JP2016109017A - スペーサ - Google Patents
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これによれば、スペーサ本体部に延出部が設けられているから、延出部によって冷却水の流通規制がなされる。また、延出部の側面を台座面としているから、延出部を冷却水流路の側壁側に近づける設計を実現できる。さらに、スペーサ本体部の形状を変更しなくとも、残り部を周方向に向くように形成することが容易となる。
これによれば、突片部の周方向側側面が台座面として構成されているから、自ずと残り部がスペーサ本体部の周方向に沿って突出するようになり、残り部がスペーサ本体部から冷却水流路の側壁側に突出することが抑えられる。つまり、スペーサ本体部に突片部が存在すれば、その周方向側側面に残り部を配置してスペーサ本体部自体を冷却水流路の側壁側に近づけることができる。
これによれば、凹所の周方向側側面が台座面として構成されているから、自ずと残り部が凹所内の面域方向(スペーサ本体部の周方向)に沿って突出するようになり、スペーサ本体部から冷却水流路の側壁側に突出することが抑えられる。つまり、スペーサ本体部に凹所が存在すれば、その周方向側側面に残り部を配置してスペーサ本体部自体を冷却水流路の側壁側に近づけることができる。
この場合、前記凹所には、当該凹所を閉塞する閉塞部材が組付けられているものとしても良い。
これによれば、凹所が閉塞部材によって閉塞されるから、凹所が存在することによって冷却水の流れに影響を与えることが未然に回避される。
これによれば、スペーサ本体部自体を冷却水流路の側壁により的確に近づけるよう設計することができる。
これによれば、不要とされる部位が、前記懸架部位とされるから、成型後の熱歪等によるスペーサ本体部の径方向(長手方向に交差する方向)の変形等が抑制される。また、スペーサの長手方向両端部は取扱い時の外力等による応力が集中し易い部位であり、ランナーを介して成型樹脂を注入してスペーサを成型する際、注入樹脂が2方向から会合するよう合流するウェルド部が長手方向両端部に位置するようになると、この部分で割れ等を生じたりすることがある。特にこの種のスペーサにはガラス繊維入り樹脂(繊維強化樹脂・FRP)が用いられることが多く、この場合、長手方向両端部においては周方向に配向されないガラス繊維が存在することになる。そのため、FRPであるにも拘わらず、この部分での強度が低下し、スペーサ全体の強度のばらつきが大きくなる。これに対して、残り部を樹脂の射出成型時の所謂ゲートカット残り部とすれば、注入ゲート位置が、スペーサ本体部の長手方向両端部を通過する面を基準として非対称の位置となるから、成型時のウェルド部がスペーサ本体部の長手方向両端部に位置することが避けられる。したがって、撓み応力等が集中し易いスペーサ本体部の長手方向両端部の強度が確保され、スペーサの製品強度を向上させることができる。
図1に示すシリンダブロック1は、3気筒の自動車用エンジン(内燃機関)を構成するものであり、3個のシリンダボア2…が隣接状態で直列につらなるように設けられている。1a…はシリンダヘッド(不図示)をシリンダブロック1に合体締結させるためのボルト(不図示)用挿通孔である。3個のシリンダボア2…の周囲には、オープンデッキタイプのウォータジャケット(冷却水流路)3が一連に形成されている。シリンダブロック1には、このウォータジャケット3に通じる冷却水(不凍液も含む)導入口4と冷却水排出口5とが設けられている。冷却水排出口5は不図示のラジエータに配管接続され、ラジエータのアウトレット側は、ウォータポンプ(不図示)を介して冷却水導入口4に配管接続される。これによって、ウォータジャケット3とラジエータとの間で冷却水が循環するように構成される。なお、シリンダヘッドにもウォータジャケット(不図示)が設けられる場合は、シリンダブロック1のウォータジャケット3と、シリンダヘッドのウォータジャケットとが連通するよう構成される。この場合は、シリンダブロック1には前記冷却水排出口5がなくても良く、シリンダヘッドに冷却水排出口が設けられ、これにラジエータに通じる配管が接続される。
なお、図3における紙面下側の左右の突片部64,64も、その側面形状が図4(a)(b)と同様に表される。シリンダブロック1及びスペーサ6のその他の構成は、図1に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、図5における紙面下側の左右の切欠凹部65,65も、その側面形状が図6(a)(b)と同様に表される。シリンダブロック1及びスペーサ6のその他の構成は、図1及び図3に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、図7における紙面下側の左右の切欠凹部65,65も、その側面形状が図8と同様に表される。シリンダブロック1及びスペーサ6のその他の構成は、図1及び図3に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその説明を割愛する。
