JP7422578B2 - 便器装置 - Google Patents

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本開示は、便器装置に関する。
水洗式便器装置では、便鉢内に洗浄水が溜められている。このような水洗式便器装置では、使用時、尿が洗浄水に着水する際に液の飛沫が生じる場合がある。水洗式便器装置の使用時の液飛沫を低減するため、特許文献1には、洗剤タンクを設け、洗剤タンクから供給される洗剤を含む洗浄水を便鉢に溜めることにより便鉢内の洗浄水の水面に泡を発生させた便器装置が開示されている。液体タンクに洗剤を補充するとき、洗剤タンクの洗剤出入部を洗剤供給路の接続口から抜き取る。このとき、洗剤供給経路内に残っている洗剤が接続口から液垂れする。液垂れした洗剤がタンクホルダーを経て便器内部に浸入すると、錆や腐食の原因となる場合がある。これに対し、特許文献1に開示の便器装置では、垂れた洗剤をタンクホルダーの底面部に誘導後、流出路により便器の下端部の外側に向けて流出させる構造が形成されている。
特開2011-94329号公報
特許文献1の便器装置は、流出路から流出した洗剤および誘導経路内の清掃が必要であり、清掃に手間を要していた。
上記事情を踏まえ、本開示は、液体タンクの収納部の清掃作業の負担が軽減可能な便器装置を提供することを目的とする。
本開示に係る便器装置は、便鉢を有する便器本体と、前記便器本体に設けられ、機能部品が設けられる機能部と、前記便鉢に供給する液体が貯められ、前記液体を前記便鉢に供給する供給部が設けられる液体タンクと、前記機能部に設けられ、前記液体タンクが収納されるタンク収納部を有し、前記液体タンクを着脱可能に収納する液体タンクケースと、前記液体タンクケースに設けられ、前記供給部と接続される接続部と、前記供給部が配置される接続室と、を備え、前記接続室の底部に、前記供給部の液体供給路外に垂れた前記液体を溜める液受け部を備え、前記液受け部は、前記接続室の底部から上方に突出して形成された堰部を備え、前記接続室と前記タンク収納部とが連通する開口部が前記タンク収納部の上部に形成されており、前記堰部は、前記開口部から離れた位置に前記開口部の開口縁に沿う方向に延びている。
一実施形態に係る便器装置の斜視図。 一実施形態に係る便器装置の平面図。 一実施形態の液体タンクの斜視図。 一実施形態のベースプレートの斜視図。 一実施形態のベースプレートの斜視図。 一実施形態の液体タンクケースの斜視図。 一実施形態の液体タンクおよび液体タンクケースの縦断面図。 一実施形態の液体タンクケースの斜視図。 一実施形態の液体タンクケースの縦断面図。 変形例の液体タンクケースの縦断面図。 変形例の液体タンクケースの縦断面図。 変形例の液体タンクケースの平面図。 変形例の液体タンクケースの斜視図。 変形例の液体タンクケースの縦断面図。 変形例の液体タンクケースの斜視図。
以下、一実施形態に係る便器装置200について図面を参照して説明する。図面において、同一および類似の何れかの部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。以下の説明では、特に断らない限り、便器装置200が設置される床部から鉛直に延びる方向を縦方向Hと称する。縦方向Hに直交する一方向を幅方向Wと称する。縦方向H及び幅方向Wに直交する方向を前後方向Dと称する。前後方向Dは、便器装置200の使用者が便座に着座して向く方向を前方Fと称し、前方Fの逆方向で使用者の背側を後方Rと称する。
図2では、第一カバー105の図示を省略している。図1および図2に示すように、便器装置200は、便器本体101と、便座装置100と、を備える洋式便器装置である。便器本体101は、前部に便鉢102が設けられている。図2に示すように、便器本体101の後部内に例えば、エゼクタ174及び不図示のポンプ等の機能部品が設置されている。便器装置200は、外部の水源から便鉢102に便器洗浄水を供給する給水経路110を有する。
