JP7425168B1 - 複合構造体の構築方法 - Google Patents

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【課題】境界プレートを定位置に設置した後に、簡単に主筋を設置することができるようになる複合構造体の構築方法を提供する。【解決手段】鉄骨構造の鉄骨部11と鉄筋コンクリート構造のRC部12とによって形成される複合構造体の構築方法である。そして、鉄骨部を形成する鉄骨3を設置するとともに、鉄骨部とRC部との境界に境界プレート4を設置する工程と、RC部に配置する主筋のうちの少なくとも1本に対して、主筋5の端部に筒状のカプラ7を取り付けるとともに、カプラの端面が境界プレートに接触するように主筋を設置する工程と、鉄骨部の側から境界プレートの貫通穴に対して短鉄筋51を挿し込んで先端をカプラの中空に収容させるとともに固定する工程と、RC部の配筋完了後にコンクリートを充填する工程とを備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 2022年7月26日 一般財団法人日本建築総合試験所の性能証明技術一覧(検索)サイト(https://www.gbrc.or.jp/search/gijyutu.php?go_search=true&display_order=category_1&display_sort=desc&page=5)にて頒布
本発明は、鉄骨構造の鉄骨部と鉄筋コンクリート構造のRC部とによって形成される複合構造体の構築方法に関するものである。
梁の長スパン化を目的として梁を軽量化するに際して、中央部を自重の軽い鉄骨構造にし、柱や壁などに接合させる材端部のみ鉄筋コンクリート構造(RC構造)にした複合構造梁が知られている(特許文献1,2参照)。
このような複合構造梁の形式としては、特許文献1,2に開示されているような鉄骨の端部を鉄筋コンクリート構造の材端部に埋め込む埋込み形式と、特許文献3に開示されているような鉄骨を埋め込ませない非埋込み形式とがあり、鉄骨構造の鉄骨部と鉄筋コンクリート構造のRC部との境界に境界プレートが配置されることがある。
ここで、境界プレートを配置する場合は、鉄筋コンクリート構造の主筋と接合させるために、上記した特許文献1,2では、鋼製の境界プレートに主筋の端部を貫通させて、境界プレートの両側から主筋にナットを装着することで、境界プレートと主筋との接合を行っている。
境界プレートの貫通穴に主筋を通すためには、境界プレートの設置後に主筋を境界プレートの反対側に移動(バックスイング)させた後に貫通穴に端部を通すか、主筋の設置後に境界プレートを移動させて貫通穴に端部を通す作業が発生する。
特許第5597184号公報 特許第5985929号公報 特開2009-215748号公報
しかしながら、主筋を後方に移動させる場合は、長い主筋の取り扱いが煩雑となる上に、バックスイング用の充分なスペースが確保できないことも多く、仮受けを繰り返すなど施工の手間がかかる。また、境界プレートを移動させる場合も、鉄骨との位置関係を調整するために、重量の大きな鉄骨の移動が必要になるなど、施工の負担が大きくなる傾向にある。
そこで、本発明は、境界プレートを定位置に設置した後に、簡単に主筋を設置することができるようになる複合構造体の構築方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の複合構造体の構築方法は、鉄骨構造の鉄骨部と鉄筋コンクリート構造のRC部とによって形成される複合構造体の構築方法であって、前記鉄骨部を形成する鋼材を設置するとともに、前記鉄骨部と前記RC部との境界に境界プレートを設置する工程と、前記RC部に配置する主筋のうちの少なくとも1本に対して、前記主筋の端部に筒状の継手材を取り付けるとともに、前記継手材の端面が前記境界プレートに接触するように前記主筋を設置する工程と、前記鉄骨部の側から前記境界プレートの貫通穴に対して短材を挿し込んで、前記短材の先端を前記継手材の中空に収容させるとともに固定する工程と、前記RC部の配筋完了後にコンクリートを充填する工程とを備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明の複合構造体の構築方法は、先に定位置に設置された境界プレートに対して、端部に継手材が取り付けられた主筋を、継手材の端面が境界プレートに接触するように設置する。そして、鉄骨部の側から境界プレートの貫通穴に対して短材を挿し込んで、短材の先端を継手材の中空に収容させることで主筋を固定させる。
