JP3185908U - 歩行を補助するための杖 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当該杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構として、サスペンション機構を支柱又は松葉柱に備えた杖である。当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構として、サスペンションのロックアウト機構を支柱又は松葉柱にも備えている。利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構としてのサスペンションの、ロックアウト機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができる。
【選択図】図1
Description
「松葉杖」としては、脇固定型、上腕三頭筋型、前腕部支持型、多脚型、などが存在する。
脇固定型の松葉杖は、典型的な松葉杖であり、脇と掌で体重を支持する松葉杖である。上腕三頭筋型の松葉杖は、カナディアンクラッチとも呼ばれ、脇ではなく上腕三頭筋と脇で脇当てを挟み、体重を支持する松葉杖である。
前腕部支持型の松葉杖は、2本を両腕で扱うこともでき、ロフストランドクラッチとも呼ばれる型の松葉杖である。
多脚型の松葉杖は、足の部分が四つに分かれて自立する松葉杖である。
「歩行器」には、キャスターが付属するものとしないものがあり、いずれも4点支持になっている。
一方、従来の歩行補助杖、松葉杖は、段差のある場所には対応することができるものの、歩行する際の地面の衝撃が大きく、利用者の負担が大きいため、地面に杖をついて体重を支持する際の衝撃をやわらげるために、杖先にゴム等を設けることにより、衝撃をやわらげようと工夫している。
なお、本出願人は、これらの従来技術に関する先行技術文献を、特に知らない。
歩行を補助するための杖であって、
当該杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を備えた杖であり、
当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構も備えており、
利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができること、
を特徴とする。
「歩行補助杖」には、簡易歩行補助杖、多点歩行補助杖、などが含まれる。
「松葉杖」には、脇固定型、上腕三頭筋型、前腕部支持型、多脚型、などが含まれる。
脇固定型の松葉杖は、典型的な松葉杖であり、脇と掌で体重を支持する松葉杖である。
上腕三頭筋型の松葉杖は、カナディアンクラッチとも呼ばれ、脇ではなく上腕三頭筋と脇で脇当てを挟み、体重を支持する松葉杖である。
前腕部支持型の松葉杖は、2本を両腕で扱うこともでき、ロフストランドクラッチとも呼ばれる型の松葉杖である。
多脚型の松葉杖は、足の部分が四つに分かれて自立する松葉杖である。
「歩行補助杖」も、「松葉杖」も、一般的に、掌で体重を支持する「握り手」が存在する。
「脇固定型」、「上腕三頭筋型」の松葉杖は、一般的に、脇や上腕三頭筋で体重を支持する「腋窩(えきか)あて(最上部の横木)」、掌で体重を支持する「握り手」、体重を支持する「支柱」、「腋窩(えきか)あて」と「握り手」と「支柱」とを接続し、一対となる二本の「松葉柱」、「支柱」の先の杖先につけられた「杖先ゴム」、より構成される。なお、「腋窩(えきか)あて(最上部の横木)」は、「腋当て」とも呼ばれる。
「固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない」とは、「衝撃を緩衝・反発する機構」による衝撃を緩衝する機能を発揮させないように、一時的に固定することを意味し、「衝撃を緩衝・反発する機構」自体を固定するような機構も考えられるし、杖の他の部分を固定することにより杖使用による体重負荷が「衝撃を緩衝・反発する機構」に対してかからないようにする機構も考えられる。
「衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構」とは、自転車のサスペンションのロックアウト機構や、体重による負荷がサスペンションにかからないように杖の他の部分を固定する機構、などが該当する。
ここで、自転車のサスペンションのロックアウト機構について簡単に説明すると、「固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない」ようにしたい場合は、オイルダンパーのオリフィス(オイルが通る穴)を閉じて、強制的に、サスペンションの動きを封じ、「衝撃を緩衝・反発する機構」であるサスペンション自体を「固定」する、という仕組みの機構である。
「体重による負荷がサスペンションにかからないように杖の他の部分を固定する機構」の例としては、杖の外筒の内側の空間に、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設け、当該衝撃を緩衝・反発する機構が、当該杖の腋窩あて、握り手の少なくともいずれかと連結しており、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の発揮に伴い当該連結している杖の腋窩あて、握り手が上下に可動する構造となっている場合に、当該杖の腋窩あて、握り手の上下への可動を阻害する機構、などが該当する。
「衝撃を緩衝・反発する機構」による、緩衝・反発効果は、どの程度、衝撃を緩衝・反発する能力がある機構を採用するかによって異なる。
安全性を優先するならば緩衝・反発効果が弱い機構を採用すればよく、衝撃の緩衝を優先するならば緩衝・反発効果が強い機構を採用すればよい。
また、衝撃の緩衝よりも衝撃の反発を優先して、当該衝撃の反発により積極的に早く移動するための杖を実現したいならば、緩衝・反発効果が強い機構を採用すればよい。例えば、ポゴスティックで採用されているポゴスティック機構を、衝撃を緩衝・反発する機構とした場合が該当する。「ポゴスティック機構」は、取手と足場の付いた棒の底面がばねで弾むようになっている。通常は足場の下に押しばねが備わっているが、スタント向けの機種では引きばね、ゴム、又は圧縮空気を本体内部に仕込んで反発力が強化されている。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
