JP2009036047A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりシリンダの変形を抑制でき、かつスペーサの組み付けの手間を軽減することが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】複数のシリンダ4を形成する内壁5と、内壁5とウォータジャケット溝6を挟んで設けられる外壁7とを有し、外壁7と内壁5とがトップデッキ面2aにてウォータジャケット溝6により分離されるシリンダブロック2を備え、内壁5の外周には全周に亘って凹部10が設けられるとともにシリンダヘッドと凹部10の底面5aとの間には内壁5の周囲に全周に亘って設けられるスペーサ3が挟まれている内燃機関において、スペーサ3は、シリンダ4の列を挟んでシリンダブロック2の一方の側と他方の側に配置されて本体11を形成する第1部材12及び第2部材13と、隣接するシリンダ間に設けられる結合部5bを跨いで第1部材12と第2部材13とに架け渡されてこれらの部材12、13を連結するラダー部15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、オープンデッキタイプのシリンダブロックを備えた内燃機関に関する。
複数のシリンダが共通の壁部にて形成される、いわゆるサイアミーズ型の内燃機関において、その壁部の周囲を取り囲むように設けられたウォータジャケット内に壁部の周囲に全周に亘ってスペーサが配置され、シリンダヘッドガスケットのシリンダボア周りのシール部とスペーサが接触する接触部との間にスリットを設けた内燃機関が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜5が存在する。
特開2005−83258号公報 特開2006−29122号公報 特許第3702576号公報 特開2005−273469号公報 特開2002−30989号公報
ところで、サイアミーズ型の内燃機関では複数のシリンダを形成する内壁の周囲に全周にわたってスペーサを設けるため、スペーサがシリンダブロックの横方向に拡がり易い。そのため、内壁が熱によりシリンダブロックの横方向に変形した場合にその変形をスペーサで抑えることができず、シリンダとピストンとの隙間が大きくなるおそれがある。また、スペーサは、内壁の周囲の全周分が一体に形成されているので、スペーサの幅とウォータジャケットの幅との差が小さい場合、ウォータジャケットにスペーサが組み付け難くなり、組み付けの手間がかかる。
そこで、本発明は、従来よりシリンダの変形を抑制でき、かつスペーサの組み付けの手間を軽減することが可能な内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関は、隣接するシリンダ同士が一体化するように一列に並ぶ複数のシリンダを形成する内壁と、前記内壁の周囲にウォータジャケット溝を挟んで設けられる外壁と、を有し、前記外壁と前記内壁とがシリンダヘッドと対向するトップデッキ面にて前記ウォータジャケット溝により分離されているシリンダブロックを備え、前記シリンダブロックには前記内壁の外周に全周に亘って設けられて前記トップデッキ面から陥没する底面を備えた段差部が設けられるとともに、前記シリンダヘッドと前記段差部の底面との間には前記内壁の周囲に全周に亘って設けられるスペーサ部材が挟まれている内燃機関において、前記スペーサ部材は、前記複数のシリンダにて形成されるシリンダ列を挟んで前記シリンダブロックの一方の側の段差部と他方の側の段差部に配置されて本体を形成し、両端において互いに連結される第1部材及び第2部材と、隣接するシリンダ間に設けられる前記内壁の結合部を跨いで前記第1部材と前記第2部材とに架け渡されて前記第1部材と前記第2部材とを連結する連結部材と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の内燃機関によれば、第1部材と第2部材とがシリンダ間に設けられる結合部を跨いでこれら第1部材及び第2部材に架け渡される連結部材にて連結されるので、第1部材と第2部材とは両端に加え、シリンダ列の中間部分においても互いに連結される。これにより、スペーサ部材がシリンダブロックの横方向に拡がることを抑制できるため、内壁がシリンダブロックの横方向に変形しようとしてもスペーサ部材によってその変形を抑制できる。したがって、従来よりシリンダの変形を抑制できる。また、本発明では、まずシリンダブロックに第1部材と第2部材とを別々に組み付け、最後に連結部材でこれらの部材を連結させればよいので、内壁の周囲の全周分が一体に形成されたものと比較して寸法精度が低くてもスペーサ部材をシリンダブロックに組み付けることができる。そのため、組み付けの手間を軽減することができる。
