JP2009257025A - 便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗剤タンクホルダを正確な位置に且つ容易に取り付けることができる便器装置を提供する。
【解決手段】洗剤タンク15内の洗剤を洗剤供給路84を介して便器外郭体2のボウル部3に供給して洗剤洗浄を行う便器装置である。洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を便器外郭体2の内部部材の嵌込部25に外側方から着脱自在に嵌め込む。洗剤タンクホルダ15に嵌め込んで保持された洗剤タンク41の被接続部79を洗剤供給路84に着脱自在に接続する。洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を内部部材の嵌込部25に外側方から嵌め込む際において、洗剤タンクホルダ15を被嵌込部36が嵌込部25に嵌め込まれるよう上下方向及び前後方向における所定位置にガイドするためのガイド部28を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は洗剤タンクを有する便器装置に関する。
従来から洗剤又は洗剤を水で希釈してなる洗浄液を便器のボウル部に供給して洗剤洗浄を行う便器装置が特許文献1により知られている。
また、この種の便器装置として近年図18に示す便器装置が利用されている。このものは便器形状を有する便器外郭体2の内部に温水洗浄装置等の内装装置80や支持フレーム81等の内部構造体からなる内部部材を配設し、該内部部材に取り付けた洗剤タンクホルダ86に便器外郭体2内に配置した洗剤タンク82を嵌め込み保持している。
ところで上記洗剤タンク82には被接続部87を設けてあり、この被接続部87をボウル部に連通する所定位置に設けた洗剤供給路に着脱自在に連通接続することで、洗剤タンク82からボウル部に洗剤を供給することが可能となる。
ここで上記洗剤タンク82の取り付け位置は洗剤タンク82を保持する洗剤タンクホルダ82によって決定されるものであるため、洗剤タンク82の被接続部87を洗剤供給路に接続するには洗剤タンクホルダ86を内部部材の所定位置に正確に取り付ける必要がある。しかし、このように洗剤タンクホルダ86を正確に位置決めして取り付ける作業を行うことは狭いトイレ室内においては難しく、また面倒である。
特開2005−213771号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、洗剤タンクホルダを正確な位置に且つ容易に取り付けることができる便器装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る便器装置は、洗剤タンク15内の洗剤を洗剤供給路84を介して便器外郭体2のボウル部3に供給して洗剤洗浄を行う便器装置において、洗剤タンク41に前記洗剤供給路84に連通接続される被接続部79を設け、洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を便器外郭体2の内部部材の嵌込部25に外側方から着脱自在に嵌め込むと共に、該洗剤タンクホルダ15に嵌め込んで保持された洗剤タンク41の被接続部79を洗剤供給路84に着脱自在に接続し、前記洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を内部部材の嵌込部25に外側方から嵌め込む際において、洗剤タンクホルダ15を被嵌込部36が嵌込部25に嵌め込まれるよう上下方向及び前後方向における所定位置にガイドするためのガイド部28を備えて成ることを特徴とする。
また、請求項2は請求項1において、上記ガイド部28を洗剤タンク41の被接続部79の上方に配設して成ることを特徴とする。
また、請求項3は請求項1又は請求項2において、上記内部部材にガイド部28を設けると共に、該ガイド部28を便器外郭体2の外側面部に形成した開口部21aから外側方に突出して洗剤タンクの上方に位置させ、洗剤タンクホルダ15に前記開口部21a、洗剤タンクホルダ15、洗剤タンクホルダ15に保持された洗剤タンク41、及びガイド部28を覆うタンクカバー35を着脱自在に取り付け、前記タンクカバー35の前後両側に回動用被係止部71を設けると共に、タンクカバー35に両回動用被係止部71よりも下方に位置する固定用被係止部73を設け、タンクカバー35の両回動用被係止部71を洗剤タンクホルダ15の上部の前後両側に夫々回動自在に係止し、固定用被係止部73を洗剤タンクホルダ15の下部に係止して成ることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、洗剤タンクホルダの被嵌込部を便器外郭体の内部部材の嵌込部に外側方から嵌め込む際において、ガイド部により洗剤タンクホルダを被嵌込部が嵌込部に嵌め込まれるよう上下方向及び前後方向における所定位置にガイドすることができ、洗剤タンクホルダを容易に内部部材に取り付けることができる。
