JP7445578B2 - 純額-売上計上・仕訳計上装置、純額-売上計上・仕訳計上方法および純額-売上計上・仕訳計上プログラム - Google Patents

純額-売上計上・仕訳計上装置、純額-売上計上・仕訳計上方法および純額-売上計上・仕訳計上プログラム Download PDF

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Description

本発明は、純額-売上計上・仕訳計上装置、純額-売上計上・仕訳計上方法および純額-売上計上・仕訳計上プログラムに関する。
特許文献1には、複数の工事が同時に並行する場合であっても、個別の入金や出金、及びそれらの予定を容易に管理することができ、金融機関が融資の可否を判断することが可能な資料提供システムが開示されている(特許文献1の0010段落参照)。
特許第6651173号公報
例えば、上記特許文献1に記載のような建設・工事業界等においては、コストオン方式(後述するが、簡単にいうと、発注者が工事会社に工事を発注する際に、元請業者が両者の間に入り代理人となる方式)による契約での売上については、前記元請業者は、従来、総額で売上計上してきたが、新収益基準(後述)の採用により、対象企業は、純額(後述)で売上計上および仕訳計上をすることが必要となる。
ここで、前記元請業者が前記代理人となることが可能か否かは、前記発注者および前記工事会社の組合せによって決定されるが、従来においては、当該決定を前記元請会社の担当者が契約毎に行っており、非常に業務効率が悪く、判断のミスも発生しやすいという問題があった。また、前記代理人となることが可能と判断した場合において、後に続く業務である純額での売上計上および仕訳計上についても、業務効率の観点から改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、元請業者が受注しようとしている契約が、元請会社が代理人となることが可能な契約であるか否かを自動判断し、更に、代理人となることが可能な契約である場合、純額での売上計上および仕訳計上を行なうことができる純額-売上計上・仕訳計上装置、純額-売上計上・仕訳計上方法および純額-売上計上・仕訳計上プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る純額-売上計上・仕訳計上装置は、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行する、前記元請業者にて使用される制御部を備える純額-売上計上・仕訳計上装置であって、前記制御部は、前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認手段と、前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行手段と、前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行手段で算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行手段と、を備え、前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、を特徴とする。
また、本発明に係る純額-売上計上・仕訳計上方法は、制御部を備える情報処理装置が実行する純額-売上計上・仕訳計上方法であって、当該方法は、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行する方法であって前記元請業者により使用され、前記制御部が実行する、前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認ステップと、前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行ステップと、前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行ステップで算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行ステップと、を備え、前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、を特徴とする。
また、本発明に係る純額-売上計上・仕訳計上プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための純額-売上計上・仕訳計上プログラムであって、当該プログラムは、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行するプログラムであって前記元請業者により使用され、前記制御部に実行させるための、前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認ステップと、前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行ステップと、前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行ステップで算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行ステップと、を備え、前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、を特徴とする。
