JP7433528B2 - レーダ装置および干渉波抑圧装置 - Google Patents

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Description

本開示は、周波数が変調された送信波を用いて物標を検知するレーダ装置および干渉波抑圧装置に関する。
車両に搭載されるセンサとして、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダおよびFCM(Fast Chirp Modulation)レーダの普及が進みつつある。FMCWレーダは、回路構成が簡易であって、かつ、受信ビート信号の周波数帯域が比較的低く信号処理が容易であるといった特徴を有している。FMCWレーダは、送信波の周波数を上昇させるアップチャープと送信波の周波数を低下させるダウンチャープとを行い、アップチャープおよびダウンチャープから受信ビート信号を得る。FMCWレーダは、受信ビート信号における周波数の差分から、物標の距離、相対速度および方位角などを算出する。一方、FCMレーダは、アップチャープとダウンチャープとのうちの一方を行い、受信ビート信号を得る。FCMレーダは、受信ビート信号の周波数と位相情報とを基に、物標の距離、相対速度および方位角などを算出する。FCMレーダでは、アップチャープとダウンチャープとのペアリングが不要であることから、FMCWレーダに比べて信号処理の負荷を少なくすることが可能である。以下の説明では、FMCWレーダとFCMレーダとを区別しない場合は、「レーダ」または「レーダ装置」と表現する。
特許文献1には、FMCWレーダに搭載される周波数変調回路に関し、周波数変調の直線性を高めるための技術が開示されている。
特許第6351910号公報
レーダの普及に伴って、車両に搭載されるレーダは、送信波が物標で反射することによって伝播した反射波のみならず、他の車両のレーダから放射される電波である干渉波を受信する可能性が高くなっている。
特許文献1のレーダ装置では、物標からの反射波による受信ビート信号に干渉波によるノイズ信号が重畳された状態で、信号処理が行われる場合がある。ノイズ信号の重畳によって受信ビート信号の信号対雑音比(Signal to Noise Ratio:SNR)が低下した場合、レーダ装置の検知性能は低下することになる。特許文献1のレーダ装置は、干渉波の受信によって検知性能が低下する場合があることから、安定して高い精度で物標を検知することが困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、安定して高い精度で物標を検知することができるレーダ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるレーダ装置は、周波数が変調された送信波を出力し、かつ、物標での送信波の反射によって伝播した反射波を受信して受信信号を出力する送受信部と、反射波以外の電波であって送信波とは異なる態様で周波数が変調された干渉波が反射波とともに受信された場合に、干渉波によるノイズ信号を受信信号から分離して、ノイズ信号を抑圧する干渉波抑圧装置と、を備える。干渉波抑圧装置は、反射波と干渉波とが同時に受信された場合における受信信号を基に干渉波の疑似信号を生成する干渉波疑似信号源と、疑似信号による受信信号の周波数変換を行い、ノイズ信号の時間変動成分を抑圧する第一直交ミキサと、第一直交ミキサで発生する直流成分を検出して、検出した直流成分を抑圧する直流成分抑圧器と、を有する。
本開示にかかるレーダ装置は、安定して高い精度で物標を検知することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるレーダ装置の構成を示す図 実施の形態1にかかるレーダ装置が有するMCUの詳細を示す図 実施の形態1にかかるレーダ装置が有するMCUのハードウェア構成の例を示す図 実施の形態1にかかるレーダ装置のローカル部によって生成される変調信号について説明するための図 実施の形態1における送信波、受信所望波および受信干渉波との各々についての時間-周波数特性の例を示す図 実施の形態1における送信波、受信所望波および受信干渉波の各々における周波数変調の特性の例を示す図 実施の形態1における受信所望波および受信干渉波の周波数の変化について説明するための図 実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第1の図 実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第2の図 実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第3の図 実施の形態1の干渉波抑圧装置による干渉波の抑圧効果について説明するための図