また、請求項2に係る発明では、請求項1の効果に加えて、ガイド部を被接続部の近い箇所に配置することで、洗剤タンクホルダの被接続部に近い箇所を正確に位置決めすることができ、被接続部を洗剤供給路により確実に接続できる。
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。即ち、タンクカバーを洗剤タンクホルダに取り付ける場合、まずタンクカバーを下部が上部よりも便器外郭体の外側方に位置するように傾斜させる又は横向きとし、タンクカバーを洗剤タンクホルダ側に押し込んで両回動用被係止部を洗剤タンクホルダの上部に回動自在に係止し、この後、タンクカバーの下部を洗剤タンクホルダ側に押し込み、タンクカバーを両回動用被係止部を支点として回動し、当該タンクカバーの固定用被係止部を洗剤タンクホルダの下部に係止するという作業により、タンクカバーを洗剤タンクホルダに取り付けることができる。
従って、洗剤タンクホルダの外側斜め上方から洗剤タンクホルダを取り付けることができ、狭いトイレ室内において容易にタンクカバーを取り付けことができる。また、上記タンクカバーの両回動用被係止部を洗剤タンクホルダの上部に係止する時には、タンクカバーの上部をガイド部上に沿わせてタンクカバーをガイドすることも可能となり、タンクカバーを容易に洗剤タンクホルダに取り付けることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いられる方向は用を足す際に便座13に着座した人から見た方向を基準とする。
図1乃至図15に示す本実施形態の便器装置1は、ボウル部3を備えた便器形状を有する合成樹脂製の便器外郭体2と、便器外郭体2に内装されて便器外郭体2を支持・補強する金属製の支持フレーム4を備えている。
図1及び図2に示すように、支持フレーム4は、床に設置される平面視環状の下フレーム材5と、下フレーム材5の後部の両側に立設した後フレーム材6を備えている。各後フレーム材6の上端部は前方に向けて折曲されて前後に長い上フレーム部16を構成している。
下フレーム材5の後部にはトラップケース7が取り付けられる。トラップケース7に内装されるトラップはターントラップ方式のもので、図3に示すようにフレキシブルなトラップ筒8により構成される。トラップ筒8の一端はボウル部3の下部から後方に突出する排水筒部9に接続され、他端は自由端となる。
トラップ筒8はトラップケース7に設けたモータにより回動させることで、自由端側の開口を上向きとしたトラップ構造を形成する状態と、自由端側の開口を下向きとして前記トラップ構造を解除して排水される状態とを選択できるようになっている。トラップケース7は床等に設けた排出孔(図示せず)に連通接続され、前述のトラップ筒8のトラップ構造を解除することで、ボウル部3内の溜め水はトラップ筒8及びトラップケース7を介して排出孔から排出される。
便器外郭体2は後方に開口する前パーツFと前方に開口する後パーツRで構成される。
図1に示すように、便器外郭体2の前側の外郭を構成する前パーツFは、平面視面略U字状のスカート部10と、スカート部10内に位置するボウル部3と、ボウル部3上に位置するリム部11とで構成され、これら合成樹脂製のスカート部10、ボウル部3、リム部11は溶着又は接着により固着一体化してある。
ボウル部3の外側を覆うスカート部10の下端部の内側には下フレーム材5の前部が嵌め込まれ、この状態でスカート部10をねじ具等により支持フレーム4に固着することで前パーツFは支持フレーム4に対して固着される。
リム部11は前パーツFの上面を構成して便座13を載置するための便座載置部12を備えている。
便器外郭体2の後部の上部には内装ユニット23が内装される。内装ユニット23は、温水洗浄装置27、脱臭装置、洗浄液吐出装置30、制御回路等の便器内装機器を一群にまとめて機器ケース24に設けることで構成される。
