JP3673821B2 - 自動開袋システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は自動開袋システムに関する。さらに詳しくは、排出速度がコントロールできるために発塵が少なく、しかも内容物の残留が実質上問題とならない自動開袋システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
セメントや小麦粉や顔料などの粉体原料は、製造工場より袋詰めされてコンクリート製品製造工場や食品製造工場や染物工場に出荷されている。この袋を開袋して内容物を所定の処理設備に投入する際には粉塵が発生するので、人手により作業を行うには好ましくない作業環境となる。
【0003】
そのため、従来よりセメント等の粉体が入っている袋の開袋用の自動解袋機や袋の取降し開袋装置の開発がなされている。例えば、特公平1ー34849号公報には、袋を載置する受板2枚が、水平状態で対向するとともにそれぞれ自在に回動するように設けられていて、これら両受板の内端縁で作る隙間の上下少なくとも一方には、前記隙間に向かう切断刃が上下動可能に設けられており、両受板それぞれの下方には、少なくとも1本のピンが受板に形成された孔を出入りすること可能に設けられている自動解袋機であって、前記両受板それぞれの回動中心が各受板の内端近傍の上方にあり、両受板の外端側が上方に向かって倒立する方向に回動するようになっている自動解袋機が提案されている。
【0004】
また、実開昭63ー54610号公報には、内容物を収納した袋容器の外面に付着した塵埃等を除去し清浄にする実袋クリーナーを、実袋コンベアラインを主とする物流ラインの中間に設置し、この実袋クリーナーの物流ライン前位には袋キャッチャーを備えたデパレタイザーを設け、同じく実袋クリーナーの物流ラインの後位には切開刃を有する開袋部を設置し、前記実袋コンベアラインの終端および前記開袋部に到達するアームとそのアーム先端に取付く袋キャッチャーとを持つ開袋ロボットを付設した構成の取降し開袋装置が提案されている。
【0005】
しかしながら、これらはいずれも投入口の上方で袋を開袋・切断して内容物を排出するため、次のような問題を有している。
【0006】
▲1▼カッターを袋の中央部に押し付けて、あるいは逆に袋をカッターに押し付けて袋を切断するため、袋の切れ端が内容物中に混入する恐れがあり、しかも混入した場合にはそのまま投入口より収納庫に投入される。
【0007】
▲2▼袋の切断時に開口部付近の袋の強度が低下するため、袋が変形して内容物が残留する恐れがある。
【0008】
▲3▼中央部が切断された袋を傾斜させて内容物を排出するため、排出量の調整が難しい。そして、比重の軽い粉体の場合、発塵や飛散する恐れがある。
【0009】
▲4▼発塵のために開袋装置が汚れるので、他の種類の袋を開袋するときは入念な洗浄作業が必要となる。
【0010】
▲5▼開袋と同時に内容物の急激な排出が始まるので大きな投入口が必要となり、既設の人手により排出がなされているような小さな投入口には適用できない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、内容物に袋の切れ端が混入する恐れがなく、袋の切開時に開口部付近の袋の強度低下がなく、内容物の排出量の調整が容易になし得る自動開袋システムを提供すること目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様は、一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、該袋保持手段を保持して移動させる移動手段と、該袋保持手段を保持して回動させる回動手段と、開袋手段とを備え、
前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
前記開袋手段により、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
前記移動手段により、前記袋保持手段に保持されている袋が投入口まで移動させられ、
前記回動手段により、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口へ徐々に排出される
ことを特徴とする自動開袋システムに関する。
【0013】
本発明の第1態様においては、前記移動手段と回動手段とが1台のロボットにより構成されてなるのが好ましい。
【0014】
本発明の第2態様は、一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、該袋保持手段を保持する保持部を有する搬送手段と、水平移動可能な開袋手段と、前記袋保持手段の把持機構を有するロボットとを備え、
前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
前記開袋手段が、前記搬送手段により搬送される袋の経路中の上方において開袋可能な位置配設されることにより、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
前記開袋された袋を保持している袋保持手段が、前記ロボットの把持機構により把持されるとともに、投入口まで移動させられ、
前記ロボットにより、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口に徐々に排出される
ことを特徴とする自動開袋システムに関する。
【0015】
本発明の第2態様においては、前記搬送手段の保持部に保持されている袋保持手段の搬送方向に対する傾斜角が調整可能とされてなるのが好ましい。
【0016】
ここで、前記袋保持手段の傾斜角が、該袋保持手段へ袋が投入される際は後方に傾斜させられているのがさらに好ましい。
【0017】
本発明の第3態様は、一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、前記袋保持手段を把持しながら移動するロボットとを備え、前記袋保持手段が、本体と、該本体に設けられた吸着部が昇降自在とされた吸着手段と、前記本体の両側部に対向配置された回動可能な袋保持部材とを有し、
