JPWO2018020992A1 - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部(10)と、圧縮機構部(10)を駆動させる電動機部と、圧縮機構部(10)から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部(40)とを備える。また、圧縮機構部(10)と電動機部とオイル分離機構部(40)とは密閉容器内に配されており、圧縮機構部(10)の吐出口(17)の断面積をa、オイル分離機構部(40)の流入部(42)の断面積をb、としたとき、b/aが1以上3以下である。この構成により、電動機部の高効率化を図りながら、圧縮機の冷媒ガスからのオイルの分離性能を向上させることができる。

Description

本発明は、圧縮機構で圧縮した冷媒ガスからオイルを分離する機能を有する圧縮機に関する。
従来、空調装置や冷却装置などに用いられる圧縮機は、一般に、ケーシング内に圧縮機構部とその圧縮機後部を駆動させる電動機部を備えており、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスを圧縮機構部で圧縮し、冷凍サイクルへと送り込む役割を果たしている。
一般的に、圧縮機構部で圧縮した冷媒ガスは、一旦電動機の周囲を流れることによって、電動機部を冷却し、その後、ケーシングに設けられた吐出配管から冷凍サイクルへと送り込まれる(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、圧縮機構部で圧縮した冷媒ガスは、吐出口から吐出空間へ吐出される。その後、冷媒ガスは、フレームの外周に設けられた通路を通り、圧縮機構部と電動機部との間の電動機空間の上部に吐出される。
一部の冷媒ガスは、電動機部を冷却した後、吐出配管より吐出される。また、他の冷媒ガスは、電動機部とケーシングの内壁との間に形成されている通路によって、電動機部の上部と下部の電動機空間を連通し、電動機部を冷却した後、電動機部の回転子と固定子の隙間を通って、電動機部の上部の電動機空間に入り、吐出配管から吐出される。
特開平5−44667号公報
しかしながら、従来の構成では、圧縮機構部で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが、電動機部を流れるため、電動機部が冷媒ガスによって加熱され、電動機部の効率低下を引き起こしてしまうという課題を有していた。
本発明は、電動機部の高効率化を図りながら、圧縮機の冷媒ガスからのオイルの分離性能を向上させた圧縮機を提供する。
本発明の圧縮機は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動させる電動機部と、圧縮機構部から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部と、を備える。また、圧縮機構部と電動機部とオイル分離機構部とは密閉容器内に配されており、圧縮機構部の吐出口の断面積をa、オイル分離機構部の流入部の断面積をb、としたとき、b/aが1以上3以下であることを特徴とする。
これにより、断面積の比であるb/aが1以上であるため、圧縮機構部から吐出口の断面積aから吐出された、オイルを相溶した冷媒ガスは、オイル分離機構の最も通路の狭い流入部を通過するが、吐出口と同等以上の断面積であるため、圧力損失が抑制され、高効率が維持できる。
また、断面積の比であるb/aが3以下であるため、冷媒ガスの流入速度を大きくし、遠心力を増大させることができるため、冷媒ガスと相溶するオイルを用いても、オイル分離を効率的に行うことができる。
本発明によれば、電動機部の高効率化を図りながら、圧縮機の冷媒ガスからのオイルの分離性能を向上させた圧縮機を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の縦断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の圧縮機構部の要部拡大断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の断面積の比であるb/aと、オイル循環量、圧縮機動力との関係を示す図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態における圧縮機の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機の縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における圧縮機は、密閉容器1内に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動させる電動機部20を備えている。
密閉容器1内は、圧縮機構部10によって、第1の容器内空間31と第2の容器内空間32に分割している。そして、第2の容器内空間32には、電動機部20を配置している。
