JP7445072B1 - 歩行補助杖及び歩行補助杖用の足部 - Google Patents

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【課題】使用者の手腕の筋力に依存せず、使用者の安定性と推進力の向上による歩行の容易さを両立させることを可能とする、歩行補助杖及び歩行補助杖用の足部を提供する。【解決手段】本発明に係る歩行補助杖は、上下方向に略直線状に延びる脚部と、前記脚部の上端部に設けられた持ち手部と、前記脚部の下端部に設けられた足部と、前記足部の先端に固着された接地部と、を備えた歩行補助杖であって、前記足部は、前記脚部の前記下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、前記使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行補助杖及び歩行補助杖用の足部に関するものである。
日本において、65歳以上の人口を示す高齢化率は29.0%となり、過去最高の値となった(2023年、総務省発表)。世界全体としても、今後40年で急速に高齢化が進むことが問題視されている。限られた資源を用いて高齢者のQOLを担保することは、日本だけでなく世界全体で考えていかなければならない大きな課題であるといえる。
高齢者は老齢化に伴い、足腰の筋力が衰えることで、単身での歩行が困難になることが多い。そこで、歩行の補助具として歩行補助杖が広く使用されている。歩行補助杖は自身の体重を支え、足腰に掛かる荷重を減らすことで歩きやすくしたり、身体と地面との接地面積を広げることで、身体のバランスの安定性を高めたりする効果が期待できる。
歩行補助杖において、先述の期待される効果を十全に発揮するために、使用者の身体を支える安定性と歩行しやすさの両立が重要とされている。従来、使用者に対する安定性の向上及び推進力を与えることができる歩行補助具(特許文献1)や、安定性と歩行しやすさの双方を兼ね備えた杖用の足部(特許文献2)が提案されている。
特開2019-98178号公報 特開2021-36963号公報
先述の歩行補助具(特許文献1)では弾性を有する湾曲部材による反発力を利用する。また、先述の杖用の足部(特許文献2)では足部が地面と接する角度をある程度自由に傾けることで推進力を得ている。しかしながら、反発力や傾いた杖自体を制御することが可能となる握力や腕力がないと、逆に身体が不安定な状態に陥りやすいという危険性が挙げられる。
そこで本発明では、先述の事情を鑑み、使用者の手腕の筋力に依存せず、使用者の安定性と推進力の向上による歩行の容易さを両立させることを可能とする、歩行補助杖及び歩行補助杖用の足部を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る歩行補助杖は、上下方向に略直線状に延びる脚部と、前記脚部の上端部に設けられた持ち手部と、前記脚部の下端部に設けられた足部と、前記足部の先端に固着された接地部と、を備えた歩行補助杖であって、前記足部は、前記脚部の前記下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、前記使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有することを特徴とする。
なお、前記足部の先端に固着された接地部は、高摩擦部材で構成されていることを特徴とすることが好ましい。
また、本発明の歩行補助杖の構成においては、前記持ち手部は、前記脚部に対し、斜め上方に所定の角度をつけて設けられた肘置き部と、前記肘置き部の延長方向端部に斜め上方に向かって垂設されたハンドルグリップと、で構成されていることを特徴とすることが好ましい。
また、本発明の歩行補助杖の構成においては、前記脚部は、前記持ち手部から前記足部までの高さが70cm~100cmの範囲で伸縮可能であることを特徴とすることが好ましい。
また、本発明に係る歩行補助杖用の足部の構成は、前記本発明の歩行補助杖に用いられる足部であって、前記脚部の下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、前記使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有することを特徴とする。
なお、前記足部の構成において、前記足部の先端に固着された接地部をさらに備えたことを特徴とすることが好ましい。
なお、前記足部の構成において、前記接地部が高摩擦部材で構成されていることを特徴とすることが好ましい。
本発明によれば、使用者の手腕の筋力に依存せず、使用者の安定性と推進力の向上による歩行の容易さを両立させることが可能となる。
