JP2023000256A - 油回収装置を有する圧縮機 - Google Patents

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慧 堤
Kei Tsutsumi
知巳 横山
Tomomi Yokoyama
英伸 高尾
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Abstract

Figure 2023000256000001
【課題】冷凍機油が圧縮機の外へ吐出されることを抑制する。
【解決手段】スクロール圧縮機90は、ケーシング10と、スクロール圧縮機構40と、モータ20と、第1吸込口74と、第2吸込口75と、を備える。ケーシング10は、油溜まり17、及び油流路70を収容する。油溜まり17には冷凍機油Lが貯留される。油流路70は、冷凍機油Lを油溜まり17へ案内する。スクロール圧縮機構40は、ケーシング10の内部に配置される。スクロール圧縮機構40は、冷媒を圧縮する。モータ20は、スクロール圧縮機構40に動力を与える。第1吸込口74は、油流路70によって案内される冷凍機油Lの移動を利用して、ケーシング10の内部を浮遊する浮遊油Fを油流路70へ吸い込む。第2吸込口75は、浮遊油Fを油流路70へ吸い込む。第2吸込口75は、第1吸込口74とは異なる。
【選択図】図3

Description

本開示は、油回収装置を有する圧縮機に関する。
冷凍装置の圧縮機には冷凍機油が用いられる。冷凍機油は冷媒に対して相溶性を示す。圧縮機が圧縮済みの冷媒を吐出する前には、圧縮機は冷媒から冷凍機油を分離するのが一般的である。圧縮機の中で冷媒から分離された冷凍機油は、例えば特許文献1(特開2013-108389号公報)に示されるような油回収装置によって回収され、圧縮機内の油溜まりへと戻される。
冷凍機油を冷媒から一旦分離することに成功しても、圧縮機の中の可動部品が冷凍機油と冷媒とを攪拌し得るので、再び両者は混合される傾向にある。このような状況の下では、冷凍機油が冷媒と共に圧縮機の外へ吐出され、油上がりが増加するおそれがある。このため、圧縮機の油回収装置の性能を改善することによって、圧縮機の内部を浮遊する冷凍機油の飛沫を迅速に回収する必要がある。
第1観点のスクロール圧縮機は、ケーシングと、スクロール圧縮機構と、モータと、第1吸込口と、第2吸込口と、を備える。ケーシングは、油溜まり、及び油流路を収容する。油溜まりには油が貯留される。油流路は、油を油溜まりへ案内する。スクロール圧縮機構は、ケーシングの内部に配置される。スクロール圧縮機構は、冷媒を圧縮する。モータは、スクロール圧縮機構に動力を与える。第1吸込口は、油流路によって案内される油の移動を利用して、ケーシングの内部を浮遊する浮遊油を油流路へ吸い込む。第2吸込口は、浮遊油を油流路へ吸い込む。第2吸込口は、第1吸込口とは異なる。
この構成によれば、浮遊油は第1吸込口からだけでなく、第2吸込口からも吸い込まれ、油溜まりへ戻される。したがって、油が冷媒とともにスクロール圧縮機の外部へ吐出される現象、が抑制されやすい。
第2観点のスクロール圧縮機は、第1観点のスクロール圧縮機において、スクロール圧縮機構がモータよりも高く配置される。第1吸込口、及び、第2吸込口は、スクロール圧縮機構よりも低く、かつモータよりも高く配置される。
この構成によれば、スクロール圧縮機構とモータの間の空間を浮遊する浮遊油につき、第1吸込口に近い場所において浮遊油は第1吸込口から油流路へ吸い込まれ、第2吸込口に近い場所において浮遊油は第2吸込口から油流路へ吸い込まれる。したがって、浮遊油が効率的に回収される。
第3観点のスクロール圧縮機は、第1観点又は第2観点のスクロール圧縮機において、第1吸込口が第2吸込口よりも高く配置される。
この構成によれば、第1吸込口は第2吸込口よりも高く配置される。したがって、第1吸込口と第2吸込口の高さが異なるので、スクロール圧縮機構とモータの間の空間の高さ方向にわたり、浮遊油の回収効率が均一化される。
第4観点のスクロール圧縮機は、第3観点のスクロール圧縮機において、吐出管をさらに備える。吐出管は、ケーシングの内部から冷媒を吐出する。第1吸込口は吐出管よりも高く配置される。吐出管は第2吸込口よりも高く配置される。
この構成によれば、第1吸込口は吐出管より高く、第2吸込口は吐出管より低く配置される。したがって、冷媒が高速で旋回する高さの両側に第1吸込口と第2吸込口が配置されるので、浮遊油が効率的に回収される。