本発明の内燃機関の一形態において、前記連結部材の両端部には、前記第1部材及び前記第2部材を前記内壁の外周に密着させるべく前記第1部材及び前記第2部材を前記内壁に押し付けるテーパ部がそれぞれ設けられていてもよい(請求項2)。このようにテーパ部にてスペーサ部材を内壁に密着させることにより、より内壁の変形を抑えることができる。
本発明の内燃機関の一形態において、前記スペーサ部材には、上下方向に貫通し、冷却水が流通する貫通孔が設けられていてもよい(請求項3)。この場合、貫通孔を流通する冷却水にてスペーサ部材及び内壁を冷却することができる。そのため、スペーサ部材及び内壁の熱膨張を抑制することができる。
本発明の内燃機関の一形態において、前記段差部の底面は、前記シリンダ内の圧力が上昇する圧縮行程の末期及び前記圧縮行程に続く膨張行程の初期に設定された所定のクランク角度範囲においてピストンの頂面が移動する範囲に前記スペーサ部材が設けられるように前記トップデッキ面から陥没していてもよい(請求項4)。周知のように圧縮行程末期及び膨張行程初期においては燃焼室内で燃料が燃焼し、シリンダ内の圧力が上昇するため、内壁の部分のうちこの期間にピストンの頂面が移動する部分が熱や圧力により変形し易くなる。この形態では、この部分にスペーサ部材が設けられるように底部を陥没させるので、スペーサ部材によってこの部分の内壁の変形を適切に抑制することができる。そのため、シリンダの変形を従来よりも抑制することができる。
この形態において、前記スペーサ部材は、その幅が前記トップデッキ面から遠くなるにつれて漸次薄くなるように形成されていてもよい(請求項5)。周知のように燃焼室の圧力はピストンが上死点付近、すなわちピストンの頂面がトップデッキ面付近にいる場合に高くなり、その後ピストンが下死点に向かって移動するにつれて、すなわちピストンの頂面がトップデッキ面から遠くなるにつれて低下する。そこで、燃焼室内の圧力が高くなるトップデッキ面付近においてスペーサ部材の幅を厚くし、トップデッキ面から遠くなるについて漸次幅を薄くすることにより、スペーサ部材を無駄に厚くすることなく燃焼室内の圧力による内壁の変形を適切に抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の内燃機関によれば、スペーサ部材の本体を形成する第1部材及び第2部材を、結合部を跨いでこれらの部材に架け渡される連結部材にて連結したので、スペーサ部材によって内壁の変形を抑制することができる。そのため、従来よりもシリンダの変形を抑制することができる。また、本発明では、シリンダブロックの段差部には第1部材と第2部材とを別々に組み付けることができるので、組み付けの手間を軽減することができる。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る内燃機関の一部の断面を示す斜視図である。この内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両に走行用動力源として搭載されるもので、シリンダブロック2と不図示のシリンダヘッドとを備えている。図1に示したようにシリンダブロック2にはスペーサ3が嵌め込まれる。また、シリンダブロック2はアルミニウム系材料で形成されている。シリンダブロック2とシリンダヘッドとの間には、これらが密着するように不図示のガスケットが設けられる。なお、ガスケットは周知のものと同様でよいため、詳細な説明は省略する。
図2に一部を拡大して示したように、シリンダブロック2は複数のシリンダ4を形成する内壁5と、この周囲にウォータジャケット溝6を挟んで設けられる外壁7とを備えている。外壁7には、シリンダブロック2にシリンダヘッドを固定するヘッドボルトがねじ込まれるボルト穴8が形成されたボルトボス部9が複数設けられている。図2に示したようにシリンダブロック2は、シリンダヘッドと対向するトップデッキ面2aにおいて内壁5と外壁7とがウォータジャケット溝6にて分離された、いわゆる周知のオープンデッキタイプのシリンダブロックとして形成されている。また、図2に示したように隣接するシリンダ4同士が一体化されてシリンダ4間に隙間がなく、複数のシリンダ4が共通の内壁5で形成される。すなわち、エンジン1は、サイアミーズ型の内燃機関である。
