JP7429340B1 - 建物内の異臭の除去方法 - Google Patents

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大輔 森
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Abstract

【課題】 人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減可能な建物内の異臭の除去方法を提供すること【解決手段】 建物内の異臭の除去方法は、建物内の異臭領域を消毒する第1の工程と、異臭領域の異臭源を除去する第2の工程と、異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程と、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程とを含む。【選択図】 図1

Description

本開示は、建物内の異臭の除去方法に関する。
除去が困難な建物内の異臭(悪臭)として、例えば、火災(小火を含む)の焼け焦げや付着した煤による火災臭や、人や動物の死骸や糞尿が長時間放置されたときの腐敗臭、カビ臭、タバコ臭、ヤニ臭、香料臭、第2種石油臭、香辛料臭、特定悪臭物質(22物質)による異臭等がある。前者については、放置すると頭痛、目まい、吐き気、咽頭痛といった健康被害を引き起こすことがある。後者については、死骸からの腐敗した体液や血液、糞尿等(異臭源)が床や壁、柱、天井等の建物の構造物内に染み込み、異臭の除去がさらに困難になることがある。
上記のような建物(本明細書では、前者を火災物件、後者を事故物件という)を復旧するための清掃作業(特殊清掃)では、異臭の除去にオゾンを用いることが知られている。例えば、特許文献1は、故人及び/又は動物の放置された部屋の消臭方法であって、体液、糞、尿から選ばれる1又は2以上からなる汚物を清掃する汚物清掃作業と、汚物清掃作業後の部屋内にオゾンを噴霧するオゾン燻蒸作業と、を含むことを特徴とする消臭方法を開示する。特許文献2は、火災事故のあった部屋の消臭方法であって、煤臭の除去を行う煤臭除去工程を有し、前記煤臭除去工程は、部屋内にオゾンを噴霧するオゾン燻蒸作業と、活性炭を含む塗料を、煤の残存する内壁に塗布する塗布作業と、を含み、前記オゾン燻蒸作業は、1mあたり、6500g以上の量のオゾンを用いることを特徴とする消臭方法を開示する。
特開2020-096694号公報 特許第6624753号公報
しかし、オゾンは人体、動植物、革製品、電気製品等にダメージを与えるため、例えば、清掃作業員はオゾン燻蒸中の待避を余儀なくされる。
本開示は上記実状を鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減可能な建物内の異臭の除去方法を提供することである。
本開示の一の態様は、
建物内の異臭領域を消毒する第1の工程と、
前記異臭領域の異臭源を除去する第2の工程と、
前記異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程と、
前記異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程とを含むことを特徴とする建物内の異臭の除去方法に関する。
本開示の一の態様の建物内の異臭の除去方法は、第1の工程~第3の工程により異臭を大幅に軽減した後、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程により、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減しつつ、建物内の異臭を除去することができる。また、清掃作業員はヒドロキシルラジカル燻蒸中に待避する必要がなくなるため、並行して別の作業を行い、作業時間を短縮することができる。
本開示の一の態様では、
前記第4の工程を、前記第1の工程と前記第2の工程の間に移動してもよい。
異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程により、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減しつつ、建物内の異臭を低減した後、第2の工程~第3の工程により異臭を除去することができる。また、清掃作業員はヒドロキシルラジカル燻蒸中に待避する必要がなくなるため、並行して別の作業を行い、作業時間を短縮することができる。
本開示の一の態様では、
前記異臭源が前記建物の構造物内に染み込んでいる場合、
前記第2の工程と前記第3の工程の間に
前記構造物を解体して前記構造物内に染み込んでいる前記異臭源を露出させる第5の工程と、
露出した前記異臭源を除去する第6の工程とを含むことが好ましく、
前記第2の工程又は前記第6の工程が、前記異臭源が付着していた家財を密封梱包又は搬出する工程を含むことがより好ましい。
これにより、異臭源が建物の構造物内に染み込んでいる場合でも建物内の異臭をよりしっかり除去することができる。
本実施形態の建物内の異臭の除去方法を示す。
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成のすべてが本開示の解決手段として必須であるとは限らない。
