JP7433705B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に嵌着し、容器口部を開閉栓可能に構成されたヒンジキャップに関する。
従来、容器口部に嵌着し、容器口部を開閉栓するヒンジキャップは周知である。
例えば、特許文献1には、容器口部(口元部31)に嵌着するキャップ本体2と、キャップ本体2の上部に設けられたヒンジ(ヒンジ部21)を介して一体形成され容器口部(口元部31)を開閉栓可能な上蓋(閉止体3)とを有するヒンジキャップ(キャップ1)が記載されている。
この特許文献1に記載のヒンジキャップ(キャップ1)は、キャップ本体2の内面に設けられた係止部11を容器30の膨出段部33に係止することで容器口部(口元部31)に嵌着し、閉止体3の天板部4の内面に設けられた内側シール突起12を容器口部(口元部31)に挿入して内面31aに当接させることで容器口部(口元部31)を密封するものである。
また、閉止体3は、切断可能なブリッジ7を介してキャップ本体2の上端に取付られており、内面には筒部の雄ネジ部34に係合可能な閉止ネジ部17が形成されている。
雄ネジ部34は、容器口部(口元部31)の周方向に所定の間隔である不連続部38をおいて形成された3つの単ネジ部34aからなる。
この特許文献1に記載のヒンジキャップ(キャップ1)は、ヒンジキャップ(キャップ1)を開栓方向へ回転させることで、閉止部3が単ネジ部34aに沿ってキャップ本体2から離脱するように上昇してブリッジ7を破断する。
さらに、閉止ネジ部17が不連続部38または単ネジ部34aの上方に到達したところで閉止ネジ部17と雄ネジ部34との係合が解除された後、閉止体3をヒンジを回転中心になるように持ち上げることで、閉止体3を容器口部(口元部31)から離脱させ、容器口部(口元部31)の密封を解除できるものである。
特開2008-222249号公報
ところが、上記特許文献等で公知のヒンジキャップは、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献1等で公知のヒンジキャップは、開栓作業の際にヒンジキャップを回転させる工程とヒンジを回転中心になるように持ち上げる工程の2つの工程を実施する必要があり、閉止ネジ部と雄ネジ部との係合が解除されるタイミングの確認も困難であるため、うまく開栓できなくなる虞があった。
また、閉栓作業も開栓作業と逆の工程を実施する必要があり、開閉栓作業に手間がかかる虞があった。
また、ヒンジキャップと容器口部との回転方向の位置関係によっては、閉止ネジ部と雄ネジ部との係合が不十分となったり、余分に閉止体を閉栓方向に回転させる必要が生じる虞があった。
また、閉止ネジ部は容器口部の周方向に不連続部をおいて形成された単ネジ部に係合するため、ヒンジキャップ専用の特殊な容器口部を形成した容器のみ使用可能で、通常のネジ部を有した容器の口部には使用できず、汎用性が乏しくなる虞があった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、容器口部の開閉栓が容易に実施でき、容器口部との回転方向の位置を微調整する必要がなく、汎用品の容器口部にも使用可能なヒンジキャップを提供することを目的とするものである。
本発明のヒンジキャップは、外周面に雄ネジと雄ネジの下方に回転係止部が形成された容器口部に嵌着するキャップ本体と、前記キャップ本体の上部に設けられたヒンジを介して一体形成され容器口部を開閉栓可能な上蓋とを有するヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、容器口部の周囲を覆う筒状のスカート壁と、前記スカート壁に設けられた雌ネジとを有し、前記上蓋には、上蓋天面と、前記上蓋天面から垂下する上蓋壁部と、前記上蓋壁部よりも内側の前記上蓋天面から垂下する口部閉栓部とが設けられ、前記上蓋壁部の前記ヒンジが接続されている箇所と反対側には、前記上蓋壁部から下方に延びる係止片と、前記係止片の下部に設けられ容器口部の雄ネジに係合可能且つ前記上蓋開封時に雄ネジを乗り越え可能な係止凸部が形成され、前記スカート壁の下部には、回転係止部に係合可能なラチェットが設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る発明のヒンジキャップによれば、ヒンジが接続されている箇所と反対側に、上蓋壁部から下方に延びる係止片と、係止片の下部に設けられ容器口部の雄ネジに係合可能な係止凸部が形成されているため、ヒンジを回転中心として上蓋を持ち上げる工程のみで、係止片が弾性変形して係止凸部が雄ネジを乗り越えるように係合を解除して容器口部を簡単に開栓可能であるとともに、開栓と逆の手順で簡単に係止凸部を雄ネジに係合させて閉栓作業を完了できる。
