JP7446528B2 - 車載機器 - Google Patents

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Description

本開示は、車載機器に関する。
鉄道車両に搭載される車載機器には、電子部品の通電時の発熱による損傷を防ぐため、電子部品に熱的に接続され、電子部品を冷却する冷却装置を備えるものがある。冷却装置は、一例として、電子部品から伝達された熱を、周囲の空気に放熱することで、電子部品を冷却する。
車載機器が備える冷却装置の一例として特許文献1に開示されている熱交換器システムは、車両の屋根上に設けられる熱交換器と、鉄道車両の進行方向において熱交換器に隣接した位置に設置されている他の機器に取り付けられ、空気を熱交換器に導く導風板と、を備える。
特開2018-43611号公報
特許文献1に開示されている導風板は、水平面に対して傾いていて、他の機器から熱交換器に向かって延びる。このため、導風板は鉄道車両の進行方向に長くなり、鉄道車両の進行方向における熱交換器システムの装置寸法が増大してしまう。この課題は、屋根上に設けられる車載機器に限られず、冷却装置を備える車載機器で起こり得る。
本開示は上述の事情に鑑みてなされたものであり、車載機器の大型化を抑制しながら冷却性能を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の車載機器は、筐体と、1つまたは複数の冷却装置と、1つまたは複数の乱流発生部材と、を備える。筐体は、鉄道車両に取り付けられ、発熱する電子部品を収容する。1つまたは複数の冷却装置は、電子部品に熱的に接続された状態で筐体に取り付けられて筐体の外部に位置し、電子部品から伝達された熱を、放熱部から鉄道車両の走行によって生じる走行風に放熱する。1つまたは複数の乱流発生部材は、走行風の流路に設けられ、1つまたは複数の冷却装置の少なくともいずれかに到達するまでの走行風の一部の流れを妨げることで乱流を発生させる。乱流発生部材は、冷却装置の放熱部とは別体である。1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、冷却装置が取り付けられる筐体の面において、該冷却装置から離隔した状態で、筐体に直接的に取り付けられる。
本開示に係る車載機器は、走行風の流路に設けられ、1つまたは複数の冷却装置の少なくともいずれかに到達するまでの走行風の一部の流れを妨げることで乱流を発生させる1つまたは複数の乱流発生部材を備える。乱流を発生させることで筐体の周囲に剥離渦が生じることが抑制され、冷却装置により多くの空気を流し、電子部品の冷却性能を高めることが可能となる。冷却装置に向かって延びる導風板を設ける必要がないため、車載機器の大型化を抑制しながら、車載機器の冷却性能を向上させることが可能となる。
実施の形態1に係る車載機器が搭載された鉄道車両の側面図 実施の形態1に係る車載機器の上面図 実施の形態1に係る車載機器の正面図 実施の形態1に係る車載機器の図3におけるIV-IV線での矢視断面図 実施の形態1に係る車載機器の図4におけるV-V線での矢視断面図 比較例である車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態1に係る車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態2に係る車載機器の上面図 実施の形態2に係る車載機器の図8におけるIX-IX線での矢視断面図 実施の形態2に係る車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態3に係る車載機器の上面図 比較例である車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態3に係る車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態4に係る車載機器が搭載された鉄道車両の側面図 実施の形態4に係る車載機器の上面図 比較例である車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態4に係る車載機器における空気の流れを示す図 実施の形態に係る車載機器の第1変形例の上面図 実施の形態に係る車載機器の第2変形例が搭載された鉄道車両の側面図 実施の形態に係る車載機器の第2変形例の正面図 実施の形態に係る車載機器の第3変形例の側面図 実施の形態に係る車載機器の第3変形例の正面図 実施の形態に係る車載機器の第4変形例の上面図 実施の形態に係る車載機器の第4変形例の正面図 実施の形態に係る車載機器の第5変形例の側面図 実施の形態に係る車載機器の第5変形例の正面図
以下、本開示の実施の形態に係る車載機器について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
鉄道車両に搭載される車載機器を例にして、車載機器1について説明する。図1に示すように、車載機器1は、鉄道車両100が備える車体101の床下に取り付けられる。図1において、X軸は鉄道車両100の幅方向を示す。Y軸は鉄道車両100の進行方向を示す。Z軸は、X軸およびY軸に直交する。鉄道車両100が水平に位置している状態で、X軸およびY軸は水平方向に延び、Z軸は鉛直方向に延びる。
鉄道車両100は、Y軸正方向またはY軸負方向に進行する。鉄道車両100がY軸正方向に進行すると、Y軸負方向に空気が流れる。一方、鉄道車両100がY軸負方向に進行すると、Y軸正方向に空気が流れる。上述のように、鉄道車両100が走行する際には、鉄道車両100の進行方向の反対方向に向かう空気の流れである走行風が生じる。
車載機器1は、例えば、電力供給線を介して変電所から電力を取得する集電装置から供給される電力を鉄道車両100の推進力を生じさせる電動機に供給するための三相交流電力に変換して、三相交流電力を電動機に供給する電力変換装置である。車載機器1は、車体101の床下に取り付けられる筐体10と、筐体10に取り付けられる冷却装置11と、鉄道車両100の走行によって生じる走行風の流路に設けられる乱流発生部材12a,12bと、を備える。
筐体10は、図示しない取付部材によって、車体101の床下に取り付けられる。図2および車載機器1をY軸負方向に見た図である図3に示すように、筐体10の外面の内、X軸正方向に向く面に冷却装置11が取り付けられている。図3におけるIV-IV線での矢視断面図である図4および図4におけるV-V線での矢視断面図である図5に示すように、筐体10のX軸正方向に向く面に開口10aが形成されている。開口10aは、冷却装置11によって塞がれている。
冷却装置11は、放熱対象の電子部品13が取り付けられる受熱ブロック14と、電子部品13から受熱ブロック14を介して伝達された熱を、周囲を流れる走行風に放熱する放熱部15と、放熱部15を覆うカバー16と、を有する。
電子部品13は、筐体10に収容され、受熱ブロック14の第1主面14aに取り付けられる。電子部品13は、通電されると発熱する素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。
