JP2005120996A - 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド - Google Patents

吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2005120996A
JP2005120996A JP2003359934A JP2003359934A JP2005120996A JP 2005120996 A JP2005120996 A JP 2005120996A JP 2003359934 A JP2003359934 A JP 2003359934A JP 2003359934 A JP2003359934 A JP 2003359934A JP 2005120996 A JP2005120996 A JP 2005120996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake port
partition plate
cylinder head
molten metal
solidification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003359934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4226435B2 (ja
Inventor
Masami Inose
正美 猪瀬
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Tatsuya Masuda
達也 増田
Toshiyuki Nishida
敏之 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP2003359934A priority Critical patent/JP4226435B2/ja
Priority to EP04024658.9A priority patent/EP1548263B1/en
Priority to US10/967,144 priority patent/US7032560B2/en
Priority to KR1020040084093A priority patent/KR100686532B1/ko
Publication of JP2005120996A publication Critical patent/JP2005120996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4226435B2 publication Critical patent/JP4226435B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図り、さらには、中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図る。
【解決手段】 吸気ポート14用の仕切り板100(タンブル板)は、シリンダヘッドの吸気ポートを形成する吸気ポート成形用砂中子(ポート中子)200に予め設置され、シリンダヘッドの鋳造成形時に鋳包まれて、吸気ポートを複数のポートに仕切る。この仕切り板100は、溶湯に鋳包まれる両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102の一部分に、溶湯の凝固を促進する凸部121からなる促進手段120が設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッドに関するものである。
最近の内燃機関のシリンダには、シリンダヘッドの吸気ポート内に、タンブル板とも指称される仕切り板を設けたものがある。吸気ポートの吸気側端部に配置された気流制御弁を制御することにより、吸気ポートからシリンダボアに導入される吸気を仕切り板によって偏流させ、シリンダボア内で生じるタンブル流(縦渦流)を強化し、燃費の向上などを図るようにしている(特許文献1を参照)。
なお、本明細書では、仕切り板において、空気や燃料ガスの吸気が流入してくる側を「吸気側」、その反対側、つまりシリンダボア側を「シリンダ側」と称することとする。
シリンダヘッドを鋳造成形する場合には、金属製の仕切り板を吸気ポート成形用砂中子内に設置し、仕切り板を鋳包み成形することが一般的である。シリンダヘッドの鋳造成形時には、中子および仕切り板のそれぞれは、溶湯からの熱により温度が上昇し熱膨張する。ここで、仕切り板の熱膨張係数と、仕切り板を保持する中子の熱膨張係数との差は大きく、仕切り板は、中子に比べると熱膨張量が大きい。このため、仕切り板が中子を加圧ないし押し広げ、中子に亀裂や破損を生じさせ、この亀裂から溶湯が染み出し、バリを作る虞がある。また、仕切り板の熱膨張により、シリンダヘッドの鋳造成形時に仕切り板の位置がズレる虞があり、さらには、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッドにおいて、仕切り板に製品内でのガタが生じる虞もある。
このため、バリの発生箇所によっては後加工でのバリ取り作業が極めて面倒となるばかりでなく、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタにより製品品質の低下をも招来することになる。したがって、仕切り板に対しては熱的影響を十分考慮しなければならない。
特許文献1に開示された仕切り板は、シリンダヘッドの鋳造成形時に仕切板を鋳込む際の熱膨張による変形対策として、波形状に形成されている。しかしながら、波形状の仕切り板は、吸気ポートの半径方向の熱膨張は吸収できても、軸線方向の熱膨張を吸収できない。このため、仕切り板と中子との熱膨張量差による中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定することができず、また、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えることはできない。
特表2001−193469号公報(段落番号0011,0020,0022及び図1,3,4参照)