一群の便器内装機器のうち、洗浄液吐出装置30はボウル部3内に水又は水に界面活性剤を含む洗剤を混合してなる洗浄液のいずれかを選択的に吐出してボウル部3の内面を洗浄するものであり、便器外郭体2の側端部に内装される。
図5に示す洗浄液吐出装置30は、ボウル部3に水を供給する給水路32と、給水路32の下流側端部に設けた混合装置33を備えている。
給水路32は図示しない水道管に接続される。給水路32の上流部には電磁弁からなる給水制御弁37(図3参照)を設けてあり、該給水制御弁37を開閉することにより給水路32への水の供給の有無が切り替えられる。
図5に示すように、混合装置33は、給水路32の下流側端部を構成する水流路部39と、循環洗剤路45の一部を構成する循環流路部43と、循環流路部43と水流路部39を連通接続する分岐流路部44と、循環流路部43に設けた循環ポンプ53とをユニット化して構成され、機器ケース24に着脱自在に取り付けられる。
水流路部39は、上流側から順に設けた、接続ノズル46、エジェクタ管47、吐出ノズル48により構成される。
エジェクタ管47の長さ方向の中間部は他部よりも流路面積を小さくした小径部49で構成され、小径部49には洗剤混入口部55が設けてある。エジェクタ管47の小径部49よりも上流側を構成する上流部50には先細となった接続ノズル46の先端部を接続してある。接続ノズル46の後端部には給水路32の一部を構成する給水管38の下流端が着脱自在に接続される。
エジェクタ管47の上流部50の接続ノズル46の先端近傍部分には吸気口部52を設けてある。吸気口部52には一端を大気に開放した空気供給路51の他端が接続される。
小径部49の洗剤混入口部55には上下に長い分岐流路部44を接続してある。分岐流路部44の上端は循環流路部43に一体に接続してあり、循環流路部43の上流端は循環ポンプ53の吐出側に接続してある。循環ポンプ53の吸込側と循環流路部43の下流端は循環洗剤路45の主流路部56によって連通接続され、該主流路部56と循環流路部43によって循環洗剤路45が構成される。
主流路部56の途中には洗剤タンク41が設けられ、循環ポンプ53を運転することで洗剤タンク41内の洗剤が循環洗剤路45を循環するようになっている。
また、分岐流路部44には弁57を設けてある。弁57は循環ポンプ53の運転時には開き、停止時には閉じるように設定してあり、これにより循環ポンプ53の停止時において循環洗剤路45から水流路部39に洗剤が漏れ出ることが防止される。
エジェクタ管47の小径部49よりも下流側を構成する下流部54は、混合装置33の吐出口を構成する吐出ノズル48の後端部に接続してある。吐出ノズル48の先端部はボウル部3の後部に設けた給水口内に着脱自在に嵌め込まれ、ボウル部3内に臨む。
上記洗浄液吐出装置30を用いてボウル部3に水を供給する場合は、循環ポンプ53を停止した状態で給水制御弁37を開く。これにより、水道管からの水が給水路32を経て吐出ノズル48の先端からボウル部3内へと水が吐出される。また、この時、先細となった接続ノズル46からエジェクタ管47の上流部50に水が流れこむことにより接続ノズル46の先端付近に負圧が発生し、これにより外部の空気が空気供給路51及び吸気口部52を経てエジェクタ管47を流れる水に混入される。そして、この気泡を混合した水は、エジェクタ管47において大径の上流部50から小径部49を経て大径の下流部54へ流れる際に加圧・減圧され、この圧力変化に伴い水に含まれる気泡が剪断され微小化する。また、この気泡は下流部54に設けたメッシュからなる整流板58にてさらに細分化されて微小化され、この後、ボウル部3に吐出される。
また、上記洗浄液吐出装置30を用いてボウル部3に洗剤を混合した水を供給する場合は、循環ポンプ53を運転した状態で給水制御弁37を開く。この場合も上記と同様に水道管から給水路32に流れこんだ水には吸気口部52から空気が混入されるが、このとき小径部49を流れる水には循環洗剤路45を循環する洗剤の一部が分岐流路部44及び洗剤混入口部55を経て混入される。従って、この場合は、水に洗剤を混合し且つ微小化された気泡を含む洗浄液がボウル部3に吐出される。つまり、本実施形態では、洗剤タンク41内の洗剤を便器外郭体2のボウル部3に供給するための洗剤供給路84を、循環洗剤路45、分岐流路部44、及び給水路32により構成してある。
