JP7447812B2 - 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法 - Google Patents

反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7447812B2
JP7447812B2 JP2020568106A JP2020568106A JP7447812B2 JP 7447812 B2 JP7447812 B2 JP 7447812B2 JP 2020568106 A JP2020568106 A JP 2020568106A JP 2020568106 A JP2020568106 A JP 2020568106A JP 7447812 B2 JP7447812 B2 JP 7447812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
reflective
reflective mask
mask blank
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020568106A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020153228A1 (ja
Inventor
容由 田邊
崇平 見矢木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Publication of JPWO2020153228A1 publication Critical patent/JPWO2020153228A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7447812B2 publication Critical patent/JP7447812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • G03F1/24Reflection masks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/52Reflectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

本発明は、反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法に関する。
近年、半導体デバイスを構成する集積回路の微細化に伴い、可視光や紫外光(波長365~193nm)を用いた従来の露光技術に代わる露光方法として、極端紫外光(Etreme Ultra Violet:以下、「EUV」と呼ぶ。)リソグラフィが検討されている。
EUVリソグラフィでは、露光に用いる光源として、EUV光が用いられる。なお、EUV光とは、軟X線領域または真空紫外線領域の波長の光をいい、具体的には、波長が0.2~100nm程度の光である。EUVリソグラフィに用いられるEUV光としては、例えば、波長λが13.5nm程度のEUV光が使用される。
EUV光は、多くの物質に対して吸収され易いため、従来の露光技術で用いられていた屈折光学系を使用できない。そのため、EUVリソグラフィでは、反射型マスクやミラーなどの反射光学系が用いられる。EUVリソグラフィにおいては、反射型マスクが転写用マスクとして用いられる。
反射型マスクは、基板上にEUV光を反射する反射層が形成され、該反射層の上にEUV光を吸収する吸収層がパターン状に形成されている。反射型マスクは、基板上に反射層および吸収層を基板側からこの順に積層して構成された反射型マスクブランクを原板として用いて、吸収層の一部を除去して所定のパターンに形成することで得られる。
反射層としては、高屈折率層と、低屈折率層とを周期的に複数積層させた多層反射膜が広く用いられている。多層反射膜としては、高屈折率層を構成するMo層と、低屈折率層を構成するSi層との交互積層膜を40周期程度積層したものが標準的に用いられている。Mo層およびSi層の膜厚は、各層での反射光が強めあうように、ほぼλ/4となるように設定されている。また、吸収層としては、例えば膜厚60nm程度のTaN膜が用いられている。
反射型マスクに入射したEUV光は、吸収層で吸収され、多層反射膜で反射される。反射されたEUV光は、投影光学系によって露光材料(レジストを塗布したウエハ)の表面に結像される。これにより、吸収層のパターン、すなわち、マスクパターンが露光材料の表面に転写される。
投影光学系の倍率は1/4が用いられている。ウエハ上20nm以下のレジストパターンを得るためには、マスクパターンの線幅は80nm以下となる。それゆえ、EUVマスクでは、吸収層の膜厚とマスクパターンの線幅は、ほぼ同程度になる。
EUVリソグラフィにおいては、EUV光は通常約6°傾斜した方向から反射型マスクに入射する。吸収層の膜厚とマスクパターンの線幅が同程度であるため、吸収層のパターンの立体構造が、ウエハ上のマスクパターン投影像に様々な影響を与える。これらはマスク3D効果と呼ばれている。
例えば、H-Vバイアスと呼ばれる効果がある。EUV光はマスクに斜めに入射するが、入射面と垂直なマスクパターンであるH(Horizontal)ライン(横線)では、吸収層により光路が遮られ、影が生じる。一方、入射面と平行なマスクパターンであるV(Vertical)ライン(縦線)では影は生じない。このため、ウエハ上ではHラインとVラインの投影像に線幅差が生じ、この差はレジストパターンに転写される。これをH-Vバイアスと呼ぶ。
他のマスク3D効果として、テレセントリック誤差がある。Hラインの場合、斜め入射の影響で+1次回折光と-1次回折光の強度が異なる。この場合、ウエハの位置が焦点面から上下にずれると、像の位置が横方向にずれてしまう。これがテレセントリック誤差と呼ばれる。Vラインの場合には、+1次回折光と-1次回折光の強度は同一であり、テレセントリック誤差は生じない。
マスク3D効果により、マスクパターンとウエハ上の投影像との間の忠実性が損なわれるため、マスク3D効果はできるだけ小さいことが望ましい。マスク3D効果を小さくする最も直接的な手段は吸収層の薄膜化であり、この方法は例えば非特許文献1に記載されている。
マスク3D効果の生じる原因として、吸収層の他に多層反射膜の影響がある。多層反射膜の場合、光の反射は多層反射膜の表面では無く、多層反射膜の内部で生じている。反射面が多層反射膜の内部にあると、吸収層の膜厚が実効的に厚くなる。この場合、吸収層の薄膜化では、マスク3D効果の低減が不十分になる。
非特許文献2では、多層反射膜を構成するMo層およびSi層の膜厚をそれぞれ3%程度厚めにすることにより、テレセントリック誤差を低減する方法が示されている。しかし、この方法にはパターンピッチ依存性があり、ピッチの異なる全てのパターンでテレセントリック誤差を低減できていない。
本発明はマスク3D効果の低減を目的とするが、従来文献には通常と異なる多層反射膜を構成することにより、特定の効果を得られることが報告されている。
特許文献1では、多層反射膜を上層多層膜と下層多層膜に分割し、それぞれの周期を異なるものとしている。このようにすることにより、広い角度で強い反射光を有する反射型マスクを得ることができる。
特許文献2では、多層反射膜を上層多層膜と下層多層膜と中間層に分割し、中間層の厚さをm×λ/2(mは自然数)としている。このようにすることにより、下層多層膜と上層多層膜の反射光は強め合い、反射率を減ずることなく、欠陥の少ない反射型マスクブランクを得ることができる。
特許文献3では、反射率の入射角依存性の軽減を目的として、種々の多層膜構成を提案している。
特許文献1~3には、マスク3D効果の低減については記載も示唆もされていない。なお、特許文献3の多層反射膜は吸収層を有しないため、マスク3D効果が発生することはない。
E.v.Setten他、Proc.SPIE 巻10450、104500W(2017) J.T.Neumann他、Proc.SPIE 巻8522、852211(2012)
日本国特開2007-134464号公報 日本国特許4666365号公報 日本国特許4466566号公報
本発明は、マスク3D効果を低減できる反射型マスクブランク、および反射型マスクの提供を目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、多層反射膜中の一層を位相反転層とすることにより、マスク3D効果を低減できることを見出した。多層反射膜を構成する高屈折率層および低屈折率層のうちいずれか一層を、膜厚を厚くした位相反転層とする。位相反転層を設けることにより、上部多層膜の反射光と下部多層膜の反射光との間に打ち消し合う干渉を生じさせる。これにより、マスク3D効果を低減できる。
打ち消し合う干渉を生じさせるためには、位相反転層の膜厚を多層反射膜を構成する他の高・低屈折率層よりもおよそ(1/4+m/2)×λだけ厚くすればよい。ここでmは0以上の整数である。