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、建物内の異臭領域を消毒する第1の工程と、異臭領域の異臭源を除去する第2の工程と、異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程と、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程とを含む(図1)。第1の工程~第3の工程により異臭を大幅に軽減した後、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程により、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減しつつ、建物内の異臭を除去することができる。また、清掃作業員はヒドロキシルラジカル燻蒸中に待避する必要がなくなるため、並行して別の作業を行い、作業時間を短縮することができる。なお、本明細書では、「消毒」(病原菌を殺し感染を防止すること(広辞苑))は「殺菌」(細菌などの病原体を死滅させること(広辞苑))、「除菌」(細菌を取り除くこと(広辞苑))、「滅菌」(熱・薬品などによって、無菌状態を作り出すこと(広辞苑))の意味を含む。
本実施形態において、除去が困難な建物内の異臭は特に制限はなく、例えば、火災(小火を含む)の焼け焦げや付着した煤による火災臭や、人や動物の死骸や糞尿が長時間放置されたときの腐敗臭、カビ臭、タバコ臭、ヤニ臭、香料臭、第2種石油臭、香辛料臭、特定悪臭物質(22物質)による異臭等が挙げられる。本明細書では、代表的な、火災物件における焼け焦げや付着した煤による火災臭と、事故物件における人や動物の死骸や糞尿が長時間放置されたときの腐敗臭に対する実施形態を開示する。また、本実施形態において建物の種類は特に制限はなく、例えば、マンションやアパート等の集合住宅、戸建て住宅、商業ビル、オフィスビル、倉庫、病院、体育館、アリーナ施設、宿泊施設等が挙げられる。
(1)火災物件の火災臭の場合
<第1の工程:消毒>
火災物件では火災臭が残存する他、消火水にカビが発生、蔓延することがある。そこで、作業員の安全を確保するため、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、建物内の異臭領域を消毒する第1の工程を含む。異臭領域は、火災物件の場合、消火水が散布された領域を含んでもよい。
消毒に用いられる消毒剤は、一般に消毒に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、過酸化水素水、次亜塩素酸水溶液、次亜塩素酸素ナトリウム水溶液、安定型二酸化塩素、二酸化塩素、加速化過酸化水素、加速化過酸化水素水等の、酸化力を有する化合物の水溶液が挙げられる。消毒剤の散布方法は特に制限はなく、建物内の異臭領域全体にスプレー散布してもよいし、異臭源に対して重点的に散布してもよい。
火災物件の火災臭の場合、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第1の工程の前に異臭領域にある家財を解体又は撤去する工程をさらに含んでもよい。これにより、以降の工程を円滑に実施することができる。
<第2の工程:除去>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第1の工程に続き、異臭領域の異臭源を除去する第2の工程を含む。
火災物件の火災臭の異臭源としては、例えば、火災の焼け焦げや付着した煤等が挙げられる。異臭源の除去方法は特に制限はなく、例えば、異臭源が付着している箇所を中心に洗浄剤を散布した後、研磨により異臭源を除去してもよい。異臭源が除去される箇所は特に制限はなく、例えば、建物内の床、土間、壁、柱、天井、コンクリート躯体、床の下地部材、壁の下地部材、柱の下地部材、天井の下地部材等が挙げられる。洗浄剤は特に制限はないが、例えば、エタノール、アルカリ性洗浄剤又は酸性洗浄剤を用いると、洗浄剤の散布領域を同時に消毒することができる。洗浄剤はスコッチブライト(3M社製)等の研磨材を含むと、異臭源の除去がより効果的であり、好ましい。洗浄剤は、液垂れによって床や壁、柱、天井等の部材(例えば、木材、タイル、プラスターボード、樹脂等)に付着すると除去が困難になることがあるため、ブチルジグリコール等の増粘剤を含むと液垂れを遅らせることができ、より好ましい。研磨方法は特に制限はないが、従来のディスクサンダー電動研磨は、コンクリート躯体の損傷やヘアクラック(ひび割れ)の恐れがあるため、あまり好ましくない。
異臭源としてタンパク質や脂質が付着している場合、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第1の工程と第2の工程の間に、プロテアーゼ、リパーゼ等の分解酵素を含む洗浄剤を用いてタンパク質や脂質の付着箇所を洗浄する工程をさらに含んでもよい。付着箇所がコンクリートの場合、酸性の洗浄剤を用いるとエフロレッセンス(白華現象)が発生して除去が困難になることがあるため、アルカリ性の洗浄剤が好ましい。
<第3の工程:被覆>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第2の工程に続き、異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程を含む。第3の工程により、水分、湿気等による第1~第2の工程の残存臭気戻りを防ぐことができる。
被覆に用いられる樹脂塗料は特に制限はなく、例えば、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等の有機樹脂塗料、水性樹脂塗料、セメントと混和液を含有する粉体樹脂塗料等から選ばれる1種以上が挙げられる。被覆方法は特に制限はなく、例えば、ローラー塗り、刷毛塗り、スプレー吹付け等が挙げられる。