第5観点のスクロール圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つのスクロール圧縮機において、第1油案内板と、第2油案内板と、第3油案内板と、をさらに備える。第1油案内板は、油流路を形成する。第2油案内板は、第1油案内板と協働して第1吸込口を形成する。第3油案内板は、第2油案内板と協働して第2吸込口を形成する。第1油案内板、第2油案内板、及び、第3油案内板は、ケーシングの径方向において重なるように配置される。
この構成によれば、第1吸込口と第2吸込口がケーシングの径方向において重なる。したがって、第1吸込口及び第2吸込口の近傍の箇所において、浮遊油が効率的に回収される。
第6観点の冷凍装置は、第1観点から第5観点のいずれか1つのスクロール圧縮機と、
熱交換器と、を備える。
この構成によれば、冷凍装置に搭載されるスクロール圧縮機に置いて、浮遊油が効率的に回収される。したがって、冷凍装置において、油が冷媒とともにスクロール圧縮機の外部へ吐出される現象、が抑制されやすい。
冷凍装置400の回路図である。 基本実施形態に係るスクロール圧縮機90の断面図である。 基本実施形態に係るスクロール圧縮機90の拡大図である。 基本実施形態に係るスクロール圧縮機90の水平断面図である。 基本実施形態に係るスクロール圧縮機90の拡大図である。
<基本実施形態>
(1)全体構成
図1は、基本実施形態に係る冷凍装置400の冷媒回路を示す。冷凍装置400は、例えば、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、給湯器などである。冷凍装置400は、熱源ユニット100、利用ユニット200、連絡配管300を有する。
熱源ユニット100は、スクロール圧縮機90、四路切換弁110、熱源熱交換器120、熱源ファン130、熱源膨張弁140、液閉鎖弁150、ガス閉鎖弁160を有する。
利用ユニット200は、利用熱交換器220、利用ファン230を有する。
連絡配管300は、液連絡配管310及びガス連絡配管320を有する。
冷凍装置400が冷熱利用運転を行う場合、四路切換弁110は図1の実線の接続を形成し、冷媒は矢印Cの方向に循環する。冷熱利用運転において、利用熱交換器220は蒸発器として機能し、利用ファン230と協働してユーザに冷熱を提供する。冷凍装置400が温熱利用運転を行う場合、四路切換弁110は図1の破線の接続を形成し、冷媒は矢印Hの方向に循環する。温熱利用運転において、利用熱交換器220は凝縮器として機能し、利用ファン230と協働してユーザに温熱を提供する。
(2)スクロール圧縮機90の詳細構成
図2は、基本実施形態に係るスクロール圧縮機90の断面を示す。スクロール圧縮機90は、低圧ガス冷媒を吸入し、それを圧縮することによって、高圧ガス冷媒を生成する。以下に、スクロール圧縮機90の構造を説明する。
スクロール圧縮機90は、ケーシング10、吸入管15、吐出管16、モータ20、クランク軸30、スクロール圧縮機構40、上部フレーム50、下部フレーム55を有する。
(2-1)ケーシング10、吸入管15、吐出管16
ケーシング10は、スクロール圧縮機90の各種構成要素、冷媒、及び冷凍機油Lを収容する。ケーシング10は、気密的に接続された胴部11、蓋部12、及び底部13を有する。
蓋部12には、低圧ガス冷媒を吸入するための吸入管15が取り付けられている。胴部11には、高圧ガス冷媒を吐出するための吐出管16が取り付けられている。ケーシング10の内部には、冷凍機油Lを貯留するための油溜まり17が設けられている。油溜まり17は、底部13の近傍に位置する。
以上に説明した部品の配置は一例に過ぎない。例えば、吸入管15及び吐出管16がケーシング10のどの場所に設置されるかは、適宜変更してよい。
(2-2)モータ20
モータ20は、スクロール圧縮機90の外部から電力の供給を受け、スクロール圧縮機構40を駆動する動力を発生する。モータ20は、胴部11に取り付けられている。モータ20は、ステータ21、及びロータ22を有する。
ステータ21は円筒形状を有し、胴部11に固定されている。ステータ21は電力を交流磁界に変換する。ロータ22はステータ21の内側に配置される。ロータ22は、ステータ21が発する交流磁界と相互作用することによって、回転軸心RAのまわりを回転する。
(2-3)クランク軸30
クランク軸30はロータ22に固定されており、ロータ22とともに回転軸心RAを中心として回転する。クランク軸30は、ロータ22が生み出す回転力をスクロール圧縮機構40へ伝達する。
クランク軸30は、回転軸心RAと同心である主軸部31と、回転軸心RAに対して偏心している偏心部32を有する。主軸部31の一部はロータ22に固定される。偏心部32は、スクロール圧縮機構40の中に位置する。
クランク軸30の中には、クランク軸通路33が形成されている。クランク軸通路33は、冷凍機油Lが通過するためのものである。