以下に、実施の形態にかかるレーダ装置および干渉波抑圧装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるレーダ装置100の構成を示す図である。レーダ装置100は、車両に搭載される。レーダ装置100は、アンテナ部を構成する受信アンテナ1および送信アンテナ2と、参照信号REF(REFerence signal)を発生する参照信号源14と、高周波回路17と、ベースバンド回路18と、MCU(Micro Control Unit)19とを有する。参照信号源14、高周波回路17およびベースバンド回路18は、レーダ装置100の送受信部を構成する。MCU19は、レーダ装置100の信号処理部を構成する。
図1に示すレーダ装置100は、1つの受信チャネルと1つの送信チャネルとを備えたレーダである。チャネルとは、1つの受信アンテナ1または1つの送信アンテナ2によって処理される送受信部および信号処理部の構成要素を含めた一纏まりの処理単位である。なお、レーダ装置100における受信チャネルの数と送信チャネルの数とは任意であるものとする。
高周波回路17は、周波数が変調された送信波を、送信アンテナ2を介して出力する。また、高周波回路17は、物標での送信波の反射によって伝播した反射波を、受信アンテナ1を介して受信し、受信信号を出力する。
高周波回路17は、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:VCO)10と、チャープ信号(Chirp Signal)を生成するチャープ信号生成器11と、位相同期制御回路(Phase Locked Loop:PLL)12と、ループフィルタ(Loop Filter:LF)13とを有する。VCO10、チャープ信号生成器11、PLL12およびLF13は、ローカル部37を構成する。ローカル部37は、周波数が変調された信号である変調信号を生成する。以下の説明では、ローカル部37が生成する変調信号を、ローカル信号とも称する。
PLL12には、参照信号REFとチャープ信号とが入力される。PLL12は、チャープ信号による変調パターンで参照信号REFを周波数変調する。PLL12によって周波数変調された信号は、LF13によって帯域制限され、VCO10へ入力される。VCO10は、PLL12との連携によって、変調信号である高周波信号を出力する。
また、高周波回路17は、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)3と、ミキサ(MIXer:MIX)4,4と、中間周波増幅器(Intermediate Frequency Amplifier:IFA)5,5と、パワーアンプ(Power Amplifier:PA)15と、位相器16とを有する。PA15は、VCO10から出力される高周波信号を所望の電力に増幅する。送信アンテナ2は、PA15からの高周波信号を電波である送信波に変換して、空間に送信波を放射する。
受信アンテナ1は、物標での送信波の反射によって伝播した反射波を受信し、反射波を受信信号に変換する。LNA3は、受信信号を所望の電力に増幅する。MIX4,4は、ローカル信号を用いた周波数変換によって、受信信号のダウンコンバートを行う。MIX4,4は、ダウンコンバートによって、受信信号の周波数を中間周波数(Intermediate Frequency:IF)帯にまで下げる。MIX4,4は、ダウンコンバート後の受信信号である受信ビート信号を出力する。IFA5,5は、受信ビート信号を所望の信号強度に増幅する。位相器16は、MIX4から出力される受信ビート信号の位相を90度変化させる。これにより、高周波回路17は、位相が互いに90度異なる2つの受信ビート信号である第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号をIFA5,5から出力する。以下の説明では、第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号を直交受信ビート信号とも称する。
ベースバンド回路18は、高周波回路17から出力される直交受信ビート信号をデジタル値のベースバンド信号に変換する。ベースバンド回路18は、ベースバンド増幅器(Base Band Amplifier:BBA)6,6と、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)7,7と、アナログデジタル変換器(Analog to Digital Converter:ADC)8,8と、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ9,9とを有する。