受熱ブロック14は、電子部品13が取り付けられる第1主面14aと、第1主面14aの反対に位置し、放熱部15が取り付けられる第2主面14bとを有する。電子部品13および放熱部15が取り付けられた受熱ブロック14は、筐体10の開口10aを筐体10の内側から第2主面14bで塞いだ状態で筐体10に取り付けられる。受熱ブロック14は、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、受熱ブロック14と筐体10との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で筐体10に取り付けられればよい。具体的には、受熱ブロック14は、嵌合、ろう付け、溶接、接着剤を用いた接着、締結部材を用いた締結等の取り付け方法で筐体10の内面に取り付けられる。
例えば、受熱ブロック14は、開口10aを塞ぐことができる大きさの平らな板状部材で形成される。受熱ブロック14は、熱伝導率の高い材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で形成されることが好ましい。
放熱部15は、電子部品13から受熱ブロック14を介して伝達された熱を、走行風に放熱する。これにより、電子部品13が冷却される。実施の形態1では、放熱部15は、複数のフィン15aを有する。各フィン15aは、熱伝導率の高い材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で形成される。
複数のフィン15aは、主面がXY平面に平行な向きで互いにZ軸方向に離隔して受熱ブロック14の第2主面14bに取り付けられる。各フィン15aは、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、各フィン15aと受熱ブロック14との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で受熱ブロック14に取り付けられればよい。具体的には、各フィン15aは、嵌合、ろう付け、溶接、接着剤を用いた接着、締結部材を用いた締結等の取り付け方法で受熱ブロック14の第2主面14bに取り付けられる。
カバー16は、放熱部15を覆って筐体10に取り付けられる。カバー16には、走行風をカバー16の内部に流入させ、または、カバー16の内部に流入した走行風を流出させる通風孔17が形成される。詳細には、カバー16の各面に通風孔17が形成される。カバー16は、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、カバー16と筐体10との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で筐体10に取り付けられればよい。具体的には、カバー16は、嵌合、ろう付け、溶接、接着剤を用いた接着、締結部材を用いた締結等の取り付け方法で、放熱部15を覆って筐体10に取り付けられる。
図2に示すように、乱流発生部材12a,12bは、走行風の流路、具体的には、車載機器1の近傍における走行風の流路に設けられる。乱流発生部材12a,12bは、走行風の一部の流れを妨げ、走行風の残りの一部を車載機器1に沿って導くことで、乱流を発生させる。車載機器1の近傍における走行風の流路は、例えば、車載機器1の外面からの距離が50ミリメートル以下である車載機器1の周囲の空間である。Y軸正方向またはY軸負方向に進行する鉄道車両100において、冷却装置11に到達するまでの走行風の一部の流れを妨げるために、乱流発生部材12a,12bは、冷却装置11をY軸方向に挟む位置で筐体10の外面に取り付けられる。
実施の形態1では、乱流発生部材12a,12bは、筐体10の外面の内、X軸に交差する面、具体的には、X軸正方向を向く面のY軸方向の両端部に取り付けられる。詳細には、図1および図3に示すように、複数の乱流発生部材12aは、筐体10のX軸正方向を向く面のY軸正方向側の端部にZ軸方向に並んで設けられる。同様に、複数の乱流発生部材12bは、筐体10のX軸正方向を向く面のY軸負方向側の端部にZ軸方向に並んで設けられる。
例えば、乱流発生部材12a,12bは、錐体の形状を有する。詳細には、乱流発生部材12a,12bは、頂点が面取りされた錐体の形状を有する。頂点が面取りされているため、乱流発生部材12a,12bは、先端が滑らかな突起である。実施の形態1では、乱流発生部材12a,12bは、底面の各辺が30ミリメートル以上、かつ、50ミリメートル以下であって、高さが30ミリメートル以上、かつ、50ミリメートル以下であって、頂点が面取りされた四角錐である。
錐体の形状を有する乱流発生部材12a,12bは、錐体の底面が筐体10に当接した状態で、筐体10に取り付けられる。詳細には、乱流発生部材12a,12bは、溶接または締結部材による締結によって、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、乱流発生部材12a,12bのそれぞれと筐体10との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で筐体10に取り付けられればよい。
乱流発生部材12a,12bは、走行風に含まれる異物、例えば、砂、石等が接触しても損傷しない程度の強度を有する部材で形成されることが好ましい。例えば、乱流発生部材12a,12bは、アルミニウムで形成される。
上記形状の乱流発生部材12a,12bが走行風の流路に設けられることで、走行風の一部の流れが妨げられて、乱流が発生する。換言すれば、走行風の一部が乱流発生部材12a,12bの少なくともいずれかに衝突することによって走行風の一部の流れが妨げられ、走行風の他の一部が各乱流発生部材12aの間または各乱流発生部材12bの間を通って筐体10に沿って流れることで、走行風が乱流となる。
上記構成を有する車載機器1の周囲における走行風の流れについて、鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合を例にして、以下に説明する。比較例として、乱流発生部材を備えない車載機器6の周囲における走行風の流れを図6に示す。図6において、車載機器6の周囲における走行風の流れを実線の矢印で示す。車載機器6の構成は、乱流発生部材を除いて、車載機器1の構成と同様である。図の複雑化を避けるため、図6では、車載機器6が備える筐体60と冷却装置61の外形のみが示され、冷却装置61が備えるカバーの通風孔の記載は省略されている。
鉄道車両100の進行方向前方から進行方向後方に向かって流れる走行風、換言すれば、Y軸負方向に流れる走行風は、車載機器6の近傍で層流AL1を形成している。車載機器6の周囲に層流AL1が流れることで、車載機器6が備える筐体60の近傍に層流境界層が形成される。筐体60の角によって、走行風の流路の形状が変化するため、図6に一点鎖線で示す領域R1において、筐体60の周りの層流境界層が剥離し、筐体60の近傍に剥離渦AS1が生じる。剥離渦AS1は、一部が走行風と反対方向に向かう空気の流れである。領域R1は、冷却装置61よりY軸正方向側であって、筐体60のX軸正方向に向く面に隣接する領域である。筐体60の端面で走行風が剥離し、走行風の主流は筐体60から離れる方向に流れる。冷却装置61の進行方向前面には、剥離渦AS1が生じるため、冷却装置61の内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
