JP7433065B2 - 配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板に関する。
特許文献1に記載のように、デジタル回路とアナログ回路とを含みデジタルグランドとアナロググランドとが分離している配線基板において、FCパッド(Flip Chip Pad)とBGAパッド(Ball Grid Array Pad)との配置の関係で、デジタルグランドとアナロググランドとを重ねる必要がある。
特開平11-145570号公報
本開示に係る配線基板は、上面および下面を有するコア絶縁板と、コア絶縁板の上面に位置する第1コア導体層と、コア絶縁板の下面に位置する第2コア導体層と、コア絶縁板を貫通して、第1コア導体層と第2コア導体層とを電気的に接続するスルーホール導体と、第1コア導体層の上面に位置する第1ビルドアップ部と、第2コア導体層の下面に位置する第2ビルドアップ部と、第1ビルドアップ部の表面に位置する第1実装部と、第2ビルドアップ部の表面に位置する第2実装部と、を有している。第1ビルドアップ部は、第1コア導体層の上面に位置し、少なくとも一層の第1ビルドアップ絶縁層と、第1ビルドアップ絶縁層の上面に位置する少なくとも一層の第1ビルドアップ導体層と、第1ビルドアップ絶縁層を貫通して、第1ビルドアップ絶縁層を介して上下に対向する第1ビルドアップ導体層同士または第1ビルドアップ導体層と第1コア導体層とを電気的に接続する第1ビアホール導体と、を有している。第2ビルドアップ部は、第2コア導体層の下面に位置し、少なくとも一層の第2ビルドアップ絶縁層と、第2ビルドアップ絶縁層の下面に位置する少なくとの一層の第2ビルドアップ導体層と、第2ビルドアップ絶縁層を貫通して、第2ビルドアップ絶縁層を介して上下に対向する第2ビルドアップ導体層同士または第2ビルドアップ導体層と第2コア導体層とを電気的に接続する第2ビアホール導体と、を有している。第1コア導体層、第1ビルドアップ導体層、第2コア導体層および第2ビルドアップ導体層は、それぞれ、平面透視した場合に、第1実装部および第2実装部が互いに重なる領域において、一方向に横切る隙間を挟んで位置する第1プレーン導体と第2プレーン導体とを有している。第1コア導体層、第1ビルドアップ導体層、第2コア導体層および第2ビルドアップ導体層の第1プレーン導体同士は、スルーホール導体、第1ビアホール導体および第2ビアホール導体を介して電気的に接続されている。第1コア導体層、第1ビルドアップ導体層、第2コア導体層および第2ビルドアップ導体層の第2プレーン導体同士は、スルーホール導体、第1ビアホール導体および第2ビアホール導体を介して電気的に接続されている。隙間は、第1コア導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体の間に位置する第1隙間、第1ビルドアップ導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体の間に位置する第2隙間、第2コア導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体の間に位置する第3隙間、および第2ビルドアップ導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体の間に位置する第4隙間を含んでいる。平面透視において、第1隙間および第2隙間は第1位置に配置されており、第3隙間および第4隙間は第2位置に配置されており、第1位置と第2位置は異なる。
本開示の一実施形態に係る配線基板の要部を示す断面図である。 本開示の一実施形態に係る配線基板の要部において、絶縁層およびソルダーレジストを除去した状態を模式的に示す斜視図である。 本開示に係る配線基板の一例についてのシミュレーションモデルを示す。
上記のように、従来の配線基板において、デジタルグランドとアナロググランドとを対向させる必要がある場合、同一のビルドアップ部で対向させている。しかし、デジタルグランドとアナロググランドとを同一のビルドアップ部で対向させると、両グランドの距離が近くなりすぎ、干渉が大きくなる。その結果、このような配線基板はノイズ量が多くなり、信号の伝送特性が低下する。