本発明によりマスク3D効果が低減される理由を、光線追跡模型を用いて説明する。図2に多層反射膜中の反射光の経路を示す。図2では、高屈折率層をなすMo層および低屈折率層をなすSiを1周期(Mo/Si)として、2周期しか積層していないが、実際のブランクスでは、例えば40周期積層している。また、Si層とMo層の最適膜厚は屈折率により異なるが、両者の屈折率は1に近いので、簡単のため両者ともλ/4としている。
図2においてr0は多層反射膜の表面での反射光振幅を表す。多層反射膜中での反射は様々な経路を通り、表面から反射光が出射する位置により分類される。反射光riは入射位置から横方向にi×λ/2×sinθ(通常θは6度)だけ横にずれた位置から出射する。このとき、反射光の全振幅rは下記の式(1)で表される。
Figure 0007447812000001
また、反射率は下記の式(2)で計算される。
反射率=|r|2 (2)
反射光振幅riを多層反射膜の外側から見ると、表面からi番目の層により反射されたように見える。反射面の深さとしてはi×λ/4となる。そこで、全振幅の反射面は反射光振幅riの反射面を平均化して下記の式(3)で計算される。
Figure 0007447812000002
具体的な計算例を図3および図4に示す。Siの屈折率は0.999、吸収係数は0.001826、Moの屈折率は0.9238、吸収係数は0.006435とした。
反射光振幅riは多層反射膜の全層数NMLに依存する。図3にNMLが80(Mo/Siが40周期)の場合の反射光振幅riの計算結果を示す。多層反射膜の全層数NML=80に対応するiで入射光は基板に達するためriは不連続になっている。
図4(a)に反射率の計算例を示す。図4(a)より反射率は周期数とともに徐々に増加し、0.7付近の最大値に近づくことがわかる。多層反射膜の全層数NML=80とすれば十分に最大値に近い。
図4(b)に反射面の計算例を示す。図4(b)より反射面も周期数とともに徐々に深くなっていることがわかる。多層反射膜の全層数NML=80付近では反射面の深さは80nm程度になっている。
本発明では、多層反射膜中に位相反転層を設け、位相反転層より上にある上部多層膜の反射光と、位相反転層より下にある下部多層膜の反射光との間に打ち消し合う干渉を生じさせる。具体例を図5に示す。上部多層膜12cの層数をNtopとして、その下のSi膜を位相反転層12bとし、その膜厚をλ/4だけ厚くしてλ/2としている。このようにすることにより、下部多層膜12aの反射光と上部多層膜12cの反射光とは打ち消し合う。
図5に示す構成の多層反射膜の反射光振幅riの計算結果を図6に示す。多層反射膜の全層数NMLは80とし、上部多層膜の層数Ntopは50とした。図6よりiが50のところで反射光振幅riが反転していることがわかる。
図7では上部多層膜の層数Ntopを40、50、60と固定して、全層数NMLを変化させて反射率および反射面を計算した。図7(a)に反射率の計算結果を示す。図7(a)よりNMLがNtopを超えると、下部多層膜による打消しにより反射率が徐々に減少することがわかる。図7(b)に反射面の計算結果を示す。図7(b)よりNMLがNtopを超えると、反射面が急速に浅くなることがわかる。それゆえ、反射率の減少を最小限に抑えつつ、反射面を大きく浅くすることが可能である。
反射面が急速に浅くなる理由は上記した式(3)より理解できる。式(3)では反射光振幅riの反射面への寄与はi倍されている。それゆえ、深い層の反射率は浅い層の反射率よりも寄与が大きい。反射光振幅riはiがNtopより大きいと位相が反転して負の値を持つようになる。それゆえ、反射面は多層反射膜の全層数NMLがNtopより大きくなると急速に浅くなる。
図7(b)より反射面は多層反射膜の全層数NMLおよび上部多層膜Ntopの関数となっていることがわかる。多層反射膜中の反射面の深さをDML(NML,Ntop)[単位:nm]とすると、図7(b)の計算結果は次式(4)で近似される。
ML(NML,Ntop)=80tanh(0.037NML)-1.6exp(-0.08Ntop)(NML-Ntop2 (4)
吸収層の膜厚をTabs[単位:nm]とすると、反射面の深さを考慮した実効的な吸収膜の厚さはTabs+DML(NML,Ntop)となる。現状使われているTaN吸収膜の膜厚は60nm程度であり、従来の多層反射膜の反射面の深さは80nm程度であるから、マスク3D効果を低減するためには下記の式(5)を満たす必要がある。
abs+DML(NML,Ntop)<140 (5)
より好ましくは
abs+DML(NML,Ntop)<120 (6)
を満たせば良い。
上述した例では、Si膜を位相反転層とし、その膜厚をλ/4だけ厚くしてλ/2とした場合について説明したが、Mo膜を位相反転層とし、その膜厚をλ/4だけ厚くしてλ/2とした場合も、上記と同様の作用効果を奏する。
以上、多層反射膜中に位相反転層を設け、式(5)ないし式(6)を満たす吸収層と反射層とを有する反射型マスクブランクが得られる。この反射型マスクブランクを用いた反射型マスクを使用することにより、マスク3D効果を低減できる。
本願発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層と、保護層と、EUV光を吸収する吸収層とを基板側からこの順に有する反射型マスクブランクであって、
前記反射層は、高屈折率層および低屈折率層を1周期として、前記高屈折率層および低屈折率層を複数周期備える多層反射膜であり、
前記反射層中に、前記高屈折率層および前記低屈折率層のいずれか一方の膜厚をΔd([単位:nm])だけ厚くした位相反転層を一層備え、
前記位相反転層の膜厚の増分Δd[単位:nm]は
(1/4+m/2)×13.53-1.0≦Δd≦(1/4+m/2)×13.53+1.0 (ただし、mは0以上の整数)
の関係を満たし、
前記反射層の全層数をNML、前記反射層のうち、前記位相反転層より上にある上部多層膜の層数をNtop、前記吸収層の膜厚をTabs[単位:nm]としたとき、
abs+80tanh(0.037NML)-1.6exp(-0.08Ntop)(NML-Ntop2<140
の関係を満たすことを特徴とする反射型マスクブランクを提供する。
また、本願発明は、本発明の反射型マスクブランクの前記吸収層に、パターンが形成されている反射型マスクを提供する。
また、本願発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層と、保護層と、EUV光を吸収する吸収層とを基板側からこの順に有し、
前記反射層は、高屈折率層および低屈折率層を1周期として、前記高屈折率層および低屈折率層を複数周期備える多層反射膜であり、
前記反射層は下部多層膜と、前記高屈折率層および前記低屈折率層のいずれか一方の膜厚を厚くした位相反転層と、上部多層膜とを、基板側からこの順に積層して構成される反射型マスクブランクの製造方法であって、
前記基板上に前記下部多層膜を形成し、
前記下部多層膜の上に前記位相反転層を形成し、
前記位相反転層の上に前記上部多層膜を形成し、
前記上部多層膜の上に前記保護膜を形成し、
前記保護層の上に、前記吸収層を形成する、
ことを特徴とする反射型マスクブランクの製造方法を提供する。
本発明の反射型マスクブランク、および該反射型マスクブランクを用いた反射型マスクによればマスク3D効果を低減できる。
本発明の実施形態に係る反射型マスクブランクの一構成例の概略断面図である 多層反射膜中の反射光の経路を示した図である。 反射光振幅riの計算例を示した図である。 図4(a)は反射率の計算例を示した図であり、図4(b)は反射面の深さの計算例を示した図である。 本発明における多層反射膜の一構成例を示した図である。 図5の多層反射膜の反射光振幅riの計算結果を示した図である。 図7(a)は反射率の計算例を示した図であり、図7(b)は反射面の深さの計算例を示した図である。 本発明の実施形態に係る反射型マスクブランクの別の一構成例の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る反射型マスクブランクのさらに別の一構成例の概略断面図である。 反射型マスクブランクの製造方法の一例を示すフローチャートである。 反射型マスクの一構成例を示す概略断面図である。 反射型マスクの製造工程を説明する図である。 例1の反射型マスクブランクの概略断面図である。 例1~例3の反射率の計算結果を示した図である。 例1~例4のH-Vバイアスのシミュレーション結果を示した図である。 例1~例4のテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示した図である。 例2、例5、例6の反射率の計算結果を示した図である。 例2、例5~7のH-Vバイアスのシミュレーション結果を示した図である。 例2、例5~7のテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<反射型マスクブランク>
