JP2020011735A - キャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体の意図しない開栓を防止する機構を有し、容易に製造することができる、キャップ付き容器を提供すること。【解決手段】内容物を取り出すための容器口部1を有する容器と、容器口部1に回転可能に装着されたキャップ20とを有し、容器口部1は、円周方向に延び、切り欠き部13aを有する凸部である係合リング13を有し、キャップ20は、キャップ本体30と、キャップ本体30にヒンジを介して連結された蓋体50とを有し、蓋体50は、ヒンジによって揺動し、係合リング13に向かって延在する係合アーム53を有し、係合アーム53は、先端に係合部53aを有し、容器口部1上でキャップ20を回転させたときに、係合アーム53が係合リング13の切り欠き部13a以外の位置にあるときには、係合アーム53の係合部53aと係合リング13とが係合して、蓋体50の開栓方向への揺動が防止されるように構成されている、キャップ付き容器100。【選択図】図7

Description

本発明は、キャップ付き容器に関する。
シャンプー・リンス等の日用品、洗剤、化粧品、消毒液等の内容物を収納するための容器として、キャップ付き容器が多用されている。キャップ付き容器のキャップとしては、キャップ本体と、このキャップ本体にヒンジを介して連結されている蓋体とを有する構成のものが知られている。このキャップ付き容器では、片手で蓋体を揺動させることによって、容易に開栓及び閉栓を行うことができる。
このような容器では、蓋体が閉状態にあるときには、蓋体とキャップ本体とが嵌合して密閉が形成されており、この嵌合状態を解除しないと、内容物を排出できない構成を有している。
しかし、このような容器を、例えば、バック等に入れて持ち歩いている際に容器の蓋体に不用意な力が加わることにより、又は子どものいたずらにより、蓋体とキャップ本体との嵌合が意図せずに解除され、内容物が意図せずに漏れ出ることがある。
このような意図しない内容物の漏出を防止するための技術が提案されている。例えば特許文献1には、ベースと、ベース上に回転可能に保持されたキャップ本体とを備える、2つの部品から成るキャップであって、キャップ本体はヒンジを介して揺動可能に連結された蓋体を有し、ベースとキャップ本体との間の回転によって蓋体の開栓方向への揺動を防止するロック機構が設けられたキャップが記載されている。
特開2002−337904号公報
本発明の目的は、蓋体の意図しない開栓を防止する機構を有し、少ない部品数で容易に製造することができる、キャップ付き容器を提供することである。
上記の目的を達成する本発明は、以下のとおりである。
《態様1》
内容物を取り出すための容器口部を有する容器と、前記容器口部に回転可能に装着されたキャップとを有する、キャップ付き容器であって、
前記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有し、
前記キャップは、キャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有し、
前記蓋体は、前記ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、かつ、前記蓋体から前記係合リングに向かって延在する係合アームを有し、
前記係合アームは、先端に係合部を有し、かつ、
前記容器口部上で前記キャップを回転させたときに、
前記係合アームが前記係合リングの前記切り欠き部以外の位置にあるときには、前記係合アームの係合部と前記係合リングとが係合して、前記蓋体の開栓方向への揺動が防止され、かつ、
前記係合アームが前記係合リングの前記切り欠き部の位置にあるときには、前記蓋体の開栓方向への揺動が可能となる
ように構成されている、キャップ付き容器。
《態様2》
前記キャップ本体は、
前記内容物を流通させるためのキャップ口部、及び
前記蓋体が閉状態のときに前記係合アームを貫通させて、前記係合部を前記係合リングに到達させるための孔
を有し、かつ、
前記蓋体が閉状態のときに、前記蓋体及び前記キャップ口部により密閉を形成する、
態様1に記載のキャップ付き容器。
《態様3》
前記係合アームの数が、1個である、態様1又は2に記載のキャップ付き容器。
《態様4》
前記係合アームの数が、2個以上である、態様1又は2に記載のキャップ付き容器。
《態様5》
前記係合アームが前記係合リングの切り欠き部以外の位置にあるときに前記蓋体を閉方向に揺動させた場合、前記係合アームの係合部が前記係合リングを乗り越えて、前記蓋体が閉状態に至ることができる、態様1〜4のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