(2-4)スクロール圧縮機構40
スクロール圧縮機構40は、低圧ガス冷媒を圧縮することによって高圧ガス冷媒を生成する。スクロール圧縮機構40は、ケーシング10の内部に配置される。スクロール圧縮機構40は、モータ20よりも高く配置される。
スクロール圧縮機構40は、固定スクロール41、及び可動スクロール42を有する。固定スクロール41と可動スクロール42は、複数の圧縮室45を画定する。可動スクロール42の下面には、偏心部収容部42aが設けられている。偏心部収容部42aには、第1軸受42bが取り付けられている。偏心部収容部42aには、偏心部32が収容されている。第1軸受42bは偏心部32を支持する。
可動スクロール42は、クランク軸30の回転によって、固定スクロール41に接触しながら公転運動をする。可動スクロール42の運動に従ってそれぞれの圧縮室45の容積は変化し、それによって冷媒を圧縮する。スクロール圧縮機構40は、吐出口46から高圧ガス冷媒を吐出する。
(2-5)上部フレーム50、下部フレーム55
上部フレーム50及び下部フレーム55は、クランク軸30を支持するものであり、胴部11に固定されている。上部フレーム50には、第2軸受50aが取り付けられている。第2軸受50aは主軸部31を支持する。下部フレーム55には、第3軸受55aが取り付けられている。第3軸受55aもまた主軸部31を支持する。
可動スクロール42と上部フレーム50との間には、クランク室51が形成されている。上部フレーム50とモータ20の間には、サイクロン室64が形成されている。サイクロン室64には、ガスガイド61が設けられている。
油溜まり17の冷凍機油Lは、冷媒の圧力又はその他の要因によって、クランク軸通路33を通過して上昇する。その後、冷凍機油Lは、スクロール圧縮機構40の他、第1軸受42b、第2軸受50a、及び第3軸受55aへ供給され、複数の部品が摺動する箇所を潤滑する。
(3)冷凍機油Lの移動
図3は、スクロール圧縮機90の拡大図である。本図に示されている断面は、図2に示されている断面とは異なっており、吐出管16を通過していない。本図において、破線で示されている吐出管16は、その高さを参考のために示す目的で描かれている。本図からは、上部フレーム50に通路53が形成されていることが理解できる。さらに、本図からは、第1油案内板71、第2油案内板72、及び第3油案内板73の存在が理解できる。
第1軸受42bを潤滑し終えた冷凍機油Lは、クランク室51へ流れ出る。その後、冷凍機油Lは、通路53を通過することによって、上部フレーム50の外側へ移動する。その後、冷凍機油Lは、油回収装置によって油溜まり17へと回収される。油回収装置は、胴部11の内面付近に形成された油流路70として構成されている。
油流路70の形成には、第1油案内板71、第2油案内板72、及び第3油案内板73が寄与している。第1油案内板71は、通路53から冷凍機油Lを受け取り、下方へ移動させる。第2油案内板72の一部、及び第3油案内板73の一部もまた、冷凍機油Lを下方へ案内する。
図4は、サイクロン室64におけるスクロール圧縮機90の断面図である。本図におけるIII-III線が、図3で示した断面に相当する。本図から理解されるように、第1油案内板71、第2油案内板72、及び、第3油案内板73は、ケーシング10の胴部11の径方向において重なるように配置されている。
(4)冷媒の移動
高圧ガス冷媒は、図3に示すスクロール圧縮機構40の吐出口46から吐出された後、第1通路48、次いで第2通路52を通過する。第1通路48は、スクロール圧縮機構40に設置された通路画定部材49により画定されている。第2通路52は、上部フレーム50を貫通するように設けられている。
次いで、高圧ガス冷媒は、サイクロン室64に移動する。高圧ガス冷媒は、サイクロン室64に配置されたガスガイド61に向かう。ガスガイド61は、高圧ガス冷媒の一部を旋回流に変換するとともに、残りの一部を下降流として送り出すためのものである。旋回流は、胴部11の円周に沿って、水平方向に旋回する。下降流は、第3通路63を通過して、モータ20よりも下方へ移動する。第3通路63は、ステータ21と胴部11の隙間である。
冷媒は冷凍機油Lに対して相溶性を示す。このため、ケーシング10の内部の冷媒には冷凍機油Lが溶け込んでいる。図4に示すように、ガスガイド61は、冷媒と冷凍機油Lの旋回流Rを発生させ、遠心力によって冷凍機油Lを冷媒から分離するためのものである。
旋回流Rは、サイクロン室64の中で旋回する。旋回流Rが生じさせる遠心力は、冷凍機油Lを冷媒から分離させる。分離された冷凍機油Lは遠心力によって胴部11の内面に衝突する。胴部11の内面で比較的大きな油滴となった冷凍機油Lは、胴部11の内面を伝って、油溜まり17へ流れ落ちる。冷凍機油Lの成分を取り除かれた高圧ガス冷媒は、吐出管16を通過し、ケーシング10の外部へ出ていく。