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図り、さらには、中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、シリンダヘッドの吸気ポートを形成する吸気ポート成形用砂中子に予め設置され、シリンダヘッドの鋳造成形時に鋳包まれて、シリンダヘッドの吸気ポートを複数のポートに仕切る吸気ポート用の仕切り板において、
溶湯に鋳包まれる両側縁部における厚み方向の端面の一部分に、溶湯の凝固を促進する促進手段を設けたことを特徴とする吸気ポート用の仕切り板である。
本発明によれば、側縁部における厚み方向の端面のうち促進手段が設けられた一部分の近傍における溶湯の凝固が、他の部分の近傍における溶湯の凝固よりも促進されるので、吸気ポートに対する仕切り板の位置を規制することができ、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図ることができる。さらには、溶湯の熱により仕切り板が熱膨張する方向を一方向に限定ないし制御することが可能となり、中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の前提となる、吸気ポート14用の仕切り板100を有するシリンダヘッド10について説明する。なお、以下の説明では、吸気ポート14用の仕切り板100を、「タンブル板100」とも称する。
図1は、エンジンのシリンダヘッド10を示す概略断面図、図2は、吸気ポート14の軸直角断面図、図3は、シリンダヘッド10での気流状態を示す概略図、図4は、図3の概略平面図である。
図1および図3を参照して、シリンダヘッド10は、シリンダブロック11の上部に設けられ、インテークマニホールド12からの空気や燃料ガスからなる吸気流をシリンダボア13内に導入する吸気ポート14と、シリンダボア13内で燃焼した後の排ガスを排出する排気ポート15を有している。なお、図示のエンジンは、1気筒4バルブであり、吸気弁16および排気弁17が2つずつ設けられている。
吸気ポート14内には、吸気側(図3の外端側)からシリンダ側に向かって流れる吸気の流れ方向(白抜き矢印)に沿ってタンブル板100が設けられている。タンブル板100の吸気側には、図3および図4に示すように、制御弁18が設けられたインテークマニホールド12が接続されている。吸気ポート14は、タンブル板100により、上部ポート14uと下部ポート14dに仕切られることになり、制御弁18により下部ポート14dを閉じると、吸気は、増速されて上部ポート14u内を流れ、シリンダボア13内で強力なタンブル流(縦渦流)を形成することになる。
吸気ポート14は、シリンダ側の通路が大きく屈曲しており、タンブル板100のシリンダ側端部Taの位置がバラ付くと、気流の特性が変化し、タンブル流の発生状況に大きく影響することになるので、シリンダ側端部Taの位置は、きわめて重要な位置となる。一方、タンブル板100の吸気側端部Tbの位置は、吸気を分岐する側であり、しかも制御弁18が設けられる部分であることから、その位置がバラ付いても、気流の特性に変化をもたらすことはなく、一般的には、シリンダ側端部Taの位置程精度よく設定する必要はない。
そこで、第1の実施形態では、シリンダヘッド10を鋳造成形するに当り、タンブル板100のシリンダ側端部Taの位置は位置固定的に、吸気側端部Tbの位置は比較的自由な構成とし、注湯時にタンブル板100が熱的影響を受けても、吸気側端部Tb側でこれを吸収できるようにしている。
図5(A)(B)は、第1の実施形態に係るタンブル板100を示す平面図および側面図である。
図5(A)(B)に示すように、実施形態に係るタンブル板100は、シリンダヘッド10の吸気ポート14を形成する後述の吸気ポート成形用砂中子200(図6を参照)に予め設置され、シリンダヘッド10の鋳造成形時に鋳包まれて、シリンダヘッド10の吸気ポート14を複数のポート(上部ポート14uと下部ポート14d)に仕切るものである。このタンブル板100は、概説すれば、溶湯に鋳包まれる両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102の一部分に、溶湯の凝固を促進する促進手段120を設けてある。なお、以下の説明では、タンブル板100が予め設置された吸気ポート成形用砂中子200を、「ポート中子200」とも称する。
詳述すると、タンブル板100は、略矩形形状を有し、シリンダヘッド10の鋳造成形時に溶湯に鋳包まれることになる両側縁部Tcと、両側縁部Tcに連続するとともに吸気ポート14内で吸気の流れの上流側に配置されることになる吸気側端部Tbと、両側縁部Tcに連続するとともに吸気の流れの下流側に配置されることになるシリンダ側端部Taと、を備えている。両側縁部Tcよりも内方部分が、吸気ポート14内を仕切る仕切り部103となる。
タンブル板100の材質は、リサイクル性を考慮してアルミニウム合金を使用することが好ましい。
タンブル板100の板厚は、吸気ポート14内を流通する吸気の抵抗にならないように薄肉であることが望ましいが、タンブル板100の材質がアルミニウム合金の場合には、シリンダヘッド10鋳造品を熱処理する際の熱変形を防止する必要を考慮し、約1.5mm以上であることが望ましい。
前記促進手段120は、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102のうち一部分に限定して設けられており、本実施形態では、当該一部分は、シリンダ側端部Ta寄りとしてある。促進手段120は、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102に形成した凸部121より構成されている。図示例の凸部121は、円柱形状を有している。促進手段120をなす凸部121は、タンブル板100に要求される位置精度、タンブル板100の熱膨張量などを考慮して、その突出物の形状、大きさ、数、設置位置、設置密度を変化させ得ることはいうまでもない。
タンブル板100の吸気側端部Tbに面取りを施してもよい。シリンダヘッド10鋳造成形後の後加工で、インテークマニホールド12が接続されるシリンダヘッド10端面をカッタなどで機械加工する場合があるが、このような場合にタンブル板100の吸気側端部Tbの切除をより滑らかに行うことができ、加工時のかえりバリの発生を抑制できるからである。
なお、説明の便宜上、タンブル板100の両側縁部Tcのうち、促進手段120が設けられた一部分を「凝固促進部分a」とも称し、促進手段120が設けられていない他の部分を「平滑部分b」とも称する。