また、第2の容器内空間32は、電動機部20によって、圧縮機構側空間33と貯オイル側空間34に分割している。そして、貯オイル側空間34には、貯オイル部2を配置している。
密閉容器1には、吸接管3と吐出管4とが溶接によって固定されている。吸接管3と吐出管4とは密閉容器1の外部に通じ、冷凍サイクルを構成する部材と接続されている。吸接管3は密閉容器1の外部から冷媒ガスを導入し、吐出管4は第1の容器内空間31から密閉容器1の外部に冷媒ガスを導出する。
主軸受部材11は、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどで固定され、シャフト5を軸支している。この主軸受部材11には、固定スクロール12がボルト止めされている。固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13は、主軸受部材11と固定スクロール12とで挟み込まれている。主軸受部材11、固定スクロール12、及び旋回スクロール13は、スクロール式の圧縮機構部10を構成している。
旋回スクロール13と主軸受部材11との間には、オルダムリングなどによる自転拘束機構14を設けている。自転拘束機構14は、旋回スクロール13の自転を防止し、旋回スクロール13が円軌道運動するように案内する。旋回スクロール13は、シャフト5の上端に設けている偏心軸部5aにて偏心駆動される。この偏心駆動により、固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15は、外周から中央部に向かって移動し、容積を小さくして圧縮を行う。
吸接管3と圧縮室15との間には、吸入経路16が形成されている。吸入経路16は、固定スクロール12に設けられている。固定スクロール12の中央部には、圧縮機構部10の吐出口17が形成されている。吐出口17には、リード弁18が設けられている。
固定スクロール12の第1の容器内空間31側には、吐出口17及びリード弁18を覆うマフラー19が設けられている。マフラー19は、吐出口17を第1の容器内空間31から隔離している。冷媒ガスは、吸接管3から、吸入経路16を経て圧縮室15に吸入される。圧縮室15で圧縮された冷媒ガスは、吐出口17からマフラー19内に吐出される。リード弁18は、冷媒ガスが吐出口17から吐出するときに押し開けられる。
シャフト5の下端にはポンプ6が設けられている。ポンプ6の吸い込み口は、密閉容器1の底部に設けられた貯オイル部2内に配置している。ポンプ6は、シャフト5によって駆動される。従って、貯オイル部2にあるオイルを、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができ、摺動部でのオイル切れは発生しない。ポンプ6で吸い上げたオイルは、シャフト5内に形成しているオイル供給穴7を通じて圧縮機構部10に供給される。なお、オイルをポンプ6で吸い上げる前、又は吸い上げた後に、オイルフィルタを用いてオイルから異物を除去すると、圧縮機構部10への異物混入が防止でき、更なる信頼性向上を図ることができる。
圧縮機構部10に導かれたオイルの圧力は、吐出口17から吐出される冷媒ガスの吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は、固定スクロール12から離れたり、片当たりしたりすることなく、安定して動作する。さらにオイルの一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部5aと旋回スクロール13との嵌合部、及びシャフト5と主軸受部材11との間の軸受部8に進入して潤滑し、その後に落下し、貯オイル部2に戻る。
旋回スクロール13には経路7aが形成され、経路7aの一端は高圧領域35に開口し、経路7aの他端は背圧室36に開口している。自転拘束機構14は、背圧室36に配置されている。
従って、高圧領域35に供給されたオイルの一部は、経路7aを通って、背圧室36に進入する。背圧室36に進入したオイルは、スラスト摺動部及び自転拘束機構14の摺動部を潤滑し、背圧室36にて旋回スクロール13に背圧を与えている。
次に、図1及び図2を用いて、第1の実施の形態における圧縮機のオイル分離機構部について説明する。図2は、図1における圧縮機構部の要部拡大断面図である。
本実施の形態による圧縮機は、圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部40を設けている。
オイル分離機構部40は、冷媒ガスを旋回させる円筒状空間41と、マフラー19内と円筒状空間41とを連通する流入部42と、円筒状空間41と第1の容器内空間31とを連通する送出口43と、円筒状空間41と第2の容器内空間32とを連通する排出口44とを有する。