便器本体101の上部に、便座装置100が取り付けられる。便座装置100は、便座103、便蓋104、および機能部150を備える。便鉢102の上部に便座103および便蓋104が配置されている。便座103および便蓋104は、便鉢102の上方で回動可能に構成されている。便鉢102の後方の上部に機能部150が設置される。機能部150には、各種機能部品が設けられる。
便座装置100は、便鉢102内に溜められたボウル洗浄水の水面に泡を発生させる泡機能を備える。機能部150に液体タンク2を備える。便鉢102への給水経路110に液体タンク2から液体が供給可能に構成されている。本実施形態では、液体タンク2のタンク本体25に溜められる液体が洗剤である例を示す。ポンプの駆動力により、タンク本体25内に溜められた洗剤がエゼクタ174に供給される。エゼクタ174は、洗剤、水および空気を混合し、微細気泡を含む混合液を生成する。生成された混合液が便鉢102に供給される結果、便鉢102に溜まる水の水面に微細気泡が発生する。
機能部150には、上記泡機能の他に、局部洗浄装置、脱臭装置、温風乾燥装置等、公知の装置が取り付けられていてもよい。
図3に示すように、液体タンク2は、タンク本体25と、供給管22と、管保持体23と、レバー24とを備える。液体タンク2は、機能部150内に着脱可能に取り付けられる。液体タンク2は、タンク本体25内に液体の洗剤が溜められ、洗剤が供給管22を通じて、機能部150のエゼクタ174へと供給可能に構成されている。供給管22は、供給部に対応する。
タンク本体25は、縦方向Hに長い立体形状を有する容器である。タンク本体25の上面50に供給管22、管保持体23、およびレバー24が設けられている。タンク本体25は、上部に被支持部253が形成されている。被支持部253は、機能部150への収納時、液体タンクケース10の上部と接触し、タンク本体25が液体タンクケース10に支持される部分である。被支持部253は、タンク本体25の側面251から外方に突出して形成されている。被支持部253の下面254は略水平方向に沿う平面である。収納時、被支持部253の下面254は、被支持面として液体タンクケース10と接触する。
タンク本体25の上面50に抽出口28が形成されている。抽出口28に管保持体23が取り付けられている。管保持体23は、タンク本体25内に収納される図示略の内チューブ、およびタンク本体25外に設けられる供給管22を保持する部材である。管保持体23は、連結部231と、挿通管232と、ガイド溝233とを備える。
連結部231は抽出口28と連結される。連結部231の下部に内チューブが設けられている。本実施形態では、内チューブは、管保持体23と一体に形成されている。内チューブは、連結部231からタンク本体25の底部まで下方に延びている長尺な管である。
挿通管232は、連結部231の上部から横方向に延びて設けられている管状部材である。挿通管232には、供給管22が挿通可能な管路が形成されている。挿通管232の第一端234が連結部231に連結され、第二端235がタンク本体25の上面50の外周縁部の上方に位置する。挿通管232の第二端235の先端開口236は横方向に開口している。第二端235は、平面視においてタンク本体25の外郭よりも内側に位置する。
挿通管232の側面にはガイド溝233が形成されている。ガイド溝233は、挿通管232の側壁を貫通して形成されている。ガイド溝233は、挿通管232の中心軸O1に対して傾斜する方向に延びている。ガイド溝233には傾斜部237が形成されている。傾斜部237は、挿通管232の中心軸O1に対して傾斜している。
供給管22は、挿通管232に挿通され、連結部231内で内チューブと連通している長尺な管である。供給管22は、便器装置200に備えるエゼクタ174とタンク本体25とを接続する。供給管22の吐出端221には吐出口222が形成されている。供給管22の吐出端221は、挿通管232の先端開口236の近傍に配置されている。供給管22は挿通管232の中心軸O1に沿って挿通されている。
供給管22の外面にレバー24が固定されている。レバー24は、供給管22の管保持体23に対する進退操作を行う操作部材である。レバー24は、供給管22の中心軸に対して傾斜して設けられている。レバー24をガイド溝233に沿って移動させると、供給管22が挿通管232に対して中心軸O1に沿って進退する。