図2に示したように、シリンダブロック2にはトップデッキ面2aから陥没し、かつウォータジャケット溝6を跨いで内壁5と外壁7とに広がる底面5a、7aを備えた凹部10が設けられている。内壁5に形成される凹部10の底面(以下、内壁底面と称することがある。)5aは、ウォータジャケット溝9に沿って内壁7の外周の全周に亘って設けられる。外壁7に形成される凹部10の底面(以下、外壁底面と称することがある。)7aは、外壁7の内周にほぼ全周に亘って形成される。内壁底面5a及び外壁底面7aは、それぞれ同様の深さでトップデッキ面2aから陥没している。この凹部10の底面5a、7aの深さとしては、例えばスペーサ3がシリンダブロック2に嵌め込まれた際にスペーサ3の本体11の上面11aがトップデッキ面2aと同じ高さになる深さ、すなわちスペーサ3の本体11の厚さと同じ値が設定される。なお、このように凹部10が形成されることにより、内壁5に形成された凹部10が本発明の段差部に相当する。
図3及び図4は、スペーサ3の拡大図である。なお、図4はスペーサ3の各部を分離させた状態の拡大図である。このスペーサ3は、シリンダブロック2を形成しているアルミニウム系材料よりも線膨張係数が小さい材料、例えば鉄系材料によって形成されている。スペーサ3は、内壁底面5a及び外壁底面7aとシリンダヘッドとに挟まれるとともに内壁5の外周の全周に亘って嵌め込まれる本体11を備えている。本体11は、複数のシリンダ4によって形成されるシリンダ列を挟んでシリンダブロック2の一方の側に配置される第1部材12と、他方の側に配置される第2部材13とが組み合わされることにより形成される。本体11の両端部11bには、第1部材12の端と第2部材13の端とを連結するための接続部材14が設けられる。また、図3に示したように第1部材12と第2部材13とは、連結部材として複数のラダー部15で連結される。図3に示したようにラダー部15は、第1部材12と第2部材13との距離が近くなる位置、すなわちシリンダ4とシリンダ4との間の位置において第1部材12と第2部材13とを連結する。そして、図1に示したようにラダー部15は、隣接するシリンダ4の間に設けられる内壁5の結合部5bを跨いで第1部材12と第2部材13とに架け渡される。
図5は、図3の領域Aを拡大して示した図である。図5に拡大して示したようにラダー部15の端部15aのうち第1部材12と接触する部分は、ラダー部15を第1部材12に架け渡した際に第1部材12が内壁5に押し付けられるようにテーパ部15bが設けられている。図示は省略したが、ラダー部15の他方の端部15bにも同様にテーパ部15bが設けられており、ラダー部15を第2部材13に架け渡した際に第2部材13が内壁5に押し付けられる。周知のように一般にシリンダブロック2は鋳造により製造される。そのため、鋳造時の型ずれなどによるずれを考慮してシリンダブロック2の寸法公差が設定される。そこで、テーパ部15bの傾きとしては、例えばラダー部15を本体11に取り付けた際にシリンダブロック2の寸法公差の分でスペーサ3がシリンダブロック2に固定されるように設けられる。なお、図1に示したようにスペーサ3をシリンダブロック2に嵌め込むとスペーサ3のラダー部15及び接続部材14の一部がトップデッキ面2aより突出するが、これらの部分はトップデッキ面2aと対向するシリンダヘッドの底面に形成された空間に収容される。また、スペーサ3の幅は、一部においてウォータジャケット溝6の幅より狭く設定される。そのため、図1に示したように、トップデッキ面2aにおいてスペーサ3と外壁7との間に隙間が形成され、ウォータジャケット溝6がトップデッキ面2aに開口する。
シリンダブロック2へのスペーサ3の組み付け方法の一例を説明する。スペーサ3は、シリンダブロック2に各部を順に取り付けることにより、シリンダブロック2に組み付けられる。順番としては、まず第1部材12をシリンダブロック2の一方の側の凹部10に嵌め込む。次に第2部材13をシリンダブロック2の他方の側の凹部10に嵌め込む。その後、接続部材14及びラダー部15にて第1部材12及び第2部材13を連結する。