円筒状空間41は、固定スクロール12に形成した第1の円筒状空間41aと主軸受部材11に形成した第2の円筒状空間41bとで構成される。流入部42は、第1の円筒状空間41aに連通し、好ましくは流入部42の開口を第1の円筒状空間41aの上端内周面に形成する。そして、流入部42は、圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスをマフラー19内から円筒状空間41に流入させる。流入部42は、円筒状空間41に対し、接線方向に開口している。
送出口43は、円筒状空間41の上端側に形成し、少なくとも流入部42よりも第1の容器内空間31側に形成する。送出口43は、第1の円筒状空間41aの上端面に形成することが好ましい。そして、送出口43は、円筒状空間41から第1の容器内空間31に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する。
排出口44は、円筒状空間41の下端側に形成し、少なくとも流入部42よりも第2の容器内空間32側に形成する。排出口44は、第2の円筒状空間41bの下端面に形成することが好ましい。そして、排出口44は、円筒状空間41から圧縮機構側空間33に、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを排出する。
ここで、送出口43の開口部の断面積Aは、円筒状空間41の断面積Cよりも小さく、排出口44の開口部の断面積Bよりも大きい方が好ましい。送出口43の開口部の断面積Aが、円筒状空間41の断面積Cと同じ場合には、冷媒ガスの旋回流が排出口44の方向に導かれることなく、送出口43から吹き出してしまう。また、排出口44の開口部の断面積Bが円筒状空間41の断面積Cと同じ場合には、冷媒ガスの旋回流が排出口44から吹き出してしまう。
また、送出口43の開口部の断面積Aを、排出口44の開口部の断面積Bよりも大きくすることで、送出口43における流路抵抗が減る。これにより、冷媒ガスは排出口44よりも送出口43に流れやすくなる。一例として、A/Bは9程度に設定することができる。
本実施の形態では、固定スクロール12の外周部に孔加工を施すことで第1の円筒状空間41aを形成し、主軸受部材11の外周部に孔加工を施すことで第2の円筒状空間41bを形成する。また、固定スクロール12の反ラップ側端面には、第1の円筒状空間41aに対し、接線方向に開口する溝を形成し、第1の円筒状空間41a側の溝の一部をマフラー19で覆うことで流入部42を構成している。また、送出口43は、マフラー19に形成した孔で構成し、この孔を第1の円筒状空間41aの開口に配置している。また、排出口44は、軸受けカバー45に形成した孔で構成し、この孔を第2の円筒状空間41bの開口に配置している。
以下に本実施の形態によるオイル分離機構部40の作用を説明する。
マフラー19内に吐出された冷媒ガスは、固定スクロール12に形成された流入部42を経て、円筒状空間41に導かれる。流入部42は円筒状空間41に対し、接線方向に開口しているため、流入部42から送出される冷媒ガスは、円筒状空間41の内壁面に沿って流れ、円筒状空間41の内周面で旋回流が発生する。この旋回流は、排出口44に向かった流れとなる。
冷媒ガスには圧縮機構部10に給油されたオイルが含まれており、冷媒ガスが旋回している間に、比重の高いオイルは遠心力により円筒状空間41の内壁に付着し、冷媒ガスと分離する。円筒状空間41の内周面で発生した旋回流は、排出口44に到達後、又は排出口44近傍で折り返し、円筒状空間41の中心を通る上昇流に変わる。
遠心力によりオイルを分離した冷媒ガスは、上昇流により送出口43に到達し、第1の容器内空間31に送出される。第1の容器内空間31に送出された冷媒ガスは、第1の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。また、円筒状空間41で分離されたオイルは、少量の冷媒ガスとともに排出口44から圧縮機構側空間33に送り出される。圧縮機構側空間33に送り出されたオイルは、自重により密閉容器1の壁面や電動機部20の連通路を経て、貯オイル部2に至る。圧縮機構側空間33に送り出された冷媒ガスは、圧縮機構部10の隙間を通過して第1の容器内空間31に至り、吐出管4から密閉容器1の外部に送り出される。
本実施の形態によるオイル分離機構部40は、送出口43を流入部42よりも第1の容器内空間31側に形成し、排出口44を流入部42よりも第2の容器内空間32側に形成することで、流入部42から排出口44までの間では、円筒状空間41の内周面で旋回流が発生し、排出口44から送出口43までの間では、円筒状空間41の中心部で旋回流と逆方向の流れが発生する。従って、排出口44が流入部42から離れるに従い、冷媒ガスの旋回回数が増え、オイルの分離効果が高まる。また旋回後の冷媒ガスは、旋回流の中心部を通過するため、送出口43は、流入部42よりも反排出口側にあればよい。すなわち、流入部42と排出口44との距離を可能な限り大きくすることで、オイル旋回分離の効果を高めることができる。