上記のように微小気泡を含む水又は洗浄液をボウル部3に吐出した場合、この水又は洗浄液はボウル部3の上部内面に略水平に吐出されることでボウル部3の内面に沿って周回しつつ汚れを落としていく。このとき水又は洗浄液に含まれる微小気泡がボウル部3の内面の衝突した際に高周波振動を引き起こし、これによりボウル部3の内面を効率良く洗浄できる。また、ボウル部3に吐出されるのが洗剤を含む洗浄液の場合には、洗剤が有する洗浄効果によりボウル部3の内面を一層綺麗に洗浄できる。
上記内装ユニット23の前部は前パーツFの上部に挿入され、この状態で機器ケース24は支持フレーム4の後部両側に立設した後フレーム材6の上フレーム部16上に載置され、ボルトにより上フレーム部16に固着される。
上記により、内装ユニット23の機器ケース24上に設けた温水洗浄装置27の局部洗浄ノズル29はボウル部3内に臨む。また、上記のように内装ユニット23を前パーツFに挿入することで、混合装置33の前端部に設けた吐出ノズル48がボウル部3の後方に開口する給水口に嵌め込まれ、ボウル部3内に連通する。
後パーツRは、上カバー20及び両側の側カバー21及び背面カバー22で構成され、該後パーツRの上部に内装ユニット23の後部が収納される。
上カバー20は機器ケース24の後部に着脱自在に取り付けられ、該上カバー20により内装ユニット23の上側が覆われる。また、上カバー20には便座13や便蓋34が回動自在に取り付けられる。
背面カバー22は支持フレーム4や上カバー20に着脱自在に取り付けられ、該背面カバー22により機器ケース24や機器ケース24の下方に位置するトラップケース7の後方が覆われる。
両側の側カバー21は機器ケース24や前パーツFに着脱自在に取り付けられ、各側カバー21により機器ケース24やトラップケース7の夫々の側方が覆われる。また、図1に示すように両側の側カバー21のうち左側の側カバー21の上部の中央部には切欠からなる開口部21aを形成してあり、該便器外郭体2の外側面部の後部の上部に形成した開口部21aには以下に示すように洗剤タンク41が配設される。
洗剤タンク41は便器外郭体2内に設けた内部部材に設けられる。この内部部材としては既述の内装ユニット23等の内装装置や支持フレーム4からなる内部構造体等が挙げられ、本実施形態では洗剤タンク41を内装ユニット23に設けてあり、以下詳述する。
図13に示すように機器ケース24の左側の外側面の後部に洗剤タンクホルダ15を着脱自在に取り付けてあり、この洗剤タンクホルダ15に図12に示すように洗剤タンク41が着脱自在に取り付けられる。つまり、洗剤タンク41は洗剤タンクホルダ15を介して内装ユニット23の外側面に設けられている。
図2に示すように機器ケース24の洗剤タンクホルダ15が取り付けられる外側面には、洗剤タンク41の下流側と上流側の夫々に接続される接続口14a、14bを外側方に向けて突設してある。両接続口14a、14bは前後方向に並んでいる。接続口14a、14bは循環洗剤路45の両端部を構成し、循環洗剤路45における洗剤タンク41との接続部分を構成する。
図10に示すように上記機器ケース24の外側面には外側方に向けて突出する嵌込部25を一体に形成している。嵌込部25は側面視矩形状の中空箱状に形成してあり、接続口14bの下方に位置している。
嵌込部25の突端面部には嵌込部25の内部空所に連通するロック部材挿通孔26を形成している。ロック部材挿通孔26は前後に長い楕円形状に形成してあり、非円形となっている。
また、上記機器ケース24の外側面には洗剤タンクホルダ15の取り付けの際にガイドとして用いられるガイド部28を一体に形成してある。
ガイド部28は機器ケース24から外側方に向けて突出した左右方向に長い平面視長方形状で且つ略水平板状であり、両接続口14a、14bの上方に位置している。
図8に示すようにガイド部28の下面にはガイド部28の長手方向と平行な直線状のガイドリブ31a、31bを複数条並設してある。図示例ではガイド部28の幅方向の中央にガイドリブ31aを3条設けると共に、両端にガイドリブ31bを1条ずつ設けてある。
図6及び図7に示すように、洗剤タンクホルダ15は外側方(左側方)に開口する箱状に形成されている。
図8に示すように洗剤タンクホルダ15の機器ケース24側に面する奥壁部15aにおいて前述の接続口14a、14bに対応する箇所には、前後に長い矩形状で奥壁部15aを貫通する接続口挿通孔59を形成している。具体的には、接続口挿通孔59は奥壁部15aの上端部の後部に位置している。