このように長くなることが多い主筋の端部を境界プレートの貫通穴に通す必要がなければ、境界プレートを定位置に設置した後であっても、簡単に主筋を設置することができるようになる。
本実施の形態の複合構造体の構築方法よって構築された複合構造梁の構成を示した説明図である。 地組みによる本実施の形態の複合構造体の構築方法の工程を示した説明図である。 地組みされた骨組みユニットの構成を示した説明図である。 梁柱構造物の骨組みが完成した状態を示した説明図である。 地階に構築される梁柱構造物の骨組みを示した説明図である。 短鉄筋を溶接で固定する場合の説明図である。 短材にロックボルトを使用した場合の説明図である。 複合構造梁の上側鉄筋に本実施の形態の複合構造体の構築方法を適用した構成を示した説明図である。 主筋の片側の端部にのみ本実施の形態の複合構造体の構築方法を適用した構成を示した説明図である。 鉄骨の端部を非埋込み形式にした場合の説明図である。
以下、本発明の実施の形態の複合構造体の構築方法ついて、図面を参照して説明する。図1は、複合構造体となる複合構造梁1及びそれが設けられる建築物としての梁柱構造物2の構成を説明する図である。
まず、梁柱構造物2の全体構成について説明する。この梁柱構造物2は、鉄筋コンクリート構造の間隔を置いて構築される柱21間に、複合構造梁1が水平に架け渡された構成となる。なお、図1では、柱21を挟んだ左右に複合構造梁1が図示されているだけだが、紙面直交方向に延伸する複合構造梁1や通常の鉄筋コンクリート造梁が設けられることもある。
この複合構造梁1は、柱21の側面に接合させるRC部12と、RC部12から梁中央に向けて延伸される鉄骨部11とによって長尺状に形成される。ここで、RC部12は鉄筋コンクリート構造であり、鉄骨部11は鉄骨構造となる。
鉄骨部11を形成する鉄骨3は、例えば一対の平行なフランジがウエブによって連結された鋼材である。例えば、H形鋼材、I形鋼材、溝形鋼材などが使用できる。以下では、H形鋼材によって形成される鉄骨3を適用する場合について説明する。
鉄骨部11は、図1に示すように鉄骨3の露出部に相当する。一方、鉄骨3の端部は、埋設部としてRC部12に埋め込まれる。よって、RC部12は、鉄骨3の埋設部が埋め込まれているため、詳細にいえば一部又は全部が鉄骨鉄筋コンクリート構造になり得る。
そして、鉄骨部11とRC部12との境界、換言するとRC部12の始端となる端面には、鋼製の境界プレート4が配置される。この境界プレート4は、鉄骨3の外周を囲繞するように配置される。例えば、境界プレート4は、RC部12の端面形状と略同じ長方形の鋼板の中央に、鉄骨3の外形に合わせた穴をくり抜くことによって形成される。
また、境界プレート4とそれに貫通させた鉄骨3とは、必要に応じて溶接によって接合される。溶接を行う場合は、例えば鉄骨3の全周に沿って行われる。なお、特許文献2に開示されているように、境界プレートと貫通させた鉄骨との間に隙間を形成し、力学的に一体化させないこともできる。
また、鉄骨の露出部と埋設部とを別々の鋼材によって形成する場合は、RC部12の端面形状と略同じ長方形の鋼板を境界プレートにして、その両側から露出部と埋設部となる鉄骨をそれぞれつき合わせて溶接接合させればよい。
RC部12に埋設される鉄骨3の終端は、図1の例では、柱21との接合部より少し梁中央側に配置される。そして、RC部12には、鉄骨3と略平行に主筋5,50が配置される。
ここで、主筋50は、図2,図3に示すように、境界プレート4の貫通穴に端部を貫通させる鉄筋で、境界プレート4の両側にロックナットなどのナット52,52を装着して固定させる主筋を指す。