本開示に係る配線基板は、第1コア導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体との間に位置する第1隙間と、第1ビルドアップ導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体との間に位置する第2隙間とは、平面透視で第1位置に配置されている。また、第2コア導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体との間に位置する第3隙間と、第2ビルドアップ導体層の第1プレーン導体と第2プレーン導体との間に位置する第4隙間とは、平面透視で第2位置に配置されている。そして、第1位置と第2位置とは異なる位置に配置されている。つまり、第1プレーン導体と第2プレーン導体とは、第1および第2ビルドアップ絶縁層の厚みよりも大きい厚みを有するコア絶縁板を介してのみ対向する部分を有している。したがって、第1プレーン導体と第2プレーン導体とが、互いに距離を保って対向している。その結果、第1プレーン導体と第2プレーン導体とにおける電磁波が干渉しにくく、ノイズの発生を低減することが可能な配線基板を得ることができる。
本開示の一実施形態に係る配線基板を、図1および2に基づいて説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る配線基板1の要部を示す断面図である。図2は、本開示の一実施形態に係る配線基板の要部において、絶縁層(絶縁板)およびソルダーレジストを除去した状態を模式的に示す斜視図である。一実施形態に係る配線基板1は、コア絶縁板2、ビルドアップ部3、導体層4、およびソルダーレジスト6を含む。
コア絶縁板2は、絶縁性を有する素材で形成されていれば特に限定されない。絶縁性を有する素材としては、例えば、エポキシ樹脂、ビスマレイミド-トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂などの樹脂が挙げられる。これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。コア絶縁板2の厚みは特に限定されず、例えば200μm以上800μm以下である。コア絶縁板2の厚みは、後述の第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ導体層52の厚みよりも大きい。
コア絶縁板2には、補強材が含まれていてもよい。補強材としては、例えば、ガラス繊維、ガラス不織布、アラミド不織布、アラミド繊維、ポリエステル繊維などの絶縁性布材が挙げられる。補強材は2種以上を併用してもよい。さらに、コア絶縁板2には、シリカ、硫酸バリウム、タルク、クレー、ガラス、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機絶縁性フィラーが分散されていてもよい。
コア絶縁板2には、コア絶縁板2の上下面を電気的に接続するために、スルーホール導体2Tが位置している。スルーホール導体2Tは、コア絶縁板2の上下面を貫通するスルーホール内に位置している。スルーホール導体2Tは、例えば、銅めっきなどの金属めっきからなる導体層4の一部で形成されている。スルーホール導体2Tは、コア絶縁板2の上面に位置する第1コア導体層4aと、コア絶縁板2の下面に位置する第2コア導体層4bとに接続されている。スルーホール導体2Tは、図1に示すようにスルーホールの内壁面のみに形成されていてもよく、スルーホール内に充填されていてもよい。
スルーホール導体2Tは、接続される導体層4に応じて、グランド用スルーホール導体、電源用スルーホール導体および信号用スルーホール導体が存在する。すなわち、グランド用スルーホール導体は、後述するグランド導体に接続され、電源用スルーホール導体は、後述する電源導体に接続され、信号用スルーホール導体は、後述する信号導体に接続されている。
コア絶縁板2の上面側および下面側には、ビルドアップ部3が位置している。詳細には、第1コア導体層4aの上面に、第1ビルドアップ部31が位置しており、第2コア導体層4bの下面に、第2ビルドアップ部32が位置している。
第1ビルドアップ部31は、第1ビルドアップ絶縁層51と第1ビルドアップ導体層4cとが交互に積層された構造を有している。第1ビルドアップ絶縁層51には、第1ビルドアップ絶縁層51の上下面を電気的に接続するために、第1ビアホール導体5V1が位置している。第1ビアホール導体5V1は、第1ビルドアップ絶縁層51を介して上下に対向する第1ビルドアップ導体層4c同士、または第1ビルドアップ導体層4cと第1コア導体層4aとを電気的に接続している。
第2ビルドアップ部32は、第2ビルドアップ絶縁層52と第2ビルドアップ導体層4dとが交互に積層された構造を有している。第2ビルドアップ絶縁層52には、第2ビルドアップ絶縁層52の上下面を電気的に接続するために、第2ビアホール導体5V2が位置している。第2ビアホール導体5V2は、第2ビルドアップ絶縁層52を介して上下に対向する第2ビルドアップ導体層4d同士、または第2ビルドアップ導体層4dと第2コア導体層4bとを電気的に接続している。
