JP7435250B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置には、熱方式の定着装置により記録媒体に形成された画像を定着させるものがある。例えば特許文献1では、定着装置における熱拡散部材により、ヒータにより発せられた熱を定着ベルトに拡散させる技術が開示されている。
特開2019-128507号公報
ところで、定着装置では、ヒータにより発せられた熱を可能な限りむらなく定着ベルト(環状ベルト)に伝達させ、記録媒体に形成された画像を良好に定着させることが期待されている。その際、記録媒体に皺が発生しないことも要求される。
良好な定着性能が得られる定着装置および画像形成装置を提供することが望ましい。
本発明の一実施形態としての定着装置は、環状ベルトと、接触部材と、支持部材と、加圧部材とを備える。環状ベルトは回転可能である。接触部材は、環状ベルトの内周面と接触する。支持部材は、媒体の搬送方向と直交する方向に延在し、環状ベルトの内周面へ向かって突出する正クラウン部分を有し、接触部材を支持する。加圧部材は、環状ベルトの外周面と対向する表面を有し、その表面と環状ベルトの外周面との間に媒体が挟持されるニップ領域を形成可能である。ニップ領域は、支持部材の延在する延在方向において、第1端部と、第2端部と、それら第1端部と第2端部との間に挟まれた中間部とを含む。第1端部において媒体を搬送方向へ搬送する第1端部搬送力および第2端部において媒体を搬送方向へ搬送する第2端部搬送力は、中間部において媒体を搬送方向へ搬送する中間部搬送力よりも強い。支持部材は、金属を主成分とする高剛性材料からなり、接触部材の剛性よりも高い剛性を有する。
本発明の一実施の形態における画像形成装置は、上記定着装置を備える。
本発明の一実施の形態における定着装置および画像形成装置によれば、ニップ領域の第1端部および第2端部における第1端部搬送力および第2端部搬送力を、ニップ領域の中間部における中間部搬送力よりも強くするようにしたので、ニップ領域の全体に亘ってばらつきの少ないニップ圧を印加することができる。そのため、良好な定着性能が得られる。
なお、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。 図1に示した定着装置の要部の一構成例を表す斜視図である。 図1に示した定着装置の要部の一構成例を表す正面図である。 図3に示した定着装置の要部の一構成例を表す断面図である。 図4に示した定着装置の要部の一構成例の一部を拡大して表す拡大断面図である。 図2に示した環状ベルトユニットを表す分解斜視図である。 図5に示したステーの外観を表す斜視図である。 図5に示したステーおよび保持部材の、長手方向と直交する断面を表す断面図である。 図1に示した定着装置におけるニップ領域Nの近傍を、搬送方向の下流から眺めた様子を表す模式図である。 図5に示した熱伝達部材の概略を説明するための概略断面図である。 図4に示した環状ベルトの概略を説明するための概略断面図である。 図2に示した加圧ローラの概略を説明するための説明図である。 図12に示した加圧ローラの概略を説明するための概略断面図である。 図5に示したニップ領域を通過する記録媒体の変形率を説明するための説明図である。 実験例における搬送力の測定方法を説明するための概略説明図である。 実験例における媒体変形率とフィード力端部中央差率との関係を表す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.実験例
3.変形例
<1.実施の形態>
[画像形成装置1の概略構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成装置1の全体構成例を表す模式図である。画像形成装置1は、例えば電子写真方式を用いたプリンタであり、トナーなどの現像剤を用いて画像形成動作を行うことにより、紙などの記録媒体PMに白黒画像やカラー画像を形成するように構成される。なお、本明細書では、記録媒体PMが搬送される搬送経路上における任意の位置から見て給紙トレイ3に近い位置、または給紙トレイ3へ向かう方向を上流という。さらに、搬送経路上における任意の位置から見て、記録媒体PMが排出されて積載されるスタッカ9に近い位置、もしくはスタッカ9へ向かう方向を下流という。上流から下流に向かう方向を搬送方向Fという。
画像形成装置1は、例えば装置本体の筺体である本体フレーム2の内部に、例えば給紙トレイ3と、ホッピングローラ4と、レジストローラ対5と、画像形成部10と、定着装置30と、排出ローラ対6とを備えている。
給紙トレイ3は、記録媒体PMを収容する収容部である。給紙トレイ3では、複数の記録媒体PMが積載される。給紙トレイ3の下流には、ホッピングローラ4が設けられている。
ホッピングローラ4は、記録媒体PMの表面に圧接し、その記録媒体PMを搬送路であるガイド7に沿って下流へ繰り出す回転部材である。ホッピングローラ4は、ホッピングローラ4の中心軸を回転軸として、ホッピングモータ(図示せず)から伝達された動力により回転するようになっている。ホッピングローラ4の下流には、レジストローラ対5が設けられている。
レジストローラ対5は、記録媒体PMを画像形成部10に向けて搬送するように構成される。レジストローラ対5は、記録媒体PMを搬送する際、記録媒体PMの先端部分が突き当てられることにより、記録媒体PMの斜行を矯正するようになっている。レジストローラ対5の下流には、画像形成部10が設けられている。
(画像形成部10)
画像形成部10は、画像(トナー像)を形成し、その画像を記録媒体PMに転写する機構である。画像形成部10は、4つの現像ユニット11(現像ユニット11K,11Y,11M,11C)と、4つの露光ユニット17(露光ユニット17K,17Y,17M,17C)と、転写ベルトユニット18とを有している。
4つの現像ユニット11(現像ユニット11K,11Y,11M,11C)は、パーソナルコンピュータなどの上位装置から送信される印刷データに基づいて、現像剤であるトナーを用いて画像を形成する機構である。4つの現像ユニット11は、画像形成装置1から着脱可能に構成される。具体的には、現像ユニット11Kは、黒色の画像を形成し、現像ユニット11Yは、黄色の画像を形成し、現像ユニット11Mは、マゼンタ色の画像を形成し、現像ユニット11Cは、シアン色の画像を形成するようになっている。この例では、現像ユニット11K,11Y,11M,11Cは、記録媒体PMの搬送方向Fにおいてこの順に配置される。現像ユニット11K,11Y,11M,11Cは、上記したように互いに異なる色のトナーを用いて画像を形成する点を除き、同じ構成を有している。図1に示したように、各現像ユニット11は、例えば感光ドラム12と、帯電ローラ13と、現像ローラ14と、クリーニングブレード15と、トナー収容部16とを有している。