本発明の実施形態に係る反射型マスクブランクについて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る反射型マスクブランクの一構成例の概略断面図である。図1に示すように、反射型マスクブランク10Aは、基板11の上に、反射層12、保護層13、吸収層14をこの順に積層して構成している。
(基板)
基板11は、熱膨張係数が小さいことが好ましい。基板11の熱膨張係数が小さい方が、EUV光による露光時の熱により吸収層14に形成されるパターンに歪みが生じるのを抑制できる。基板11の熱膨張係数は、具体的には、20℃において、0±1.0×10-7/℃が好ましく、0±0.3×10-7/℃がより好ましい。
熱膨張係数が小さい材料としては、例えば、SiO2-TiO2系ガラスなどを用いることができる。SiO2-TiO2系ガラスは、SiO2を90~95質量%、TiO2を5~10質量%含む石英ガラスを用いることが好ましい。TiO2の含有量が5~10質量%であると、室温付近での線膨張係数が略ゼロであり、室温付近での寸法変化がほとんど生じない。なお、SiO2-TiO2系ガラスは、SiO2およびTiO2以外の微量成分を含んでもよい。
基板11の反射層12が積層される側の第1主面11aは、高い平滑性を有することが好ましい。第1主面11aの平滑性は、原子間力顕微鏡で測定でき、表面粗さで評価できる。第1主面11aの表面粗さは、二乗平均平方根粗さRqで、0.15nm以下が好ましい。
第1主面11aは、所定の平坦度となるように表面加工されることが好ましい。これは、反射型マスクが高いパターン転写精度および位置精度を得るためである。基板11は、第1主面11aの所定の領域(例えば、132mm×132mmの領域)において、平坦度が100nm以下であることが好ましく、より好ましくは50nm以下であり、さらに好ましくは30nm以下である。
また、基板11は、反射型マスクブランク、パターン形成後の反射型マスクブランク、または反射型マスクの洗浄などに用いる洗浄液に対して耐性を有することが好ましい。
さらに、基板11は、基板11上に形成される膜(反射層12など)の膜応力による変形を防止するために、高い剛性を有することが好ましい。例えば、基板11は、65GPa以上の高いヤング率を有しているのが好ましい。
(反射層)
反射層12は下部多層膜12a、位相反転層12b、および上部多層膜12cを基板11側からこの順番に積層して構成される。
反射層12は、EUV光に対して屈折率の異なる元素を主成分とする各層が周期的に複数積層された多層反射膜である。ここで、主成分とは、各層中に含まれる元素のうち最も多く含まれる成分をいう。上記多層反射膜は、高屈折率層と低屈折率層とを基板11側からこの順に積層した積層構造を1周期として複数周期積層してもよいし、低屈折率層と高屈折率層とをこの順に積層した積層構造を1周期として複数周期積層してもよい。
高屈折率層としては、Siを含む層を用いることができる。Siを含む材料としては、Si単体の他に、Siに、B、C、N、およびOからなる群から選択される1種以上を含むSi化合物を用いることができる。Siを含む高屈折率層を用いることによって、EUV光の反射率に優れた反射型マスクが得られる。低屈折率層としては、MoおよびRuからなる群から選択される少なくとも一種の金属、またはこれらの合金を用いることができる。本実施形態では、低屈折率層がMoを含む層であり、高屈折率層がSiを含む層であることが好ましい。この場合、反射層12の最上層を高屈折率層(Siを含む層)とすることで、最上層(Si層)と保護層13との間に、SiとOとを含むケイ素酸化物層を形成し、反射型マスクの洗浄耐性を向上させる。
下部多層膜12aおよび上部多層膜12cは、高屈折率層および低屈折率層をそれぞれ複数周期備えているが、高屈折率層同士の膜厚、または低屈折率層同士の膜厚は、必ずしも同じでなくてもよい。低屈折率層をMo層、高屈折率層をSi層とした場合、1周期におけるMo層とSi層の合計膜厚として定義される周期長が6.5~7.5nmの範囲にあり、かつΓMo(Mo層の厚さ/周期長)が0.25~0.7の範囲にあることが好ましい。特に、周期長が6.9~7.1nmで、かつΓMoが0.35~0.5であることが望ましい。ここでいう「Mo層の厚さ」とは、反射層に含まれるMo層の合計厚さを表す。
低屈折率層と高屈折率層との界面には混合層が発生する。例えば、Mo層とSi層の界面にMoSi層が発生する。混合層の発生を防ぐために、薄いバッファ層(例えば、膜厚1nm以下のバッファ層、好ましくは0.1nm以上1nm以下のバッファ層)を設けてもよい。前記バッファ層の材料としては、B4Cが好ましい。例えば、Mo層とSi層の間に0.5nm程度のB4C層を挟むことにより、MoSi層の発生を防ぐことができる。この場合、Mo層、B4C層およびSi層の合計膜厚が周期長となる。
位相反転層12bは下部多層膜12aの反射光と上部多層膜12cの反射光とを打ち消し合う役割を持っている。位相反転層は低屈折率層および高屈折率層のいずれでもよい。位相が反転するためには、位相反転層の膜厚の増分をΔd[単位:nm]として下記の式(7)を満たせばよい。
(1/4+m/2)×13.53-1.0≦Δd≦(1/4+m/2)×13.53+1.0 (7)
ここで、mは0以上の整数である。
より好ましくは、下記の式(8)を満たせばよい。
(1/4+m/2)×13.53-0.5≦Δd≦(1/4+m/2)×13.53+0.5 (8)
特にmが0の場合には、
2.9≦Δd≦3.9 (9)
となる。
上部多層膜12cは高屈折率層と低屈折率層とを積層して構成されているが、その層数Ntopには下限および上限がある。Ntopが20よりも小さいと反射率は40%以下と大幅に下がってしまう。一方Ntopが100よりも大きいと、下部多層膜12aまで届く光は大幅に弱くなり、上部多層膜12cの反射光と下部多層膜12aの反射光との間の干渉効果がほとんど無くなる。
それゆえ、Ntopは好ましくは20≦Ntop≦100となる。さらに好ましくは、40≦Ntop≦60である。
なお、反射層12を構成する各層は、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法など公知の成膜方法を用いて所望の厚さになるように成膜することができる。例えば、イオンビームスパッタリング法を用いて反射層12を作製する場合、高屈折率材料のターゲットおよび低屈折率材料のターゲットに対して、イオン源からイオン粒子を供給することにより行う。
(保護層)
保護層13は、図11に示す反射型マスク20の製造時において、吸収層14をエッチング(通常、ドライエッチング)して吸収層14に吸収体パターン141を形成する際、反射層12の表面がエッチングによるダメージを抑制し、反射層12を保護する。また、エッチング後の反射型マスクブランクに残っているレジスト層18を洗浄液を用いて剥離して、反射型マスクブランクを洗浄する際に、反射層12を洗浄液から保護する。そのため、得られる反射型マスク20のEUV光に対する反射率は良好となる。
図1では、保護層13が1層の場合を示しているが、保護層13は複数層でもよい。
保護層13を形成する材料としては、吸収層14のエッチングの際に、エッチングによる損傷を受け難い物質が選択される。この条件を満たす物質としては、例えば、Ru金属単体、Ruに、B、Si、Ti、Nb、Mo、Zr、Y、La、Co、およびReからなる群から選択される1種以上の金属を含有したRu合金、上記Ru合金に窒素を含む窒化物などのRu系材料;Cr、Al、Taおよびこれらに窒素を含む窒化物;SiO2、Si34、Al23またはこれらの混合物;などが例示される。これらの中でも、Ru金属単体およびRu合金、CrNおよびSiO2が好ましい。Ru金属単体およびRu合金は、酸素を含まないガスに対してエッチングされ難く、反射型マスクの加工時のエッチングストッパとして機能する点から、特に好ましい。
保護層13がRu合金で形成される場合、Ru合金中のRu含有量は、95at%以上100at%未満が好ましい。反射層12が高屈折率層をなすMo層と低屈折率層をなすSi層との積層構造を一周期として複数周期備える多層反射膜である場合、Ru含有量が上記範囲内であれば、反射層12の最上層のSi層からSiが保護層13に拡散することを抑制することができる。また、保護層13は、EUV光の反射率を十分確保しながら、吸収層14をエッチングした時のエッチングストッパとしての機能を有する。さらに、反射型マスクの洗浄耐性を有することができると共に反射層12の経時的劣化を防止できる。
保護層13の膜厚は、保護層13としての機能を果たすことができる限り特に制限されない。反射層12で反射されたEUV光の反射率を保つ点から、保護層13の膜厚は、1~8nmが好ましく、1.5~6nmがより好ましく、2~5nmがさらに好ましい。