これに対して本実施の形態で説明する主筋5は、後述するように端部を境界プレート4の貫通穴には貫通させない。但し、主筋5を配置する位置には、それに合わせて境界プレート4に貫通穴が穿孔されている。
主筋5,50の一部は、柱21の内部に埋設される。図1では、主筋5,50の中央部分を柱21の内部に埋設させる形態を図示している。要するに、柱21を挟んだ両側に一対となる境界プレート4,4が設置され、その境界プレート4,4間に主筋5,50が架け渡される。
RC部12に接合させる柱21は、鉛直方向に立設される複数の主筋と、その外周を囲むとともに鉛直方向に間隔を置いて複数設置されるせん断補強筋と、コンクリートとによって、四角柱状に成形される。
要するに、主筋5,50の柱21内に挿し込まれる部分は、柱21の主筋やせん断補強筋や直交する梁の主筋などに干渉しないように配置され、RC部12にも充填されるコンクリートによって一体化される。
続いて、本実施の形態の複合構造体の構築方法で使用する主筋5の詳細について説明する。この主筋5は、RC部12に配置する主筋のうちの少なくとも1本が該当する。図1では、複合構造梁1の下側の鉄筋を主筋5とし、上側の主筋50は、端部を境界プレート4に貫通させる公知の構造である。
本実施の形態で説明する主筋5の端部には、筒状の継手材となるカプラ7を取り付ける。カプラ7はロックナットよりも長い、例えば六角柱などの多角形筒状の部材で、内周面には、ねじ溝が設けられている。要するに、少なくとも端部にねじ溝が設けられた鉄筋やロックボルトなどをねじ込んで固定することができる。
図1に示した例では、対向する一対の境界プレート4,4の間隔より短い長さの主筋5の端部に対して、それぞれカプラ7を取り付けている。主筋5の端部は、例えばカプラ7の全長の半分以下の位置までねじ込まれる。
カプラ7の主筋5中央側には、必要に応じてロックナットなどのナット71が取り付けられる。ナット71の装着によって、カプラ7の緩みや位置ずれなどを防ぐことができる。そして、両端にカプラ7,7が取り付けられた主筋5と併せた長さが、境界プレート4,4間の距離に等しくなるように調整がされる。
一方、境界プレート4に端面を接触させたカプラ7の中空に、鉄骨部11の側から挿し込まれる短材としては、例えば外周面にねじ溝が設けられた短鉄筋51が適用できる。短鉄筋51は、境界プレート4の貫通穴から挿し込まれて、短鉄筋51の先端がカプラ7にねじ込まれる。すなわち、短鉄筋51の先端は、カプラ7の中空に収容されて固定される。
境界プレート4から鉄骨部11の中央側に突出された短鉄筋51の後端に対しては、ロックナットなどのナット52が装着される。図1では、ナット52を2段にして取り付けた例を図示している。
要するに、境界プレート4を挟んで短鉄筋51の一端には継手材であるカプラ7を取り付け、短鉄筋51の他端にはナット52を取り付け、カプラ7とナット52で境界プレート4を挟持させることによって、カプラ7を介して主筋5の先端を境界プレート4に固定する。
次に、本実施の形態の複合構造体の構築方法の工程について、図2-図4を参照しながら説明する。
本実施の形態では、地組みによって複合構造梁1の骨組みを製作する場合について説明する。
図2に示すように、地組みを行う製作ヤードでは、架台Dの上に所定の間隔を置いて、柱21を挟んで配置される一対の鉄骨3,3を設置する。そして、それぞれの鉄骨3に対しては、鉄骨部11とRC部12との境界となる位置に、境界プレート4を設置する。
ここで、図示した梁上側の主筋50のように、境界プレート4の貫通穴に対して、施工上の制限なく貫通させることができる箇所では、境界プレート4,4間の間隔より長い鉄筋を使用することができる。
境界プレート4,4間に架け渡された主筋50は、RC部12側に配置されたナット52によって位置が固定される。そして、主筋50にぶら下げられたせん断補強筋6や集中補強筋61は、この段階では、一方(図では左側)に寄せられている。ここで、せん断補強筋6及び集中補強筋61は、鉄骨3及び主筋5,50を囲むように、正面視長方形状に形成されている。
