JP7425380B2 - 回転式圧縮機及び冷凍装置 - Google Patents

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Description

本開示は、回転式圧縮機及び冷凍装置に関するものである。
特許文献1には、ケーシングの内面とともにガス流路を形成するガスガイドを備えた圧縮機が開示されている。ガスガイドは、ケーシングに対してスポット溶接で接合される。ガスガイドは、圧縮機構によって圧縮された冷媒の一部をケーシングの周方向に沿って吐出することで、冷媒に含まれる潤滑油を分離させる。
特許第5429319号公報
ところで、特許文献1の発明では、ガスガイドをケーシングにスポット溶接する工程が必要であり、作業工数がかかる。そのため、ガスガイドを用いることなく、ケーシングの周方向に沿って旋回する冷媒の流れを発生させたいという要望があった。
本開示の目的は、ケーシングの周方向に沿って旋回する冷媒の流れを発生させる回転式圧縮機を提供することにある。
本開示の第1の態様は、ケーシング(20)と、前記ケーシング(20)内部に収容されて冷媒を圧縮する圧縮機構(40)と、前記圧縮機構(40)を駆動させる駆動軸(11)と、前記駆動軸(11)を回転させるモータ(30)と、を備えた回転式圧縮機であって、前記ケーシング(20)内部に収容された仕切部材(50)を備え、前記ケーシング(20)内部には、前記仕切部材(50)によって、前記圧縮機構(40)で圧縮された冷媒を吐出する第1空間(23)と、前記仕切部材(50)と前記モータ(30)との間に設けられた第2空間(24)と、が設けられ、前記仕切部材(50)には、前記第1空間(23)から前記第2空間(24)に冷媒を吐出する吐出流路(80)が設けられ、前記吐出流路(80)は、前記モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる傾斜流路(81)を有する。
第1の態様では、傾斜流路(81)に沿って冷媒を流すことで、第2空間(24)において、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回する冷媒の流れが発生し、冷媒に含まれる潤滑油を分離させることができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様の回転式圧縮機において、前記吐出流路(80)は、前記傾斜流路(81)の上流側に連続して前記モータ(30)の軸方向に沿って延びる軸方向流路(82)を有する。
第2の態様では、軸方向流路(82)に連続して傾斜流路(81)を設けることで、軸方向流路(82)を設けない場合に比べて傾斜流路(81)の傾斜角度を鋭角にすることができ、第2空間(24)において、ケーシング(20)の周方向に沿って冷媒が旋回しやすくなる。
また、軸方向流路(82)に沿って流れる冷媒が傾斜流路(81)に衝突することで、冷媒に含まれる潤滑油が傾斜流路(81)で分離された後、傾斜流路(81)に沿って流れ落ちることとなり、冷媒と潤滑油の分離が促進される。
本開示の第3の態様は、第2の態様の回転式圧縮機において、前記軸方向流路(82)と前記傾斜流路(81)との継ぎ目部分は、湾曲状に形成される。
第3の態様では、軸方向流路(82)から傾斜流路(81)に向かう冷媒を、湾曲状の流路に沿ってスムーズに流すことができる。
本開示の第4の態様は、第1~3の態様の何れか1つの回転式圧縮機において、前記吐出流路(80)は、前記モータ(30)に向かう方向に分岐する分岐流路(85)を有する。
第4の態様では、分岐流路(85)からモータ(30)に向かって流れる冷媒によって、モータ(30)を冷却することができる。
本開示の第5の態様は、第4の態様の回転式圧縮機において、前記傾斜流路(81)の流路断面積は、前記分岐流路(85)の流路断面積よりも大きい。
第5の態様では、傾斜流路(81)を流れる冷媒の量を、分岐流路(85)を流れる冷媒の量よりも多くすることで、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回する冷媒の流れを十分に確保しつつ、モータ(30)の冷却を行うことができる。
本開示の第6の態様は、第1~3の態様の何れか1つの回転式圧縮機において、前記仕切部材(50)は、鋳物で構成され、前記吐出流路(80)の少なくとも一部は、鋳肌面を有する。
第6の態様では、吐出流路(80)の少なくとも一部を鋳肌面にして表面積を増やすことで、冷媒に含まれる潤滑油が鋳肌面に接触して油滴化しやすくなり、潤滑油の分離効率を向上することができる。