BBA6,6は、高周波回路17からの直交受信ビート信号を所望の電圧強度に増幅する。BPF7,7は、BBA6,6が増幅した信号の帯域を制限する。ADC8,8は、BPF7,7から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。FIRフィルタ9,9は、ADC8,8から出力される信号の帯域を制限する。ベースバンド回路18は、BBA6,6、BPF7,7、ADC8,8およびFIRフィルタ9,9による処理後の直交受信ビート信号であるV,Vを出力する。
MCU19は、FFT(Fast Fourier Transform)処理部31と干渉波抑圧装置36とを有する。干渉波抑圧装置36は、反射波以外の電波である干渉波が反射波とともに受信された場合に、干渉波によるノイズ信号を受信信号から分離して、ノイズ信号を抑圧する。干渉波は、レーダ装置100が放射する送信波とは異なる態様で周波数が変調された電波であって、他の車両のレーダから放射される電波である。
図2は、実施の形態1にかかるレーダ装置100が有するMCU19の詳細を示す図である。干渉波抑圧装置36は、干渉波疑似信号源32と、第一直交ミキサ(MIX)33と、直流(Direct Current:DC)成分抑圧器34と、第二直交ミキサ(MIX)35とを有する。干渉波抑圧装置36は、ベースバンド回路18から出力された直交受信ビート信号を基に、干渉波によるノイズ信号を抑圧するための処理を行う。
干渉波疑似信号源32は、反射波と干渉波とが同時に受信された場合における第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号を基に干渉波の疑似信号を生成する。干渉波疑似信号源32は、瞬時位相検出器20、瞬時周波数検出器21および干渉波疑似信号生成器22から構成される。
瞬時位相検出器20は、直交受信ビート信号に基づいて、干渉波によるノイズ信号の瞬時位相を検出する。瞬時周波数検出器21は、検出された瞬時位相に基づいて、干渉波によるノイズ信号の瞬時周波数を検出する。瞬時位相検出器20および瞬時周波数検出器21は、直交受信ビート信号を、ノイズ信号の時間および周波数の特性を表すデータに変換する。以下の説明では、時間および周波数の特性を、時間-周波数特性と称する。干渉波疑似信号生成器22は、ノイズ信号の時間-周波数特性を表すデータから干渉波の疑似信号を生成する。干渉波疑似信号生成器22は、干渉波の疑似信号であるVC_Iを出力する。
第一直交MIX33は、干渉波の疑似信号による第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号の各々の周波数変換を行い、ノイズ信号の時間変動成分を抑圧する。第一直交MIX33は、ノイズ信号の時間変動成分を抑圧することによって、干渉波によるノイズ信号を直交受信ビート信号から分離する。第一直交MIX33は、ミキサ(MIX)23,23,23,23、位相器24および加算器25,25から構成される。位相器24は、VC_Iの位相を90度変化させることによって、VC_Iとは位相が90度異なる疑似信号であるVC_Qを出力する。干渉波抑圧装置36は、第一直交MIX33におけるノイズ信号の分離によって、干渉波によるノイズ信号のみを抑圧する。
DC成分抑圧器34は、第一直交MIX33で発生する不要なDC成分を検出して、検出したDC成分を抑圧する。DC成分抑圧器34は、DC検出器26,26および加算器27,27から構成される。
第一直交MIX33では受信ビート信号に干渉波の疑似信号が乗算されてしまう。第二直交MIX35は、疑似信号による第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号の各々の周波数変換を行い、第一直交MIX33において第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号の各々に乗算された疑似信号を除去する。第二直交MIX35は、MIX28,28,28,28、位相器29および加算器30,30から構成される。位相器29は、VC_Iの位相を90度変化させることによって、VC_Iとは位相が90度異なる疑似信号であるVC_Qを出力する。干渉波抑圧装置36は、第二直交MIX35により干渉波の疑似信号が除去された直交受信ビート信号を出力する。
FFT処理部31は、干渉波抑圧装置36から出力された直交受信ビート信号の高速フーリエ変換を行う。FFT処理部31は、高速フーリエ変換によるレーダ信号処理を実行することで、物標の距離、相対速度および方位角などを算出する。物標の距離は、車両と物標との間の距離である。相対速度は、車両から見た物標の速度である。方位角は、車両を基準として物標の方位を表す角度である。
