図4(b))に対し遊篏状態であればよく、隣接端部11間に隙間Sが形成されたとしても、その幅は変動する可能性がある。
また、図4(c)の突起部12fは引っ掛け片12g同士が上下に並ぶようにしたもので、環状部材21の筒内に対し互いに反対の方向から突起部12fの引っ掛け片12gを挿入するようにして環状部材21を仮固定状態に取りつけることができる。なお仮固定状態では、環状部材21は2つの引っ掛け片12gに対し遊篏状態であればよく、隣接端部11の端面間に隙間ができないようにすることが望ましい。
これらの例はいずれも、切り溝12に環状部材21を装着するものではなく、仮固定状態では、環状部材21が2つの引っ掛け片12d、12e、12gを遊篏した不安定な状態となる。そのため仮固定状態で、隣接端部11間に隙間Sが形成されるとは限らないが、環状部材21の内部には、両引っ掛け片12d、12e、12gが挿入された状態でいずれかの部位に空間(隙間)ができる。
図4に示したいずれのものも、分割体10の隣接端部11の外面に所定の形状の突起部12c、12e、12fを形成するだけで、引っ掛け片12d、12e、12g(掛かり受け部12)を構成することができる。つまり、切り溝12a(図1等参照)を設けなくても掛かり受け部12を簡易に構成することができる。これらの場合、引っ掛け片12d、12e、12g(掛かり受け部12)に対し、環状部材21の全体が掛け部26Aを構成する。
図4の3例についても、抜け止め片12ba(図3(d)参照)を有した引っ掛け片12d、12e、12g(係止片)としてもよく、その場合には、引っ掛け片12d、12e、12gが弾性を有しなくてもよく、環状部材21を両引っ掛け片12d、12e、12gに遊嵌状に装着でき、熱収縮後の環状部材21を抜け止め片12baにより抜け出ないようにすればよい。
また図5は、掛かり受け部12の他の例を示した説明図である。この掛かり受け部12は、分割体10の隣接端部11の外面10b(内面10aでもよい)に形成された凹溝12hと、その凹溝12hに囲まれた引っ掛け突部12iとを含んで構成される。この凹溝12hは、図5(a)(c)(d)に示すように、溝の端部開口12jが分割体10間で向かい合うように配された断面視コ字状の溝とされ、引っ掛け突部12iは凹溝12hの3辺に囲まれてなる。
環状部材21は、途中に隙間Sを介した状態の両凹溝12hにて形成された、正面視口字状の環状溝に装着され、つまり2つの引っ掛け突部12iに引っ掛けられ、その後その状態で加熱されることで収縮する。この環状部材21の収縮により、分割体10(引っ掛け突部12i)同士が近づき、隙間Sがなくなる。この場合、引っ掛け突部12i(掛かり受け部12)に対し、環状部材21の全体が掛け部26Aを構成する。
この凹溝12hは、図5(b)に示すように、装着させた環状部材21を突出させない程度の深さ寸法とされる。つまり、環状部材21は複数の分割体10が一体化された状態で分割体10の厚さ寸法内に収まっている。
このように、固定手段20(環状部材21)、掛かり受け部12のいずれもが、分割体10の内外面側に突出しない。また、環状部材21が突出せず分割体10の厚みの範囲内に隠されるため、固定手段20は冷却水流路4内で相対する壁面4a、4bに衝突するおそれはなく、適切に保護されて破損や劣化が防止される。掛かり受け部12も突出していないため、その破損や劣化が防止される。また、分割体10の一体化が、正常な水流を妨げる要因となるおそれもない。
固定手段20は上記のような環状部材21には限らない。固定手段20は、図6に示すように、両端にフック状の掛け部26を有し、それらを連結するように中央部に収縮部25を設けたフック部材22の構成であってもよい。このようなフック部材22よりなる固定手段20も、図6(c)(d)に示すように、切り溝12aにより引っ掛け片12bを形成した分割体10(図1等参照)に取りつけることができる。このフック部材22は、例えば収縮部25を形状記憶合金で形成し、掛け部26を金属または樹脂で形成すればよい。
以上に示したスペーサ8は、複数の分割体10が一体化された状態で、分割体10の内面10aをシリンダボア3側の壁面4aに複数箇所において当接することが、スペーサ8を安定的に設置するうえで望ましい。例えば図3に示したものは、シリンダブロック2の幅方向の両端部側の複数箇所において、分割体10の内面10aをシリンダボア3側の壁面4aに当接させることができ、安定的な設置となり得る。
しかしながら、固定手段20、特に収縮部25が冷却水流路4内のいずれかの壁面4a、4bに接触し、その接触状態が継続すれば、時間経過により、収縮部25が破損したり劣化したりするおそれがある。したがって、分割体10における環状部材21やフック部材22以外の部位を冷却水流路4内の壁面4a、4bに当接させるようにして、固定手段20を保護する構成としてもよい。
具体的には、図7および図8に示した、第2実施形態に係るスペーサ8Aを用いることができる。このスペーサ8Aの分割体10の内面10aには、シリンダボア3側の壁面4aに接触させるための保護用突部13が設けてある。
