JP4475272B2 - 洗浄水吐出装置及びこれを備えた便器装置 - Google Patents

洗浄水吐出装置及びこれを備えた便器装置 Download PDF

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本発明は洗浄水吐出装置及びこれを備えた便器装置に関する。
例えば従来から利用されている便器装置には、ボウル部内を洗浄する洗浄装置として、洗浄水又は洗浄水に液体薬剤を混入して得た薬剤入り洗浄水のいずれか一方を選択的に吐出する洗浄水吐出装置を備えたものがあり、例えば特許文献1にはこの種の洗浄水吐出装置を備えた便器装置が開示してある。
上記特許文献1に示す洗浄水吐出装置は、洗浄水が供給されて下流側端部に吐出口を設けた洗浄水流路と、該洗浄水流路に合流する薬剤供給経路を備えている。薬剤供給経路には電磁弁を設けてあり、この電磁弁を開閉することで洗浄水又は洗浄水に液体薬剤を混入して得た薬剤入り洗浄水のいずれか一方を選択的に吐出できるようになっている。
しかし上記洗浄水吐出装置にあっては液体薬剤の供給の有無を電磁弁により切り替えることで行っているので制御が複雑となる。また特許文献1では液体薬剤を貯留する薬剤タンクを高い位置に配置して液体薬剤の水頭圧を利用して洗浄水流路に液体薬剤を供給するようにしてあるが、この場合は安定した量の液体薬剤を洗浄水流路に供給できない恐れがある。
そこで本発明者は本発明に至る過程において、洗浄水流路を流れる洗浄水に薬剤供給経路から液体薬剤を供給する薬剤供給用ポンプを設け、また上記電磁弁に替えて弾性変形可能な開閉弁を設け、該開閉弁を薬剤入り洗浄水を吐出する場合には薬剤供給用ポンプの圧力と洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ薬剤を含まない洗浄水を吐出する場合には弾性復帰して閉じるように設定した。しかしこのように開閉弁を薬剤供給用ポンプの圧力により弾性変形して開閉するものとすると、薬剤を含まない洗浄水を吐出する場合に、洗浄水流路を流れる洗浄水によって発生する負圧によって開閉弁が開き、薬剤供給経路の液体薬剤が洗浄水流路側に漏れ出す恐れがある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、薬剤供給用ポンプにより洗浄水流路に安定した量の液体薬剤を洗浄水流路に供給でき、薬剤供給経路に設けられる開閉弁を電磁弁で構成するものと比較して制御を単純化でき、しかも薬剤を含まない洗浄水を吐出する場合に、洗浄水流路を流れる洗浄水によって発生する負圧によって開閉弁が開くことを防止できる洗浄水吐出装置及びこれを備えた便器装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る洗浄水吐出装置は、洗浄水が供給されて下流側端部に吐出口9を設けた洗浄水流路11と、下流端が前記洗浄水流路11の途中に接続されて洗浄水流路11に合流する薬剤供給経路12を備え、薬剤供給経路12に開閉弁33を設け、洗浄水流路11を流れる洗浄水に薬剤供給経路12から液体薬剤10を供給する薬剤供給用ポンプ13を設け、開閉弁33を閉じると共に薬剤供給用ポンプ13を停止し且つ洗浄水流路11に洗浄水を供給して吐出口9から洗浄水を吐出する洗浄水吐出モードと、開閉弁33を開くと共に薬剤供給用ポンプ13を運転し且つ洗浄水流路11に洗浄水を供給して吐出口9から薬剤入り洗浄水を吐出する薬剤入り洗浄水吐出モードを備え、前記開閉弁33は、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプ13の圧力と、前記洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ洗浄水吐出モードにおいては弾性復帰して閉じるものであり、前記洗浄水吐出モードでの運転時において、前記洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧を低減する負圧低減手段を設けて成ることを特徴とする。上記薬剤供給用ポンプ13により洗浄水流路11に安定した量の液体薬剤10を洗浄水流路11に供給でき、また薬剤供給経路12の開閉弁33を、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプの圧力と、洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ洗浄水吐出モードにおいては弾性復帰して閉じるようにしたので、該薬剤供給経路12に設けられる開閉弁33を電磁弁で構成するものと比較して制御を単純化できる。また洗浄水吐出モードでの運転時においては、負圧低減手段により洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧を低減できるので、洗浄水流路11の合流部15で発生する負圧により開閉弁33が開くことを防止できる。
また請求項2は請求項1において、前記洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15を大気に開放させる大気開放路44を設け、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプ13の圧力と、洗浄水流路11における前記薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧により前記開閉弁33が弾性変形して薬剤供給経路12を開くと共に大気開放路44を閉じ、且つ洗浄水吐出モードにおいては前記開閉弁33が弾性復帰して薬剤供給経路12を閉じると共に大気開放路44を開くように設定し、該開閉弁33と大気開放路44とで前記負圧低減手段を構成して成ることを特徴とする。上記のように薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプ13の圧力と、洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15で発生する負圧とにより、開閉弁33が弾性変形して薬剤供給経路12を開くと共に大気開放路44を閉じ、且つ洗浄水吐出モードにおいては開閉弁33が弾性復帰して薬剤供給経路12を閉じると共に大気開放路44を開くように設定してあるので、大気開放路44の開閉を薬剤供給経路12を開閉する開閉弁33によって行うことができる。
また請求項3は請求項1又は請求項2において、前記洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15よりも上流側に洗浄水流路11を流れる洗浄水に空気を混入して気泡入り洗浄水とする空気混入部17を設けて成ることを特徴とする。このように空気混入部17を設けることで、洗浄効果の高い気泡入り洗浄水を吐出口9から吐出できる。
また請求項4に係る便器装置は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄水吐出装置6を備えた便器装置であって、洗浄水吐出装置6の吐出口9を便器2のボウル部5内に臨ませて成ることを特徴とする。請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄水吐出装置6を備えた便器装置1を提供できる。
また請求項5は請求項4において、洗浄水吐出モードで所定時間t1運転した後、薬剤入り洗浄水吐出モードで所定時間t2運転するボウル洗浄モードを備えて成ることを特徴とする。ボウル部5の内面を洗浄水で洗浄した後、該ボウル部5内に洗浄効果や防汚効果の高い薬剤入り洗浄水を吐出できる。
請求項1に係る発明では、洗浄水流路に安定した量の液体薬剤を洗浄水流路に供給でき、薬剤供給経路に設けられる弁を電磁弁で構成するものと比較して制御を単純化でき、また洗浄水吐出モードでの運転時においては、負圧低減手段により洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部で発生する負圧を低減できるので、合流部で発生する負圧により開閉弁が開くことを防止でき、これにより洗浄水吐出モード時において液体薬剤が洗浄水流路に漏れ出すことを防止できる。
また請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、大気開放路の開閉を薬剤供給経路を開閉する開閉弁によって兼用でき、大気開放路に別途弁を設ける必要がない。
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、洗浄効果の高い気泡入り洗浄水を吐出口から吐出できる。
また請求項4に係る発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄水吐出装置6を備えた便器装置1を提供できる。
また請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明の効果に加えて、ボウル部の内面を洗浄水で洗浄した後、該ボウル部内に洗浄効果や防汚効果の高い薬剤入り洗浄水を吐出できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の洗浄水吐出装置6を備えた便器装置1であり、合成樹脂製の便器2で主体を構成してある。なお図中3は便器2に回動自在に設けた便座であり、4は便器2に回動自在に設けた便蓋である。
便器2のボウル部5の下部には後方に向けて排水筒部7を突設してあり、該排水筒部7からトラップを介してボウル部5内の溜水を排水できるようになっている。本例のトラップはターントラップ方式のもので、排水筒部7に接続したフレキシブルなトラップ筒8により構成してあり、モータ(図示せず)によりトラップ筒8を回動して、図1で実線に示すようにトラップ筒8が上向きU字状となったトラップ構造となる状態と、破線で示すように略逆L字状となってトラップ構造が解除される状態とを選択できるようになっており、通常はトラップ筒8が上向きU字状となったトラップ構造となっていてボウル部5内の下部、排水筒部7、トラップ筒8内に水が溜まった状態となっていて、この状態で大便や小便を行い、大便や小便が終わると、洗浄水吐出装置6の吐出口9から洗浄水を流すと共に、トラップ筒8を回動してトラップ構造を解除する状態として、汚物と共に汚水を排水するようになっている。
図1乃至図6に示す洗浄水吐出装置6は便器2の後部に内装されている。洗浄水吐出装置6は吐出口9から洗浄水又は洗浄水に液体薬剤10を混入して得た薬剤入り洗浄水のいずれか一方を選択的にボウル部5の内面に吐出して洗浄するものである。
図1に示すように洗浄水吐出装置6は、洗浄水が供給される洗浄水流路11と、洗浄水流路11に合流する薬剤供給経路12を備えており、薬剤供給経路12には薬剤供給経路12から洗浄水流路11を流れる洗浄水に液体薬剤10を供給する薬剤供給用ポンプ13を設けている。
洗浄水流路11は図示しない水源に接続されて水道水からなる洗浄水が供給される流路であり、洗浄水流路11に洗浄水を供給する手段としては水道圧を利用する。洗浄水流路11の下流側端部にはボウル部5の上端部後方に配設されてボウル部5内に臨む吐出ノズル14(図5参照)を設けてあり、該吐出ノズル14の先端開口で前述の吐出口9を構成している。吐出口9はボウル部5の側端部から前方に臨み、該吐出口9から吐出された洗浄水又は薬剤入り洗浄水はボウル部5の内周面に沿って旋回する。洗浄水流路11において薬剤供給経路12との合流部15よりも上流側には電磁弁16を設けてあり、電磁弁16を開閉することで洗浄水流路11に供給された洗浄水を吐出口9から吐出するか否かを切替可能としてある。
洗浄水流路11における合流部15よりも上流側で且つ電磁弁16よりも下流側の部分には、洗浄水流路11を流れる洗浄水に空気を混入して気泡入り洗浄水とする空気混入部17を設けている。空気混入部17は一端を大気に開放した空気供給路18の他端を洗浄水流路11の一部に接続することで構成してあり、洗浄水流路11を流れる洗浄水のエジェクタ効果により空気供給路18から洗浄水流路11に空気を供給し、これにより気泡入り洗浄水を得る。
図5等に示すように洗浄水流路11において空気供給路18を接続する部分は、上流側のノズル管19と下流側のエジェクタ管20とで構成してある。ノズル管19は下流側に向かって流路断面積を徐々に小さくする先細形状に形成してあり、該ノズル管19の先端部を横管状のエジェクタ管20の一端開口からエジェクタ管20内に挿入している。ノズル管19の先端部の外側に位置するエジェクタ管20の内周面はノズル管19の先端部よりも大径に形成してあり、これによりノズル管19の先端部近傍に洗浄水の流れにより大きな負圧が発生する負圧発生部21を形成している。前述の空気供給路18の一端は洗浄水流路11の負圧発生部21に接続してあり、負圧発生部21で発生する負圧により洗浄水流路11を流れる洗浄水に確実に空気を混入できるようになっている。
エジェクタ管20における負圧発生部21よりも下流側にはベンチュリ管状流路部22を形成している。該流路部22は、上流側及び下流側の流路断面積の大きな大径部23と、両大径部23間の小径部24とで構成してあり、上流側から流れてきた気泡入り洗浄水を小径部24から下流側の大径部23に至る部分で圧力を変化させ、これにより洗浄水に含まれる気泡を合流部15よりも下流側で剪断して細分化する。また洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15よりも下流側には洗浄水に含まれる気泡を剪断するメッシュで構成した整流板25を設けている。即ち本例では洗浄水流路11の合流部15よりも下流側に小径部24及びこれよりも下流側の大径部23で構成した気泡細分化手段と、ここで細分化された気泡を更に細分化する整流板25からなる気泡細分化手段とを設けている。なおエジェクタ管20の下流側端部には前述の吐出口9を構成する吐出ノズル14の基端部を接続している。
図1に示すように薬剤供給経路12は、界面活性剤を含む洗剤からなる液体薬剤10が循環する循環経路26と、循環経路26から分岐した分岐経路27とで構成してあり、該分岐経路27の下流側端部を洗浄水流路11に接続している。
循環経路26の途中には液体薬剤10を貯留する薬剤タンク28を設けてあり、該薬剤タンク28は吐出口9よりも下方の便器2の後部の下部に内装してある。薬剤タンク28には薬剤供給口29を設けてあり、該薬剤供給口29は着脱自在に取付けたキャップ30により閉塞されている。また便器2の外面において薬剤タンク28に対向する部分は便器2に対して着脱自在に設けたカバー(図示せず)により構成してあり、使用者はこのカバーを取り外すことで、薬剤タンク28の薬剤供給口29から薬剤タンク28内に液体薬剤10を補充できるようになっている。また薬剤タンク28は便器2に対して着脱自在に設けてあり、前述のカバーを取り外した状態で便器2から外部に取り出した状態で液体薬剤10を補充できるようになっている。循環経路26において分岐経路27との分岐部31のすぐ上流側には、洗浄水流路11を流れる洗浄水に液体薬剤10を供給する薬剤供給用ポンプ13として、薬剤タンク28内の液体薬剤10を循環させる循環ポンプ13aを設けている。
図5等に示すように分岐経路27の上流側部分(後述の管部37によって構成される部分)は小径の孔部で構成してあり、循環ポンプ13aにより循環経路26を循環する液体薬剤10のうち少量の液体薬剤10が分岐経路27を介して洗浄水流路11に供給されるようになっている。分岐経路27の下流側端部は前述したエジェクタ管20において洗浄水の流速が速くなって大きな負圧が発生するベンチュリ管状流路部22の小径部24の洗浄水の流れ方向における中間部の上端部に接続してあり、即ち洗浄水流路11における薬剤供給経路12と洗浄水流路11との合流部15は小径部24の洗浄水の流れ方向における中間部で構成してある。また分岐経路27の下流側端部には開閉自在な開閉弁33を設けてあり、該開閉弁33を開閉することで薬剤供給経路12と洗浄水流路11の連通状態を切替可能としている。なお開閉弁33については後に詳述する。
上記便器装置1の洗浄水吐出装置6は図示しない制御部を備えており、例えば操作部を操作する等して便器洗浄指令が制御部に送信されると、制御部は以下に示すボウル洗浄モードで運転を行いボウル部5を洗浄するように設定されている。なお既述の薬剤供給用ポンプ13、電磁弁16、モータは制御部に接続されて制御される。
図10のタイムチャートに示すようにボウル洗浄モードは便器洗浄指令を受信した際に開始する洗浄水吐出モードと、洗浄水吐出モードで所定時間t1運転した後に開始する薬剤入り洗浄水吐出モードとで構成してあり、薬剤入り洗浄水吐出モードの開始から所定時間t2後にボウル洗浄モードは終了する。
洗浄水吐出モードは吐出口9から液体薬剤10を混入していない洗浄水(即ち水道水)を吐出するモードである。該洗浄水吐出モードでは、開閉弁33を閉じて薬剤供給経路12と洗浄水流路11の連通を遮断すると共に薬剤供給用ポンプ13を停止し、且つ電磁弁16を開いて洗浄水流路11に洗浄水を供給する。これにより水源から洗浄水流路11に供給された洗浄水は、空気混入部17において空気が混入されて気泡入り洗浄水となり、この後、この洗浄水に含まれる気泡がベンチュリ管状流路部22で細分化され、さらに整流板25で細分化された後、吐出口9から吐出される。またこの洗浄水吐出モードにおいては、洗浄水吐出モードを開始してから所定時間t3経過後に、モータを駆動してトラップ筒8を略逆L字状の下向きとし、これによりボウル部5内の溜水を排水し、さらにこの所定時間t4後にモータを駆動してトラップ筒8を通常の上向きU字状とし、以後このボウル部5内に洗浄水を溜めることが可能な状態を維持する。ここで洗浄水吐出モードにおいて吐出口9から吐出される洗浄水に含まれる気泡の径は比較的大きい数mm程度に設定してある。このように気泡を含む洗浄水を吐出することで、洗浄水に含まれる気泡が破裂した際に発生する高周波振動の惹起による気泡入り洗浄水自体の高い洗浄力によりボウル部5の内面を効率良く洗浄でき、またこの場合、洗浄水の節水効果を高めることができる。また特にこの洗浄水に含まれる気泡はミリメータサイズと比較的大きく、このため気泡が破裂しやすくてボウル部5の内面を効率良く洗浄できる。
上記洗浄水吐出モードが終了すると薬剤入り洗浄水吐出モードに移行する。薬剤入り洗浄水吐出モードは吐出口9から液体薬剤10を混入した洗浄水(即ち薬剤入り洗浄水)を吐出するモードである。薬剤入り洗浄水吐出モードでは、開閉弁33を開いて薬剤供給経路12と洗浄水流路11を連通させると共に薬剤供給用ポンプ13を運転し、且つ洗浄水吐出モード時と同様に電磁弁16を開いて洗浄水流路11に洗浄水を供給する。これにより水源から洗浄水流路11に供給された洗浄水は薬剤供給経路12との合流部15よりも上流側においては上記洗浄水吐出モードと同様に空気混入部17において空気が混入されて気泡を含む洗浄水となり、下流側に流れる。またこれと同時に薬剤供給用ポンプ13によって循環経路26内を流れる液体薬剤10の一部が分岐経路27を介して洗浄水流路11の合流部15に流入し、この合流部15において前記洗浄水流路11を流れる気泡を含む洗浄水と合流し、これにより気泡を含む薬剤入り洗浄水となって以後はこの薬剤入り洗浄水に含まれる気泡がベンチュリ管状流路部22で細分化され、さらに整流板25で細分化された後、吐出口9から吐出される。
上記洗浄水吐出モードにおいて吐出口9から吐出される薬剤入り洗浄水に含まれる気泡の径は前述の洗浄水吐出モードにおいて吐出口9から吐出される洗浄水に含まれる気泡の径よりも小さくなっている。これはベンチュリ管状流路部22及び整流板25で細分化される薬剤入り洗浄水に界面活性剤を含む液体薬剤10が混入された場合、洗浄水の表面張力が低下し、これによりベンチュリ管状流路部22及び整流板25で剪断力が加えられた際に気泡がより細分化されるためである。具体的には、この洗浄水吐出モードにおいては、吐出口9から吐出される薬剤入り洗浄水に含まれる気泡の径は平均60μm程度となるように設定してある。このように洗浄水吐出モードにおいて吐出口9から吐出される薬剤入り洗浄水に含まれる気泡の径を設定することで、ボウル部5の内面において溜水の水面と接する喫水線部分に界面活性剤を含む薬剤入り洗浄水で界面を形成した防汚効果の高いマイクロメータサイズの微小泡を付着させることができ、またこの微小泡は破裂し難く長時間ボウル部5の内面に付着させることができ、これらによりボウル部5の内面、特に喫水線部分を清潔にできる。
そして本発明にあっては、既述の開閉弁33を、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプ13の圧力と洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ洗浄水吐出モードにおいては弾性復帰して閉じるものとし、また洗浄水吐出モードでの運転時において、洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15で発生する負圧を低減する負圧低減手段を設けてあり、以下に詳述する。
図3及び図11に示すようにエジェクタ管20の小径部24からは上方に向けて筒部34を一体に突設してあり、筒部34の下底面部を構成するエジェクタ管20の外周部には筒部34内と小径部24内を連通させるスリット状の連通孔35を形成している。筒部34の上部には循環経路26の一部を構成する配管36から下方に突設した管部37を挿入して密閉状態で接続してあり、管部37の上端は配管36内、即ち循環経路26に連通している。
筒部34の下部の内側には弾性変形可能なゴムのような部材で形成した開閉弁33を配設している。図8及び図9に示すように開閉弁33は、一端(上端)が開口した有底筒状の筒状部38と、筒状部38の底部から筒状部38と反対方向(下方)に突設した弁部39を備えており、弁部39は筒状部38の軸方向(液体薬剤10の流れ方向)から見て洗浄水流路11を流れる洗浄水の流れ方向に長い薄片状である。開閉弁33は図11のように筒状部38を筒部34の下部の内側に嵌め込た状態で筒部34に対して固定されており、筒状部38の外周面と筒部34の内周面は密接して封止されている。
開閉弁33には筒状部38の内側と弁部39の先端面(下端面)を連通させるスリット状孔40を形成してあり、該スリット状孔40も洗浄水流路11を流れる洗浄水の流れ方向と平行である。スリット状孔40は弁部39の厚み方向の中央部に形成してあり、開閉弁33に外力が加わっていない状態では図11に示すようにスリット状孔40を閉じた状態で自己の形状を保持する。
開閉弁33の薄片状の弁部39の先端部は前述のエジェクタ管20の小径部24に形成した連通孔35内に挿入され、該開閉弁33のスリット状孔40の弁部39の先端側の開口は小径部24内(即ち洗浄水流路11内)に臨んでいる。つまり本例の分岐経路27は循環経路26から順に連続して配設した上記管部37及び筒部34の下部及び開閉弁33で構成している。また筒部34の周壁部において弁部39に対向する位置には貫通孔41を設けてあり、筒部34内の開閉弁33の弁部39外側に形成された空間42は貫通孔41を介して外部に連通している。これにより開閉弁33がスリット状孔40を閉じた図11の状態では、洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15は、開閉弁33の弁部39の先端部と連通孔35の内周面との間に形成された隙間43、空間42、貫通孔41を順に介して外部に連通することとなり、これら隙間43、空間42、貫通孔41で洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15を大気に開放させる大気開放路44が構成される。
上記開閉弁33は、薬剤入り洗浄水吐出モード時においては、図12に示すように薬剤供給用ポンプ13の圧力と洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15で発生する負圧により弁部39が弾性変形して幅を広げ、これによりスリット状孔40が開くように設定してある。このため薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給経路12の分岐経路27と洗浄水流路11が連通して液体薬剤10が洗浄水流路11に供給される。またこの時、弾性変形した弁部39の先端部の外周面が連通孔35の内周面に接して隙間43を閉じるように設定してあり、該開閉弁33により大気開放路44の流路面積が小さくなって閉じ、これにより大気開放路44を介して連通する合流部15と外部の連通状態が遮断される。従ってこの場合は薬剤供給用ポンプ13の圧力に加えて洗浄水流路11の合流部15で発生する負圧を利用して薬剤供給経路12からの液体薬剤10を洗浄水流路11に確実に供給することができる。
また薬剤供給用ポンプ13が停止される洗浄水吐出モード時においては、開閉弁33には薬剤供給用ポンプ13の圧力が加わらず、図11に示すように開閉弁33は弁部39が弾性復帰して幅を狭め、これによりスリット状孔40が閉じるように設定してある。このため洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給経路12の分岐経路27と洗浄水流路11の連通状態が遮断される。またこの時、弾性復帰した弁部39の先端部と連通孔35の内周面との間には前述の隙間43が形成されて大気開放路44が開き、これにより洗浄水流路11の合流部15が大気開放路44を介して外部に連通する。そしてこの場合、大気開放路44を介して外気が洗浄水流路11の合流部15に供給され、洗浄水流路11の合流部15を流れる洗浄水によって発生する負圧は低減する。従ってこの場合は、洗浄水流路11の合流部15で発生する負圧により開閉弁33が弾性変形してスリット状孔40が開くことが防止される。即ち本例にあっては、前述の開閉弁33と大気開放路44とで前記負圧低減手段を構成している。
以上説明したように本発明の便器装置1に設けた洗浄水吐出装置6にあっては、薬剤供給経路12の開閉弁33を、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプの圧力と洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ洗浄水吐出モードにおいては弾性復帰して閉じるようにしたので、該開閉弁33を電磁弁で構成するものと比較して制御を単純化できる。また洗浄水吐出モードでの運転時においては、負圧低減手段により洗浄水流路11の薬剤供給経路12との合流部15で発生する負圧を低減できるので、洗浄水流路11の合流部15で発生する負圧により開閉弁33が開くことを防止でき、これにより洗浄水吐出モード時において液体薬剤10が洗浄水流路11に漏れ出すことを防止できる。また本例では薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプ13の圧力と洗浄水流路11の合流部15で発生する負圧とにより、開閉弁33が弾性変形して薬剤供給経路12を開くと共に大気開放路44を閉じ、且つ洗浄水吐出モードにおいては開閉弁33が弾性復帰して薬剤供給経路12を閉じると共に大気開放路44を開くように設定してあるので、大気開放路44の開閉を薬剤供給経路12を開閉する開閉弁33によって行うことができ、大気開放路44に別途弁を設ける必要がない。
本発明の実施の形態の一例を示すものであり、洗浄水吐出装置を備えた便器装置の概略構成図である。 洗浄水吐出装置の要部を示し、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 図2(b)のA−A断面図である。 図2(a)のB−B断面図である。 図2(b)のC−C断面図である。 同上の斜視図である。 エジェクタ管の斜視図である。 開閉弁の斜視図である。 同上の開閉弁を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 ターントラップ、開閉弁、薬剤供給用ポンプの動作、及び吐出口から吐出される洗浄水に含まれる気泡の径を示すタイムチャートである。 同上の洗浄水吐出モード時における開閉弁近傍の正面断面図である。 同上の薬剤入り洗浄水吐出モード時における開閉弁近傍の正面断面図である。
符号の説明
1 便器装置
6 洗浄水吐出装置
9 吐出口
10 液体薬剤
11 洗浄水流路
12 薬剤供給経路
13 薬剤供給用ポンプ
15 合流部
33 開閉弁

Claims (5)

  1. 洗浄水が供給されて下流側端部に吐出口を設けた洗浄水流路と、下流端が前記洗浄水流路の途中に接続されて洗浄水流路に合流する薬剤供給経路を備え、薬剤供給経路に開閉弁を設け、洗浄水流路を流れる洗浄水に薬剤供給経路から液体薬剤を供給する薬剤供給用ポンプを設け、開閉弁を閉じると共に薬剤供給用ポンプを停止し且つ洗浄水流路に洗浄水を供給して吐出口から洗浄水を吐出する洗浄水吐出モードと、開閉弁を開くと共に薬剤供給用ポンプを運転し且つ洗浄水流路に洗浄水を供給して吐出口から薬剤入り洗浄水を吐出する薬剤入り洗浄水吐出モードを備え、前記開閉弁は、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプの圧力と、前記洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部で発生する負圧により弾性変形して開き、且つ洗浄水吐出モードにおいては弾性復帰して閉じるものであり、前記洗浄水吐出モードでの運転時において、前記洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部で発生する負圧を低減する負圧低減手段を設けて成ることを特徴とする洗浄水吐出装置。
  2. 前記洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部を大気に開放させる大気開放路を設け、薬剤入り洗浄水吐出モードにおいては薬剤供給用ポンプの圧力と、前記洗浄水流路における前記薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部で発生する負圧により前記開閉弁が弾性変形して薬剤供給経路を開くと共に大気開放路を閉じ、且つ洗浄水吐出モードにおいては前記開閉弁が弾性復帰して薬剤供給経路を閉じると共に大気開放路を開くように設定し、該開閉弁と大気開放路とで前記負圧低減手段を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の洗浄水吐出装置。
  3. 前記洗浄水流路における薬剤供給経路と洗浄水流路との合流部よりも上流側に洗浄水流路を流れる洗浄水に空気を混入して気泡入り洗浄水とする空気混入部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄水吐出装置。
  4. 上記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄水吐出装置を備えた便器装置であって、洗浄水吐出装置の吐出口を便器のボウル内に臨ませて成ることを特徴とする便器装置。
  5. 洗浄水吐出モードで所定時間運転した後、薬剤入り洗浄水吐出モードで所定時間運転するボウル洗浄モードを備えて成ることを特徴とする請求項4に記載の便器装置。
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