また、本実施の形態によるオイル分離機構部40は、分離したオイルを円筒状空間41内に貯留することなく、オイルを冷媒ガスとともに排出口44から排出するため、円筒状空間41の内周面で発生する旋回流を、排出口44の方向に導く作用を備えている。
仮に、円筒状空間41に排出口44を形成せず、円筒状空間41内にオイルを貯留すると、排出口44から外部に引っ張る流れが発生しないため、オイル面に到達する前に旋回流が消滅してしまうか、オイル面に到達するとオイルを巻き上げてしまう。また円筒状空間41に排出口44を形成せずに、オイル分離機能を発揮させるためには、オイルを貯留するに十分な空間を形成する必要がある。
しかし、本実施の形態によるオイル分離機構部40のように、オイルを冷媒ガスとともに排出口44から排出することで、旋回流を排出口44に導くことができるとともに、オイルの巻き上げもない。
本実施の形態によれば、圧縮機構部10で圧縮されてオイル分離機構部40から送出される、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、第1の容器内空間31に導かれて吐出管4から吐出される。従って、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、電動機部20を通過しないため、電動機部20が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部20の高効率化が図れる。
また、本実施の形態によれば、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスを、第1の容器内空間31に導くことで、第2の容器内空間32に接する圧縮機構部10の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、オイル分離機構部40で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに第2の容器内空間32に排出するため、円筒状空間41内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間41内で吹き上げられ、送出口43から冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間41内にオイルを滞留させないため、円筒状空間41を小さく構成できる。
また、本実施の形態によれば、貯オイル部2を貯オイル側空間34に配置し、圧縮機構側空間33ではオイルを貯留しないため、密閉容器1を小型化できる。
また、本実施の形態によれば、圧縮機構部10の吐出口17を第1の容器内空間31から隔離するマフラー19を配設し、流入部42によって、マフラー19内と円筒状空間41とを連通することで、圧縮機構部10で圧縮された冷媒ガスを確実にオイル分離機構部40に導くことができる。すなわち、全ての冷媒ガスがオイル分離機構部40を通過することになるので、冷媒ガスから効率よくオイルを分離することができる。
また、吐出口17から吐出されたほとんどの高温の冷媒ガスは、第2の容器内空間32を通過することなく、吐出管4から密閉容器1の外部に吐出されるため、電動機部20や圧縮機構部10の加熱を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、円筒状空間41を、固定スクロール12と主軸受部材11に形成したことで、吐出口17から吐出管4までの冷媒ガスが流れる経路を短く構成でき、密閉容器1を小型化できる。
また、本実施の形態では、冷媒ガスと相溶するオイルを用い、図2に示す圧縮機構部10における吐出口17の断面積をa(図2のE−E断面で表示)、オイル分離機構部40の流入部42の通路断面積をb(図2のD−D断面で表示)とすると、断面積の比であるb/aが1以上3以下になるように、吐出口17とオイル分離機構部40の流入部42が構成されている。なお、オイル分離機構部40が複数形成されている場合には、流入部42の通路断面積bはそれぞれの通路断面積bを合計したものとする。
図3は、断面積の比であるb/aと、オイル循環量、圧縮機動力との関係を示す図である。横軸は、オイル分離機構部40における流入部42の通路断面積bを、吐出口17の段面積aで除した値である。縦軸は、オイル循環量基準比と圧縮機動力基準比を示しており、それぞれ吐出冷媒ガスが一旦電動機部の周囲を流れる従来構成におけるオイル循環量と、圧縮機動力を基準としたときの比としている。
オイル循環量基準比は、システム性能を悪化させる冷媒ガス中に含まれるオイル循環量を示しており、100%以上になるとサイクル性能が悪化する。
図3に示すように、オイル循環量基準比を100%以下にするために、b/aの値を3以下にする必要がある。つまり、冷媒ガスとオイルを遠心力により分離させるために、円筒状空間41での旋回速度をあげる必要があり、そのために、b(円筒状空間41への流入部42の断面積合計)/a(吐出口17の断面積)を3以下としている。