前記開袋手段が、前記袋保持手段から突出している袋の端部を開袋し、
前記ロボットが、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部を投入口に向けて徐々に傾けることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口に徐々に排出される
ことを特徴とする自動開袋システムに関する。
【0018】
本発明の第4態様は、一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、前記袋保持手段を搬送する搬送手段と、開袋手段と、走行軸を有するロボットとを備え、
前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
前記開袋手段により、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
前記ロボットの走行軸が全ての投入口に沿って配設されることにより、いずれの投入口へも袋の内容物が投入可能とされ、
前記ロボットにより、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が選定された投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が所定の投入口に徐々に排出される
ことを特徴とする自動開袋システムに関する。
【0019】
本発明においては、開袋された袋の開袋状態および/または内容物を検査するための検査手段が設けられているのが好ましい
【0020】
本発明の第態様においては、検査手段の検査結果に応じて投入口の選定がなされるのが好ましい。
【0021】
本発明においては、袋の内容物の投入の際の発塵を防止する塵止手段が投入口側に配設されてなるのが好ましい
【0022】
ここで、前記防塵手段としては、例えば自動開閉式蓋と、投入口と貯槽との間の接続ダクトに設けられた開口部を覆う集塵フードと、集塵手段と、排気手段と、前記集塵フード、集塵手段および排気手段を接続する配管設備とからなるものが用いられる。
【0023】
【作用】
本発明の自動開袋システムは前記の構成を有しているので、袋の切れ端が内容物に混入して排出されるおそれはなく、しかも開袋と同時に内容物が流出して発塵することがない。そのため、周囲や開袋設備に粉塵が飛散することがない。また、袋の端部を開袋した後、袋の開袋部を下に向けて内容物の投入口への排出を行っているので、排出量の調整が可能であるとともに、従来より人手によりなされていたと同様にして排出を行うことができる。そのため、従来より人手により投入がなされていた箇所への適用も容易になし得る。その上、設備がほとんど汚れないので、他品種の原料に適用する場合でも洗浄が簡単となる。
【0024】
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0025】
実施例1
本発明の実施例1にかかわる自動開袋システムを図1に示し、本実施例は、パレタイズされている袋Pと、デパレタイズされた袋Pを開袋する開袋手段10と、内容物の投入口Iとが離れた場所にあり、2台のロボット20,30で処理するものである。そのため、本実施例の自動開袋システム1は、アームの先端部に吸着手段21を有する第1ロボット20と、搬送手段40と、アームの先端部に袋保持手段50を有する第2ロボット30とを主要構成要素としている。
【0026】
第1ロボット20は、パレタイズされている袋Pをデパレタイズするために従来より用いられている公知のものと同様であるので、その構成の詳細な説明は省略する。
【0027】
搬送手段40としては、例えばローラーコンベアやベルトコンベアなどが用いられ、その終端部は、第2ロボット30のアームに保持されている袋保持手段50へ搬入を容易にするために、下り勾配とされている。
【0028】
第2ロボット30のアームの先端部に把持されている袋保持手段50は、図2に示すように、箱型の本体51と、この本体51の天井部近傍に設けられている上下動可能な押さえ板52,53と、この本体51の後端部に設けられている袋固定手段54,54と、押さえ板52,53の略中間部に設けられている加振機55と、本体51の底面51aに前記加振機55と対向して設けられている加振機56とからなる。ここで、押さえ板52,53の上下動は、例えば駆動軸57の先端部が押さえ板52,53に取付けられているエアシリンダ機構Aにより実現される。図示の例においては加振機55をはさんで2個のエアシリンダ機構A,Aが設けられている。また、この本体51の前端部51bは袋を投入することができるよう開口されている。そして、その奥行きは、袋がある程度突出するように調整されている。袋固定手段54は突出自在なピン541を内蔵してなるものであり、このピン541の突出は、例えばシリンダーによりなされる。なお、図2はピン541が突出した状態を示している。
【0029】
開袋手段10は、例えば円板状の刃11とこの刃11を回転させるモーター12とからなっている(図5参照)。この開袋手段10は第2ロボット30のアームの動作範囲の適宜場所において、適宜手段により固定されている。なお、開袋手段10の構成は前記に限定されるものではなく、種々の構成とすることができ、例えば単なるカッターでもよい。このことは、以下の各実施例においても同様である。
【0030】
次に、このように構成された実施例1の自動開袋システム1による開袋作業について、図3〜8を参照しながら説明する。
【0031】
ステップ101:第1ロボット20のアームに把持されている吸着手段21をパレタイズされている袋Pの上方に移動させる。
【0032】
ステップ102:吸着手段21を降下させて吸着部22を袋Pに押し当てる。
【0033】
ステップ103:吸着部22内の空気を排出して袋Pを吸着する。
