JP7423950B2 - 読取装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
光学的手段を用いた検出の場合、光を出射するセンサーと測定対象物である用紙との距離が離れることで、光の拡散により測定値にずれ(ばらつき)が生じる場合がある。そこで、光学的手段を用いた検出の場合、通紙する経路の上下方向の間隙を狭くすることで、センサーと用紙の距離を近づけ、測定値のずれを抑える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
用紙の位置又は用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部と対向して配置される対向部と、
前記読取部の読取面と、前記対向部の前記読取面に対向する対向面との間隙を変化させる間隙可変部と、
前記読取部による読み取りの有無により、前記間隙可変部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記読取部による読み取りを行わない場合、前記読取面と前記対向面との間隙が第1の間隙となるように前記間隙可変部を制御し、
前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが基準値未満であると判断した場合、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第1の間隙よりも短い第2の間隙となるように前記間隙可変部を制御して、用紙が搬送されている状態で前記読取部による読み取りを行い、
前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが基準値以上であると判断した場合、用紙の搬送を停止して、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第2の間隙よりも短く、前記読取面と前記対向面に用紙が接触した状態となる第3の間隙となるように前記間隙可変部を制御して、前記読取部による読み取りを行うことを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システム1の構成図である。画像形成システム1は、用紙に画像を形成する画像形成装置10と、画像形成装置10により画像が形成された用紙に断裁処理を施す後処理装置20と、を備えて構成されている。
画像形成装置10は、給紙部15、画像読取部16、画像形成部17、操作表示部18等を備える。
後処理装置20は、搬送路D1、断裁部26、センサー27、屑箱29、整合機構(斜行矯正部)30、ステアリング機構(斜行矯正部)40、読取機構50等を備える。
FD断裁部26a,26bは、用紙を搬送方向(Feed Direction)に沿って断裁するスリッターである。FD断裁部26aは、用紙の搬送方向と直交する方向における端部(奥側・手前側)を断裁する天地スリッターである。FD断裁部26bは、用紙の搬送方向と直交する方向に隣接する成果物同士の間の余白を断裁するドブ断ちスリッターを備える。
CD断裁部26cは、用紙を搬送方向と直交する方向(Cross Direction)に沿って断裁するギロチンカッターを備える。
ステアリング機構40は、例えば、用紙を挟持する一対の曲がり補正ローラーを備える。一対の曲がり補正ローラーは、用紙の搬送方向と直交する方向に沿って2つ備えられ、各々が個別に回転駆動可能に構成され、2つの一対の曲がり補正ローラーの回転速度の違いによって用紙を回転させるものである。なお、搬送中の用紙の曲がりを矯正するものであれば、これ以外にも公知の如何なる構成であっても良い。
なお、対向部52の対向面52aに開口部を形成した構成としても良い。この場合、開口部(空間)を有することで読取部51からの光が反射しないため、用紙以外の部分からの反射光を抑えることができ、反射光量の明暗差を大きくできるので用紙端部の位置を精度よく検出することが可能となる。
また、対向部52は、長尺な一つの部材として構成してもよいし、複数の分割した部材で構成されても良い。対向部52は、少なくとも、搬送される用紙の搬送方向に直交する幅方向の端部に対して重なるように配置される。この際、搬送される用紙の幅方向の長さから搬送路上のおおよその端部位置を特定し、少なくとも当該位置を含む所定の長さの領域に対向部52が配置されるように、対向部52を幅方向に移動させて位置調整することも可能である。
間隙可変部53は、例えば、駆動部(図示省略)により駆動する偏心カム53aと、偏心カム53aの動きに伴って動作するレバー53bと、対向部52を支持し、レバー53bの動きに伴って動作する支持部材53cと、を備えて構成される。
このため、偏心カム53aが回転することで、レバー53bが動作して支持部材53cに上方向又は下方向の力が付与され、対向部52が上方向又は下方向に動くこととなる。
なお、上記した間隙可変部53の構成は一例であり、対向部52を上下方向に動かすことができるものであれば、これ以外の如何なる構成も適用可能である。
「第1の間隙」は、読取部51の読取面51aと対向部52の対向面52aとの間隙の幅が、読取機構50の搬送方向上下流のガイド板の上下方向の幅以上となる間隙である。つまり、「第1の間隙」では、用紙搬送方向において対向部52に隣接して配される用紙ガイド(例えば、上流側の用紙ガイド)のガイド面に対して、対向部52の対向面52aが面一又は凹となる。
「第2の間隙」は、第1の間隙より狭く、読取部51の読取面51aと対向部52の対向面52aとの間隙の幅が、読取機構50の搬送方向上下流のガイド板の上下方向の幅未満となる間隙である。つまり、「第2の間隙」では、用紙搬送方向において対向部52に隣接して配される用紙ガイド(例えば、上流側の用紙ガイド)のガイド面に対して、対向部52の対向面52aが凸となる。また、「第2の間隙」は、間隙の幅から用紙の紙厚を除いた余剰幅が、紙厚に関わらず予め決められた設定値となるように、用紙条件(用紙の種類、坪量、紙厚など)に応じて調整される。