第1ビアホール導体5V1および第2ビアホール導体5V2は、それぞれ第1ビルドアップ絶縁層51、および第2ビルドアップ絶縁層52の上下面を貫通するビアホール内に位置している。これらは、例えば、銅めっきなどの金属めっきからなる導体層4の一部で形成されている。図1に示すように、第1ビアホール導体5V1および第2ビアホール導体5V2は、ビアホール内に充填されていてもよく、ビアホールの内壁面のみに形成されていてもよい。第1ビアホール導体5V1および第2ビアホール導体5V2は、接続される導体層4に応じて、グランド用ビアホール導体、電源用ビアホール導体および信号用ビアホール導体を含んでいる。すなわち、グランド用ビアホール導体は後述するグランド導体に接続され、電源用ビアホール導体は後述する電源導体に接続され、信号用ビアホール導体は後述する信号導体に接続されている。
第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52は、コア絶縁板2と同様、絶縁性を有する素材で形成されていれば特に限定されない。絶縁性を有する素材としては、例えば、エポキシ樹脂、ビスマレイミド-トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂などの樹脂が挙げられる。これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。一実施形態に係る配線基板1では、第1ビルドアップ部31および第2ビルドアップ部32のそれぞれに、第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52が2層存在している。この場合、それぞれの絶縁層は、同じ樹脂で形成されていてもよく、異なる樹脂で形成されていてもよい。第1ビルドアップ絶縁層51、第2ビルドアップ絶縁層52およびコア絶縁板2は、同じ樹脂で形成されていてもよく、異なる樹脂で形成されていてもよい。
さらに、第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52には、シリカ、硫酸バリウム、タルク、クレー、ガラス、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機絶縁性フィラーが、分散されていてもよい。第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52の厚みは特に限定されず、例えば20μm以上40μm以下である。第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52が2層以上存在する場合、それぞれの絶縁層は同じ厚みを有していてもよく、異なる厚みを有していてもよい。
第1ビルドアップ部31は、表面に第1実装部31aを有している。第1実装部31aには、例えば半導体集積回路素子などの電子部品が実装される。
第1実装部31aは、第1ビルドアップ導体層4cの一部からなる複数の第1パッド7を備えている。第1パッド7は、比較的小さめの径を有しており、例えば、電子部品を半田を介して接続するために使用される。電子部品は、一般的に配線基板に搭載される電子部品であれば限定されない。このような電子部品としては、上記の半導体集積回路素子の他、オプトエレクトロニクス素子などが挙げられる。第1パッド7の径は、例えば50μm以上100μm以下であり、互いに隣接する第1パッド7の中心間距離である第1ピッチは、例えば100μm以上200μm以下である。第1パッド7は、デジタル用およびアナログ用に分類されており、第1実装部31aにおいて配置が区分されている。
第2ビルドアップ部32は、表面に第2実装部32aを有している。第2実装部32aには、例えばマザーボードなどの電気基板が接続される。
第2実装部32aは、第2ビルドアップ導体層4dの一部からなる複数の第2パッド8を備えている。第2パッド8は、例えば、マザーボードなどの電気基板に半田を介して接続するために使用される。第2パッド8は、通常、第1実装部31aに位置する第1パッド7よりも大きな径を有しており、第1パッド7と第2パッド8とは異なるピッチで位置している。第2パッド8の径は、例えば250μm以上500μm以下であり、互いに隣接する第2パッド8の中心間距離である第2ピッチは、例えば500μm以上1000μm以下である。第2パッド8は、デジタル用およびアナログ用に分類されており、第2実装部32aにおいて配置が区分されている。