そして、バックスイング用の充分なスペースが確保できないなど施工上の制限のある箇所では、両端にカプラ7,7が取り付けられた主筋5を使用する。両端のカプラ7,7と主筋5とを併せた長さは、境界プレート4,4間の距離と同程度でしかないので、図の紙面奥行き方向など、境界プレート4,4間の範囲内での取り回しによって、主筋5を所定の位置に配置することができる。
図3は、カプラ7の端面が境界プレート4のRC部12側の面に接触するように主筋5が設置された状態を示している。主筋5を所定の位置に設置した後には、せん断補強筋6及び集中補強筋61を所定の位置に移動させる。
そして、鉄骨部11側から境界プレート4の貫通穴に対して短鉄筋51を挿し込んで、短鉄筋51の先端をカプラ7の中空にねじ込んで収容させる。短鉄筋51の鉄骨部11側に突出した後端に対しては、ナット52を装着する。これによって、主筋5の端部がカプラ7を介して境界プレート4に固定される。
このようにして地組みされた複合構造梁1の骨組みユニットは、クレーンで吊り上げられて、図4に示すように、柱21の鉄筋が組まれた所定の位置に据え付けられる。そして、柱21及びRC部12の配筋のすべてが完了した後に、柱21とRC部12となる範囲の型枠内にコンクリートを充填することで、梁柱構造物2を構築する。
一方、図5は、地階に構築される梁柱構造物2Aの骨組みを示した説明図である。この図に示した主筋5Aは、柱21に埋設される部分が直角に上方に曲げ上げられたL字形となっている。
このようにL字形をした主筋5Aは、柱21の配筋との干渉から回転させながらの配置が制限されるが、カプラ7の端面を境界プレート4に接触させるだけでよい主筋5Aの設置であれば、図の紙面奥行き方向からのアプローチなどのバックスイングを必要としない取り回しによって、簡単に所定の位置に設置することができる。
図6は、短鉄筋51を溶接で固定する場合の説明図である。上述した図1では、短鉄筋51の鉄骨部11側をナット52で固定したが、この例では、短鉄筋51の鉄骨部11側を溶接部53で固定している。溶接部53のように溶接で固定する場合は、短鉄筋51の突出長さを短くすることができる。
これらに対して、図7は、短材にロックボルト54を使用した場合の説明図である。ロックボルト54をカプラ7にねじ込む方法であれば、短材の設置と固定を一度に行うことができる。ロックボルト54を使用する場合は、境界プレート4とボルト頭部との間に、必要に応じてワッシャ541を介在させる。
以上においては、梁下側の鉄筋を主筋5とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示すように、複合構造梁1の上側鉄筋を、両端にカプラ7,7が取り付けられた主筋5とすることもできる。要するに、RC部12に配置する主筋のうちの少なくとも1本を主筋5とすればよい。
一方、図9は、主筋5Bの片側の端部にのみ本実施の形態の複合構造体の構築方法を適用した構成を示した説明図である。この主筋5Bは、図の左側の端部にはカプラ7が取り付けられ、カプラ7の端面を境界プレート4に接触させる構成となっているが、図の右側の端部は、境界プレート4の貫通穴を貫通し、境界プレート4を挟んだ両側がナット52,52で固定される構成となっている。
ここまで説明してきた複合構造梁1は、鉄骨3の端部を鉄筋コンクリート構造のRC部12に埋め込む埋込み形式であった。本実施の形態の複合構造体の構築方法は、鉄骨3Aの端部をRC部12に埋め込ませない非埋込み形式にも適用することができる。
図10は、鉄骨3Aの端部を非埋込み形式にした複合構造梁1Aの説明図である。この複合構造梁1Aでは、RC部12Aに鉄骨3Aの端部が埋め込まれないので配筋がしやすくなるが、このような場合でも、本実施の形態の両端にカプラ7,7が取り付けられた主筋5を使用することができる。
次に、本実施の形態の複合構造体の構築方法の作用について説明する。
このように構成された複合構造体の構築方法は、先に定位置に設置された境界プレート4に対して、端部に継手材となるカプラ7が取り付けられた主筋5(5A,5B)を、カプラ7の端面が境界プレート4に接触するように設置する。