ここで、MCU19のハードウェア構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかるレーダ装置100が有するMCU19のハードウェア構成の例を示す図である。MCU19のFFT処理部31および干渉波抑圧装置36は、処理回路50の使用により実現される。処理回路50は、プロセッサ52およびメモリ53を有する。
プロセッサ52は、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ52は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)でも良い。メモリ53は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、などである。
メモリ53には、FFT処理部31および干渉波抑圧装置36を含む信号処理部として動作するためのプログラムが格納される。当該プログラムをプロセッサ52が読み出して実行することにより、信号処理部の機能を実現することが可能である。
入力部51は、MCU19に対する入力信号をMCU19の外部から受信する回路である。入力部51には、ベースバンド回路18からの直交受信ビート信号と、参照信号源14からの参照信号REFとが入力される。出力部54は、MCU19で生成した信号をMCU19の外部へ出力する回路である。出力部54は、FFT処理部31において物標の距離、相対速度および方位角などを算出した結果を出力する。
図3に示す構成は、汎用のプロセッサ52およびメモリ53によりレーダ装置100の信号処理部を実現する場合のハードウェアの例であるが、プロセッサ52およびメモリ53の代わりに専用の処理回路でレーダ装置100の信号処理部を実現しても良い。専用の処理回路は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路である。なお、信号処理部の一部をプロセッサ52およびメモリ53で実現し、残りを専用の処理回路で実現しても良い。
ここで、レーダ装置100によって生成される変調信号について説明する。図4は、実施の形態1にかかるレーダ装置100のローカル部37によって生成される変調信号について説明するための図である。図4では、変調信号の時間-周波数特性をグラフにより表す。グラフの横軸は時間、縦軸は周波数を表す。
図4には、アップチャープ信号である変調信号の波形の例を示す。アップチャープ信号は、時間に対して一定の傾きで周波数が高くなる信号である。ローカル部37が生成する変調信号は、鋸波で表されるFCM信号である。鋸波に含まれる三角の波形の数は合計でNCHIRP個である。鋸波に含まれる三角の波形の数は任意であるものとする。三角の波形の横軸方向の幅は、周波数の変調周期を表す。三角の波形の縦軸方向の幅は、周波数の変調帯域幅を表す。また、以下の説明にて、三角の波形により示されるグラフの傾きを、変調傾きと称する。なお、ローカル部37が生成する変調信号は、ダウンチャープ信号であっても良い。ダウンチャープ信号は、時間に対して一定の傾きで周波数が低くなる信号である。
また、図4においてハッチングで示す区間は、ADCデータの取得区間である。ADCデータの取得区間は、変調信号の1周期におけるADC8,8の動作期間であって、ADC8,8での変換によってデジタルデータが取得される期間である。
次に、レーダ装置100が受信する反射波と干渉波とについて説明する。以下の説明では、物標からの反射波を所望波と称する。また、受信アンテナ1で受信された所望波を受信所望波、受信アンテナ1で受信された干渉波を受信干渉波と称する。
図5は、実施の形態1における送信波、受信所望波および受信干渉波との各々についての時間-周波数特性の例を示す図である。送信波の時間-周波数特性は、図4に示す変調信号の時間-周波数特性と同じである。所望波は、送信波の送信から遅れて受信される。送信波からの受信所望波の遅延時間は、送信アンテナ2から物標へ送信波が伝播する時間と物標から受信アンテナ1へ所望波が伝播する時間とを合わせた時間に相当する。受信所望波の変調周期、変調帯域幅および変調傾きは、それぞれ送信波の変調周期、変調帯域幅および変調傾きと同じである。
受信干渉波は、他の車両から送信される電波である。受信干渉波の変調周期、変調帯域幅および変調傾きの全ては、それぞれ送信波の変調周期、変調帯域幅および変調傾きとは異なる。なお、図5では、受信干渉波がアップチャープのFCM信号である例を示したが、ダウンチャープのFCM信号、またはFMCW信号も受信干渉波となり得る。
次に、所望波と干渉波とが同時に受信された場合に生成される直交受信ビート信号について説明する。高周波回路17およびベースバンド回路18は、所望波と干渉波とが同時に受信された場合、受信所望波および受信干渉波を基に直交受信ビート信号を生成する。