図7(a)の例は、図1に示した固定手段20(環状部材21)および掛かり受け部12に対応させたもので、分割体10の隣接端部11の近傍には、分割体10の内面10aおよび外面10bにおいて、装着された固定手段20(環状部材21)よりもさらに突出した保護用突部13が設けられている。
したがって、内外面の保護用突部13により、固定手段20が冷却水流路4内の両壁面4a、4bに衝突することを回避できる。また内面10a側の保護用突部13は、シリンダボア3側の壁面4aに当接させてスペーサ8Aを安定的に設置させることにも寄与する。
また図7(b)の例は、図1に示した固定手段20(環状部材21)、および図4(a)に示した掛かり受け部12を分割体10の内面10aに設けたものに対応させたもので、分割体10の隣接端部11の近傍には、スペーサ8Aの内面10aのみに装着された固定手段20よりもさらに大きく突出した保護用突部13が設けられている。
このように保護用突部13が設けてあるため、固定手段20が冷却水流路4内の両壁面4a、4bに衝突することを回避できる。また、このような保護用突部13を、図8に示すように分割体10の他の隣接端部11にも設けることで、冷却水流路4内の2か所において、スペーサ8Aをシリンダボア3側の壁面4aに当接させることができ、スペーサ8Aの安定的な設置を実現することもできる。
また、図9(a)(b)に示すように、スペーサ8A(分割体10)の内面10aに、シリンダボア3側に突出する整流用突起14を設けた構成としてもよい。この整流用突起14は、一部または全体がシリンダボア3側の壁面4a(図8(a)参照)に当接するものであってもよいし、当接しないものであってもよく、すくなくとも整流用突起14により冷却水流路4(図8(a)参照)内の水流が整流できるようなものであればよい。
図9(a)の整流用突起14は、横リブ14bと縦リブ14aとよりなり、横リブ14bは全長にわたりほぼ一定の突出程度とされる一方、縦リブ14aは上部から下部に向けて幅寸法および高さ寸法を徐々に大きくした形状とされる。
この整流用突起14は、冷却水流路4内で整流作用をもたらすとともに、縦リブ14aが固定手段20を保護する保護用突部13(図8(a)参照)としても利用でき、その下部はシリンダボア3側の壁面4a(図8(a)参照)に対する当接用の突部にもなり得る。
また図9(b)の整流用突起14は、冷却水を下側から上側へと誘導するスロープ突条14cで構成されている。この整流用突起14も、保護用突部13(図8(a)参照)として、シリンダボア3側の壁面4a(図8(a)参照)に対する当接用の突部にもなり得る。
図7に示した保護用突部や図9に示した整流用突起は、別体を分割体の本体に後付けすることで設けてもよいが、板面に配されるものであるため金型にて簡易に形成することもできる。
つぎに、第3実施形態に係るスペーサ8Bについて、図10を参照しながら説明する。このスペーサ8Bを構成する分割体10は、その内面10aの凹湾曲部16に設けた凹部に可撓性シート17を配した構成とされる。
可撓性シート17は、圧縮された状態で分割体10の本体とともにインサート成形することによって、分割体10の本体に一体化される。冷却水に触れない状態では、スペーサ8Bの内面10aは、可撓性シート17は突出せず、略面一な状態とされる(図10(a)参照)。
可撓性シート17としては、セルロース系スポンジ等の多孔質体よりなるもので構成されることが望ましく、特に冷却水による水分等の外的要因により、圧縮化された状態から厚み方向に膨大化するシート体とされることが望ましい。
可撓性シート17が冷却水により膨大化(厚さ方向に膨出)することで、図10(a)の状態から、図10(b)の状態に変化する。このように可撓性シート17が膨大化することで、冷却水の流通を抑制することができる。また、膨大化した可撓性シート17がシリンダボア3側の壁面4aに当接することでスペーサ8Bを安定化させることもでき、固定手段20の保護用突部13(図8(a)参照)として利用することもる。
可撓性シート17を膨大化する外的要因としては、水分に限らず、熱であってもよい。例えば、図1および図2(b)に示した第2の方法で、環状部材21を熱収縮させるとともに、可撓性シート17を熱で膨大化するようにしてもよい。なお、可撓性シート17は外的要因により膨大化しないものであってもよい。
また以上の実施形態では固定手段20として熱で収縮するものを例示したが、他の外的要因であってもよい。また、掛かり受け部12としても、上記種々のものには限らない。また、スペーサ8、8A、8Bを構成する分割体10の数についても上記のものには限らない。
また、収縮部25の形成材料としては、図1等に例示した熱収縮チューブや図6に例示した形状記憶合金に限らず、熱収縮フィルム、形状記憶ポリマー等の材料であってもよい。
1 内燃機関
2 シリンダブロック
3 シリンダボア
4 冷却水流路
4a シリンダボア側の壁面
4b 外側の壁面
8、8A、8B スペーサ
10 分割体
