JP2013185531A - 圧縮機 - Google Patents

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Yushi Hashimoto
雄史 橋本
Yasushi Aeba
靖 饗場
Takeshi Hiratsuka
武志 平塚
Akinori Fukuda
昭徳 福田
Atsushi Sakuta
作田  淳
Yoshiyuki Nikami
義幸 二上
Hiroyuki Kono
博之 河野
Yusuke Imai
悠介 今井
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Abstract

【課題】電動機部の高効率化、体積効率の向上、および低オイル循環を実現する圧縮機を提供すること。
【解決手段】圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部40を設け、オイル分離機構部40が、冷媒ガスを旋回させる円筒状空間41と、圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスを円筒状空間41に流入させる流入部42と、円筒状空間41から一方の容器内空間31に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する送出口43と、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを排出する排出口44と第2円筒状空間41aへ排出口44より排出された冷媒ガスとオイルを円筒状空間41aに流入させる流入部42bと、円筒状空間41aから一方の容器内空間31に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する送出口43bと、第2の円筒状空間41aから容器内空間31にさらに分離したオイルとごく少量の冷媒ガスを排出する排出口44bを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は圧縮機構部から吐出される冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部を設けた圧縮機に関する。
従来、空調装置や冷却装置などに用いられる圧縮機は、一般に、ケーシング内に圧縮機構部とその圧縮機後部を駆動する電動機部を備えており、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスを圧縮機構部で圧縮し、冷凍サイクルへと送り込む役割を果たしている。一般的に、圧縮機構部で圧縮した冷媒ガスは、一旦電動機の周囲を流れることによって、電動機部を冷却し、その後、ケーシングに設けられた吐出配管から冷凍サイクルへと送り込まれる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、圧縮機構部で圧縮した冷媒ガスは、吐出口から吐出空間へ吐出される。その後、冷媒ガスは、フレームの外周に設けられた通路を通り、圧縮機構部と電動機部との間の電動機空間の上部に吐出される。一部の冷媒ガスは、電動機部を冷却した後、吐出配管より吐出される。また、他の冷媒ガスは、電動機部とケーシングの内壁との間に形成されている通路によって、電動機部の上部と下部の電動機空間を連通し、電動機部を冷却した後、電動機部の回転子と固定子の隙間を通って、電動機部の上部の電動機空間に入り、吐出配管から吐出される。
特開平5−44667号公報
しかしながら、従来の構成では、圧縮機構部で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが、電動機部を流れるため、電動機部が冷媒ガスによって加熱され、電動機部の効率低下を引き起こしてしまうという課題を有していた。
また、フレームの外周に設けられた通路を通って、圧縮機構部の下部を高温の吐出ガスが流れるため圧縮機構部が加熱され、特に、冷凍サイクルから戻ってきた低温状態である冷媒ガスが、吸入経路を経て圧縮室へと送り込まれる過程で熱を受ける。そのため実際に圧縮室にとじ込む時点では、冷媒ガスは膨張し、循環量の低下を引き起こしてしまう課題を有していた。
さらには、吐出管から吐出される冷媒にオイルが多く含まれると、サイクル性能の悪化を招くという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動機部の高効率化、体積効率の向上、および低オイル循環を実現する圧縮機を提供することにある。