また、一方で、b/aの値を小さくしすぎる、つまり、吐出口17の断面積aに対して、円筒状空間41への流入部42の通路断面積bを小さくしすぎると、圧縮機構部10の吐出口17から吐出された冷媒ガスが、オイル分離機構部40の流入部42を経由して円筒状空間41に流入する際の圧力損失が大きくなり、圧縮機の動力を増大させてしまう。そこで、圧縮機動力を増大させないためにb/aを1以上としている。
このように、b/aを1以上3以下とすることで、システム性能に悪影響を及ぼさない範囲まで、冷媒ガス中のオイル含有量を低減でき、かつ、圧縮機動力を増大させない範囲に吐出時の圧力損失を抑えている。
その後、オイル分離機構部40から第1の容器内空間31に送出された冷媒ガスは、オイル分離機構部40で完全に分離しきれずオイルが含まれているが、第1の容器内空間31内で冷媒ガスが旋回し、比重の高いオイルは遠心力により第1の容器内空間31の内壁に付着し、冷媒ガスと分離する。そして、冷媒ガスは、第1の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
また、第1の容器内空間31で分離されたオイルは自重により、貯オイル部2に至る。その結果として、オイル循環量を低減できる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態における圧縮機の縦断面図である。本実施の形態の基本的な構成は、図1と同一であるので説明を省略するが、図4では、円筒状空間41を構成する冷媒ガス旋回部材48を第1の容器内空間31に配置している。
冷媒ガス旋回部材48は、マフラー19の外周面に設置している。冷媒ガス旋回部材48には、流入部42b、送出口43b、排出口44bが形成されている。流入部42bは、マフラー19内と円筒状空間41とを連通し、送出口43bは、円筒状空間41と第1の容器内空間31とを連通し、排出口44bは、円筒状空間41と第1の容器内空間31とを連通している。
流入部42bの開口は、円筒状空間41の一端側内周面に形成する。そして、流入部42bは、圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスをマフラー19内から円筒状空間41に流入させる。流入部42bは、円筒状空間41に対し、接線方向に開口している。
送出口43bは、円筒状空間41の第1の端部側に形成し、少なくとも流入部42bよりも第1の端部側に形成する。送出口43bは、円筒状空間41の第1の端部側の端面に形成することが好ましい。そして、送出口43bは、円筒状空間41から第1の容器内空間31に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する。
排出口44bは、円筒状空間41の他端側に形成し、少なくとも流入部42bよりも第1の端部と対向する第2の端部側に形成する。排出口44bは、円筒状空間41の第2の端部側の端面の下部に形成することが好ましい。そして、排出口44bは、円筒状空間41から第1の容器内空間31に、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを排出する。
ここでも、図1の構成と同様に、送出口43bの開口部の断面積Aは、円筒状空間41の断面積よりも小さく、排出口44bの開口部の断面積Bよりも大きくしている。
以下に、本実施の形態によるオイル分離機構部40の作用を説明する。
マフラー19内に吐出された冷媒ガスは、マフラー19の上面に形成された流入部42bを経て、円筒状空間41に導かれる。流入部42bは円筒状空間41に対し、接線方向に開口しているため、流入部42bから送出される冷媒ガスは、円筒状空間41の内壁面に沿って流れ、円筒状空間41の内周面で旋回流が発生する。この旋回流は、排出口44bに向かった流れとなる。
冷媒ガスには圧縮機構部10に給油されたオイルが含まれており、冷媒ガスが旋回している間に、比重の高いオイルは遠心力により円筒状空間41の内壁に付着し、冷媒ガスと分離する。円筒状空間41の内周面で発生した旋回流は、排出口44bに到達後、又は排出口44b近傍で折り返し、円筒状空間41の中心を通る逆流に変わる。
遠心力によりオイルを分離した冷媒ガスは、円筒状空間41の中心を通る流れにより送出口43bに到達し、第1の容器内空間31に送出される。第1の容器内空間31に送出された冷媒ガスは、第1の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
また、円筒状空間41で分離されたオイルは、自重により一方に偏って溜まり、排出口44bが、第2の端部側の端面の下部又は円筒状空間41の下部に形成しているので、オイルを容易に排出できる。
分離されたオイルは、少量の冷媒ガスとともに排出口44bからマフラー19上面に送り出される。マフラー19上面に送り出されたオイルは、自重により圧縮機構部10の隙間を通って第1の容器内空間31から圧縮機構側空間33に至り、更に密閉容器1の壁面や電動機部20の連通路を経て、貯オイル部2に至る。
