JP2024013789A - 回転式圧縮機及び冷凍装置 - Google Patents

回転式圧縮機及び冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024013789A
JP2024013789A JP2022116150A JP2022116150A JP2024013789A JP 2024013789 A JP2024013789 A JP 2024013789A JP 2022116150 A JP2022116150 A JP 2022116150A JP 2022116150 A JP2022116150 A JP 2022116150A JP 2024013789 A JP2024013789 A JP 2024013789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
oil
refrigerant
stator
rotary compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022116150A
Other languages
English (en)
Inventor
大河 荒金
Taiga Arakane
知巳 横山
Tomomi Yokoyama
直樹 下園
Naoki Shimozono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2022116150A priority Critical patent/JP2024013789A/ja
Publication of JP2024013789A publication Critical patent/JP2024013789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】潤滑油が冷媒とともにケーシング外部に流出するのを抑え、油上り率を低減できるようにする。【解決手段】仕切部材(80)は、ステータ(31)よりも下方の空間を、ケーシング(20)の底部で油が貯留する第1空間(26)と、第1空間(26)よりも上方でコアカット部(33)を通過した冷媒が流入する第2空間(27)と、に仕切る。仕切部材(80)は、底面部(81)と、底面部(81)の外周縁から径方向外側に向かって斜め上方に傾斜して延びる側壁部(82)と、を有する。底面部(81)には、第2空間(27)内で冷媒から分離した油を第1空間(26)に流出させる流出路(85)が設けられる。側壁部(82)の上端部は、ステータ(31)の軸方向から見て、コアカット部(33)と重なり合う位置まで延びる。【選択図】図4

Description

本開示は、回転式圧縮機及び冷凍装置に関するものである。
特許文献1には、圧縮機構からモータ上部空間に排出された冷媒を、モータのコアカット部を通ってモータ下部空間に向かって流すことで、モータを冷却するようにしたスクロール圧縮機が開示されている。このスクロール圧縮機には、下降する冷媒から潤滑油を分離するために、モータ下部空間と油溜まり部とを仕切る油分離板が設けられる。
特開2010-106790号公報
ここで、油分離板は、分離した潤滑油を油溜まり部に流入させるために、部分的に切り欠かれた形状となっている。そのため、モータ下部空間からモータ上部空間に向かって冷媒が流れる際に、油溜まり部の潤滑油を巻き上げてしまい、冷媒とともに吐出管からケーシング外部に流出して、油上り率が増加してしまうおそれがある。
本開示の目的は、潤滑油が冷媒とともにケーシング外部に流出するのを抑え、油上り率を低減できるようにすることにある。
本開示の第1の態様は、ケーシング(20)と、前記ケーシング(20)内部に収容されて冷媒を圧縮する圧縮機構(40)と、前記圧縮機構(40)を駆動させる駆動軸(11)と、前記駆動軸(11)を回転させるモータ(30)と、を備えた回転式圧縮機であって、前記モータ(30)のステータ(31)の外周面には、軸方向に沿って延びるコアカット部(33)が設けられ、前記ステータ(31)よりも下方の空間を、前記ケーシング(20)の底部で油が貯留する第1空間(26)と、前記第1空間(26)よりも上方で前記コアカット部(33)を通過した冷媒が流入する第2空間(27)と、に仕切る仕切部材(80)を備え、前記仕切部材(80)は、底面部(81)と、前記底面部(81)の外周縁から径方向外側に向かって斜め上方に傾斜して延びる側壁部(82)と、を有し、前記底面部(81)には、前記第2空間(27)内で冷媒から分離した油を前記第1空間(26)に流出させる流出路(85)が設けられ、前記側壁部(82)の上端部は、前記ステータ(31)の軸方向から見て、前記コアカット部(33)と重なり合う位置まで延びる。