車載機器1の周囲における走行風の流れを図7に示す。図7において、車載機器1の周囲における走行風の流れを実線の矢印で示し、冷却装置11の内部の走行風の流れを点線の矢印で示す。図の複雑化を避けるため、図7では、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17の記載は省略されている。Y軸負方向に流れる走行風は、車載機器1の近傍で層流AL1を形成している。車載機器1の周囲に層流AL1が流れることで、車載機器1が備える筐体10の近傍に層流境界層が形成される。筐体10の角の近傍に乱流発生部材12aが設けられているため、領域R1において、走行風は乱流AT1となる。
乱流発生部材12aによって、乱流AT1が発生することで、換言すれば、走行風が乱流AT1となることで、筐体10の近傍には乱流境界層が形成される。走行風が筐体10の近傍を流れる際は、筐体10の表面での速度勾配が下流に向かうにつれて減少し、速度勾配が0になる位置、すなわち、剥離点において境界層の剥離が生じる。乱流境界層は、層流境界層と比べて、筐体10の表面での速度勾配が大きいため、乱流境界層が形成される位置から剥離点までの距離は、層流境界層が形成される位置から剥離点までの距離より長い。換言すれば、乱流境界層は、層流境界層よりも剥離しにくい。このため、乱流AT1が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
乱流AT1である走行風は、筐体10から離れることおよび筐体10に近づくことを繰り返しながら筐体10に沿ってY軸負方向に流れ、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。カバー16の内部に流入した走行風は、放熱部15が有する図5に示す複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、図7に示すように、層流AL2となる。車載機器1においては、車載機器6と比べて、より多くの走行風が冷却装置11に流入するため、車載機器1の冷却性能が向上する。
鉄道車両100がY軸負方向に進行する場合も同様に、乱流発生部材12bによって乱流となった走行風が、筐体10から離れることおよび筐体10に近づくことを繰り返しながら筐体10に沿ってY軸正方向に流れ、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。
乱流発生部材12a,12bは、図6に示すように乱流発生部材12a,12bがない場合に剥離渦が生じる位置である剥離点に相当する位置に設けられることが好ましい。詳細には、鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合に剥離渦が生じる位置に乱流発生部材12aが設けられ、鉄道車両100がY軸負方向に進行する場合に剥離渦が生じる位置に乱流発生部材12bが設けられることが好ましい。剥離渦が生じる位置として、走行風の流路の形状が変わる位置、例えば、図7に示すように、筐体10の角の近傍の位置、具体的には、筐体10のX軸正方向に向く面のY軸方向の両端部が用いられてもよいし、シミュレーションによって求められた剥離渦が生じる位置が用いられてもよい。
以上説明した通り、実施の形態1に係る車載機器1において、走行風の流路に設けられる乱流発生部材12a,12bによって乱流が生じることで、剥離渦の発生が抑制されるため、走行風は筐体10に沿って流れる。この結果、冷却装置11により多くの空気を流入させることが可能となり、車載機器1の冷却性能が向上する。車載機器1の冷却性能を向上させるために、車載機器1は、乱流発生部材12a,12bを備えればよく、冷却装置11に向かって延びる導風板を必要としないため、車載機器1の大型化が抑制される。
(実施の形態2)
車載機器の構成は、剥離渦の発生を抑制しながら冷却装置11により多くの走行風を流す構成であればよく、上述の例に限られない。乱流発生部材12aまたは乱流発生部材12bで発生した乱流が整流されてから冷却装置11に流入する車載機器2について実施の形態2で説明する。
図8に示すように、車載機器2は、実施の形態1に係る車載機器1の構成に加えて、走行風の流路において乱流発生部材12aと冷却装置11との間に設けられ、走行風を整流する整流部材18aと、走行風の流路において乱流発生部材12bと冷却装置11との間に設けられ、走行風を整流する整流部材18bと、を備える。
整流部材18a,18bの構成は互いに同じであるため、整流部材18aについて図8におけるIX-IX線での矢視断面図である図9に示す。車載機器2は、Z軸方向に互いに離隔して並べられて、筐体10に取り付けられる複数の整流部材18aを備える。各整流部材18aは、主面がXY平面に平行に位置する板状の形状を有する。同様に、車載機器2は、Z軸方向に互いに離隔して並べられて、筐体10に取り付けられる複数の整流部材18bを備える。
各整流部材18a,18bは、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、各整流部材18a,18bと筐体10との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で筐体10に取り付けられればよい。具体的には、各整流部材18a,18bは、嵌合、ろう付け、溶接、接着剤を用いた接着、締結部材を用いた締結等の取り付け方法で筐体10に取り付けられる。
鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合、整流部材18aは、乱流発生部材12aで生じた乱流を整流し、冷却装置11に導く。鉄道車両がY軸負方向に進行する場合、整流部材18bは、乱流発生部材12bで生じた乱流を整流し、冷却装置11に導く。乱流が整流されてから冷却装置11に導かれることで、走行風がスムーズに冷却装置11に流れ、車載機器2の冷却性能が向上する。
上記構成を有する車載機器2の周囲における走行風の流れについて鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合を例にして、図10を用いて以下に説明する。図10の見方は図7と同様である。実施の形態1と同様に、Y軸負方向に流れる走行風は、車載機器2の近傍で層流AL1を形成し、領域R1において、走行風は乱流AT1となる。乱流AT1は、整流部材18aによって整流されて層流AL3となる。整流部材18aを通過することで層流AL3となった走行風は、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。カバー16の内部に流入した走行風は、放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで再度整流されて、層流AL2となる。
鉄道車両100がY軸負方向に進行する場合も同様に、乱流発生部材12bによって乱流となった走行風が整流部材18bによって層流となって、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。