本発明によれば、元請業者が受注しようとしている契約が、元請会社が代理人となることが可能な契約であるか否かを自動判断し、更に、代理人となることが可能な契約である場合、純額での売上計上および仕訳計上を行なうことができるという効果を奏する。
図1は、純額-売上計上・仕訳計上装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、コストオン方式を採用する際に「従来の収益基準」で売上金額を計上する場合の収支(左図)およびコストオン方式を採用する際に「新収益基準」で売上金額を計上する場合の収支(右図)の一例を示す図である。 図3は、本実施形態の具体例における登場人物の相関および金額の流れの一例を示す図である。 図4は、契約情報入力画面の一例を示す図である。 図5は、コストオン取引パタンマスタ、得意先マスタ、仕入先マスタ、契約ヘッダデータおよび契約明細データの一例を示す図である。 図6は、契約明細データおよび発注伝票データの一例を示す図である。 図7は、仕入金額の入力により作成される仕訳の一例を示す図である。 図8は、売上入力により作成される仕訳の一例を示す図である。 図9は、契約明細データ、売上ヘッダデータおよび売上明細データの一例を示す図である。 図10は、仕訳作成処理により作成される仕訳の一例を示す図である。 図11は、収益金額についての収支(左図)および債権債務額についての収支(右図)の一例を示す図である。 図12は、売上実績表出力画面の一例を示す図である。 図13は、出力された売上実績表の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る純額-売上計上・仕訳計上装置、純額-売上計上・仕訳計上方法および純額-売上計上・仕訳計上プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
建設業界等においては、従来、コストオン方式による契約での売上については総額で計上してきたが、新収益基準の採用により、対象企業は、純額で計上することが必要となった。前記コストオン方式とは、発注者が専門工事会社(コストオン業者)を指定し、工事金額を取り決め、その統括管理費用を上乗せ(コストオン)して元請業者(本発明の使用者)と工事請負契約を締結し、元請業者と専門工事会社は、取り決められた工事金額をもって下請負契約を締結する方式のことである。前記新収益基準とは、企業が認識すべき収益の額を決定するために、顧客への財またはサービスの提供における企業の役割(本人またはは代理人)を判断する必要があるが、この際、企業が本人に該当する場合、総額で収益を認識し、企業が代理人に該当する場合、純額で収益を認識するという基準のことである(適用指針第39項から第47項)。図2には、コストオン方式を採用する際に従来の収益基準で売上金額を計上する場合のイメージ図(図2の「従来の収益基準」)と、コストオン方式を採用する際に新収益基準で売上金額を計上する場合のイメージ図(図2の「新収益基準」)と、を示している。
ここで、コストオン方式の元、純額で売上管理を行うためには、前記元請業者は、まず、全契約をコストオン方式による契約か否かを識別する必要がある。また、コストオン方式による契約の場合、純額の売上金額を計上するために調整仕訳を登録する必要があり、更に、管理会計上の売上金額と制度会計上の売上金額とを管理する必要がある。このような一連の業務を行う際には、その根拠および証跡の管理が必要となるため、業務が煩雑となるという問題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、コストオン方式による取引の場合に、履行義務単位で、本人と代理人の識別情報を保持し、純額で売上計上および仕訳計上をできるようにした。本実施形態においては、得意先(前記発注者)および仕入先(前記専門工事会社)の組合せのパターンに応じて、本人または代理人の区分をマスタに予め登録しておくことで、本人または代理人の区分の指定を間違えずに行うことができる。
これにより、本実施形態においては、例えば、管理会計上の取引額および制度会計上の売上額を正確に管理し、管理会計上の業績管理および業績評価を正確にできるようにした。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、純額-売上計上・仕訳計上装置100の構成の一例を示すブロック図である。
純額-売上計上・仕訳計上装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、純額-売上計上・仕訳計上装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
純額-売上計上・仕訳計上装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。純額-売上計上・仕訳計上装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、純額-売上計上・仕訳計上装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、純額-売上計上・仕訳計上装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、代理人可能パターン設定マスタとしてのコストオン取引パタンマスタ106aと、代理人可能発注者設定マスタとしての得意先マスタ106bと、代理人可能役務提供企業設定マスタとしての仕入先マスタ106cと、契約データ106dと、発注伝票データ106eと、売上データ106fと、を備えている。契約データ106dは、契約ヘッダデータ106d1および契約明細データ106d2からなる。売上データ106fは、売上ヘッダデータ106f1および売上明細データ106f2からなる。