そして、鉄骨部11の側から境界プレート4の貫通穴に対して短材となる短鉄筋51やロックボルト54を挿し込んで、短材の先端をカプラ7の中空に収容させることで主筋5を固定させる。
このように長くなることが多い主筋5の端部を境界プレート4の貫通穴に通す必要がなければ、境界プレート4を定位置に設置した後であっても、簡単に主筋5を設置することができるようになる。
すなわち、境界プレートの貫通穴に主筋を通すために、境界プレートの設置後に主筋を境界プレートの反対側に移動(バックスイング)させたり、主筋の設置後に境界プレートを移動させて貫通穴に端部を通したりといった手間がかかる作業を実施する必要がなく、施工性に優れている。
また、主筋を後方に移動させるバックスイング用の充分なスペースが確保できない場合にも、本実施の形態の複合構造体の構築方法であれば適用することができる。さらに、重量の大きな鉄骨を位置調整のために何度も移動させたり、仮受けを繰り返したりといった作業が必要なく、施工の負担を抑えることができる。
また、図6に示したように短鉄筋51の鉄骨部11側を溶接部53で固定することで短鉄筋51の突出長さを短くすることができれば、設備配管等の配置自由度が上がるなど、広くなった境界プレート4近傍のスペースを有効活用することができるようになる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、継手材としてねじ溝が設けられた多角形筒状のカプラ7を例に説明したが、これに限定されるものではなく、長ナットなどを継手材にすることもできる。また、外形についても、多角形筒状に限定されるものではなく、円筒状、紡錘状などであってもよい。
また、前記実施の形態では、主筋5及び短材となる短鉄筋51やロックボルト54をカプラ7にねじ込んで固定させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、主筋5や短材の端部を継手材に挿し込んで、隙間にグラウトや接着剤などを充填して接合させることもできる。
1,1A:複合構造梁(複合構造体)
11 :鉄骨部
12,12A:RC部
3,3A:鉄骨
4 :境界プレート
5,5A,5B:主筋
51 :短鉄筋(短材)
54 :ロックボルト(短材)
7 :カプラ(継手材)

Claims (4)

  1. 鉄骨構造の鉄骨部と鉄筋コンクリート構造のRC部とによって形成される複合構造体の構築方法であって、
    前記鉄骨部を形成する鋼材を設置するとともに、前記鉄骨部と前記RC部との境界に境界プレートを設置する工程と、
    前記RC部に配置する主筋のうちの少なくとも1本に対して、前記主筋の端部に筒状の継手材を取り付けるとともに、前記継手材の端面が前記境界プレートに接触するように前記主筋を設置する工程と、
    前記鉄骨部の側から前記境界プレートの貫通穴に対して短材を挿し込んで、前記短材の先端を前記継手材の中空に収容させるとともに固定する工程と、
    前記RC部の配筋完了後にコンクリートを充填する工程とを備えたことを特徴とする複合構造体の構築方法。
  2. 前記主筋の端部と前記継手材の内周面にはねじ溝が設けられていて、前記主筋の端部が前記継手材の中空にねじ込まれた状態で、前記主筋の設置が行われることを特徴とする請求項1に記載の複合構造体の構築方法。
  3. 対向する一対の前記境界プレートが設置されている場合には、両端に前記継手材が取り付けられた前記主筋と併せた長さが、前記境界プレート間の距離に等しくなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合構造体の構築方法。
  4. 前記継手材は、内周面にねじ溝が設けられた多角形筒状のカプラであって、前記短材の端部にもねじ溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合構造体の構築方法。
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