図6は、実施の形態1における送信波、受信所望波および受信干渉波の各々における周波数変調の特性の例を示す図である。図6に示す開始周波数は、変調周期の開始時における周波数である。受信遅延時間は、送信アンテナ2が送信波を送信してから、受信アンテナ1が所望波または干渉波を受信するまでの時間である。図6において例示する、送信波、受信所望波および受信干渉波の各々は、FCM信号とする。
送信波の基となるローカル信号の周波数と干渉波の周波数との差がIF帯に一致する場合、受信所望波による受信ビート信号に受信干渉波によるノイズ信号が重畳する。受信所望波による受信ビート信号のSNRは、ノイズ信号の重畳によって低下する。この場合、レーダ装置100の検知性能が低下することとなる。
図7は、実施の形態1における受信所望波および受信干渉波の周波数の変化について説明するための図である。図7には、変調周期における、受信所望波および受信干渉波の周波数と時間との関係をグラフにより表す。グラフの横軸は時間、縦軸は周波数を表す。なお、受信所望波の受信遅延時間は0.3μsであることから、図7において送信波のグラフを示しても受信所望波のグラフと重なることになるため、図7では送信波のグラフを省略した。
受信所望波の周波数と、受信干渉波の周波数とは、20μs付近において同じとなる。20μs付近では、受信干渉波による受信ビート信号の周波数は、レーダ装置100におけるIF帯の周波数にダウンコンバートされる。その結果、受信所望波による受信ビート信号に受信干渉波による受信ビート信号が重畳することによって、受信所望波による受信ビート信号のSNRが低下することになる。
図8は、実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第1の図である。図9は、実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第2の図である。図10は、実施の形態1において所望波と干渉波とが同時に受信された場合における受信ビート信号の波形の例を示す第3の図である。
およびVは、ベースバンド回路18が出力する第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号、すなわち直交受信ビート信号である。図8には、変調周期である0μsから60μsまでにおけるVおよびVの時間波形の例を示す。図9には、図8に示す時間波形のうち16μsから24μsにおける時間波形を時間軸の方向に引き伸ばしたものを示す。図10では、図8に示す時間波形のうち40μsから48μsにおける時間波形を時間軸の方向に引き伸ばしたものを示す。図8、図9および図10において、縦軸である「CODE」は、ADC8,8から出力されるデジタル値を表す。図8、図9および図10における横軸は、時間軸である。
図8から図10によると、20μs付近において、受信干渉波による受信ビート信号が支配的であることが分かる。受信干渉波による受信ビート信号が支配的であるか否かは、直交受信ビート信号の周波数を基に判断される。VおよびVの各々の周波数は、図9においてVの時間波形を示す曲線とVの時間波形を示す曲線との交点がある20μs付近においてゼロに近くなる。20μsから時間軸を前後した場合においてVおよびVの各々の周波数が変化しているため、20μs付近では受信干渉波による受信ビート信号が支配的である。一方、図10においては、VおよびVの各々の周波数は一定であることから、40μsから48μsでは受信所望波による受信ビート信号が支配的である。20μs付近において、受信干渉波によるノイズ信号は、レーダ装置100のIF帯の全周波数領域でエネルギーを持つ。このため、干渉波の抑圧が行われない従来のレーダでは、所望波と干渉波とが同時に受信されることによって、受信所望波による受信ビート信号のSNRが低下することになる。
次に、干渉波抑圧装置36の具体的な動作を説明する。受信アンテナ1が1種類の所望波と1種類の干渉波とを同時に受信した場合、受信ビート信号であるVおよびVは、それぞれ次の式(1)および(2)のように表される。
Figure 0007433528000001
Figure 0007433528000002
ωIRは、IF帯の周波数にダウンコンバートされた受信干渉波による受信ビート信号、すなわちノイズ信号の角周波数である。ωは、IF帯の周波数にダウンコンバートされた受信所望波による受信ビート信号の角周波数である。式(1)および(2)において、第一項はノイズ信号を表し、第二項は受信所望波による受信ビート信号を表す。ベースバンド回路18のBPF7,7において、ノイズ信号の振幅は周波数によって制限されることから、ノイズ信号の周波数は時間とともに変動する。このため、式(1)および(2)において、ノイズ信号の振幅は、時間関数であるA(t)で表す。Bは、受信所望波による受信ビート信号の振幅である。