タンク本体25の上面50に注入口261が形成されている。注入口261は注入蓋26により開閉可能に閉じられている。注入口261は、タンク本体25内に液体を注入するための開口である。タンク本体25内に液体を注入する際、注入蓋26が外される。液体タンク2が機能部150に取り付けられているときは、注入口261は注入蓋26で閉じられている。
図4は、液体タンク2が機能部150に取り付けられた状態を示している。図5は、液体タンク2が機能部150から取り外された状態を示している。図4および図5に示すように、機能部150は、ベースプレート107に各種機能部品が取り付けられて構成されている。
図1および図2に示すように、機能部150には、第二カバー106が取り付けられる。第二カバー106は、ベースプレート107、機能部品の上部および側部を覆う。機能部150は、第一カバー105で上部が覆われて構成されている。図2から図4に示すように、ベースプレート107には、液体タンクケース10を備える。以下、液体タンクケースは、「タンクケース10」と記載する。タンクケース10はエゼクタ174の上方に配置されている。図2に示すように、第二カバー106の上面108には、液体タンク2用の収納開口109が開口している。第二カバー106の上面108には、収納開口109の他、各種機能部品が配置される複数の開口部が形成され、蓋で塞がれている。タンクケース10は、上部が覆われず、第一カバー105を開けると、液体タンク2の上部が露出する。
タンクケース10は、液体タンク2を収納するケースである。タンクケース10は、上部品8と、下部品5とを備える。下部品5はベースプレート107と一体に形成されている。下部品5の上部に、上部品8が固定されている。
図9に示すように、下部品5は、側壁51と、底部52とを有する。下部品5は有底部品である。下部品5は、側壁51と底部52とにより凹部53が形成されている。凹部53内にタンク本体25の下部が収納される。ベースプレート107の上面であり、下部品5の上部開口54の外縁部に、固定部55が形成されている。固定部55には、上部品8がねじ90で固定されている。凹部53はタンク収納部に対応する。
図5、図6および図9に示すように、上部品8の下端部に複数の被固定部88を備える。各被固定部88は上部品8から横方向に延びる下面881を有する。各被固定部88には、縦方向Hに貫通するビス孔901を有する。上部品8の各被固定部88がベースプレート107の各固定部55にねじ90により固定される。図9に示すように、上部品8がベースプレート107に固定されると、上部品8と下部品5とが縦方向Hに沿って中空部を形成し、タンクケース10が構成される。
上部品8は、縦方向Hの上下に開口する略筒形状の部材である。図6に示すように、上部品8は、接続室4と、供給管固定部87と、タンク収納部81と、支持部89とを有する。上部品8の壁部82の内面は、タンク本体25の上部の外形と相似形状を有する。タンク収納部81は、壁部82で囲まれて形成されている。筒形状の中空部であるタンク収納部81内にタンク本体25の上部が収納される。
タンク収納部81の内側には、支持部89が形成されている。支持部89は、上部品8の内面から横方向に延びる面である。支持部89は、上部品8の内面の対向する位置に2箇所設けられている。支持部89は、タンク本体25の被支持部253が接触してタンク本体25を支持する部分である。
上部品8における供給管固定部87が設けられた側面には、上方に開口する切り欠き部86が形成されている。切り欠き部86は、回動するレバー24が配置可能に構成されている。