第1の形態のエンジン1によれば、スペーサ3の第1部材12と第2部材13の両端が接続部材14で連結されるとともに、シリンダ4間に配置される複数のラダー部15によってもこれらの部材12、13が連結される。これにより、スペーサ3をシリンダブロック2の横方向に拡がり難くすることができるので、スペーサ3によって内壁5がシリンダブロック2の横方向に変形することを抑制できる。そのため、シリンダ4の変形を抑制することができる。また、ラダー部15のテーパ部15bによってスペーサ3の本体11を内壁5に押し付けておくことにより、内壁5が熱で変形して外側に膨張してきたときにスペーサ3と内壁5とをより密着させることができる。これにより、さらにシリンダ4の変形を抑制することができる。このようにシリンダ4の変形を抑制することにより、シリンダ4と不図示のピストンとの間の隙間が拡大することを防止できるので、ブローバイガスの発生を低減させたり、オイルの消費量を減少させることができる。また、スペーサ3は第1部材12、第2部材13、接続部材14及びラダー部15の順に別々にシリンダブロック2に組み付けられるので、これらが一体に成型されたスペーサと比較して寸法精度が多少低くてもスペーサ3をシリンダブロック2に組み付けることができる。そのため、組み付けの手間を軽減することができる。
(第2の形態)
次に図6を参照して本発明の第2の形態について説明する。この形態では、スペーサ3に上下方向に貫通する貫通孔20が設けられる点が第1の形態と異なる。そこで、図6において第1の形態と共通の部分には共通の符号を付して説明を省略する。図6は、第2の形態に係るエンジン1の断面の一部を拡大して示している。なお、この形態においてもスペーサ3の本体11は第1部材12及び第2部材にて形成されており、図6では図示を省略したがスペーサ3は接続部材14及びラダー部15を備えている。図6に示したようにスペーサ3には複数の貫通孔20が設けられている。このようにスペーサ3に複数の貫通孔20を設けることにより、これら貫通孔20内にウォータジャケット溝6内に供給された冷却水を流通させることができる。そのため、この冷却水によってスペーサ3を冷却し、スペーサ3の熱膨張を抑制することができる。
このように第2の形態によれば、スペーサ3の熱膨張を抑制することができるので、スペーサ3によって内壁5の変形をさらに抑制することができる。そのため、シリンダ4の変形を抑制し、ブローバイガスの発生及びオイルの消費をそれぞれ低減することができる。
図7及び図8は第2の形態に係るエンジン1に設けられるスペーサ3の変形例を示している。なお、図7はスペーサ3が組み付けられたシリンダブロック2の一部を示す図であり、図8はスペーサ3の一部を拡大して示す図である。図8に示したようにこの変形例では、スペーサ3の本体11のうち内壁5と接触する外周に上下方向に貫通する貫通溝21が設けられる。このスペーサ3をシリンダブロック2に組み付けることにより、図7に示したように内壁5の周囲に貫通孔22を形成することができる。この場合も図6と同様に内壁底面5aとスペーサ3との隙間から冷却水をこれら貫通孔22に導き、貫通孔22内に冷却水を流通させることができる。そのため、この冷却水によってスペーサ3を冷却するとともに内壁5を冷却することができる。したがって、内壁5の変形をさらに抑制することができる。
(第3の形態)
図9及び図10を参照して本発明の第3の形態に係るエンジン1について説明する。図9に示したようにこの形態では凹部10が内壁5側にのみ形成され、スペーサ3はその凹部10に組み付けられる。それ以外は、他の形態と同じであるため、図9において他の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図9においても第2の形態と同様に接続部材14及びラダー部15の図示を省略した。
図10は、図9に示したエンジン1のシリンダ4内の圧力の時間変化、すなわち指圧線図の一例を示している。図10に示したようにシリンダ4内の圧力は、シリンダ4内に挿入されるピストンが圧縮行程の上死点(TDC)に到達する付近、すなわち図10に範囲θで示した圧縮行程末期及び膨張行程初期のクランク角度範囲において高くなる。そのため、内壁5の部分のうちこのクランク角度範囲においてピストンの頂面が移動する範囲Lにスペーサ3を配置することにより、内壁5の変形を適切に抑制することができる。そこで、この形態では、図10に範囲θで示したクランク角度範囲においてピストンの頂面が移動する範囲Lにスペーサ3が設けられるように凹部10の内壁底面5aをトップデッキ面2aから陥没させる。また、図10に示したようにシリンダ4内の圧力は上死点付近で高くなるため、図9に示したようにトップデッキ面2aに近い側のスペーサ3の幅W1をトップデッキ面2aから遠い側のスペーサ3の幅W2よりも厚くする。また、スペーサ3の幅をトップデッキ面2aから遠くなるにつれて漸次薄くする。