本開示の第7の態様は、第1~3の態様の何れか1つの回転式圧縮機において、前記傾斜流路(81)は、前記第1空間(23)から流入した冷媒が衝突し且つ前記冷媒が前記第2空間(24)に向かうように案内する第1面(81a)と、前記第1面(81a)に対向する第2面(81b)と、を有し、前記第1面(81a)の下流端(P1)は、前記モータ(30)の軸方向から見て、前記第2面(81b)の下流端(P4)よりも前記第2空間(24)側に位置しており、前記第1面(81a)上の任意の点(P)を通り且つ前記第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、前記モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度α、前記第1面(81a)の下流端(P1)に位置する前記点(P)の前記角度αである第1角度α1、前記第1面(81a)の上流端(P2)に位置する前記点(P)の前記角度αである第2角度α2が、α1≦α2という条件を満たす。
第7の態様では、第1角度α1及び第2角度α2が上述した条件を満たすように、傾斜流路(81)の形状を設定している。そのため、傾斜流路(81)に沿って流れた冷媒は、第2空間(24)において、モータ(30)の軸方向に直交する方向に沿って吹き出され易くなる。これにより、第2空間(24)における冷媒の流れを、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回し易い方向に促進させることができる。
本開示の第8の態様は、第7の態様の回転式圧縮機において、前記傾斜流路(81)は、前記第1面(81a)と前記第2面(81b)との間の流路幅が略一定である第1流路(83)と、前記第1流路(83)の下流側に連続して設けられて前記第1流路(83)よりも流路幅が大きな第2流路(84)と、を有する。
第8の態様では、傾斜流路(81)の下流側において流路幅を拡張することで、傾斜流路(81)から第2空間(24)に向かって冷媒をスムーズに流すことができる。
本開示の第9の態様は、第8の態様の回転式圧縮機において、前記第1面(81a)における前記第1流路(83)の下流端(P3)は、前記モータ(30)の軸方向から見て、前記第2面(81b)の下流端(P4)よりも前記第1空間(23)側に位置する。
第9の態様では、傾斜流路(81)における流路幅の拡張範囲を大きくすることで、傾斜流路(81)から第2空間(24)に向かって冷媒をスムーズに流すことができる。
本開示の第10の態様は、第1~3の態様の何れか1つの回転式圧縮機(10)と、前記回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える冷凍装置である。
第10の態様では、回転式圧縮機(10)を備えた冷凍装置を提供できる。
図1は、本実施形態1の冷凍装置の構成を示す冷媒回路図である。 図2は、スクロール圧縮機の構成を示す縦断面図である。 図3は、吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図4は、吐出流路の構成を示す平面断面図である。 図5は、比較例において、吐出流路側から見たときの第2空間における冷媒の流れを説明する図である。 図6は、比較例において、吐出流路側とは反対側から見たときの第2空間における冷媒の流れを説明する図である。 図7は、本実施形態1において、吐出流路側から見たときの第2空間における冷媒の流れを説明する図である。 図8は、本実施形態1において、吐出流路側とは反対側から見たときの第2空間における冷媒の流れを説明する図である。 図9は、本実施形態2のスクロール圧縮機における吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図10は、本実施形態3のスクロール圧縮機における吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図11は、本実施形態4のスクロール圧縮機における吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図12は、第1面上の点Pの位置と角度αとの関係を示すグラフ図である。 図13は、本実施形態5のスクロール圧縮機における吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図14は、第1変形例の吐出流路の構成を示す側面断面図である。 図15は、第2変形例の吐出流路の構成を示す側面断面図である。
図1に示すように、回転式圧縮機としてのスクロール圧縮機(10)は、冷凍装置(1)に設けられる。冷凍装置(1)は、冷媒が充填された冷媒回路(1a)を有する。冷媒回路(1a)は、スクロール圧縮機(10)、放熱器(3)、減圧機構(4)、及び蒸発器(5)を有する。減圧機構(4)は、例えば、膨張弁である。冷媒回路(1a)は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う。
冷凍装置(1)は、空気調和装置である。空気調和装置は、冷房専用機、暖房専用機、あるいは冷房と暖房とを切り換える空気調和装置であってもよい。この場合、空気調和装置は、冷媒の循環方向を切り換える切換機構(例えば四方切換弁)を有する。冷凍装置(1)は、給湯器、チラーユニット、庫内の空気を冷却する冷却装置などであってもよい。冷却装置は、冷蔵庫、冷凍庫、コンテナなどの内部の空気を冷却する。