第1の態様では、ステータ(31)のコアカット部(33)を通過した冷媒が、第1空間(26)に流入するのを抑えることで、第1空間(26)内の油を巻き上げることによる油上りの増加を抑えることができる。
また、仕切部材(80)の側壁部(82)を傾斜させた形状とし、冷媒から分離された油を側壁部(82)に沿って底面部(81)の中心に向かって流して流出路(85)から第1空間(26)に戻すことができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記側壁部(82)の上端部は、前記ステータ(31)の下面に当接している。
第2の態様では、仕切部材(80)の側壁部(82)とステータとの隙間を塞ぐことで、コアカット部(33)を通過した冷媒が第1空間(26)に流出するのを抑えることができる。
本開示の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記ステータ(31)の外周面には、軸方向に沿って延びる油戻し通路(35)が設けられ、前記仕切部材(80)は、前記油戻し通路(35)と前記第2空間(27)とを仕切る仕切壁部(83)を有する。
第3の態様では、ステータ(31)の油戻し通路(35)を通過した油が、第2空間(27)に流入するのを抑えることで、第2空間(27)内に流入した油を巻き上げることによる油上りの増加を抑えることができる。
本開示の第4の態様は、第3の態様において、前記仕切壁部(83)は、前記ステータ(31)の径方向から見て、前記油戻し通路(35)に重なり合う位置まで延びる。
第4の態様では、ステータ(31)の油戻し通路(35)に重なり合う位置まで仕切壁部(83)を延ばし、ステータ(31)と仕切壁部(83)との隙間を塞ぐことで、油戻し通路(35)を通過した油が第2空間(27)に流入するのを抑えることができる。
本開示の第5の態様は、第1又は2の態様の回転式圧縮機(10)と、前記回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える冷凍装置である。
第5の態様では、上述した回転式圧縮機(10)を備えた冷凍装置を提供できる。
図1は、本実施形態の冷凍装置の構成を示す冷媒回路図である。 図2は、スクロール圧縮機の構成を示す縦断面図である。 図3は、仕切部材の構成を示す斜視図である。 図4は、仕切部材の構成を示す縦断面図である。 図5は、本変形例に係る仕切部材の構成を示す底面図である。 図6は、仕切部材の構成を示す縦断面図である。
図1に示すように、スクロール圧縮機(10)は、冷凍装置(1)に設けられる。冷凍装置(1)は、冷媒が充填された冷媒回路(1a)を有する。冷媒回路(1a)は、スクロール圧縮機(10)、放熱器(3)、減圧機構(4)、及び蒸発器(5)を有する。減圧機構(4)は、例えば、膨張弁である。冷媒回路(1a)は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う。
冷凍装置(1)は、空気調和装置である。空気調和装置は、冷房専用機、暖房専用機、あるいは冷房と暖房とを切り換える空気調和装置であってもよい。この場合、空気調和装置は、冷媒の循環方向を切り換える切換機構(例えば四方切換弁)を有する。冷凍装置(1)は、給湯器、チラーユニット、庫内の空気を冷却する冷却装置などであってもよい。冷却装置は、冷蔵庫、冷凍庫、コンテナなどの内部の空気を冷却する。
図2に示すように、スクロール圧縮機(10)は、ケーシング(20)と、モータ(30)と、圧縮機構(40)と、を備える。ケーシング(20)は、縦長の円筒状に形成され、密閉ドーム式に構成される。ケーシング(20)には、モータ(30)と、圧縮機構(40)とが収容される。
モータ(30)は、ステータ(31)と、ロータ(32)と、を有する。ステータ(31)は、ケーシング(20)の内周面に固定される。ステータ(31)の外周面には、上下方向へ連続してコアカット部(33)が形成される。コアカット部(33)は、周方向に間隔をあけて複数形成される。複数のコアカット部(33)のうち1つは、後述するハウジング(50)の排油通路(52)から排出された潤滑油を、油溜まり部(21)に戻す油戻し通路(35)として用いられる。
ロータ(32)は、ステータ(31)の内側に配置される。ロータ(32)には、駆動軸(11)が貫通する。ロータ(32)は、駆動軸(11)に固定される。ロータ(32)には、軸方向に貫通するロータ孔(34)が形成される。ロータ孔(34)は、周方向に間隔をあけて複数形成される。