本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100によれば、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行することができる。本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100は、例えば、前記元請業者にて使用される。
本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100は、例えば、工事業界において使用可能であるが、この他にも、例えば、案件収支型の事業を行う建設業、大型機械設置事業、広告業および制作業等の広い分野において使用可能である。以下の説明においては、本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100を工事業界において使用するものと仮定し、前記役務が工事、前記役務提供企業が工事会社、前記役務提供金額が工事金額、前記請負契約が工事請負契約であるものとして説明を進める。
コストオン取引パタンマスタ106aは、本発明の特徴であり、前記発注者および前記工事会社の組合せを保持する。当該マスタに設定された前記発注者および前記工事会社の組合せについては、前記元請業者が前記代理人となることが可能である。コストオン取引パタンマスタ106aは、図5に示すように、例えば、前記発注者たる得意先を識別するための得意先識別データ(得意先コード)と、前記工事会社たる仕入先を識別するための仕入先識別データ(仕入先コード)と、等を含む。
得意先マスタ106bは、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者(前記得意先)を保持する。得意先マスタ106bは、図5に示すように、前記得意先識別データ(得意先コードおよび得意先名)と、当該得意先識別データで特定される得意先について前記元請業者が前記代理人となることが可能か否かを示すフラグ(1:可能または2:不可能)と、等を含む。
仕入先マスタ106cは、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記工事会社(前記仕入先)を保持する。仕入先マスタ106cは、図5に示すように、前記仕入先識別データ(仕入先コードおよび仕入先名)と、当該仕入先識別データで特定される仕入先について前記元請業者が前記代理人となることが可能か否かを示すフラグ(1:可能または2:不可能)と、等を含む。
ここで、例えば、得意先マスタ106bにおいて前記得意先「〇〇会社」に対して「1:可能」のフラグが設定されており、かつ、仕入先マスタ106cにおいて前記仕入先「△△会社」に対して「1:可能」のフラグが設定されている場合、コストオン取引パタンマスタ106aにおいて、前記得意先「〇〇会社」および前記仕入先「△△会社」の組合せを設定することが可能となる。言い換えると、前記得意先「〇〇会社」および前記仕入先「△△会社」の組合せについては、前記元請業者が前記代理人となることが可能となる。
契約ヘッダデータ106d1は、図5に示すように、例えば、プロジェクト番号と、受注番号と、会計年月、前記得意先識別データ(得意先コード)と、伝票売上本体金額と、伝票売上消費税額と、伝票原価金額と、伝票粗利金額と、等を含む。
契約明細データ106d2は、契約情報入力後には、図5および図6に示すように、例えば、前記受注番号と、受注行番号と、商品コードと、商品名と、債権科目区分と、消費税率区分と、受注数と、売上単価と、売上本体単価と、売上本体金額と、売上消費税額と、原価単価と、原価金額と、粗利金額と、前記仕入先識別データ(仕入先コード)と、代理人区分(本人または代理人)と、等を含む。契約明細データ106d2は、売上情報入力後には、図9に示すように、更に例えば、原価消費税額と、純売上単価と、純売上本体単価と、純売上本体金額と、純売上消費税額と、純粗利金額と、等を含む。
発注伝票データ106eは、図6に示すように、例えば、発注番号と、前記仕入先識別データ(仕入先コード)と、前記プロジェクト番号と、プロジェクト受注番号と、プロジェクト受注行番号と、伝票仕入本体金額と、伝票仕入消費税額と、等を含む。
売上ヘッダデータ106f1は、図9に示すように、例えば、売上番号と、前記受注番号と、会計年月と、前記得意先識別データ(得意先コード)と、前記伝票売上本体金額と、前記伝票売上消費税額と、前記伝票原価金額と、前記伝票粗利金額と、等を含む。
売上明細データ106f2は、図9に示すように、前記売上番号と、売上行番号と、前記商品コードと、前記商品名と、前記債権科目区分と、前記消費税率区分と、前記受注数と、前記売上単価と、前記売上本体単価と、前記売上本体金額と、前記売上消費税額と、前記原価単価と、前記原価金額と、前記原価消費税額と、前記粗利金額と、前記純売上単価と、前記純売上本体単価と、前記純売上本体金額と、前記純売上消費税額と、前記純粗利金額と、前記仕入先識別データ(仕入先コード)と、前記代理人区分と、等を含む。
制御部102は、純額-売上計上・仕訳計上装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認手段としての確認部102aと、(2)前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行手段としての売上計上実行部102bと、(3)前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行手段で算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行手段としての仕訳計上実行部102cと、を備えている。