<第4の工程:ヒドロキシルラジカル燻蒸>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第3の工程に続き、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程を含む。第1の工程~第3の工程により異臭を大幅に軽減した後、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程により、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減しつつ、建物内に残存する火災臭やウイルス等を除去することができる。また、清掃作業員はヒドロキシルラジカル燻蒸中に待避する必要がなくなるため、並行して別の作業を行い、作業時間を短縮することができる。
ヒドロキシルラジカルの燻蒸はヒドロキシルラジカル発生器を用いる。ヒドロキシルラジカルの燻蒸時間は、残存臭等の除去効果があれば特に制限はなく、例えば、24時間以上72時間以内が挙げられる。
ヒドロキシルラジカルの燻蒸単体では、従来のオゾン燻蒸より効果の発現が遅い。そこで、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第4の工程において送風や少量のオゾンの燻蒸を併用してもよい。送風には風力発生装置を用いる。また、オゾンの燻蒸量は人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージがない範囲(例えば、1mあたり1500mg未満)とする。これにより、従来のオゾン燻蒸より早く異臭を除去することができる。さらに、第4の工程において酵素系消臭剤を併用すると、残存する異臭源が分解され、より効果的に異臭を除去することができる。なお、第4の工程は、第1の工程と第2の工程の間に移動してもよい。
(2)事故物件の腐敗臭の場合
<第1の工程:消毒>
事故物件では、異臭源に種々の害虫や細菌、ウイルスが発生、蔓延することがある。そこで、作業員の安全を確保するため、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、建物内の異臭領域を消毒する第1の工程を含む。
消毒に用いられる消毒剤は、一般に消毒に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、過酸化水素水、次亜塩素酸水溶液、次亜塩素酸素ナトリウム水溶液、安定型二酸化塩素、二酸化塩素、加速化過酸化水素、加速化過酸化水素水等の、酸化力を有する化合物の水溶液が挙げられる。消毒剤の散布方法は特に制限はなく、建物内の異臭領域全体にスプレー散布してもよいし、異臭源に対して重点的に散布してもよい。
<第2の工程:除去>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第1の工程に続き、異臭領域の異臭源を除去する第2の工程を含む。
事故物件の異臭源としては、例えば、人や動物の死骸や糞尿が長時間放置されたときの腐敗臭等が挙げられる。異臭源の除去方法は特に制限はなく、例えば、異臭源が付着している箇所を中心に洗浄剤を散布した後、洗浄により異臭源を除去してもよい。異臭源が除去される箇所は特に制限はなく、例えば、建物内の床、土間、壁、柱、天井、コンクリート躯体、床の下地部材、壁の下地部材、柱の下地部材、天井の下地部材等が挙げられる。洗浄剤は特に制限はないが、死骸からの腐敗した体液や血液等(異臭源)は粘性があり、床や壁、柱、天井等を構成する部材(例えば、木材、タイル、プラスターボード、樹脂等)に付着すると除去が困難である。したがって、洗浄剤は、例えば、プロテアーゼ、リパーゼを含む洗浄剤やタンパク質や脂質の分解酵素を含む洗浄剤を用いると異臭源を分解、除去することができ、好ましい。異臭源の付着箇所がコンクリートの場合、酸性の洗浄剤を用いるとエフロレッセンス(白華現象)が発生して除去が困難になることがあるため、アルカリ性の洗浄剤が好ましい。
<第3の工程:被覆>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第2の工程に続き、異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程を含む。第3の工程により、水分、湿気等による第1~第2の工程の残存臭気戻りを防ぐことができる。
被覆に用いられる樹脂塗料は特に制限はなく、例えば、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等の有機樹脂塗料、水性樹脂塗料、セメントと混和液を含有する粉体樹脂塗料等から選ばれる1種以上が挙げられる。被覆方法は特に制限はなく、例えば、ローラー塗り、刷毛塗り、スプレー吹付け等が挙げられる。
<第4の工程:ヒドロキシルラジカル燻蒸>
本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第3の工程に続き、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程を含む。第1の工程~第3の工程により異臭を大幅に軽減した後、異臭領域にヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程により、人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージを低減しつつ、建物内に残存する火災臭やウイルス等を除去することができる。また、清掃作業員はヒドロキシルラジカル燻蒸中に待避する必要がなくなるため、並行して別の作業を行い、作業時間を短縮することができる。