タンブル板100の製造方法は特に限定されないが、同品質のものを簡便かつ安価に作製する観点から、プレス成形によりタンブル板100を作製することが好ましい。
図6(A)(B)は、第1の実施形態のタンブル板100が予め設置された、ポート中子200を示す平面図および側面図である。また、図7は、ポート中子200を造型する型300を示す概略断面図、図8は、ポート中子200を造型する型300を破断してタンブル板100を露呈した状態で示す平面図である。なお、以下の説明では、ポート中子200を造型する型300を、「中子型300」とも称する。
シリンダヘッド10を鋳造成形する際には、まず、図7に示される中子型300を用いて、図6に示されるポート中子200が造型される。
ポート中子200は、シリンダヘッド10を鋳造成形する鋳造型400内に設置して(図9を参照)、シリンダヘッド10の吸気ポート14を形成するものである。このポート中子200は、上述したタンブル板100が、その両側縁部Tcを溶湯に鋳包まれるように外部に突出して、予め設置されている。
外部に突出したタンブル板100の両側縁部Tcは、溶湯に鋳包まれたときの保持をより確実にする部分である。鋳包み代は、特に限定されるものではないが、例えば、約2mmに設定されている。
鋳造後のシリンダヘッド10においては、タンブル板100の両側縁部Tcは、シリンダヘッド10に対して溶着させていない。溶着させた場合には、エンジンとして使用したときに受ける繰返しの熱衝撃と振動とにより、タンブル板100の疲労破壊を招く虞があるためである。タンブル板100がシリンダヘッド10に対して溶着していないので、シリンダヘッド10から見ると、鋳包み部分は、切欠き形状となっている。このため、鋳包み代が大きすぎると、切欠き深さが深くなって当該切り欠き形状の部分に応力集中が生じ、シリンダヘッド10の構造的強度を低下させる一要因となる。さらに、シリンダヘッド10のウォータージャケット冷却性能を向上させるため、あるいは軽量化のために、部分的あるいは全体的にシリンダヘッド10の肉厚を薄くしなければならない場合もある。したがって、鋳包み代はできるだけ小さいほうが好ましい。
本実施形態では、両側縁部Tcに設けた促進手段120により溶湯の凝固を促進することにより、両側縁部Tcにおける凝固促進部分aが強固に固定されるため、鋳包み代を可及的に小さくすることが可能となる。したがって、切欠き深さが浅くなって当該切り欠き形状の部分に応力集中が生じることが抑制され、シリンダヘッド10の構造的強度を高めることができる。さらには、シリンダヘッド10の肉厚を薄くすることによるエンジンの冷却性能の向上や軽量化にも寄与し得る。
しかも、促進手段120は両側縁部Tcにおける厚み方向に配置されていることから、側端面101に促進手段をなす凹部を形成する形態に比較すると、鋳包み代をより一層小さくすることができ、シリンダヘッド10の構造的強度を高めるなどの上記の効果をより一層顕著に発揮させることができる。
前記中子型300は、中子用上型301や中子用下型302などからなる複数の部分型から構成されている。これら部分型を突き合わせると、その内部には、ポート中子200を形成するためのキャビティ303が形成される。このキャビティ303内に、中子砂を吹き込み、押し固めてポート中子200を成形する。
図8に示すように、中子型300に予めタンブル板100を載置した状態で、中子砂を吹き込み、ポート中子200を成形する。このタンブル板100は、中子型300内でズレないように位置決めされ、中子型300の型合わせ面に形成された座にセットされている。つまり、中子用下型302のキャビティ周縁に載置された状態で保持されている。
中子型300内で成形されたポート中子200は、中子用上型301や中子用下型302などの部分型を図7中矢印で示す分割方向に分割することにより、中子型300から取り出される。なお、図7中符号201は巾木を示している。
図9は、シリンダヘッド10を鋳造成形する鋳造型400内にポート中子200を設置した状態を示す断面図である。
図9に示すように、ポート中子200は、シリンダヘッド10を成形するための鋳造型400に組み込まれる。鋳造型400は、上型401、下型402およびサイド型403からなり、ポート中子200を下型402とサイド型403の間で支持し、上型401で覆うと、内部にシリンダヘッド10を成形するためのキャビティ404が形成される。なお、図中の符号「405」は、ウォータージャケット成形用の中子である。鋳造法は、例えば、低圧鋳造法(LPDC)が採用される。
この状態で、湯口(図示せず)からキャビティ404内に、アルミニウム合金、その他の金属からなる溶湯を注湯すると、図1に示すようなシリンダヘッド10が形成されるが、この注湯時に、溶湯の熱によりポート中子200に設けられたタンブル板100が熱膨張することになる。
本実施形態では、タンブル板100の両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102のうちシリンダ側端部Ta寄りの一部分に、凸部121からなる促進手段120を設けてある。この促進手段120は、当該促進手段120が設けられた一部分(凝固促進部分a)の近傍における溶湯の凝固を、他の部分(平滑部分b)の近傍における溶湯の凝固よりも促進することによって、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置を規制するためのものである。
このような促進手段120が設けられたタンブル板100を予め設置したポート中子200を、鋳造型400に組込み、キャビティ404に注湯すると、タンブル板100は、その両側縁部Tcが鋳包まれていき、溶湯が凝固すると、その両側縁部Tcの全体が固定される。
ここで、両側縁部Tcのうちシリンダ側端部Ta寄りの凝固促進部分aは、平滑部分bに比べると、凸部121の存在により、単位長さあたりの溶湯との接触面積が大きくなっている。このため、タンブル板100の両側縁部Tcが鋳包まれるときには、凝固促進部分aの近傍における溶湯は、平滑部分bの近傍における溶湯に比べて相対的に急冷され、溶湯の凝固が促進される。さらに、凸部121の存在により、溶湯が通過する際の通路抵抗も増すことから、凝固促進部分aの近傍における溶湯は、平滑部分bの近傍における溶湯に比べて相対的に滞留しやすく、溶湯の凝固が促進される。