整流部材18a,18bのそれぞれと冷却装置11との間隔が長くなると、整流部材18a,18bのそれぞれと冷却装置11との間で層流境界層が剥離して剥離渦が生じ得る。剥離渦の発生を抑制するためには、整流部材18a,18bのそれぞれと冷却装置11との間隔は、剥離渦が生じ得る距離より短いことが好ましい。剥離渦が生じ得る距離は、例えば、シミュレーションによって求めることが可能である。
以上説明した通り、実施の形態2に係る車載機器2において、乱流発生部材12aまたは乱流発生部材12bで乱流となった走行風は、整流部材18aまたは整流部材18bによって整流される。整流部材18aまたは整流部材18bによって整流された走行風は、冷却装置11に導かれる。このため、走行風が冷却装置11によりスムーズに流れ、車載機器2の冷却性能は、車載機器1の冷却性能より高い。
(実施の形態3)
実施の形態1,2において、車載機器1,2は1つの冷却装置11を備えるが、冷却装置の個数は任意である。複数の冷却装置11a,11bを備える車載機器3について実施の形態3で説明する。
図11に示す車載機器3は、鉄道車両100の進行方向、すなわち、Y軸方向に互いに離隔した位置に並べて設けられる冷却装置11a,11bを備える。冷却装置11a,11bの構成は、実施の形態1に係る車載機器1が備える冷却装置11と同様である。冷却装置11aが備えるカバー16aには、走行風をカバー16aの内部に流入させ、または、カバー16aの内部に流入した走行風を流出させる通風孔17aが形成される。冷却装置11bが備えるカバー16bには、走行風をカバー16bの内部に流入させ、または、カバー16bの内部に流入した走行風を流出させる通風孔17bが形成される。
車載機器3は、冷却装置11aの外面に取り付けられる乱流発生部材19a,19bと、冷却装置11bの外面に取り付けられる乱流発生部材19c,19dと、を備える。乱流発生部材19a-19dの形状および乱流発生部材19a-19dを形成する部材は、実施の形態1に係る車載機器1が備える乱流発生部材12a,12bと同じである。乱流発生部材19a,19bは、冷却装置11aが備えるカバー16aに取り付けられる。実施の形態3では、乱流発生部材19a,19bは、カバー16aのX軸に交差する面、具体的には、X軸正方向を向く面のY軸方向の両端部に取り付けられる。乱流発生部材19c,19dは、冷却装置11bが備えるカバー16bに取り付けられる。実施の形態3では、乱流発生部材19c,19dは、カバー16bのX軸に交差する面、具体的には、X軸正方向を向く面のY軸方向の両端部に取り付けられる。
乱流発生部材19a-19dが走行風の流路に設けられることで、走行風の一部の流れが妨げられて、乱流が発生する。換言すれば、走行風の一部が乱流発生部材19a-19dの少なくともいずれかに衝突することによって走行風の一部の流れが妨げられ、走行風の他の一部が各乱流発生部材19aの間、各乱流発生部材19bの間、各乱流発生部材19cの間、または、各乱流発生部材19dの間を通ってカバー16aまたはカバー16bに沿って流れることで、走行風が乱流となる。
上記構成を有する車載機器3の周囲における走行風の流れについて、鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合を例にして、以下に説明する。比較例として、乱流発生部材を備えない車載機器7の周囲における走行風の流れを図12に示す。図12の見方は、図6と同様である。車載機器7の構成は、乱流発生部材を除いて、車載機器3の構成と同様である。図の複雑化を避けるため、図12では、車載機器7が備える筐体70と冷却装置71a,71bの外形のみが示され、冷却装置71a,71bが備えるカバーの通風孔の記載は省略されている。
Y軸負方向に流れる走行風は、車載機器7の近傍で層流AL1を形成している。車載機器7の周囲に層流AL1が流れることで、車載機器7が備える筐体70の近傍に層流境界層が形成される。筐体70の角によって、走行風の流路の形状が変化するため、図12に一点鎖線で示す領域R2において、筐体70の周りの層流境界層が剥離することで、筐体70の近傍に剥離渦AS1が生じる。領域R2は、冷却装置71aより鉄道車両100の進行方向前方、換言すれば、冷却装置71aよりY軸正方向側であって、筐体70のX軸正方向に向く面に隣接する領域である。筐体70の端面で走行風が剥離し、走行風の主流は筐体70から離れる方向に流れる。冷却装置71aの進行方向前面には、剥離渦AS1が生じるため、冷却装置71aの内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
冷却装置71aは、筐体70の外面からX軸正方向に突出しているため、冷却装置71aによって、走行風の流路の形状が変化する。このため、冷却装置71aよりX軸正方向側に位置する領域R3において、冷却装置71aの周りの層流境界層が剥離することで、冷却装置71aの近傍に剥離渦AS2が生じる。冷却装置71aの端面で走行風が剥離し、走行風の主流は冷却装置71aから離れる方向に流れる。冷却装置71aのX軸正方向側に剥離渦AS2が生じるため、冷却装置71aの内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
冷却装置71a,71bはY軸方向に間隔を空けて設けられているため、冷却装置71aよりY軸負方向側であって、かつ、冷却装置71bよりY軸正方向側に位置する領域R4において、走行風の流路の形状が変化する。このため、領域R4において、筐体70の周りの層流境界層が剥離することで、筐体70の近傍に剥離渦AS3が生じる。冷却装置71a,71bの間であって、筐体71のX軸正方向側で走行風が剥離し、走行風の主流は筐体70から離れる方向に流れる。冷却装置71bの進行方向前面には、剥離渦AS3が生じるため、冷却装置71bの内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
冷却装置71bは、筐体70の外面からX軸正方向に突出しているため、冷却装置71bによって、走行風の流路の形状が変化する。このため、冷却装置71bよりX軸正方向側に位置する領域R5において、冷却装置71bの周りの層流境界層が剥離することで、冷却装置71bの近傍に剥離渦AS4が生じる。冷却装置71bの端面で走行風が剥離し、走行風の主流は冷却装置71bから離れる方向に流れる。冷却装置71bのX軸正方向側に剥離渦AS4が生じるため、冷却装置71bの内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
車載機器3の周囲における走行風の流れを図13に示す。図の見方は、図7と同様である。図の複雑化を避けるため、図13では、冷却装置11a,11bが備えるカバー16a,16bの通風孔17a,17bの記載は省略されている。Y軸負方向に流れる走行風は、車載機器3の近傍で層流AL1を形成している。車載機器3の周囲に層流AL1が流れることで、車載機器3が備える筐体10の近傍に層流境界層が形成される。図12と同様に、領域R2において、筐体10の周りの層流境界層が剥離することで、筐体10の近傍に剥離渦AS1が生じる。