ケーシング(20)の底部には、油溜まり部(21)が設けられる。油溜まり部(21)には、潤滑油が貯留される。ケーシング(20)の上部には、吸入管(12)が接続される。ケーシング(20)の胴部には、吐出管(13)が接続される。
ケーシング(20)には、ハウジング(50)が固定される。ハウジング(50)は、例えば、焼き嵌めによってケーシング(20)の内部に固定される。ハウジング(50)は、モータ(30)の上方に配置される。ハウジング(50)の上方には、圧縮機構(40)が配置される。吐出管(13)の流入端は、モータ(30)とハウジング(50)との間に位置している。
ハウジング(50)には、凹部(53)が形成される。凹部(53)は、ハウジング(50)の上面の一部が窪むことで形成される。凹部(53)の下側には、上部軸受(51)が設けられる。
駆動軸(11)は、ケーシング(20)の中心軸に沿って上下方向に延びる。駆動軸(11)は、主軸部(14)と、偏心部(15)と、を有する。
偏心部(15)は、主軸部(14)の上端に設けられる。主軸部(14)の下部は、下部軸受(22)に回転可能に支持される。下部軸受(22)は、ケーシング(20)の内周面に固定される。下部軸受(22)には、例えば、容積式のポンプ(23)が設けられる。主軸部(14)の上部は、ハウジング(50)を貫通し、ハウジング(50)の上部軸受(51)に回転可能に支持される。
駆動軸(11)には、バランスウェイト(18)が設けられる。バランスウェイト(18)は、モータ(30)のロータ(32)よりも上方の上方空間(24)に配置される。
圧縮機構(40)は、固定スクロール(60)と、可動スクロール(70)と、を備える。固定スクロール(60)は、ハウジング(50)の上面に固定される。可動スクロール(70)は、固定スクロール(60)とハウジング(50)との間に配置される。
固定スクロール(60)は、固定側鏡板(61)と、固定側ラップ(62)と、外周壁(63)と、を有する。外周壁(63)は、略筒状に形成される。外周壁(63)は、固定側鏡板(61)の正面(図2における下面)の外縁に立設する。
固定側ラップ(62)は、渦巻き状に形成される。固定側ラップ(62)は、固定側鏡板(61)における外周壁(63)の内部に立設する。
固定側鏡板(61)は、外周側に位置して固定側ラップ(62)と連続的に形成される。固定側ラップ(62)の先端面と外周壁(63)の先端面とは略面一に形成される。固定スクロール(60)は、ハウジング(50)に固定される。
可動スクロール(70)は、可動側鏡板(71)と、可動側ラップ(72)と、ボス部(73)と、を有する。可動側ラップ(72)は、渦巻き状に形成される。可動側ラップ(72)は、可動側鏡板(71)の上面に形成される。可動側ラップ(72)は、固定側ラップ(62)に噛み合う。
ボス部(73)は、可動側鏡板(71)の下面中心部に形成される。ボス部(73)には、駆動軸(11)の偏心部(15)が挿入され、駆動軸(11)が連結される。
ハウジング(50)の上部には、オルダム継手(45)が設けられる。オルダム継手(45)は、可動スクロール(70)が自転するのを阻止している。オルダム継手(45)には、キー(46)が設けられる。キー(46)は、可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の下面側に突出する。可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の下面には、キー溝(47)が形成される。キー溝(47)には、オルダム継手(45)のキー(46)が摺動可能に嵌合される。
なお、図示は省略するが、オルダム継手(45)のハウジング(50)側にもキーが設けられており、ハウジング(50)側のキーが、ハウジング(50)のキー溝(図示省略)に摺動可能に嵌合される。
圧縮機構(40)は、冷媒が流入する流体室(S)を有する。流体室(S)は、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間に形成される。可動スクロール(70)は、可動側ラップ(72)が固定スクロール(60)の固定側ラップ(62)に噛み合うように配設される。ここで、固定スクロール(60)の外周壁(63)の下面が、可動スクロール(70)に対する対向面となる。また、可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)の上面が、固定スクロール(60)に対する対向面となる。