保護層13の形成方法としては、スパッタリング法、またはイオンビームスパッタリング法などの公知の膜形成方法を用いることができる。
(吸収層)
吸収層14は、EUVリソグラフィの反射型マスクに使用するためには、EUV光の吸収係数が高いこと、容易にエッチングできること、および洗浄液に対する洗浄耐性が高いことなどの特性を有する必要がある。
吸収層14は、EUV光を吸収し、EUV光の反射率が極めて低い。具体的には、EUV光が吸収層14の表面に照射された際の、波長13.53nm付近のEUV光の反射率の最大値は、2%以下が好ましい。さらに好ましくは1%以下が望ましい。そのため、吸収層14は、EUV光の吸収係数が高いことが必要である。
さらに、吸収層14は、Cl系ガスやCF系ガスを用いたドライエッチングなどによりエッチングして加工される。そのため、吸収層14は、容易にエッチングできる必要がある。
また、吸収層14は、後述する反射型マスク20の製造時において、エッチング後の反射型マスクブランクに残っているレジストパターン181を洗浄液で除去する際に洗浄液に晒される。その際、洗浄液としては、硫酸過水(SPM)、硫酸、アンモニア、アンモニア過水(APM)、OHラジカル洗浄水、およびオゾン水などが用いられる。
吸収層14の材料にはTa系材料がよく用いられる。TaにNやOやBを加えれば、酸化に対する耐性が向上し、経時的な安定性を向上させることができる。マスク加工後のパターン欠陥検査を容易にするため、吸収層を2層構造、例えばTaN膜上にTaON膜を積層させた構造とすることもよく行われている。
吸収層14を薄膜化するためには、EUV光の吸収係数が大きい材料が必要である。TaにSn、Co、Niからなる群から選ばれる少なくとも一種を加えた合金にすると吸収係数が大きくなる。
吸収層14は、結晶状態がアモルファスであることが好ましい。これにより、吸収層14は、優れた平滑性および平坦度を有することできる。また、吸収層14の平滑性および平坦度が向上することで、吸収体パターン141のエッジラフネスが小さくなり、吸収体パターン141の寸法精度を高くできる。
吸収層14は、単層の膜でもよいし複数の膜からなる多層膜でもよい。吸収層14が単層膜である場合は、マスクブランク製造時の工程数を削減できて生産効率を向上できる。吸収層14が多層膜である場合、吸収層14の上層側の層の光学定数や膜厚を適切に設定することで、検査光を用いて吸収体パターン141を検査する際の反射防止膜として使用できる。これにより、吸収体パターンの検査時における検査感度を向上できる。
吸収層14は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法などの公知の成膜方法を用いて形成できる。例えば、吸収層14として、マグネトロンスパッタリング法を用いてTaN膜を形成する場合、Taターゲットを用い、ArガスとN2ガスの混合ガスを用いた反応性スパッタリング法により、吸収層14を成膜できる。
(その他の層)
本発明の反射型マスクブランクは、図8に示す反射型マスクブランク10Bのように、吸収層14上にハードマスク層15を備えていてもよい。ハードマスク層15は、CrおよびSiからなる群から選択される少なくとも一の元素を含むことが好ましい。ハードマスク層15としては、Cr系膜またはSi系膜など、エッチングに対して耐性の高い材料、具体的には、Cl系ガスやCF系ガスを用いたドライエッチングに対して耐性の高い材料が用いられる。Cr系膜としては、例えば、Cr、およびCrにOまたはNを加えた材料などが挙げられる。具体的には、CrO、CrNおよびCrONが挙げられる。Si系膜としては、Si、並びにSiにO、N、C、およびHからなる群から選択される一種以上を加えた材料などが挙げられる。具体的には、SiO2、SiON、SiN、SiO、Si、SiC、SiCO、SiCN、およびSiCONが挙げられる。中でも、Si系膜は、吸収層14をドライエッチングする際に側壁の後退が生じ難いため好ましい。吸収層14上にハードマスク層15を形成することで、吸収体パターン141の最小線幅が小さくなっても、ドライエッチングを実施できる。そのため、吸収体パターン141の微細化に対して有効である。
本発明の反射型マスクブランクは、図9に示す反射型マスクブランク10Cのように、基板11の反射層12が積層される側とは反対側の第2主面11bに、静電チャック用の裏面導電層16を備えていてもよい。裏面導電層16には、特性として、シート抵抗値が低いことが要求される。裏面導電層16のシート抵抗値は、例えば、250Ω/□以下であり、200Ω/□以下が好ましい。
裏面導電層16の材料は、例えば、CrまたはTaなどの金属、またはこれらの合金あるいは化合物を用いることができる。Crを含む化合物としては、Crに、B、N、O、およびCからなる群から選択される1種以上を含有したCr化合物を用いることができる。Taを含む化合物としては、Taに、B、N、O、およびCからなる群から選択される1種以上を含有したTa化合物を用いることができる。
裏面導電層16の膜厚は、静電チャック用としての機能を満足する限り特に限定されないが、例えば、10~400nmとする。また、この裏面導電層16は、反射型マスクブランク10Cの第2主面11b側の応力調整も備えることができる。すなわち、裏面導電層16は、第1主面11a側に形成された各種層からの応力とバランスをとって、反射型マスクブランク10Cを平坦にするように調整することができる。
裏面導電層16の形成方法は、マグネトロンスパッタリング法またはイオンビームスパッタリング法など公知の成膜方法を用いることができる。
裏面導電層16は、例えば、反射層12を形成する前に、基板11の第2主面11bに形成することができる。
<反射型マスクブランクの製造方法>
次に、図1に示す反射型マスクブランク10Aの製造方法について説明する。図10は、反射型マスクブランク10Aの製造方法の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、基板11上に下部多層膜12aを形成する(下部多層膜12aの形成工程:ステップS11)。下部多層膜12aは、基板11上に、上記のように、公知の成膜方法を用いて所望の膜厚になるように成膜する。
次いで、下部多層膜12a上に位相反転層12bを形成する(位相反転層12bの形成工程:ステップS12)。位相反転層12bは、下部多層膜12a上に、上記のように、公知の成膜方法を用いて所望の膜厚になるように成膜する。
次いで、位相反転層12b上に上部多層膜12cを形成する(上部多層膜12cの形成工程:ステップS13)。上部多層膜12cは、位相反転層12b上に、上記のように、公知の成膜方法を用いて所望の膜厚になるように成膜する。
次いで、上部多層膜12c上に、保護層13を形成する(保護層13の形成工程:ステップS14)。保護層13は、上部多層膜12c上に、公知の膜形成方法を用いて、所望の膜厚になるように成膜する。
次いで、保護層13上に吸収層14を形成する(吸収層14の形成工程:ステップS15)。吸収層14は、保護層13の上に、公知の成膜方法を用いて、所望の膜厚になるように成膜する。
これにより、図1に示すような反射型マスクブランク10Aを得る。
<反射型マスク>
次に、図1に示す反射型マスクブランク10Aを用いて得られる反射型マスクについて説明する。図11は、反射型マスクの構成の一例を示す概略断面図である。図11に示す反射型マスク20は、図1に示す反射型マスクブランク10Aの吸収層14に、所望の吸収体パターン141を形成したものである。
反射型マスク20の製造方法の一例について説明する。図12は、反射型マスク20の製造工程を説明する図である。図12(a)に示すように、上述の、図1に示す反射型マスクブランク10Aの吸収層14上にレジスト層18を形成する。
その後、レジスト層18に所望のパターンを露光する。露光後、レジスト層18の露光部分を現像して、純水で洗浄(リンス)することで、図12(b)に示すように、レジスト層18に所定のレジストパターン181を形成する。
その後、レジストパターン181が形成されたレジスト層18をマスクとして使用して、吸収層14をドライエッチングする。これにより、図12(c)に示すように、レジストパターン181に対応した吸収体パターン141を吸収層14に形成する。エッチングガスとしては、CF4、CHF3などのフッ素系ガス、Cl2、SiCl4、およびCHCl3などの塩素系ガス、塩素系ガスと、O2、He、またはArを所定の割合で含む混合ガスなどを用いることができる。
その後、レジスト剥離液などによりレジスト層18を除去し、吸収層14に所望の吸収体パターン141を形成する。これにより、図11に示すように、吸収層14に、所望の吸収体パターン141が形成された反射型マスク20を得ることができる。