図2に示すように、スクロール圧縮機(10)は、ケーシング(20)と、モータ(30)と、圧縮機構(40)と、を備える。ケーシング(20)は、縦長の円筒状に形成され、密閉ドーム式に構成される。ケーシング(20)の内部には、モータ(30)と、圧縮機構(40)とが収容される。
モータ(30)は、ステータ(31)と、ロータ(32)と、を有する。ステータ(31)は、ケーシング(20)の内周面に固定される。ロータ(32)は、ステータ(31)の内側に配置される。ロータ(32)には、駆動軸(11)が貫通する。ロータ(32)は、駆動軸(11)に固定される。駆動軸(11)には、バランスウエイト(18)が設けられる。
ケーシング(20)の底部には、油溜まり部(21)が設けられる。油溜まり部(21)には、潤滑油が貯留される。ケーシング(20)の上部には、吸入管(12)が接続される。ケーシング(20)の胴部には、吐出管(13)が接続される。
ケーシング(20)には、仕切部材としてのハウジング(50)が固定される。ハウジング(50)は、鋳物で構成される。ハウジング(50)は、例えば、焼き嵌めによってケーシング(20)の内部に固定される。ハウジング(50)は、モータ(30)の上方に配置される。ハウジング(50)の上方には、圧縮機構(40)が配置される。吐出管(13)の流入端は、モータ(30)とハウジング(50)との間に位置している。
ケーシング(20)内部には、ハウジング(50)によって、第1空間(23)と、第2空間(24)と、が設けられる。第1空間(23)は、ハウジング(50)よりも上方の空間である。第1空間(23)には、圧縮機構(40)で圧縮された高圧の冷媒が吐出される。第2空間(24)は、ハウジング(50)とモータ(30)との間に設けられた空間である。詳しくは後述するが、ハウジング(50)には、第1空間(23)から第2空間(24)に向かって冷媒を吐出する吐出流路(80)が設けられる(図3参照)。
ハウジング(50)には、凹部(53)が形成される。凹部(53)は、ハウジング(50)の上面の一部が窪むことで形成される。凹部(53)の下側には、上部軸受(51)が設けられる。上部軸受(51)は、駆動軸(11)を回転可能に支持する。
駆動軸(11)は、ケーシング(20)の中心軸に沿って上下方向に延びる。駆動軸(11)は、主軸部(14)と、偏心部(15)と、を有する。
偏心部(15)は、主軸部(14)の上端に設けられる。主軸部(14)の下部は、下部軸受(22)に回転可能に支持される。下部軸受(22)は、ケーシング(20)の内周面に固定される。下部軸受(22)には、例えば、容積式のポンプ(25)が設けられる。主軸部(14)の上部は、ハウジング(50)を貫通し、ハウジング(50)の上部軸受(51)に回転可能に支持される。
圧縮機構(40)は、固定スクロール(60)と、可動スクロール(70)と、を備える。固定スクロール(60)は、ハウジング(50)の上面に固定される。可動スクロール(70)は、固定スクロール(60)とハウジング(50)との間に配置される。
固定スクロール(60)は、固定側鏡板(61)と、固定側ラップ(62)と、外周壁(63)と、を有する。外周壁(63)は、略筒状に形成される。外周壁(63)は、固定側鏡板(61)の正面(図2における下面)の外縁に立設する。
固定側ラップ(62)は、渦巻き状に形成される。固定側ラップ(62)は、固定側鏡板(61)における外周壁(63)の内部に立設する。
固定側鏡板(61)は、外周側に位置して固定側ラップ(62)と連続的に形成される。固定側ラップ(62)の先端面と外周壁(63)の先端面とは略面一に形成される。固定スクロール(60)は、ハウジング(50)に固定される。
詳しくは後述するが、固定スクロール(60)の外周壁(63)には、ハウジング(50)に設けられた吐出流路(80)に連通する固定側流路(66)が設けられる(図3参照)。
可動スクロール(70)は、可動側鏡板(71)と、可動側ラップ(72)と、ボス部(73)と、を有する。可動側ラップ(72)は、渦巻き状に形成される。可動側ラップ(72)は、可動側鏡板(71)の上面に形成される。可動側ラップ(72)は、固定側ラップ(62)に噛み合う。
ボス部(73)は、可動側鏡板(71)の下面中心部に形成される。ボス部(73)には、駆動軸(11)の偏心部(15)が挿入され、駆動軸(11)が連結される。
ハウジング(50)の上部には、オルダム継手(45)が設けられる。オルダム継手(45)は、可動スクロール(70)が自転するのを阻止している。オルダム継手(45)には、キー(46)が設けられる。キー(46)は、可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の下面側に突出する。可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の下面には、キー溝(47)が形成される。キー溝(47)には、オルダム継手(45)のキー(46)が摺動可能に嵌合される。