排出口44bから送り出された冷媒ガスは、送出口43bから送出された冷媒ガスと同様に第1の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
本実施の形態によるオイル分離機構部40は、送出口43bを流入部42bよりも円筒状空間41の一端側に形成し、排出口44bを流入部42bよりも円筒状空間41の他端側に形成することで、流入部42bから排出口44bまでの間では、円筒状空間41の内周面で旋回流が発生し、排出口44bから送出口43bまでの間では、円筒状空間41の中心部で旋回流と逆方向の流れが発生する。従って、排出口44bが流入部42bから離れるに従い、冷媒ガスの旋回回数が増え、オイルの分離効果が高まる。
また、旋回後の冷媒ガスは、旋回流の中心部を通過するため、送出口43bは、流入部42bよりも反排出口44b側にあればよい。すなわち、流入部42bと排出口44bとの距離を可能な限り大きくすることで、オイル旋回分離の効果を高めることができる。
また、本実施の形態によるオイル分離機構部40は、円筒状空間41に分離したオイルを貯留することなく、オイルを冷媒ガスとともに排出口44bから排出するため、円筒状空間41の内周面で発生する旋回流を、排出口44bの方向に導く作用を備えている。
仮に、円筒状空間41に排出口44bを形成せず、円筒状空間41内にオイルを貯留すると、排出口44bから外部に引っ張る流れが発生しないため、旋回流がオイルを巻き上げてしまう。また円筒状空間41に排出口44bを形成せずに、オイル分離機能を発揮させるためには、オイルを貯留するに十分な空間を形成する必要がある。
しかし、本実施の形態によるオイル分離機構部40のように、オイルを冷媒ガスとともに排出口44bから排出することで、旋回流を排出口44bに導くことができるとともに、オイルの巻き上げもない。
本実施の形態によれば、圧縮機の軸方向寸法を変えることなく、旋回分離を行うことが可能となる。また、冷媒ガスの旋回回数を多くするため、円筒状空間41、さらに詳しくは流入部42bと排出口44bとの距離を大きくすることも可能となる。これにより圧縮機自体の寸法を維持したまま、オイル分離機構部40を密閉容器1の内部に備えることができ、さらにはオイル旋回分離の効果も高めることができる。
また、本実施の形態によれば、円筒状空間41を構成する冷媒ガス旋回部材48を第1の容器内空間31に配置することで、吐出口17から吐出管4までの冷媒ガスが流れる経路を短く構成でき、密閉容器1を小型化できる。
本実施の形態によれば、圧縮機構部10で圧縮され、オイル分離機構部40から送出される高温高圧の冷媒ガスは、第1の容器内空間31に導かれて吐出管4から吐出される。従って、高温高圧の冷媒ガスは、電動機部20を通過しないため、電動機部20が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部20の高効率化が図れる。
また、本実施の形態によれば、高温高圧の冷媒ガスを、第1の容器内空間31に導くことで、第2の容器内空間32に接する圧縮機構部10の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、オイル分離機構部40で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに第1の容器内空間31に排出するため、円筒状空間41内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間41内で吹き上げられ、送出口43bから冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間41内にオイルを滞留させないため、円筒状空間41を小さく構成できる。
また、本実施の形態によれば、貯オイル部2を貯オイル側空間34に配置し、圧縮機構側空間33ではオイルを貯留しないため、密閉容器1を小型化できる。
また、本実施の形態によれば、圧縮機構部10の吐出口17を第1の容器内空間31から隔離するマフラー19を配設し、流入部42bによって、マフラー19内と円筒状空間41とを連通することで、圧縮機構部10で圧縮された冷媒ガスを確実にオイル分離機構部40に導くことができる。
すなわち、全ての冷媒ガスがオイル分離機構部40を通過することになるので、冷媒ガスから効率よくオイルを分離することができる。また、吐出口17から吐出された高温の冷媒ガスは、第2の容器内空間32を通過することなく、吐出管4から密閉容器1の外部に吐出されるため、電動機部20や圧縮機構部10の加熱を抑えることができる。
その後、オイル分離機構部40から第1の容器内空間31に送出された冷媒ガスは、オイル分離機構部40で完全に分離しきれずオイルが含まれているが、第1の容器内空間31内で冷媒ガスが旋回し、比重の高いオイルは遠心力により第1の容器内空間31の内壁に付着し、冷媒ガスと分離する。そして、冷媒ガスは、第1の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