また、洗剤タンクホルダ15の奥壁部15aの外面(機器ケース24側の面)において前述の嵌込部25に対応する箇所には矩形状の凹部からなる被嵌込部36を形成している。
奥壁部15aにおける被嵌込部36に対応する箇所、詳しくは前述のロック部材挿通孔26に対応する箇所には、図10に示すように奥壁部15aを貫通するロック部材42を回動自在に取り付けている。
ロック部材42の洗剤タンクホルダ15内に向けて突出した機器ケース24と反対側の端部にはロック部材42を回動操作するための摘み部61を形成している。また、被嵌込部36内に突出した機器ケース24側の端部にはロック部60(図16(a)参照)を設けてあり、該ロック部60は非円形で且つロック部材挿通孔26に挿通可能な形状及びサイズに形成されている。
さらに、図9等に示すように洗剤タンクホルダ15の上面には左右に長い被ガイドリブ65a、65bを前後方向に複数条並設してある。図示例では接続口挿通孔59の上方位置に2条の上下位置決め用の被ガイドリブ65aを設けると共に、これら2条の被ガイドリブ65aの前後方向における両外側に前後位置決め用の被ガイドリブ65bを設けている。
上下位置決め用の各被ガイドリブ65aは左右に長い直線状に形成してある。各被ガイドリブ65aの長手方向における一部、詳しくは機器ケース24側の端部の上面は、機器ケース24側に行く程下り傾斜したガイド傾斜面66となっている。また、各被ガイドリブ65aのガイド傾斜面66後方の上面は水平な面67となっている。
また、前後位置決め用の各被ガイドリブ65bは被ガイドリブ65aよりも背が高くなっている。また、両被ガイドリブ65bは機器ケース24側に行く程両被ガイドリブ65bの前後方向の間隔が広がるよう湾曲しており、両者の間に末広がり形状の溝を形成している。
上記洗剤タンクホルダ15を機器ケース24に取り付けるには例えば以下のように行う。まず、図10に示すように、ロック部材42の摘み部61を回動することによりロック部60をロック部材挿通孔26に挿通可能な状態とする。
次に、機器ケース24の外側方に位置させた洗剤タンクホルダ15を機器ケース24側に移動して機器ケース24の嵌込部25に洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を嵌め込む。これによりロック部材42のロック部60はロック部材挿通孔26を介して嵌込部25内に挿入される。
そして、ロック部材42の摘み部61を90度回動して図16(a)に示すように嵌込部25内のロック部60をロック部材挿通孔26の縁部に係止し、これにより被嵌込部36から嵌込部25が抜け出ないようにロックする。
ここで、上記洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を機器ケース24の嵌込部25に外側方から嵌め込む際には、以下のようにガイド部28を利用することで、洗剤タンクホルダ15を被嵌込部36が嵌込部25に嵌め込まれるよう上下方向及び前後方向における所定位置にガイドできるようになっている。
即ち、洗剤タンクホルダ15の被嵌込部36を機器ケース24の嵌込部25に嵌め込む際には、洗剤タンクホルダ15の各被ガイドリブ65aを前側2条のガイドリブ31aの間及び後側2条のガイドリブ31aの間に夫々挿入して被ガイドリブ65aの上面をガイド部28の下面に沿わせながら、且つ、洗剤タンクホルダ15の両被ガイドリブ65bの間にガイド部28の両側のガイドリブ31bを挿入して、両被ガイドリブ65bの内側の側面にガイド部28の両ガイドリブ31bを沿わせながら、洗剤タンクホルダ15を機器ケース24側にスライドする。
上記のように洗剤タンクホルダ15を機器ケース24側に移動する際に、被ガイドリブ65aの上面をガイド部28の下面に沿わせることにより、ガイド部28の下面に各被ガイドリブ65aのガイド傾斜面66や水平な面67に沿わせて、洗剤タンクホルダ15を被嵌込部36が嵌込部25と上下方向における同位置に位置するようにガイドすることができる。
また、洗剤タンクホルダ15を機器ケース24側に移動する際に、両被ガイドリブ65bの内側面にガイド部28の両ガイドリブ31bを沿わせることで、洗剤タンクホルダ15の機器ケース24側への移動に伴い、洗剤タンクホルダ15を被嵌込部36が嵌込部25と前後方向における同位置に位置するようにガイドすることができる。