得られた反射型マスク20に、露光装置の照明光学系よりEUV光を照射させる。反射型マスク20に入射したEUV光は、吸収層14のない部分では反射され、吸収層14のある部分では吸収される。その結果、反射されたEUV光の反射光は、露光装置の縮小投影光学系を通って、露光材料(例えば、ウエハなど)に照射される。これにより、吸収層14の吸収体パターン141が露光材料上に転写され、露光材料上に回路パターンが形成される。
例1、例5および例7は比較例であり、例2~4、および例6は実施例である。
[例1]
反射型マスクブランク10Dを図13に示す。反射型マスクブランク10Dは位相反転層12bを反射層12中に有さない。
(反射型マスクブランクの作製)
成膜用の基板11として、SiO2-TiO2系のガラス基板(外形が約152mm角、厚さが約6.3mm)を使用した。なお、ガラス基板の熱膨張係数は0.02×10-7/℃以下であった。ガラス基板を研磨して、表面粗さを二乗平均平方根粗さRqで0.15nm以下、平坦度を100nm以下の平滑な表面に加工した。ガラス基板の裏面上には、マグネトロンスパッタリング法を用いて、厚さが約100nmのCr層を成膜し、静電チャック用の裏面導電層16を形成した。Cr層のシート抵抗値は100Ω/□程度であった。
基板11の裏面に裏面導電層16を成膜した後、基板11の表面にイオンビームスパッタリング法を用いて、Si膜およびMo膜を交互に成膜することを40周期繰り返した。Si膜の膜厚は、約4.0nmとし、Mo膜の膜厚は、約3.0nmとした。これにより、合計の膜厚が約280nm((Si膜:4.0nm+Mo膜:3.0nm)×40)の反射層12(多層反射膜)を形成した。その後、反射層12の上に、イオンビームスパッタリング法を用いてRu層(膜厚が約2.5nm)を成膜して、保護層13を形成した。
次に、保護層13上に、吸収層14を成膜した。吸収層14はTaN膜と反射防止膜の機能を持つTaON膜の2層構造をしている。TaN膜は、マグネトロンスパッタリング法を用いて形成した。スパッタターゲットにはTaを用い、スパッタガスにはArとN2の混合ガスを用いた。TaN膜の膜厚は56nmであった。
TaON膜の成膜にも、マグネトロンスパッタリング法を用いた。スパッタターゲットにはTaを用い、スパッタガスにはArとO2とN2の混合ガスを用いた。TaON膜の膜厚は5nmであった。
(反射率およびマスク3D効果)
反射型マスクブランク10Dの反射率を計算した結果を図14に示す。反射率は波長13.55nm付近で最大値66%となっている。
反射型マスクブランク10Dのマスク3D効果をシミュレーションで検証した。TaNの屈折率は0.948、吸収係数は0.033、TaONの屈折率は0.955、吸収係数は0.025を用いた。
図15にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。露光条件は開口数NA=0.33、コヒーレント因子σ=0.5-0.7の輪帯照明とした。マスクパターンは64nmのスペース(ウエハ上16nm)として、パターンピッチを振って横線と縦線のウエハ上での線幅差を計算した。マスク3D効果で縦線の線幅(VCD)は横線の線幅(HCD)より広くなるため、図15にはH-VバイアスとしてVCD-HCDをプロットしている。H-Vバイアスはピッチに依存して、最大9nmの線幅差がある。この線幅差はマスクパターンの設計値を修正するOPC(Optical Proximity Correction)により補正可能だが、補正値が大きくなると、それだけ計算値と実測値の誤差が大きくなる可能性が高くなり望ましくない。
図16にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。露光条件は開口数NA=0.33、コヒーレント因子σ=0.4-0.8、開き角90度のY方向二重極照明とした。マスクパターンは横方向のL/S(ラインアンドスペース)とし、パターンピッチを128nmから320nm(ウエハ上32nmから80nm)に振ってテレセントリック誤差を計算した。テレセントリック誤差はピッチに依存して、最大8nm/μmとなっている。これは、例えばウエハが100nm結像面から外れた場合、パターン位置が0.8nm横方向にずれることになる。パターン位置がずれると、例えばこのマスクパターンが配線層であった場合、他の配線層との立体的な電気接続に支障が生じる。結果的に、半導体集積回路の歩留まりに影響を与えるため、テレセントリック誤差は極力小さくすることが望ましい。
[例2]
本例では、図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成する。反射型マスクブランク10Cは位相反転層12bを反射層12中に有しており、反射層12は下部多層膜12a、位相反転層12b、および上部多層膜12cを基板11側からこの順番に積層して構成される。
(反射型マスクブランクの作製)
例1との違いは、反射層12の作製方法である。基板11、裏面導電層16、保護層13および吸収層14の作製方法は例1と同一である。
基板11の裏面に裏面導電層16を成膜した後、基板11の表面にイオンビームスパッタリング法を用いて、Si膜およびMo膜を交互に成膜することを15周期繰り返した。Si膜の膜厚は、約4.0nmとし、Mo膜の膜厚は、約3.0nmとした。これにより、合計の膜厚が約105nm((Si膜:4.0nm+Mo膜:3.0nm)×15)の下部多層膜12aを形成した。
下部多層膜12aの最上面はMo膜となっている。その上に位相反転層12bとなるSi膜を7.5nm成膜した。位相反転層の膜厚の増分Δdは3.5nmとなっている。Δdは式(9)を満たしている。
その後、Mo膜およびSi膜を交互に成膜することを25周期繰り返した。Si膜の膜厚は、約4.0nmとし、Mo膜の膜厚は、約3.0nmとした。これにより、合計の膜厚が約175nm((Si膜:4.0nm+Mo膜:3.0nm)×25)の上部多層膜12cを形成した。
以上、下部多層膜12a、位相反転層12b、上部多層膜12cを成膜することにより反射層12を形成した。
反射層12の全層数NMLは81、上部多層膜12cの層数Ntopは50となっている。
裏面導電層16および保護層13を成膜した後に吸収層14を成膜した。吸収膜14の膜厚Tabsは61nm(TaN56nm+TaON5nm)である。NML、Ntop、Tabsは式(5)を満たしている。
(反射率およびマスク3D効果)
反射型マスクブランク10Cの反射率を計算した結果を図14に示す。反射率は波長13.55nm付近で極小値を持ち46%となっている。波長13.55nmでの反射率は例1より小さくなっている。これは、上層多層膜の反射光と下層多層膜の反射光との打ち消し合いが影響している。
反射型マスクブランク10Cのマスク3D効果をシミュレーションで検証した。図15にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は4nmとなり、例1の9nmに比べ、大幅に低減している
図16にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は3nm/μmとなり、例1の8nm/μmに比べ、大幅に低減している。
本例の反射型マスクブランクス10Cを用いることにより、マスク3D効果を大幅に低減できる。
[例3]
本例では、例2と同じく図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成する。例2との違いは、下部多層膜12aの層数、上部多層膜12cの層数Ntopおよび反射膜12の全層数NMLである。
(反射型マスクブランクの作製)
基板11の裏面に裏面導電層16を成膜した後、基板11の表面にイオンビームスパッタリング法を用いて、Si膜およびMo膜を交互に成膜することを30周期繰り返した。Si膜の膜厚は、約4.0nmとし、Mo膜の膜厚は、約3.0nmとした。これにより、合計の膜厚が約210nm((Si膜:4.0nm+Mo膜:3.0nm)×30)の下部多層膜12aを形成した。
下部多層膜12aの最上面はMo膜となっている。その上に位相反転層12bとなるSi膜を7.5nm成膜した。位相反転層の膜厚の増分Δdは3.5nmとなっている。Δdは式(9)を満たしている。
その後、Mo膜およびSi膜を交互に成膜することを30周期繰り返した。Si膜の膜厚は、約4.0nmとし、Mo膜の膜厚は、約3.0nmとした。これにより、合計の膜厚が約210nm((Si膜:4.0nm+Mo膜:3.0nm)×30)の上部多層膜12cを形成した。
以上、下部多層膜12a、位相反転層12b、上部多層膜12cを成膜することにより反射層12を形成した。
反射層12の全層数NMLは121、上部多層膜12cの層数Ntopは60となっている。
裏面導電層16および保護層13を成膜した後に吸収層14を成膜した。吸収膜14の膜厚Tabsは61nmである。NML、Ntop、Tabsは式(5)を満たしている。
(反射率およびマスク3D効果)
反射率を計算した結果を図14に示す。反射率は波長13.55nm付近で極小値を持ち52%となっている。波長13.55nmでの反射率は例1より小さいが例2よりは大きくなっている。これは、上層多層膜の層数を例2より多くしたことが影響している。