利用者が、固定するか固定しないかによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択することにより、硬い地面にも、柔らかい地面にも、柔軟に対応し、歩行を補助するための杖を利用することができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の外筒の内側の空間に、前記杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設け、
当該衝撃を緩衝・反発する機構が、当該杖の腋窩あて、握り手の少なくともいずれかと連結しており、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の発揮に伴い、当該連結している杖の腋窩あて、握り手が上下に可動する構造であること、
を特徴とする。
「衝撃を緩衝・反発する機構が、杖の腋窩あて、握り手の少なくともいずれかと連結」とは、杖の外筒の内側の空間に内蔵している、サスペンションなどの、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構が緩衝・反発効果を発揮するのに伴い上下に可動するのにあわせて、連結している杖の腋窩あてや握り手も上下に可動するように構成されていること、を意味する。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
また、従来の杖では、重量を軽くするために支柱や松葉柱が筒構造になっているものがあるが、このようなタイプの杖に、本考案を応用する事が比較的容易である。
加えて、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにする仕組みとして、杖の腋窩あて、握り手が上下に可動しないように遮蔽版などで一時的に固定させる仕組みを設ければよいため、比較的安価に本考案を実施する事ができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の握り手より下の位置の支柱に、前記衝撃を緩衝・反発する機構が設けられていること、
を特徴とする。
「杖の握り手より下の位置の支柱に、衝撃を緩衝・反発する機構が設けられている」ことにより、掌で体重を支持する「握り手」と、地面からの衝撃を受ける「杖先」との間の支柱において、衝撃を緩衝・反発させることができる。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
当該杖は、脇固定型又は前腕部支持型の松葉杖であり、
当該松葉杖の一対となる二本の松葉柱の対応位置に、前記衝撃を緩衝・反発する機構がそれぞれ対応して設けられていること、
を特徴とする。
「松葉杖の一対となる二本の松葉柱の対応位置に、衝撃を緩衝・反発する機構がそれぞれ対応して設けられている」とは、松葉杖の名前の由来でもある、杖の手の側が松葉のように二股に分かれており(二本の松葉柱)、この二本の松葉柱の対応する同じ箇所に、衝撃を緩衝・反発する機構がそれぞれ対応して設けられている、という意味である。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の支柱の先の杖先部は、
人間の足の機能を代用する足代用部と、
最大背屈15度、最大底屈20度の範囲で可動する足首関節代用機構で連結していること、
を特徴とする。
「足首関節代用機構」とは、人間の足首関節の機能を代用する機構であって、人間の足の機能を代用する部分である「足代用部」と、杖の「支柱」とを連結し、決まった可動範囲の中で可動ができる機構を意味する。
人間が歩行する際は、1歩行周期に2回、背屈・底屈する。
踵接地では、軽度背屈しているが、次に底屈して足底接地になり、ただちに底屈から背屈へと変化する。
この背屈は、体幹が支持脚の前方に移動するまで続く。
その後、再び足関節は底屈して踵離地となり、足趾離地後は急速に背屈に変わる。
遊脚相では比較的長く背屈位にあり、そのまま踵接地へとつながる。
足関節が底屈の時膝が屈曲し、足関節が背屈の時膝は伸展する。
歩行時の足関節の底背屈運動は、最大背屈15度(踵離地)、最大底屈20度(足指離地)の、計35度の範囲で生じる。
杖の製造の際には、背屈、底屈が同じ角度であった方がコスト面で製造に適するため、最大背屈15度、最大底屈15度の範囲で可動する足首関節代用機構、とする方法も考えられる。他にも、コスト面と共に、安全面を考慮して、可動角度をより狭めて、最大背屈10度、最大底屈10度の範囲で可動する足首関節代用機構、最大背屈5度、最大底屈5度の範囲で可動する足首関節代用機構、とする方法も考えられる。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
前記人間の足の機能を代用する足代用部は、
当該杖使用による磨り減り・劣化に対応するための交換部材を嵌めて使用することができること、
を特徴とする。
「杖使用による磨り減り・劣化に対応するための交換部材」の例としては、「足代用部」に嵌める靴のような形状のゴムの交換部材、「足代用部」全体に嵌める短い靴下のような形状のゴムの交換部材、「足代用部」として人間の足と同等の安定感をもたらす机やイスのような四本脚の形状の各々の脚に嵌めるゴムの交換部材、などが考えられる。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
これにより、足代用部を交換するために、足代用部を足首関節代用機構から外す頻度を減らすことができるため、杖の使用中に、足代用部が足首関節代用機構から不意に外れてしまうという危険性を低くすることができる。
前記の歩行を補助するための杖であって、
荷物を引っ掛けて掛止する掛止部が設けられていること、
を特徴とする。
「掛止部」を設ける部分として、例えば、「腋窩(えきか)あて」、「握り手」、「支柱」、「松葉柱」、などに設けることが考えられる。