確認部102aは、前記工事請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面(図4参照)において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者(図4では、得意先の「〇〇会社」)および前記工事会社(図4では、仕入先の「△△会社」)の組合せが、コストオン取引パタンマスタ106a中に存在するか否かを確認する。
売上計上実行部102bは、確認部102aにおいて前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面(図4参照)において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額(図4では、契約金額1,000,000円)および前記工事金額(図4では、原価見積金額900,000円)に基づいて前記純額(図4では、粗利金額100,000円)を算出し、当該純額(100,000円)にて売上計上を実行する。
仕訳計上実行部102cは、確認部102aにおいて前記存在すると確認した場合、売上計上実行部102bで算出した前記純額(100,000円)を含む仕訳の計上を実行する。
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。図3には、本項目における登場人物の相関および金額の流れのイメージ図を示している。本項目においては、図3に示すように、発注者が専門工事会社との間で90万円の工事金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記工事の代理人としての元請業者との間で前記工事金額(90万円)に前記工事の統括管理費用(10万円)を上乗せして求めた金額(100万円)を契約金額として工事請負契約を締結し、前記元請業者と前記専門工事会社とが、前記取り決めた工事金額(90万円)にて工事請負契約を締結する場合において、前記契約金額(100万円)から前記工事金額(90万円)を差し引いた額である純額(10万円)による売上計上および仕訳計上を、前記元請業者において行う流れを具体的に説明する。
(1)コストオン取引パタンマスタの確認
まず、確認部102aは、履行義務単位で本人か代理人かの識別情報を保持するコストオン取引パタンマスタ106aを参照して、契約情報入力画面に入力された得意先および仕入先の組合せが、コストオン取引パタンマスタ106a中に存在するか否かを確認する。
具体的には、図4の契約情報入力画面に示すように、前記得意先(前記発注者)として「〇〇会社」が、前記仕入先(前記専門工事会社)として「△△会社」が、前記元請業者の担当者によって指定されたとする。この場合、確認部102aは、〇〇会社および△△会社の組合せが、コストオン取引パタンマスタ106aに存在するか否かを確認する。本例においては、存在するものとし、この場合、図4の契約情報入力画面における「代理人区分」の項目におけるチェックボックスにチェックを入れることができる。
図4の契約情報入力画面中の情報について、詳細を説明する。図4においては、受注時の契約金額(1,000,000円)として、前記発注者と前記元請業者の間での工事請負金額が指定されており、原価見積金額(900,000円)として、前記元請業者と前記専門工事会社の間での工事請負金額が指定されている。「代理人区分」の項目におけるチェックボックスにチェックを入れた場合、粗利金額(100,000円)が収益金額となる。コストオン方式の場合、契約明細=発注伝票=仕入伝票となる。
図4の契約情報入力画面からの情報の入力が完了し、画面下部の「登録」ボタンが押下されると、図5に示す契約ヘッダデータ106d1および契約明細データ106d2中の項目に、契約情報入力画面に入力された情報が設定される。
続いて、契約情報の入力から発注金額の入力へと移る。図4の契約情報入力画面における「代理人区分」の項目におけるチェックボックスにチェックを入れた上で画面下部の「登録」ボタンが押下された場合(すなわち、コストオン方式の場合)、契約明細データ106d2中の情報が、発注伝票データ106eに遷移する。項目同士の対応関係は、図6に示すとおりであるが、例えば、契約明細データ106d2中の原価金額(原価見積額)は、発注伝票データ106e中の伝票仕入本体金額(発注金額)に遷移する。
続いて、発注金額の入力から仕入金額の入力へと移る。仕入金額の入力によって、図7に示す仕訳が作成される。
(2)売上計上
続いて、売上計上実行部102bは、受注の履行義務の本人または代理人を識別し、総額または純額で売上計上をする。
具体的には、工事完成時に、前記専門工事会社に対して、売上を計上する(売上月=仕入月)。売上計上実行部102bは、前記元請業者の担当者による売上入力からの指示を契機として、図8に示すように、完成工事高、完成工事原価および純売上額等を保持する仕訳を作成し、更に、図9に示すように、売上ヘッダデータ106f1および売上明細データ106f2を作成する。なお、売上計上実行部102bは、契約明細データ106d2中の原価消費税額、純売上単価、純売上本体単価、純売上本体金額、純売上消費税額および純粗利金額の項目に値を設定するが、当該設定した値が、売上明細データ106f2中の同じ項目の値へとそのまま遷移している。
(3)仕訳計上