固定スクロール(60)の外周壁(63)には、吸入ポート(64)が形成される。吸入ポート(64)は、固定側ラップ(62)の巻き終わり付近に開口する。吸入ポート(64)には、吸入管(12)の下流端が接続される。
固定スクロール(60)の固定側鏡板(61)の中央には、吐出口(65)が形成される。固定スクロール(60)の固定側鏡板(61)の上面には、吐出口(65)が開口する。吐出口(65)から吐出された高圧のガス冷媒は、ハウジング(50)に形成された通路(図示省略)を介して、ハウジング(50)よりも下方で且つモータ(30)よりも上方の上方空間(24)に流出する。
駆動軸(11)の内部には、給油路(16)が形成される。給油路(16)は、駆動軸(11)の下端から上端に亘って上下方向に延びる。駆動軸(11)の下端部は、ポンプ(23)に接続される。ポンプ(23)の下端部は、油溜まり部(21)に浸漬される。ポンプ(23)は、駆動軸(11)の回転に伴って油溜まり部(21)から潤滑油を吸い上げ、給油路(16)に搬送する。給油路(16)は、油溜まり部(21)の潤滑油を、下部軸受(22)と駆動軸(11)との摺動面、及び上部軸受(51)と駆動軸(11)との摺動面に供給するとともに、ボス部(73)と駆動軸(11)との摺動面に供給する。給油路(16)は、駆動軸(11)の上端面に開口し、潤滑油を駆動軸(11)の上方に供給する。
ハウジング(50)の凹部(53)は、可動スクロール(70)のボス部(73)の内部を介して駆動軸(11)の給油路(16)に連通している。凹部(53)には、高圧の潤滑油が供給されることで、圧縮機構(40)の吐出圧力に相当する高圧が作用する。可動スクロール(70)は、凹部(53)の高圧によって、固定スクロール(60)に押し付けられる。
ハウジング(50)及び固定スクロール(60)の内部には、油通路(55)が形成される。油通路(55)の流入端は、ハウジング(50)の凹部(53)に連通している。油通路(55)の流出端は、固定スクロール(60)の対向面に開口している。油通路(55)は、凹部(53)内の高圧の潤滑油を、可動スクロール(70)の可動側鏡板(71)と固定スクロール(60)の外周壁(63)との対向面に供給する。
ハウジング(50)には、排油通路(52)が設けられる。排油通路(52)は、凹部(53)に流れ込んだ潤滑油をハウジング(50)外部に排油するための通路である。排油通路(52)の上流端は、凹部(53)に連通している。排油通路(52)の下流側には、油戻し部材(56)が配設される。
油戻し部材(56)は、凹部(53)から排油通路(52)に向かって排出された潤滑油を下方に向かって導く。油戻し部材(56)の下方には、案内板(57)が配設される。
案内板(57)は、油戻し部材(56)から排出された潤滑油を、モータ(30)の油戻し通路(35)に導く。案内板(57)は、上方から下方に向かって開口幅が狭くなるテーパー状に屈曲した板材で形成される。案内板(57)の上部には、油戻し部材(56)の下部が挿入される。案内板(57)の下部は、ケーシング(20)とモータ(30)のコイル部との隙間、及び油戻し通路(35)の隙間を通るように延びる。
〈油上り率の低減について〉
ところで、上方空間(24)に流出した冷媒の一部は、モータ(30)のコアカット部(33)に流入し、ケーシング(20)の内周面に沿って下方に流れ、モータ(30)よりも下方で且つ下部軸受(22)よりも上方の下方空間(25)へ流出する。
このとき、油溜まり部(21)に貯留している潤滑油に対して冷媒が吹き付けられた場合、油溜まり部(21)の潤滑油を巻き上げてしまい、冷媒とともに吐出管(13)からケーシング(20)外部に流出して、油上り率が増加してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、モータ(30)のコアカット部(33)を通る冷媒によって、油溜まり部(21)に貯留された潤滑油が巻き上げられるのを抑える構成としている。
具体的に、図3及び図4に示すように、ステータ(31)よりも下方の下方空間(25)には、仕切部材(80)が配設される。仕切部材(80)は、下方空間(25)を、第1空間(26)と、第2空間(27)と、に仕切る。
第1空間(26)は、ケーシング(20)の底部で油が貯留する油溜まり部(21)を含む空間である。第2空間(27)は、第1空間(26)よりも上方でコアカット部(33)を通過した冷媒が流入する空間である。