本発明の圧縮機は、オイル分離機構部が、冷媒ガスを旋回させる円筒状空間と、圧縮機構部から吐出される冷媒ガスを円筒状空間に流入させる流入部と、円筒状空間から一方の容器内空間に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する送出口と、分離したオイルを円筒状空間から排出する排出口とを有するものであり、当該オイル分離機構部が2段構造となっているものである。
本発明によれば、圧縮機構部で圧縮されてオイル分離機構部から送出される、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、一方の容器内空間に導かれて吐出管から吐出される。従って、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、電動機部を通過しないため、電動機部が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部の高効率化が図れる。
また、本発明によれば、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスを、一方の容器内空間に導くことで、他方の容器内空間に接する圧縮機構部の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、本発明によれば、オイル分離機構部で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに他方の容器内空間に排出するため、円筒状空間内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間内で吹き上げられ、送出口から冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間内にオイルを滞留させないため、円筒状空間を小さく構成できる。
また、本発明によれは、一段目の円筒状空間部分で分離した冷媒ガスとオイルをさらに円筒形状部分で旋回することにより冷媒ガスと一緒にサイクル内に排出されるオイルをさらに抑制することが可能となり本体の熱交換能力がオイル吐出により悪化抑制することが出来る。
本発明の実施の形態1による圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態1による分離機構図とガス流れの説明図
第1の発明は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機部とを密閉容器内に備え、前記圧縮機構部によって、前記密閉容器内を、一方の容器内空間と他方の容器内空間に分割し、前記一方の容器内空間から前記密閉容器の外部に前記冷媒ガスを吐出する吐出管を設け、前記他方の容器内空間に前記電動機部を配置した圧縮機であって、前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部を設け、前記オイル分離機構部が、前記冷媒ガスを旋回させる第1円筒状空間と、
前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスを前記第1円筒状空間に流入させる第1流入部と、前記第1円筒状空間から、前記オイルを分離した前記冷媒ガスを送出する第1送出口と、分離した前記オイルを前記第1円筒状空間から排出する第1排出口と、前記第1送出口から分離した前記オイルと冷媒ガスを旋回させる第2円筒状空間と、前記第1送出口から送出された前記冷媒ガスとオイルを前記第2円筒状空間に流入させる第2流入部と、前記第2円筒状空間から前記一方の容器内空間に、前記オイルを分離した前記冷媒ガスを送出する第2送出口と、前記第2送出口と対向して配置され、分離した前記オイルを前記第2円筒状空間から排出する第2排出口とを有することを特徴とする圧縮機である。
この構成によれば、圧縮機構部で圧縮されてオイル分離機構部から送出される、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、一方の容器内空間に導かれて吐出管から吐出される。従って、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスは、電動機部を通過しないため、電動機部が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部の高効率化が図れる。
また、この構成によれば、ほとんどの高温高圧の冷媒ガスを、一方の容器内空間に導くことで、他方の容器内空間に接する圧縮機構部の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、この構成によれば、オイル分離機構部で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに送出口と対向した位置にある排出口から排出するため、円筒状空間内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間内で吹き上げられ、送出口から冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間内にオイルを滞留させないため、円筒状空間を小さく構成できる。