また、上記ガイド部28は洗剤タンク41の被接続部79を構成する横管部17a、17bの上方の近い箇所に位置している。従って、洗剤タンクホルダ15の被接続部79に近い箇所を正確に位置決めすることができ、被接続部79を洗剤供給路84により確実に接続できる。また、このガイド部28は洗剤タンク41の上方に位置しているので、例えば便器外郭体2を掃除する人の体の一部が便器外郭体2の外側面部から突出した後述のタンクカバー35に上側から当たり、これによりタンクカバー35に下向きの外力が加わる等したとしても、この荷重を内部部材から突出するガイド部28で受けることができ、洗剤タンク41の変形や破損を防止でき、また、洗剤タンク41が外れることも防止できる。
なお、上記ガイド部28による洗剤タンクホルダ15の上下方向及び前後方向のガイドは被嵌込部36が嵌込部25に完全に嵌め込まれるまで行うことができるものであり、即ち最終的に被嵌込部36が嵌込部25に嵌め込まれた状態においては、各被ガイドリブ65aの面67がガイド部28の下面に当接する又はガイド部28の下面の近傍に位置し、また、両被ガイドリブ65bの後部の間に両ガイドリブ31bが嵌め込まれるものである。
上記のように機器ケース24に取付けた洗剤タンクホルダ15の上方、詳しくは接続口挿通孔59の上方には、図17に示すようにガイド部28が位置する。また、機器ケース24に設けた接続口14a、14bは洗剤タンクホルダ15に設けた接続口挿通孔59を介して外側方に突出し露出する。
図13のように洗剤タンク41の上面部には洗剤補給口部とキャップ取付口部63とが設けてあり、洗剤補給口部には開閉自在な蓋19が取り付けてある。
また、キャップ取付口部63にはキャップ62が着脱自在に取り付けてある。キャップ62には共に逆L状をした下流側接続管17a及び上流側接続管17bが装着してあり、キャップ62をキャップ取付口部63に取り付けることで、下流側接続管17a及び上流側接続管17bの夫々の縦管部がキャップ取付口部63から洗剤タンク41内に差し込まれると共に、下流側接続管17a及び上流側接続管17bの夫々の横管部17a、17bが洗剤タンク41の上端部から便器外郭体2内側の側方に向けて突出する。横管部17a、17bは接続口14a、14bに挿入することで接続され、この挿入方向は左右方向と平行である。そして、本実施形態ではこれら各横管部17a、17bで洗剤供給路84に着脱自在に連通接続される被接続部79を構成している。
また、図11のように上記洗剤タンク41の下面の前後方向の中央部には凹部68を形成してあり、凹部68の機器ケース24側の側方部は係止部69となっている。一方、洗剤タンクホルダ15の底部15bの内面において係止部69に対応する箇所である前後方向の中央部には上方に突出する被係止部64を形成している。
上記洗剤タンク41を洗剤タンクホルダ15に取り付けるには、洗剤タンク41を洗剤タンクホルダ15内に外側方から嵌め込み、洗剤タンクホルダ15の下部に設けた被係止部64の機器ケース24側の面に洗剤タンク41の下部に設けた係止部69を係止する。また、これにより横管部17a、17bは図16(b)のように接続口14a、14bの夫々に挿入されて連通接続され、洗剤タンク41が循環洗剤路45に設けられることとなる。
ここで、上記のように洗剤タンク41を洗剤タンクホルダ15内に嵌め込むと、洗剤タンク41は箱状の洗剤タンクホルダ15の内面によって上下方向及び前後方向において位置決めされた状態で左右方向にスライドする。従って、上記横管部17a、17bと接続口14a、14bは位置合わせすることなく容易に接続することができる。
上記のように洗剤タンクホルダ15に取付けた洗剤タンク41は図17のように洗剤タンクホルダ15より外側方に突出し、この突出部分に前記洗剤補給口部及びこれに取付けた蓋19が位置することとなる。
また、上記機器ケース24に設けたガイド部28及び洗剤タンクホルダ15、加えてこの洗剤タンクホルダ15に取付けた洗剤タンク41は、便器外郭体2の後部の外側面部を構成する側カバー21の開口部21aから外側方に突出し、このうち洗剤タンク41の開口部21aから突出した部分に前述の洗剤補給口部及び蓋19が位置する。さらにガイド部28の下方には洗剤タンクホルダ15の上面部15cを介して機器ケース24の下流側接続管17a及び上流側接続管17bと、洗剤タンク41の両横管部17a、17bが位置する。
また、上記洗剤タンクホルダ15には図14に示すように外側からタンクカバー35が着脱自在に取り付けられ、該タンクカバー35により洗剤タンクホルダ15及び洗剤タンク41の開口部21aから突出した部分及び開口部21aが覆われる。