【0034】
ステップ104:吸着手段21を搬送手段40の上方まで移動させる。
【0035】
ステップ105:吸着手段21を降下させて袋Pを搬送手段40の搬送部41に載置する。
【0036】
ステップ106:吸着部22による袋Pの吸着を解除するとともに、吸着手段21を退避する。
【0037】
ステップ107:搬送手段40の搬送部41を駆動させて袋Pを搬送する。
【0038】
ステップ108:第2ロボット30のアームに把持されている袋保持手段50を搬送手段40の後端部に箱型の本体51の底面51aを下にして、そしてその開口を後端部に向けて位置させる。
【0039】
ステップ109:搬送されてきた袋Pを箱型の本体51内に投入する。(図3参照)
【0040】
ステップ110:箱型の本体51に内蔵されている押さえ板52,53を降下させて袋Pを押さえ付ける(図4参照)。
【0041】
ステップ111:箱型の本体51の開口が上に向くように袋保持手段50を回動する(図4参照)。
【0042】
ステップ112:開袋手段10の円板状の刃11を回転させる。
【0043】
ステップ113:袋保持手段50を移動させて回転している刃11を袋Pの上端部に当接させる(図5参照)。
【0044】
ステップ114:この状態で袋保持手段50を水平に移動させて袋Pの上端部を開袋する。この場合、上端部から若干ずれた位置を開袋してもよい。また、袋保持手段50を傾斜させた状態で開袋してもよい。
【0045】
ステップ115:加振機55,56を作動させて開口部付近の内容物を袋P内部へ落とし込む(図6参照)。
【0046】
ステップ116:袋Pを開袋された部分を上に向けながら袋保持手段50を投入口Iまで移動させる。
【0047】
ステップ117:箱型の本体51に内蔵されている袋固定手段54,54を作動させてピン541,541を袋Pに突入させて袋Pの下端部を固定する(図7参照)。
【0048】
ステップ118:袋保持手段50を回動させながら袋Pの開袋部を投入口に向けて徐々に傾斜させて、内容物を投入口Iに排出する。(図8参照)
【0049】
ステップ119:内容物の排出が略完了すると押さえ板52,53により袋Pを押さえ付けたまま、加振機55,56を作動させて残存物の排出を促進する。
【0050】
このように実施例1においては、袋保持手段50の回動角を適宜調節することにより内容物の排出速度を調整することができる。また、加振機55,56により袋Pを加振させることにより内容物の袋P内への残存が防止できる。さらに、袋の上端部を開袋しているので、開袋と同時に内容物の流出が始まることもない。そのため、袋保持手段50が粉塵により汚れることもない。その上、従来の人手による作業と同様の仕方で排出を行うので、システム全体をコンパクトに構成できる。
【0051】
実施例2
本発明の実施例2にかかわる自動開袋システムを図9に示し、本実施例は、パレタイズされている袋Pとデパレタイズされた袋Pを開袋する開袋手段10と内容物の投入口Iとが離れた場所にあり、2台のロボット20,30で処理するものである。この点実施例1と同様であるが、本実施例の自動開袋システム1は、2台のロボット20,30の間に袋保持手段50を保持して搬送するための台車が備えられている搬送手段60と、この搬送手段60の経路中に設けられている開袋手段10および検査手段70とを主要構成要素として含んでいる点が実施例1と異なっている。
【0052】
以下、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
【0053】
搬送手段60は、例えば図10および図11に示すように、軌道61とこの軌道61上に縦列状態で配設されている複数の台車62,62,62・・・からなる。なお、ここでは、この台車62が袋保持手段50の保持部を構成している。
【0054】
この軌道61は、所定の間隔を有する一対の走行レール63,63とこの走行レールの間に配設されているガイドレール64とからなっている。この走行レール63は溝型状の部材からなり、その溝部を対向させて配設されている。ガイドレール64は近接している一対の溝型状の部材65,65からなり、その溝部を対向させて配設されている。この走行レール63の溝部に台車62の後部に設けられた走行車輪66が装着されている。また、台車62の前部に設けられた一対のガイド車輪67,67が前記一対のガイドレール64をなす溝型部材65の溝部に挾持状に装着されている。
【0055】
このガイド車輪67,67は、図示のように台車62の床板621の裏面に、ガイドレール64をなす溝型部材65,65中央部に位置させて突設されている概略L字状を有するガイドプレート68の下端部に回転可能に装着されている、車軸69の両端部に固着されている。このため、ガイドレール64が走行レール63と同一レベルにある所では、台車62の床板621は後方に傾斜することになる。また、ガイドレール64が走行レール63より下方に行くにしたがって、その傾斜はゆるやかになる。このガイドレール64のレベルは、床板621が所定位置で最終的には水平となるようにされている。この床板621の下面の走行車輪66の取付部の内側近傍には、台車62を駆動するためのローラーチェーン71が配設されている。このローラーチェーン71は、駆動用スプロケットと従動用スプロケットとにより駆動される公知構造のものである。
【0056】
一方、この床板621の上面所定位置には、袋保持手段50底面に設けられている位置決め穴58に嵌入してその位置決めをするための位置決め突起622が設けられている。また、この位置決め突起622により位置決めされた袋保持手段50を固定するための固定手段72が設けられている。さらに、床板621の袋保持手段50の前部の若干前方相当位置には前側ストッパ623および後部の若干後方相当位置には後側ストッパ624が設けられている。図示の例においては、位置決め用突起622の個数は2個とされ、固定手段72は袋固定手段50の四角を固定するように4個とされている。
【0057】