この構成によれば、円筒状空間内でのオイル分離効果を高めることができる。
また、排出口より出る冷媒ガスを極めて少なくできることが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による圧縮機の縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態による圧縮機は、密閉容器1内に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動する電動機部20とを備えている。密閉容器1内は、圧縮機構部10によって、一方の容器内空間31と他方の容器内空間32に分割している。そして、他方の容器内空間32には、電動機部20を配置している。
また、他方の容器内空間32は、電動機部20によって、圧縮機構側空間33と貯オイル側空間34に分割している。そして、貯オイル側空間34には、貯オイル部2を配置している。
密閉容器1には、吸接管3と吐出管4とが溶接によって固定されている。吸接管3と吐出管4とは密閉容器1の外部に通じ、冷凍サイクルを構成する部材と接続されている。吸接管3は密閉容器1の外部から冷媒ガスを導入し、吐出管4は一方の容器内空間31から密閉容器1の外部に冷媒ガスを導出する。
主軸受部材11は、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどで固定され、シャフト5を軸支している。この主軸受部材11には、固定スクロール12がボルト止めされている。固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13は、主軸受部材11と固定スクロール12とで挟み込まれている。主軸受部材11、固定スクロール12、及び旋回スクロール13は、スクロール式の圧縮機構部10を構成している。
旋回スクロール13と主軸受部材11との間には、オルダムリングなどによる自転拘束機構14を設けている。自転拘束機構14は、旋回スクロール13の自転を防止し、旋回スクロール13が円軌道運動するように案内する。旋回スクロール13は、シャフト5の上端に設けている偏心軸部5aにて偏心駆動される。この偏心駆動により、固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15は、外周から中央部に向かって移動し、容積を小さくして圧縮を行う。
吸接管3と圧縮室15との間には、吸入経路16が形成されている。吸入経路16は、固定スクロール12に設けられている。
固定スクロール12の中央部には、圧縮機構部10の吐出口17が形成されている。吐出口17には、リード弁18が設けられている。
固定スクロール12の一方の容器内空間31側には、吐出口17及びリード弁18を覆うマフラー19が設けられている。マフラー19は、吐出口17を一方の容器内空間31から隔離している。
冷媒ガスは、吸接管3から、吸入経路16を経て圧縮室15に吸入される。圧縮室15で圧縮された冷媒ガスは、吐出口17からマフラー19内に吐出される。リード弁18は、冷媒ガスが吐出口17から吐出するときに押し開けられる。
シャフト5の下端にはポンプ6が設けられている。ポンプ6の吸い込み口は、密閉容器1の底部に設けられた貯オイル部2内に配置している。ポンプ6は、シャフト5によって駆動される。従って、貯オイル部2にあるオイルを、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができ、摺動部でのオイル切れは発生しない。ポンプ6で吸い上げたオイルは、シャフト5内に形成しているオイル供給穴7を通じて圧縮機構部10に供給される。なお、オイルをポンプ6で吸い上げる前、又は吸い上げた後に、オイルフィルタを用いてオイルから異物を除去すると、圧縮機構部10への異物混入が防止でき、更なる信頼性向上を図ることができる。
圧縮機構部10に導かれたオイルの圧力は、吐出口17から吐出される冷媒ガスの吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は、固定スクロール12から離れたり、片当たりすることなく、安定して動作する。さらにオイルの一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部5aと旋回スクロール13との嵌合部、及びシャフト5と主軸受部材11との間の軸受部8に進入して潤滑し、その後に落下し、貯オイル部2に戻る。