導体層4は、例えば銅箔や銅めっきから成る導体で形成されている。導体層4は、グランド導体、電源導体および信号導体を含んでいる。
グランド導体は、信号導体のインピーダンスの整合、および信号導体へのノイズ混入の低減のために機能する。
電源導体は、電荷の供給経路として機能する。このため、電源導体は、電子部品に近い第1実装部31aの直下およびその周囲に配置しておくと電気抵抗が小さくなるため有利である。したがって、電源導体につながる電源用スルーホール導体も、第1実装部31aの直下およびその周囲に配置しておくと電荷供給の観点から有利である。
信号導体は、信号を伝送する機能を有している。信号導体は、配線基板1全体にわたりできるだけインピーダンスの値を整合するように調整されている。これにより、信号が信号導体を伝送するときの損失を低減することができる。信号導体は、2本の線状の導体層4が並行して配置される差動線路を含んでいても構わない。
導体層4は、さらにデジタル用およびアナログ用に分類されており、デジタル用グランド導体4GD、デジタル用電源導体4PD、デジタル用信号導体4SD、アナログ用グランド導体4GA、アナログ用電源導体4PA、およびアナログ用信号導体4SAを含んでいる。導体層4の厚みは特に限定されず、例えば10μm以上25μm以下である。
第1コア導体層4a、第1ビルドアップ導体層4c、第2コア導体層4bおよび第2ビルドアップ導体層4dは、それぞれ平面透視した場合に、第1実装部31aおよび第2実装部32aが互いに重なる領域において、一方向に横切る隙間を挟んで位置する第1プレーン導体41Pおよび第2プレーン導体42Pを含んでいる。
第1コア導体層4aの第1プレーン導体41Pと、第2プレーン導体42Pとの間には、第1隙間L1が位置している。第1ビルドアップ導体層4cの第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとの間には、第2隙間L2が位置している。第1隙間L1と第2隙間L2とは、平面透視で互いに重なり合う第1位置P1に配置されている。第1隙間L1および第2隙間L2の幅は、例えば25μm以上100μm以下である。
第2コア導体層4bの第1プレーン導体41Pと、第2プレーン導体42Pとの間には、第3隙間L3が位置している。第2ビルドアップ導体層4dの第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとの間には、第4隙間L4が位置している。第3隙間L3と第4隙間L4とは、平面透視で互いに重なり合う第2位置P2に配置されている。第3隙間L3および第4隙間L4の幅は、例えば25μm以上100μm以下である。
上記のような、第1位置P1と第2位置P2とは、平面透視で重なり合うことなく異なる位置である。これは、第1パッド7および第2パッド8が、上述のようにそれぞれデジタル用およびアナログ用に分類されている上に、第1パッド7および第2パッド8の直径、および第1ピッチおよび第2ピッチがそれぞれ異なることにより、第1実装部31aと第2実装部32aとの間でデジタル用領域とアナログ用領域との境界を(平面透視で)一致させることが困難なことによる。このため、平面透視した場合に、第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとは、いずれかの層を介して対向する部分を有している。
第1コア導体層4a、第1ビルドアップ導体層4c、第2コア導体層4bおよび第2ビルドアップ導体層4dのそれぞれの第1プレーン導体41P同士は、スルーホール導体2T、第1ビアホール導体5V1および第2ビアホール導体5V2を介して電気的に接続されている。つまり、第1プレーン導体41Pは、コア絶縁板2の上面側と下面側とが同電位となっている。
第1コア導体層4a、第1ビルドアップ導体層4c、第2コア導体層4bおよび第2ビルドアップ導体層4dのそれぞれの第2プレーン導体42P同士は、スルーホール導体2T、第1ビアホール導体5V1および第2ビアホール導体5V2を介して電気的に接続されている。つまり、第2プレーン導体42Pは、コア絶縁板2の上面側と下面側とが同電位となっている。
第1プレーン導体41Pは、例えばデジタル用グランド導体4GDであり、第2プレーン導体42Pは、例えばアナログ用グランド導体4GAである。つまり、第1プレーン導体41Pは、コア絶縁板2の上面側および下面側においてデジタル用のグランドとして機能し、第2プレーン導体42Pは、コア絶縁板2の上面側および下面側においてアナログ用のグランドとして機能する。