仕切部材(80)は、底面部(81)と、側壁部(82)と、仕切壁部(83)と、を有する。底面部(81)は、リング状の板材で形成される。底面部(81)は、下部軸受(22)の上面に載置される。底面部(81)には、流出路(85)が形成される。流出路(85)は、第2空間(27)内で冷媒から分離して油滴(100)となった潤滑油を、第1空間(26)に流出させる。流出路(85)は、周方向に延びる長孔状に形成される。流出路(85)は、周方向に間隔をあけて複数設けられる。
側壁部(82)は、底面部(81)の外周縁から径方向外側に向かって斜め上方に傾斜して延びる。側壁部(82)の上端部は、ステータ(31)の軸方向から見て、コアカット部(33)と重なり合う位置まで延びる。側壁部(82)の上端部は、ステータ(31)の下面に当接している。
なお、図4に示す例では、側壁部(82)の上端部は、ケーシング(20)の内周面に当接する位置まで延び、ステータ(31)の軸方向から見て、側壁部(82)の上端部がコアカット部(33)の全体に重なり合うようにしているが、この形態に限定するものではない。例えば、仕切部材(80)の寸法誤差や組み立て易さを考慮して、側壁部(82)の上端部とケーシング(20)の内周面との間に、若干の隙間が設けられていてもよい。
また、図4に示す例では、側壁部(82)の上端部をステータ(31)の下面に当接させているが、側壁部(82)の上端部をステータ(31)の下面から軸方向に離れて配置してもよい。
ステータ(31)の外周面には、軸方向に沿って延びる油戻し通路(35)が設けられる。仕切壁部(83)は、油戻し通路(35)と第2空間(27)とを仕切る。仕切壁部(83)は、ステータ(31)の径方向から見て、油戻し通路(35)に重なり合う位置まで延びる。
-運転動作-
スクロール圧縮機(10)の基本的な動作について説明する。図2において、モータ(30)を作動させると、ロータ(32)が固定された駆動軸(11)が回転駆動する。また、可動スクロール(70)は、オルダム継手(45)によって自転が阻止されているので、駆動軸(11)の軸心を中心に旋回運動する。
可動スクロール(70)が旋回運動すると、流体室(S)で冷媒が圧縮される。流体室(S)で圧縮された高圧のガス冷媒は、吐出口(65)から吐出され、ハウジング(50)に形成された通路(図示省略)を経由して上方空間(24)に流出する。
上方空間(24)に流出した冷媒の一部は、モータ(30)のコアカット部(33)に流入し、ケーシング(20)の内周面に沿って下方に流れ、仕切部材(80)の第2空間(27)へ流出する。第2空間(27)に流出した冷媒は、ロータ(32)に形成されたロータ孔(34)を通って上方空間(24)に向かって流れる。このような冷媒の流れによって、モータ(30)を冷却することができる。
第2空間(27)内では、冷媒に含まれる潤滑油が分離される。分離された潤滑油は、油滴(100)となって底面部(81)や側壁部(82)に付着する。側壁部(82)に付着した油滴(100)は、自重により、側壁部(82)の傾斜面に沿って流れる。油滴(100)は、底面部(81)の流出路(85)を通って第1空間(26)へ流出する。
このとき、コアカット部(33)を通過して側壁部(82)の傾斜面に沿って径方向外方から径方向内方に向かう冷媒の流れによって、油滴(100)の流出が促進される。これにより、底面部(81)と側壁部(82)との隅部に油滴(100)が滞留するのを抑えることができる。
上方空間(24)を流れる高圧のガス冷媒は、吐出管(13)を介して、ケーシング(20)の外部へ吐出される。
駆動軸(11)の回転に伴い、油溜まり部(21)の高圧の潤滑油は、ポンプ(23)によって吸い上げられて駆動軸(11)の給油路(16)を上方へ流れ、駆動軸(11)の偏心部(15)の上端の開口から可動スクロール(70)のボス部(73)の内部へ流出する。
ボス部(73)に供給された潤滑油は、駆動軸(11)の偏心部(15)とボス部(73)との隙間を介してハウジング(50)の凹部(53)へ流出する。これにより、ハウジング(50)の凹部(53)は、圧縮機構(40)の吐出圧力に相当する高圧となる。凹部(53)の高圧によって可動スクロール(70)が固定スクロール(60)に押し付けられる。
案内板(57)は、油戻し部材(56)から排出された潤滑油を、モータ(30)の油戻し通路(35)に導く。図4では、潤滑油の流れを白塗り矢印で示す。ここで、仕切部材(80)の仕切壁部(83)は、油戻し通路(35)と第2空間(27)とを仕切っている。そのため、油戻し通路(35)を通過する潤滑油が、仕切部材(80)の第2空間(27)に流入するのを抑えることができる。
-実施形態の効果-