また、第1の容器内空間31で分離されたオイルは自重により、貯オイル部2に至る。
その結果として、オイル循環量を低減できる。
上記各実施の形態における圧縮機においては、円筒状空間41を2つ以上設けてもよい。
また、上記各実施の形態における圧縮機においては、冷媒ガスとして、フッ化炭素系を用いることができる。この構成によれば、高温冷媒であるフッ化炭素系の冷媒ガスを用いても、冷媒ガスによって電動機部及び圧縮機機構部が加熱されることがないため、電動機部効率及び体積効率の低下を抑制することができ、本発明は有効である。
また、フッ化炭素系の冷媒ガスは、密度が比較的小さく、流速が大きくなるが、本発明により、オイル分離を効率的に行うとともに、圧力損失を抑制することで高効率化が図られる。
また、冷媒ガスとしてフッ化炭素系冷を用いる場合、オイルとして、エステルおよびエーテルを主成分としたオイルを用いる。
この構成によれば、フッ化炭素系の冷媒ガスと、主成分がエステルおよびエーテルのオイルは相溶性が高いが、本実施の形態により、冷媒ガス中のオイルを遠心力により効率的に分離することができる。
以上説明したように、第1の発明における圧縮機は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動させる電動機部と、圧縮機構部から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部とを備える。さらに、圧縮機構部と電動機部とオイル分離機構部とは密閉容器内に配されており、圧縮機構部の吐出口の断面積をa、オイル分離機構部の流入部の断面積をb、としたとき、b/aが1以上3以下であることを特徴とする。
この構成によれば、b/aが1以上であるため、圧縮機構部から吐出口の断面積aから吐出された、オイルを相溶した冷媒ガスは、オイル分離機構の最も通路の狭い流入部を通過するが、吐出口と同等以上の断面積であるため、圧力損失が抑制され、高効率が維持できる。また、b/aが3以下であるため、冷媒ガスの流入速度を大きくし、遠心力を増大させることができるため、冷媒ガスと相溶するオイルを用いても、オイル分離を効率的に行うことができる。
第2の発明における圧縮機は、特に第1の発明において、密閉容器内は圧縮機構部により、第1の容器内空間と第2の容器内空間とに分割され、電動機部は第2の容器内空間に配置されており、第1の容器内空間から密閉容器の外部に冷媒ガスを吐出する吐出管を有する。また、オイル分離機構部は、冷媒ガスを旋回させる円筒状空間と、圧縮機構部から吐出される冷媒ガスを円筒状空間に流入させる流入部と、円筒状空間から第1の容器内空間に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する送出口と、送出口と対向して配置され、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを円筒状空間から排出する排出口とから構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、圧縮機構部で圧縮されてオイル分離機構部から送出される高温高圧の冷媒ガスは、第1の容器内空間に導かれて吐出管から吐出される。従って、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、電動機部を通過しないため、電動機部が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部の高効率化が図れる。また、この構成によれば、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスを、第1の容器内空間に導くことで、第2の容器内空間に接する圧縮機構部の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、この構成によれば、オイル分離機構部で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに送出口と対向した位置にある排出口から排出するため、円筒状空間内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間内で吹き上げられ、送出口から冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間内にオイルを滞留させないため、円筒状空間を小さく構成できる。また、この構成によれば、円筒状空間への冷媒ガスの流入速度を大きくし、遠心力を増大させ、オイル分離を効率的に行うとともに、圧力損失を抑制することで高効率化が図られる。
第3の発明における圧縮機は、特に第2の発明において、圧縮機構部が、固定スクロールと、固定スクロールと対向配置された旋回スクロールと、旋回スクロールを駆動するシャフトを軸支する主軸受部材とから構成され、円筒状空間が、固定スクロールと主軸受部材とに形成されており、排出口が、第2の容器内空間に連通する構成としたことを特徴とする。