また、係止凸部を係合させる雄ネジの途中に不連続部を設ける必要がないため、汎用の雄ネジが形成された容器口部にも使用できる。
さらに、係止凸部が雄ネジに係合する位置は、上蓋が容器口部を十分に閉栓可能であれば特に限定されないため、係止凸部と雄ネジとの回転方向の位置を微調整する必要がない。
また、スカート壁の下部には、回転係止部に係合可能なラチェットが設けられているため、例えば、ラチェットが回転係止部に対してヒンジキャップの雌ネジと容器口部の雄ネジとの締め付け方向にのみ回転を許容するように構成すれば、ヒンジキャップの雌ネジを容器口部の雄ネジにネジ係合させた後、ヒンジキャップと容器口部との装着を解除する方向へ回転させようとしても、ラチェットと回転係止部とが互いの回転を装着方向のみに規制するため、ヒンジキャップは容器口部から外れることがない。
また、上蓋壁部のヒンジが接続されている箇所と反対側には、上蓋壁部から下方に伸びる係止片と、係止片の下部に儲けられ容器口部の雄ネジに係合可能且つ上蓋開封時に雄ネジを乗り越え可能な係止凸部が形成されているため、容器口部との装着が完了したヒンジキャップの上蓋を、ヒンジを回転中心として回転するように容器口部から離脱させようとする際、雄ネジと係合していた係止凸部が、雄ネジを乗り越え雄ネジとの係合を解除でき、ヒンジを回転中心として上蓋が回動できる。
請求項2に記載の構成によれば、スカート壁には、スカート壁を上方に開放した切り欠き部が設けられ、係止片は、上蓋壁部から切り欠き部内まで下方に延びるように構成されているため、巻き締めを行った際、巻締め完了後さらにキャップ本体に閉栓方向へ締める力が加わっても係止片がスカート壁に接触し、上蓋とキャップ本体が相対的に回転することを防ぎ、ヒンジなどを毀損してしまうことを防止できる。
請求項3に記載の構成によれば、係止凸部は、雌ネジの延長上に形成され、容器口部の雄ネジの上部と係合可能であるため、従来のネジ付き容器口部に従来のネジキャップ用巻き締め装置を使用してヒンジキャップを取り付けできる。
また、従来のネジ付き容器口部に取り付けたヒンジキャップでも、係止凸部と雄ネジの上部との係合状態のみ切り替えることで、キャップ本体を容器口部にネジ係合した状態で、従来のヒンジキャップと同様に上蓋のみを開閉することができる。
請求項4に記載の構成によれば、ヒンジの近傍には、容器口部を開栓した際、上蓋の閉栓方向への移動を規制する上蓋固定部が設けられているため、開栓した容器を傾けて中身を取り出す際等に、上蓋が閉栓方向へ移動して容器口部を閉じてしまうことを防止できる。
請求項5に記載の構成によれば、上蓋固定部は、スカート壁の上端部から上方に延びる固定リブと、上蓋壁部の外周面から半径方向外方に突出形成され、固定リブに係合可能な固定突起とで構成されているため、容器口部を開栓した際、上蓋を固定突起が固定リブを乗り越える位置まで回転させることで、上蓋を容器口部の開口を妨げない位置で固定することができ、開栓した容器を傾けて中身を取り出す際等に、上蓋が容器口部を閉じてしまうことを確実に防止できる。
請求項6に記載の構成によれば、キャップ本体と上蓋とは、スカート壁および係止片と上蓋壁部とを弱化部で接続しているため、ヒンジキャップの容器口部への装着時は、キャップ本体と上蓋とが一体となった状態で取り扱うことができる。
また、弱化部の破断の有無で、ヒンジキャップが開封済みか否かを判断することができる。
請求項7に記載の構成によれば、上蓋天面は、上蓋壁部の外周面よりも幅広に形成された幅広部を有しているため、ヒンジキャップを装着した容器を倒立状態で保持することが容易に実施でき、また、容器口部の開栓時にも、幅広部を持って上蓋を開栓方向へ持ち上げることで、軽い力で簡単に開栓することができる。