図5及び図6に示すように、上部品8の上部には接続室4が形成されている。接続室4は、液体タンク2がタンクケース10内に収納されたとき、管保持体23の下流端部および供給管22が収納される。接続室4は、上部品8の外方に突出して設けられている。接続室4は、タンク収納部81の上部と隣接して設けられている。接続室4は、タンク収納部81に開口する開口部42が形成されている。接続室4は、底部41と、側壁43,44,45とを有する。側壁43,44,45は、開口部42を除く三方を囲むように設けられている。図示例では、底部41が平面視略矩形状であり、側壁43,44,45は開口部42を除く底部41の三辺から上方に延びている。開口部42の両側に対向する一対の側壁を第二側壁44および第三側壁45と記載し、第二側壁44と第三側壁45との間を接続する側壁を第一側壁43と記載する。第一側壁43側には、供給管固定部87が設けられている。第二側壁44は、切り欠き部86側の側壁である。第三側壁45は、第二側壁44に対向し、切り欠き部86とは反対側の側壁である。
上部品8の上部には、供給管固定部87を備える。供給管固定部87は接続室4に隣接して設けられている。供給管固定部87は、接続室4の外方に突出して設けられている。供給管固定部87は接続部に対応する。供給管固定部87とタンク収納部81との間に接続室4が設けられている。接続室4とタンク収納部81とは連通している。
図9に示すように、供給管固定部87には、連結管872が固定されている。連結管872は、液体タンク2の供給管22と、エゼクタ174とを接続する管状部材である。連結管872の挿通孔871が接続室4側に開口している。連結管872は、挿通孔871から管路が下方に曲折している。図9および図10に示すように、供給管固定部87には、縦方向Hに貫通する貫通孔874が形成されている。貫通孔874内に連結管872が挿通されている。連結管872の下端開口は、貫通孔874から下方に突出し、樹脂製の連結部品875に接続されている。連結部品875は、接続チューブ171に接続されている。接続チューブ171の下流端は不図示のポンプに接続されている。ポンプはエゼクタ174に接続されている。供給管固定部87の上部には、管カバー873がねじ90で固定されている。管カバー873は、供給管固定部87の上部を覆っている。連結管872の上部は、管カバー873と一体に形成されている。
挿通孔871に液体タンク2の供給管22が着脱可能に連結される。供給管22は、連結管872、連結部品875、接続チューブ171、およびポンプを介してエゼクタ174に接続される。図6に示すように、挿通孔871は、第一側壁43における中央部よりも第二側壁44側に配置されている。
底部41には、液受け部6を備える。液受け部6は、液体タンク2をタンク収納部81から取り外すために、供給管固定部87の挿通孔871から供給管22を抜く時に供給管22から外部に垂れた液体を一時的に溜める部位である。液受け部6は、底部41の第一側壁43側に形成されている。
底部41上に堰部7が設けられている。堰部7は、底部41上に、上方に突出して形成されている。堰部7は、開口部42の開口縁421から第一側壁43側に離れた位置において、開口部42の開口縁421と略平行に形成されている。堰部7の第一端71は、第二側壁44に接続されている。堰部7は、第一端71から第三側壁45に向かって延びている。堰部7の第二端72は、第三側壁45から離れている。堰部7の長さは、開口部42の開口幅より短い。堰部7の長さは、挿通孔871の直径より長い。堰部7の第二端72は、挿通孔871よりも第三側壁45側に位置する。この結果、挿通孔871から垂れた漏洩液を液受け部6で受けることができる。
図8に示すように、液受け部6は、第一側壁43と堰部7と第二側壁44とで囲まれた領域で構成されている。図6および図7に示すように、液受け部6は、挿通孔871の下方に設けられている。
堰部7の第二端72と第三側壁45との間は流出部61を構成する。流出部61は、液受け部6に漏洩液が多く溜まった場合に、漏洩液が流れ出る流路である。流出部61は、底部41と同じ高さまたは底部41より低い。流出部61は、挿通孔871の下方からずれた位置に形成されている。液受け部6内に溜まった漏洩液が流れ出る場所が開口部42の開口幅より短いため、挿通孔871から垂れた漏洩液を一旦液受け部6に溜めることができる。液受け部6に漏洩液が満多く溜まった場合に流出部61に誘導される。この結果、漏洩液が少量の場合は漏洩液が液受け部6に溜まり、液受け部6に多量の漏洩液が溜まった場合は、流出部61から垂れる。したがって、開口部42全域から漏洩液が垂れる場合に比べて、タンクケース10内に漏洩液が付着する面積を抑えられ、清掃の手間を軽減できる。