この固定手段72は、固定用ピン721と、この固定用ピン721を所定の間隔で支持している支持板722,723と、エンドプレート724と、この支持板722とエンドプレート724との間に配設されるとともに、固定ピン721に装着されて固定ピン721を付勢しているバネ725とからなっている。そして、この固定ピン721の先端部は、この固定ピン721に対応させて袋保持手段50に設けられている係止孔59に係止される。
【0058】
さらに、この台車62の搬送開始点の上方には、第1ロボット20のアームに把持されている吸着手段21により袋Pが載置され、ついでその袋Pを前記袋保持手段50に投入する袋載置・投入手段74が設けられている。この袋載置・投入手段74は、平板状の袋載置部741と、この袋載置部741を回動する回動機構742とからなる。本実施例では、袋載置部741の先端部は、図9に概略的に示すように、袋Pの脱落防止および袋Pの載置の際の便宜のために斜め上方に折り曲げられている。なお、作図の簡略化の都合上この回動機構742の駆動部の図示は省略されているが、ギアモータ等従来より公知構造のものが用いられている。
【0059】
また、この搬送経路の途中には、開袋手段10および開袋された袋の開袋状態や内容物を検査するための検査手段70が設けられている。開袋手段10は、実施例1と同様に円板状の刃11と、この刃11を回転させる駆動機構12と、この駆動機構12を搬送手段60の台車62の幅方向に移動させる移動機構(図示省略)とからなる。また、開袋状態を検査するためのセンサーとしては、例えば探触子が用いられ、内容物を確認するためのセンサーとしては、例えばカラーセンサーが用いられる。具体的には、検査する内容物に応じて適宜選択される。検査手段70のその余の構成の詳細な説明は省略するが、公知の検査装置と同様の構成とされている。
【0060】
第2ロボット30には、アームの先端部に袋保持手段50の把持用ハンドが装着されている。この第2ロボット30のその余の構成については、その詳細な説明は省略するが、通常のロボットと同様の構成とされている。
【0061】
次に、このように構成された実施例2の自動開袋システム1による開袋作業について、図9を参照しながら説明する。
【0062】
ステップ201:第1ロボット20のアームに把持されている吸着手段21をパレタイズされている袋Pの上方に移動させる。
【0063】
ステップ202:吸着手段21を降下させて吸着部22を袋Pに押し当てる。
【0064】
ステップ203:吸着部22内の空気を排出して袋Pを吸着する。
【0065】
ステップ204:吸着手段21を搬送手段60の上方まで移動させる。
【0066】
ステップ205:吸着手段21を降下させて袋Pを搬送手段60の袋載置・投入手段74の袋載置部741に載置する。
【0067】
ステップ206:吸着部22による袋Pの吸着を解除するとともに、吸着手段21を退避させる。
【0068】
ステップ207:搬送手段60の台車62に袋保持手段50を後方に傾斜させた状態でセットして、袋Pの投入予定位置まで移動させる。この際、必要な電気配線および空気配管も接続される。なお、この配線等は台車62の移動とともに所定範囲内で移動可能なようにされている。
【0069】
ステップ208:袋載置部741を、回動させて袋Pを袋保持手段50に投入する。
【0070】
ステップ209:袋保持手段50を開袋手段10の位置まで移動させる。搬送手段60が前記のように構成されているので、搬送とともに袋保持手段50の傾斜はゆるくなり最終的に姿勢は垂直となる。
【0071】
ステップ210:袋保持手段50内の押さえ板52,53を後壁方向に押し出して袋Pを押さえ付ける。
【0072】
ステップ211:開袋手段10の円板状の刃11を回転させる。
【0073】
ステップ212:回転している刃11を移動させて袋Pの上端部の一方の端に当接させる。
【0074】
ステップ213:この状態で回転している刃11を水平に移動させて袋Pを開袋する。この場合上端部から若干ずれた位置を開袋してもよい。
【0075】
ステップ214:開袋が終了すると袋保持手段50を検査手段70の位置まで移動する。
【0076】
ステップ215:開袋部よりセンサーを挿入し内容物を検査する。あるいは探触子により開袋状況をチェックする。
【0077】
ステップ216:内容物が指定されているものと判定されれば袋保持手段50を第2ロボット30の方向へ移動する。もし、内容物が指定されているものと異なると判定されると、警報を発するとともに袋保持手段50の移動を停止して、その袋保持手段50を排除する。
【0078】
ステップ217:第2ロボット30のアームに把持されているハンドにより袋保持手段50を垂直に保持させて、投入口Iまで移動させる。
【0079】
ステップ218:袋保持手段50の底部に内蔵されている袋固定手段54,54を作動させピン541を袋Pに突入させて、袋Pの下端部を固定する。
【0080】
ステップ219:加振機55,56を作動させて開口部付近に付着している内容物を袋P内部へ落とし込む。
【0081】
ステップ220:アームを回動させて内容物を投入口Iに排出する。
【0082】
ステップ221:押さえ板52,53により袋Pを押さえ付けたまま、加振機55,56を作動させて残存物の排出を促進する。
【0083】
実施例2においては、実施例1と同様に、第2ロボット30のアームの回動角を適宜調節することにより内容物の排出速度を調整することができる。また、加振機55,56により袋Pを加振させることにより内容物の袋P内への残存が防止できる。さらに、検査手段70を用いて開袋された袋Pの内容物の検査や開袋状況のチェックを行なっているので、指定された以外のものの投入の防止や開袋不良の袋の後工程への搬送防止が図られる。
【0084】
実施例3
本発明の実施例3にかかわる自動開袋システムを図12に示し、本実施例はパレタイズされている袋Pとデパレタイズされた袋Pを開袋する開袋手段10と内容物の投入口Iとが、1台のロボット30の処理可能範囲にあるものである。そのため、本実施例の自動開袋システム1は、アームの先端部にデパレタイズ機能を有する袋保持機構24を有するロボット30と開袋手段10とを主要構成要素としている。