なお、図示は省略するが、オルダム継手(45)のハウジング(50)側にもキーが設けられており、ハウジング(50)側のキーが、ハウジング(50)のキー溝(図示省略)に摺動可能に嵌合される。
圧縮機構(40)は、冷媒が流入する流体室(S)を有する。流体室(S)は、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間に形成される。可動スクロール(70)は、可動側ラップ(72)が固定スクロール(60)の固定側ラップ(62)に噛み合うように配設される。ここで、固定スクロール(60)の外周壁(63)の下面が、可動スクロール(70)に対する対向面となる。また、可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の上面が、固定スクロール(60)に対する対向面となる。
固定スクロール(60)の外周壁(63)には、吸入ポート(64)が形成される。吸入ポート(64)は、固定側ラップ(62)の巻き終わり付近に開口する。吸入ポート(64)には、吸入管(12)の下流端が接続される。
固定スクロール(60)の固定側鏡板(61)の中央には、吐出口(65)が形成される。固定スクロール(60)の固定側鏡板(61)の上面には、吐出口(65)が開口する。吐出口(65)から吐出された高圧の冷媒は、ハウジング(50)上方の第1空間(23)に吐出される。第1空間(23)に吐出された冷媒は、固定スクロール(60)の固定側流路(66)と、ハウジング(50)の吐出流路(80)とを介して第2空間(24)に吐出される(図3参照)。
駆動軸(11)の内部には、給油路(16)が形成される。給油路(16)は、駆動軸(11)の下端から上端に亘って上下方向に延びる。駆動軸(11)の下端部は、ポンプ(25)に接続される。ポンプ(25)の下端部は、油溜まり部(21)に浸漬される。ポンプ(25)は、駆動軸(11)の回転に伴って油溜まり部(21)から潤滑油を吸い上げ、給油路(16)に搬送する。給油路(16)は、油溜まり部(21)の潤滑油を、下部軸受(22)と駆動軸(11)との摺動面、及び上部軸受(51)と駆動軸(11)との摺動面に供給するとともに、ボス部(73)と駆動軸(11)との摺動面に供給する。給油路(16)は、駆動軸(11)の上端面に開口し、潤滑油を駆動軸(11)の上方に供給する。
ハウジング(50)の凹部(53)は、可動スクロール(70)のボス部(73)の内部を介して駆動軸(11)の給油路(16)に連通している。凹部(53)には、高圧の潤滑油が供給されることで、圧縮機構(40)の吐出圧力に相当する高圧が作用する。可動スクロール(70)は、凹部(53)の高圧によって、固定スクロール(60)に押し付けられる。
〈吐出流路〉
図3に示すように、固定スクロール(60)の側面には、固定側流路(66)が設けられる。固定側流路(66)は、固定スクロール(60)の側面の一部を窪ませることで、ケーシング(20)の内周面との間に形成される。固定側流路(66)は、軸方向に沿って延びる。
図4にも示すように、ハウジング(50)の側面には、吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、ハウジング(50)の側面の一部を窪ませることで、ケーシング(20)の内周面との間に形成される。吐出流路(80)の上流端は、固定スクロール(60)の固定側流路(66)の下流端に連通する。吐出流路(80)の下流端は、第2空間(24)に連通する。
吐出流路(80)は、傾斜流路(81)を有する。傾斜流路(81)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる。図3に示す例では、モータ(30)のロータ(32)は、ケーシング(20)上方から見て反時計回り方向に回転する。傾斜流路(81)は、ハウジング(50)の右斜め下方に向かって傾斜している。
図3に示す例では、傾斜流路(81)は、下流側の流路幅が上流側の流路幅よりも広くなった、いわゆる末広がり状の流路となっている。なお、傾斜流路(81)の流路幅を、上流側から下流側にかけて一定幅としてもよい。
圧縮機構(40)の吐出口(65)から第1空間(23)に吐出された高圧の冷媒は、固定スクロール(60)の固定側流路(66)及びハウジング(50)の吐出流路(80)を経由して、第2空間(24)に吐出される。吐出流路(80)を通過する冷媒は、傾斜流路(81)の傾斜方向に沿って流れることで、第2空間(24)に吐出される際に、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって流れる。
ハウジング(50)は、鋳物で構成される。鋳物で構成されたハウジング(50)は、機械加工によって、表面の仕上げ加工が行われる。このとき、吐出流路(80)の少なくとも一部については、鋳肌面を残した状態とする。