図13に示すように、冷却装置11aのカバー16aの角に乱流発生部材19aが設けられているため、領域R3において、走行風は乱流AT1となる。乱流AT1は、冷却装置11aから離れることおよび冷却装置11aに近づくことを繰り返しながらカバー16aに沿ってY軸負方向に流れる。
乱流発生部材19aによって、乱流AT1が発生することで、換言すれば、走行風が乱流AT1となることで、冷却装置11aの近傍には乱流境界層が形成される。実施の形態1で説明したように、乱流境界層は、層流境界層よりも剥離しにくい。このため、乱流AT1が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
この結果、乱流AT1である走行風は冷却装置11aから離れることおよび冷却装置11aに近づくことを繰り返しながらY軸負方向に流れ、乱流AT1である走行風の一部は、冷却装置11aが備えるカバー16aの通風孔17aを介してカバー16aの内部に流入する。カバー16aの内部に流入した走行風は、放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、層流AL2となる。
乱流AT1である走行風の他の一部は、冷却装置11aに沿ってY軸負方向に流れ、乱流発生部材19bにぶつかることで、領域R4において、乱流AT2となる。乱流AT2の一部は、筐体10から離れることおよび筐体10に近づくことを繰り返しながら筐体10に沿ってY軸負方向に流れる。
乱流AT2である走行風の一部が筐体10に向かって流れ、冷却装置11aが備える放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで層流AL2となった走行風と混ざる。この結果、層流AL2が、乱流AT3となるため、冷却装置11a,11bに挟まれた筐体10の近傍には乱流境界層が形成される。実施の形態1で説明したように、乱流境界層は、層流境界層より剥離しにくい。このため、乱流AT3が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
この結果、乱流AT3である走行風は筐体10から離れることおよび筐体10に近づくことを繰り返しながら筐体10に沿ってY軸負方向に流れ、冷却装置11bが備えるカバー16bの通風孔17bを介してカバー16bの内部に流入する。カバー16bの内部に流入した走行風は、放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、層流AL3となる。
乱流AT2である走行風の他の一部は、Y軸負方向に流れる。冷却装置11bのカバー16bの角に乱流発生部材19cが設けられているため、領域R5において、走行風は乱流AT4となる。乱流発生部材19cによって、乱流AT4が発生することで、換言すれば、走行風が乱流AT4となることで、カバー16bの近傍には乱流境界層が形成される。実施の形態1で説明したように、乱流境界層は、層流境界層より剥離しにくい。このため、乱流AT4が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
この結果、乱流AT4である走行風は冷却装置11bから離れることおよび冷却装置11bに近づくことを繰り返しながら冷却装置11bに沿ってY軸負方向に流れ、乱流AT4である走行風の一部は、冷却装置11bが備えるカバー16bの通風孔17bを介してカバー16bの内部に流入する。カバー16bの内部に流入した走行風は、放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、層流AL3となる。
上述のように、車載機器3においては、車載機器7と比べて、より多くの走行風が冷却装置11a,11bに流入するため、車載機器3の冷却性能が向上する。
鉄道車両100がY軸負方向に進行する場合も同様に、乱流発生部材19dによって乱流となった走行風が、冷却装置11bが備えるカバー16bの通風孔17bを介してカバー16bの内部に流入する。乱流発生部材19cによって乱流となった走行風の一部が、冷却装置11bが備える放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、層流となった走行風に混ざることで、乱流が発生する。発生した乱流は筐体10に沿ってY軸正方向に流れ、冷却装置11aが備えるカバー16aの通風孔17aを介してカバー16aの内部に流入する。さらに、乱流発生部材19bによって乱流となった走行風が、冷却装置11aが備えるカバー16aの通風孔17aを介してカバー16aの内部に流入する。
乱流発生部材19a-19dは、図12に示すように乱流発生部材19a-19dがない場合に剥離渦が生じる位置である剥離点に相当する位置に設けられることが好ましい。詳細には、図13に示すように、乱流発生部材19aは、カバー16aのX軸正方向に向く面のY軸正方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材19bは、カバー16aのX軸正方向に向く面のY軸負方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材19cは、カバー16bのX軸正方向に向く面のY軸正方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材19dは、カバー16bのX軸正方向に向く面のY軸負方向側の端部に設けられることが好ましい。
以上説明した通り、実施の形態3に係る車載機器3において、走行風の流路に設けられる乱流発生部材19a-19dによって乱流が生じることで、剥離渦の発生が抑制されるため、走行風が冷却装置11a,11bに流入する。この結果、冷却装置11a,11bにより多くの空気を流入させることが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態1,2では、車載機器1,2が備える筐体10の外面に乱流発生部材12a,12bが取り付けられている。乱流発生部材12a,12bは、走行風の流路において、冷却装置11に到達するまでの走行風の一部の流れを妨げることができる位置であれば任意の位置に設けることが可能である。筐体10の外部で筐体10に隣接した位置、具体的には、鉄道車両100に取り付けられる装置の外面に取り付けられる乱流発生部材20a,20bを備える車載機器4について実施の形態4で説明する。
図14に示すように、鉄道車両100の車体101の床下には、装置102a,102bが取り付けられる。図15に示すように、装置102a,102bのX軸方向の長さは、車載機器4のX軸方向の長さより長い。車載機器4は、装置102aに取り付けられる乱流発生部材20a,20bと、装置102bに取り付けられる乱流発生部材20c,20dと、を備える。乱流発生部材20a-20dの形状および乱流発生部材20a-20dを形成する部材は、実施の形態1に係る車載機器1が備える乱流発生部材12a,12bと同じである。
乱流発生部材20a-20dは、走行風の流路、具体的には、車載機器4に隣接している装置102a,102bの近傍における走行風の流路に設けられ、走行風の一部の流れを妨げ、残りの一部を装置102a,102bに沿って導くことで乱流を発生させる。装置102a,102bの近傍における走行風の流路は、例えば、装置102a,102bの外面からの距離が50ミリメートル以下である装置102a,102bの周囲の空間である。乱流発生部材20a,20bは、装置102aのX軸に交差する面、具体的には、X軸正方向を向く面のY軸方向の両端部に取り付けられる。乱流発生部材20c,20dは、装置102bのX軸に交差する面、具体的には、X軸正方向を向く面のY軸方向の両端部に取り付けられる。