第3の形態のエンジン1によれば、内壁5の部分のうちシリンダ4内の圧力が高くなる範囲の外周にスペーサ3を設けたので、シリンダ4の変形をさらに抑制することができる。また、スペーサ3の幅をトップデッキ面2aから遠くなるにつれて漸次薄くしたので、スペーサ3を無駄に厚くすることなく、シリンダ4の変形を抑えることができる。そのため、ブローバイガスの発生及びオイルの消費をそれぞれ低減することができる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、スペーサのラダー部は、内壁に設けられる全ての結合部にそれぞれ設けなくてもよい。例えば、結合部に一箇所おきにラダー部を設けてもよい。
本発明の第1の形態に係る内燃機関の一部の断面を示す斜視図。 図1のシリンダブロックを拡大して示す図。 スペーサを拡大して示す図。 各部を分離させた状態のスペーサを拡大して示す図。 図3の領域Aを拡大して示す図。 本発明の第2の形態に係る内燃機関の一部の断面を拡大して示す斜視図。 第2の形態に係る内燃機関の変形例を示す図。 図7のスペーサの一部を拡大して示す図。 本発明の第3の形態に係る内燃機関の一部の断面を拡大して示す斜視図。 図9の内燃機関の指圧線図の一例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダブロック
2a トップデッキ面
3 スペーサ
4 シリンダ
5 内壁
5a 底面
5b 結合部
6 ウォータジャケット溝
7 外壁
10 凹部(段差部)
11 本体
12 第1部材
13 第2部材
15 ラダー部(連結部材)
20 貫通孔

Claims (5)

  1. 隣接するシリンダ同士が一体化するように一列に並ぶ複数のシリンダを形成する内壁と、前記内壁の周囲にウォータジャケット溝を挟んで設けられる外壁と、を有し、前記外壁と前記内壁とがシリンダヘッドと対向するトップデッキ面にて前記ウォータジャケット溝により分離されているシリンダブロックを備え、
    前記シリンダブロックには前記内壁の外周に全周に亘って設けられて前記トップデッキ面から陥没する底面を備えた段差部が設けられるとともに、前記シリンダヘッドと前記段差部の底面との間には前記内壁の周囲に全周に亘って設けられるスペーサ部材が挟まれている内燃機関において、
    前記スペーサ部材は、前記複数のシリンダにて形成されるシリンダ列を挟んで前記シリンダブロックの一方の側の段差部と他方の側の段差部に配置されて本体を形成し、両端において互いに連結される第1部材及び第2部材と、隣接するシリンダ間に設けられる前記内壁の結合部を跨いで前記第1部材と前記第2部材とに架け渡されて前記第1部材と前記第2部材とを連結する連結部材と、を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記連結部材の両端部には、前記第1部材及び前記第2部材を前記内壁の外周に密着させるべく前記第1部材及び前記第2部材を前記内壁に押し付けるテーパ部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記スペーサ部材には、上下方向に貫通し、冷却水が流通する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記段差部の底面は、前記シリンダ内の圧力が上昇する圧縮行程の末期及び前記圧縮行程に続く膨張行程の初期に設定された所定のクランク角度範囲においてピストンの頂面が移動する範囲に前記スペーサ部材が設けられるように前記トップデッキ面から陥没していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記スペーサ部材は、その幅が前記トップデッキ面から遠くなるにつれて漸次薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
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