また、幅広部は、ヒンジの上方を切り欠いた逃げ部を有しているため、上蓋を開栓方向へ持ち上げる際、容器口部やキャップ本体に幅広部が干渉することがなく、容器口部を十分に開口させる位置まで上蓋を回転させることができる。
本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の上方側からの斜視図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の係止片126側の側面図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100のヒンジ130側の側面図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の側面断面図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の下面図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100を容器口部Cに装着した際の、閉栓時の状態を示す側面断面図。 本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100を容器口部Cに装着した際の、開栓時の状態を示す側面断面図。
以下に、本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100について、図面に基づいて説明する。
ヒンジキャップ100は、図1乃至図5に示すように、キャップ本体110と、キャップ本体110の上部に設けられたヒンジ130を介して一体形成された上蓋120とを有している。
キャップ本体110は、筒状のスカート壁111を有し、スカート壁111の内面側には雌ネジ状の雌ネジ112が形成され、スカート壁111を上方に開放した切り欠き部115が設けられている。
スカート壁111の下部には、巻締め過多防止ストッパー113と、ラチェット114が設けられている。
上蓋120は、上蓋天面121と、上蓋天面121から垂下する上蓋壁部124と、上蓋壁部124よりも内側の上蓋天面121から垂下するインナーリング状の口部閉栓部125とを有している。
本実施形態では、上蓋壁部124はスカート壁111と軸線方向に面一となっている。
上蓋天面121の外周面には、上蓋壁部124の外周面よりも幅広に形成された幅広部122が設けられ、ヒンジ130が上蓋120に接続している付近には、幅広部122を切り欠いた逃げ部123が設けられている。
上蓋壁部124のヒンジ130が接続されている箇所と反対側には、上蓋壁部124から下方に延びる係止片126が設けられ、係止片126の下部には、上蓋120の半径方向内方に突出する係止凸部127が設けられている。
上蓋壁部124のヒンジ130が接続されている箇所と反対側とは、後述する開閉栓操作時に係止片126がスカート壁111に干渉しない範囲、すなわち周方向に見てヒンジ130の中心より左右に90°以上離れた位置にあることを指す。
なお、係止片126は、上蓋壁部124の下端から下方に延びており、切り欠き部115に進入するように設置されている。
本実施形態では、スカート壁111と係止片126は面一となっている。
係止凸部127は、雌ネジ112の始端112aの延長上に形成されている。
また、後述する容器口部Cの雄ネジ部Sとネジ係合可能かつ、再封した際、雄ネジ部Sと係合可能となるよう、係止凸部127の上面は雌ネジ112の上面と同じ形状に形成されている。
スカート壁111の上端と上蓋壁部124の下端とは、1対のヒンジ130およびブリッジ状の弱化部131で接続され、スカート壁111の切り欠き部115が存在する部分の上端と係止片126の下端とは、ブリッジ状の係止片側弱化部132で接続されている。
また、1対のヒンジ130の間には、スカート壁111の上端部から上方に延びる固定リブ134と、上蓋壁部124の外周面から半径方向外方に突出形成された固定突起135が設けられ、固定リブ134と固定突起135は、後に詳述する上蓋固定部133として機能するように構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の、容器口部Cへの装着と、容器口部Cへヒンジキャップ100が装着された状態での、容器口部Cの開閉栓手順について、図5乃至図7を用いて説明する。