【0085】
この袋保持機構24は、図13〜14に示すように、袋保持機構本体25と袋吸着手段26と一対の袋保持部材27,27とからなる。ここで、袋吸着手段26の吸着部は昇降自在とされ、また袋保持部材27は回動可能とされている。
【0086】
より具体的には、袋保持機構本体25は、長方形の主板251とこの主板251の両側に取付けられている側板252,252とこの主板251の後端部に取付けられている端板253とからなる。この側板252の先端部は、図14に示すように主板251の先端部よりも延伸させられていてもよい。また、その延伸している部分は、同じく図14に示すように、角の一部がカットされていてもよい。
【0087】
この主板251の長手方向の中心線に沿って吸着手段26が設けられている。この吸着手段26は、シリンダ装置261とその駆動軸262の先端部に設けられている吸着部263とからなっている。このシリンダ装置261のシリンダ本体は、その駆動軸262が袋保持機構本体25の内部に突出するようにして主板251に取付けられている。吸着部263は皿状の吸着パッドの内部を負圧にして袋を吸着する、従来よりよく知られている構造のものが用いられる。そのため、ここではその吸着機構の図示説明は省略する。また、この吸着部263はシリンダ装置261の駆動軸262の先端部に取付けられているので、駆動軸262を進退させることにより、袋保持機構本体25内を昇降させることができる。なお、図14に示す例では、2組の吸着手段26が用いられているが、その数量は必要に応じて増減することができ、例えば1組あるいは3組とすることもできる。
【0088】
また、側板252,252の各々の下端部には、略L字状の袋保持部材27の上端部に設けられている取付け部271が回動自在に取付けられている。この袋保持部材27のL字の下側の水平部分272は相対向して取付けられ、吸着手段26によるデパレサイズされた袋Pを載置することができるようにされている。また、袋保持部材27の後端部には端板273が設けられて、袋保持機構24を傾斜した際の袋Pの落下防止が図られている。なお、吸着手段26によりデパレサイズに支障がないように、袋保持部材27は袋保持機構本体25に設けられている駆動装置(図示せず)により回動されるようにされている。
【0089】
さらに、袋保持機構本体25内部の後端部近傍には、突出自在なピン281を内臓している袋固定手段28が一対設けられている。図14においては、このピン281が突出している状態が示されている。この固定手段28の一方は底板254に取付けられ、他方は前記固定手段28に対応させて端板253に取付けられている。この固定手段28,28の間隔は袋Pの取込みに支障のないものとされている。なお、このピン281を突出させる駆動機構としては、例えばエアシリンダー機構があげられる。
【0090】
しかして、このように構成された袋保持機構24は、ロボット30のアームに取付けられている。このロボット30はこの種作業に従来より用いられている各種のものを用いることができるので、その構成の詳細な説明は省略する。
【0091】
次に、このように構成された実施例3の自動開袋システム1による開袋作業について、図15〜22を参照しながら説明する。
【0092】
ステップ301:袋保持機構24をパレタイズされている袋Pの上方に移動させる。
【0093】
ステップ302:袋保持部材27,27を外側に回動させるとともに、吸着手段26の吸着部263を降下させる。
【0094】
ステップ303:袋保持機構24を、降下させて吸着部263を袋Pに押し当てる。
【0095】
ステップ304:吸着部263内の空気を排出して袋Pを吸着する。(図15参照)
【0096】
ステップ305:袋保持機構24を上昇させる。
【0097】
ステップ306:袋保持部材27,27を、袋Pが載置できる状態になるまで内側に回動させる。この際必要に応じて吸着部263を上昇させる。
【0098】
ステップ307:袋保持機構24を開袋手段10のところまで移動させる。
【0099】
ステップ308:袋保持機構24を回動し、袋保持機構24の前端部24aが上になるようにする(図17参照)。
【0100】
ステップ309:開袋手段10の円板状の刃11を回転させる。
【0101】
ステップ310:袋保持機構24を移動させて回転している刃11を袋Pの上端部に当接させる(図17参照)。
【0102】
ステップ311:この状態で袋保持機構24を水平に移動させて開袋する。この場合、上端部から若干ずれた位置を開袋してもよい(図18参照)。また、袋保持機構24を傾斜させた状態で開袋してもよい(図19参照)。
【0103】
ステップ312:開袋された部分を上に向けながら袋保持機構24を投入口Iまで移動させる。
【0104】
ステップ313:袋固定手段28,28を作動させてピン281,281により袋Pの下端部を固定する(図20参照)。
【0105】
ステップ314:袋保持機構24を投入口Iの上方まで移動する。(図21参照)
【0106】
ステップ315:袋保持機構24を回動させて内容物を投入口Iに排出する。(図21参照)
【0107】
ステップ316:吸着部263に袋Pを吸着させたまま、吸着部263を上下させて残存物の排出を促進する(図22参照)。
【0108】
実施例3においては、実施例1と同様に袋保持機構24の回動角を適宜調節することにより内容物の排出速度を調節することができる。また、吸着部263を進退させて袋Pを加振することにより内容物の袋P内への残存が防止できる。
【0109】
実施例4