上記構成を有する車載機器4の周囲における走行風の流れについて、鉄道車両100がY軸正方向に進行する場合を例にして、以下に説明する。比較例として、乱流発生部材を備えない車載機器8の周囲における走行風の流れを図16に示す。図16の見方は、図6と同様である。車載機器8の構成は、乱流発生部材を除いて、車載機器4の構成と同様である。図16に示すように、装置102a,102bのX軸方向の長さは、車載機器8のX軸方向の長さより長い。図の複雑化を避けるため、図16では、車載機器8が備える筐体80と冷却装置81の外形のみが示され、冷却装置81が備えるカバーの通風孔の記載は省略されている。
Y軸負方向に流れる走行風は、装置102aの近傍で層流AL1を形成している。装置102aの周囲に層流AL1が流れることで、装置102aの近傍に層流境界層が形成される。装置102aの角によって、走行風の流路の形状が変化するため、図16に一点鎖線で示す領域R6において、装置102aの周りの層流境界層が剥離することで、装置102aの近傍に剥離渦AS1が生じる。領域R6は、装置102aのX軸正方向側に位置する領域である。装置102aの端面で走行風が剥離し、走行風の主流は装置102aから離れる方向に流れる。
上述のように、装置102aのX軸方向の長さは、車載機器8のX軸方向の長さより長い。このため、車載機器8の筐体80よりX軸正方向であって、冷却装置81よりY軸正方向側に位置する領域R7において、走行風の流路の形状が変化する。このため、領域R7において、筐体80の周りの層流境界層が剥離することで、筐体80の近傍に剥離渦AS2が生じる。筐体80の端面で走行風が剥離し、走行風の主流は筐体80から離れる方向に流れる。冷却装置81の進行方向前面には、上述のように剥離渦AS1,AS2が生じるため、冷却装置81の内部に十分な走行風を流入させることが難しい。
車載機器4の周囲における走行風の流れを図17に示す。図の見方は、図7と同様である。図の複雑化を避けるため、図17では、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17の記載は省略されている。Y軸負方向に流れる走行風は、装置102aの近傍で層流AL1を形成している。装置102aの周囲に層流AL1が流れることで、装置102aの近傍に層流境界層が形成される。装置102aの角の近傍に乱流発生部材20aが設けられているため、領域R6において、走行風は乱流AT1となる。
乱流発生部材20aによって、乱流AT1が発生することで、換言すれば、走行風が乱流AT1となることで、装置102aの近傍には乱流境界層が形成される。実施の形態1で説明したように、乱流境界層は、層流境界層よりも剥離しにくい。このため、乱流AT1が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
この結果、乱流AT1である走行風は装置102aから離れることおよび装置102aに近づくことを繰り返しながら装置102aに沿ってY軸負方向に流れる。上述のようにY軸負方向に流れる走行風が乱流発生部材12bにぶつかることで、領域R7において、乱流AT2が発生する。
乱流AT2である走行風の一部が筐体10に向かって流れ、筐体10の近傍には乱流境界層が形成される。実施の形態1で説明したように、乱流境界層は、層流境界層よりも剥離しにくい。このため、乱流AT2が発生することで、剥離渦の発生が抑制される。
この結果、乱流AT2である走行風は筐体10から離れることおよび筐体10に近づくことを繰り返しながら筐体10に沿ってY軸負方向に流れ、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。カバー16の内部に流入した走行風は、放熱部15が有する複数のフィン15aの間を通ることで整流されて、層流AL2となる。車載機器4においては、車載機器8と比べて、より多くの走行風が冷却装置11に流入するため、車載機器4の冷却性能が向上する。
鉄道車両100がY軸負方向に進行する場合も同様に、乱流発生部材20dによって乱流となった走行風が装置102bから離れることおよび装置102bに近づくことを繰り替えしながら装置102bに沿ってY軸正方向に流れる。そして、乱流発生部材20cによって再度乱流となった走行風が筐体10に向かって流れ、冷却装置11が備えるカバー16の通風孔17を介してカバー16の内部に流入する。
乱流発生部材20a-20dは、図16に示すように乱流発生部材20a-20dがない場合に剥離渦が生じる位置である剥離点に相当する位置に設けられることが好ましい。詳細には、図17に示すように、乱流発生部材20aは、装置102aのX軸正方向に向く面のY軸正方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材20bは、装置102aのX軸正方向に向く面のY軸負方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材20cは、装置102bのX軸正方向に向く面のY軸正方向側の端部に設けられることが好ましい。乱流発生部材20dは、装置102bのX軸正方向に向く面のY軸負方向側の端部に設けられることが好ましい。
以上説明した通り、実施の形態4に係る車載機器4において、鉄道車両100に取り付けられる装置102a,102bに取り付けられる乱流発生部材20a-20dによって乱流が生じることで、剥離渦の発生が抑制されるため、走行風が冷却装置11に流入する。この結果、冷却装置11により多くの空気を流入させることが可能となる。
本開示の実施の形態は、上述の例に限られない。上述した実施の形態は任意に組み合わせることができる。一例として、車載機器1は、車載機器3のように、冷却装置11の外面に取り付けられる乱流発生部材19a-19dをさらに備えてもよい。他の一例として、車載機器1-3は、車載機器4のように、装置102a,102bに取り付けられる乱流発生部材20a-20dをさらに備えてもよい。他の一例として、車載機器1,3,4は、車載機器2のように、整流部材18a,18bを備えてもよい。
上述した実施の形態において、取り付けとは、一体に形成されることを含む。一例として、受熱ブロック14と放熱部15は一体に形成されてもよい。受熱ブロック14と放熱部15が一体に形成されることで、電子部品13で発生した熱は、受熱ブロック14および放熱部15を介して、より効率的に走行風に伝達される。
他の一例として、筐体10と乱流発生部材12a,12bとは一体に形成されてもよい。具体的には、筐体10をプレス加工することで凹凸を形成し、筐体10の凹凸を乱流発生部材12a,12bとしてもよい。
他の一例として、カバー16aと乱流発生部材19a,19bとは一体に形成されてもよい。具体的には、カバー16aをプレス加工することで凹凸を形成し、カバー16aの凹凸を乱流発生部材19a,19bとしてもよい。同様に、カバー16bと乱流発生部材19c,19dとは一体に形成されてもよい。
乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20dを取り付ける位置は、上述した実施の形態の例に限られず、走行風の一部の流れを妨げ、走行風の残りの一部を車載機器1-4に沿って導くことで乱流を発生させることが可能な形状であれば任意である。一例として、図18に示すように、乱流発生部材12a,12bは、筐体10の角を面取りすることで形成される面10b,10cにそれぞれ取り付けられてもよい。
他の一例として、乱流発生部材12a,12bは、筐体10のZ軸正方向に向く面またはZ軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。他の一例として、乱流発生部材12a,12bは、筐体10のY軸正方向に向く面およびY軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。
他の一例として、乱流発生部材19a-19dは、カバー16a,16bの角を面取りすることで形成される面に取り付けられてもよい。他の一例として、乱流発生部材19a-19dは、カバー16a,16bのZ軸正方向に向く面またはZ軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。他の一例として、乱流発生部材19a-19dは、カバー16a,16bのY軸正方向に向く面およびY軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。
他の一例として、乱流発生部材20a-20dは、装置102a,102bの筐体の角を面取りすることで形成される面に取り付けられてもよい。他の一例として、乱流発生部材20a-20dは、装置102a,102bのZ軸正方向に向く面またはZ軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。他の一例として、乱流発生部材20a-20dは、装置102a,102bのY軸正方向に向く面およびY軸負方向に向く面に取り付けられてもよい。
他の一例として、図19および図20に示すように、車載機器5は、車体101に取り付けられる乱流発生部材21a,21bを備えてもよい。乱流発生部材21a,21bの形状および乱流発生部材21a,21bを形成する部材は、実施の形態1に係る車載機器1が備える乱流発生部材12a,12bと同じである。乱流発生部材21a,21bはそれぞれ、車体101に取り付けられた板状部材22a,22bに取り付けられる。板状部材22a,22bは、例えば、締結部材によって車体101に取り付けられる。板状部材22a,22bは、鉄道車両100の走行時の振動を受けても、板状部材22a,22bと車体101との相対的な位置関係が変化しない程度の強度で車体101に取り付けられればよい。具体的には、板状部材22a,22bは、嵌合、ろう付け、溶接、接着剤を用いた接着、締結部材を用いた締結等の取り付け方法で、車体101に取り付けられる。
乱流発生部材21a,21bの形状は互いに同じであり、板状部材22a,22bの形状は互いに同じであるため、複数の乱流発生部材21aが取り付けられた板状部材22aを図20に示す。図20に示すように、複数の乱流発生部材21aは、Z軸方向に並んで、L字型の板状部材22aに取り付けられる。
乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20d,21a,21bの形状は、上述した実施の形態の例に限られず、走行風の一部の流れを妨げることで乱流を発生させることが可能な形状であれば任意である。一例として、乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20d,21a,21bは、頂点が面取りされた三角錐または円錐の形状を有してもよい。
他の一例として、乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20d,21a,21bは、錐台の形状を有してもよい。具体的には、図21に示すように、乱流発生部材12a,12bは、四角錐台の形状を有してもよい。乱流発生部材12a,12bの形状は互いに同じであるため、乱流発生部材12aについて図22に示す。図21および図22に示すように、各乱流発生部材12aは、四角錐台の形状を有し、底面が筐体10に取り付けられている。
他の一例として、乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20d,21a,21bは、板状の形状を有しても良い。具体的には、図23に示すように、主面がY軸に交差する板状部材であって、筐体10を形成する板状部材10d,10eの一部を乱流発生部材12a,12bとしてもよい。乱流発生部材12a,12bの形状は互いに同じであるため、乱流発生部材12aについて図24に示す。図24に示すように、板状部材10dの一端は凹凸の形状を有する。板状部材10dが有する凹凸形状の一端が乱流発生部材12aとなる。同様に、板状部材10eが有する凹凸形状の一端が乱流発生部材12bとなる。
他の一例として、乱流発生部材12a,12b,19a-19d,20a-20d,21a,21bは、切り欠きが形成された柱状の形状を有しても良い。具体的には、図25に示すように、一つの面が筐体10に取り付けられ、切り欠き24a,24bが形成されている三角柱である柱状部材23a,23bを乱流発生部材12a,12bとしてもよい。柱状部材23a,23bで形成される乱流発生部材12a,12bの上面図は、図2と同様である。柱状部材23a,23bの形状は互いに同じであるため、柱状部材23aを図26に示す。図26に示すように、柱状部材23aの筐体10から遠い部分に複数の切り欠き24aが形成されている。柱状部材23a,23bは、三角柱に限られず、任意の多角柱で形成される。切り欠き24a,24bの形状は、図25および図26の例に限られず、走行風の一部を筐体10に沿って導くことが可能な形状であれば任意である。
他の一例として、フィン15aの少なくとも一部を延ばして、カバー16a,16bを貫通させて、カバー16a,16bから突出しているフィン15aの一部を、乱流発生部材19a-19dとしてもよい。
車載機器1,2は、乱流発生部材12a,12bの少なくともいずれかを備えればよい。一例として、車載機器1,2は、乱流発生部材12aを備え、乱流発生部材12bを備えなくてもよい。同様に、車載機器3は、乱流発生部材19a-19dの少なくともいずれかを備えればよい。一例として、車載機器3は、乱流発生部材19b,19cを備え、乱流発生部材19a,19dを備えなくてもよい。同様に、車載機器4は、乱流発生部材20a-20dの少なくともいずれかを備えればよい。同様に、車載機器5は、乱流発生部材21a,21bの少なくともいずれかを備えればよい。
放熱部15の構成は、受熱ブロック14を介して、電子部品13から伝達された熱を走行風に放熱できる構成であれば、任意である。一例として、放熱部15は、受熱ブロック14に取り付けられ、内部に冷媒が封入されている複数のヒートパイプと、複数のヒートパイプに取り付けられる複数のフィンと、を有してもよい。