なお、この実施形態における図7の紙面下側の左右の切欠凹部65,65も、その側面形状が、それぞれ図9(a)(b)と同様に表される。
なお、透孔66の開口部が小さくて、側面66a,66bにニッパー等の切断治具を作用させるだけのスペースを確保できない場合には、スペーサ本体部60の外周面60eにこれら側面66a,66bに面一となる面を有するボス部(不図示)を設けるようにしても良い。この場合、切断治具の固定刃(不図示)をスペーサ本体部60の内周面60f(図7参照)に宛がい、可動刃(不図示)を前記ボス部における前記面一になる面(台座面62の一部を構成する)に沿わせて操作することによって前記ゲート部7の切断がなされる。
なお、図11及び図12では、閉塞部材8がゴム材からなる例を示したが、これに限らず樹脂材からなるものであっても良い
また、残り部61及び台座面62の形成位置も、図例に限定されずスペーサ本体部60の周方向のいずれの位置であっても良い。また、本発明の残り部は、成型時に必要とされる部位であって成型後に不要とされる部位が除去された後に残るものであれば良く、ゲート部7に相当する部分として形成される残り部に限らない。また、スペーサ6が、FRPの成型体である例について述べたが、繊維を含まない樹脂による成型体からなるものであっても良い。さらに、実施形態では、3気筒の内燃機関におけるウォータジャケットに適用されるスペーサについて述べたが、他の気筒数の内燃機関におけるウォータジャケットにも本発明のスペーサが適用され得ることは言うまでもない。そして、図1、図3、図5及び図7に示すシリンダブロック1は、概念的に示すものであるので、その全体形状が図例のものに限定されないことも言うまでもない。
2 シリンダボア
3 ウォータジャケット(冷却水流路)
3c,3d 側壁
6 スペーサ
60 スペーサ本体部
60d,60d 長手方向両端部
61 残り部
62 台座面
63 延出部
63a 側面
64 突片部
64a,64b 周方向側側面
65 切欠凹部(凹所)
65a,65b 周方向側側面
66 透孔(凹所)
66a,66b 周方向側側面
7 ゲート部(不要とされる部位)
7a ランナー(懸架部位、不要とされる部位)
8 閉塞部材
a 周方向
b 長手方向
f 仮想面
Claims (7)
- 内燃機関のシリンダブロックに隣接状態で直列に連なるよう設けられる複数のシリンダボアの周囲に形成された冷却水流路に配置されるスペーサであって、
前記シリンダボアを取り囲むような筒状に形成されたスペーサ本体部と、
成型時に必要とされる部位であって成型後に不要とされる部位が除去された後に残る突状の残り部と、
前記残り部が設けられる台座面と、を備え、
前記台座面は、前記スペーサ本体部にその周方向に向くよう形成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記スペーサ本体部は、前記スペーサ本体部の周方向に交差するよう延出する延出部を有し、
前記延出部の側面は、前記台座面として構成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記スペーサ本体部は、前記スペーサ本体部の上下方向に沿って突出する突片部を有し、
前記突片部の周方向側側面は、前記台座面として構成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記スペーサ本体部には、前記スペーサ本体部の厚み方向に貫通する凹所が形成されており、
前記凹所の周方向側側面は、前記台座面として構成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項4に記載のスペーサにおいて、
前記凹所には、当該凹所を閉塞する閉塞部材が組付けられていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部には、前記スペーサ本体部の内面より冷却水流路の側壁側に突出する部分が存在しないことを特徴とするスペーサ。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部は、前記シリンダボアを挟んで対をなすよう形成され、
前記不要とされる部位は、成型時に、前記スペーサ本体部の開口部を当該スペーサ本体部の長手方向に交差するよう跨いで前記スペーサ本体部に連結される懸架部位であり、
前記残り部は、前記スペーサ本体部の長手方向両端部を通過する面を基準として非対称に配置されていることを特徴とするスペーサ。
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