本発明の実施例4にかかわる自動開袋システムの要部を図23に示し、この実施例4は実施例1を改変したものである。すなわち、実施例1においては、1系列であったものが2系列とされ、それを1台の第1ロボット20と1台の第2ロボット30で処理している点が異なる。このため、第2ロボット30は2個の投入口I,Iに沿って配設されている走行軸32上を移動するように構成されている。なお、図23においては、図面の簡略化のために投入口I近傍しか描かれていないが、デパレタイズする第1ロボット20も走行軸上を移動するように構成されている。ただし、ここでは第2ロボット30は実施例3と同様にデパレタイズ機能を有する袋保持機構24を有している。
【0110】
次に、このように構成された実施例4の自動開袋システム1Aによる開袋作業について説明する。なお、説明の単純化のために、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
【0111】
ステップ401:第1ロボット20は、第1系列のパレタイズされている袋Pをデパレタイズして第1系列の搬送手段40に載置する。
【0112】
ステップ402:第1ロボット20は、走行軸上を移動して第2系列のパレタイズされている袋Pをデパレタイズして第2系列の搬送手段40に載置する。
【0113】
ステップ403:第2ロボット30は、第1系列の搬送手段40により搬送されてきた袋Pを袋保持機構24により保持して、袋Pの上端部を開袋の後内容物を第1系列の投入口Iに排出する。
【0114】
ステップ404:第2ロボット30は走行軸32上を移動して第2系列の搬送手段40より搬送されてきた袋Pを袋保持機構24により保持して、袋Pの上端部を開袋の後内容物を第2系列の投入口Iに排出する。
【0115】
このように、実施例4によれば2系列の処理を1台の第1ロボット20および1台の第2ロボット30でなすことができる。
【0116】
なお、内容物が同一である場合や投入順序があらかじめ知られている場合であれば、第1ロボット20は、必ずしも走行軸上を走行するように構成される必要はない。
【0117】
また、搬送手段40により袋がつまれたまま搬送させて、第2ロボットにてデパレタイズから解袋までの一連の動作を行なわせることもできる。
【0118】
実施例5
本発明の実施例5にかかわる自動開袋システムの要部を図24に示し、この実施例5は実施例4を改変したものである。すなわち、実施例4においては、2系列を1台の第1ロボット20と1台の第2ロボット30で処理しているのに対し、実施例5では搬送手段40までは2系列とされているが、投入口Iは3系列とされている点が異なる。なお、図24においては、図面の簡略化のために投入口I近傍しか描かれていないが、実施例4と同様に、デパレタイズする第1ロボット20も走行軸上を移動するように構成されている。
【0119】
次に、このように構成された実施例5の自動開袋システム1Bによる開袋作業について説明する。なお、説明の単純化のために、実施例4と異なる部分についてのみ説明する。
【0120】
ステップ501:第2ロボット30は搬送手段40より搬送されてきた袋Pを保持して袋Pの上端部を開袋の後、ロボットコントローラにより指定された投入口Iに内容物を排出する。
【0121】
この場合、内容物の投入口Iの選択は、搬送されてくる袋Pの内容物が予めわかっているときには、ロボットコントローラに予め指示しておくことにより比較的簡単に行なえる。しかしながら、内容物を予め知ることができないときは、検査手段70により内容物の検査を行ない、その結果に基づいて投入口Iの指示が第2ロボット30になされる。
【0122】
このように、実施例5によれば設備の都合上、異種原料が混在されて搬送されている場合でも、所定の投入口への排出がなされる。そのため、設備全体をコンパクトにすることができる。
【0123】
なお、内容物が同一である場合や投入順序があらかじめ知られている場合であれば、実施例4と同様に、第1ロボットは、必ずしも走行軸上を走行するように構成される必要はない。
【0124】
また、搬送手段40により袋がつまれたまま搬送させて、第2ロボットにてデパレタイズから解袋までの一連の動作を行なわせることもできる。
【0125】
実施例6
本発明の実施例6にかかわる自動開袋システムの要部を図25に示し、この実施例6は実施例5を改変したものである。すなわち、実施例6においても投入口の選択は袋の内容物に基づいてなされる点は実施例5と同様であるが、搬送手段40が1系列であるとともに、その位置が第2ロボット30の走行軸32よりも離れたところにあり、その上、袋Pの第2ロボット30の動作範囲内への移動は、台車Vにより行なわれる点が異なる。
【0126】
次に、このように構成された実施例6の自動開袋システム1Cによる開袋作業について説明する。なお、説明の単純化のために、実施例5と異なる部分についてのみ説明する。
【0127】
ステップ601:搬送手段40により、搬送されてきた袋Pを台車Vに移し換える。
【0128】
ステップ602:台車Vを指定された投入口Iまで移動させる。
【0129】
ステップ603:第2ロボット30を走行軸32上を走行させ台車Vの位置まで移動させる。
【0130】
ステップ604:第2ロボット30に台車V上の袋Pを保持させて、袋Pの上端部を開袋の後、ロボットコントローラにより指定された投入口Iに内容物を排出させる。
【0131】
この場合、内容物の投入口の選択は、搬送されてくる袋の内容物が予めわかっているときには、ロボットコントローラに予め指示しておくことにより比較的簡単に行なえる。しかしながら、内容物が予め知ることができないときは、検査手段により内容物の検査を行ない、その結果に基づいて投入口の選択をなすことになる。この点は、実施例5と同様である。
【0132】
このように、実施例6によれば、設備の都合上、一台の搬送手段により異種原料を混在して搬送しても、所定の投入口への排出がなされる。
【0133】
なお、実施例6においては台車を用いて第2ロボットまで袋を移動させたが、AGVやコンベアにより移動させてもよい。
【0134】
また、搬送手段40により袋がつまれたまま搬送させて、第2ロボットにてデパレタイズから解袋までの一連の動作を行なわせることもできる。
【0135】
実施例7