デジタル用グランド導体4GDは、デジタル用信号導体4SDのインピーダンスの整合、およびノイズ混入低減のために機能する。アナログ用グランド導体4GAは、アナログ用信号導体4SAのインピーダンスの整合、およびノイズ混入低減のために機能する。このため、デジタル用グランド導体4GDとアナログ用グランド導体4GAとは、互いに間隔をあけて配置することで、例えばデジタル用の電磁波が、アナログ用の電磁波に干渉することを低減させる必要がある。つまり、グランド導体4GDとアナログ用グランド導体4GAとは、配線基板1の厚さ方向について間隔を大きくすることでノイズ混入低減に有利である。
一実施形態に係る配線基板1の両表面の一部には、ソルダーレジスト6が形成されている。ソルダーレジスト6は、例えば、アクリル変性エポキシ樹脂で形成されている。ソルダーレジスト6は、例えば第1実装部31aに電子部品を実装するときの熱や、第2実装部32aをマザーボードなどに接続するときの熱から導体層4を保護する機能を有している。
一実施形態に係る配線基板1において、第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとが対向している部分は、図1および2の矢印Aで示す部分である。具体的には、第1プレーン導体41Pとしてデジタル用グランド導体4GDと、第2プレーン導体42Pとしてアナログ用グランド導体4GAとが、コア絶縁板2を介してのみ対向している。したがって、第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとが、矢印Aで示すようにコア絶縁板2の厚み分だけ距離を保って対向している。つまり、第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとが、第1ビルドアップ絶縁層51または第2ビルドアップ絶縁層52を介して対向している場合に比べて大きな間隔を保って対向することができる。その結果、一実施形態に係る配線基板1は、第1プレーン導体41Pと第2プレーン導体42Pとにおける電磁波同士が干渉しにくく、ノイズの発生が低減される。
次に、本開示に係る配線基板の一例についてのシミュレーションモデルを図3に示す。使用した配線基板については、下記の通りである。デジタル用グランド導体とアナログ用グランド導体とがコア絶縁板を介して対向している部分は、縦0.4mmおよび横15mmである。
配線基板のサイズ:縦15mm、横15mm、高さ0.582mm
コア絶縁板の厚み:0.4mm
ビルドアップ絶縁層の厚み:0.033mm
このような配線基板のデジタル用グランド導体とデジタル用電源導体との間に、0.1~1GHzの電気信号を入力し、アナログ用グランド導体とアナログ用電源導体との間に混入したノイズを出力した。同様に、従来の配線基板、すなわちデジタル用グランド導体とアナログ用グランド導体とが同一ビルドアップ部内でビルドアップ絶縁層を介して対向している配線基板についても、デジタル用グランド導体とデジタル用電源導体との間に、0.1~1GHzの電気信号を入力し、アナログ用グランド導体とアナログ用電源導体との間に混入したノイズを出力した。
図3に示すように、本開示に係る配線基板は、従来の配線基板と比較して、ノイズ量が少なくノイズの発生が低減されていることがわかる。したがって、本開示に係る配線基板は、ノイズ量が小さい良好な信号の伝送特性を発揮する。
本開示の配線基板は、上述の一実施形態に限定されない。例えば、上述の配線基板1では、第1ビルドアップ部31および第2ビルドアップ部32のそれぞれに、第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52がそれぞれ2層存在している。しかし、本開示の配線基板1において、第1ビルドアップ絶縁層51および第2ビルドアップ絶縁層52が、第1ビルドアップ部31および第2ビルドアップ部32のそれぞれに、1層のみ存在していてもよく、3層以上存在していてもよい。
1 配線基板
2 コア絶縁板
2T スルーホール導体
4a 第1コア導体層
4b 第2コア導体層
4c 第1ビルドアップ導体層
4d 第2ビルドアップ導体層
51 第1ビルドアップ絶縁層
52 第2ビルドアップ絶縁層
5V1 第1ビア導体
5V2 第2ビア導体
6 ソルダーレジスト
7 第1パッド
8 第2パッド
31 第1ビルドアップ部
31a 第1実装部
32 第2ビルドアップ部
32a 第2実装部
41P 第1プレーン導体
42P 第2プレーン導体
4GA アナログ用グランド導体
4GD デジタル用グランド導体
L1 第1隙間
L2 第2隙間