続いて、仕訳計上実行部102cは、代理人履行義務の場合(すなわち、コストオン方式の場合)、純額で仕訳計上をする。
具体的には、仕訳計上実行部102cは、代理区分の履行義務の原価金額を相殺する。仕訳計上実行部102cは、図10に示すように、(2)で作成された売上明細データ106f2中の原価金額および原価消費税額等に基づいて、仕訳を計上する。
ここまで説明してきた収益金額および債権債務額についてまとめたイメージ図を、図11に示す。
(4)売上実績表での純売上金額の出力
最後に、図12に示す売上実績表出力画面から、事業所、部門および(必要に応じて)得意先を指定した上で、また、実績集計区分として、コストオン取引を含む場合には「コストオン取引を含む」を選択し、売上実績表を出力することができる。
本例においては、「コストオン取引を含む」を選択するものとする。また、PJ0001のプロジェクト(前記元請業者が代理人となるプロジェクト)およびPJ0002のプロジェクト(前記元請業者が本人となるプロジェクト)についての売上実績を出力するものとする。
出力した売上実績表を、図13に示す。図13において、太枠Xで囲んだ箇所は、取引額による売上実績を示しており、太枠Yで囲んだ箇所は、純売上による売上実績を示している。ここで、[1.概要]で述べたように、新収益基準においては、企業(前記元請業者)が本人に該当する場合、総額で収益を認識し、これに対して、企業(前記元請業者)が代理人に該当する場合、純額で収益を認識する。PJ0002のプロジェクトについては、前記元請業者が本人としてプロジェクトを受注しているため、総額である100万円(前記発注者からの受注金額100万円)での売上計上となり、図13に太枠Yで囲んで示すように純売上額は100万円となる。これに対して、PJ0001のプロジェクトについては、前記元請業者が代理人としてプロジェクトを受注しているため、純額である10万円(前記発注者からの受注金額100万円-前記専門工事会社への発注金額90万円)での売上計上となり、図13に太枠Yで囲んで示すように純売上額は10万円となる。
また、売上実績表を用いることで、コストオン方式を除く取引の粗利率を管理し、実質的なマネジメント(利益率向上)を管理できるようになる。
[4.本実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る純額-売上計上・仕訳計上装置100によれば、元請業者が受注しようとしている契約が、元請会社が代理人となることが可能な契約であるか否かを自動判断し、更に、代理人となることが可能な契約である場合、純額での売上計上および仕訳計上を行なうことができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、純額-売上計上・仕訳計上装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、純額-売上計上・仕訳計上装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて純額-売上計上・仕訳計上装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、純額-売上計上・仕訳計上装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、純額-売上計上・仕訳計上装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、純額-売上計上・仕訳計上装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、案件収支型の事業である建設業、広告業、および制作業、ならびに卸業などにおいて有用である。
100 純額-売上計上・仕訳計上装置
102 制御部
102a 確認部
102b 売上計上実行部
102c 仕訳計上実行部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a コストオン取引パタンマスタ
106b 得意先マスタ
106c 仕入先マスタ
106d 契約データ
106d1 契約ヘッダデータ
106d2 契約明細データ
106e 発注伝票データ
106f 売上データ
106f1 売上ヘッダデータ
106f2 売上明細データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行する、前記元請業者にて使用される制御部を備える純額-売上計上・仕訳計上装置であって、
    前記制御部は、
    前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認手段と、
    前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行手段と、
    前記確認手段において前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行手段で算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行手段と、を備え、
    前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、
    を特徴とする純額-売上計上・仕訳計上装置。
  2. 前記確認手段は、前記発注者との間の契約に対応する前記役務提供企業及び前記契約金額を含む契約情報の入力を行う契約情報入力画面に対して入力された前記発注者及び前記役務提供企業に基づいて前記代理人可能パターン設定マスタを参照し、入力された前記発注者及び前記役務提供企業の組み合わせが、前記代理人可能パターン設定マスタに設定されているか否かを確認し、