容器口部Cは、フランジFの上部に容器側と連通する筒部Tを有し、筒部Tの外周面には、雄ネジ部Sと、雄ネジ部Sよりも下方に形成された拡径部Bが設けられている。
また、拡径部Bの外周面には、回転係止部Dが設けられている。
ヒンジキャップ100の容器口部Cへの装着は、筒部Tにキャップ本体110を被せた後、雌ネジ112と雄ネジ部Sとをネジ係合するようにヒンジキャップ100を回転させる。
ヒンジキャップ100は、雌ネジ112と雄ネジ部Sとが係合するに従って徐々にフランジF側へ下降し、口部閉栓部125が筒部T内へ侵入して筒部Tの内周面と嵌合し、ヒンジキャップ100の容器口部Cへの装着が完了する。
このとき、ヒンジキャップ100をさらに回転させてフランジF側へ下降させようとしても、拡径部Bの上端に巻締め過多防止ストッパー113が接触すると、ヒンジキャップ100はそれ以上下降できず、装着方向へ回転することができない。
これによって、ヒンジキャップ100を容器口部Cに対して過度に下降させてしまうことを防止できる。
さらに、スカート壁111の切り欠き部115に進入する係止片126によって、巻締め完了後さらにキャップ本体110に閉栓方向へ締める力が加わっても係止片126が切り欠き部115の側面に接触し、上蓋120とキャップ本体110とが相対的に回転することを防ぎ、弱化部131、係止片側弱化部132及びヒンジ130を毀損することを防止できる。
また、ヒンジキャップ100と容器口部Cとの装着が完了した際、ラチェット114と回転係止部Dとの係合も完了している。
これによって、ヒンジキャップ100と容器口部Cとの装着を解除する方向へ回転させようとしても、ラチェット114と回転係止部Dとが互いの回転を装着方向のみに規制するため、ヒンジキャップ100は容器口部Cから外れることがない。
係止凸部127は、雌ネジ112の延長上に形成されているため、ヒンジキャップ100を容器口部Cに装着した際、雌ネジ112に続いて係止凸部127も雄ネジ部Sと係合することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100の、容器口部Cとの装着が完了した後の容器口部Cの開閉栓について説明する。
まず、上蓋天面121の係止片126側の幅広部122に指などを引っ掛けて、容器口部Cの開栓方向である上向きに上蓋120を持ち上げると、上蓋120はヒンジ130を回転中心として回転するように容器口部Cから離脱しようとする。
このとき、徐々に弱化部131および係止片側弱化部132は破断を開始し、雄ネジ部Sと係合していた係止凸部127は、雄ネジ部Sを乗り越え雄ネジ部Sとの係合を解除し、ヒンジ130を回転中心とした回動を可能にする。
上蓋120が回動を進めると、口部閉栓部125も筒部Tの内周面から離脱し、容器口部Cは開栓される。
さらに上蓋120を回動させると、逃げ部123によって上蓋120はキャップ本体110に干渉することなく回転を進め、上蓋120の固定突起135がキャップ本体110の固定リブ134に接触し、そのまま上蓋120の回転を続けると、固定突起135は固定リブ134を乗り越える。
これによって、容器口部Cの開栓後、振動や傾き、ヒンジ130の復元力などで上蓋120が閉栓方向に勝手に移動しようとしても、固定リブ134を乗り越えた固定突起135が固定リブ134に干渉して上蓋固定部133として機能するため、上蓋120は図7のように開封状態を維持でき、容器口部Cから内容物を取り出す際にも上蓋120で容器口部Cを不意に塞いでしまうようなことがない。
容器口部Cを再び閉栓する場合は、幅広部122を指で引っ掛けるなどして上蓋120を閉栓方向へ回動させることで、固定突起135が固定リブ134を再び乗り越え上蓋固定部133の機能を解除し、筒部Tに口部閉栓部125を挿入するとともに、係止凸部127を雄ネジ部Sに係合して、容器口部Cの閉栓を完了する。
すなわち、本発明の一実施形態に係るヒンジキャップ100は、上蓋120をヒンジ130を回転中心として回動させる動作のみで、容器口部Cの開閉栓を実施できるものである。