感光ドラム12は、静電潜像を表面(表層部分)に担持する円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成される。感光ドラム12は、感光体モータ(図示せず)から伝達された動力により、この例では時計回りで回転する。感光ドラム12は、帯電ローラ13により帯電し、対応する露光ユニット17により露光される。これにより、感光ドラム12の表面には、静電潜像が形成される。そして、現像ローラ14によりトナーが供給されることにより、感光ドラム12には、静電潜像に応じた画像が形成(現像)されるようになっている。
帯電ローラ13は、感光ドラム12の表面(表層部分)を帯電させるように構成される。帯電ローラ13は、感光ドラム12の表面(周面)に接するように配置されるとともに、所定の押し付け量で感光ドラム12に押し付けられるように配置されている。帯電ローラ13は、感光ドラム12の回転に応じて、この例では反時計回りで回転する。帯電ローラ13には、所定の帯電電圧が印加されるようになっている。
現像ローラ14は、帯電したトナーを表面に担持するように構成される。現像ローラ14は、感光ドラム12の表面(周面)に接するように配置されるとともに、所定の押し付け量により感光ドラム12に押し付けられるように配置されている。現像ローラ14は、感光体モータ(図示せず)から伝達された動力により、この例では、反時計回りで回転する。現像ローラ14には、所定の現像電圧が印加されるようになっている。
クリーニングブレード15は、感光ドラム12の表面に残留するトナーを掻き取りクリーニングする部材である。クリーニングブレード15は、感光ドラム12の表面に対してカウンタで当接するように配置されるとともに、所定の押し付け量で感光ドラム12に押し付けられるように配置されている。
トナー収容部16は、トナーを収容するように構成される。具体的には、例えば、現像ユニット11Kのトナー収容部16は黒色のトナーを収容し、現像ユニット11Yのトナー収容部16は黄色のトナーを収容し、現像ユニット11Mのトナー収容部16はマゼンタ色のトナーを収容し、現像ユニット11Cのトナー収容部16はシアン色のトナーを収容するようになっている。
4つの露光ユニット17(露光ユニット17K,17Y,17M,17C)は、4つの現像ユニット11の感光ドラム12に対して光をそれぞれ照射する機構であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)ヘッドを用いて構成される。具体的には、露光ユニット17Kは、現像ユニット11Kの感光ドラム12に対して光を照射し、露光ユニット17Yは、現像ユニット11Yの感光ドラム12に対して光を照射し、露光ユニット17Mは、現像ユニット11Mの感光ドラム12に対して光を照射し、露光ユニット17Cは、現像ユニット11Cの感光ドラム12に対して光を照射する。これにより、これらの感光ドラム12の表面には、静電潜像が形成される。そして、感光ドラム12には、静電潜像に応じた画像が形成されるようになっている。
転写ベルトユニット18は、感光ドラム12の表面に形成された画像をクーロン力により記録媒体PMの表面に転写するとともに、記録媒体PMを搬送方向Fに向けて搬送する機構である。転写ベルトユニット18は、画像が転写された記録媒体PMを定着装置30に向けて搬送するようになっている。転写ベルトユニット18は、転写ベルト19と、駆動ローラ20と、従動ローラ21と、4つの転写ローラ22(転写ローラ22K,22Y,22M,22C)と、クリーニングブレード23とを有している。転写ベルト19は、継ぎ目なく形成された、記録媒体PMを担持可能な環状ベルトである。転写ベルト19は、駆動ローラ20および従動ローラ21により張設されている。駆動ローラ20は、ベルトモータ(図示せず)から伝達された動力により記録媒体PMを定着装置30に向けて搬送するように回転する回転部材であり、転写ベルト19を循環回転させるようになっている。従動ローラ21は、駆動ローラ20とともに転写ベルト19を張架しつつ転写ベルト19に付与される張力を調整する部材である。4つの転写ローラ22は、対応する現像ユニット11の感光ドラム12の表面に形成された画像を、記録媒体PMの被転写面上に転写する回転部材である。転写ローラ22Kは、転写ベルト19を介して現像ユニット11Kの感光ドラム12に対向配置されており、転写ローラ22Yは、転写ベルト19を介して現像ユニット11Yの感光ドラム12に対向配置されており、転写ローラ22Mは、転写ベルト19を介して現像ユニット11Mの感光ドラム12に対向配置されており、転写ローラ22Cは、転写ベルト19を介して現像ユニット11Cの感光ドラム12に対向配置されている。転写ローラ22K,22Y,22M,22Cのそれぞれには、所定の転写電圧が印加されることにより、画像形成装置1では、現像ユニット11により感光ドラム12に形成された画像が、記録媒体PMの被転写面上に転写されるようになっている。クリーニングブレード23は、転写ベルト19の表面上に残存した廃トナーを掻き取りクリーニングする部材である。画像形成部10の下流には、定着装置30が設けられている。
(定着装置30)
定着装置30は、転写ベルトユニット18から搬送された記録媒体PM上に転写された画像に対し熱および圧力を付与することにより、その画像を記録媒体PM上に定着させる機構である。画像形成装置1では、定着装置30が画像を記録媒体PMに定着させるとともに記録媒体PMを搬送路であるガイド8に沿って排出ローラ対6に向けて搬送するようになっている。定着装置30の下流には、排出ローラ対6が設けられている。
排出ローラ対6は、記録媒体PMをスタッカ9に向けて搬送するように構成される。この構成により、画像形成装置1は、記録媒体PMをスタッカ9に排出するようになっている。スタッカ9は、本体フレーム2の外側に設けられ、画像が定着された記録媒体PMを積載する部位である。
[定着装置30の詳細な構成]
以下、図2~図6を参照して、定着装置30の詳細の構成について説明する。定着装置30は、本発明における「定着装置」の一具体例に対応する。図2は、定着装置30の主たる構成要素を表す斜視図である。図3は、Z軸方向から見た場合における定着装置30の主たる構成要素を表す正面図である。図4は、図3に示したIV-IV線に沿った定着装置30の主たる構成要素を表す断面図である。図5は、図4に示した領域Vを拡大して表す拡大断面図である。図6は、環状ベルトユニット40(後述)を表す分解斜視図である。図6は、環状ベルトユニット40に加えてさらにレバー33L,33R(後述)をも表す。