ヒドロキシルラジカルの燻蒸はヒドロキシルラジカル発生器を用いる。ヒドロキシルラジカルの燻蒸時間は、残存臭等の除去効果があれば特に制限はなく、例えば、30分以上3時間以内、1時間以上2時間以内が挙げられる。
ヒドロキシルラジカルの燻蒸単体では、従来のオゾン燻蒸より効果の発現が遅い。そこで、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第4の工程において送風や少量のオゾンの燻蒸を併用してもよい。送風には風力発生装置を用いる。また、オゾンの燻蒸量は人体、動植物、革製品、電気製品等へのダメージがない範囲(例えば、1mあたり1500mg未満)とする。これにより、従来のオゾン燻蒸より早く異臭を除去することができる。さらに、第4の工程において酵素系消臭剤を併用すると、残存する異臭源が分解され、より効果的に異臭を除去することができる。なお、第4の工程は、第1の工程と第2の工程の間に移動してもよい。
事故物件では、死骸からの腐敗した体液や血液、糞尿等(異臭源)が床や壁、柱、天井等の建物の構造物内に染み込み、第2の工程では汚染源を除去しきれないことがある。この場合、本実施形態の建物内の異臭の除去方法は、第2の工程と第3の工程の間に構造物を解体して構造物内に染み込んでいる異臭源を露出させる第5の工程と、露出した異臭源を除去する第6の工程とを含むことが好ましい。
<第5の工程:解体、露出>
解体される構造物は特に制限はなく、例えば、床や壁、柱、天井等を覆う表面部材(フローリングの木材、畳、タイル、絨毯、クッションフロア等)が挙げられる。解体によって露出される異臭源が付着している建物の構造物(下地部材)は特に制限はなく、例えば、合板、コンクリート、モルタル、鉄板、石膏ボード、梁、野縁、野縁受け等が挙げられる。
<第6の工程:除去>
異臭源の除去方法は特に制限はなく、例えば、異臭源が付着している箇所を中心に洗浄剤を散布した後、洗浄により異臭源を除去してもよい。洗浄剤は特に制限はないが、死骸からの腐敗した体液や血液等(異臭源)は粘性があり、床や壁、柱、天井等を構成する部材(例えば、木材、タイル、プラスターボード、樹脂等)に付着すると除去が困難である。したがって、洗浄剤は、例えば、プロテアーゼ、リパーゼを含む洗浄剤やタンパク質や脂質の分解酵素を含む洗浄剤を用いると異臭源を分解、除去することができ、好ましい。異臭源の付着箇所がコンクリートの場合、酸性の洗浄剤を用いるとエフロレッセンス(白華現象)が発生して除去が困難になることがあるため、アルカリ性の洗浄剤が好ましい。
異臭源が布団、衣類、畳、日用品、電気製品等の家財に付着している場合、第2の工程又は第6の工程は、洗浄による異臭源の除去の後、異臭源が付着していた家財を密封梱包又は搬出する工程をさらに含んでもよい。密封梱包に用いられる素材としては、異臭源や害虫、細菌等を飛散させないよう、ポリエチレンや塩化ビニルが好ましく、厚さは0.05mm以上が好ましい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれる。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、本実施形態の構成も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。

Claims (4)

  1. 建物内の異臭領域を消毒する第1の工程と、
    前記異臭領域の異臭源を研磨及び/又は洗浄により除去する第2の工程と、
    前記異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程と、
    前記異臭領域にヒドロキシルラジカル発生器(但し、オゾンガス発生装置によりオゾンを発生させ、空間に送出し、空間内の水分との反応によりヒドロキシルラジカルを生成する場合を除く)を用いて生成させたヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程とを含むみ、
    前記第1の工程~前記第4の工程を記載の順に行い、
    前記第4の工程では前記異臭領域において別の作業を並行して行うことを特徴とする建物内の異臭の除去方法。
  2. 建物内の異臭領域を消毒する第1の工程と、
    前記異臭領域の異臭源を研磨及び/又は洗浄により除去する第2の工程と、
    前記異臭源が除去された箇所を樹脂塗料で被覆する第3の工程と、
    前記異臭領域にヒドロキシルラジカル発生器(但し、オゾンガス発生装置によりオゾンを発生させ、空間に送出し、空間内の水分との反応によりヒドロキシルラジカルを生成する場合を除く)を用いて生成させたヒドロキシルラジカルで燻蒸する第4の工程とを含み、
    前記第1の工程~前記第4の工程を、前記第1の工程、前記第4の工程、前記第2の工程、前記第3の工程の順に行い、
    前記第2の工程は前記第4の工程中に開始することを特徴とする建物内の異臭の除去方法。
  3. 請求項1又は2に記載の建物内の異臭の除去方法において、
    前記異臭源が前記建物の構造物内に染み込んでいる場合、
    前記第2の工程と前記第3の工程の間に
    前記構造物を解体して前記構造物内に染み込んでいる前記異臭源を露出させる第5の工程と、
    露出した前記異臭源を除去する第6の工程とを含むことを特徴とする建物内の異臭の除去方法。
  4. 請求項3に記載の建物内の異臭の除去方法において、
    前記第2の工程又は前記第6の工程が、前記異臭源が付着していた家財を密封梱包又は搬出する工程を含むことを特徴とする建物内の異臭の除去方法。
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