利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
また、利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
また、「歩行補助杖」には、簡易歩行補助杖、多点歩行補助杖、などが含まれる。
図1は、「歩行補助杖」のうちの、「簡易歩行補助杖」を図示したものである。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構は、外観から把握できるように剥き出しにすることも考えられるし、当該杖の外筒の内側の空間に設けることも考えられる。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構として、例えば、サスペンション機構(家具、建築物、車両などのサスペンション機構をそのまま利用又は応用した機構)、などが考えられる。
当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構も備えており、例えば、サスペンションのロックアウト機構が考えられる。
よって、利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができる。
他にも、「掛止部」を設ける部分として、例えば、「握り手」のあたりに設けることが考えられる。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構は、外観から把握できるように剥き出しにすることも考えられるし、当該杖の外筒の内側の空間に設けることも考えられる。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構として、例えば、サスペンション機構(家具、建築物、車両などのサスペンション機構をそのまま利用又は応用した機構)、などが考えられる。
当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構も備えており、例えば、サスペンションのロックアウト機構が考えられる。
よって、利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができる。
他にも、「掛止部」を設ける部分として、例えば、「握り手」のあたりに設けることが考えられる。
図3、図4、図5は、「松葉杖」のうちの、「脇固定型」を図示したものである。
図5の「松葉杖」は、「松葉柱」が一本しかなく、体重を支持する「支柱」と「松葉柱」が一体となっている。
また、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構は、図3に位置を図示するように、杖の腋窩(えきか)あてと握り手との間の位置の松葉柱の、一対となる二本の松葉柱の対応位置に設けることが考えられる。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構は、外観から把握できるように剥き出しにすることも考えられるし、当該杖の外筒の内側の空間に設けることも考えられる。
杖の外筒の内側の空間に、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設けた場合は、衝撃を緩衝・反発する機構が、杖の腋窩あて、握り手の少なくともいずれかと連結しており、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の発揮に伴い、連結している杖の腋窩あて、握り手が上下に可動する構造になっている。
杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構として、例えば、サスペンション機構(家具、建築物、車両などのサスペンション機構をそのまま利用又は応用した機構)、などが考えられる。
当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構も備えており、例えば、サスペンションのロックアウト機構や、体重による負荷がサスペンションにかからないように杖の他の部分を固定する機構、などが考えられる。
よって、利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができる。
他にも、「掛止部」を設ける部分として、例えば、「腋窩(えきか)あて」、「松葉柱」などに設けることが考えられる。
同図に示すように、連結している杖の腋窩あて、握り手の下部の杖の外筒に縦の切れ込みが入っており、杖の腋窩あて、握り手が上下に可動できるように構成されている。
そして、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構として、体重による負荷がサスペンションにかからないように、杖の腋窩あて、握り手の下部の杖の外筒の縦の切れ込みを遮蔽版で塞いで一時的に固定させる仕組み(ロックする)により、当該杖の腋窩あて、握り手の上下への可動を阻害する機構、が採用されている。
よって、利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができる。
なお、図6、図7における、図の中での「a」、「b」、「c」、「d」、「A」、「B」、の各文字の使い分けは、「小文字」は「拡大する範囲」を示し、「大文字」は「断面指示」を表している。
また、人間の足の機能を代用する足代用部は、当該杖使用による磨り減り・劣化に対応するための交換部材を嵌めて使用することができる。
具体的には、「足代用部」として、図8、図9のように、人間の足の形状をするものの他、厳密には人間の足と同じ形状ではないが人間の足と同等の安定感をもたらす、机やイスのような四本脚の形状、などが考えられる。
「足首関節代用機構」とは、人間の足首関節の機能を代用する機構であって、人間の足の機能を代用する部分である「足代用部」と、杖の「支柱」とを連結し、決まった可動範囲の中で可動ができる機構を意味する。