図2に示したように、定着装置30は、サイドフレーム31L,31Rと、スプリング32L,32Rと、レバー33L,33Rと、駆動ギア35と、環状ベルトユニット40と、加圧ローラ60とを有している。
サイドフレーム31L,31Rは、例えば画像形成装置1の本体フレーム2にねじなどを用いて固定された部材である。図2および図4に示したように、スプリング32Lは、例えばばねなどの弾性部材であり、レバー33Lに付勢力を付与するように構成される。スプリング32Lの一端がサイドフレーム31Lに固定されており、スプリング32Lの他端がレバー33Lに固定されている。スプリング32Rは、スプリング32Lと同様に、ばねなどの弾性部材であり、レバー33Rに付勢力を付与するように構成される。レバー33Lは、スプリング32Lから付与される付勢力により、XZ平面において回転支点34Lを回転軸としてD1方向に回転するように構成される。レバー33Lは、サイドフレーム31Lに取り付けられている。レバー33Rは、レバー33Lと同様に、スプリング32Rから付与される付勢力により、XZ平面において回転支点34Rを回転軸としてD1方向に回転するように構成される。定着装置30が定着動作を行わない場合には、レバー33L,33Rは、レバー固定部材(図示せず)により、所定の位置に押さえ付けられる。すなわち、スプリング32Lは、レバー33Lを介してレバー固定部材により押し付けられているので、レバー33Lがレバー固定部材から解放された場合には、レバー33Lに付勢力を付与することができる。スプリング32Rについても同様である。駆動ギア35は、環状ベルトモータ(図示せず)からの動力を加圧ローラ60に伝達するように構成される。
定着装置30が定着動作を行う場合には、駆動ギア35は、環状ベルトモータからの動力を加圧ローラ60に伝達する。また、駆動ギア35の動作に応じてレバー33L,33Rがレバー固定部材から解放されることにより、レバー33L,33Rは、回転支点34L,34Rを回転軸としてD1方向に回転する。このため、レバー33L,33Rに取り付けられた環状ベルトユニット40が加圧ローラ60に押し付けられることにより、環状ベルトユニット40および加圧ローラ60においてニップ領域Nが形成される。図4は、環状ベルトユニット40および加圧ローラ60においてニップ領域Nが形成された状態を表す。記録媒体PMが環状ベルト53および加圧ローラ60により挟持されつつ下流へ搬送されることにより、すなわち記録媒体PMがニップ領域Nを通過することにより、記録媒体PM上に転写された画像には熱および圧力が付与され、画像が記録媒体PM上に定着するようになっている。なお、ニップ領域Nは、後出の図7などに示すように、搬送方向Fと直交する幅方向(Y軸方向)において、第1端部NLと、第2端部NRと、それら第1端部NLと第2端部NRとの間に挟まれた中間部NCとを有している。
(環状ベルトユニット40)
環状ベルトユニット40は、記録媒体PM上の画像に対して熱を付与するように構成される。図4~図6に示したように、環状ベルトユニット40は、ステー41と、保持部材43と、ヒータ44と、保熱板48と、熱伝達部材50と、環状ベルト53とを有している。
ステー41は、本発明の「支持部材」に対応する一具体例である。保持部材43および熱伝達部材50は、本発明の「接触部材」に対応する一具体例である。さらに、環状ベルト53は、本発明の「環状ベルト」に対応する一具体例である。
ステー41は、環状ベルト53を支持する部材である。ステー41は、ねじ42Lによりレバー33Lに固定されるとともに、ねじ42Rによりレバー33Rに固定されている。保持部材43は、ヒータ44、保熱板48、および熱伝達部材50を保持する部材である。保持部材43は、ステー41に固定されている。図5および図6に示したように、保熱板48、ヒータ44、熱伝達部材50、および環状ベルト53は、略X軸方向に沿ってこの順に配置されている。すなわち、保熱板48は、ヒータ44に対向し、ヒータ44は、熱伝達部材50に対向し、熱伝達部材50は、環状ベルト53に対向する。ヒータ44は、Y軸方向に延在する板状部材であり、環状ベルト53を加熱する熱源である。抵抗発熱体を含んで構成される。抵抗発熱体は、例えばニッケルクロム合金(NiCr)または銀パラジウム合金(AgPd)を含んで構成される。
図7は、ステー41の外観を表す斜視図である。図8は、ステー41および保持部材43の、長手方向(Y軸方向)と直交するXZ断面を表す断面図である。ステー41は、図7に示したように、幅方向(Y軸方向)に延在し、環状ベルト53の内周面56Sへ向かって突出する一対の正クラウン部分41Pを有している。ステー41は、基部411と、その基部411の両端において保持部材43に向けて立設する一対の壁部412,413とを有している。基部411は、例えば幅方向に延在する板状部材である。正クラウン部分41Pは、一対の壁部412,413の先端部のそれぞれに設けられており、例えば曲線状に設けられた先端縁41Eをそれぞれ含んでいる。したがって、一対の壁部412,413は、環状ベルト53の内周面56Sに直交する方向(X軸方向)において、幅方向(Y軸方向)の中間点CP41で最大の寸法を有し、幅方向の端部41L,41Rにおいて最小の寸法を有している。すなわち、ステー41は、幅方向における端部41L,41RのXZ断面の断面積よりも、幅方向における中央部のXZ断面の断面積のほうが大きい。なお、図7に示した例では、幅方向(Y軸方向)におけるニップ領域Nの全体に亘って湾曲した先端縁41Eが設けられている。すなわち、先端縁41Eを含む正クラウン部分41Pは、第1端部NLから中間部NCを経て第2端部NRに至るまで延在している。しかしながら、本実施の形態の定着装置30では、ニップ領域Nの一部のみに先端縁41Eを含む正クラウン部分41Pが設けられていてもよい。例えばステー41における正クラウン部分41Pは、ニップ領域Nのうちの中間部NCと対応する位置にのみ設けられるようにしてもよい。すなわち、定着装置30では、正クラウン部分41Pを、少なくとも中間部NCと対応する位置に設けるようにするとよい。但し、ステー41におけるXZ断面の断面積は、正クラウン部分41Pにおいて最大となっていることが望ましい。
図9は、ニップ領域Nの近傍を搬送方向Fの下流から眺めた様子を表す模式図である。但し、図10では、ステー41、保持部材43、熱伝達部材50、環状ベルト53および加圧ローラ60のみを記載し、その他の部材、例えばヒータ44や保熱板48などの記載を省略した。図9に示したように、ステー41は、環状ベルト53の内周面56Sに熱伝達部材50を接触させた状態で保持部材43を支持するようになっている。正クラウン部分41Pの先端縁41Eは保持部材43と当接しており、保持部材43および熱伝達部材50は、いずれもステー41の正クラウン部分41Pの形状に沿って、環状ベルト53の内周面56Sへ向かって突出するように湾曲している。ヒータ44および保熱板48についても、保持部材43および熱伝達部材50と同様に湾曲している。