促進手段120による溶湯を急冷する作用と溶湯を滞留させる作用とがあいまって、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固が、平滑部分bの近傍における溶湯の凝固よりも促進される。これにより、両側縁部Tcは、その凝固促進部分aが平滑部分bよりも先に固定され、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置が規制される。また、凸部121の存在により、タンブル板100が半凝固状態下の溶湯中で移動しようとする際の抵抗も増している。この観点からも、タンブル板100は移動し難く、タンブル板100の位置ズレが防止される。本実施形態では、両側縁部Tcは、そのシリンダ側端部Ta寄りの部分が、吸気側端部Tb寄りの部分よりも先に固定されるため、吸気ポート14に対するシリンダ側端部Taの位置ズレを防止することができる。
また、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固が促進されることから、両側縁部Tcに砂やレジン膜などが多少残留しているような場合であっても、気密性が確実に保持されて、タンブル板100の固定が確実なものとなる。これにより、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッド10において、タンブル板100に製品内でのガタを大巾に低減できる。
さらに、両側縁部Tcのうち凝固促進部分aが先に固定され、平滑部分bは凝固促進部分aよりも相対的に遅く固定される。このため、溶湯の熱によりタンブル板100が熱膨張する方向を、溶湯が凝固し始めた凝固促進部分aから溶湯が未凝固のままである平滑部分bに向かう一方向に限定ないし制御することが可能となる。本実施形態では、タンブル板100はそのシリンダ側端部Taの側が先に固定されることから、タンブル板100が熱膨張する方向を、吸気側端部Tbに向かう方向に限定できる。タンブル板100の熱膨張が、膨張しやすい吸気側端部Tbに集約されるため、ポート中子200がシリンダ側端部Taによって加圧されることがない。このため、ポート中子200に、吸気ポート14の形状を成形するために重要な領域で、亀裂や破損などが生じることはない。
仮に、タンブル板100の熱膨張が大きい場合でも、ポート中子200は吸気側端部Tbによって加圧されることから、ポート中子200に発生する割れを巾木201側に誘導ないし誘発させることができる。このポート中子200の割れに起因するバリは、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッド10の内部ではなく、製品形状外に発生することになる。したがって、後のバリ取り作業を容易、もしくは実施する必要が無くなる。
上述したように、本実施形態によれば、タンブル板100は、熱膨張しても、重要な位置であるシリンダ側端部Taの位置が保持された状態で精度良く鋳包まれることになる。したがって、タンブル板100の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図り、さらには、ポート中子200の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることができる。
図10(A)(B)は、マルチ・ポイント・インジェクション(MPI)タイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッド10における吸気ポート14の概略を示す平面図および断面図、図10(C)(D)は、シングル・ポイント・インジェクション(SPI)タイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッド10における吸気ポート14の概略を示す平面図および断面図である。
本実施形態では、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置を規制できることから、タンブル板100のシリンダ側端部Taを、燃料噴射範囲またはバルブ作動範囲と干渉しない限界位置に位置させることができる。
すなわち、図10(A)(B)に示すように、MPIタイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッド10にあっては、シリンダ側端部Taを、燃料噴射範囲21と干渉しない限界位置に位置させることができる。また、図10(C)(D)に示すように、SPIタイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッド10にあっては、シリンダ側端部Taを、バルブ作動範囲22と干渉しない限界位置に位置させることができる。シリンダ側端部Taが燃料噴射範囲21またはバルブ作動範囲22と干渉しない限界位置に位置することにより、シリンダボア13内で所望のタンブル流を確実に形成することができ、燃費の向上などを確実に図ることができる。
(第2の実施形態)
図11(A)(B)は、第2の実施形態のタンブル板100aが予め設置された、ポート中子200aを示す平面図および側面図である。
第2の実施形態のタンブル板100aにあっては、その両側縁部Tcにおける促進手段120が設けられた部位(凝固促進部分a)は、両側縁部Tcにおける他の部位(平滑部分b)に比べて鋳包み代が大きい点で、両側縁部Tcの鋳包み代を同じとした第1の実施形態と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
鋳包み代は、吸気ポート14の壁面厚さ、タンブル板100aの厚さなどにより適宜の寸法を採用し得るが、一例を挙げると、平滑部分bでの鋳包み代L1を約2mmに設定した場合において、凝固促進部分aでの鋳包み代L2を約2.5mm〜3mm程度に設定してある。
凝固促進部分aでの鋳包み代L2を大きくとることにより、シリンダヘッド10つまり本体との密着面が大きくなって、凝固促進部分aがより強固に固定されるため、重要な位置であるシリンダ側端部Taの吸気ポート14に対する位置精度を一層高めることができる。さらに、湯の熱を受ける面積が大きく、タンブル板100aの温度上昇が早くなるため、周囲の溶湯が凝固する前に、タンブル板100aは、その伸び量が吸収可能なレベルまで、伸び切ることになる。これにより、ポート中子200aの亀裂や破損などの発生をより一層防止することもできる。