なお、係止凸部127は雌ネジ112の始端112aの延長上に形成されており、雌ネジ112とネジ係合する雄ネジ部Sと係合するため、ヒンジキャップ100を容器口部Cに装着する際や、上蓋120の開閉栓時にヒンジキャップ100と容器口部Cとの回転方向の向きがラチェット114と回転係止部Dとの間隔の範囲で多少ずれた場合であっても、係止凸部127と係止凸部127が係合する箇所の雄ネジ部Sとの高さ方向の位置関係は変わることがなく、係止凸部127が雄ネジ部Sを乗り越えやすくなったり、係止凸部127と雄ネジ部Sとの係合がきつくなって変形してしまうなどの虞がない。
さらに、係止凸部127は、ヒンジ130による上蓋120の回転中心よりも下方に位置しているため、容器口部Cの開栓時に上蓋120の回動によって係止凸部127は筒部Tの半径方向外方に移動しながら雄ネジ部Sとの係合を解除するため、係止凸部127や雄ネジ部Sに過度な負荷がかかって変形するようなことがなく、雄ネジ部Sとの係合を解除した係止凸部127が上蓋120の回動中に再度筒部Tに接触することがない。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、キャップ本体と上蓋とはブリッジ状の弱化部および係止片側弱化部で接続されているものとして説明したが、キャップ本体と上蓋との接続関係はこれに限定されず、例えば、弱化部や係止片側弱化部がなくてもよく、弱化部や係止片側弱化部の代わりに薄肉部で接続してもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体に形成された固定リブと、上蓋に形成された固定突起とで構成された上蓋固定部が設けられているものとして説明したが、上蓋固定部の構成はこれに限定されず、例えば、上蓋固定部を設けなくてもよく、キャップ本体側に固定凹部を形成し、固定凹部に挿入可能な固定凸部を上蓋に形成して上蓋固定部として機能させてもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体と上蓋とは一対のヒンジで接続されているものとして説明したが、キャップ本体と上蓋との接続関係はこれに限定されず、例えば、一つのヒンジでキャップ本体と上蓋とを接続してもよく、3つ以上ヒンジを設けてもよい。
また、上述した実施形態では、雌ネジを容器口部に形成された雄ネジ部とネジ係合させることでキャップ本体を容器口部に装着するものとして説明したが、容器口部へのキャップ本体の装着方法はこれに限定されず、例えば、キャップ本体を容器口部に圧入嵌合してもよく、容器口部の拡径部やフランジに引っ掛かる固定ツメをキャップ本体の下端に設けて係止させてもよい。
また、上述した実施形態では、雌ネジの始端の延長上に係止凸部が形成されており、雌ネジおよび係止凸部は同一の雄ネジ部に係合するように構成されているものとして説明したが、雌ネジおよび係止凸部の容器口部との係合方法はこれに限定されず、例えば、雌ネジが係合する箇所と係止凸部が係合する箇所が別の雄ネジ部であってもよく、連続する雌ネジの中間に係止凸部が形成されていてもよく、雌ネジの延長上に係止凸部がなくてもよい。
また、上述した実施形態では、上蓋天面の外周面には、上蓋壁部の外周面よりも幅広に形成された幅広部が設けられ、ヒンジが上蓋に接続している付近には、幅広部を切り欠いた逃げ部が設けられているものとして説明したが、幅広部や逃げ部の構成はこれに限定されず、例えば、幅広部が係止片の付近にのみ形成されていてもよく、幅広部がなくてもよく、ヒンジが上蓋に接続している付近以外にも逃げ部が形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、口部閉栓部は筒部の内周面と嵌合するインナーリング状に形成されているものとして説明したが、口部閉栓部の構成はこれに限定されず、例えば、口部閉栓部が筒部の外周面と嵌合するアウターリング状に形成されていてもよく、口部閉栓部が筒部の上端と密着するように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体のラチェットに容器口部の回転係止部が