旋回スクロール13には経路7aが形成され、経路7aの一端は高圧領域35に開口し、経路7aの他端は背圧室36に開口している。自転拘束機構14は、背圧室36に配置されている。
従って、高圧領域35に供給されたオイルの一部は、経路7aを通って、背圧室36に進入する。背圧室36に進入したオイルは、スラスト摺動部及び自転拘束機構14の摺動部を潤滑し、背圧室36にて旋回スクロール13に背圧を与えている。
次に、図1及び図2を用いて、実施の形態1による圧縮機のオイル分離機構部について説明する。
本実施の形態では、円筒状空間41を構成する第1冷媒ガス旋回部48を一方の容器内空間31に配置している。
冷媒ガス旋回部48は、マフラー19に設置している。冷媒ガス旋回部48には、第一流入部42a、第一送出口43a、第一排出口44aが形成されている。第一流入部42aは、マフラー19内と第一の円筒状空間41とを連通し、第一排出口44aは、第一の円筒状空間41と一方の容器内空間31とを連通している。第一送出口43aは、第一の円筒状空間41と一方の連通路49とを連通している。また、連通路49より第2旋回部48aには、第2流入部42b、第二送出口43b、第二排出口44bが形成されている。
第二流入部42bは、連通路49と第二の円筒状空間41aとを連通し、第二送出口43bは、第二円筒状空間41aと一方の容器内空間31とを連通している。第二排出口44bは、第二円筒状空間41aと一方の容器内空間31とを連通している。
第一流入部42aの開口は、第一の円筒状空間41の一端側内周面に形成する。そして、第一流入部42aは、圧縮機構部10から吐出される冷媒ガスをマフラー19内から第一の円筒状空間41に流入させる。第一流入部42aは、第一の円筒状空間41に対し、接線方向に開口している。第一送出口43aは、第一の円筒状空間41の一端側に形成し、少なくとも第一流入部42aよりも一端側に形成する。第一送出口43aは、第一の円筒状空間41の一端側の端面に形成することが好ましい。そして、第一送出口43aは、第一の円筒状空間41から連通路49に、分離した冷媒ガスとオイルの一部とを送出する。
第一排出口44aは、第一の円筒状空間41の他端側に形成し、少なくとも第一流入部42aよりも他端側に形成する。第一排出口44aは、第一の円筒状空間41の他端側の端面の下部に形成することが好ましい。そして、第一排出口44aは、円筒状空間41から一方の密閉容器内空間に、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを排出する。ここで、第一送出口43aの開口部の断面積は、第一の円筒状空間41の断面積よりも小さく、第一排出口44aの開口部の断面積よりも大きくしている。
第二流入部42bの開口は、第二円筒状空間41aの一端側内周面に形成する。そして、第二流入部42bは、連通路49から第二円筒状空間41aに流入させる。第二流入部42bは、第二円筒状空間41aに対し、接線方向に開口している。第二送出口43bは、第二円筒状空間41aの一端側に形成し、少なくとも第二流入部42bよりも一端側に形成する。第二送出口43bは、第二円筒状空間41aの一端側の端面に形成することが好ましい。そして、第二送出口43bは、第二円筒状空間41aから一方の容器内空間31に、オイルを分離した冷媒ガスを送出する。
第二排出口44bは、第二円筒状空間41aの他端側に形成し、少なくとも第二流入部42bよりも他端側に形成する。第二排出口44bは、第二円筒状空間41aの他端側の端面の下部に形成することが好ましい。そして、第二排出口44bは、第二円筒状空間41aから一方の密閉容器内空間に、分離したオイルと冷媒ガスの一部とを排出する。ここで、第二送出口43bの開口部の断面積は、第二円筒状空間41aの断面積よりも小さく、第二排出口44bの開口部の断面積よりも大きくしている。また、第二送出口43bの開口断面積及び第二排出口44bの開口断面積はそれぞれ第一送出口43aの開口断面積及び第一排出口44aの開口断面積よりも小さくしている。
以下に本実施の形態によるオイル分離機構部40の作用を説明する。
マフラー19内に吐出された冷媒ガスは、マフラー19の上面に形成された第一流入部42aを経て、第一の円筒状空間41に導かれる。第一流入部42aは第一の円筒状空間41に対し、接線方向に開口しているため、第一流入部42aから送出される冷媒ガスは、第一の円筒状空間41の内壁面に沿って流れ、第一の円筒状空間41の内周面で旋回流が発生する。この旋回流は、第一排出口44aに向かった流れとなる。