正クラウン部分41Pの突出量Aは、ニップ領域Nの中間部NCと対応する位置において最大となっている。正クラウン部分41Pの突出量Aの最大値Amaxは、図7に示したように、例えば環状ベルト53の内周面56Sに直交する方向(X軸方向)において、先端縁41Eのうち基部411から最も遠くなる部分の距離L41Mと、先端縁41Eのうち基部411に最も近くなる部分の距離L41Sとの差分(L41M-L41S)と定義することができる。
ステー41は、例えば保持部材43の剛性よりも高い剛性を有する。ステー41は、例えば、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)などの金属を主成分とする高剛性材料からなるとよい。ここでいう主成分とは、ステー41の全体の50重量%を占める成分を意味する。これに対し、ステー41よりも複雑な形状に加工される保持部材43は、液晶ポリマー(LCP)などの耐熱性樹脂を主成分とする材料が好適に用いられる。ここでいう主成分とは、保持部材43の全体の50重量%を占める成分を意味する。なお、電気亜鉛めっき鋼板のヤング率は例えば205GPaであり、液晶ポリマーのヤング率は例えば15.1GPaである。本出願でいう「剛性」は、例えばヤング率の値で規定することができる。すなわち、ヤング率の値が高いほど剛性が高いといえる。
保熱板48は、ヒータ44により発せられた熱を蓄熱する部材である。この例では、保熱板48は、ヒータ44に沿ってY軸方向に延在する板状部材である。保熱板48は、ヒータ44により発せられた熱を、保熱板48におけるヒータ44に対向する面と反対面側に伝達させにくくするようになっている。
ヒータ44と保熱板48との間には、ヒータ44により発せられた熱を効率よく伝達するために熱伝導グリスが塗布されている。同様に、ヒータ44と熱伝達部材50との間には、熱伝導グリスが塗布されている。ヒータ44と保熱板48とは、保持部材43と熱伝達部材50との間に挟み込まれるように配置され、保持部材43により固定されている。なお、この例では、ヒータ44と保熱板48との間に熱伝導グリスが塗布されるようにしたが、これに限定されるものではなく、熱伝導グリスが塗布されなくてもよい。
熱伝達部材50は、ヒータ44に沿ってY軸方向に延在する略平板状を有する部材であり、ヒータ44により発せられた熱を環状ベルト53に伝達するように構成される。熱伝達部材50は、XZ平面から見た場合に熱伝達部材50の両端部が厚さ方向に曲げられた形状を有する。すなわち、熱伝達部材50は、XZ断面においてヒータ44に対向する凹部を有する。図5に示したように、XZ断面における熱伝達部材50の凸部は、保持部材43に設けられた保持溝49L,49Rに差し込まれる。保持溝49L,49Rは熱伝達部材50の凸部よりも広い空間であるため、保持溝49L,49Rに差し込まれた熱伝達部材50は、環状ベルトユニット40が加圧ローラ60に押し付けられることにより厚さ方向(略X軸方向)に移動可能である。すなわち、定着装置30が定着動作を行う場合には、熱伝達部材50は、ヒータ44に押し付けられる。この際、熱伝達部材50は、ヒータ44により発せられた熱を環状ベルト53に伝達するようになっている。
図10は、熱伝達部材50の概略を説明するための概略断面図である。図10に示したように、熱伝達部材50は、ヒータ44と対向する第1面51Aと、第1面51Aと反対側の第2面51Bとを有する熱拡散部材51と、対向部材52とを有している。すなわち、熱拡散部材51には、熱拡散部材51の第2面51Bに設けられた対向部材52が形成されている。対向部材52は、環状ベルト53の内周面56Sと対向する対向面SFを有している。本明細書において、対向部材52の対向面SFが環状ベルト53の内周面56Sと「対向する」、とは、対向面SFが内周面56Sと向かい合わせの配置関係となることを意味する。この場合、「対向する」は、対向面SFが内周面56Sと当接して向かい合わせの配置関係となることや、対向面SFが後述する摺動グリスGRなどの他の部材を介して内周面56Sと向かい合わせの配置関係となることをも意味する。ヒータ44は、熱拡散部材51の、対向面SFと反対側に位置している。
熱拡散部材51は、例えば熱の伝わる速度を表す熱拡散率が大きい金属を含んで構成される。熱拡散部材51の厚さTaは、例えば0.485mmである。熱拡散部材51における、第1面51Aに沿った面内方向の熱拡散率Daは、例えば60.4mm2/sである。この例では、熱拡散部材51の主成分はアルミニウム(Al)である。ここで、主成分とは熱拡散部材51の全体の50重量%を占める成分を意味する。すなわち、熱拡散部材51においてAlの含有率は他の材料よりも大きい。なお、この例では、熱拡散部材51はAlを含むようにしたが、熱拡散部材51はこれに限定されるものではなく、熱拡散率が大きい他の金属を含むようにしてもよい。熱拡散部材51は、例えば、ステンレス鋼(SUS)や銅や亜鉛(Zn)を含むようにしてもよい。なお、熱拡散部材51の厚さTaは、例示した厚さに限られない。
対向部材52は、例えば環状ベルト53の内周面56Sとの摺動性がよい樹脂を含んで構成される。対向部材52の厚さTbは、0.005mm以上であり、0.015mm以下であることが好ましく、例えば0.015mmである。対向部材52における、対向面SFに沿った面方向の熱拡散率Dbは、例えば1.53mm2/sである。
環状ベルト53は、ステー41により所定の張力で張架される環状ベルトであり、回転可能に保持されるように構成される。対向面SFと対向する内周面56Sを有し、この内周面56Sにおいて対向面SF上を摺動するように設けられている。環状ベルト53は、加圧ローラ60との間にニップ部N(図5)を形成するようになっている。
図11は、環状ベルト53の概略を説明するための概略断面図である。環状ベルト53は、表面層54と、弾性層55と、基材層56とを有している。すなわち、基材層56に弾性層55が形成され、弾性層55に表面層54が形成されている。
表面層54は、この例では、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(PFA)を含んで構成される。表面層54の、弾性層55と反対側の面が、加圧ローラ60と対向することとなる外周面54Sである。表面層54の厚さは、例えば20μmである。表面層54の厚さは、弾性層55の変形に対して追従できる大きさであることが望まれる。一方、表面層54の厚さが小さすぎると加圧ローラ60との摺動や記録媒体PMとの摺動により表面層54にしわが発生するため、表面層54の厚さは10μm~50μmであることが好ましい。また、表面層54は、定着温度に耐え得る耐熱性を有することおよび環状ベルト53に残存したトナーや記録媒体PM由来の紙粉を張り付きにくくする離型性を有することが望まれ、フッ素置換された材料からなることが好ましい。なお、表面層54の材料は例示した材料に限られず、表面層54の厚さは例示した厚さに限られない。