《態様6》
前記係合リングが、前記容器と一体に形成されている、態様1〜5のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
《態様7》
前記係合リングが、前記容器とは別の部品であり、かつ、前記容器の口部に装着されている、態様1〜5のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
《態様8》
前記キャップが、略円柱形状を有する、態様1〜7のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
《態様9》
前記キャップが、略楕円柱形状又は略多角柱形状を有する、態様1〜7のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
《態様10》
キャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有するキャップであって、
前記蓋体は、前記ヒンジによって揺動して開閉可能であり、閉状態で前記キャップ本体と共働して容器口部を密閉することができ、かつ、前記蓋体から延在する係合アームを有し、
前記係合アームは、先端に係合部を有し、かつ、
態様1〜9のいずれか一項に記載のキャップ付き容器に用いられる、
キャップ。
《態様11》
内容物を取り出すための容器口部を有する容器であって、
前記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有し、そして、
態様1〜9のいずれか一項に記載のキャップ付き容器に用いられる、
容器。
本発明のキャップ付き容器は、1個の部品で構成され、蓋体の意図しない開栓を防止する機構を有するキャップを含む。本発明のキャップ付き容器は、部品数が少ないことから、容易かつ安価に製造することができるとともに、蓋体の意図しない開栓を防止する機構により、内容物の意図しない漏出を効果的に防止することができる。
図1は、本発明のキャップ付き容器における容器口部の形状の一例を説明するための3面図である。 図2は、図1背面図のA−A線断面図である。 図3は、図1に示した容器口部の斜視図である。 図4は、本発明のキャップ付き容器におけるキャップの形状の一例を説明するための6面図である。ただし、左側面図は、右側面図と対称に現れるため省略した。 図5は、図4の平面図のA−A線断面図である。 図6は、図4に示したキャップの斜視図である。図6(a)は蓋体(50)が開状態、図6(b)は蓋体(50)が閉状態である。 図7は、図1〜図3に示した容器口部と、図4〜6に示したキャップとから構成されるキャップ付き容器の状態を説明するための断面図である。図7(a)は、係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)以外の位置にあるときを示し、図7(b)は、係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)の位置にあるときを示す。 図8は、本発明のキャップ付き容器におけるキャップの形状の別の一例を説明するための6面図である。ただし、左側面図は、右側面図と対称に現れるため省略した。 図9は、本発明のキャップ付き容器におけるキャップの形状の更に別の一例を説明するための6面図である。ただし、左側面図は、右側面図と対称に現れるため省略した。 図10は、図9に示したキャップと組み合わせて使用される容器口部の形状の一例を説明するための3面図である。 図11は、本発明のキャップ付き容器における容器口部の形状の別の一例を説明するための3面図である。
《キャップ付き容器》
本発明のキャップ付き容器は、
内容物を取り出すための容器口部を有する容器と、上記容器口部に回転可能に装着されたキャップとを有する、キャップ付き容器であって、
上記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有し、
上記キャップは、キャップ本体と、上記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有し、
上記蓋体は、上記ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、かつ、上記蓋体から上記係合リングに向かって延在する係合アームを有し、
上記係合アームは、先端に係合部を有し、かつ、
上記容器口部上で上記キャップを回転させたときに、