冷媒ガスには圧縮機構部10に給油されたオイルが含まれており、冷媒ガスが旋回している間に、比重の高いオイルは遠心力により第一の円筒状空間41の内壁に付着し、冷媒ガスと分離する。第一の円筒状空間41の内周面で発生した旋回流は、第一排出口44aに到達後、又は第一排出口44a近傍で折り返し、第一の円筒状空間41の中心を通る逆流に変わる。遠心力によりオイルを分離した冷媒ガスは、第一の円筒状空間41の中心を通る流れにより第一送出口43aに到達し、連通路49に導かれ第二流入部42bを経て、第二円筒状空間41aに導かれる。第二流入部42bは第二円筒形状空間41aに対し、接線方向に開口しているため、第二流入部42bか送出される冷媒ガスは、第二円筒形状空間41aの内壁面に沿って流れ、円筒形状空間の内周面で旋回流が発生する。この旋
回流は、第二排出口44bに向かった流れとなる。
冷媒ガスにはオイルが若干含まれており、冷媒ガスが旋回している間に、比重の高いオイルは遠心力により第二円筒状空間41aの内壁面に付着し、冷媒ガスと分離する。第二円筒状空間41aの内周面で発生した旋回流は、第二排出口44bに到着後、又は第二排出口44b近傍で折り返し、第二円筒状空間41aの中心を通る逆流に変わる。遠心力によりオイルを分離した冷媒ガスは、第二円筒状空間41aの中心を通る流れにより第二送出口43bに到着し、一方の容器内空間31に送出される。一方の容器内空間31に送出された冷媒ガスは、一方の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
また円筒状空間41及び41aで分離されたオイルは、自重により一方に偏って溜まり、排出口44a及び44bが他端側の端面の下部又は円筒状空間41の下部に形成しているので、オイルを容易に排出できる。分離されたオイルは、少量の冷媒ガスとともに排出口44a及び44bから送り出されたオイルは、自重により圧縮機構部10の隙間を通って一方の容器内空間31から圧縮機構側空間33に至り、更に密閉容器1の壁面や電動機部20の連通路を経て、貯オイル部2に至る。排出口44a及び44bから送り出された冷媒ガスは、一方の容器内空間31に設けられた吐出管4から密閉容器1の外部に送り出され、冷凍サイクルに供給される。
本実施の形態によるオイル分離機構部40は、第一送出口43aを第一流入部42aよりも第一の円筒状空間41の一端側に形成し、第一排出口44aを第一流入部42aよりも第一の円筒状空間41の他端側に形成することで、第一流入部42aから第一排出口44aまでの間では、第一の円筒状空間41の内周面で旋回流が発生し、第一排出口44aから第一送出口43aまでの間では、第一の円筒状空間41の中心部で旋回流と逆方向の流れが発生する。従って、第一排出口44aが第一流入部42aから離れるに従い、冷媒ガスの旋回回数が増え、オイルの分離効果が高まる。また旋回後の冷媒ガスは、旋回流の中心部を通過するため、第一送出口43aは、第一流入部42aよりも反排出口側にあればよい。すなわち、第一流入部42aと第一排出口44aとの距離を可能な限り大きくすることで、オイル旋回分離の効果を高めることができる。
また、本実施の形態によるオイル分離機構部40は、第一の円筒状空間41及び第二円筒状空間41aに分離したオイルを貯留することなく、オイルを冷媒ガスとともに排出口44a,44bから排出するため、円筒状空間41及び第二円筒状空間41aの内周面で発生する旋回流を、排出口44a及び排出口44bの方向に導く作用を備えている。
仮に、円筒状空間41に排出口44aを形成せず、円筒状空間41内にオイルを貯留すると、排出口44aから外部に引っ張る流れが発生しないため、旋回流がオイルを巻き上げてしまう。また円筒状空間41に排出口44aを形成せずに、オイル分離機能を発揮させるためには、オイルを貯留するに十分な空間を形成する必要がある。
しかし、本実施の形態によるオイル分離機構部40のように、オイルを冷媒ガスとともに排出口44a及び44bから排出することで、旋回流を排出口44a及び44bに導くことができるとともに、オイルの巻き上げもない。
本実施の形態によれば、圧縮機の軸方向寸法を変えることなく、旋回分離を行うことが可能となる。また冷媒ガスの旋回回数を多くするため、円筒状空間41,41a、さらに詳しくは流入部42a,42bと排出口44a,44bとの距離を大きくすることも可能となる。これにより圧縮機自体の寸法を維持したまま、オイル分離機構部40を密閉容器1の内部に備えることができ、さらにはオイル旋回分離の効果も高めることができる。
また、本実施の形態によれば、円筒状空間41及び41aを構成する冷媒ガス旋回部48,48aを一方の容器内空間31に配置することで、吐出口17から吐出管4までの冷媒ガスが流れる経路を短く構成でき、密閉容器1を小型化できる。