L3 第3隙間
L4 第4隙間
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (5)

  1. 上面および下面を有するコア絶縁板と、
    前記コア絶縁板の前記上面に位置する第1コア導体層と、
    前記コア絶縁板の前記下面に位置する第2コア導体層と、
    前記コア絶縁板を貫通して、前記第1コア導体層と前記第2コア導体層とを電気的に接続するスルーホール導体と、
    前記第1コア導体層の上面に位置する第1ビルドアップ部と、
    前記第2コア導体層の下面に位置する第2ビルドアップ部と、
    前記第1ビルドアップ部の表面に位置する第1実装部と、
    前記第2ビルドアップ部の表面に位置する第2実装部と、
    を具備し、
    前記第1ビルドアップ部は、
    前記第1コア導体層の上面に位置し、少なくとも一層の第1ビルドアップ絶縁層と、
    該第1ビルドアップ絶縁層の上面に位置する少なくとも一層の第1ビルドアップ導体層と、
    前記第1ビルドアップ絶縁層を貫通して、該第1ビルドアップ絶縁層を介して上下に対向する前記第1ビルドアップ導体層同士または該第1ビルドアップ導体層と前記第1コア導体層とを電気的に接続する第1ビアホール導体と、
    を有しており、
    前記第2ビルドアップ部は、
    前記第2コア導体層の下面に位置し、少なくとも一層の第2ビルドアップ絶縁層と、
    該第2ビルドアップ絶縁層の下面に位置する少なくとも一層の第2ビルドアップ導体層と、
    前記第2ビルドアップ絶縁層を貫通して、該第2ビルドアップ絶縁層を介して上下に対向する前記第2ビルドアップ導体層同士または該第2ビルドアップ導体層と前記第2コア導体層とを電気的に接続する第2ビアホール導体と、
    を有しており、
    前記第1コア導体層、前記第1ビルドアップ導体層、前記第2コア導体層および前記第2ビルドアップ導体層は、それぞれ、平面透視した場合に、前記第1実装部および前記第2実装部が互いに重なる領域において、一方向に横切る隙間を挟んで位置するデジタル用グランド導体である第1プレーン導体とアナログ用グランド導体である第2プレーン導体とを有し、
    前記第1コア導体層、前記第1ビルドアップ導体層、前記第2コア導体層および前記第2ビルドアップ導体層の前記第1プレーン導体同士は、前記スルーホール導体、前記第1ビアホール導体および前記第2ビアホール導体を介して電気的に接続されており、
    前記第1コア導体層、前記第1ビルドアップ導体層、前記第2コア導体層および前記第2ビルドアップ導体層の前記第2プレーン導体同士は、前記スルーホール導体、前記第1ビアホール導体および前記第2ビアホール導体を介して電気的に接続されており、
    前記隙間は、前記第1コア導体層の前記第1プレーン導体と前記第2プレーン導体の間に位置する第1隙間、前記第1ビルドアップ導体層の前記第1プレーン導体と前記第2プレーン導体の間に位置する第2隙間、前記第2コア導体層の前記第1プレーン導体と前記第2プレーン導体の間に位置する第3隙間、および前記第2ビルドアップ導体層の前記第1プレーン導体と前記第2プレーン導体の間に位置する第4隙間を含み、
    平面透視において、前記第1隙間および前記第2隙間は第1位置に配置されており、前記第3隙間および前記第4隙間は第2位置に配置されており、前記第1位置と前記第2位置は異なる、配線基板。
  2. 前記第1ビルドアップ絶縁層は、前記コア絶縁板の上面側に2層以上位置しており、前記第2ビルドアップ絶縁層は、前記コア絶縁板の下面側に2層以上位置している請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記第1実装部は、前記第1プレーン導体の一部および前記第2プレーン導体の一部からなる複数の第1パッドを有しており、
    前記第2実装部は、前記第1プレーン導体の一部および前記第2プレーン導体の一部からなる複数の第2パッドを有しており、
    前記複数の第1パッドの第1ピッチが、前記複数の第2パッドの第2ピッチと異なる請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記第1ピッチは、前記第2ピッチよりも小さい請求項に記載の配線基板。
  5. 前記第1ビルドアップ部および前記第2ビルドアップ部の最外層に、ソルダーレジストが位置している請求項1~のいずれかに記載の配線基板。
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