弾性層55は、この例では、定着温度に耐え得る耐熱性を有するシリコーンゴムを含んで構成される。弾性層55のゴム硬度は例えば12度であり、弾性層55の厚さは例えば300μmである。弾性層55は、ニップ部Nを形成可能なゴム硬度と厚さを有することが望まれる。一方で、弾性層55は、ヒータ44から発せられた熱の熱量損失を抑制し、ヒータ44から発せられた熱を効率よく環状ベルト53の外周面(トナー接触面)に伝達させることが望まれる。弾性層55の厚さが大きいと均一なニップ部Nが形成されやすいが、熱容量が大きくなり熱損失が大きくなるため、好ましくない。弾性層55の厚さは、50~500μmであることが好ましい。また、弾性層55のゴム硬度は、ニップ部Nの均一性を高めるため10~60度であることが好ましい。なお、この例では、弾性層55はシリコーンゴムを含むようにしたが、これに限定されるものではなく、定着温度に耐え得る耐熱性を有する他の材料を含むようにしてもよい。弾性層55は、例えば、フッ素ゴムを含むようにしてもよい。なお、弾性層55の厚さは、例示した厚さに限られない。
基材層56は、この例では、ポリイミド(PI)を含んで構成され、基材層56の主成分はPIである。ここで、主成分とは基材層56の全体の50重量%を占める成分を意味する。すなわち、基材層56においてPIの含有率は他の材料よりも大きい。基材層56の内径は例えば30mmであり、基材層56の厚さは例えば80μmである。基材層56は、環状ベルト53に耐久性および機械的強度を発現させ、機械的強度、耐繰り返し屈曲性および耐座屈耐久性に優れている。すなわち、基材層56は、ヤング率が大きく、座屈強度が高いので、環状ベルト53が破断しにくい。なお、この例では、基材層56はPIを含むようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、高い耐熱性、大きいヤング率、および高い座屈強度を有する他の材料を含むようにしてもよい。基材層56は、例えば、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材を含むようにしてもよい。特に、耐熱性に優れた樹脂材料が好ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好ましい。また、基材層56は、カーボンブラックや亜鉛などの金属元素を含む導電性フィラーが添加された材料を含むようにしてもよく、この場合、基材層56に伝導性を発現させることができる。また、基材層56は、チッカホウ素などのフィラーが添加されたPTFEを含むようにしてもよく、この場合、基材層56の摺動性や熱伝導性を向上させることができる。なお、基材層56の厚さは、例示した厚さに限られない。
(加圧ローラ60)
図12は、加圧ローラ60の概略構成を説明するための説明図である。図13は、図12に示したXIII-XIII線に沿った矢視方向における加圧ローラ60の概略断面図である。加圧ローラ60は、本発明における「加圧部材」に対応する一具体例である。加圧ローラ60は、環状ベルトユニット40との間にニップ領域Nが形成されるように記録媒体PMを挟んで環状ベルト53の外周面54Sと対向しつつ、回転可能に設けられている。すなわち、加圧ローラ60は、記録媒体PM上の画像に対して圧力を付与する回転部材である。加圧ローラ60の外径は40mmであり、加圧ローラ60の硬度は50~65度であることが好ましい。加圧ローラ60は、表面層61と、接着層62と、弾性層63と、シャフト64とを有している。すなわち、シャフト64に弾性層63が形成され、弾性層63に接着層62が形成され、接着層62に表面層61が形成されている。なお、シャフト64と弾性層63との間に接着層が設けられてもよい。表面層61の表面が、加圧ローラ60における、環状ベルト53の外周面54Sと対向する外周面60Sである。
表面層61は、この例では、PFAを含んで構成される。表面層61の厚さは、例えば30μmである。表面層61は、記録媒体PMおよび環状ベルト53と摺動するようになっている。表面層61の厚さは、環状ベルト53の表面層54と同様に、弾性層63の変形に対して追従できる大きさであることが望ましい。一方、表面層61の厚さが小さすぎると環状ベルト53との摺動や記録媒体PMとの摺動により表面層61にしわが発生しやすくなるため、表面層61の厚さは、15μm~50μmであることが好ましい。また、表面層61は、定着温度に耐え得る耐熱性を有することおよび環状ベルト53に残存したトナーや記録媒体PM由来の紙粉を張り付きにくくする離型性を有することが望まれ、フッ素置換された材料からなることが好ましい。表面層61の材料は例示した材料に限られず、表面層61の厚さは例示した厚さに限られない。
接着層62は、この例では、接着力が十分であり、導電材が添加された、定着温度に耐え得るシリコーン接着剤を含んで構成される。接着層62は、表面層61が弾性層63から剥離することやしわの発生を抑制するため、弾性層63と表面層61とを接着する。接着層62は、導電性を有するため、例えば連続印刷において加圧ローラ60に帯電した電荷が蓄積し、静電的に紙粉などが付着することを抑制するようになっている。なお、この例では、接着層62は導電材が添加されるようにしたが、これに限定されるものではなく、導電材が添加されなくてもよい。なお、接着層62の材料は、例示した材料に限られない。
弾性層63は、この例では、導電材が添加された、発泡セルを有するシリコーンスポンジを含んで構成される。弾性層63の厚さは、例えば4mmである。弾性層63は、導電性を有するため、例えば連続印刷において加圧ローラ60に帯電した電荷が蓄積し、静電的に紙粉などが付着することを抑制するようになっている。弾性層63は、ニップ部Nを形成可能なゴム硬度と厚さを有することが望まれる。また、弾性層63は、環状ベルト53から画像と記録媒体PMに伝達された熱量を損失しないように蓄熱性を有することが望まれる。また、加圧されたニップ部Nにおいてニップ痕が残存しないように、発泡セルのセル径が小さいことが好ましく、具体的には、発泡セルの平均セル径が20~250μmであることが好ましい。この例では、平均セル径は、100μmである。平均セル径の測定は、カミソリなどを用いてシリコーンスポンジを切断し、CCD(Charged-coupled devices)顕微鏡で観察し、観察視野角内でのセル径を10個測定しこれらの平均値を測定値とした。なお、この例では、弾性層63には導電材が添加されるようにしたが、これに限定されるものではなく、弾性層63には導電材が添加されなくてもよい。また、弾性層63はシリコーンスポンジを含むようにしたが、これに限定されるものではなく、他の材料を含むようにしてもよい。弾性層63は、例えば、ソリッドゴムを含むようにしてもよい。なお、弾性層63の厚さは、例示した厚さに限られない。