上記係合アームが上記係合リングの上記切り欠き部以外の位置にあるときには、上記係合アームの係合部と上記係合リングとが係合して、上記蓋体の開栓方向への揺動が防止され、かつ、
上記係合アームが上記係合リングの上記切り欠き部の位置にあるときには、上記蓋体の開栓方向への揺動が可能となる
ように構成されている。
以下、本発明のキャップ付き容器について、図面を参照しつつ詳細に説明する。しかしながら本発明は、以下に図示された特定の態様に限定されることはない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって画定される。
図1の容器口部(1)は、口端部(1a)と、係合リング(13)と、容器口部嵌合リング(14)とを有する。口端部(1a)は、内容物を取り出すときの出口となる。係合リング(13)は、容器口部(1)の外周面(12)上に、円周方向に延びるように突出する凸部であるが、円周の一部に切り欠き部(13a)を有する。この切り欠き部(13a)では、外周面(12)は突出しておらず、外周面(12)の他の部分と同じ面を構成している。切り欠き部(13a)の数は、キャップ蓋体の有する係合アームの数と同じか、これよりも多い数であってよい。図1の容器口部(1)では、係合リング(13)の有する切り欠き部(13a)の数は1個である。
容器口部嵌合リング(14)は、容器口部(1)の外周面(12)上に、円周方向に延びるように突出する凸部である。この容器口部嵌合リング(14)は、後述のキャップ本体嵌合リング(36)と嵌合して、容器口部(1)上からキャップ(20)が外れないように保持するとともに、容器口部嵌合リング(14)とキャップ本体嵌合リング(36)とが互いに滑動して、容器口部(1)上でキャップ(20)を回転可能とさせる機能を有する。図1の容器口部(1)における容器口部嵌合リング(14)は切り欠き部を有さないが。容器口部嵌合リング(14)は、キャップ(20)を回転可能に装着させ得る限り、1個又は2個以上の切り欠き部を有していてもよい。
図1の容器口部(1)において、係合リング(13)及び容器口部嵌合リング(14)は、それぞれ、容器口部と一体に形成されていてもよいし、容器口部とは別の部品であって、容器口部に装着されているものであってもよい。
図1のA−A線断面図を図2に、容器口部(1)の斜視図を図3に、それぞれ示す。なお図3の斜視図では、切り欠き部(13a)は図の背面に位置するため、視認されない。
図4のキャップ(20)は、キャップ本体(30)と、前記キャップ本体にヒンジ(40)を介して連結された蓋体(50)とを有する。蓋体(50)は、ヒンジ(40)によって揺動して開栓及び閉栓を行うことができる。図4では、蓋体(50)が開状態であるキャップ本体(30)を示している。
キャップ(20)の蓋体(50)は、ヒンジ(40)から立ち上がる蓋懸垂部(51)と、この蓋懸垂部(51)に保持された蓋平面部(52)とを有する。
蓋体(50)は、蓋平面部(52)から略垂直に立ち上がる係合アーム(53)を有する。この係合アーム(53)は、先端に係合部(53a)を有する。この係合アーム(53)は、蓋体(50)が閉状態のときに、容器口部(1)の係合リング(13)に向かい、かつ、係合部(53a)が容器口部(1)の係合リング(13)と係合して、蓋体(50)の開栓方向への揺動が防止されるように構成されている。図4のキャップ(20)では、蓋体(50)の有する係合アーム(53)の数は1個であるが、この数は2個以上であってもよい。
キャップ(20)の蓋体(50)は、閉状態のときにキャップ口部(32)とともに、密閉を形成する。具体的には例えば、蓋体(50)は、閉状態のときにキャップ口部(32)と接触して密閉を形成するための蓋密閉形成部(55)を更に有していてよい。この蓋密閉形成部(55)は、密閉を形成するために、例えば、リング、フィン、ピン、インサート、スリーブ、スカート等を有していてよい。図4のキャップ(20)の蓋体(50)における蓋密閉形成部(55)は、図5に示したように、キャップ口部(32)を内側及び外側から挟持するように同心円状に配置されたキャップ密閉リング(55a)及びリング状のキャップ密閉インサート(55b)を有する。
キャップ(20)におけるキャップ本体(30)は、キャップ本体平面部(31)と、このキャップ本体平面部(31)に保持されたキャップ本体懸垂部(35)とを有していてよい。
キャップ本体(30)は、内容物を流通させるためのキャップ口部(32)、及び蓋体(50)が閉状態のときに係合アーム(53)を貫通させるための孔(33)を有していてよい。キャップ本体(30)がキャップ本体平面部(31)を有するとき、キャップ口部(32)及び孔(33)は、それぞれ、キャップ本体平面部(31)に形成されていてよい。