本発明の一実施形態における歩行補助杖の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態における歩行補助杖の足部の構成を示す拡大側面図である。 本発明の一実施形態における歩行補助杖を使用した際の使用者の歩行動作の様子を示す模式図である。
後記、好適な実施形態を用いて、本発明を具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の一実施形態における歩行補助杖の構成を図1に基づいて説明する。
図1は本実施形態における歩行補助杖の構成を示す側面図であり、歩行補助杖1は、上下方向に略直線状に延びる脚部2と、脚部2の上端部に設けられた持ち手部3と、脚部2の下端部に設けられた足部4と、前記足部の先端に固着された接地部5と、を備えている。
脚部2は、持ち手部3から足部4までの高さが使用者の身長に合わせて70cm~100cmの範囲で伸縮可能である。
脚部2は、大小二重のパイプ等の部材で構成されている。外側の部材内部に刻まれた溝を利用して、外側の部材を回転させ、内部の部材の露出量を調節させることで伸縮してもよい。あるいは、外側の部材に固定ねじを配置することで内部の部材を固定させ、露出量を調節させることで伸縮してもよい。
なお、これらは脚部2の伸縮機構の一例であり、この例に限らず適宜の形態でもよい。
持ち手部3は、肘置き部31と、肘置き部31の延長方向端部に斜め上方に向かって垂設されたハンドルグリップ32と、で構成されている。
肘置き部31は、半円筒等の円弧筒状の部材からなり、使用者の肘を支えることを目的とする。肘置き部31は、脚部2に対し、斜め上方に15~25度程度の角度をつけて設けられることが望ましく、また、肘置き部31の内側面には、クッション材が敷設されていることが望ましい。肘置き部31を備えることで、使用者の体重が肘から前腕にかかり、握力等の手腕の筋力が衰えていても負担なく身体を歩行補助杖に預けることが可能となり、安定した体勢を保つことが可能となる。
ハンドルグリップ32は、ゴムや樹脂等で被覆され、滑り止めがついていることが望ましい。
本発明の一実施形態における歩行補助杖の足部の構成を図2に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施形態における歩行補助杖の足部の構成を示す拡大側面図であり、足部4は、脚部2の下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有している。
具体的には、足部4は、脚部2との接続部41と、地面に平行な第一接地部42と、地面に対し上方向に角度をもって湾曲した第二接地部43と、で構成されている。第二接地部43は、一例として、第二接地部42に対し30度程度の角度をもち、このとき第二接地部42は半径400mmの円の弧となる。また、第一接地部42及び第二接地部43は、接続部(継ぎ手部分)41にリベットで抜け止めされており、取り替え可能となっている。
足部4は、脚部2との接続部41に、強度を保つための補強部材44を有していてもよい。また足部4は、第一接地部42及び第二接部43に安定性を増すために、安定化部材45を有していてもよい。
足部4は、脚部2が地面に対し垂直した状態で、第一接地部42が接地し、第二接地部43が地面から離れた状態となっている。歩行動作に伴って今度は、第一接地部42が地面から離れ、第二接地部43が接地した状態となり、その後、第二接地部43の湾曲部分に沿って、歩行補助杖1全体が前傾した状態となる。
足部4の先端に固着された接地部5は、ゴム等の高摩擦部材で構成されている。歩行動作に伴って、歩行補助杖1が先述した足部4の第二接地部43の湾曲部分に沿って前傾した状態となるが、当該接地部5は、この前傾姿勢を安定させることを目的とする。
本実施形態における歩行補助杖1を使用した際の使用者の歩行動作について説明する前に、一般的な歩行動作として、ランチョ・ロス・アミーゴ方式における歩行周期について説明する。
歩行周期において、一方の足が地面に接地した時点から、同じ側の足が再度接地するまでを一歩として定義する。歩行周期は主として、観測側の足が地面についている期間である立脚期と、観測側の足が地面から離れている期間である遊脚期とに分けられる。
次に、杖を使用した場合の歩行動作について説明する。杖を使用した歩行には、3動作歩行と2動作歩行が存在する。なお、杖は原則健側(健康な足側)に持って使用し、ここでは平地における歩行動作について説明する。
3動作歩行は、杖を進行方向に出す、患側(不健康な足側)の足を進行方向に出す、健側の足を進行方向に出すの3動作からなり、2動作歩行は、杖と患側の足を同時に進行方向に出す、健側の足を進行方向に出すの2動作からなる。
いずれにしても、杖を進行方向に向かって進めることで歩行が補助される。
本実施形態における歩行補助杖1を使用した際の使用者の歩行動作について、図3に基づいて説明する。