底部41には、ガイド突部3が設けられている。ガイド突部3は、堰部7の第二端72から開口縁421まで、底部41から突出して形成されている。ガイド突部3により流出部が区画されている。したがって、開口部42の全域に漏洩液が垂れることを防止できる。
上部品8の壁部82の内面には、縦ガイド突部31が形成されている。縦ガイド突部31は、ガイド突部3と連続して下方に延びて形成されている。縦ガイド突部31は、上部品8の壁部82に垂れた漏洩液の拡散を防ぐ堰として機能する。縦ガイド突部31は、壁部82の上端から下端迄設けられている。図7に示すように、上部品8の壁部82の下端は、下部品5の側壁51の上端511と同面上に配置されている。このため、漏洩液は、下部品5の外側に流出することなく、縦ガイド突部31に沿って下方に垂れる。縦ガイド突部31により区切られた側壁51の面を縦流出部63と称する。
縦ガイド突部31が突部3と連続して設けられている構成は一例であり、必須の構成ではない。例えば、縦ガイド突部31が突部3から離れた位置に設けられていてもよい。例えば、突部3を備えず、堰部7および縦ガイド突部31が設けられていてもよい。
図8に示すように、側壁51上端間の角部には、平面視略三角形であり、側壁51の上端と同じ高さで横方向に沿う上端面58が形成されている。下部品5の側壁51間の角部には、上端面58から下方に傾斜する傾斜面57が形成されている。
縦流出部63の下方に、上端面58および傾斜面57が設けられている。縦流出部63に沿って垂れた漏洩液は、上端面58および傾斜面57に沿って下方に垂れる。上端面58および傾斜面57が設けられる結果、例えば、大量の漏洩液が流出した場合に、上端面58の下端に到達した漏洩液が、上端面58および傾斜面57に誘導される。したがって、上部品8と下部品5との接触部分の隙間に漏洩液が浸入することを防止できる。
次に、便器装置200の使用態様について説明する。液体タンク2をタンクケース10内に収納するとき、供給管22の向きを接続室4に合わせ、タンク本体25をタンクケース10の上方からタンク収納部81内に挿入する。タンク本体25の被支持部253の下面254がタンク収納部81の支持部89に支持されると、供給管22と挿通孔871とが同軸配置される。供給管22を接続室4内に配置し、レバー24を移動させて供給管22を管保持体23から突出させ、吐出端221を挿通孔871に挿入すると、供給管22と連結管872とが連結される。供給管22と連結管872とが連結されると、ポンプにより液体タンク2からエゼクタ174に液体が供給可能な状態となる。
液体タンク2をタンクケース10から取り外すとき、レバー24を取り付け時と逆方向に移動させて供給管22を管保持体23内に後退させると、供給管22と連結管872との接続が解除される。この後、液体タンク2はタンクケース10から取り外すことができる。供給管22が挿通孔871から外されるとき、供給管22および連結管872には、液体が残留している。このため、供給管22が挿通孔871から外されたとき、連結管872内に残留している液体が挿通孔871から流れ出る場合がある。
挿通孔871から流出した漏洩液は、重力により下方に垂れ、第一側壁43に沿って底部41の液受け部6に到達する。液受け部6に到達した漏洩液は、堰部7により堰き止められる。液体が洗剤である場合、例えば、水等に比べて液体の粘度が高いため、漏洩液が少量のときは液受け部6内に滞留し易い。この段階では、液受け部6のみを清掃すればよい。液受け部6内の漏洩液の量が増えて漏洩液が流出部61側に達すると、漏洩液は、上部品8の壁部82に沿って下方に垂れる。このとき、ガイド突部3および縦ガイド突部31により、漏洩液の流路が、開口部42の開口幅に対して狭い範囲に制限される。漏洩液が上部品8の下端に到達すると、上端面58および傾斜面57を伝って漏洩液が凹部53内に溜まる。下部品5は有底形状であるため、漏洩液が下部品5内に達した場合でも、タンクケース10外に流出しない。そのため、ユーザは、タンクケース10内部を清掃すれば足りる。