本実施の形態によれば、圧縮機構部10で圧縮され、オイル分離機構部40から送出される高温高圧の冷媒ガスは極端に少なく、一方の容器内空間31に導かれて吐出管4から吐出される。従って、高温高圧の冷媒ガスは、電動機部20を通過しないため、電動機部20が冷媒ガスにより加熱されることがなく、電動機部20の高効率化が図れる。
また、本実施の形態によれば、高温高圧の冷媒ガスを、一方の容器内空間31に導くことで、他方の容器内空間32に接する圧縮機構部10の加熱を抑えることができるため、吸入冷媒ガスの加熱を抑制し、圧縮室内での高い体積効率を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、オイル分離機構部40で分離されたオイルを、冷媒ガスとともに一方の容器内空間31に排出するため、円筒状空間41,41a内にはオイルが滞留することがほとんど無い。従って、分離したオイルが、旋回する冷媒ガスによって円筒状空間41内で吹き上げられ、送出口44a及び44bから冷媒ガスとともに送出することがなく、安定したオイル分離を行える。更に、円筒状空間41,41a内にオイルを滞留させないため、円筒状空間41,41aを小さく構成できる。
また、本実施の形態によれば、貯オイル部2を貯オイル側空間34に配置し、圧縮機構側空間33ではオイルを貯留しないため、密閉容器1を小型化できる。また、本実施の形態によれば、圧縮機構部10の吐出口17を一方の容器内空間31から隔離するマフラー19を配設し、第一流入部42aによって、マフラー19内と第一の円筒状空間41とを連通することで、圧縮機構部10で圧縮された冷媒ガスを確実にオイル分離機構部40に導くことができる。すなわち、全ての冷媒ガスがオイル分離機構部40を通過することになるので、冷媒ガスから効率よくオイルを分離することができる。また、吐出口17から吐出された高温の冷媒ガスは、他方の容器内空間32を通過することなく、吐出管4から密閉容器1の外部に吐出されるため、電動機部20や圧縮機構部10の加熱を抑えることができる。
上記各実施の形態における圧縮機においては、円筒状空間41を2つ以上設けてもよい。
また、上記各実施の形態における圧縮機においては、冷媒として二酸化炭素を用いることができる。二酸化炭素は高温冷媒であり、このような高温冷媒を用いる場合には、本発明は更に有効である。
また、冷媒として二酸化炭素を用いる場合には、オイルとしてポリアルキレングリコールを主成分とするオイルを用いる。二酸化炭素とポリアルキレングリコールとは相溶性が低いため、オイル分離効果が高い。
本発明は、スクロール圧縮機やロータリー圧縮機など、密閉容器内に圧縮機構部と電動機部を有する圧縮機に適用でき、特に高温冷媒を用いる圧縮機に適している。
1 密閉容器
2 貯オイル部
4 吐出管
10 圧縮機構部
11 主軸受部材
12 固定スクロール
17 吐出口
19 マフラー
20 電動機部
31 容器内空間
32 容器内空間
33 圧縮機構側空間
34 貯オイル側空間
40 オイル分離機構部
41 円筒状空間
42 流入部
43 送出口
44 排出口
48 冷媒ガス旋回部
49 連通路

Claims (1)

  1. 冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機部とを密閉容器内に備え、
    前記圧縮機構部によって、前記密閉容器内を、一方の容器内空間と他方の容器内空間に分割し、
    前記一方の容器内空間から前記密閉容器の外部に前記冷媒ガスを吐出する吐出管を設け、前記他方の容器内空間に前記電動機部を配置した圧縮機であって、
    前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスからオイルを分離するオイル分離機構部を設け、
    前記オイル分離機構部が、
    前記冷媒ガスを旋回させる第1円筒状空間と、
    前記圧縮機構部から吐出される前記冷媒ガスを前記第1円筒状空間に流入させる第1流入部と、
    前記第1円筒状空間から、前記オイルを分離した前記冷媒ガスを送出する第1送出口と、分離した前記オイルを前記第1円筒状空間から排出する第1排出口と、
    前記第1送出口から分離した前記オイルと冷媒ガスを旋回させる第2円筒状空間と、
    前記第1送出口から送出された前記冷媒ガスとオイルを前記第2円筒状空間に流入させる第2流入部と、
    前記第2円筒状空間から前記一方の容器内空間に、前記オイルを分離した前記冷媒ガスを送出する第2送出口と、
    前記第2送出口と対向して配置され、分離した前記オイルを前記第2円筒状空間から排出する第2排出口と、
    を有することを特徴とする圧縮機。
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