(5)浮遊油Fの移動
図3に示すサイクロン室64では、冷媒と冷凍機油Lが激しい運動を行う。これにより、サイクロン室64には、微小な体積の冷凍機油Lの飛沫からなる浮遊油Fが漂う。浮遊油Fの一部は、旋回流Rから分離された冷凍機油Lである。浮遊油Fの別の一部は、例えば、可動スクロール42の第1軸受42bから流れ出した後、回転するロータ22に跳ね返された冷凍機油Lの飛沫でありうる。
浮遊油Fの一部は、第1吸込口74から吸い込まれ、油流路70に合流する。浮遊油Fの別の一部は、第2吸込口75から吸い込まれ、油流路70に合流する。第1吸込口74は、上部フレーム50と第1油案内板71との隙間である。第2吸込口75は、第2油案内板72と第3油案内板73の隙間である。第1吸込口74及び第2吸込口75は、いずれもサイクロン室64に配置されている。
図5に示すように、第1吸込口74は第2吸込口75よりも高く配置される。第1吸込口74を形成する第2油案内板72の上端は、高さH1に位置する。第2吸込口75を形成する第3油案内板73の上端は、高さH2に位置する。高さH1は高さH2よりも高い。
吐出管16の中心線16aは、高さH3に位置する。第1吸込口74は吐出管16、特にその中心線16a、よりも高く配置される。換言すれば、高さH1は高さH3よりも高い。さらに、吐出管16、特にその中心線16a、は第2吸込口75よりも高く配置される。換言すれば、高さH3は高さH2よりも高い。
吐出管16、特にその中心線16a、の高さにおいては、冷媒が高速で旋回すると考えられる。ガスガイド61の高さが吐出管16の高さと近い場合には、旋回流Rの速度はさらに増大する場合がある。さらに、第1吸込口74及び第2吸込口75の高さが、吐出管16の高さ又はガスガイド61の高さと近い場合に、浮遊油Fが油流路70へ効率的に回収される可能性がある。
この観点より、ガスガイド61の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を30mm以内となるように制限してもよい。第1吸込口74の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を15mm以内となるように制限してもよい。第2吸込口75の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を15mm以内となるように制限してもよい。第1吸込口74の高さとガスガイド61の高さの差を15mm以内となるように制限してもよい。第2吸込口75の高さとガスガイド61の高さの差を15mm以内となるように制限してもよい。
第1吸込口74及び第2吸込口75は、スクロール圧縮機構40よりも低く、かつモータ20よりも高く配置される。第1吸込口74及び第2吸込口75の近傍において浮遊油Fに作用する吸引力は、油流路70によって案内される冷凍機油Lの下方への移動によって生じる。
(6)特徴
(6-1)
浮遊油Fは第1吸込口74からだけでなく、第2吸込口75からも吸い込まれ、油溜まり17へ戻される。したがって、冷凍機油Lが冷媒とともにスクロール圧縮機90の外部へ吐出される現象、が抑制されやすい。
(6-2)
スクロール圧縮機構40とモータ20の間のサイクロン室64を浮遊する浮遊油Fにつき、第1吸込口74に近い場所において浮遊油Fは第1吸込口74から油流路70へ吸い込まれ、第2吸込口75に近い場所において浮遊油Fは第2吸込口75から油流路70へ吸い込まれる。したがって、浮遊油Fが効率的に回収される。
(6-3)
第1吸込口74は第2吸込口75よりも高く配置される。したがって、第1吸込口74と第2吸込口75の高さが異なるので、スクロール圧縮機構40とモータ20の間のサイクロン室64の高さ方向にわたり、浮遊油Fの回収効率が均一化される。
(6-4)
第1吸込口74は吐出管16より高く、第2吸込口75は吐出管16より低く配置される。したがって、冷媒が高速で旋回する高さの両側に第1吸込口74と第2吸込口75が配置されるので、浮遊油Fが効率的に回収される。
(6-5)
第1吸込口74と第2吸込口75がケーシング10の径方向において重なる。したがって、第1吸込口74及び第2吸込口75の近傍の箇所において、浮遊油Fが効率的に回収される。
(6-6)
冷凍装置400に搭載されるスクロール圧縮機90において、浮遊油Fが効率的に回収される。したがって、冷凍装置400において、冷凍機油Lが冷媒とともにスクロール圧縮機90の外部へ吐出される現象、が抑制されやすい。
<基本実施形態の変形例>
(7)変形例