10a 内面
10b 外面
11 隣接端部
12 掛かり受け部
12ba 抜け止め片
13 保護用突部
14 整流用突起
17 可撓性シート
20 固定手段
25 収縮部
26、26A 掛け部

Claims (14)

  1. 内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に配されるスペーサであって、
    前記シリンダボアの形状に沿うように形成された複数の分割体と、
    前記複数の分割体のうちの相隣接する分割体を、それらの隣接端部同士が相離反しないように仮固定する固定手段と、を備え、
    前記固定手段は、所定の外的要因により収縮するように変化する収縮部を備え、該収縮部が前記外的要因により収縮することで、相互に仮固定させた前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化することを特徴とするスペーサ。
  2. 請求項1において、
    前記相隣接する分割体の隣接端部のそれぞれには掛かり受け部が形成されており、
    前記固定手段は、前記掛かり受け部のそれぞれに着脱できる掛け部を備えたことを特徴とするスペーサ。
  3. 請求項2において、
    前記掛かり受け部は、装着された前記掛け部の脱落を防止する抜け止め片を有することを特徴とするスペーサ。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    前記収縮部は、加熱により収縮する熱収縮チューブであることを特徴とするスペーサ。
  5. 請求項4において、
    前記熱収縮チューブは、ポリフッ化ビニリデンまたはFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)よりなることを特徴とするスペーサ。
  6. 請求項1~5のいずれか1項において、
    前記複数の分割体が一体化された状態で、前記冷却水流路内において前記分割体の内面が前記シリンダボア側の壁面に当接することを特徴とするスペーサ。
  7. 請求項1~6のいずれか1項において、
    前記固定手段は、前記収縮部が収縮した状態において、前記スペーサの壁面よりも突出しており、
    前記分割体の前記隣接端部の近傍において、前記固定手段の突出部位よりも突出した保護用突部が設けられていることを特徴とするスペーサ。
  8. 請求項1~7のいずれか1項において、
    前記固定手段は、前記複数の分割体が一体化された状態で、前記分割体の厚さ寸法内に収まっていることを特徴とするスペーサ。
  9. 請求項1~8のいずれか1項において、
    前記分割体は、前記冷却水流路内においてシリンダボア側に突出する整流用突起を備えていることを特徴とするスペーサ。
  10. 請求項1~9のいずれか1項において、
    前記分割体は可撓性シートを備えていることを特徴とするスペーサ。
  11. 請求項10において、
    前記可撓性シートは、所定の外的要因により、圧縮された状態から厚み方向に膨大化する特性を有するシート体とされ、前記分割体の内面または外面に取りつけられていることを特徴とするスペーサ。
  12. 内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に、請求項1に記載のスペーサを装着するスペーサ組み付け方法であって、
    前記相隣接する分割体を前記固定手段で仮固定する仮固定工程と、
    前記相隣接する分割体が仮固定された状態で、前記固定手段の前記収縮部を前記外的要因により収縮させて、前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化する固定工程と、
    一体化された前記複数の分割体を、前記冷却水流路内に配する設置工程と、を有することを特徴とするスペーサ組み付け方法。
  13. 内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲むように設けられた冷却水流路内に、請求項1に記載のスペーサを装着するスペーサ組み付け方法であって、
    前記相隣接する分割体を前記固定手段で仮固定する仮固定工程と、
    前記相隣接する分割体が仮固定された前記複数の分割体を、前記冷却水流路内に配する設置工程と、
    前記相隣接する分割体が仮固定された状態で、前記冷却水流路内において、前記固定手段の前記収縮部を前記外的要因により収縮させて、前記相隣接する分割体の前記隣接端部同士を仮固定した状態から固定した状態にして、前記複数の分割体を一体化する一体化工程と、を有することを特徴とするスペーサ組み付け方法。
  14. 請求項12または13において、
    前記収縮部は加熱により収縮する熱収縮チューブであり、
    記外的要因は加熱とされることを特徴とするスペーサ組み付け方法。
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