シャフト64は、定着圧力により変形しない圧力耐性を有する部材であり、例えば、中実のステンレス鋼(SUS304)を含んで構成される。なお、この例では、シャフト64は、SUS304を含むようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、他の材料を含むようにしてもよい。また、この例では、中実のシャフトを用いるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、中空のシャフトを用いるようにしてもよい。
加圧ローラ60における外周面60Sは、環状ベルト53の外周面54Sから遠ざかる方向へ凹んだ逆クラウン部分60Uを有するとよい。逆クラウン部分60Uは、ステー41における正クラウン部分41Pの先端縁41Eの形状に対応するように、湾曲形状を有しているとよい。加圧ローラ60は、幅方向(Y軸方向)の中間点CP60において最大径L60Mを有し、幅方向の端部60L,60Rにおいて最小径L60Sを有している。すなわち、加圧ローラ60は、幅方向における端部60L,60RのXZ断面の断面積よりも、幅方向における中央部のXZ断面の断面積のほうが小さい。なお、図12に示した例では、幅方向(Y軸方向)におけるニップ領域Nの全体に亘って湾曲した逆クラウン部分60Uが設けられている。すなわち、逆クラウン部分60Uは、第1端部NLから中間部NCを経て第2端部NRに至るまで延在している。しかしながら、本実施の形態の定着装置30では、ニップ領域Nの一部のみに逆クラウン部分60Uが設けられていてもよい。例えば逆クラウン部分60Uは、ニップ領域Nのうちの中間部NCと対応する位置にのみ設けられるようにしてもよい。すなわち、定着装置30では、逆クラウン部分60Uを、少なくとも中間部NCと対応する位置に設けるようにするとよい。但し、加圧ローラ60におけるXZ断面の断面積は、逆クラウン部分60Uにおいて最小となっていることが望ましい。
逆クラウン部分60Uの凹み量Bは、ニップ領域Nの中間部NCと対応する位置において最大となっている。逆クラウン部分60Uの凹み量Bの最大値Bmaxは、図12に示したように、加圧ローラ60の最大径L60Mと、加圧ローラ60の最小径L60Sとの差分の半分の値(L41M-L41S)×0.5と定義することができる。ここで、ステー41における正クラウン部分41Pの突出量Aの最大値Amaxは、逆クラウン部分60Uの凹み量Bの最大値Bmaxよりも大きいことが望ましい。搬送方向への搬送力の、幅方向における適切な分布が形成されるからである。
定着装置30は、さらに、以下の条件式(1)から(3)を全て満たすように構成されている。
0<Amax≦0.35……(1)
0<Bmax≦0.30……(2)
-0.16<(Amax-Bmax)≦0.15……(3)
但し、Amaxは正クラウン部分40Pの突出量Aの最大値[mm]であり、Bmaxは逆クラウン部分60Uの凹み量Bの最大値[mm]である。
定着装置30では、搬送方向Fにおけるニップ領域Nの長さは、例えば8mm以上15mm以下であるとよい。また、ステー41によりニップ領域Nに印加される圧力の総和は、例えば30kg以上36kg以下であるとよい。ニップ領域Nに印加される圧力の総和については、ニップ領域Nの全体に亘ってシート状の圧力センサを挟んで測定することができる。具体的には、センサシート(PINCH A4-40 NS-SET-PA4-40)を用いたローラー間圧力分布測定システムPINCH(ニッタ株式会社製)により、ニップ領域Nに印加される圧力の総和を測定することができる。
定着装置30では、正クラウン部分41Pを含むことから、ニップ領域Nのうち、第1端部NLにおいて記録媒体PMを搬送方向Fへ搬送する第1端部搬送力F1および第2端部NRにおいて記録媒体PMを搬送方向Fへ搬送する第2端部搬送力F2は、中間部NCにおいて記録媒体PMを搬送方向へ搬送する中間部搬送力F3よりも強くなっている。
[作用・効果]
(A.基本動作)
画像形成装置1では、以下のようにして、記録媒体PMに対して画像が転写される。
まず、図1を参照して、画像形成装置1の全体の動作について説明する。画像形成装置1は、上位装置から印刷データを受信すると、現像ユニット11が、感光ドラム12を回転させて、画像形成処理を行う。
画像形成装置1では、露光ユニット17が、現像ユニット11において表面が帯電した感光ドラム12に対して選択的に光を照射することにより、感光ドラム12の表面には、静電潜像が形成される。そして、感光ドラム12には、静電潜像に応じて画像が形成される。
画像形成装置1が給紙トレイ3に積載された記録媒体PMに対して画像を転写する場合、ホッピングモータ(図示せず)から伝達された動力により、ホッピングローラ4は、記録媒体PMをレジストローラ対5に向けて繰り出す。レジストローラ対5は、記録媒体PMを画像形成部10に向けて搬送する。その際、記録媒体PMの前方端縁がレジストローラ対5に突き当てられることにより記録媒体PMの斜行が矯正される。
こののち、画像形成部10において、転写ベルト19は、循環回転することにより、記録媒体PMを定着装置30に向けて搬送する。その際、記録媒体PMは、感光ドラム12と転写ローラ22との間を通過する。
画像形成装置1では、画像が感光ドラム12の表面に形成されると、転写ベルトユニット18が転写処理を行う。その際、転写ベルトユニット18では、転写ベルト19が記録媒体PMを搬送しながら、転写ローラ22が感光ドラム12の表面に形成された画像を引き寄せる。その結果、画像が、感光ドラム12から記録媒体PMへ転写される。
画像形成装置1は、画像が感光ドラム12から記録媒体PMに転写されると、記録媒体PMを定着装置30に搬送する。定着装置30は、記録媒体PMが搬送されると、定着処理を行う。その際に、定着装置30は、記録媒体PMの表面に転写された画像に対する加熱および加圧を行い、その画像を溶融させて記録媒体PMに定着させる。
画像形成装置1は、画像が記録媒体PMに定着されると、記録媒体PMをスタッカ9に向けて搬送し、記録媒体PMをスタッカ9の上に排出する。
画像形成装置1の全体の動作は、以上の通りである。
(B.定着動作における定着装置30の挙動)