ここで、干渉波疑似信号源32の具体的な動作を説明する。干渉波疑似信号源32は、ノイズ信号を時間-周波数特性のデータに変換し、時間-周波数特性のデータの線形近似を行うことによって、干渉波の疑似信号を生成する。干渉波疑似信号源32が出力する疑似信号であるVC_Iは、次の式(3)のように表される。VC_Iの位相を90度変化させた疑似信号であるVC_Qは、次の式(4)のように表される。
Figure 0007433528000003
Figure 0007433528000004
Cは、干渉波の疑似信号の振幅であって、任意に決定可能である。f(τ)は、ノイズ信号の周波数特性を表す。τは時間を表す変数である。f(τ)は、瞬時位相検出器20および瞬時周波数検出器21によって検出した瞬時周波数fの線形近似によって得られる。次の式(5)は、瞬時周波数fの線形近似式である。
Figure 0007433528000005
式(3)および(4)では、f(τ)が瞬時周波数fの線形近似式に置き換えられて積分されている。φは、初期位相を表す。
次に、第一直交MIX33の動作を説明する。式(1)において、ノイズ信号の成分を表す第一項と受信所望波による受信ビート信号を表す第二項との各々を積分することによって、Vは次の式(6)のように表される。式(2)において、ノイズ信号の成分を表す第一項と受信所望波による受信ビート信号を表す第二項との各々を積分することによって、Vは次の式(7)のように表される。θIR(t)は、ノイズ信号の時間-位相特性を表す。θ(t)は、受信所望波による受信ビート信号の時間-位相特性を表す。
Figure 0007433528000006
Figure 0007433528000007
式(3)および(4)から、干渉波の疑似信号の時間-位相特性であるθ(t)を、次の式(8)のように表すこととする。式(3)、(4)および(8)から、干渉波の疑似信号であるVC_IおよびVC_Qは、それぞれ次の式(9)および(10)のように表される。
Figure 0007433528000008
Figure 0007433528000009
Figure 0007433528000010
MIX23の出力であるV′は、式(6)および(9)を用いて、次の式(11)のように表される。
Figure 0007433528000011
MIX23の出力であるV′′は、式(7)および(10)を用いて、次の式(12)のように表される。
Figure 0007433528000012
MIX23の出力であるV′′は、式(6)および(10)を用いて、次の式(13)のように表される。
Figure 0007433528000013
MIX23の出力であるV′は、式(7)および(9)を用いて、次の式(14)のように表される。
Figure 0007433528000014
加算器25の出力、すなわち第一直交MIX33の出力電圧であるV′′′は、式(11)および(12)を用いて、次の式(15)のように表される。
Figure 0007433528000015
加算器25の出力、すなわち第一直交MIX33の出力電圧であるV′′′は、式(13)および(14)を用いて、次の式(16)のように表される。
Figure 0007433528000016
ここで、干渉波疑似信号源32において、式(3)および(4)に示すαおよびβについてα=αIR,β=βIRが成立する場合、式(8)に示すθ(t)は、次の式(17)のように表される。
Figure 0007433528000017
式(15)に示すV′′′は、式(17)を用いて、次の式(18)のように表される。
Figure 0007433528000018
式(16)に示すV′′′は、式(17)を用いて、次の式(19)のように表される。
Figure 0007433528000019
式(18)および(19)によると、第一直交MIX33では、干渉波によるノイズ信号成分であるθIRの時間変動成分を抑圧可能である。ただし、式(18)の第一項と式(19)の第一項とには、DC成分が残る。DC成分は、第二直交MIX35での乗算において誤差要因となることから、除去が必要となる。また、式(18)の第二項と式(19)の第二項との各々に表される、受信所望波による受信ビート信号には、干渉波の疑似信号が重畳している。このため、受信所望波による受信ビート信号に重畳している疑似信号の除去も必要となる。