本実施形態の特徴によれば、ステータ(31)のコアカット部(33)を通過した冷媒が、第1空間(26)に流入するのを抑えることで、第1空間(26)内の油を巻き上げることによる油上りの増加を抑えることができる。
また、仕切部材(80)の側壁部(82)を傾斜させた形状とし、冷媒から分離された油を側壁部(82)に沿って底面部(81)の中心に向かって流して流出路(85)から第1空間(26)に戻すことができる。
本実施形態の特徴によれば、仕切部材(80)の側壁部(82)とステータとの隙間を塞ぐことで、コアカット部(33)を通過した冷媒が第1空間(26)に流出するのを抑えることができる。
本実施形態の特徴によれば、ステータ(31)の油戻し通路(35)を通過した油が、第2空間(27)に流入するのを抑えることで、第2空間(27)内に流入した油を巻き上げることによる油上りの増加を抑えることができる。
本実施形態の特徴によれば、ステータ(31)の油戻し通路(35)に重なり合う位置まで仕切壁部(83)を延ばし、ステータ(31)と仕切壁部(83)との隙間を塞ぐことで、油戻し通路(35)を通過した油が第2空間(27)に流入するのを抑えることができる。
本実施形態の特徴によれば、回転式圧縮機(10)と、回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える。これにより、回転式圧縮機(10)を備えた冷凍装置(1)を提供できる。
-実施形態の変形例-
図5及び図6に示すように、仕切部材(80)は、スペーサ部(86)を有する。スペーサ部(86)は、底面部(81)から下方に立設する板状に形成される。スペーサ部(86)は、周方向に間隔をあけて3つ設けられる。
具体的に、下部軸受(22)は、周方向に間隔をあけて3つの支持脚(22a)を有する。スペーサ部(86)は、平面視で支持脚(22a)に重なり合う位置に設けられる。スペーサ部(86)は、下部軸受(22)の支持脚(22a)に載置される。
このような構成とすれば、仕切部材(80)の底面部(81)を、油溜まり部(21)の油面から離れて配置することができ、流出路(85)を通って第2空間(27)内に潤滑油が流入するのを抑えることができる。また、仕切部材(80)の底面部(81)と油溜まり部(21)の油面との間の空間において、冷媒が旋回するのをスペーサ部(86)で抑えることができる。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態及び変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。また、明細書及び特許請求の範囲の「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、回転式圧縮機及び冷凍装置について有用である。
1 冷凍装置
1a 冷媒回路
10 スクロール圧縮機(回転式圧縮機)
11 駆動軸
20 ケーシング
26 第1空間
27 第2空間
30 モータ
31 ステータ
33 コアカット部
35 油戻し通路
40 圧縮機構
80 仕切部材
81 底面部
82 側壁部
83 仕切壁部
85 流出路

Claims (5)

  1. ケーシング(20)と、前記ケーシング(20)内部に収容されて冷媒を圧縮する圧縮機構(40)と、前記圧縮機構(40)を駆動させる駆動軸(11)と、前記駆動軸(11)を回転させるモータ(30)と、を備えた回転式圧縮機であって、
    前記モータ(30)のステータ(31)の外周面には、軸方向に沿って延びるコアカット部(33)が設けられ、
    前記ステータ(31)よりも下方の空間を、前記ケーシング(20)の底部で油が貯留する第1空間(26)と、前記第1空間(26)よりも上方で前記コアカット部(33)を通過した冷媒が流入する第2空間(27)と、に仕切る仕切部材(80)を備え、
    前記仕切部材(80)は、底面部(81)と、前記底面部(81)の外周縁から径方向外側に向かって斜め上方に傾斜して延びる側壁部(82)と、を有し、
    前記底面部(81)には、前記第2空間(27)内で冷媒から分離した油を前記第1空間(26)に流出させる流出路(85)が設けられ、
    前記側壁部(82)の上端部は、前記ステータ(31)の軸方向から見て、前記コアカット部(33)と重なり合う位置まで延びる
    回転式圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記側壁部(82)の上端部は、前記ステータ(31)の下面に当接している