次に、画像が転写された記録媒体PMが定着装置30のニップ領域Nを通過する際の定着装置30の挙動について説明する。
定着装置30では、正クラウン部分41Pの存在により、図9に示したように環状ベルト53が加圧ローラ60に向けて突出するように湾曲した状態でニップ領域Nが形成され、環状ベルト53が搬送方向Fに回転するようになっている。このため、ニップ領域Nを通過する記録媒体PMには、中間部NCにおいて付与される中間部搬送力F3よりも高い第1端部搬送力F1および第2端部搬送力F2が、第1端部NLおよび第2端部NRにおいてそれぞれ付与される。その結果、記録媒体PMの変形率(以下、「媒体変形率」という。)が低減される。媒体変形率は、例えば図14に示したように、記録媒体PMのうち、ニップ領域Nを先に通過する先端部分の幅寸法をaとし、その先端部分に遅れてニップ領域Nを通過する後端部分の幅寸法をbとしたとき、(a-b)/a×100(%)と定義される。したがって、先端部分の幅寸法aと、後端部分の幅寸法bとの差分が小さくなるほど、媒体変形率を小さくすることができる。なお、図14は、ニップ領域Nを通過する記録媒体PMの媒体変形率を説明するための説明図である。
(C.効果)
このように本実施の形態の定着装置30では、正クラウン部分41Pを設け、第1端部搬送力F1および第2端部搬送力F2を中間部搬送力F3よりも強めるようにした(F1>F3,F2>F3)ので、媒体変形率を小さくすることができる。その結果、定着処理の際、記録媒体PMに印加されるニップ圧の強弱によらず、記録媒体PMの皺の発生を抑制することができる。したがって、記録媒体PMが厚紙である場合でも良好な定着処理が可能となる一方、記録媒体PMが薄紙である場合でも記録媒体PMの皺の発生を抑制することができる。
また、ステー41が、ニップ領域Nのうちの中間部NCと対応する位置に正クラウン部分41Pを有し、正クラウン部分41Pの突出量Aが、ニップ領域Nの中間部NCと対応する位置において最大となるようにした。このため、ニップ圧の幅方向の分布の対称性が向上し、第1端部搬送力F1と第2端部搬送力F2とを近づけることができる。その結果、記録媒体PMの皺の発生をより抑制することができる。さらに、ステー41が正クラウン部分41Pを有さない場合と比べてステー41の幅方向における中央部の剛性を高めることができ、特に強いニップ圧を印加する必要のある記録媒体PMの定着処理を行う場合であってもステー41の撓みを抑制できる。このため、定着装置30では、ニップ圧の強弱に関わらず、ニップ圧の幅方向の適切な分布が維持され、定着性能の低下を防止できる。
特に、ステー41において、端部41L,41RのXZ断面の断面積よりも中央部のXZ断面の断面積を大きくした場合には、定着処理の際のステー41の撓み量をより低減できる。さらにステー41におけるXZ断面の断面積が正クラウン部分41Pにおいて最大となるようにした場合には、定着処理の際のステー41の撓み量をよりいっそう低減できる。その結果、所定の搬送力の分布を維持でき、ニップ条件によらず、安定的に定着性能の維持および皺の発生抑制を実現できる。
また、定着装置30では、ステー41が、保持部材43の剛性よりも高い剛性を有するようにしたので、例えば定着装置30が高温高圧の環境にさらされる定着処理の際、正クラウン部分40Pの変形が少なく、ニップ圧の強弱に関わらず、適切な突出量Aを維持することができる。そのため、例えば記録媒体PMとして厚紙を定着処理する際の定着性能をより向上させつつ、記録媒体PMとして薄紙を定着処理する際の薄紙の皺の発生をより抑制することができる。
また、定着装置30では、加圧ローラ60に逆クラウン部分60Uを設け、突出量Aの最大値Amaxおよび凹み量Bの最大値Bmaxを適切に設定するようにしたので、定着性能のさらなる向上と、記録媒体PMの皺の発生のさらなる抑制との両立を図ることができる。
<2.実験例>
(実験例1)
上記実施の形態で説明した定着装置30において定着処理を行い、記録媒体PMの皺の発生状況の確認および定着性能の評価を実施した。その際、第1端部搬送力F1、第2端部搬送力F2および中間部搬送力F3の測定を実施した。
本実験例では、正クラウン部分41Pにおける突出量Aの最大値Amaxが0.14,0.30,0.35,0.40,0.50である5種類のステー41のサンプルを使用した。また、逆クラウン部分60Uの凹み量Bの最大値Bmaxが0.10,0.20,0.25,0.30である4種類の加圧ローラ60のサンプルを使用した。表1に、異なる最大値Amaxを有する5種類のステー41のサンプルと、異なる最大値Bmaxを有する4種類の加圧ローラ60のサンプルとを組み合わせたときのA-Bの値をまとめて示す。
Figure 0007435250000001
図15は、記録媒体PMに対する、第1端部搬送力F1、第2端部搬送力F2および中間部搬送力F3の測定方法を説明する概略図である。搬送力の測定には、フォースゲージ(株式会社イマダ製 デジタルフォースゲージ ZP-100N)を用いた。ここでは、記録媒体PMとして、A4サイズの普通紙(株式会社沖データ製「エクセレントホワイト80g/m2」)を、短手方向に幅WS=30mmで切り分けた短冊状のサンプルを用いた。図15に示したように、その短冊状の記録媒体PMのサンプルSの第1端部を定着装置30のニップ領域Nのうちの位置PCに挟持させ、サンプルSの第2端部を、外部に固定されたフォースゲージFGに保持させた。その状態で搬送ベルト53を回転させ、0.5秒間隔で搬送力を10点測定し、平均値を算出した。その平均値を位置PCでの搬送力とした。その際、ニップ領域Nでは環状ベルト53がサンプルSの表面上を滑るように、媒体搬送方向Fに空回りするようにした。なお、環状ベルト53による媒体搬送速度は230mm/sとした。同様の測定を、ニップ領域Nの他の4か所の位置PL1,PL2,PR2,PR1においてそれぞれ実施し、各位置での搬送力FL1,FL2,FR2,FR1をそれぞれ求めた。
本実験例では、位置PL1で測定された搬送力FL1を第1端部搬送力F1とし、位置PR1で測定された搬送力FR1を第2端部搬送力F2とし、位置PL2での搬送力FL2と位置PCでの搬送力FCと位置PR2での搬送力FR2との和を中間部搬送力F3(=FL2+FC+FR2)とした。そのうえで、第1端部搬送力F1および第2端部搬送力F2と、中間部搬送力F3との差に基づくパラメータであるフィード力端部中央差率={[(F1+F2)/2]-[(F3)/3]}/[(F3)/3]*100を求めた。その結果を表2に記載する。なお、フィード力端部中央差率は、第1端部搬送力F1および第2端部搬送力F2と中間部搬送力F3との差が、中間部搬送力F3に対してどれだけ強いか、を意味するパラメータである。
Figure 0007435250000002