「第3の間隙」は、用紙の紙厚と略同一であり、読取部51の読取面51aと対向部52の対向面52aに用紙が接触した状態となる間隙である。
画像形成装置10は、制御部及び用紙制御部としてのCPU11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Unit)13、記憶部14、給紙部15、画像読取部16、画像形成部17、操作表示部18、通信I/F(InterFace)19等を備える。既に説明した機能部については、説明を省略する。
ROM12は、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、システムプログラム及びシステムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。
RAM13は、揮発性の半導体メモリー等により構成され、CPU11により実行される各種処理において、ROM12から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ、及び、パラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
通信I/F19は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、後処理装置20やPCとの間でデータの送受信を行う。
通信I/F28は、NICやモデム等で構成され、画像形成装置10との間でデータの送受信を行う。
次に、本実施の形態における動作について説明する。
図5は、後処理装置20により実行される用紙検出処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU21とROM22に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
なお、後処理装置20のCPU21は、通信I/F28を介して画像形成装置10から各種設定情報を受信し、後処理を行わない場合には、用紙検出処理を行う必要がないため、用紙(普通紙及び長尺紙のいずれであっても)を搬送路D1によりストレート搬送する。このとき、CPU21は、読取機構50の読取部51と対向部52の間隙を、図6(a)に示す「第1の間隙(L1)」として、用紙を搬送する。
そして、用紙の搬送方向の長さが基準値未満である場合、すなわち普通紙の場合(ステップS2:YES)、CPU21は、読取機構50の間隙を、図6(b)に示す「第2の間隙(L2)」として待機する(ステップS3)。用紙は、第2の間隙を通って搬送されていくこととなる。
次いで、CPU21は、読取機構50の間隙を、図6(a)に示す「第1の間隙(L1)」に戻して(ステップS6)、後処理に移行する(END)。
すなわち、ステップS2(YES)~ステップS6では、用紙(普通紙)は搬送が停止されることなく曲がりが矯正され、読取が行われる。なお、読み取りした読取結果(すなわち、CISで得られた用紙端部位置情報)に応じて、後処理部の調整(例えば、断裁部26のスリッターの位置の調整など)が行われるので、精度よく後処理を行うことが可能となる。この場合には、搬送が停止しないため生産性を落とすこともない。
また、ステップS2(NO)~ステップS13では、用紙(長尺紙)は搬送が停止されて、理論値に基づいて曲がりが矯正され、読取が行われる。そして、その読取結果(すなわち、CISで得られた用紙端部位置情報)に基づいて、再度曲がりが矯正される。このため、用紙の正確な位置合わせができるので、精度よく後処理を行うことが可能となる。
また、ステップS2(NO)~ステップS15では、読取に際して、読取部51の読取面51aと対向部52の対向面52aとの間隙は「第3の間隙」となる。このため、用紙と読取面51aの距離が近く、光の拡散により測定値にずれが生じるのを防止でき、より高精度な測定が可能となる。また、読取完了後は「第1の間隙」にして搬送が再開されることで、スクラッチ発生を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、用紙の位置又は用紙に形成された画像を読み取る読取部51と、読取部51と対向して配置される対向部52と、読取部51の読取面51a及び対向部52の対向面52aの間隙を変化させる間隙可変部53と、読取部51による読み取りの有無により、間隙可変部53を制御するCPU21と、を備える。
このため、読取部51の読取面51aと、対向部52の対向面52aとの間隙を制御できるので、読取時には間隙を狭めて検知精度を高めつつ、読取時以外では間隙を広げてスクラッチの発生を抑制することができる。
このため、読み取りを行わない場合には、読取部51の読取面51aと、対向部52の対向面52aとの間隙を広くできるので、搬送に伴うスクラッチが発生するのを防止することができる。
このため、用紙の搬送中に読み取りを行う場合には、読取部51の読取面51aと、対向部52の対向面52aとの間隙を狭くできるので、読取時の検知精度を高めることができる。
このため、用紙条件(紙種、厚み、坪量など)に関わらず、読取部51の読取面51aから測定対象の用紙の測定面まで一定距離が確保されるため、読み取り時のスクラッチの発生を抑制することができる。
このため、用紙の停止中に読み取りを行う場合には、読取部51の読取面51aと、対向部52の対向面52aに用紙を密着させることで間隙を極力狭くできるので、検知精度を高めることができる。すなわち、搬送に伴うスクラッチ発生の懸念がないため、間隙を最も狭めることで、測定値のばらつきを最小限に抑えることができる。
このため、読取部51による読み取りが完了した後には、読取部51の読取面51aと、対向部52の対向面52aとの間隙を広くできるので、搬送に伴うスクラッチの発生を抑制することができる。
このため、CISのどの位置に用紙端部がくるかわからないところ、対向部52が用紙幅方向の端部に対して重なることで検知精度を上げることができる。