このように、吐出流路(80)の少なくとも一部を鋳肌面にして表面積を増やすことで、冷媒に含まれる潤滑油が鋳肌面に接触して油滴化しやすくなり、潤滑油の分離効率を向上することができる。
〈第2空間における冷媒の流れについて〉
以下、第2空間(24)における冷媒の流れをシミュレーションした結果について説明する。まず、吐出流路(80)が傾斜しておらず、吐出流路(80)が軸方向に沿って延びている場合の比較例について、図5及び図6を用いて説明する。以下、吐出流路(80)及び第2空間(24)における冷媒の流れを白塗矢印線で示す。
図5に示すように、吐出流路(80)を通過した冷媒は、第2空間(24)に吐出された後、モータ(30)に衝突して、ケーシング(20)上方から見て時計回り方向の流れと、反時計回り方向の流れとに分岐する。モータ(30)に衝突した後の冷媒は、ケーシング(20)の周方向に沿って斜め上方に上昇しながら旋回する。
そして、図6に示すように、第2空間(24)において、時計回り方向に旋回する冷媒の流れと、反時計回り方向に旋回する冷媒の流れとが衝突して乱流が発生することで、潤滑油の分離効率が悪化する。
これに対し、本実施形態では、図7に示すように、吐出流路(80)を通過する冷媒は、傾斜流路(81)の傾斜方向に沿って流れる。吐出流路(80)を通過した冷媒は、第2空間(24)に吐出された後、ケーシング(20)の内周面を周方向に沿って旋回する。
図8にも示すように、冷媒は、第2空間(24)内において、一方向(ケーシング(20)上方から見て反時計回り方向)のみに旋回するように流れる。ここで、モータ(30)は、ケーシング(20)上方から見て反時計回り方向に回転しており、冷媒は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって旋回している。そのため、第2空間(24)において、ケーシング(20)の周方向に沿って冷媒をスムーズに旋回させることができ、潤滑油の分離効率が向上する。
-実施形態1の効果-
本実施形態の特徴によれば、仕切部材としてのハウジング(50)には、第1空間(23)から第2空間(24)に冷媒を吐出する吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる傾斜流路(81)を有する。
これにより、傾斜流路(81)に沿って冷媒を流すことで、第2空間(24)において、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回する冷媒の流れが発生し、冷媒に含まれる潤滑油を分離させることができる。冷媒から潤滑油を分離させることで、油上がりを低減することができる。
また、ハウジング(50)に吐出流路(80)を設けるだけで、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回する冷媒の流れを発生させることができ、従来のように、ガスガイドを別途設ける必要が無く、部品コストを低減することができる。そして、ガスガイドをケーシング(20)にスポット溶接する工程が必要無く、作業工数を低減することができる。
また、第2空間(24)にガスガイドが存在しないことで、ガスガイドによって冷媒の流れが妨げられることがなく、ケーシング(20)の周方向に沿って冷媒をスムーズに旋回させることができる。
本実施形態の特徴によれば、吐出流路(80)の少なくとも一部を鋳肌面にして表面積を増やすことで、冷媒に含まれる潤滑油が鋳肌面に接触して油滴化しやすくなり、潤滑油の分離効率を向上することができる。
本実施形態の特徴によれば、冷凍装置(1)は、回転式圧縮機(10)と、回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える。これにより、回転式圧縮機(10)を備えた冷凍装置を提供できる。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9に示すように、ハウジング(50)の側面には、吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、傾斜流路(81)と、軸方向流路(82)と、を有する。傾斜流路(81)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる。軸方向流路(82)は、傾斜流路(81)の上流側に連続してモータ(30)の軸方向に沿って延びる。軸方向流路(82)と傾斜流路(81)との継ぎ目部分は、湾曲状に形成される。
図9に示す例では、吐出流路(80)の上流端及び下流端の位置を、前記実施形態1と同じ位置に設定している。また、ハウジング(50)の高さは、前記実施形態1と同じ高さである。
そのため、傾斜流路(81)の上流端の位置は、吐出流路(80)に軸方向流路(82)を設けた分だけ、前記実施形態1の場合よりも下側に位置することとなり、傾斜流路(81)の傾斜角度が鋭角となる。