さらに、表1に示した、5種類のステー41のサンプルと、4種類の加圧ローラ60のサンプルとを各々組み合わせた定着装置30においてA4サイズの記録媒体PMの定着処理をそれぞれ行い、媒体変形率をそれぞれ調べた。フィード力端部中央差率と、媒体変形率と、皺の発生の有無と、定着性能の評価との関係を表3および図16に示す。
Figure 0007435250000003
表3および図16に示したように、フィード端部中央差率が正であるとき、媒体変形率が0.5%以下となり、記録媒体PMにおける皺の発生を防ぐことができた。ただし、フィード力端部中央差率が82%のデータは正クラウン部分41Pにおける突出量Aが0の場合に相当しており、この場合は定着性能が不十分であった。これは、第1端部NLおよび第2端部NRにおいてはニップ圧が記録媒体PMに十分に付与されるものの、中間部NCにおいて記録媒体PMに付与されるニップ圧が不十分となり、記録媒体PMのうち中間部NCに相当する部分の定着処理が十分になされないためと考えられる。
<3.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態等では4色のトナーを用いたカラー画像を形成可能な画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば5色以上のカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、直接転写方式の画像形成装置を例示して本発明を説明したが、中間転写ベルトを備えた2次転写方式の画像形成装置にも適用可能である。
さらに、上記実施の形態では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有するプリンタについて説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
1…画像形成装置、2…本体フレーム、3…給紙トレイ、4…ホッピングローラ、5…レジストローラ対、6…排出ローラ対、7,8…ガイド、9…スタッカ、10…画像形成部、11,11C,11K,11M,11Y…現像ユニット、12…感光ドラム、13…帯電ローラ、14…現像ローラ、15…クリーニングブレード、16…トナー収容部、17、17C,17K,17M,17Y…露光ユニット、18…転写ベルトユニット、19…転写ベルト、20…駆動ローラ、21…従動ローラ、22,22C,22K,22M,22Y…転写ローラ、23…クリーニングブレード、30…定着装置、31L,31R…サイドフレーム、32L,32R…スプリング、33L,33R…レバー、34L,34R…回転支点、35…駆動ギア、40…環状ベルトユニット、41…ステー、42L,42R…ねじ、43…保持部材、44…ヒータ、48…保熱板、49L,49R…保持溝、50…熱伝達部材、51…熱拡散部材、52…対向部材、53…環状ベルト、54,61…表面層、55,63…弾性層、56…基材層、56S…内周面、54S…外周面、
60…加圧ローラ、60S…外周面、60U…逆クラウン部分、62…接着層、64…シャフト、GR…摺動グリス、SF…対向面。

Claims (12)

  1. 回転可能である環状ベルトと、
    前記環状ベルトの内周面と接触する接触部材と、
    媒体の搬送方向と直交する方向に延在し、前記内周面へ向かって突出する正クラウン部分を有し、前記接触部材を支持する支持部材と、
    前記環状ベルトの外周面と対向する表面を有し、前記表面と前記外周面との間に前記媒体が挟持されるニップ領域を形成可能な加圧部材と
    を備え、
    前記ニップ領域は、前記支持部材が延在する延在方向において、第1端部と、第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に挟まれた中間部とを含み、
    前記第1端部において前記媒体を前記搬送方向へ搬送する第1端部搬送力および前記第2端部において前記媒体を前記搬送方向へ搬送する第2端部搬送力は、前記中間部において前記媒体を前記搬送方向へ搬送する中間部搬送力よりも強く、
    前記支持部材は、金属を主成分とする高剛性材料からなり、前記接触部材の剛性よりも高い剛性を有する
    定着装置。
  2. 前記支持部材における前記正クラウン部分は、前記第1端部から前記第2端部との間であって前記ニップ領域に対応する位置に設けられている
    請求項1記載の定着装置。
  3. 前記正クラウン部分の突出量は、前記中間部において最大となっている
    請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記支持部材は、前記延在方向における両端部の断面積よりも、前記延在方向における中央部の断面積のほうが大きい
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記支持部材における、前記延在方向と直交する断面の断面積は、前記正クラウン部分において最大である
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材の前記表面は、前記環状ベルトの前記外周面から遠ざかる方向へ凹んだ逆クラウン部分を有する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記正クラウン部分の突出量の最大値は、前記逆クラウン部分の凹み量の最大値よりも大きい
    請求項に記載の定着装置。
  8. 以下の条件式(1)から(3)を全て満たす請求項または請求項に記載の定着装置。
    0<Amax≦0.35……(1)
    0<Bmax≦0.30……(2)
    -0.16<(Amax-Bmax)≦0.15……(3)
    但し、
    Amax:正クラウン部分の突出量の最大値[mm]
    Bmax:逆クラウン部分の凹み量の最大値[mm]
    である。
  9. 前記接触部材は、前記支持部材の前記正クラウン部分の形状に沿って湾曲した状態で前記内周面と接触する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記搬送方向における前記ニップ領域の長さは、8mm以上15mm以下である
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記支持部材により前記ニップ領域に印加される圧力の総和は30kg以上36kg以下である
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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