第二カバー106の上面に液体タンク2の収納開口109が開口している。収納開口109の開口縁に沿って、タンクケース10が配置されている。タンクケース10は、機能部150の第一カバー105を取り外すと上方に開口する。そのため、上述のように液体タンク2を取り外すと、タンクケース10の内部が露出する。この状態でユーザが漏洩液を拭き取る。
実施形態に係る便器装置によれば、簡易な構成で、液体タンク2の漏洩液の付着領域を制限し、清掃の負担を軽減できる。漏洩液がタンクケース10外に浸入し難いため、清掃対象領域がタンクケース10内となる。タンクケース10内は、液体タンク2を着脱する作業時に露出する部分であるため、ユーザの目につき易く、清掃が行い易い。
次に便器装置200の変形例について図10から図15を参照して説明する。以下の説明において既に説明したものと共通の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図10に示す変形例のように、底部41が供給管固定部87側の端部411からタンク収納部81側の端部412に向かって高さが高くなるように傾斜して液受け部6Aが形成されていてもよい。この構成により、底部41に広い液受け部6Aが形成され、漏洩液の貯留量を高めることができる。本変形例では、上記実施形態の堰部7と同様に、底部41の端部412が漏洩液を堰き止めるように機能する。液受け部6が高い貯留量を有する結果、液受け部6Aから漏洩液が溢れて底部41からタンク収納部81に垂れるまでに時間を要し、清掃の手間を軽減できる。液受け部6Aは、少なくとも挿通孔871の下方に設けられていればよい。第二側壁44側より第三側壁45側の方が底部41の高さが高くなるように、液受け部6Aが形成されていてもよい。
図11に示す変形例のように、底部41とタンク収納部81との境界部分を、供給管固定部87側の底部41より高く突出させることにより液受け部6Bを形成してもよい。言い換えると、底部41の供給管固定部87側が窪んで形成されていてもよい。この場合、底部41とタンク収納部81との境界部分が堰部として機能する。
図12に示す変形例のように、ガイド突部3Cおよび縦ガイド突部31Cがタンク本体25の側面251と同面に配置されてもよい。この結果、タンク本体25が流出部61から離れるため、流出部61から流れ出た漏洩液がタンク本体25に付着し難い。この結果、漏洩液を第一壁部82に沿って流出部61の下方に円滑に誘導できる。タンク本体25の清掃の手間を省くことができる。図12に示すように、タンク本体25の角部が平面視でR面を形成している場合、流出部61とタンク本体25との間に広い隙間が形成されるため、漏洩液がタンク本体25に付着することをより効果的に防止できる。
図13に示す変形例のように、流出部61に下降部62を形成してもよい。下降部62は、例えば、底部41からタンク収納部81に向かって階段状に複数の段部が形成されている。流出部61に底部41とは高さが異なる下降部62を設けることにより、底部41と流出部61とが区切られ、漏洩液が流出部61外に広がることを防止できる。下降部62の最上段の側方にガイド突部3Dを備えてもよい。ガイド突部3Dを設けることにより、液受け部6の貯液量が確保され、漏洩液の清掃の手間を軽減できる。ガイド突部3Dは、図13に示すように、堰部7の第二端72から第一側壁43に向かって延びる例の他、堰部7の第二端72からタンク収納部81側に向かって延びる例であってもよい。下降部62は、図13に示す例の他、直線状の傾斜面、湾曲面等であってもよい。