次に、DC成分抑圧器34の具体的な動作を説明する。DC成分抑圧器34は、DC検出器26,26でDC成分を検出して、加算器27,27でV′′′,V′′′からDC成分を差し引くことによって、DC成分を除去する。DC検出器26,26は、例えば、移動平均法によりDC成分を検出する。式(18)の第二項と式(19)の第二項との各々に表される、受信所望波による受信ビート信号は、干渉波の疑似信号による周波数変調が施されている。このため、DC成分抑圧器34は、移動平均によるローパスフィルタ処理を施すことにより、式(18)の第二項を除去して式(18)の第一項のみを取り出すことができ、式(19)の第二項を除去して式(19)の第一項のみを取り出すことができる。
移動平均関数をMAとして、加算器27の出力、すなわちDC成分抑圧器34の出力電圧であるV′′′′は、次の式(20)のように表される。
Figure 0007433528000020
加算器27の出力、すなわちDC成分抑圧器34の出力電圧であるV′′′′は、次の式(21)のように表される。
Figure 0007433528000021
ΔVDCERR_IおよびΔVDCERR_Qは、DC成分抑圧器34で抑圧されなかった誤差成分を表す。
次に、第二直交MIX35の動作を説明する。第二直交MIX35は、式(20)の第二項と式(21)の第二項との各々から、受信所望波による受信ビート信号に重畳している疑似信号を除去する。
MIX28の出力であるV′I2は、式(9)および(20)を用いて、次の式(22)のように表される。
Figure 0007433528000022
MIX28の出力であるV′′Q2は、式(10)および(21)を用いて、次の式(23)のように表される。
Figure 0007433528000023
MIX28の出力であるV′′I2は、式(10)および(20)を用いて、次の式(24)のように表される。
Figure 0007433528000024
MIX28の出力であるV′Q2は、式(9)および(21)を用いて、次の式(25)のように表される。
Figure 0007433528000025
加算器30の出力、すなわち第二直交MIX35の出力電圧であるVOIは、式(22)および(23)を用いて、次の式(26)のように表される。
Figure 0007433528000026
加算器30の出力、すなわち第二直交MIX35の出力電圧であるVOQは、式(24)および(25)を用いて、次の式(27)のように表される。
Figure 0007433528000027
式(26)および(27)の各々において、第一項は、受信所望波による受信ビート信号を表す。式(26)および(27)の各々において、第二項および第三項は、干渉波によるノイズ信号の誤差成分を表す。干渉波抑圧装置36は、DC成分抑圧器34におけるDC成分の抑圧率が高いほど、干渉波によるノイズ信号を小さくすることができる。したがって、レーダ装置100は、干渉波抑圧装置36によって、受信所望波による受信ビート信号が主成分であって、かつ干渉波によるノイズ信号が抑圧された受信ビート信号を得ることができる。
干渉波抑圧装置36は、VOIおよびVOQを出力する。FFT処理部31は、VOIおよびVOQを基に、物標までの距離、物標の相対速度、物標の方位を示す方位角といったレーダ情報を得るための演算処理を行う。
図11は、実施の形態1の干渉波抑圧装置36による干渉波の抑圧効果について説明するための図である。図11には、干渉波の抑圧を行った「干渉波抑圧ON」の場合における高速フーリエ変換の結果を表すグラフと、干渉波の抑圧を行わなかった「干渉波抑圧OFF」の場合における高速フーリエ変換の結果を表すグラフとを示す。図11に示すグラフの縦軸は相対電力を表し、横軸は周波数を表す。相対電力は、受信所望波による受信ビート信号のピーク値で規格化した電力である。送信波、受信所望波および受信干渉波の各々における周波数変調の特性は、図6に示すとおりとした。
図11によると、「干渉波抑圧ON」の場合、「干渉波抑圧OFF」の場合に比べて高速フーリエ変換の結果は安定しており、受信所望波による受信ビート信号のSNRが改善されている。このように、レーダ装置100は、干渉波抑圧装置36により干渉波を抑圧することで、安定して高い精度で物標を検知することが可能となる。
実施の形態1によると、レーダ装置100は、ローカル信号の周波数と受信干渉波の周波数との差がレーダ装置100のIF帯の周波数に一致する場合であっても、受信所望波による受信ビート信号に重畳するノイズ信号のみを干渉波抑圧装置36によって抑圧することができる。レーダ装置100は、干渉波によるノイズ信号を抑圧することによって、受信所望波による受信ビート信号についてSNRの低下を防ぐことができる。以上により、レーダ装置100は、安定して高い精度で物標を検知することができるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