    回転式圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ステータ(31)の外周面には、軸方向に沿って延びる油戻し通路(35)が設けられ、
    前記仕切部材(80)は、前記油戻し通路(35)と前記第2空間(27)とを仕切る仕切壁部(83)を有する
    回転式圧縮機。
  4. 請求項3において、
    前記仕切壁部(83)は、前記ステータ(31)の径方向から見て、前記油戻し通路(35)に重なり合う位置まで延びる
    回転式圧縮機。
  5. 請求項1又は2の回転式圧縮機(10)と、
    前記回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える
    冷凍装置。
JP2022116150A 2022-07-21 2022-07-21 回転式圧縮機及び冷凍装置 Pending JP2024013789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022116150A JP2024013789A (ja) 2022-07-21 2022-07-21 回転式圧縮機及び冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022116150A JP2024013789A (ja) 2022-07-21 2022-07-21 回転式圧縮機及び冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024013789A true JP2024013789A (ja) 2024-02-01

Family

ID=89718337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022116150A Pending JP2024013789A (ja) 2022-07-21 2022-07-21 回転式圧縮機及び冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024013789A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6464006B2 (ja) 密閉形スクロール圧縮機及び冷凍空調装置
JPWO2018225155A1 (ja) スクロール圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2017053222A (ja) 密閉形スクロール圧縮機及び冷凍空調装置
JP7119812B2 (ja) 圧縮機
JP2024013789A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍装置
JPWO2019240134A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2005240676A (ja) 圧縮機および空気調和装置
WO2021085082A1 (ja) 圧縮機
JP6927279B2 (ja) 圧縮機
JP6137166B2 (ja) スクロール圧縮機および冷凍装置
JP2013238190A (ja) 圧縮機
JP7425380B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍装置
JP5493958B2 (ja) 圧縮機
JP2013238191A (ja) 圧縮機
JP7174288B1 (ja) スクロール圧縮機及び冷凍装置
JP2024002273A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍装置
JP6987295B1 (ja) スクロール圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6766913B2 (ja) スクロール圧縮機
JP7174287B1 (ja) スクロール圧縮機及び冷凍装置
US20240191712A1 (en) Scroll compressor and refrigeration device
WO2023074214A1 (ja) 圧縮機および冷凍装置
JP5304679B2 (ja) 圧縮機
WO2023074389A1 (ja) スクロール圧縮機及び冷凍装置
JP2018035750A (ja) スクロール圧縮機
JP2023005060A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍装置