このため、反射光量の明暗差で用紙の端部位置を検出するにあたって、用紙以外の部分の反射光量を抑えることができ、高精度な検出が可能となる。
このため、反射光量の明暗差で用紙の端部位置を検出するにあたって、入射光が反射しないため、用紙以外の部分の反射光量を抑えることができ、高精度な検出が可能となる。
このため、用紙に応じ、適した制御が可能となる。
以上、本発明を適用した好ましい実施形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
10 画像形成装置
11 CPU
20 後処理装置
21 CPU(制御部、用紙制御部)
30 整合機構(斜行矯正部)
31~35 整合部
40 ステアリング機構(斜行矯正部)
50 読取機構
51 読取部
51a 読取面
52 対向部
52a 対向面
53 間隙可変部
53a 偏心カム
53b レバー
53c 支持部材
D1 搬送路
D2 長尺紙搬送路
Claims (8)
- 用紙の位置又は用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部と対向して配置される対向部と、
前記読取部の読取面と、前記対向部の前記読取面に対向する対向面との間隙を変化させる間隙可変部と、
前記読取部による読み取りの有無により、前記間隙可変部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記読取部による読み取りを行わない場合、前記読取面と前記対向面との間隙が第1の間隙となるように前記間隙可変部を制御し、
前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが基準値未満であると判断した場合、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第1の間隙よりも短い第2の間隙となるように前記間隙可変部を制御して、用紙が搬送されている状態で前記読取部による読み取りを行い、
前記制御部は、用紙の搬送方向の長さが基準値以上であると判断した場合、用紙の搬送を停止して、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第2の間隙よりも短く、前記読取面と前記対向面に用紙が接触した状態となる第3の間隙となるように前記間隙可変部を制御して、前記読取部による読み取りを行うことを特徴とする読取装置。 - 前記制御部は、前記間隙可変部を制御して、前記読取部の前記読取面から測定対象の用紙の測定面までの距離が、紙種、坪量及び紙厚を含む用紙条件に応じた設定値となるように、前記第2の間隙を調節することを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
- 前記読取部による読み取りが完了した後、前記制御部は、前記間隙可変部を制御して、用紙搬送方向において前記対向部に隣接して配される用紙ガイドのガイド面に対して、前記第1の間隙とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の読取装置。
- 前記対向部は、搬送される用紙の搬送方向に直交する幅方向の端部に対して重なるように配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の読取装置。
- 前記対向部の前記対向面は、黒色であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の読取装置。
- 前記対向部の前記対向面は、開口部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の読取装置。
- 用紙の位置又は用紙に形成された画像を読み取る読取部と、
前記読取部と対向して配置される対向部と、
前記読取部の読取面と、前記対向部の前記読取面に対向する対向面との間隙を変化させる間隙可変部と、
前記読取部による読み取りの有無により、前記間隙可変部を制御する制御部と、
搬送される用紙の斜行を矯正する複数の異なる斜行矯正部と、
使用する斜行矯正部に応じて、用紙を搬送した状態で前記読取部による読み取りを行うか、用紙を停止した状態で前記読取部による読み取りを行うかを切り替える用紙制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記読取部による読み取りを行わない場合、前記読取面と前記対向面との間隙が第1の間隙となるように前記間隙可変部を制御し、
前記制御部は、用紙が搬送されている状態で前記読取部による読み取りを行う場合、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第1の間隙よりも短い第2の間隙となるように前記間隙可変部を制御し、
前記制御部は、用紙の搬送が停止されている状態で前記読取部による読み取りを行う場合、前記読取面と前記対向面との間隙が前記第2の間隙よりも短く、前記読取面と前記対向面に用紙が接触した状態となる第3の間隙となるように前記間隙可変部を制御し、
前記斜行矯正部は、前記読取部よりも搬送方向上流側に設けられた複数の整合部を備える整合機構と、前記読取部よりも搬送方向下流側に設けられたステアリング機構であり、
前記用紙制御部は、前記整合機構で用紙の斜行を矯正する場合は用紙を停止して、前記ステアリング機構で用紙の斜行を矯正する場合は用紙を搬送する読取装置を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 前記用紙制御部は、用紙の搬送方向の長さに応じて使用する斜行矯正部を選択することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
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JP2021054608A (ja) | 後処理装置及び画像形成システム |
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