これにより、第1空間(23)から吐出流路(80)の軸方向流路(82)及び傾斜流路(81)を通過した冷媒は、第2空間(24)に吐出される際に、モータ(30)に衝突し難い角度で、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって流れる。
-実施形態2の効果-
本実施形態の特徴によれば、軸方向流路(82)に連続して傾斜流路(81)を設けることで、軸方向流路(82)を設けない場合に比べて傾斜流路(81)の傾斜角度を鋭角にすることができ、第2空間(24)において、ケーシング(20)の周方向に沿って冷媒が旋回しやすくなる。
また、軸方向流路(82)に沿って流れる冷媒が傾斜流路(81)に衝突することで、冷媒に含まれる潤滑油が傾斜流路(81)で分離された後、傾斜流路(81)に沿って流れ落ちることとなり、冷媒と潤滑油の分離が促進される。
本実施形態の特徴によれば、軸方向流路(82)と傾斜流路(81)との継ぎ目部分を湾曲状に形成することで、軸方向流路(82)から傾斜流路(81)に向かう冷媒を、湾曲状の流路に沿ってスムーズに流すことができる。
《実施形態3》
図10に示すように、ハウジング(50)の側面には、吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、傾斜流路(81)と、軸方向流路(82)と、分岐流路(85)と、を有する。傾斜流路(81)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる。軸方向流路(82)は、傾斜流路(81)の上流側に連続してモータ(30)の軸方向に沿って延びる。軸方向流路(82)と傾斜流路(81)との継ぎ目部分は、湾曲状に形成される。
分岐流路(85)は、軸方向流路(82)の下流側に連続してモータ(30)の軸方向に沿って延びる。分岐流路(85)は、モータ(30)に向かう方向に分岐する。傾斜流路(81)の流路断面積は、分岐流路(85)の流路断面積よりも大きい。
このように、吐出流路(80)は、軸方向流路(82)の下流側において、傾斜流路(81)と、分岐流路(85)とに分岐される。第1空間(23)から吐出流路(80)の軸方向流路(82)を流れる冷媒は、傾斜流路(81)と、分岐流路(85)とに分配される。傾斜流路(81)を流れる冷媒は、第2空間(24)において、ケーシング(20)の内周面に沿って周方向に旋回する。分岐流路(85)を流れる冷媒は、第2空間(24)において、モータ(30)に向かって吐出され、モータ(30)を冷却する。
-実施形態3の効果-
本実施形態の特徴によれば、分岐流路(85)からモータ(30)に向かって流れる冷媒によって、モータ(30)を冷却することができる。
本実施形態の特徴によれば、傾斜流路(81)の流路断面積を、分岐流路(85)の流路断面積よりも大きくしている。このように、傾斜流路(81)を流れる冷媒の量を、分岐流路(85)を流れる冷媒の量よりも多くすることで、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回する冷媒の流れを十分に確保しつつ、モータ(30)の冷却を行うことができる。
《実施形態4》
図11に示すように、ハウジング(50)の側面には、吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、傾斜流路(81)と、軸方向流路(82)と、を有する。傾斜流路(81)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる。軸方向流路(82)は、傾斜流路(81)の上流側に連続してモータ(30)の軸方向に沿って延びる。
傾斜流路(81)は、第1面(81a)と、第2面(81b)と、を有する。第1面(81a)は、第1空間(23)から流入した冷媒が衝突し且つ冷媒が第2空間(24)に向かうように案内する。第2面(81b)は、第1面(81a)に対向する。
傾斜流路(81)は、第1流路(83)と、第2流路(84)と、を有する。第1流路(83)では、第1面(81a)と第2面(81b)との間の流路幅が略一定である。ここで、第1面(81a)における第1流路(83)の下流端を、下流端(P3)とする。第2流路(84)は、第1流路(83)の下流側に連続して設けられる。第2流路(84)では、第1流路(83)よりも流路幅が大きい。
なお、傾斜流路(81)の流路断面積は、第2流路(84)の下流端において最も大きくなることが好ましいが、この形態に限定するものではない。例えば、第2流路(84)の途中に、流路断面積が最も大きな箇所が存在していてもよい。この場合、第2流路(84)の下流端の流路断面積は、第1流路(83)の流路断面積以上であることが好ましい。
第1面(81a)の下流端(P1)は、モータ(30)の軸方向から見て、第2面(81b)の下流端(P4)よりも第2空間(24)側に位置する。
ここで、第1面(81a)上の任意の点(P)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度を、角度αとする。