なお、第1の実施形態において説明したように、両側縁部Tcの鋳包み代を可及的に小さくすることが可能であるため、第2の実施形態のように鋳包み代を若干大きくすることにより切欠き深さが若干深くなっても、シリンダヘッド10の構造的強度を低下させる要因とはならない。
(第3の実施形態)
図12(A)(B)は、第3の実施形態のタンブル板100bが予め設置された、ポート中子200bを示す平面図および側面図である。
第3の実施形態のタンブル板100bにあっては、その両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102の促進手段120を設ける一部分が吸気側端部Tb寄りである点で、促進手段120を設ける一部分をシリンダ側端部Ta寄りとした第1の実施形態と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
吸気ポート14の構造や燃料噴射装置のタイプなどによっては、タンブル板100bの吸気側端部Tbの位置精度を高めることが要請される場合がある。このような場合には、第3の実施の形態のように、両側縁部Tcにおける促進手段120が設けられた部位(凝固促進部分a)を吸気側端部Tb寄りに設定すればよい。
かかる構成では、第1の実施形態と同様に、促進手段120による溶湯を急冷する作用と溶湯を滞留させる作用とがあいまって、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固が、平滑部分bの近傍における溶湯の凝固よりも促進される。これにより、両側縁部Tcは、凝固促進部分aが平滑部分bよりも先に固定され、吸気ポート14に対するタンブル板100bの位置が規制される。第3の実施形態では、タンブル板100bの両側縁部Tcは、その吸気側端部Tb寄りの部分が、シリンダ側端部Ta寄りの部分よりも先に固定されるため、吸気ポート14に対する吸気側端部Tbの位置ズレを防止することができる。
(第4の実施形態)
図13(A)(B)は、第4の実施形態のタンブル板100cが予め設置された、ポート中子200cを示す平面図および側面図である。
第4の実施形態のタンブル板100cにあっては、その両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102の長手方向の全体にわたって、溶湯の凝固を促進する部材に相当する凸部122、123を設け、かつ、前記部材122、123による溶湯の凝固を促進する度合いを長手方向に沿って異ならせることにより、厚み方向の端面102の一部分に、相対的ないし実質的に、溶湯の凝固を促進する促進手段120が設けられるようにしてある。この点で、凸部121の形成箇所を特定の範囲とした第1の実施形態と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
吸気ポート14の構造などによっては、タンブル板100cの両側縁部Tcをその長手方向の全体にわたってより強固に固定することが要請される場合もある。このような場合には、第4の実施の形態のように、厚み方向の端面102の長手方向の全体にわたって凸部122、123を形成すればよい。但し、タンブル板100cのシリンダ側端部Taに要求される位置精度と、吸気側端部Tbに要求される位置精度とは異なり、さらに、溶湯の熱によりタンブル板100cが熱膨張する方向を一方向に限定ないし制御する必要もある。
図示例では、吸気側端部Tbよりもシリンダ側端部Taに要求される位置精度が高い場合を例に挙げてあり、シリンダ側端部Ta寄りの凸部122の設置密度を「密」にし、吸気側端部Tb寄りの凸部123の設置密度を「疎」にしてある。設置密度を「密」とした凸部122(以下、「密凸部122」と称する)は、設置密度を「疎」とした凸部123(以下、「疎凸部123」と称する)に比べると、相対的に、溶湯を急冷する効果および溶湯を滞留させる効果が大きい。したがって、厚み方向の端面102の長手方向の全体にわたって凸部122、123を形成した場合でも、凸部122、123の設置密度を変えることにより、本発明における促進手段120が、相対的ないし実質的に、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102の一部分に設けられることになる。密凸部122が配置された部分が凝固促進部分aとなる。
かかる構成では、厚み方向の端面102の長手方向の全体にわたって形成した凸部122、123により、両側縁部Tcをその長手方向の全体にわたってより強固に固定することができる。さらに、促進手段120として機能する密凸部122の近傍における溶湯の凝固が、疎凸部123の近傍における溶湯の凝固よりも促進される。これにより、タンブル板100cの両側縁部Tcは、密凸部122が配置された凝固促進部分aが疎凸部123が配置された部分よりも先に固定され、吸気ポート14に対するタンブル板100cの位置が規制される。第4の実施形態では、タンブル板100cの両側縁部Tcは、そのシリンダ側端部Ta寄りの部分が、吸気側端部Tb寄りの部分よりも先に固定されるため、吸気ポート14に対するシリンダ側端部Taの位置ズレを防止することができる。また、タンブル板100cが熱膨張する方向を、吸気側端部Tbに向かう方向に限定でき、ポート中子200cに、吸気ポート14の形状を成形するために重要な領域で、亀裂や破損などが生じることはない。
溶湯の凝固を促進する部材は、上述した凸部122、123の他、凹部、凹凸部および貫通孔などから構成される。溶湯の凝固を促進する部材による溶湯の凝固を促進する度合いを長手方向に沿って異ならせるためには、上述したように、凸部122、123の設置密度を変化させる形態の他に、設置密度を一定にしたまま、要求される位置精度の度合いに応じて、凸部122、123の大きさ(径や高さ)、設置位置を変化させる形態でもよい。また、溶湯の凝固を促進する度合いを長手方向に沿って異ならせるに当たっては、2つの度合いだけに変化させる形態の他、3つ以上の度合いに段階的に変化させる形態、あるいは、連続的に変化させる形態のいずれをも採用できる。
(第5〜第8の実施形態)
図14(A)(B)、図15(A)(B)、図16(A)(B)および図17(A)(B)は、それぞれ、第5、第6、第7および第8の実施形態のタンブル板100d〜gが予め設置された、ポート中子200d〜gを示す平面図および側面図である。