図14に示す変形例のように、上部品8と下部品5との間に縦方向Hに離間する隙間S1を設けて上部品8を固定してもよい。例えば、下部品5に上部品8を挿入する接続凹部56を備える。上部品8の下部の外周に横方向に突出する被固定部88を備える。接続凹部56内に上部品8の下端部が挿入され、被固定部88が接続凹部56の上端外縁の固定部55に載せられてねじ90で固定されている。縦方向Hにおける被固定部88の下面881から上部品8の下端83までの長さが、下部品5の固定部55から接続凹部56の下面561までの長さより短い。この構成により、上部品8の下端が下部品5から離れるため、表面張力により上部品8の外側に漏洩液が浸入し難い。接続凹部56は、固定部55よりも内側に窪んで形成されているため、漏洩液が下部品5の外方に漏れない。接続凹部56の内面と下部品5の外周面との間に隙間S2が形成される程度に接続凹部56と上部品8の寸法を設定すると、液漏れ防止効果をより高めることができる。
図15に示す変形例のように、液受け部6は、ガイド突部および縦ガイド突部を設けず、堰部7Fのみを設ける構成であってもよい。
液受け部6から流れ出た漏洩液が流出部61,62,63を経てタンクケース10内に溜まる構成は必須の構成ではない。例えば、タンクケース10から便器本体101の外部あるいは洗浄水の給排水経路に連通する連通路を設けて、漏洩液をタンクケース10外に排出する構成であってもよい。
液体タンク2は、図3に示す例に限定されない。液体タンクは、タンク本体、接続部、および供給管を備える構成であれば、形状は限定されない。
機能部150をベースプレート107に設ける構成は必須の構成ではない。例えば、便器本体の後部に収納部が形成され、収納部内に機能部150の少なくとも一部が収納され、便座103および便蓋104が便器本体101の上部に取り付けられる便器装置であってもよい。
タンク本体25は、例えば、洗剤が無くなったら液体タンクを取り換える使い捨て方式の液体タンクであってもよい。この場合、工場で洗剤が充填された交換用のタンク本体25に別途蓋が取り付けられており、液体タンク本体を交換する際、蓋を取り外して連結部231を取り付ければよい。
上記実施形態では、便座装置100の機能部150に液体タンク2が収納される例を示した。この例の他、便器本体101に機能部150が取り付けられてもよい。例えば、便器本体101の後部に機能部を収納する収納部を備え、収納部内に機能部150を収納してもよい。この場合、便座および便蓋は、例えば、便器本体101に直接取り付ける構成であってもよい。
上記実施形態では、供給管固定部87とタンク収納部81との間に接続室4が設けられている例を示した。接続室4の位置は上記例に限定されない。例えば、接続室4内に供給管固定部87が突出して設けられている構成であってもよい。
タンクケース10は、ベースプレート107等の機能部150を固定する固定部品に固定されていればよい。タンクケースは、ベースプレート107に一体に形成されていてもよく、タンクケースの少なくとも一部がベースプレートと異なる部材で形成され、ベースプレート等の固定部品に固定されている構成であってもよい。
実施形態の便器装置200は、タンクケース10に設けられる接続室4の底部41に液受け部6を備える。液受け部6は、液体供給路外に垂れた漏洩液を溜めることができる。この結果、液体タンク2を機能部150に着脱する際に供給管22から垂れた漏洩液を、供給管22の近傍の接続室4内に溜めることができる。したがって、漏洩液がタンクケース10の広範囲に垂れて付着することを防ぐ。この結果、タンクケース10の全域や、機能部150内に漏洩液が付着することを防止できる。ユーザは、接続室4内の液受け部6の漏洩液を拭き取ればよく、清掃作業の負担が軽減可能である。
実施形態の便器装置200は、タンクケース10の上部に接続室4が設けられており、液体タンク2は、タンクケース10の上方から挿入する。液体タンク2をタンクケース10から取り外すと、タンクケース10の上部開口の近傍に接続室4の底部41が露出する。そのため、液受け部6の清掃が容易となる。
実施形態の便器装置200は、液受け部6に堰部7を備えるため、底部41上において堰部7と第一側壁43との間に漏洩液を溜めることができる。堰部7は、底部41から上方に突出して構成されているため、接続室4および液受け部6を簡易な構成にできる。
実施形態の便器装置200は、タンクケース10のタンク収納部53,81の上部に接続室4の開口部42が形成されており、底部41とタンク収納部81の第一壁部82とが連通している。堰部7は、開口部42の開口縁421に沿う方向に延びているため、開口部42の全域に漏洩液が垂れることがない。