図15に示すタンクカバー35は洗剤タンクホルダ15側である右側方に開口している。タンクカバー35の両側面部35aの上部には洗剤タンクホルダ15側に向かって突出する上腕部70を形成してあり、両上腕部70の対向面には突起からなる回動用被係止部71を形成している。両回動用被係止部71は正面視で重複する位置に形成される。
また、両側面部35aの上下方向の中央部には洗剤タンクホルダ15側に向かって突出する下腕部72を形成してあり、両下腕部72の対向面には固定用被係止部73を突設してある。
図6に示すように上記タンクカバー35が取付けられる洗剤タンクホルダ15の前後両側の壁部15dの上部の外面には外側方に開口するガイド溝74を形成してある。ガイド溝74は壁部15dからリブ75を突出することで形成してある。各ガイド溝74において回動用被係止部71に対応する箇所である機器ケース24側の端部の溝底には凹部からなる回動用係止部76を設けている。各ガイド溝74は回動用係止部76側に行く程徐々に溝幅を狭くしてある。さらに各ガイド溝74は斜め上側から回動用被係止部71を挿入することを想定して、上側の溝側面が回動用係止部76側に行く程下方に位置するように傾斜している。
また、洗剤タンクホルダ15の前後両側の壁部15dの外面におけるガイド溝74の下方位置には凹所77を形成してあり、各凹所77の機器ケース24とは反対側の側方部は固定用係止部78となっている。
タンクカバー35を図13に示すように機器ケース24に取り付けた洗剤タンクホルダ15に取り付けるには、タンクカバー35の上部の前後両側に設けた回動用被係止部71を洗剤タンクホルダ15の両側に設けたガイド溝74に挿入して対応する回動用係止部76に嵌め込んで回動自在に係止し、また、タンクカバー35の前後両側に設けた固定用被係止部73を対応する固定用係止部78の凹所77側の面に係止する。これによりタンクカバー35の両上腕部70間及び両下腕部72間に洗剤タンクホルダ15が挟み込まれた状態でタンクカバー35は洗剤タンクホルダ15に取り付けられる。
ここで、上記タンクカバー35は以下に示すように洗剤タンクホルダ15の外側斜め上方から洗剤タンクホルダ15に取り付けられるようになっており、これにより図4に示すように便器装置1を周囲を壁40に囲まれた狭いトイレ室内に設置した場合に、便器装置1と壁40との間の空間の上方から容易にタンクカバー35を取り付けられるようになっている。
即ち、タンクカバー35を洗剤タンクホルダ15に取り付ける際には、まずタンクカバー35を下部が上部よりも便器外郭体2の外側に位置するように傾斜させる又は横向きとし、このタンクカバー35の天面部35bの洗剤タンクホルダ15側の端縁部分をガイド部28の上面に沿わせながら、タンクカバー35の両側の回動用被係止部71を対応するガイド溝74の端部に斜め上方から挿入し、ここからタンクカバー35を洗剤タンクホルダ15側に押し込んで両回動用被係止部71を対応する回動用係止部76に係止する。この時、ガイド部28の上面をガイド面としてタンクカバー35の天面部35bをガイドすると共に各ガイド溝74により回動用被係止部71をガイドして、両回動用被係止部71を対応する回動用係止部76にスムーズに移動させることができる。
そして、上記傾斜又は横向きとしたタンクカバー35の下部を洗剤タンクホルダ15側に押し込み、これによりタンクカバー35を回動用係止部76に係止された両回動用被係止部71を支点として回動し、当該タンクカバー35の両側の固定用被係止部73を対応する固定用係止部78に係止する。
上記のように洗剤タンクホルダ15に取り付けたタンクカバー35の天面部35bは図16(b)に示すように開口部21aから突出したガイド部28の上方に位置し、ガイド部28の上面に当接する又はガイド部28の上面の近傍に位置する。また、上記のように洗剤タンクホルダ15に取り付けたタンクカバー35の表面部35cの下部の洗剤タンクホルダ15側の内面は洗剤タンク41の下部の便器外郭体2の外側に面する外面に当たり、洗剤タンクホルダ15側に向けて押圧される。
従って、洗剤タンク41の洗剤タンクホルダ15への嵌め込みが不十分であって、被係止部64が係止部69に係止されていない状態である場合にも、タンクカバー35を上記のように洗剤タンクホルダ15に取り付ければ、タンクカバー35の下部で洗剤タンク41の下部を洗剤タンクホルダ15側に押圧し、これにより洗剤タンク41を正しい取り付け位置に移動して被係止部64を係止部69に係止することができる。