この構成によれば、オイル分離機構部を圧縮機構部に形成することで、吐出口から吐出管までの冷媒ガスが流れる経路を短く構成でき、密閉容器を小型化できる。また、この構成によれば、オイル分離機構部で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに第2の容器内空間に排出するため、円筒状空間内にはオイルが滞留することがほとんど無い。また、この構成によれば、オイル分離機構の流入部を、固定スクロールに容易に設けることができるため、流入部の断面積も容易に調節することができる。
第4の発明における圧縮機は、特に第1〜第3のいずれかの発明において、冷媒ガスが、フッ化炭素系であることを特徴とする。
この構成によれば、高温冷媒であるフッ化炭素系の冷媒ガスを用いても、冷媒ガスによって、電動機部及び圧縮機機構部が加熱されることがないため、電動機部効率及び体積効率の低下を抑制することができる。また、フッ化炭素系の冷媒ガスは、密度が比較的小さく、流速が大きくなるが、オイル分離を効率的に行うとともに、圧力損失を抑制することで高効率化が図られる。
第5の発明における圧縮機は、特に第1〜第4のいずれかの発明において、オイルの主成分が、エステルおよびエーテルであることを特徴とする。
この構成によれば、フッ化炭素系の冷媒ガスと、主成分がエステルおよびエーテルのオイルは相溶性が高いが、冷媒ガス中のオイルを遠心力により効率的に分離することができる。
本発明は、スクロール圧縮機やロータリー圧縮機など、密閉容器内に圧縮機構部と電動機部を有する圧縮機に適用でき、特に高温冷媒を用いる圧縮機に適している。
1 密閉容器
2 貯オイル部
4 吐出管
5 シャフト
10 圧縮機構部
11 主軸受部材
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
17 吐出口
19 マフラー
20 電動機部
31 第1の容器内空間
32 第2の容器内空間
33 圧縮機構側空間
34 貯オイル側空間
40 オイル分離機構部
41 円筒状空間
41a 第1の円筒状空間
41b 第2の円筒状空間
42,42b 流入部
43,43b 送出口
44,44b 排出口
46 送出パイプ
47 送出パイプ
48 冷媒ガス旋回部材

Claims (6)

  1. 冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部を駆動させる電動機部と、
    前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部と、を備え、
    前記圧縮機構部と前記電動機部と前記オイル分離機構部とは密閉容器内に配されており、前記圧縮機構部の吐出口の断面積をa、前記オイル分離機構部の流入部の断面積をb、
    としたとき、
    b/aが1以上3以下であることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記密閉容器内は前記圧縮機構部により、第1の容器内空間と第2の容器内空間とに分割されており、前記電動機部は前記第2の容器内空間に配置されており、前記第1の容器内空間から前記密閉容器の外部に前記冷媒ガスを吐出する吐出管を有し、前記オイル分離機構部は、前記冷媒ガスを旋回させる円筒状空間と、前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスを前記円筒状空間に流入させる流入部と、前記円筒状空間から前記第1の容器内空間に、前記オイルを分離した前記冷媒ガスを送出する送出口と、前記送出口と対向して配置され、分離した前記オイルと前記冷媒ガスの一部とを前記円筒状空間から排出する排出口とから構成されていることを特徴とする前記請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮機構部は、固定スクロールと、前記固定スクロールと対向配置された旋回スクロールと、前記旋回スクロールを駆動するシャフトを軸支する主軸受部材とから構成され、前記円筒状空間は、前記固定スクロールと前記主軸受部材とに形成されており、前記排出口は、前記第2の容器内空間に連通する構成としたことを特徴とする前記請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記冷媒ガスが、フッ化炭素系であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記オイルの主成分が、エステルおよびエーテルであることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記オイルの主成分が、エステルおよびエーテルであることを特徴とする前記請求項4に記載の圧縮機。
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