図4のキャップ(20)では、キャップ本体(30)がキャップ本体平面部(31)を有し、このキャップ本体平面部(31)は、内容物を流通させるためのキャップ口部(32)、及び蓋体(50)が閉状態のときに係合アーム(53)を貫通させるための孔(33)を有する。蓋体(50)が閉状態のときには、係合アーム(53)が孔(33)を貫通して係合リング(13)に到達するとともに、蓋体(50)とキャップ口部(32)とが係合して密閉を形成する。孔(33)の数は、係合アーム(53)の数と同じであってよく、図4のキャップ(20)のキャップ本体平面部(31)では、孔(33)の数は1個である。
キャップ本体平面部(31)は、その裏側(蓋体(50)が閉状態のときに、蓋体(50)に向く面とは反対側の面)に、容器口部(1)の口端部(1a)と接触して密閉を形成するための裏面密閉形成部(34)を有する。この裏面密閉形成部(34)は、密閉を形成するために、例えば、リング、フィン、ピン、インサート、スリーブ、スカート等を有していてよい。図4のキャップ(20)のキャップ本体(30)は、裏面密閉形成部(34)に、容器口部(1)の口端部(1a)の外側に接触するように配置された、裏面密閉リング(34a)を有する。
図4のA−A線断面図を図5に示す。図5を参照すると、キャップ本体(30)は、容器口部(1)の容器口部嵌合リング(14)と嵌合するためのキャップ本体嵌合リング(36)を有する。このキャップ本体嵌合リング(36)は、容器口部嵌合リング(14)と嵌合して、容器口部(1)上からキャップ(20)が外れないように保持するとともに、キャップ本体嵌合リング(36)と容器口部嵌合リング(14)とが互いに滑動して、容器口部(1)上でキャップ(20)を回転可能とさせる機能を有する。図5に示したキャップ本体嵌合リング(36)は切り欠き部を有さないが、キャップ(20)を回転可能に装着し得る限り、1個又は2個以上の切り欠き部を有していてもよい。
更に、蓋体(50)が開状態のキャップ(20)の斜視図を図6(a)に、蓋体(50)が閉状態のキャップ(20)の斜視図を図6(b)に、それぞれ示す。
図1の容器口部(1)に図4のキャップ(20)を装着した状態のキャップ付き容器(100)の断面図を、図7に示す。図7では、キャップ(20)の蓋体(50)が閉状態である。
図7(a)は、容器口部(1)とキャップ(20)とから構成される、キャップ付き容器(100)の断面図である。図7(a)では、係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)以外の位置にある、図7(a)において、容器口部(1)の口端部(1a)は、キャップ本体(30)裏面の裏面密閉形成部(34)と接触し、かつ、口端部(1a)の外側面が裏面密閉リング(34a)に囲まれることにより、口端部(1a)とキャップ本体(30)との間に密閉が形成されている。更に、キャップ本体平面部(31)のキャップ口部(32)は、蓋体(50)の有するキャップ密閉リング(55a)及びキャップ密閉インサート(55b)に内側及び外側から挟持されることにより、キャップ本体(30)と蓋体(50)との間に密閉が形成されている。これらのことにより、キャップ付き容器(100)が密閉されている。
キャップ(20)は、キャップ本体嵌合リング(36)が容器口部嵌合リング(14)と嵌合していることにより、容器口部(1)に回転可能に装着されている。容器口部(1)上でキャップ(20)を回転することにより、係合アーム(53)と、係合リング(13)及び切り欠き部(13a)との相対的な位置関係を変更することができる。
図7(a)の状態では、係合アーム(53)は、その係合部(53a)が係合リング(13)の凸部と係合してロックされているから、蓋体(50)の意図しない開栓方向への揺動は防止されている。
図7(b)は、図7(a)の状態から容器口部(1)上でキャップ(20)を回転させて、係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)の位置にある、キャップ付き容器(100)の断面図である。この状態では、係合アーム(53)の係合部(53a)の位置には係合リング(13)の凸部がないから、係合アーム(53)はロックされておらず、したがって、蓋体(50)は開栓方向へ揺動することができる。
図1〜図7に示したキャップ付き容器(100)において、キャップ(20)の蓋体(50)を開状態から閉状態へと揺動させるときには、次の(1)及び(2)のいずれの構成であってもよい。