洗剤タンク41内に溜めた洗剤は便器装置1の使用により消費されるので、洗剤が少なくなると補給する必要がある。
洗剤の補給にあたっては、タンクカバー35を取り外し、洗剤タンク41を露出させ、蓋19を外し、洗剤補給口部から洗剤タンク41内に洗剤を補給する。
また、洗剤タンク41を洗剤タンクホルダ15から取り外したり、洗剤タンクホルダ15を機器ケース24から取り外すこともでき、洗剤タンク41を取り外して洗剤を補充したり、洗剤タンク41や洗剤タンクホルダ15の掃除や交換を行ったり、洗剤タンク41と循環洗剤路45の接続部分となる洗剤タンク41の横管部17a、17bや機器ケース24の接続口14a、14b等のメンテナンスを行うことができる。なお、上記タンクカバー35、洗剤タンク41、洗剤タンクホルダ15の取り外しは取り付け時と逆の作業を行えば良く、この説明は省略する。
本発明の実施の形態の一例の便器装置の分解斜視図である。 同上の側カバーや洗剤タンクホルダ、洗剤タンク、タンクカバー等の図示を省略した便器装置を示し、(a)は側面図であり、(b)は背面図である。 同上の便器装置の概略構成図である。 同上の便器装置をトイレ室に設置した状態を示す平面図である。 同上の洗浄液吐出装置を示し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。 同上の洗剤タンクホルダの斜視図である。 同上の洗剤タンクホルダの正面図である。 同上の洗剤タンクホルダを機器ケースに取り付ける前の状態を示す下側から見た斜視図である。 同上の洗剤タンクホルダを機器ケースに取り付ける前の状態を示す上側から見た斜視図である。 同上の洗剤タンクホルダを機器ケースに取り付ける前の状態を示す外側から見た斜視図である。 同上の洗剤タンクの断面図である。 同上の洗剤タンクの取り付け方を示す斜視図である。 同上の内装ユニット、洗剤タンクホルダ、洗剤タンク、及びタンクカバーの分解斜視図である。 同上の内装ユニットに洗剤タンクホルダ、洗剤タンク、及びタンクカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 同上のタンクカバーの斜視図である。 (a)は洗剤タンクカバーの被嵌込部近傍の断面図であり、(b)は洗剤タンクの被接続部近傍の断面図である。 同上のタンクカバーを取り外した便器装置の要部斜視図である。 従来の便器装置の分解斜視図である。
符号の説明
1 便器装置
2 便器外郭体
3 ボウル部
15 洗剤タンク
28 ガイド部
36 被嵌込部
79 被接続部
84 洗剤供給路

Claims (3)

  1. 洗剤タンク内の洗剤を洗剤供給路を介して便器外郭体のボウル部に供給して洗剤洗浄を行う便器装置において、洗剤タンクに前記洗剤供給路に連通接続される被接続部を設け、洗剤タンクホルダの被嵌込部を便器外郭体の内部部材の嵌込部に外側方から着脱自在に嵌め込むと共に、該洗剤タンクホルダに嵌め込んで保持された洗剤タンクの被接続部を洗剤供給路に着脱自在に接続し、前記洗剤タンクホルダの被嵌込部を内部部材の嵌込部に外側方から嵌め込む際において、洗剤タンクホルダを被嵌込部が嵌込部に嵌め込まれるよう上下方向及び前後方向における所定位置にガイドするためのガイド部を備えて成ることを特徴とする便器装置。
  2. 上記ガイド部を洗剤タンクの被接続部の上方に配設して成ることを特徴とする請求項1に記載の便器装置。
  3. 上記内部部材にガイド部を設けると共に、該ガイド部を便器外郭体の外側面部に形成した開口部から外側方に突出して洗剤タンクの上方に位置させ、洗剤タンクホルダに前記開口部、洗剤タンクホルダ、洗剤タンクホルダに保持された洗剤タンク、及びガイド部を覆うタンクカバーを着脱自在に取り付け、
    前記タンクカバーの前後両側に回動用被係止部を設けると共に、タンクカバーに両回動用被係止部よりも下方に位置する固定用被係止部を設け、タンクカバーの両回動用被係止部の洗剤タンクホルダの上部の前後両側に夫々回動自在に係止すると共に、固定用被係止部を洗剤タンクホルダの下部に係止して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の便器装置。
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