杖の支柱の先の杖先部に、人間の足の機能を代用する足代用部と、最大背屈15度、最大底屈20度の範囲で可動する足首関節代用機構で連結しているため、自らの足に近い感覚で、本考案に係る杖を扱うことができる。
「杖使用による磨り減り・劣化に対応するための交換部材」の例としては、図8、図9のように、「足代用部」に嵌める靴のような形状のゴムの交換部材や、「足代用部」全体に嵌める短い靴下のような形状のゴムの交換部材の他、「足代用部」として人間の足と同等の安定感をもたらす机やイスのような四本脚の形状の各々の脚に嵌めるゴムの交換部材、などが考えられる。
図8、図9の「脇固定型」の「松葉杖」では、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設けていないが、上記のような、杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設けた上で、杖の支柱の先の杖先部に、人間の足の機能を代用する足代用部があり、杖先部と足代用部とは、最大背屈15度、最大底屈20度の範囲で可動する足首関節代用機構で連結してもよい。
また、利用者が、本考案に係る杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発させるよりも、しっかりと強く地面につきたい場合は、固定することによって、衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させないようにして、通常の杖と同様の使い方ができる。
安全性を優先するならば緩衝・反発効果が弱い機構を採用すればよく、衝撃の緩衝を優先するならば緩衝・反発効果が強い機構を採用すればよい。
また、衝撃の緩衝よりも衝撃の反発を優先して、当該衝撃の反発により積極的に早く移動するための杖を実現したいならば、緩衝・反発効果が強い機構を採用すればよい。例えば、ポゴスティックで採用されているポゴスティック機構を、衝撃を緩衝・反発する機構とした場合が該当する。「ポゴスティック機構」は、取手と足場の付いた棒の底面がばねで弾むようになっている。通常は足場の下に押しばねが備わっているが、スタント向けの機種では引きばね、ゴム、又は圧縮空気を本体内部に仕込んで反発力が強化されている。
Claims (7)
- 歩行を補助するための杖であって、
当該杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を備えた杖であり、
当該杖は、固定することによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果を発揮させない機構も備えており、
利用者が、固定するか固定しないかによって、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の有無を選択して、当該杖を利用することができること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
- 請求項1記載の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の外筒の内側の空間に、前記杖を地面につく際の衝撃を緩衝・反発する機構を設け、
当該衝撃を緩衝・反発する機構が、当該杖の腋窩あて、握り手の少なくともいずれかと連結しており、当該衝撃を緩衝・反発する機構による緩衝・反発効果の発揮に伴い、当該連結している杖の腋窩あて、握り手が上下に可動する構造であること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
- 請求項1記載の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の握り手より下の位置の支柱に、前記衝撃を緩衝・反発する機構が設けられていること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
- 請求項1記載の歩行を補助するための杖であって、
当該杖は、脇固定型又は前腕部支持型の松葉杖であり、
当該松葉杖の一対となる二本の松葉柱の対応位置に、前記衝撃を緩衝・反発する機構がそれぞれ対応して設けられていること、
を特徴とする松葉杖。
- 請求項1記載の歩行を補助するための杖であって、
当該杖の支柱の先の杖先部は、
人間の足の機能を代用する足代用部と、
最大背屈15度、最大底屈20度の範囲で可動する足首関節代用機構で連結していること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
- 請求項5記載の歩行を補助するための杖であって、
前記人間の足の機能を代用する足代用部は、
当該杖使用による磨り減り・劣化に対応するための交換部材を嵌めて使用することができること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
- 請求項1記載の歩行を補助するための杖であって、
荷物を引っ掛けて掛止する掛止部が設けられていること、
を特徴とする、歩行を補助するための杖。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110840717A (zh) * | 2019-11-30 | 2020-02-28 | 中国科学院深圳先进技术研究院 | 一种电动拐杖、姿态检测装置及机器人 |
US11071675B2 (en) * | 2019-01-14 | 2021-07-27 | Northeastern University | Lower limb exoskeleton system having jump-down cushioning function and method of using the same |
JP7108958B1 (ja) | 2022-02-01 | 2022-07-29 | 達雄 森 | 歩行杖 |
-
2013
- 2013-03-26 JP JP2013001631U patent/JP3185908U/ja not_active Expired - Fee Related
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