反射型マスクブランク10Cのマスク3D効果をシミュレーションで検証した。図15にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は6nmとなり、例1の9nmに比べ、低減している。
図16にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は4nm/μmとなり、例1の8nm/μmに比べ小さい。
本例の反射型マスクブランクス10Cを用いることにより、反射率の低下を抑えつつ、マスク3D効果を低減することができる。
[例4]
本例では、例2と同じく図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成する。例2との違いは吸収膜14の材料および膜厚Tabsである。
(反射型マスクブランクの作製)
例2と同様に反射層12、裏面導電層16および保護層13を成膜した。反射層12の全層数NMLは81、上部多層膜12cの層数Ntopは50である。
吸収層14の材料としてはTaSnを用いた。TaSnのEUV光での屈折率は0.955、吸収係数は0.053を用いた。TaSnの吸収係数はTaNより大きいため、膜厚を薄くできる。
吸収膜14の膜厚Tabsを39nmとした。NML、Ntop、Tabsは式(5)を満たしている。
(反射率およびマスク3D効果)
反射層12の構造は例2と同じである。それゆえ、反射率も例2と同じである。
反射型マスクブランク10Cのマスク3D効果をシミュレーションで検証した。図15にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は1nmとなり、例1の9nmに比べ、低減している。例2の4nmに比べても低減している。
図16にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は1nm/μmとなり、例11の8nm/μmに比べ小さい。
吸収層14を薄膜化した本例の反射型マスクブランクス10Cを用いることにより、マスク3D効果をさらに低減することができる。
[例5]
(反射型マスクブランクの作製)
本例では、例2と同じく図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成した。例2との違いは位相反転層12bの膜厚の増分Δdである。例2ではΔdを3.5nm(ほぼλ/4)としたが、本例ではΔdを7nm(ほぼλ/2)とした。Δdは式(7)を満たしていない。本例では上部多層膜12cから反射する光と下部多層膜12aから反射する光の位相が揃っている。この条件は特許文献2と同一である。
(反射率およびマスク3D効果)
反射率を計算した結果を図17に示す。反射率は例1と同様に波長13.55nm付近で最大値66%となっている。
図18にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は例1と同様に9nmとなっている。
図19にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は例1と同様に8nm/μmとなっている。
本例の反射型マスクブランクス10Cを用いても、マスク3D効果を低減することはできない。
[例6]
(反射型マスクブランクの作製)
本例では、例2と同じく図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成した。例2との違いは位相反転層12bの膜厚の増分Δdである。例2ではΔdを3.5nm(ほぼλ/4)としたが、本例ではΔdを10.5nm(ほぼ3λ/4)とした。Δdは式(7)を満たしている。
(反射率およびマスク3D効果)
反射率を計算した結果を図17に示す。反射率は例2と同様に波長13.55nm付近で極小値となっている。
図18にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は例2より若干小さく3nmとなっている。
図19にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は例2と同様に3nm/μmと小さくなっている。
本例の反射型マスクブランクス10Cを用いれば、マスク3D効果を低減することができる。
[例7]
(反射型マスクブランクの作製)
本例では、例2と同じく図9に示す反射型マスクブランク10Cを作成した。例2との違いは吸収層14の膜厚である。例2では吸収層14の膜厚Tabsは61nm(TaN56nm+TaON5nm)であった。本例ではTabsを90nm(TaN85nm+TaON5nm)まで厚くした。本例の反射層12の全層数NMLは81、上部多層膜12cの層数Ntopは50であり、例2と同じである。NML、Ntop、Tabsは式(5)を満たしていない。
(反射率およびマスク3D効果)
反射層12の構造は例2と同じである。それゆえ、反射率も例2と同じである。
図18にH-Vバイアスのシミュレーション結果を示す。H-Vバイアスの最大値は例1と同様に9nmと大きくなっている。
図19にテレセントリック誤差のシミュレーション結果を示す。テレセントリック誤差の最大値は6nm/μmと例1の8nm/μmに比べれば若干小さいが、例2の3nm/μmと比べるとはるかに大きくなっている。
本例の反射型マスクブランクス10Cを用いても、マスク3D効果を低減することはできない。本例では、反射層12中の反射面は浅くなっているが、その効果を吸収層14の厚膜化が打ち消している。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本出願は、2019年1月21日出願の日本特許出願2019-007681に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
10A,10B,10C,10D 反射型マスクブランク
11 基板
11a 第1主面
11b 第2主面
12 反射層
12a 下部多層膜
12b 位相反転層
12c 上部多層膜
13 保護層
14 吸収層
15 ハードマスク層
16 裏面導電層
18 レジスト層
20 反射型マスク
141 吸収体パターン
181 レジストパターン

Claims (12)

  1. 基板上に、EUV光を反射する反射層と、保護層と、EUV光を吸収する吸収層とを基板側からこの順に有する反射型マスクブランクであって、
    前記反射層は、高屈折率層および低屈折率層を1周期として、前記高屈折率層および低屈折率層を複数周期備える多層反射膜であり、
    前記反射層中に、前記高屈折率層および前記低屈折率層のいずれか一方の膜厚をΔd([単位:nm])だけ厚くした位相反転層を一層備え、
    前記位相反転層の膜厚の増分Δd[単位:nm]は
    (1/4+m/2)×13.53-1.0≦Δd≦(1/4+m/2)×13.53+1.0 (ただし、mは0以上の整数)
    の関係を満たし、
    前記反射層の全層数をNML、前記反射層のうち、前記位相反転層より上にある上部多層膜の層数をNtop、前記吸収層の膜厚をTabs[単位:nm]としたとき、
    abs+80tanh(0.037NML)-1.6exp(-0.08Ntop)(NML-Ntop2<140
    の関係を満たすことを特徴とする反射型マスクブランク。
  2. 前記高屈折率層の材料はSiを含み、前記低屈折率層の材料はMoおよびRuからなる群から選択される少なくとも一種の金属を含むことを特徴とする請求項1記載の反射型マスクブランク。
  3. 前記高屈折率層の材料がSi、前記低屈折率層の材料がMoであり、周期長が6.5~7.5nmの範囲にあり、かつΓMo(Mo層の厚さ/周期長)が0.25~0.7の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の反射型マスクブランク。
  4. 前記低屈折率層と前記高屈折率層との間に膜厚1nm以下のバッファ層を設けることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の反射型マスクブランク。
  5. 前記バッファ層の材料はB4Cであることを特徴とする請求項4に記載の反射型マスクブランク。
  6. 前記上部多層膜の層数Ntopは20以上100以下であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の反射型マスクブランク。
  7. 前記吸収層の上にハードマスク層を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の反射型マスクブランク。
  8. 前記ハードマスク層は、CrおよびSiからなる群から選択される少なくとも一の元素を含むことを特徴とする請求項7に記載の反射型マスクブランク。