第1の実施形態では、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102に形成した凸部121より構成した促進手段120を示したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。促進手段120は、溶湯の凝固を促進する限りにおいて適宜の構造を採用することができ、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102に形成した凹部、凹凸部あるいは貫通孔より構成してもよい。また、促進手段120の形状は、図示した円柱形状に限られず、円錘形状、角形状、角錐形状、三角形状、矩形形状、丸孔、矩形孔、線状などの適宜の形状を採用し得る。凸部、凹部、凹凸部および貫通孔を適宜組み合わせて混在させたり、異なる形状を組み合わせて混在させたりしてもよい。さらに、促進手段120の加工方法は、プレス成形に限られず、レーザ加工、ローレット加工、ドリル加工、切削加工などの公知の加工方法を採用し得る。
具体的には、促進手段120は、第5〜第8の実施形態のような構造とすることができる。
第5の実施形態では、厚み方向の端面102にレーザ加工を施して、略円錘形状をなす凹部124を形成してある(図14(A)(B))。
第6の実施形態では、厚み方向の端面102にローレット加工を施して、クロスハッチ状の凹凸部125を鋳包み代の幅全体にわたって形成してある(図15(A)(B))。
第7の実施形態では、厚み方向の端面102にドリル加工を施して、丸孔からなる貫通孔126を形成してある(図16(A)(B))。
第8の実施形態では、厚み方向の端面102にレーザ加工や切削加工を施して、斜めの線状をなす凹部127を形成してある(図17(A)(B))。
(第9の実施形態)
図18(A)(B)は、第9の実施形態のタンブル板100h、100iを示す平面図である。
前述したように、ポート中子200は、中子型300に予めタンブル板100を載置した状態で、中子砂を吹き込んで成形されている。溶湯の流れ挙動などを考慮して、タンブル板100の左右の側縁部Tcの形状や鋳包み代などを異ならせる場合がある。タンブル板100に表裏の区別がある場合には、ポート中子200の成形に際して、タンブル板100の表裏を正しい向きに合わせて中子型300に載置する必要がある。このような場合には、第9の実施の形態のように、タンブル板100h、100iを中子型300に載置する際のセットミスを防止するために、いわゆるポカよけを設けるのがよい。具体的には、ポカよけとして、切り欠き128を設けたり(図18(A)参照)、促進手段120をなす凸部121の配置状態を左右の側縁部Tcで非対称形状にしたり(図18(B)参照)すればよい。
(第10の実施形態)
図19は、第10の実施形態のタンブル板100jが予め設置された、ポート中子200jを示す平面図および側面図である。
第10の実施形態のタンブル板100jは、その両側縁部Tcにおける側端面101にさらに、溶湯の凝固を促進する他の促進手段110を設けてある点で、厚み方向の端面102にのみ促進手段120を設けた第1の実施形態と相違している。
シリンダヘッド10の肉厚の変化や応力集中の回避を考慮すると、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102に設けた促進手段120と、両側縁部Tcにおける側端面101に設けた他の促進手段110とを併用することが有効な手段となり得る場合がある。このような場合には、第10の実施の形態のように、両側縁部Tcにおける厚み方向の端面102に促進手段120を設ける一方、両側縁部Tcにおける側端面101に他の促進手段110を設ける。他の促進手段110は、両側縁部Tcにおける側端面101に形成した凹部111、凸部および凹凸部のうち少なくとも1つより構成することができる。
例えば側端面101に形成した凹部111より構成した他の促進手段110は、凸部121より構成した促進手段120と同様に、溶湯を急冷する作用と溶湯を滞留させる作用とがあいまって、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固を、平滑部分bの近傍における溶湯の凝固よりも促進する機能を発揮する。
側端面101に他の促進手段110を設ける場合、この部分における鋳込み代は、厚み方向の端面102に促進手段120を設けた部分における鋳込み代よりも若干大きくなり、シリンダヘッド10から見ると切欠き深さが若干深くなる。このため、応力集中を避けたい部位や、シリンダヘッド10の肉厚が薄い部位には、側端面101に他の促進手段110を設ける手法を適用することは好ましくない。しかしながら、肉厚が厚い部位では、切欠き深さが若干深くなっても、シリンダヘッド10の構造的強度を低下させる要因とはならず、むしろ、溶湯との接触面積が大きくなり、肉厚が厚い部位での溶湯の冷却を促進できる効果がある。
本実施例では上記の点を考慮して、厚み方向の端面102に設ける促進手段120と、側端面101に設ける他の促進手段110との併用を以下のように規定した。まず、位置決め精度の要求が比較的高い下流側のシリンダ側端部Ta寄りでは、シリンダヘッド10の肉厚が厚いことから、側端面101に凹部111からなる他の促進手段110を設けてある。また、応力集中を避けたいヘッドボルト129の近傍では、厚み方向の端面102に凸部121からなる促進手段120を、相互の間隔を狭くして(設置密度「密」)設けてある。さらに、位置決め精度の要求が比較的低い上流側の吸気側端部Tbでは、シリンダヘッド10の肉厚が薄いことから、厚み方向の端面102に凸部121からなる促進手段120を、相互の間隔を広くして(設置密度「疎」)設けてある。このように構成することにより、シリンダヘッド10の肉厚の変化や応力集中の回避に容易に対応することができる。
(その他の変形例)
タンブル板100の位置精度が要求される部位としてシリンダ側端部Ta(第1の実施形態)および吸気側端部Tb(第3の実施形態)を例示したが、これら端部以外の部位で位置精度が要求される場合にあっては、その要求部位に応じた位置に促進手段120を設ければよい。例えば、タンブル板100の長手方向の中央位置の位置精度を高める場合には、両側縁部Tcの長手方向の略中央位置に促進手段120を設ければよい。