また、第1面(81a)の下流端(P1)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度、つまり、第1面(81a)の下流端(P1)に位置する点(P)の角度αを、第1角度α1とする。
また、第1面(81a)の上流端(P2)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度、つまり、第1面(81a)の上流端(P2)に位置する点(P)の角度αを、第2角度α2とする。
図11に示す例では、第1角度α1及び第2角度α2が、α1≦α2という条件を満たすように、傾斜流路(81)の形状を設定している。
具体的に、図12に示す例では、第1面(81a)の上流端(P2)から、第1面(81a)における第1流路(83)の下流端(P3)までの区間では、第1面(81a)上の点(P)の角度αは、第2角度α2で略一定となっている。
そして、第1面(81a)における第1流路(83)の下流端(P3)よりも下流側では、第2流路(84)の流路幅が大きくなるのに伴い、第1面(81a)上の点(P)の角度αが第2角度α2よりも大きくなる。その後、第1面(81a)の下流端(P1)までの区間において、角度αが徐々に小さくなることで、最終的に、第2角度α2よりも小さな第1角度α1で略一定となっている。
-実施形態4の効果-
本実施形態の特徴によれば、第1角度α1及び第2角度α2が上述した条件を満たすように、傾斜流路(81)の形状を設定している。そのため、傾斜流路(81)に沿って流れた冷媒は、第2空間(24)において、モータ(30)の軸方向に直交する方向に沿って吹き出され易くなる。これにより、第2空間(24)における冷媒の流れを、ケーシング(20)の周方向に沿って旋回し易い方向に促進させることができる。
本実施形態の特徴によれば、傾斜流路(81)の下流側において流路幅を拡張することで、傾斜流路(81)から第2空間(24)に向かって冷媒をスムーズに流すことができる。
《実施形態5》
図13に示すように、ハウジング(50)の側面には、吐出流路(80)が設けられる。吐出流路(80)は、傾斜流路(81)と、軸方向流路(82)と、を有する。傾斜流路(81)は、モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる。軸方向流路(82)は、傾斜流路(81)の上流側に連続してモータ(30)の軸方向に沿って延びる。
傾斜流路(81)は、第1面(81a)と、第2面(81b)と、を有する。第1面(81a)は、第1空間(23)から流入した冷媒が衝突し且つ冷媒が第2空間(24)に向かうように案内する。第2面(81b)は、第1面(81a)に対向する。
傾斜流路(81)は、第1流路(83)と、第2流路(84)と、を有する。第1流路(83)では、第1面(81a)と第2面(81b)との間の流路幅が略一定である。第2流路(84)は、第1流路(83)の下流側に連続して設けられる。第2流路(84)では、第1流路(83)よりも流路幅が大きい。
第1面(81a)における第1流路(83)の下流端(P3)は、モータ(30)の軸方向から見て、第2面(81b)の下流端(P4)よりも第1空間(23)側に位置する。
第1面(81a)の下流端(P1)は、モータ(30)の軸方向から見て、第2面(81b)の下流端(P4)よりも第2空間(24)側に位置する。
ここで、第1面(81a)上の任意の点(P)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度を、角度αとする。
また、第1面(81a)の下流端(P1)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度、つまり、第1面(81a)の下流端(P1)に位置する点(P)の角度αを、第1角度α1とする。
また、第1面(81a)の上流端(P2)を通り且つ第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度、つまり、第1面(81a)の上流端(P2)に位置する点(P)の角度αを、第2角度α2とする。
図13に示す例では、第1角度α1及び第2角度α2が、α1≦α2という条件を満たすように、傾斜流路(81)の形状を設定している。
-実施形態5の効果-
本実施形態の特徴によれば、傾斜流路(81)における流路幅の拡張範囲を大きくすることで、傾斜流路(81)から第2空間(24)に向かって冷媒をスムーズに流すことができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
-第1変形例-
本実施形態では、ハウジング(50)に吐出流路(80)を設けた構成について説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、図14に示すように、ハウジング(50)がケーシング(20)の内周面に固定されておらず、固定スクロール(60)がケーシング(20)の内周面に固定されて第1空間(23)と第2空間(24)とを区画している場合には、仕切部材としての固定スクロール(60)に吐出流路(80)を設けた構成としてもよい。