(1)係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)以外の位置にあるときには、係合アーム(53)の係合部(53a)の閉方向への移動が係合リング(13)にブロックされ、したがって蓋体(50)の閉方向への揺動が出来ず、かつ、
容器口部(1)上でキャップ(20)を回転させて、係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)の位置にあるようにしたときに、係合アーム(53)の閉方向への移動が可能となり、蓋体(50)の閉方向への揺動が可能となる構成。
(2)係合アーム(53)が係合リング(13)の切り欠き部(13a)以外の位置にあるときでも、係合アーム(53)の係合部(53a)が係合リング(13)を乗り越えて閉方向へ移動することができ、これによって蓋体(50)が閉状態に揺動することができる構成。
本発明のキャップ付き容器は、例えば図1〜図7に示した以上の機構により、携帯時の意図しない開栓、誤操作による開栓等の意図しない開栓を防止することができるとともに、簡単な操作で開栓することが可能なのである。
本発明のキャップ付き容器は、図1〜図7に示した態様に限られず、本発明の趣旨の範囲内でその他の態様であってもよい。
図8のキャップ(21)は、係合アーム(53)が蓋懸垂部(51)の端部から斜めに立ち上がっており、この斜めの係合アーム(53)を貫通させるために、キャップ本体平面部(31)に存在する孔(33)が半径方向に長めに形成されている他は、図4のキャップ(20)と同じである。図8のキャップ(21)では、蓋体(50)の有する係合アーム(53)の数は1個であるが、この数は2個以上であってもよい。
図9のキャップ(22)は、蓋平面部(52)の中心からヒンジ(40)に対してプラスマイナス90°の位置に2個の係合アーム(53)を有し、これらを貫通させるために、キャップ本体平面部(31)の中心からヒンジ(40)に対してプラスマイナス90°の位置に2個の孔(33)を有する他は、図4のキャップ(20)と同じである。
図9のキャップ(22)は、例えば図10の容器口部(2)と組み合わせて用いられる。図10の容器口部(2)は、係合リング(13)が2個の切り欠き部(13a)を有し、これら2個の切り欠き部(13a)が2個の係合アーム(53)に対応する位置にそれぞれ存在する他は、図1の容器口部(1)と同じである。
図9のキャップ(22)では、蓋体(50)の有する係合アーム(53)の数は2個であるが、この数は3個以上であってもよい。
図11の容器口部(3)は、容器口部の別の一例である。図11の容器口部(3)では、係合リング(13)の幅が広く(容器口部の軸方向に長く)形成されており、係合リング(13)が口端部(3a)の直近から始まっている。これに対応して、係合リング(13)の切り欠き部(13a)の幅も広い。図11の容器口部(3)では、係合リング(13)が容器口部嵌合リングの機能を併有していてもよい。
本発明のキャップ付き容器は、図1〜図11に示した態様に限られず、本発明の趣旨の範囲内でその他の態様であってもよい。
例えば、キャップ本体の平面部が、面状ではなく、例えば、メッシュ状、放射状等の、複数の孔を有する態様であってもよい。この場合、蓋体が閉状態のときに係合アームが貫通するように、複数の孔の配置を調節することにより、平面部は係合部を係合リングに到達させるための孔を有する必要がなくなる。
図4〜6、8、及び9に示したキャップ(20、21、22)は、いずれも、蓋体(50)が閉状態のときに略円柱形状を有する。しかし、本発明におけるキャップは、この形状に限られず、他の形状、例えば、略楕円柱形状、略多角柱形状等であってもよい。
《キャップ》
本発明の別の観点では、
キャップ本体と、上記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有するキャップであって、
上記蓋体は、上記ヒンジによって揺動して開閉可能であり、閉状態で上記キャップ本体と共働して容器口部を密閉することができ、かつ、上記蓋体から下方に延在する係合アームを有し、
上記係合アームは、先端に係合部を有する、
本発明のキャップ付き容器に用いられるキャップが提供される。
上記のキャップの構成要素の詳細については、本発明のキャップ付き容器に関する説明を参照できる。
本発明の更に別の観点では、
内容物を取り出すための容器口部を有する容器であって、
上記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有する、本発明のキャップ付き容器に用いられる容器が提供される。
上記の容器の構成要素の詳細については、本発明のキャップ付き容器に関する説明を参照できる。
1、2、3 容器口部
1a、2a、3a 口端部
12 外周面