    前記制御部は、入力された前記発注者及び前記役務提供企業の組み合わせが、前記代理人可能パターン設定マスタに設定されていると前記確認手段で確認された場合、前記元請業者が前記役務の代理人になる際に入力を行う代理人区分を入力可能な状態で前記契約情報入力画面に表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の純額-売上計上・仕訳計上装置。
  3. 前記制御部は、入力された前記発注者と前記元請業者との間の請負金額を、前記契約情報入力画面の前記契約金額の入力欄に入力し、入力された前記元請業者と前記役務提供企業との間の請負金額を、前記契約情報入力画面の原価見積金額の入力欄に入力し、前記代理人区分に対して、前記元請業者が前記役務の代理人になることを示す入力が行われている場合、前記契約金額と前記原価見積金額の差額となる粗利金額を、前記契約情報入力画面の前記粗利金額の入力欄に入力すること、
    を特徴とする請求項2に記載の純額-売上計上・仕訳計上装置。
  4. 前記制御部は、
    取引額の売上実績の入力欄、純売上額の売上実績の入力欄及び代理人区分を含む売上実績表を生成し、
    前記発注者からの受注金額を、前記取引額の売上実績の入力欄の売上実績金額の入力欄に入力し、前記受注金額と前記役務提供企業に対する発注金額との差額を、前記取引額の売上実績の入力欄の粗利金額の入力欄に入力し、
    前記受注金額と前記役務提供企業に対する発注金額との差額を、前記純売上額の売上実績の入力欄の純売上額及び純粗利金額の各入力欄にそれぞれ入力し、
    前記契約情報入力画面の前記代理人区分に対して、前記元請業者が前記役務の代理人になることを示す入力が行われている場合に、前記売上実績表の前記代理人区分に対して、前記元請業者が前記役務の代理人になることを示す情報を入力すること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の純額-売上計上・仕訳計上装置。
  5. 制御部を備える情報処理装置が実行する純額-売上計上・仕訳計上方法であって、当該方法は、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行する方法であって前記元請業者により使用され、
    前記制御部が実行する、
    前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行ステップと、
    前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行ステップで算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行ステップと、を備え、
    前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、
    を特徴とする純額-売上計上・仕訳計上方法。
  6. 制御部を備える情報処理装置に実行させるための純額-売上計上・仕訳計上プログラムであって、当該プログラムは、役務の発注者が前記役務を提供する役務提供企業との間で役務提供金額を取り決めた際に、前記発注者が、前記役務の代理人としての元請業者との間で前記役務提供金額に前記役務の統括管理費用を上乗せして求めた金額を契約金額として請負契約を締結し、前記元請業者と前記役務提供企業とが、前記取り決めた役務提供金額にて請負契約を締結する場合において、前記契約金額から前記役務提供金額を差し引いた額である純額による売上計上および仕訳計上を実行するプログラムであって前記元請業者により使用され、
    前記制御部に実行させるための、
    前記請負契約についての情報を入力するための契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により指定された前記発注者および前記役務提供企業の組合せが、前記元請業者が前記代理人となることが可能な、前記発注者および前記役務提供企業の組合せを保持する代理人可能パターン設定マスタ中に存在するか否かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記契約情報入力画面において前記元請業者の担当者により入力された前記契約金額および前記役務提供金額に基づいて前記純額を算出し、当該純額にて売上計上を実行する売上計上実行ステップと、
    前記確認ステップにおいて前記存在すると確認した場合、前記売上計上実行ステップで算出した前記純額を含む仕訳の計上を実行する仕訳計上実行ステップと、を備え、
    前記代理人可能パターン設定マスタには、前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記発注者を保持する代理人可能発注者設定マスタから選択される前記発注者、および前記元請業者が前記代理人となることが可能な前記役務提供企業を保持する代理人可能役務提供企業設定マスタから選択される前記役務提供企業の組合せを設定可能であること、 を特徴とする純額-売上計上・仕訳計上プログラム。
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あずさ監査法人/KPMG,戦略的IFRS経営,東洋経済新報社 柴生田 晴四,2010年06月10日,p.187~191

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