1 受信アンテナ、2 送信アンテナ、3 LNA、4,4,23,23,23,23,28,28,28,28 MIX、5,5 IFA、6,6 BBA、7,7 BPF、8,8 ADC、9,9 FIRフィルタ、10 VCO、11 チャープ信号生成器、12 PLL、13 LF、14 参照信号源、15 PA、16,24,29 位相器、17 高周波回路、18 ベースバンド回路、19 MCU、20 瞬時位相検出器、21 瞬時周波数検出器、22 干渉波疑似信号生成器、25,25,27,27,30,30 加算器、26,26 DC検出器、31 FFT処理部、32 干渉波疑似信号源、33 第一直交MIX、34 DC成分抑圧器、35 第二直交MIX、36 干渉波抑圧装置、37 ローカル部、50 処理回路、51 入力部、52 プロセッサ、53 メモリ、54 出力部、100 レーダ装置。

Claims (5)

  1. 周波数が変調された送信波を出力し、かつ、物標での前記送信波の反射によって伝播した反射波を受信して受信信号を出力する送受信部と、
    前記反射波以外の電波であって前記送信波とは異なる態様で周波数が変調された干渉波が前記反射波とともに受信された場合に、前記干渉波によるノイズ信号を前記受信信号から分離して、前記ノイズ信号を抑圧する干渉波抑圧装置と、
    を備え、
    前記干渉波抑圧装置は、
    前記反射波と前記干渉波とが同時に受信された場合における前記受信信号を基に前記干渉波の疑似信号を生成する干渉波疑似信号源と、
    前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記ノイズ信号の時間変動成分を抑圧する第一直交ミキサと、
    前記第一直交ミキサで発生する直流成分を検出して、検出した前記直流成分を抑圧する直流成分抑圧器と、
    有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記干渉波抑圧装置は、前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記第一直交ミキサにおいて前記受信信号に乗算された前記疑似信号を除去する第二直交ミキサをさらに有することを特徴とする請求項に記載のレーダ装置。
  3. 周波数が変調された送信波を出力し、かつ、物標での前記送信波の反射によって伝播した反射波を受信して受信信号を出力する送受信部と、
    前記反射波以外の電波であって前記送信波とは異なる態様で周波数が変調された干渉波が前記反射波とともに受信された場合に、前記干渉波によるノイズ信号を前記受信信号から分離して、前記ノイズ信号を抑圧する干渉波抑圧装置と、
    を備え、
    前記干渉波抑圧装置は、
    前記反射波と前記干渉波とが同時に受信された場合における前記受信信号を基に前記干渉波の疑似信号を生成する干渉波疑似信号源と、
    前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記ノイズ信号の時間変動成分を抑圧する第一直交ミキサと、
    前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記第一直交ミキサにおいて前記受信信号に乗算された前記疑似信号を除去する第二直交ミキサと、
    を有することを特徴とするレーダ装置。
  4. 前記送受信部は、各々が前記受信信号であって位相が互いに90度異なる第1の受信ビート信号および第2の受信ビート信号を出力し、
    前記干渉波疑似信号源は、前記反射波と前記干渉波とが同時に受信された場合における前記第1の受信ビート信号および前記第2の受信ビート信号を基に前記疑似信号を生成することを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載のレーダ装置。
  5. 周波数が変調された送信波を出力し、かつ、物標での前記送信波の反射によって伝播した反射波を受信するレーダ装置に備えられる干渉波抑圧装置であって、
    前記反射波と、前記反射波以外の電波であって前記送信波とは異なる態様で周波数が変調された干渉波とが同時に受信された場合における受信信号を基に、前記干渉波の疑似信号を生成する干渉波疑似信号源と、
    前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記干渉波によるノイズ信号の時間変動成分を抑圧する第一直交ミキサと、
    前記第一直交ミキサで発生する直流成分を検出して、検出した前記直流成分を抑圧する直流成分抑圧器と、
    前記疑似信号による前記受信信号の周波数変換を行い、前記第一直交ミキサにおいて前記受信信号に乗算された前記疑似信号を除去する第二直交ミキサと、
    を備えることを特徴とする干渉波抑圧装置。
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