係合することで、容器口部に装着後のヒンジキャップが開栓方向に回転しないように構成されているものとして説明したが、キャップ本体および容器口部の構成はこれに限定されず、例えば、ラチェットや回転係止部がなくてもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体の巻締め過多防止ストッパーが容器口部の回転係止部の上面に接触することで、ヒンジキャップが容器口部側に過度に下降することを防止するものとして説明したが、キャップ本体および容器口部の構成はこれに限定されず、例えば、巻締め過多防止ストッパーや回転係止部がなくてもよい。
100 ・・・ ヒンジキャップ
110 ・・・ キャップ本体
111 ・・・ スカート壁
112 ・・・ 雌ネジ
112a ・・・ 雌ネジの始端
113 ・・・ 巻締過多防止ストッパー
114 ・・・ ラチェット
115 ・・・ 切り欠き部
120 ・・・ 上蓋
121 ・・・ 上蓋天面
122 ・・・ 幅広部
123 ・・・ 逃げ部
124 ・・・ 上蓋壁部
125 ・・・ 口部閉栓部
126 ・・・ 係止片
127 ・・・ 係止凸部
130 ・・・ ヒンジ
131 ・・・ 弱化部
132 ・・・ 係止片側弱化部
133 ・・・ 上蓋固定部
134 ・・・ 固定リブ
135 ・・・ 固定突起
B ・・・ 拡径部
C ・・・ 容器口部
D ・・・ 回転係止部
F ・・・ フランジ
S ・・・ 雄ネジ部
T ・・・ 筒部

Claims (7)

  1. 外周面に雄ネジと雄ネジの下方に回転係止部が形成された容器口部に嵌着するキャップ本体と、前記キャップ本体の上部に設けられたヒンジを介して一体形成され容器口部を開閉栓可能な上蓋とを有するヒンジキャップであって、
    前記キャップ本体は、容器口部の周囲を覆う筒状のスカート壁と、前記スカート壁の内面に設けられ、前記容器口部の雄ネジと係合可能な雌ネジとを有し、
    前記上蓋には、上蓋天面と、前記上蓋天面から垂下する上蓋壁部と、前記上蓋壁部よりも内側の前記上蓋天面から垂下する口部閉栓部とが設けられ
    前記ヒンジが接続されている箇所と反対側には、前記上蓋壁部から下方に延びる係止片と、前記係止片の下部に設けられ容器口部の雄ネジに係合可能且つ前記上蓋開封時に雄ネジを乗り越え可能な係止凸部が形成され
    前記スカート壁の下部には、回転係止部に係合可能なラチェットが設けられていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記スカート壁には、前記スカート壁を上方に開放した切り欠き部が設けられ、
    前記係止片は、前記上蓋壁部から前記切り欠き部内まで下方に延びるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 前記係止凸部は、前記雌ネジの延長上に形成され、容器口部の雄ネジの上部と係合可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 前記ヒンジの近傍には、容器口部を開栓した際、前記上蓋の閉栓方向への移動を規制する上蓋固定部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 前記上蓋固定部は、前記スカート壁の上端部から上方に延びる固定リブと、前記上蓋の外周面から半径方向外方に突出形成され、前記固定リブに係合可能な固定突起とで構成されていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジキャップ。
  6. 前記キャップ本体と前記上蓋とは、前記スカート壁と前記係止片および前記上蓋壁部とを弱化部で接続していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  7. 前記上蓋は、前記スカート壁の外周面よりも幅広に形成された幅広部を有し、前記ヒンジの上方を切り欠いた逃げ部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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