-第2変形例-
本実施形態では、ハウジング(50)の側面の一部を窪ませることで、ケーシング(20)の内周面との間に吐出流路(80)を設けた構成について説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、図15に示すように、ハウジング(50)の側面の一部を窪ませた部分に、吐出流路(80)を形成する筒状の流路部材(86)を別途埋め込むことで、ハウジング(50)に吐出流路(80)を設けるようにしてもよい。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態に係る要素を適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。また、明細書及び特許請求の範囲の「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、回転式圧縮機及び冷凍装置について有用である。
1 冷凍装置
1a 冷媒回路
10 スクロール圧縮機(回転式圧縮機)
11 駆動軸
20 ケーシング
23 第1空間
24 第2空間
30 モータ
40 圧縮機構
50 ハウジング(仕切部材)
80 吐出流路
81 傾斜流路
81a 第1面
81b 第2面
82 軸方向流路
83 第1流路
84 第2流路
85 分岐流路
91 仮想平面
95 基準仮想平面
P 点
P1 下流端
P2 上流端
P3 下流端
P4 下流端

Claims (7)

  1. ケーシング(20)と、前記ケーシング(20)内部に収容されて冷媒を圧縮する圧縮機構(40)と、前記圧縮機構(40)を駆動させる駆動軸(11)と、前記駆動軸(11)を回転させるモータ(30)と、を備えた回転式圧縮機であって、
    前記ケーシング(20)内部に収容された仕切部材(50)を備え、
    前記ケーシング(20)内部には、前記仕切部材(50)によって、前記圧縮機構(40)で圧縮された冷媒を吐出する第1空間(23)と、前記仕切部材(50)と前記モータ(30)との間に設けられた第2空間(24)と、が設けられ、
    前記仕切部材(50)には、前記第1空間(23)から前記第2空間(24)に冷媒を吐出する吐出流路(80)が設けられ、
    前記吐出流路(80)は、前記モータ(30)の回転方向の下流側に向かって傾斜して延びる傾斜流路(81)を有し、
    前記傾斜流路(81)は、前記第1空間(23)から流入した冷媒が衝突し且つ前記冷媒が前記第2空間(24)に向かうように案内する第1面(81a)と、前記第1面(81a)に対向する第2面(81b)と、を有し、
    前記第1面(81a)の下流端(P1)は、前記モータ(30)の軸方向から見て、前記第2面(81b)の下流端(P4)よりも前記第2空間(24)側に位置しており、
    前記第1面(81a)上の任意の点(P)を通り且つ前記第1面(81a)に沿って延びる仮想平面(91)と、前記モータ(30)の軸方向に直交する基準仮想平面(95)と、がなす角度α、前記第1面(81a)の下流端(P1)に位置する前記点(P)の前記角度αである第1角度α1、前記第1面(81a)の上流端(P2)に位置する前記点(P)の前記角度αである第2角度α2が、α1≦α2という条件を満たす
    回転式圧縮機。
  2. 請求項の回転式圧縮機において、
    前記傾斜流路(81)は、前記第1面(81a)と前記第2面(81b)との間の流路幅が略一定である第1流路(83)と、前記第1流路(83)の下流側に連続して設けられて前記第1流路(83)よりも流路幅が大きな第2流路(84)と、を有する
    回転式圧縮機。
  3. 請求項の回転式圧縮機において、
    前記第1面(81a)における前記第1流路(83)の下流端(P3)は、前記モータ(30)の軸方向から見て、前記第2面(81b)の下流端(P4)よりも前記第1空間(23)側に位置する
    回転式圧縮機。
  4. 請求項1~3の何れか1つの回転式圧縮機において、
    前記吐出流路(80)は、前記モータ(30)に向かう方向に分岐する分岐流路(85)を有する
    回転式圧縮機。
  5. 請求項の回転式圧縮機において、
    前記傾斜流路(81)の流路断面積は、前記分岐流路(85)の流路断面積よりも大きい
    回転式圧縮機。
  6. 請求項1~3の何れか1つの回転式圧縮機において、
    前記仕切部材(50)は、鋳物で構成され、
    前記吐出流路(80)の少なくとも一部は、鋳肌面を有する
    回転式圧縮機。
  7. 請求項1~3の何れか1つの回転式圧縮機(10)と、
    前記回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える
    冷凍装置。
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