本発明は、シリンダヘッドの吸気ポートにおけるタンブル板の固定位置の精度を改善する用途に適用できる。
エンジンのシリンダヘッドを示す概略断面図である。 吸気ポートの軸直角断面図である。 シリンダヘッドでの気流状態を示す概略図である。 図3の概略平面図である。 図5(A)(B)は、第1の実施形態に係るタンブル板を示す平面図および側面図である。 図6(A)(B)は、第1の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 ポート中子を造型する型を示す概略断面図である。 ポート中子を造型する型を破断してタンブル板を露呈した状態で示す平面図である。 シリンダヘッドを鋳造成形する鋳造型内にポート中子を設置した状態を示す断面図である。 図10(A)(B)は、マルチ・ポイント・インジェクション(MPI)タイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッドにおける吸気ポートの概略を示す平面図および断面図、図10(C)(D)は、シングル・ポイント・インジェクション(SPI)タイプの燃料噴射装置が組み込まれるシリンダヘッドにおける吸気ポートの概略を示す平面図および断面図である。 図11(A)(B)は、第2の実施形態のタンブル板が予め設置された、吸気ポート成形用砂中子を示す平面図および側面図である。 図12(A)(B)は、第3の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 図13(A)(B)は、第4の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 図14(A)(B)は、第5の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 図15(A)(B)は、第6の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 図16(A)(B)は、第7の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 図17(A)(B)は、第8の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 第9の実施形態のタンブル板を示す平面図である。 図19(A)(B)は、第10の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。
符号の説明
10 シリンダヘッド、
14 吸気ポート、
21 燃料噴射範囲、
22 バルブ作動範囲、
100 タンブル板(仕切り板)、
101 側端面、
102 厚み方向の端面
110 他の促進手段、
111 凹部(他の促進手段)、
120 促進手段、
121 凸部(促進手段)、
122、123 凸部(溶湯の凝固を促進する部材)、
200 ポート中子(吸気ポート成形用砂中子)、
300 中子型、
400 鋳造型、
Ta シリンダ側端部、
Tb 吸気側端部、
Tc 側縁部。

Claims (11)

  1. シリンダヘッドの吸気ポートを形成する吸気ポート成形用砂中子に予め設置され、シリンダヘッドの鋳造成形時に鋳包まれて、シリンダヘッドの吸気ポートを複数のポートに仕切る吸気ポート用の仕切り板において、
    溶湯に鋳包まれる両側縁部における厚み方向の端面の一部分に、溶湯の凝固を促進する促進手段を設けたことを特徴とする吸気ポート用の仕切り板。
  2. 前記促進手段は、前記両側縁部における厚み方向の端面に形成した凸部、凹部、凹凸部および貫通孔のうち少なくとも1つより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  3. 前記両側縁部における厚み方向の端面の一部分は、シリンダ側端部寄りであることを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  4. 前記両側縁部における厚み方向の端面の一部分は、吸気側端部寄りであることを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  5. 前記両側縁部における前記促進手段が設けられた部位は、前記両側縁部における他の部位に比べて鋳包み代が大きいことを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  6. シリンダヘッドの吸気ポートを形成する吸気ポート成形用砂中子に予め設置され、シリンダヘッドの鋳造成形時に鋳包まれて、シリンダヘッドの吸気ポートを複数のポートに仕切る吸気ポート用の仕切り板において、
    溶湯に鋳包まれる両側縁部における厚み方向の端面の長手方向の全体にわたって、溶湯の凝固を促進する部材を設け、かつ、前記部材による溶湯の凝固を促進する度合いを前記長手方向に沿って異ならせることにより、厚み方向の端面の一部分に、相対的に、溶湯の凝固を促進する促進手段が設けられるようにしたことを特徴とする吸気ポート用の仕切り板。
  7. 前記両側縁部における側端面にさらに、溶湯の凝固を促進する他の促進手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  8. 前記他の促進手段は、前記両側縁部における側端面に形成した凹部、凸部および凹凸部のうち少なくとも1つより構成されていることを特徴とする請求項7に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  9. シリンダヘッドを鋳造成形する鋳造型内に設置して、シリンダヘッドの吸気ポートを形成する吸気ポート成形用砂中子において、
    請求項1〜8のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板が、その両側縁部を溶湯に鋳包まれるように外部に突出して、予め設置されていることを特徴とする吸気ポート成形用砂中子。
  10. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板が、その両側縁部が溶湯に鋳包まれて吸気ポートに設置されてなり、
    前記仕切り板の前記促進手段により、当該促進手段が設けられた一部分の近傍における溶湯の凝固を、他の部分の近傍における溶湯の凝固よりも促進することによって、前記吸気ポートに対する前記仕切り板の位置を規制したことを特徴とするシリンダヘッド。