本発明の実施例7にかかわる自動開袋システムの要部を図26に示し、この実施例7は実施例1を改変したものである。すなわち、この自動開袋システム1Dは実施例1において投入口I側に防塵装置90を設けたものである。
【0136】
この防塵装置90は、図26および図27に示すように、投入口Iの上面に設けられたエアシリンダ機構Aにより開閉される自動開閉式蓋92と、投入口Iから貯槽への連絡ダクトDに取付けられている集塵フード94と、この集塵フード94からの粉塵を捕集する集塵装置96と、集塵のための負圧を生成する集塵装置96の下流側に設けられている排気ファン97と、これらの各装置を接続するための、バルブ98aが設けられている配管設備98とからなっている。この集塵フード94は、図28に示すように、連絡ダクトにメッシュ状に形成された開口部D1を覆うフード本体941と集塵配管981との接続部942とからなっている。
【0137】
集塵装置96、排気ファン97および配管設備98の詳細な説明は省略するが、従来より粉体物の集塵設備に用いられているものと同様の構成とされている。
【0138】
次に、このように構成された実施例7の自動開袋システム1Dによる開袋作業について説明する。なお、説明の簡素化のために、実施例7の特徴的部分についてのみ説明する。
【0139】
ステップ701:排気ファン97および集塵装置96が起動されて集塵フード94内に負圧が生成される。
【0140】
ステップ702:袋Pが投入位置まで到達したとのロボット30からの信号により、蓋92が自動的に開かれると同時に配管98途中に設けたバルブ98aも開かれる。なお、この開閉は投入口I近傍に検知センサーを設けて、それからの信号に基づいてなされてもよい。
【0141】
ステップ703:内容物の排出が終了すると袋保持手段50を退避させる。
【0142】
ステップ704:ロボット30からの袋保持手段50の退避確認信号により蓋92を閉める。
【0143】
ステップ705:蓋42を閉めると同時に配管98途中に設けたバルブ98aも閉める。
【0144】
このように実施例7によれば、発塵をより効果的に防止しながら内容物の排出をなすことができる。そのため、周囲の環境および各設備をよりクリーンな状態に保つことができる。
【0145】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば袋の上端部を開袋しているので、内容物に袋の切れ端が混入する恐れがなく、また袋の切開時に開口部付近の強度低下にともなう急激な開口がなく、それにともない内容物の急激な排出もないという優れた効果が得られる。その上、ロボットアームの回動角を適宜調整することにより内容物の排出量および排出速度の制御がなしえるという優れた効果も得られる。かかる効果により、排出時に内容物が飛散することによる発塵が起こらず、その結果、周囲の環境や開袋装置が汚れることもない。そのため、他の種類の袋の開袋作業を行う際に、開袋装置の洗浄を行う必要がない、あるいは洗浄を行う必要があるもとしてもその作業が著しく軽減される。また、内容物を排出した袋の汚れもないか、あるとしてもその汚れは非常に少ない。さらに、開袋が投入口と離れた場所でなされるので、内容物の検査ができ、その結果に基づいて内容物を所定の投入口にすることができる。そのため、多品種同時処理を行っても、異なる品種を誤って他の投入口に投入するという誤投入するという恐れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかわる自動開袋システムの概略図である。
【図2】同実施例に用いられる袋保持手段の長手方向断面図である。
【図3】搬送手段より袋保持手段に袋を搬入している状態の説明図である。
【図4】袋保持手段に搬入された袋を押さえ板により押さえ付けている状態の説明図である。
【図5】開袋手段により袋の上端部を開袋している状態の説明図である。
【図6】加振機を作動させて袋の上端に付着している内容物を袋内部へ落下させている状態の説明図である。
【図7】袋固定手段により袋の下端部を固定している状態の説明図である。
【図8】袋保持手段を回動させて内容物を投入口に排出している状態の説明図である。
【図9】本発明の実施例2にかかわる自動開袋システムの概略図である。
【図10】同実施例に用いられる搬送手段の概略図である。
【図11】同搬送手段の正面図である。
【図12】本発明の実施例3にかかわる自動開袋システムの概略図である。
【図13】同実施例に用いられる袋保持機構の正面図である。
【図14】同長手方向断面図である。
【図15】実施例3の自動開袋システムにより袋をデパレタイズしている状態の説明図である。
【図16】実施例3の自動開袋システムにより袋を保持している状態の説明図である。
【図17】開袋手段により袋の上端部を開袋している状態の説明図である。
【図18】開袋手段により袋の上端部近傍を開袋している状態の説明図である。
【図19】袋保持機構を斜め上方に向けて開袋手段により袋の上端部近傍を開袋している状態の説明図である。
【図20】袋固定手段により袋の下端部を固定している状態の説明図である。
【図21】袋保持機構を回動させて内容物を投入口に排出している状態の説明図である。
【図22】袋を加振して内容物の排出を促進している状態の説明図である。
【図23】本発明の実施例4にかかわる自動開袋システムの概略図であって、投入口近傍を示すものである。
【図24】本発明の実施例5にかかわる自動開袋システムの概略図であって、投入口近傍を示すものである。
【図25】本発明の実施例6にかかわる自動開袋システムの概略図であって、投入口近傍を示すものである。
【図26】本発明の実施例7にかかわる自動開袋システムの概略図である。
【図27】図26の矢視A−A図である。
【図28】同実施例の投入口付近の縦方向断面図である。
【図29】同実施例における内容物排出手順の説明図であって、袋保持手段の近接により蓋が開かれた状態を示すものである。
【図30】同説明図であって、袋保持手段を回動させて内容物を投入口に排出している状態を示すものである。