13 係合リング
13a 切り欠き部
14 容器口部嵌合リング
20、21、22 キャップ
30 キャップ本体
31 キャップ本体平面部
32 キャップ口部
33 孔
34 裏面密閉形成部
34a 裏面密閉リング
35 キャップ本体懸垂部
36 キャップ本体嵌合リング
40 ヒンジ
50 蓋体
51 蓋懸垂部
52 蓋平面部
53 係合アーム
53a 係合部
55 蓋密閉形成部
55a キャップ密閉リング
55b キャップ密閉インサート
100 キャップ付き容器

Claims (11)

  1. 内容物を取り出すための容器口部を有する容器と、前記容器口部に回転可能に装着されたキャップとを有する、キャップ付き容器であって、
    前記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有し、
    前記キャップは、キャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有し、
    前記蓋体は、前記ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、かつ、前記蓋体から前記係合リングに向かって延在する係合アームを有し、
    前記係合アームは、先端に係合部を有し、かつ、
    前記容器口部上で前記キャップを回転させたときに、
    前記係合アームが前記係合リングの前記切り欠き部以外の位置にあるときには、前記係合アームの係合部と前記係合リングとが係合して、前記蓋体の開栓方向への揺動が防止され、かつ、
    前記係合アームが前記係合リングの前記切り欠き部の位置にあるときには、前記蓋体の開栓方向への揺動が可能となる
    ように構成されている、キャップ付き容器。
  2. 前記キャップ本体は、
    前記内容物を流通させるためのキャップ口部、及び
    前記蓋体が閉状態のときに前記係合アームを貫通させて、前記係合部を前記係合リングに到達させるための孔
    を有し、かつ、
    前記蓋体が閉状態のときに、前記蓋体及び前記キャップ口部により密閉を形成する、
    請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 前記係合アームの数が、1本である、請求項1又は2に記載のキャップ付き容器。
  4. 前記係合アームの数が、2本以上である、請求項1又は2に記載のキャップ付き容器。
  5. 前記係合アームが前記係合リングの切り欠き部以外の位置にあるときに前記蓋体を閉方向に揺動させた場合、前記係合アームの係合部が前記係合リングを乗り越えて、前記蓋体が閉状態に至ることができる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
  6. 前記係合リングが、前記容器と一体に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
  7. 前記係合リングが、前記容器とは別の部品であり、かつ、前記容器の口部に装着されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
  8. 前記キャップが、略円柱形状を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
  9. 前記キャップが、略楕円柱形状又は略多角柱形状を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。
  10. キャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して連結された蓋体とを有するキャップであって、
    前記蓋体は、前記ヒンジによって揺動して開閉可能であり、閉状態で前記キャップ本体と共働して容器口部を密閉することができ、かつ、前記蓋体から延在する係合アームを有し、
    前記係合アームは、先端に係合部を有し、かつ、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャップ付き容器に用いられる、
    キャップ。
  11. 内容物を取り出すための容器口部を有する容器であって、
    前記容器口部は、円周方向に延び、かつ切り欠き部を有する凸部である係合リングを外周面に有し、そして、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャップ付き容器に用いられる、
    容器。
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