まず、健側の足の真横に歩行補助杖1を持ち、肘置き部31及びハンドルグリップ32を利用して、上半身を傾け、肘置き部31を支点として腕を押し下げる動作を行うことで使用者の体重を下方向にかける。それに伴い、足部4の第二接地部43の湾曲部分に沿って、歩行補助杖1全体が前傾した状態となる(図3(1))。
次に、患側の足を進行方向に出す(図3(2))。このとき、歩行補助杖1は前傾した状態となっており、使用者の体重は肘から前腕にかかっている。このため、使用者の足腰に掛かる負担が減少し、患側の足を進行方向に出すことが容易となる。ここまでが立脚期となる。
次に、健側の足を進行方向に出す(図3(3))。このとき、歩行補助杖1が前傾した状態となっていることにより、使用者の身体には、てこの原理によって力のモーメントが働き、推進力が発生する。この推進力を以って、遊脚期における進行方向への足の振出を補助し、歩行しやすさを向上させることが可能となる。また、歩行動作において、足の振出が大きいほど歩幅は安定する。したがって、足の振出を補助することで足の振出を大きく保つことが可能となり、歩幅が安定する。
最後に、歩行補助杖1を持ち上げ、また健側の足の真横に歩行補助杖1を持ってくることで一連の歩行動作が完了する(図3(4))。
先述の通り、本実施形態における歩行補助杖1を使用する際には、杖を身体の前方(進行方向)に出す行為が歩行動作の最後に位置することとなる。これは、停止状態の基本姿勢において、肘置き部31を支点として、歩行補助杖1が身体の前方に位置することにより可能となる。
したがって、本実施形態における歩行補助杖1の構成によれば、肘から前腕を使用して体重を支えることができるため、使用者の手腕の筋力に依存せず、また、歩行動作時に歩行補助杖が安定して前傾姿勢を保つことができるため、立脚期における使用者の安定性と、健側の足に対する推進力の向上による遊脚期における歩行の容易さを両立させることが可能となる。
1:歩行補助杖
2:脚部
3:持ち手部
31:肘置き部
32:ハンドルグリップ
4:足部
41:接続部
42:第一接地部
43:第二接地部
44:補強部材
45:安定化部材
5:接地部

Claims (6)

  1. 上下方向に略直線状に延びる脚部と、
    前記脚部の上端部に設けられた持ち手部と、
    前記脚部の下端部に設けられた足部と、
    前記足部の先端に固着された接地部と、
    を備えた歩行補助杖であって、
    前記持ち手部は、前記脚部に対し、斜め上方に所定の角度をつけて設けられた肘置き部と、前記肘置き部の延長方向端部に斜め上方に向かって垂設されたハンドルグリップと、
    で構成されていることを特徴とし、
    前記足部は、前記脚部の前記下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、前記使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有することを特徴とする歩行補助杖。
  2. 前記接地部がゴムで構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の歩行補助杖。
  3. 前記脚部は、前記持ち手部から前記足部までの高さが70cm~100cmの範囲で伸縮可能であることを特徴とする、請求項1に記載の歩行補助杖。
  4. 請求項1に記載の歩行補助杖に用いられる足部であって、
    前記脚部の下端部から、使用者の進行方向がその長手方向となるように延出し、前記使用者の進行方向に向かって徐々に上向きに湾曲していく形状を有することを特徴とする歩行補助杖用の足部。
  5. 前記足部の先端に固着された接地部をさらに備えたことを特徴とする、請求項4に記載の歩行補助杖用の足部。
  6. 前記接地部がゴムで構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の歩行補助杖用の足部。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150216757A1 (en) 2014-02-06 2015-08-06 Richard Randal Powell Erect posture mobility device with low turn radius
JP5819546B1 (ja) 2014-03-31 2015-11-24 株式会社ブガク・ブラザーズ・ジャパン 松葉杖
JP2020533139A (ja) 2017-09-12 2020-11-19 モビリティ デザインド インコーポレイテッドMobility Designed,Inc.

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