  9. 前記基板の裏面に裏面導電層を有することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の反射型マスクブランク。
  10. 前記裏面導電層の材料は、CrまたはTa、またはこれらの合金あるいは化合物であることを特徴とする請求項9に記載の反射型マスクブランク。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の反射型マスクブランクの前記吸収層に、パターンが形成されている反射型マスク。
  12. 請求項1~10のいずれか一項に記載の反射型マスクブランクの製造方法であって、
    記反射層は下部多層膜と、前記位相反転層と、前記上部多層膜とを、前記基板側からこの順に積層して構成され、
    記基板上に前記下部多層膜を形成し、
    前記下部多層膜の上に前記位相反転層を形成し、
    前記位相反転層の上に前記上部多層膜を形成し、
    前記上部多層膜の上に前記保護を形成し、
    前記保護層の上に、前記吸収層を形成する、
    ことを特徴とする反射型マスクブランクの製造方法。
JP2020568106A 2019-01-21 2020-01-16 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法 Active JP7447812B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019007681 2019-01-21
JP2019007681 2019-01-21
PCT/JP2020/001316 WO2020153228A1 (ja) 2019-01-21 2020-01-16 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020153228A1 JPWO2020153228A1 (ja) 2021-12-02
JP7447812B2 true JP7447812B2 (ja) 2024-03-12

Family

ID=71735481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020568106A Active JP7447812B2 (ja) 2019-01-21 2020-01-16 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210349387A1 (ja)
JP (1) JP7447812B2 (ja)
KR (1) KR20210114414A (ja)
TW (1) TWI822945B (ja)
WO (1) WO2020153228A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11762278B2 (en) 2021-06-16 2023-09-19 Applied Materials, Inc. Multilayer extreme ultraviolet reflectors
US20230032950A1 (en) * 2021-07-30 2023-02-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Euv photo masks and manufacturing method thereof

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030091910A1 (en) 2001-11-09 2003-05-15 Siegfried Schwarzl Reflection mask for EUV-lithography and method for fabricating the reflection mask
US20040002009A1 (en) 2002-06-27 2004-01-01 Pei-Yang Yan Re-usable extreme ultraviolet lithography multilayer mask blank
JP2006179553A (ja) 2004-12-21 2006-07-06 Toppan Printing Co Ltd 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法
JP2007108516A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2007109964A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2008539573A (ja) 2005-04-26 2008-11-13 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 位相シフトを有するeuvマスクにおける調整可能なマスクブランク構造体
JP2011249391A (ja) 2010-05-24 2011-12-08 Panasonic Corp 反射型フォトマスク及びその製造方法並びにパターン形成方法
JP2014123747A (ja) 2008-09-19 2014-07-03 Carl Zeiss Smt Gmbh 反射光学素子とその製造方法
WO2014181858A1 (ja) 2013-05-09 2014-11-13 株式会社ニコン 光学素子、投影光学系、露光装置及びデバイス製造方法
JP2015008283A (ja) 2013-05-31 2015-01-15 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法
US20170235217A1 (en) 2016-02-11 2017-08-17 Globalfoundries Inc. A photomask structure with an etch stop layer that enables repairs of drtected defects therein and extreme ultraviolet(euv) photolithograpy methods using the photomask structure
WO2018219572A1 (en) 2017-06-01 2018-12-06 Asml Netherlands B.V. Patterning device

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6607862B2 (en) * 2001-08-24 2003-08-19 Intel Corporation Damascene extreme ultraviolet lithography alternative phase shift photomask and method of making
JP4144301B2 (ja) * 2002-09-03 2008-09-03 株式会社ニコン 多層膜反射鏡、反射型マスク、露光装置及び反射型マスクの製造方法
US6986971B2 (en) * 2002-11-08 2006-01-17 Freescale Semiconductor, Inc. Reflective mask useful for transferring a pattern using extreme ultraviolet (EUV) radiation and method of making the same
WO2005038886A1 (ja) 2003-10-15 2005-04-28 Nikon Corporation 多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、及び露光装置
EP1584979A1 (en) * 2004-04-08 2005-11-15 Schott AG Mask blank having a protection layer
ATE482466T1 (de) * 2004-12-10 2010-10-15 Toppan Printing Co Ltd Reflektierender fotomaskenrohling, reflektierende fotomaske und verfahren zur herstellung von halbleiterbauelementen unter verwendung dieser
JP4703354B2 (ja) * 2005-10-14 2011-06-15 Hoya株式会社 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2007134464A (ja) 2005-11-09 2007-05-31 Canon Inc 多層膜を有する光学素子及びそれを有する露光装置