  11. 前記仕切り板のシリンダ側端部を、燃料噴射範囲またはバルブ作動範囲と干渉しない限界位置に位置させたことを特徴とする請求項10に記載のシリンダヘッド。


JP2003359934A 2003-10-20 2003-10-20 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド Expired - Fee Related JP4226435B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359934A JP4226435B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
EP04024658.9A EP1548263B1 (en) 2003-10-20 2004-10-15 Partition plate for intake port, sand core for forming intake port, and cylinder head
US10/967,144 US7032560B2 (en) 2003-10-20 2004-10-19 Partition plate for intake port, sand core for forming intake port, and cylinder head
KR1020040084093A KR100686532B1 (ko) 2003-10-20 2004-10-20 흡기 포트용 구획 플레이트, 흡기 포트 성형용 샌드 코어 및 실린더 헤드

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359934A JP4226435B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005120996A true JP2005120996A (ja) 2005-05-12
JP4226435B2 JP4226435B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=34615991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003359934A Expired - Fee Related JP4226435B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4226435B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018021535A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社Subaru 隔壁プレート
JP2019173705A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 本田技研工業株式会社 吸気ポート構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018021535A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社Subaru 隔壁プレート
JP2019173705A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 本田技研工業株式会社 吸気ポート構造
JP7040977B2 (ja) 2018-03-29 2022-03-23 本田技研工業株式会社 吸気ポート構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4226435B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4400503B2 (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP2005120995A (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
US7032560B2 (en) Partition plate for intake port, sand core for forming intake port, and cylinder head
JP4330422B2 (ja) 鋳包み対象板部材、吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP4226435B2 (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP4206025B2 (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP4172371B2 (ja) シリンダヘッドの製造方法
JP2000034950A (ja) シリンダヘッド及びその製造方法
JP4276922B2 (ja) 鋳造装置
JP4284149B2 (ja) 砂中子造型装置およびシリンダヘッド
JP2006299893A (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP4330423B2 (ja) 鋳造装置
JP4284148B2 (ja) 砂中子造型装置
JP2005120997A (ja) 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド
JP4330424B2 (ja) 鋳包み成形用鋳造装置および鋳包み成形方法
JPH1182160A (ja) シリンダヘッド及びその製造方法
JP2009248168A (ja) バルブシートの鋳ぐるみ方法及び鋳ぐるみ構造
JP5444772B2 (ja) 冷却水通路形成用中子及びシリンダヘッドとその製造方法
JP2007278109A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4226435

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees