JP7422289B2 - 切屑回収システムおよび切屑回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ部材を用いて部品を供給するテープフィーダから排出されるテープ部材の切屑を回収する切屑回収システムおよびこの切屑回収システムによる切屑回収方法に関する。
従来、テープ部材(キャリアテープ)を用いて部品を供給するテープフィーダを備えた部品実装装置を含む実装ラインにおいて、実装ラインを構成する各部品実装装置から生じたテープ部材の切屑を搬送して1箇所にまとめて容器に蓄積し、その切屑を蓄積した容器を人力または無人搬送車を用いて運び出す切屑回収システムが知られている(例えば、下記の特許文献1)。
国際公開第2015/045018号
上記従来の切屑回収システムでは、容器に切屑が溜まったときには、作業者はその容器を空の容器と交換することになるが、容器の交換中は搬送されてくる切屑を容器によって受けることができない。このため切屑は床面に散らばってしまうことから、作業者は容器の交換作業を迅速に行う必要があった。しかしながら、切屑を蓄積して重くなった容器を移動させるのは容易ではない。一方、作業性を良くしようとして切屑が満杯となる前に容器の交換を行おうとすると、容器の交換作業の回数が増大してしまうため、作業効率が低下してしまう。
そこで本発明は、テープフィーダから生じたテープ部材の切屑の回収を容易かつ効率よく行うことができる切屑回収システムおよび切屑回収方法を提供することを目的とする。
本発明の切屑回収システムは、テープ部材を用いて部品を供給するテープフィーダから排出される前記テープ部材の切屑を回収する切屑回収システムであって、前記テープフィーダから排出される前記切屑を収集して所定の位置から前記切屑を落下させる切屑収集路と、前記切屑収集路から落下した前記切屑を通過させるシュートと、前記シュートにおける前記切屑の通過を許容するシュート開放位置と前記シュートにおける前記切屑の通過を阻止するシュート閉止位置との間で移動自在なシャッタと、前記シュートの下方に設置され、前記シュートを通過して落下した前記切屑を蓄積する容器と、前記シャッタを前記シュート閉止位置の側に付勢する付勢手段と、前記容器が載置される台車と、前記台車に取り付けられた台車側部材と、前記シュート側に設けられたシュート側部材と、を備え、前記シャッタは、前記シュートの下方に前記容器が設置されていない状態では前記シュート閉止位置に位置し、前記容器が前記台車を介して前記シュートの下方に設置されるとき、前記シャッタは、前記容器または前記台車によって押圧されて変位する変位部が変位するのに連動して移動することで前記シュート開放位置に位置し、前記シュートの下方に位置した前記容器が前記シュートの下方から移動されるとき、前記シュート閉止位置に位置した前記シャッタが前記付勢手段に付勢されて前記シュート閉止位置に移動するようになっており、前記容器が前記シュートの直下に位置すると、前記台車側部材と前記シュート側部材が結合する
本発明の切屑回収方法は、上記本発明の切屑回収システムによる切屑回収方法であって、前記シュートの下方に前記容器が設置されていない状態では前記シャッタを前記シュート閉止位置に位置させて前記シュート内に切屑を蓄積させる。
本発明によれば、テープフィーダから生じたテープ部材の切屑の回収を容易かつ効率よく行うことができる。
本発明の一実施の形態における切屑回収システムの構成を示す図 本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成する切屑収集路を部品実装装置ととともに示す斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の側面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の下部の側面図 本発明の一実施の形態における切屑収集路の斜視図 本発明の一実施の形態における切屑収集路を構成する傾斜搬送路とシュート装置の(a)斜視図(b)側面図 本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成するシュート装置のシャッタが(a)シュート閉止位置に位置した状態を示す図(b)シュート開放位置に位置した状態を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成するシュートの下方に容器を設置する様子を示す斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成するシュートの下方に容器を設置する様子を示す側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成するシュートの下方から容器を移動させる様子を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成する無人搬送車が台車に連結する様子を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成するシュート装置に台車を残したまま無人搬送車が移動する様子を示す図 本発明の一実施の形態における切屑回収システムを構成する切屑集積部に設置された切屑移載装置の斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムが備える切屑移載装置に容器を保持させる手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムが備える切屑移載装置の動作を説明する図 本発明の一実施の形態における切屑回収システムの切屑集積所での作業の様子を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における切屑回収システムが備えるシュート装置の変形例を示す図 本発明の一実施の形態の切屑回収システムの別の構成例による作業イメージを示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における切屑回収システム1の構成を示している。切屑回収システム1は、テープ部材を用いて部品を供給するテープフィーダから排出されるテープ部材の切屑を回収するものであり、テープフィーダを備えた部品実装装置を含む実装ライン2に適用される。
先ず、実装ライン2について説明する。本実施の形態における実装ライン2は、基板KBに部品を装着して実装基板JKを製造する作業ラインである。図1に示すように、実装ライン2は、半田印刷装置3、複数の部品実装装置4、中継コンベア5、検査装置6およびリフロー装置7を備えており、これらの装置がこの順で直列(一列)に床面上に並べられた構成となっている。実装ライン2(および後述する切屑収集路31とシュート装置32)の説明では便宜上、基板KBの流れ方向をX軸方向、X軸方向と直交する水平方向をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
半田印刷装置3は、上流側から供給された基板KBに半田ペーストを印刷して下流側の部品実装装置4に搬出する。部品実装装置4は半田印刷装置3から送られてきた基板KBに部品を装着し、下流側に搬出する。本実施の形態では、図1に示すように部品実装装置4は3台設置されているが(図2も参照)、これは一例であり、設置される部品実装装置4の数は何台であってもよい。各部品実装装置4の構成については後述する。
中継コンベア5は、最も下流側に位置する部品実装装置4から搬出された基板KBを図示しないコンベア機構によって受け取って下流側に搬送する。検査装置6は中継コンベア5から受け取った基板KBに装着された部品の検査を行う。部品の検査では、基板KB上の予め定められた位置に所定の部品が所定の向きで取り付けられているかどうか等を検査する。検査装置6は、部品の検査を終えた基板KBを下流側に搬出する。
リフロー装置7は、検査装置6から搬出された基板KBを受け取って下流側に搬送しつつ、半田リフローを行う。これにより基板KB上の半田が溶融された後、冷却されて固化され、基板KBに装着された各部品が基板KBに固定される。リフロー装置7は、半田リフローを施した基板KBを実装基板JKとして下流側に搬出する。
次に、部品実装装置4について説明する。部品実装装置4は、図3に示すように、床面FL上に基台11を備えており、基台11上には基台カバー12が取り付けられている。基台11と基台カバー12との間の空間には、2つの基板搬送コンベア13と2つの装着ヘッド14が備えられている。
図3において、2つの基板搬送コンベア13はY軸方向に並んで配置されており、それぞれがX軸方向に延びている。各基板搬送コンベア13は上流側から送られてきた基板KBを受け取って搬送し、所定の作業位置に位置決めする。
図3において、2つの装着ヘッド14はそれぞれ下方に延びた吸着ノズル15を有している。2つの装着ヘッド14はそれぞれ、ヘッド移動機構14Kによって水平面内で移動される。
図3において、基台11のY軸方向に対向する2つの位置のそれぞれにはフィーダ台車16が連結されている。各フィーダ台車16には、複数のテープフィーダ17がX軸方向に並んで設けられており(図2)、フィーダ台車16が基台11に連結されると、複数のテープフィーダ17が一括して基台11に取り付けられる。
図3において、フィーダ台車16には各テープフィーダ17に対応した複数のテープリール18が備えられている。各テープリール18には部品BHを収納したテープ部材(キャリアテープ)29が巻き付けられている。テープフィーダ17は対応するテープリール18からテープ部材19を引き出してピッチ送りすることで、部品供給口17Kに部品BHを供給する。
装着ヘッド14は各テープフィーダ17が部品供給口17Kに供給した部品BHを吸着する(図3)。そして、ヘッド移動機構14Kによって基板KB上に移動されることで、その基板KB上の所定の位置に部品BHを装着する。部品BHが装着された基板KBは基板搬送コンベア13が下流側に搬出する。部品実装装置4の各部の動作は、その部品実装装置4が備える制御装置4C(図3)によって制御される。
図3において、各部品実装装置4が備える各フィーダ台車16には、カッター装置21とダクト22が設けられている。カッター装置21は各テープフィーダ17が部品BHを供給し終えた後のテープ部材19を切断する。ダクト22はカッター装置21の下方に設けられており、カッター装置21により切断されて自重で落下するテープ部材19の切屑KZを、フィーダ台車16の下部に開口したダクト開口部22Kに誘導する(図4)。
次に、切屑回収システム1の構成を説明する。図1において、切屑回収システム1は、切屑収集路31、シュート装置32、容器33、台車34および無人搬送車35を備えている。また、切屑回収システム1は、図1に示すように、切屑集積所KSと切屑廃棄所KHを有しており、切屑集積所KSには、切屑集積容器36、切屑移載装置37および切屑集積容器用台車38が備えられている。
図2および図5において、切屑収集路31は、水平切屑収集路31Aと傾斜切屑収集路31Bを備えている。水平切屑収集路31Aは、図3および図5に示すように、主コンベア41と副コンベア42を備えている。
図5において、主コンベア41は、部品実装装置4の下方の領域の床面FL上を、部品実装装置4の並び方向(基板KBの搬送方向であり、X軸方向)に延びている。主コンベア41の下流側の端部(図1における右端部)は、最も下流側に位置する部品実装装置4よりも更に下流側の位置(中継コンベア5の下方)に突出している(図1)。
図5において、副コンベア42は、各部品実装装置4が備えるフィーダ台車16の下方に設置されている。副コンベア42はフィーダ台車16ごとに設置されており、それぞれ主コンベア41の上方に一部をオーバーラップさせている(図4および図5)。
各副コンベア42は、その直上に位置するテープフィーダ17からダクト22を通じて排出されたテープ部材19の切屑KZを受け取る。そして、その受け取った切屑KZを部品実装装置4の中央部側に搬送し、主コンベア41上に切屑KZを落下させる。このため各フィーダ台車16から排出されたテープ部材19の切屑KZは、その直下の副コンベア42から主コンベア41へ受け渡され、主コンベア41によって、その下流側の端部まで搬送されることになる。
図6(a),(b)において、傾斜切屑収集路31Bは、X軸方向に対向した一対のフレーム51、フレーム51によって回転自在に支持された駆動プーリ52と複数の従動プーリ53、これら駆動プーリ52と複数の従動プーリ53に掛け渡された搬送ベルト54を備えている。搬送ベルト54の表面には、一定間隔おきに、搬送ベルト54の幅方向(X軸方向)に延びた仕切り部54Hが形成されている。
図6(a)において、一対のフレーム51のうちの一方には駆動モータ55が取り付けられている。駆動モータ55は駆動ベルト56を介して駆動プーリ52を回転駆動する。駆動プーリ52が回転すると、搬送ベルト54が走行する。フレーム51には搬送ベルト54の幅方向に対向して配置された一対のベルトガイド57が設けられている。搬送ベルト54は、一対のベルトガイド57によってX軸方向の両端がガイドされることで、所定の経路に沿って走行する。
図6(b)において、傾斜切屑収集路31Bによる搬送領域は、Y軸方向にほぼ水平に延びる受取領域R1と、受取領域R1に連なり受取領域R1のY軸方向の一方側の端部(後端部とする)から後方斜め上方へ向かう上昇領域R2と、上昇領域R2に連なり上昇領域R2の後端部からY軸方向に沿ってほぼ水平後方に延びる落下準備領域R3とを有する。搬送ベルト54上の各部は、駆動プーリ52が駆動モータ55によって回転駆動されることで、これら3つの領域をこの順(受取領域R1→上昇領域R2→落下準備領域R3の順)で移動する。
傾斜切屑収集路31Bの受取領域R1は、中継コンベア5の下方において(図5)、水平切屑収集路31Aの2つの主コンベア41の下流側の端部の直下に位置している。このため、水平切屑収集路31Aの主コンベア41によって搬送されてきた切屑KZは、主コンベア41の下流側の端部において傾斜切屑収集路31Bの受取領域R1に乗り移り、上昇領域R2を経て、落下準備領域R3まで運ばれる。そして、落下準備領域R3の後端部の切屑投棄位置PR(図6(b))から落下される。
このように本実施の形態において、切屑収集路31は、実装ライン2を構成する各部品実装装置4から生じるテープ部材19の切屑KZを収集して所定の位置(切屑投棄位置PR)から落下させる機能を有している。そして、切屑収集路31を構成する傾斜切屑収集路31Bは、水平切屑収集路31Aが収集した切屑KZを上昇させてから落下させる切屑上昇落下部となっている。なお、切屑収集路31を構成する水平切屑収集路31Aおよび傾斜切屑収集路31Bそれぞれの動作は、対応する複数の部品実装装置4のうちのひとつ(例えば最も上流側に位置する部品実装装置4)である代表部品実装装置の制御装置4Cによって制御される。
図6(a),(b)において、シュート装置32は、シュート保持部61、シュート62、シャッタ63、ばね部材64、切屑量検出器65および容器設置検出器66を備えている。シュート保持部61は傾斜切屑収集路31Bの後方(落下準備領域R3の側)に設けられている。シュート62は、上下方向に延びた筒状の部材であり、シュート保持部61によって保持されている。シュート62は、上部開口である入口62aを、切屑投棄位置PRの直下に位置させている。シュート62の入口62aには、切屑収集路31(最終的には傾斜切屑収集路31B)から切屑KZが落下(投棄)される。
図7(a),(b)において、シャッタ63は、シュート62の下部開口である出口62bの下側に、シュート62の出口62bに近接して設けられている。シャッタ63はY軸方向に沿った方向にスライド自在である。
シャッタ63は、シュート62の出口62bを閉止する位置(「シュート閉止位置」と称する。(図7(a))と、シュート閉止位置からスライドしてシュート62を開放する位置(「シュート開放位置」と称する。(図7(b))との間で移動する。シュート62の入口62aから投棄された切屑KZは、シャッタ63がシュート開放位置に位置した状態では、シュート62を通過することが可能である。一方、切屑KZは、シャッタ63がシュート閉止位置に位置した状態では、シャッタ63によって、シュート62を通過することが阻止される。このようにシャッタ63は、シュート62の出口62bを開閉することにより、シュート62における切屑KZの通過を許容し、またシュート62における切屑KZの通過を阻止する機能を有するものとなっている。
図7(a),(b)において、ばね部材64は、シュート62の前面側の下部とシャッタ63の前端側の上部との間に架け渡されている。ばね部材64は、シャッタ63がシュート閉止位置からシュート開放位置に移動すると伸長し、これによりシャッタ63にはシュート閉止位置に戻される方向の付勢力が作用する。このように本実施の形態におけるシュート装置32は、シャッタ63をシュート閉止位置の側に付勢する付勢手段としてのばね部材64を備えた構成となっている。
図7(a),(b)において、シャッタ63の下面には下方に突出したシャッタ被押圧部63Pが設けられている。シャッタ被押圧部63Pが前方に向かって押圧されると(図7(b)中に示す矢印P)、シャッタ63はその方向(シャッタ被押圧部63Pが押圧される方向)に移動する。
図5において、容器33は上方に開口した切屑受容口33Kを有しており、その切屑受容口33Kの近傍の周囲を囲む位置には、側方に張り出したリム部33Rが形成されている。容器33は台車34に載置されている。台車34の前部には門型部材34Bが設けられており、その門型部材34Bの前面側には台車側マグネット34Mが取り付けられている。台車34は自走できない車両であり、自走可能な無人搬送車35によって搬送される。無人搬送車35は、容器33が載置された台車34に連結した状態で床面FL上を走行し、台車34とともに容器33を移動させる。
シュート装置32におけるシャッタ63の下方の空間は、容器33が設置される容器設置スペース32Sとなっている。容器33は台車34に載置された状態で無人搬送車35によって移動されることで、容器設置スペース32Sに設置される(図8(a)→図8(b)、図9(a)→図9(b))。また、容器33は、台車34に載置された状態で無人搬送車35によって移動されることで、容器設置スペース32Sから離脱される(図10(a)→図10(b))。
無人搬送車35は、図1に示す指令装置SSと通信を行い、指令装置SSから指令を受けて走行する。一方、無人搬送車35は、指令装置SSに自身の位置情報を送信する。これにより指令装置SSは無人搬送車35の位置に基づいて、無人搬送車35に適切な走行指令を与えることができる。
図11(a),(b)において、台車34と無人搬送車35は自動連結器71によって連結される。自動連結器71は、台車34側の台車側連結器71aと、無人搬送車35側の搬送車側連結器71bから成る。台車34に対して無人搬送車35が台車34に対する所定の方向で接近して一定距離以下に達すると(図11(a)→図11(b))、台車側連結器71aと搬送車側連結器71bが自動で係合し、台車34と無人搬送車35が連結される。
台車側連結器71aと搬送車側連結器71bとの係合を解除する場合には、無人搬送車35が、指令装置SSからの指令(連結解除指令)を受けて、自身が有する連結解除装置72(図11(a),(b))を操作する。これにより台車側連結器71aと搬送車側連結器71bの結合が解除され、無人搬送車35は台車34から分離することができる。
無人搬送車35が台車34に載置された容器33をシュート装置32の容器設置スペース32Sに設置する場合には、無人搬送車35は台車34に連結した状態で、指令装置SSからの指令を受けて、容器33側(すなわち台車34側)を先頭にして走行する。そして、容器33を、容器設置スペース32Sに、シュート装置32の後方から挿入するように進行する(図9(a)→図9(b)、図10(a)→図10(b))。
上記のようにして容器33が容器設置スペース32Sに挿入されると、台車34の門型部材34Bに設けられた台車側マグネット34Mが、シュート保持部61に設けられたシュート保持部側マグネット61Mと磁力により引き合って結合する(図9(a)→図9(b))。これにより台車34はシュート保持部61に対して位置決めされ、容器33はシュート62の直下に位置して容器設置スペース32Sに設置された状態となる(図9(b))。
また、上記のようにして容器33が容器設置スペース32Sに設置されるとき、シャッタ被押圧部63Pは、台車34が備える門型部材34Bによって押圧されて前方に移動する(図9(a)→図9(b))。これによりシャッタ63が前方、すなわちシュート62の出口62bを開放する方向に移動し、シュート62における切屑KZの通過が許容された状態となる(図9(b))。
このように本実施の形態では、容器33が台車34を介して無人搬送車35によってシュート62の下方(容器設置スペース32S)に設置されるときに台車34(ここでは台車34であるが容器33であってもよい)によって押圧されて変位する変位部としてのシャッタ被押圧部63Pを有しており、シャッタ63は、シャッタ被押圧部63Pが変位するのに連動して移動することで、シュート開放位置に位置するようになっている。
上記のように、容器33が容器設置スペース32Sに設置された状態では、シャッタ63はシュート開放位置に位置し、シュート62における切屑KZの通過を許容する。このため、切屑収集路31によって収集されて切屑投棄位置PRから(すなわちシュート62の入口62aの上方から)落下した切屑KZはシュート62の内部を通過し、シュート62の下方の容器設置スペース32Sに位置されている容器33内に蓄積される。
また、上記のように容器33が容器設置スペース32Sに設置された状態から無人搬送車35を後退させると、シュート保持部側マグネット61Mと台車側マグネット34Mの間の結合は解除され、容器33は容器設置スペース32Sから移動(離脱)される(図10(a)→図10(b))。前述したように、シャッタ63は、ばね部材64からシュート閉止位置に復帰する方向の付勢力を受けているので、無人搬送車35の後退(容器33の容器設置スペース32Sからの移動)に伴って、シャッタ63は、シュート閉止位置の方向に移動する。そして、台車34の門型部材34Bがシャッタ被押圧部63Pから離れたところで、シュート62の出口62bはシャッタ63により完全に閉止された状態となる(図10(b))。
このように、本実施の形態では、シュート62の下方に位置した容器33がシュート62の下方から移動されるとき、シュート閉止位置に位置したシャッタ63が付勢手段であるばね部材64に付勢されてシュート閉止位置に移動するようになっている。
シャッタ63がシュート閉止位置に復帰した状態では、シュート62における切屑KZの通過は阻止されるので、切屑収集路31から落下した切屑KZは、シュート62の出口62bを通過することなく、シュート62内に蓄積される。このように本実施の形態では、シャッタ63をシュート閉止位置に位置させてシュート62における切屑KZの通過を阻止することで、シュート62内に切屑KZを蓄積させることができるようになっている。
図6(a),(b)において、切屑量検出器65は、シュート62の内部に設けられている。切屑量検出器65は水平方向に対向して配置された投光器65aと受光器65bから構成されている。投光器65aは水平方向に検査光65Lを投光し、受光器65bは検査光65Lを受光し得る位置に設けられている(図6(a))。前述の代表部品実装装置の制御装置4Cは、投光器65aが投光した検査光65Lを受光器65bが受光するか否かに基づいて、シュート62内に蓄積された切屑KZの量(切屑量)が、検査光65Lのシュート62内での高さに対応する所定量に達したかどうかを判断する。具体的には、受光器65bが検査光65Lを受光する状態ではシュート62内の切屑量が所定量に達していないと判断し、受光器65bが検査光65Lを受光しない状態では、シュート62内の切屑量が所定量に達していると判断する。このように本実施の形態における切屑回収システム1は、シュート62に蓄積された切屑KZの量が所定量に達した状態を検出する切屑量検出器65を備えたものとなっている。
図1において、切屑集積所KSは、実装ライン2から離れた所に設置されている。切屑集積所KSに備えられた切屑集積容器36は、容器33に比べて大容量であり、容器33よりも多くの切屑KZを蓄積できるようになっている。無人搬送車35は台車34に連結した状態で床面FL上を走行することにより、台車34に載置された容器33をシュート装置32と切屑集積所KSとの間で移動させる作業(容器33の移動作業)を行う。
図9(a),(b)および図10(a),(b)において、容器設置検出器66はシュート保持部61に設けられている。容器設置検出器66は例えばリミットスイッチから成り、台車側マグネット34Mがシュート保持部側マグネット61Mと結合するとき、台車34の門型部材34Bに押圧されてオフからオンとなる(図9(a)→図9(b))。一方、台車側マグネット34Mがシュート保持部側マグネット61Mから離間するときは(図10(a)→図10(b))、容器設置検出器66は、門型部材34Bによる押圧が解除されて、オンからオフとなる。前述の代表部品実装装置の制御装置4Cは、容器設置検出器66のオンオフ情報に基づいて、容器33が容器設置スペース32Sに設置された状態であるか(図9(b))、容器33が容器設置スペース32Sから移動(離脱)した状態であるか(図10(b))を判断する。
無人搬送車35は、台車34に載置された容器33を容器設置スペース32Sに設置した後、台車34をシュート装置32の下方領域に残した状態のまま(すなわち、容器33を容器設置スペース32Sに設置した状態のまま)、台車34から離れて単独で移動することができる(図12(a)→図12(b))。この場合、無人搬送車35は、指令装置SSからの連結解除指令を受けて連結解除装置72を操作し、自動連結器71による連結を解除したうえで後退し、台車34から分離する。このように、本実施の形態において、無人搬送車35は、台車34とは分離して単独で移動できるため、台車34を介した容器33の移動作業のほか、この容器33の移動作業とは異なる別の作業(別作業)を行うことが可能である。
切屑収集路31による切屑KZの収集が進み、シュート62を通じて容器33に蓄積された切屑KZが一定量溜まった場合には、無人搬送車35は、指令装置SSからの指令を受けて、容器33をシュート62の下方から移動(容器設置スペース32Sから離脱)させる。無人搬送車35は、指令装置SSからの指令を受けたときに台車34から分離していた場合には、先ず台車34に接近し、自動連結器71を通じてその台車34と連結した後、容器33をシュート62の下方から移動させる。
無人搬送車35は、容器33をシュート62の下方から移動させたら、容器33に蓄積された切屑KZを空にすべく、切屑集積所KSへ向かって走行する。このとき無人搬送車35は、台車34を先頭にした状態で走行する。
図1において、切屑移載装置37は切屑集積所KSに設置されている。切屑移載装置37は、無人搬送車35によって切屑集積所KSに移動された台車34から容器33を受け取り、その容器33内の切屑KZを切屑集積容器36に移載する。
図13において、切屑移載装置37は、床面FLに設置されたベース部81と、ベース部81に取り付けられたアーム体82と、アーム体82を駆動する揺動モータ83を備えている。ベース部81は一対の脚部81aとこれら脚部81aを連結する連結部81bを有している。アーム体82は、水平方向に延びて両端が一対の脚部81aの上部に支持された軸部82aと、軸部82aに結合されて軸部82aと平行に延びたアーム基部82bと、アーム基部82bの両端から軸部82aとほぼ直交する方向に延びた一対のアーム82cを備えている。
図13において、一対のアーム82cそれぞれには、先端側から基部側(軸部82a側)に向かって延びるスリット状のリム部通路82Sが設けられている。揺動モータ83はベース部81に設けられており、軸部82aをその水平な軸線JSまわりに回動させることで、軸部82aに結合されたアーム体82の全体を上下面内で揺動させる。
図13において、一対の脚部81aそれぞれの一方側の面(前面とする)の上部には一対のアームストッパ84が設けられている。これら一対のアームストッパ84は、アーム体82が一対の脚部81aの前側にほぼ水平姿勢に延びた姿勢(図13に示す姿勢。「容器受取姿勢」と称する)でアーム体82と当接する位置に設けられており、アーム体82が容器受取姿勢を超えて倒伏しないように、アーム体82の揺動範囲を制限する機能を有している。アーム体82が容器受取姿勢に位置した状態では、アーム体82に設けられたリム部通路82Sはほぼ水平方向に延び、かつ、台車34に載置された容器33のリム部33Rとほぼ同じ高さとなる(図14(a))。
図13において、一対の脚部81aそれぞれの前面の下部には、一対の台車ストッパ85が設けられている。これら一対の台車ストッパ85は、後述するように、ベース部81の前面側から接近してきた台車34の門型部材34Bと当接することで、切屑移載装置37に対して台車34の位置決めを行う機能を有する。
図14(a),(b)において、切屑集積容器36は、切屑集積容器用台車38に載置されている。切屑集積容器用台車38は切屑集積容器36を移動させる台車であり、斜め上方に延びたハンドル38Hを有している。作業者OPはハンドル38Hを操作することで、切屑集積容器用台車38を床面FL上で走行させることができ、これにより、切屑集積容器用台車38に載置された切屑集積容器36を移動させることができる。切屑集積容器用台車38は、通常時は、切屑移載装置37のベース部81の背面側の所定の位置に設置されている(図14(a),(b))。
無人搬送車35は、容器33内の切屑KZを空にするため、台車34(すなわち容器33)を先頭にして切屑集積所KSへ向かって走行してきたら、容器33が切屑移載装置37の一対のアーム82cの間に位置するように、アーム体82に対して正対する。そして、台車34を切屑移載装置37へ近づけていき(図14(a)中に示す矢印G)、容器33のリム部33Rを一対のアーム82cそれぞれのリム部通路82S内に進入させる。これにより台車34に設けられた門型部材34Bが切屑移載装置37の前述の台車ストッパ85に当接したら、無人搬送車35は走行を停止する(図14(b))。
台車34が走行を停止した位置では、容器33のリム部33Rはアーム82cのリム部通路82S内に位置しているので、この状態から切屑移載装置37の揺動モータ83が作動すると、軸部82aがその軸線JS回りに回動し、軸部82aに結合されたアーム体82は容器33と一体となって軸線JSまわりに揺動する(図15(a)中に示す矢印M1)。そして、アーム体82が90度を超えて揺動すると、容器33内の切屑KZは容器33の切屑受容口33Kから落下し、切屑集積容器36内に移載される(図15(a))。
このように本実施の形態において、切屑移載装置37は、台車34から受け取った容器33を保持する容器保持部としてのアーム体82と、容器33を保持したアーム体82を揺動させることで容器33内の切屑KZを切屑集積容器36に移載する構成となっている。
上記のようにアーム体82を揺動させることで容器33内の切屑KZが切屑集積容器36に移載されたら、揺動モータ83はアーム体82を先程とは反対の方向に揺動させる(図15(b)中に示す矢印M2)。これによりアーム体82は容器受取姿勢に復帰し、容器33は台車34上で、切屑受容口33Kを上方に向けた姿勢となる(図15(b))。
上記のような切屑KZの移載動作が繰り返し行われると、切屑集積容器36内には切屑KZが集積されていく。そして、切屑集積容器36に集積された切屑KZの量が一定の量に達した場合には、作業者OPは切屑集積容器用台車38のハンドル38Hを操作し、切屑集積容器用台車38を切屑移載装置37から分離させたうえで(図16中に示す矢印H)、切屑集積容器用台車38を切屑廃棄所KH(図1)へ運搬する。そして、切屑廃棄所KHにおいて、切屑集積容器36内に集積された切屑KZを廃棄する。
このように本実施の形態では、切屑集積容器36は、最終的な切屑KZの廃棄場所である切屑廃棄所KHにおいて切屑KZを廃棄する前の中継所(集積場所)として機能する。このため作業者OPは、中継所である集積場所から切屑KZをまとめて切屑廃棄所KHへ運ぶだけでよく、各切屑収集路31から切屑廃棄所KHに切屑KZを直接運んで廃棄する場合に比べて作業が簡単である。
作業者OPは、切屑廃棄所KHにおいて、切屑集積容器36内に集積された切屑KZを廃棄したら、空になった切屑集積容器36を切屑集積所KSへ戻すべく、切屑集積容器用台車38のハンドル38Hを操作して、切屑集積容器用台車38を走行させる。そして、切屑集積容器用台車38を切屑移載装置37のベース部81の背面側の所定の位置に設置する。
無人搬送車35は、切屑KZが切屑集積容器36に移載されることによって空になった容器33が台車34に戻されたら、その容器33がもともと設置されていた切屑収集路31のところへ移動する。そして、空になった容器33を再び、シュート62の下方の位置(容器設置スペース32S)に設置する。
空になって戻ってきた容器33が再び容器設置スペース32Sに設置されると、前述の要領で、シャッタ63がシュート閉止位置からシュート開放位置に移動する(図9(a)→図9(b))。これによりシャッタ63は再びシュート62の出口62bを開放するシュート開放位置に位置し、それまでの間にシュート62に蓄積されていた切屑KZはシュート62の出口62bから落下し、容器33に蓄積される(図9(b))。
このように、本実施の形態における切屑回収システム1では、テープフィーダ17から排出されるテープ部材19の切屑KZを切屑収集路31によって収集し、所定の位置(切屑投棄位置PR)からシュート62を通じて落下させるようになっている。切屑収集路31にから落下された切屑KZはシュート62を通ってシュート62の下方に設置された容器33に蓄積されるが、容器33がシュート62の下方に設置されていない状態ではシャッタ63によってシュート62における切屑KZの通過が阻止される(切屑KZがシュート62内に蓄積される)ので、容器33の交換時等において、切屑KZが床面FLに散らばらない。また、容器33をシュート62の下方に常時設置しておく必要がないので、シュート62内に切屑KZが満杯になる頃にシュート62の下方に容器33を設置して切屑KZが容器33に蓄積される(移し替えられる)ようにすればよく、切屑KZの回収のタイミングをフレキシブルに設定することができる。更には、無人搬送車35を用いた切屑KZの自動回収も可能である。
図17(a),(b)は、シュート装置32の変形例を示している。前述の例では、シャッタ63は、台車34との間の機械的な接触によって移動される構成となっていたが、変形例では、シャッタ63はアクチュエータを介して駆動される。
変形例では、シュート装置32は、図17(a),(b)に示すように、ブラケット91、ボール螺子92、ナット93およびシャッタ移動モータ94を備えている。ブラケット91は、シュート62の下部に設けられて前方に(シャッタ63がシュート開放位置へ移動する方向に)延びている。ボール螺子92はブラケット91に沿って延びており、前端がブラケット91に支持されるとともに、後端がシュート62の前面側の下部に支持されている。ナット93は、ボール螺子92に螺合してシャッタ63の前端部に結合されている。シャッタ移動モータ94はアクチュエータとして、ブラケット91の前端部に設けられている。シャッタ移動モータ94は前述の代表部品実装装置の制御装置4Cに制御されて、ボール螺子92をその軸線まわりに回転させる。
代表部品実装装置の制御装置4Cに制御されてシャッタ移動モータ94が作動すると、ボール螺子92がその軸まわりに回動する。これによりナット93がシャッタ63とともにボール螺子92に沿った方向(前後方向)に移動し、シャッタ63がシュート閉止位置(図17(a))とシュート開放位置(図17(b))との間を移動する。この場合、シャッタ移動モータ94と部品実装装置4(代表部品実装装置)の制御装置4Cは、シャッタ63をシュート開放位置とシュート閉止位置との間で移動させるシャッタ移動手段95(図17(a),(b))として機能する。
シャッタ移動手段95は、容器設置検出器66によって、容器33がシュート62の下方に設置された状態が検出された場合には、シュート閉止位置に位置したシャッタ63をシュート開放位置に位置させる。或いは、無人搬送車35が、台車34を介して容器33をシュート62の下方に設置した後に、シャッタ63をシュート開放位置に位置させる開放指令を送信した場合には、シャッタ移送手段は、シュート閉止位置に位置したシャッタ63をシュート開放位置に移動させる。一方、シャッタ移動手段95は、シャッタ63をシュート閉止位置に位置させる閉止指令が無人搬送車35や指令装置SS等から出力された場合には、シャッタ63をシュート閉止位置に位置させる。このような構成とすることにより、本変形例のようにアクチュエータによってシャッタ63を開閉する構成であっても、前述の構成(台車34との間の機械的な接触によってシャッタ63が移動される構成)の場合と同様の効果を得ることができる。
次に、本実施の形態における切屑回収システム1による切屑回収方法を説明する。本実施の形態では、実装ライン2で生じたテープ部材19の切屑KZを切屑収集路31が収集し、切屑投棄位置PRからシュート62内に切屑KZを落下させるのであるが、シュート62内に落下させた切屑KZの蓄積の仕方には次の2つの方式がある。
一つ目の方式は、通常時において、シュート62の下方(容器設置スペース32S)に容器33を設置しておき、シュート62を通じて切屑KZを容器33に蓄積させていくものである(図9(b))。この方式では、容器33は、通常時においてはシュート62の下方から動かず、蓄積された切屑KZが切屑集積所KSに運ばれるときのみ、シュート62の下方から移動される。更にこの方式では、無人搬送車35を台車34に常時連結させておく方式と、容器33を移動させる間のみ無人搬送車35を台車34に連結させる方式とを選択できる。容器33を移動させるときにのみ無人搬送車35を台車34に連結させるようにする場合には、その無人搬送車35に前述の別作業を行わせることができる。
二つ目の方式は、通常時において、シュート62の下方に容器33を設置せず、切屑KZをシュート62内に蓄積させていくものである(図9(a))。この方式は主に、実装ライン2が複数あり、各実装ライン2に対応して切屑収集路31とシュート装置32の組が複数設置されている場合において、1台の無人搬送車35が動き回って複数の実装ライン2それぞれに対応するシュート装置32から切屑KZを回収して回る運用において採用される。
無人搬送車35が容器33を切屑集積所KSへ運搬するタイミングとしては、切屑量検出器65によって、シュート62内に蓄積された切屑KZの量が所定量に達した状態が検知されたときとすることができる。この場合、指令装置SSは、切屑量検出器65によって、シュート62内に蓄積された切屑KZの量が所定量に達した状態が検知された場合に無人搬送車35に指令を出して、そのシュート62のところへ無人搬送車35を向かわせるようにする。
或いは、予め設定した時刻になったときに、無人搬送車35に切屑KZの回収に回らせるようにしてもよい。この場合、時刻を監視する時計は無人搬送車35が備えていてもよいし、その他の装置(例えば指令装置SS)が備えていてもよい。
また或いは、容器33をシュート62の下方に設置してからの経過時間が予め設定した時間に達したときに、無人搬送車35にそのシュート62のところへ切屑KZの回収に向かわせてもよい。この場合、経過時間を計測するタイマは無人搬送車35が備えていてもよいし、その他の装置(例えば指令装置SS)が備えていてもよい。
また或いは、無人搬送車35が、台車34を介した容器33の移動作業のほかに、これとは異なる別作業も行う場合には、その別作業を終えたタイミングで無人搬送車35に切屑KZの回収に回らせるようにしてもよい。
ひとつの実装ライン2に対し、複数台の台車34を配置して運用する場合には、よりフレキシブルな運用が可能である。例えば、切屑KZを収容した一の容器33を一の台車34によってシュート62の下方から移動させた後、切屑KZが収容されていない(すなわち空の)他の一の容器33を他の一の台車34によってシュート62の下方に設置する(容器33を入れ替える)といった運用をすることができる。
また、ひとつの実装ライン2に対し、複数台の台車34を配置して運用する場合には、各無人搬送車35がランダムに、都合の良いタイミングで、複数の実装ライン2それぞれから切屑KZを回収して切屑集積所KSに運搬するようにすることができる。図18は、3つの実装ライン2と、これと同数(すなわち3つ)の切屑収集路31およびシュート装置32の組が設置されており、無人搬送車35および台車34も3台ずつ配置されている場合の作業イメージを示している。
なお、上述の運用例においては、台車34と無人搬送車35は必ずしも一対一のペアである必要はなく、1台の無人搬送車35が複数台の台車34の運搬を掛け持ちするのであってもよい。また、容器33が載置された台車34を移動させるのは無人搬送車35に限らず、作業者OPであってもよい。
以上説明したように、本実施の形態における切屑回収システム1(切屑回収システム1による切屑回収方法)では、切屑収集路31は、テープフィーダ17から排出されるテープ部材19の切屑KZを切屑収集路31によって収集して所定の位置(切屑投棄位置PR)から落下させるようになっている。切屑収集路31にから落下された切屑KZはシュート62を通ってシュート62の下方に設置された容器33に蓄積されるが、容器33がシュート62の下方に設置されていない状態ではシャッタ63によってシュート62における切屑KZの通過が阻止される(切屑KZがシュート62内に蓄積される)ので、容器33の交換時等において、切屑KZが床面FLに散らばらない。
また、容器33をシュート62の下方に常時設置しておく必要がないので、シュート62内に切屑KZが満杯になる頃にシュート62の下方に容器33を設置して切屑KZが容器33に蓄積される(移し替えられる)ようにすればよく、切屑KZの回収のタイミングをフレキシブルに設定することができ、無人搬送車35を用いた切屑KZの自動回収も可能である。このため本実施の形態における切屑回収システム(切屑回収方法)によれば、テープフィーダ17から生じたテープ部材19の切屑KZの回収を容易かつ効率よく行うことができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態では、切屑収集路31は、テープフィーダ17から落下する切屑KZを受けてこれを一定の方向に搬送するコンベアを備えた構成であったが、テープフィーダ17から落下する切屑KZを受けてこれを一定の方向にエアで圧送する管路を備えた構成等であってもよい。
また、シュート装置32を構成するシャッタ63をシュート62の閉止方向に付勢する付勢手段は、前述の実施の形態では、シュート保持部61とシャッタ63との間に設けられていたが、シュート62とシャッタ63との間に設けられていてもよい。また、付勢手段はばね部材64に限られず、同等の機能を有する他の部材(コンベックステープ等)であってもよい。また、上述の実施の形態では、シャッタ63はシュート62の下端の開口部(出口62b)の下方に設けられる構成であったが、シュート62の入口62aと出口62bの間の中間部に設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、シャッタ63がアクチュエータによって駆動されてシュート開放位置とシュート閉止位置との間を移動する構成をとる場合、シュート保持部61に設けられた容器設置検出器66からの検出情報等に基づいてシャッタ63が駆動される構成となっていたが、作業者OPによるボタンの操作を検出してシャッタ63が駆動される構成等となってもよい。
テープフィーダから生じたテープ部材の切屑の回収を容易かつ効率よく行うことができる切屑回収システムおよび切屑回収方法を提供する。
1 切屑回収システム
17 テープフィーダ
19 テープ部材
31 切屑収集路
31A 水平切屑収集路
31B 傾斜切屑収集路(切屑上昇落下部)
33 容器
34 台車
35 無人搬送車
36 切屑集積容器
37 切屑移載装置
62 シュート
62b 出口(下端の開口部)
63 シャッタ
63P シャッタ被押圧部(変位部)
64 ばね部材(付勢手段)
65 切屑量検出器
66 容器設置検出器
71 自動連結器
82 アーム体(容器保持部)
95 シャッタ移動手段
PR 切屑投棄位置(所定の位置)
KZ 切屑
KS 切屑集積所
BH 部品

Claims (16)

  1. テープ部材を用いて部品を供給するテープフィーダから排出される前記テープ部材の切屑を回収する切屑回収システムであって、
    前記テープフィーダから排出される前記切屑を収集して所定の位置から前記切屑を落下させる切屑収集路と、
    前記切屑収集路から落下した前記切屑を通過させるシュートと、
    前記シュートにおける前記切屑の通過を許容するシュート開放位置と前記シュートにおける前記切屑の通過を阻止するシュート閉止位置との間で移動自在なシャッタと、
    前記シュートの下方に設置され、前記シュートを通過して落下した前記切屑を蓄積する容器と、
    前記シャッタを前記シュート閉止位置の側に付勢する付勢手段と、
    前記容器が載置される台車と、
    前記台車に取り付けられた台車側部材と、
    前記シュート側に設けられたシュート側部材と、
    を備え、
    前記シャッタは、前記シュートの下方に前記容器が設置されていない状態では前記シュート閉止位置に位置し、
    前記容器が前記台車を介して前記シュートの下方に設置されるとき、前記シャッタは、前記容器または前記台車によって押圧されて変位する変位部が変位するのに連動して移動することで前記シュート開放位置に位置し、
    前記シュートの下方に位置した前記容器が前記シュートの下方から移動されるとき、前記シュート閉止位置に位置した前記シャッタが前記付勢手段に付勢されて前記シュート閉止位置に移動するようになっており、
    前記容器が前記シュートの直下に位置すると、前記台車側部材と前記シュート側部材が結合する、
    切屑回収システム。
  2. 前記台車側部材と前記シュート側部材はそれぞれマグネットであり、前記容器が前記シュートの直下に位置すると、前記台車側のマグネットと前記シュート側のマグネットが磁力により引き合って結合する、請求項1に記載の切屑回収システム。
  3. 前記シャッタは前記シュートの下端の開口部の下側に設けられている、請求項1または2に記載の切屑回収システム。
  4. 前記台車と連結して前記台車を移動させる無人搬送車を備えた、請求項に記載の切屑回収システム。
  5. 前記台車と前記無人搬送車は、前記無人搬送車が前記台車に対して接近することで前記無人搬送車と前記台車とを連結し、前記台車または前記無人搬送車から所定の操作がなされることで前記連結を解除する自動連結器によって連結される、請求項に記載の切屑回収システム。
  6. 前記切屑が集積される切屑集積所を備え、前記無人搬送車は、前記切屑を蓄積した前記容器が載置された前記台車を前記切屑集積所へ移動させる、請求項4または5に記載の切屑回収システム。
  7. 前記切屑集積所は、前記切屑が移載される切屑集積容器と、前記無人搬送車が移動させた前記台車から前記容器を受け取って前記容器内の前記切屑を前記切屑集積容器に移載する切屑移載装置とを備えた、請求項に記載の切屑回収システム。
  8. 前記切屑移載装置は、前記台車から受け取った前記容器を保持する容器保持部を備え、前記容器を保持した前記容器保持部を揺動させることで前記容器内の前記切屑を前記切屑集積容器に移載する、請求項に記載の切屑回収システム。
  9. 前記切屑収集路は、収集した前記切屑を上昇させてから落下させる切屑上昇落下部を備えた、請求項1~のいずれかに記載の切屑回収システム。
  10. 請求項1に記載の切屑回収システムによる切屑回収方法であって、
    前記シュートの下方に前記容器が設置されていない状態では前記シャッタを前記シュート閉止位置に位置させて前記シュート内に切屑を蓄積させる、切屑回収方法。
  11. 前記台車を、前記台車と連結される無人搬送車によって移動させる、請求項10に記載の切屑回収方法。
  12. 前記無人搬送車は、前記容器を移動させるときにのみ前記台車に連結される請求項11に記載の切屑回収方法。
  13. 前記シュート内に蓄積された前記切屑の量が所定量に達した状態を検出する切屑量検出器を備え、前記切屑量検出器により前記シュート内に蓄積された前記切屑の量が前記所定量に達した状態が検出されたときに、前記無人搬送車は、前記容器が載置された前記台車を前記切屑が集積される切屑集積所へ移動させる、請求項11または12に記載の切屑回収方法。
  14. 予め設定した時刻になったとき或いは前記容器を前記シュートの下方に設置してからの経過時間が予め設定した時間に達したときに、前記無人搬送車は、前記容器を前記切屑が集積される切屑集積所へ移動させる、請求項11または12に記載の切屑回収方法。
  15. 前記無人搬送車は、前記台車を介した前記容器の移動作業のほか前記容器の移動作業とは異なる別作業も行う場合において、その別作業を終えたタイミングで前記容器を前記切屑が集積される切屑集積所へ移動させる、請求項12に記載の切屑回収方法。
  16. 一の前記容器が載置された一の前記台車と他の一の前記容器が載置された他の一の前記台車とを備え、前記切屑を蓄積した前記一の容器を前記一の台車によって前記シュートの下方から移動させた後、前記切屑が蓄積されていない前記他の一の容器を前記他の一の台車によって前記シュートの下方に設置する、請求項10~15のいずれかに記載の切屑回収方法。
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