FR2899697B1 (fr) * 2006-04-07 2009-11-27 Commissariat Energie Atomique Masque de photolitographie en extreme ultra-violet, avec couche d'arret resonante
CN102089860B (zh) * 2008-07-14 2014-03-12 旭硝子株式会社 Euv光刻用反射型掩模基板及euv光刻用反射型掩模
WO2011157643A1 (en) * 2010-06-15 2011-12-22 Carl Zeiss Smt Gmbh Mask for euv lithography, euv lithography system and method for optimising the imaging of a mask
JP6377361B2 (ja) * 2013-02-11 2018-08-22 Hoya株式会社 多層反射膜付き基板及びその製造方法、反射型マスクブランクの製造方法、反射型マスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP2014160752A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Asahi Glass Co Ltd Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクおよび該マスクブランク用反射層付基板
KR102219307B1 (ko) * 2013-02-22 2021-02-23 호야 가부시키가이샤 반사형 마스크블랭크의 제조방법, 및 반사형 마스크의 제조방법
WO2018074512A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP7063075B2 (ja) * 2017-04-17 2022-05-09 Agc株式会社 Euv露光用反射型マスクブランク、および反射型マスク

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030091910A1 (en) 2001-11-09 2003-05-15 Siegfried Schwarzl Reflection mask for EUV-lithography and method for fabricating the reflection mask
US20040002009A1 (en) 2002-06-27 2004-01-01 Pei-Yang Yan Re-usable extreme ultraviolet lithography multilayer mask blank
JP2006179553A (ja) 2004-12-21 2006-07-06 Toppan Printing Co Ltd 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法
JP2008539573A (ja) 2005-04-26 2008-11-13 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 位相シフトを有するeuvマスクにおける調整可能なマスクブランク構造体
JP2007108516A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2007109964A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Hoya Corp 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2014123747A (ja) 2008-09-19 2014-07-03 Carl Zeiss Smt Gmbh 反射光学素子とその製造方法
JP2011249391A (ja) 2010-05-24 2011-12-08 Panasonic Corp 反射型フォトマスク及びその製造方法並びにパターン形成方法
WO2014181858A1 (ja) 2013-05-09 2014-11-13 株式会社ニコン 光学素子、投影光学系、露光装置及びデバイス製造方法
JP2015008283A (ja) 2013-05-31 2015-01-15 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法
US20170235217A1 (en) 2016-02-11 2017-08-17 Globalfoundries Inc. A photomask structure with an etch stop layer that enables repairs of drtected defects therein and extreme ultraviolet(euv) photolithograpy methods using the photomask structure
WO2018219572A1 (en) 2017-06-01 2018-12-06 Asml Netherlands B.V. Patterning device

Also Published As

Publication number Publication date
TW202034064A (zh) 2020-09-16
TWI822945B (zh) 2023-11-21
WO2020153228A1 (ja) 2020-07-30
US20210349387A1 (en) 2021-11-11
KR20210114414A (ko) 2021-09-23
JPWO2020153228A1 (ja) 2021-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7082606B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP7250511B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法
TWI811369B (zh) 反射型光罩基底、反射型光罩、以及反射型光罩及半導體裝置之製造方法
US8709685B2 (en) Reflective mask blank and method of manufacturing a reflective mask
JP7193344B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
JPWO2018135468A1 (ja) 導電膜付き基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク及び半導体装置の製造方法
US20110281207A1 (en) Reflective mask blank and method of manufacturing a reflective mask
JP7268211B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法
TWI680344B (zh) 反射型光罩基底、反射型光罩及反射型光罩基底之製造方法
JP7263908B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク及び反射型マスクブランクの製造方法
JP7447812B2 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法
KR102002441B1 (ko) 반사형 마스크 블랭크, 반사형 마스크 및 그 제조 방법, 및 반도체 장치의 제조 방법
WO2020184473A1 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP2023175863A (ja) 反射型マスクブランクおよび反射型マスク
TW202227898A (zh) Euvl用反射型光罩基底、euvl用反射型光罩、及euvl用反射型光罩之製造方法
JP2021105727A (ja) 反射型マスク、並びに反射型マスクブランク及び半導体装置の製造方法
WO2023136183A1 (ja) 反射型マスクブランク、反射型マスク、反射型マスクの製造方法
JP2022093271A (ja) Euvl用反射型マスクブランク、euvl用反射型マスク、およびeuvl用反射型マスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210909

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7447812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150