実施形態の便器装置200では、堰部7の長さが開口部42の開口幅より短く、堰部7の第二端72と、接続室4の第三側壁45との間に隙間が形成されている。この隙間が流出部61として機能し、漏洩液が液受け部6内に満たされた場合に、漏洩液が流出部61から上部品8の第一壁部82を流れる。したがって、漏洩液が開口部42の全域に垂れることがない。
実施形態の便器装置200では、堰部7の第二端72から開口縁421までガイド突部3が形成されて流出部61が区画されている。したがって、開口部42の全域に漏洩液が垂れることがない。
実施形態の便器装置200では、タンク収納部81の第一壁部82に、ガイド突部3から下方に延びる縦ガイド突部31が設けられ、液受け部6から溢れた漏洩液が流出部61を経てタンク収納部81の下部に誘導される。したがって、ガイド突部3の下方において、タンク収納部81の第一壁部82に漏洩液が広がることを防止できる。
実施形態の便器装置200では、タンクケース10が、機能部150に固定される有底の下部品5と、下部品5の上部に固定され、上下方向に貫通する上部品8とを備え、接続室4は上部品に設けられている。この構成により、漏洩液が上部品8内で溜められるため、漏洩液が広範囲に広がることを防ぐ。タンクケース10の下部品5が底部52を有するため、漏洩液が下部品5に達しても下部品5外に漏れることがない。この結果、ユーザは、タンクケース10内のみを清掃すればよく、清掃性に優れる。漏洩液のベースプレート107の下方の機能部150へ浸入することを防ぐ。
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述した。具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、設計変更等も含まれる。上述の実施形態において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
2…液体タンク、22…供給管、3,3C…ガイド突部、4…接続室、5…下部品、6,6A,6B…液受け部、7…堰部、8…上部品、10…液体タンクケース、31,31C…縦ガイド突部、41…底部、42…開口部、43…側壁、53,81…タンク収納部、61…流出部、100…便座装置、101…便器本体、150…機能部、200…便器装置、421…開口縁

Claims (4)

  1. 便鉢を有する便器本体と、
    前記便器本体に設けられ、機能部品が設けられる機能部と、
    前記便鉢に供給する液体が貯められ、前記液体を前記便鉢に供給する供給部が設けられる液体タンクと、
    前記機能部に設けられ、前記液体タンクが収納されるタンク収納部を有し、前記液体タンクを着脱可能に収納する液体タンクケースと、
    前記液体タンクケースに設けられ、前記供給部と接続される接続部と、
    前記供給部が配置される接続室と、を備え、
    前記接続室の底部に、前記供給部の液体供給路外に垂れた前記液体を溜める液受け部を備え
    前記液受け部は、前記接続室の底部から上方に突出して形成された堰部を備え、
    前記接続室と前記タンク収納部とが連通する開口部が前記タンク収納部の上部に形成されており、
    前記堰部は、前記開口部から離れた位置に前記開口部の開口縁に沿う方向に延びている
    便器装置。
  2. 前記堰部の長さは、前記開口部の開口幅より短く、
    前記堰部の端部と、前記接続室の側壁との間に流出部が形成されている
    請求項に記載の便器装置。
  3. 前記流出部は、前記堰部の端部から前記開口縁まで延びて形成されたガイド突部で区画されている
    請求項に記載の便器装置。
  4. 前記接続室の壁部に、下方に延びる縦ガイド突部が設けられ、
    前記液体が前記流出部を経て前記タンク収納部の下部に誘導されるように構成されている
    請求項または請求項に記載の便器装置。
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