【符号の説明】
1 自動開袋システム
10 開袋手段
11 円板状の刃
12 モーター(駆動機構)
20 第1ロボット
30 第2ロボット
40 搬送手段
50 袋保持手段
54 袋固定手段
55,56 加振機
60 搬送手段
61 軌道
62 台車
70 検査手段
90 防塵装置
92 自動開閉式蓋
94 集塵フード
96 集塵装置
97 排気ファン
98 配管設備
98a バルブ
A エアシリンダ機構
I 投入口
P 袋
V 台車

Claims (13)

  1. 一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、該袋保持手段を保持して移動させる移動手段と、該袋保持手段を保持して回動させる回動手段と、開袋手段とを備え、
    前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
    前記開袋手段により、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
    前記移動手段により、前記袋保持手段に保持されている袋が投入口まで移動させられ、
    前記回動手段により、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口へ徐々に排出される
    ことを特徴とする自動開袋システム。
  2. 前記移動手段と回動手段とが1台のロボットにより構成されてなることを特徴とする請求項1記載の自動開袋システム。
  3. 一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、該袋保持手段を保持する保持部を有する搬送手段と、水平移動可能な開袋手段と、前記袋保持手段の把持機構を有するロボットとを備え、
    前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
    前記開袋手段が、前記搬送手段により搬送される袋の経路中の上方において開袋可能な位置配設されることにより、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
    前記開袋された袋を保持している袋保持手段が、前記ロボットの把持機構により把持されるとともに、投入口まで移動させられ、
    前記ロボットにより、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口に徐々に排出される
    ことを特徴とする自動開袋システム。
  4. 前記搬送手段の保持部に保持されている袋保持手段の搬送方向に対する傾斜角が調整可能とされてなることを特徴とする請求項3記載の自動開袋システム。
  5. 前記袋保持手段の傾斜角が、該袋保持手段へ袋が投入される際は後方に傾斜させられていることを特徴とする請求項4記載の自動開袋システム。
  6. 前記搬送手段と前記ロボットとの間に第2搬送手段が配設されてなることを特徴とする請求項3記載の自動開袋システム。
  7. 前記第2搬送手段が台車、自走式台車またはコンベアであることを特徴とする請求項6記載の自動開袋システム。
  8. 一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、前記袋保持手段を把持しながら移動するロボットとを備え、
    前記袋保持手段が、本体と、該本体に設けられた吸着部が昇降自在とされた吸着手段と、前記本体の両側部に対向配置された回動可能な袋保持部材とを有し、
    前記開袋手段が、前記袋保持手段から突出している袋の端部を開袋し、
    前記ロボットが、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部を投入口に向けて徐々に傾けることにより、開袋により生じた開口部から内容物が投入口に徐々に排出される
    ことを特徴とする自動開袋システム。
  9. 一端部を突出させた状態で袋を保持する袋保持手段と、前記袋保持手段を搬送する搬送手段と、開袋手段と、走行軸を有するロボットとを備え、
    前記袋保持手段は、箱型の本体と、該本体の一側面に設けられた対向面に向けて進退可能な押さえ板と、該押さえ板の中間部に設けられた加振機と、前記一側面の対向面に前記加振機と対向させて設けられた加振機と、前記本体の後端部に設けられた袋固定手段とを有し、
    前記開袋手段により、前記袋保持手段から突出している袋の端部が開袋され、
    前記ロボットの走行軸が全ての投入口に沿って配設されることにより、いずれの投入口へも袋の内容物が投入可能とされ、
    前記ロボットにより、前記袋保持手段に保持されている袋の開袋部が選定された投入口に向けて徐々に傾けられることにより、開袋により生じた開口部から内容物が所定の投入口に徐々に排出される
    ことを特徴とする自動開袋システム。
  10. 開袋された袋の開袋状態および/または内容物を検査するための検査手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の自動開袋システム。
  11. 開袋された袋の開袋状態および/または内容物を検査するための検査手段が設けられ、該検査手段の検査結果に応じて投入口の選定がなされることを特徴とする請求項9記載の自動開袋システム。
  12. 袋の内容物の投入の際の発塵を防止する防塵手段が投入口側に配設されてなることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の自動開袋システム。
  13. 前記防塵手段が、自動開閉式蓋と、投入口と貯槽との間の接続ダクトに設けられた開口部を覆う集塵フードと、集塵手段と、排気手段と、前記集塵フード、集塵手段および排気手段を接続する配管設備とからなることを特徴とする請求項12記載の自動開袋システム。
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