車載機器1-5は、架線から供給される電力を主電動機に供給するための三相交流電力に変換する電力変換装置に限られず、発熱体を有し、鉄道車両に搭載される機器であれば任意である。例えば、筐体10の内部には、トランスが収容されていてもよい。
筐体10は、車体101の屋根上に取り付けられてもよい。筐体10を車体101に取り付ける向きは、上述した実施の形態の例に限られない。一例として、車載機器1-5は、開口10aがZ軸負方向に向く向きで、車体101に取り付けられてもよい。他の一例として、車載機器1-5は、開口10aがZ軸正方向に向く向きで、車体101に取り付けられてもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
1,2,3,4,5,6,7,8 車載機器、10,60,70,80 筐体、10a 開口、10b,10c 面、10d,10e,22a,22b 板状部材、11,11a,11b,61,71a,71b,81 冷却装置、12a,12b,19a,19b,19c,19d,20a,20b,20c,20d,21a,21b 乱流発生部材、13 電子部品、14 受熱ブロック、14a 第1主面、14b 第2主面、15 放熱部、15a フィン、16,16a,16b カバー、17,17a,17b 通風孔、18a,18b 整流部材、23a,23b 柱状部材、24a,24b 切り欠き、100 鉄道車両、101 車体、102a,102b 装置、AL1,AL2,AL3 層流、AS1,AS2,AS3,AS4 剥離渦、AT1,AT2,AT3,AT4 乱流、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 領域。

Claims (19)

  1. 鉄道車両に取り付けられ、発熱する電子部品を収容する筐体と、
    前記電子部品に熱的に接続された状態で前記筐体に取り付けられて前記筐体の外部に位置し、前記電子部品から伝達された熱を、放熱部から前記鉄道車両の走行によって生じる走行風に放熱する1つまたは複数の冷却装置と、
    前記走行風の流路に設けられ、前記1つまたは複数の冷却装置の少なくともいずれかに到達するまでの前記走行風の一部の流れを妨げることで乱流を発生させる、前記冷却装置の前記放熱部とは別体の1つまたは複数の乱流発生部材と、
    を備え、
    前記1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、前記冷却装置が取り付けられる前記筐体の面において、該冷却装置から離隔した状態で、前記筐体に直接的に取り付けられる、
    車載機器。
  2. それぞれが前記走行風の流路において前記1つまたは複数の冷却装置のいずれかと前記1つまたは複数の乱流発生部材のいずれかとの間に設けられ、前記走行風を整流する1つまたは複数の整流部材をさらに備える、
    請求項1に記載の車載機器。
  3. 前記1つまたは複数の整流部材は、主面が前記車両の進行方向に平行に位置する板状の形状を有する、
    請求項2に記載の車載機器。
  4. 前記複数の乱流発生部材の少なくとも一部は、前記1つまたは複数の冷却装置を前記鉄道車両の進行方向に挟む位置で前記筐体の外面に取り付けられる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車載機器。
  5. 前記複数の乱流発生部材の少なくとも一部は、前記筐体の前記外面の内、前記鉄道車両の幅方向に交差する面における前記鉄道車両の進行方向の両端部に取り付けられる、
    請求項4に記載の車載機器。
  6. 前記筐体の外面に取り付けられる前記乱流発生部材は、前記筐体と一体に形成される、
    請求項4または5に記載の車載機器。
  7. 前記複数の冷却装置は、前記鉄道車両の進行方向に互いに離隔した位置に並べて設けられ、
    前記複数の乱流発生部材の少なくとも一部は、前記複数の冷却装置の外面に取り付けられる、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の車載機器。
  8. 前記複数の乱流発生部材の少なくとも一部は、前記冷却装置の外面の内、前記鉄道車両の幅方向に交差する面における前記鉄道車両の進行方向の両端部に取り付けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の車載機器。
  9. 前記冷却装置は、
    前記電子部品が取り付けられる第1主面と前記第1主面の反対に位置する第2主面とを有する受熱ブロックと、
    前記受熱ブロックに熱的に接続された状態で前記筐体の外部に設けられ、前記電子部品から前記受熱ブロックを介して伝達された熱を、周囲を流れる前記走行風に放熱する放熱部と、
    前記走行風を流入させ、または、流入した前記走行風を流出させる通風孔が形成され、前記放熱部を覆うカバーと、を有する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の車載機器。
  10. 前記1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、前記冷却装置の前記カバーの外面に取り付けられる、
    請求項9に記載の車載機器。
  11. 前記カバーの外面に取り付けられる前記乱流発生部材は、前記カバーと一体に形成される、
    請求項10に記載の車載機器。
  12. 前記1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、前記筐体の外部で前記筐体に隣接した位置に設けられる、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の車載機器。
  13. 前記1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、前記鉄道車両の車体に取り付けられる、
    請求項12に記載の車載機器。
  14. 前記1つまたは複数の乱流発生部材の少なくとも1つは、前記鉄道車両に取り付けられる装置の外面に取り付けられる、
    請求項11または12に記載の車載機器。
  15. 前記1つまたは複数の乱流発生部材は、錐体の形状を有する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の車載機器。
  16. 前記錐体は、頂点が面取りされた形状を有する、
    請求項15に記載の車載機器。
  17. 前記1つまたは複数の乱流発生部材は、錐台の形状を有する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の車載機器。
  18. 前記1つまたは複数の乱流発生部材は、切り欠きが形成された柱状の形状を有する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の車載機器。
  19. 前記1つまたは複数の乱流発生部材は、板状の形状を有する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の車載機器。
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