(7-1)第1変形例
上述の基本実施形態で説明した寸法設計に代えて、ガスガイド61の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を50mm以内となるように制限してもよい。第1吸込口74の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を30mm以内となるように制限してもよい。第2吸込口75の高さと吐出管16の中心線16aの高さの差を30mm以内となるように制限してもよい。第1吸込口74の高さとガスガイド61の高さの差を30mm以内となるように制限してもよい。第2吸込口75の高さとガスガイド61の高さの差を30mm以内となるように制限してもよい。
(7-2)第2変形例
基本実施形態に係る圧縮機はスクロール圧縮機90である。これに代えて、他の種類の圧縮機、例えばロータリー圧縮機などに本発明を適用してもよい。
(7-3)第3変形例
基本実施形態に係る圧縮機はスクロール圧縮機90においては、スクロール圧縮機構40はサイクロン室64の上側に位置し、モータ20はサイクロン室64の下側に位置する。これに代えて、スクロール圧縮機構40に限られない圧縮機構がサイクロン室64の下側に位置し、モータ20がサイクロン室64の上側に位置してもよい。
<むすび>
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10 :ケーシング
15 :吸入管
16 :吐出管
16a :中心線
17 :油溜まり
20 :モータ
30 :クランク軸
40 :スクロール圧縮機構
41 :固定スクロール
42 :可動スクロール
46 :吐出口
61 :ガスガイド
64 :サイクロン室
70 :油流路
71 :第1油案内板
72 :第2油案内板
73 :第3油案内板
74 :第1吸込口
75 :第2吸込口
90 :スクロール圧縮機
100 :熱源ユニット
110 :四路切換弁
120 :熱源熱交換器(熱交換器)
140 :熱源膨張弁
200 :利用ユニット
220 :利用熱交換器
300 :連絡配管
400 :冷凍装置
F :浮遊油
H1 :高さ
H2 :高さ
H3 :高さ
L :冷凍機油(油)
R :旋回流
RA :回転軸心
特開2013-108389号公報

Claims (6)

  1. 油(L)が貯留される油溜まり(17)、及び、前記油を前記油溜まりへ案内する油流路(70)、を収容するケーシング(10)と、
    前記ケーシングの内部に配置され、かつ、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機構(40)と、
    前記スクロール圧縮機構に動力を与えるモータ(20)と、
    前記油流路によって案内される前記油の移動を利用して、前記ケーシングの内部を浮遊する浮遊油(F)を前記油流路へ吸い込む第1吸込口(74)と、
    前記浮遊油を前記油流路へ吸い込む、前記第1吸込口とは異なる第2吸込口(75)と、
    を備える、スクロール圧縮機(90)。
  2. 前記スクロール圧縮機構は前記モータよりも高く配置され、
    前記第1吸込口、及び、前記第2吸込口は、前記スクロール圧縮機構よりも低く、かつ前記モータよりも高く配置される、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記第1吸込口は前記第2吸込口よりも高く配置される、
    請求項1又は請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記ケーシングの内部から前記冷媒を吐出する吐出管(16)、
    をさらに備え、
    前記第1吸込口は前記吐出管よりも高く配置され、
    前記吐出管は前記第2吸込口よりも高く配置される、
    請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記油流路を形成する第1油案内板(71)と、
    前記第1油案内板と協働して前記第1吸込口を形成する第2油案内板(72)と、
    前記第2油案内板と協働して前記第2吸込口を形成する第3油案内板(73)と、
    をさらに備え、
    前記第1油案内板、前記第2油案内板、及び、前記第3油案内板は、前記ケーシングの径方向において重なるように配置される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機と、
    熱交換器(120)と、
    を備える、冷凍装置(400)。
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