JP7419706B2 - オートバランサ装置、モータ、ドローン - Google Patents

オートバランサ装置、モータ、ドローン Download PDF

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本発明は、オートバランサ装置、モータ、ドローンに関する。
従来から、回転翼を有する飛行体において、回転翼の重量バランスを補正するバランスバーを備える構成が知られる。また、バランス修正方式としては、回転翼自体にバランス修正加工を実施する方式も知られる。
例えば、特許文献1では、回転翼の重量バランスを補正するバランスバーが開示されている。
特表2013-512149号公報
ドローンは、複数の回転翼を備え、しかも回転翼が着脱式である機種が多い。そのため、バランスバーを装着する方式では、機体への回転翼取付位置が変わる度にバランス修正作業が必要になり、取付作業が煩雑であった。また、回転翼にバランス修正のための加工を施す方式では、加工によって回転翼の形状が変化するため、空力特性が変化したり、騒音の原因になることがあった。
本発明の1つの態様によれば、上下方向に延びる中心軸線を有する出力軸を備えるモータと、前記モータの出力軸の上面に締結される回転翼とを備えるドローンにおいて、前記出力軸と前記回転翼との間に挿入可能なオートバランサ装置が提供される。前記中心軸線の周方向に沿って配置される環状の収容部と、前記収容部に収容され周方向に移動可能な可動体と、前記収容部を支持し前記出力軸および回転翼に締結可能な取付部と、を有する。前記取付部は、前記モータ側の面に位置する出力軸接続部と、前記回転翼側の面に位置する回転翼接続部と、を有する。
本発明の態様によれば、着脱式の回転翼を備えるドローンに対して、簡単便利にバランス補正機能を付与できるオートバランサ装置が提供される。
図1は、実施形態のドローンを示す図である。 図2は、実施形態の回転翼装置を示す図。 図3は、オートバランサ装置の変形例を示す図である。
各図に適宜示すZ軸方向は、正の側を「上側」とし、負の側を「下側」とする上下方向である。各図に適宜示す中心軸線Jは、Z軸方向と平行であり、上下方向に延びる仮想線である。以下の説明においては、中心軸線Jの軸方向、すなわち上下方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
なお、上下方向、上側および下側とは、単に各部の配置関係等を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
また、本明細書において「軸方向に延びる」とは、厳密に軸方向に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において「径方向に延びる」は、厳密に径方向、すなわち、軸方向に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において「同等の形状」とは、共通の部材に嵌め合い可能な形状を有することを意味する。
図1に示すように、本実施形態のドローン100は、本体部110と、撮像装置120と、回転翼装置1と、を備える。撮像装置120および回転翼装置1は、本体部110に取り付けられる。回転翼装置1は、ドローン100の推進力を発生させる装置である。ドローン100において、回転翼装置1は、複数設けられる。回転翼装置1は、例えば、4つ設けられる。撮像装置120の取付位置は、本体部110の下面または側面であってもよい。
図1および図2に示すように、回転翼装置1は、本実施形態のモータ10と、回転翼2と、オートバランサ装置5と、を備える。
モータ10は、ロータ20と、ステータ30と、ハウジング40と、第1ベアリング71と、第2ベアリング72と、出力軸80と、ベアリングホルダ90と、を備える。
ハウジング40は、ロータ20、ステータ30、第1ベアリング71および第2ベアリング72を収容する。出力軸80は、ハウジング40の上側に位置する。ベアリングホルダ90は、ハウジング40の下側の開口を塞ぐ。
ロータ20は、中心軸線Jを中心として回転する。ロータ20は、シャフト21と、ロータ本体24と、を有する。シャフト21は、中心軸線Jに沿って配置される。シャフト21は、中心軸線Jを中心として軸方向に延びる円柱状である。シャフト21の上端部は、ハウジング40の上面から上側に突出する。ハウジング40から突出するシャフト21の上端部分に、出力軸80が固定される。
ロータ本体24は、シャフト21の外周面に固定される。ロータ本体24は、ロータコア22と、ロータマグネット23と、を有する。すなわち、ロータ20は、ロータコア22と、ロータマグネット23と、を有する。ロータコア22は、中心軸線Jを中心とする円環状である。ロータコア22は、シャフト21の外周面に固定される。
ロータマグネット23は、ロータコア22の径方向外側を向く面に固定される。本実施形態においてロータマグネット23は、接着剤でロータコア22の径方向外側面に固定される。ロータ20は、ロータマグネット23の径方向外側にロータカバーを備えていてもよい。
ロータマグネット23は、周方向に沿って互いに間隔を空けて複数設けられてもよい。複数のロータマグネット23は、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置される。ロータマグネット23は、軸方向に延びる略直方体状である。
第1ベアリング71および第2ベアリング72は、ロータ20を回転可能に支持する。より詳細には、第1ベアリング71は、シャフト21のうちロータコア22よりも下側に位置する部分を後述のベアリングホルダ90に対して回転可能に支持する。第2ベアリング72は、シャフト21のうちロータコア22よりも上側に位置する部分を後述のベアリングホルダ90に対して回転可能に支持する。本実施形態において第1ベアリング71および第2ベアリング72は、転がり軸受である。第1ベアリング71および第2ベアリング72は、例えば、ボールベアリングである。
ステータ30は、ロータ20と隙間を介して径方向に対向する。ステータ30は、ロータ20の径方向外側に位置する。ステータ30は、ステータコア31と、インシュレータ32と、複数のコイル33と、を有する。複数のコイル33は、インシュレータ32を介してステータコア31に装着される。
ハウジング40は、ステータ30を保持する。ハウジング40は、ステータ30の径方向外側に位置する。
ベアリングホルダ90は、第1ベアリング71を保持し、ハウジング40に固定される。本実施形態においてベアリングホルダ90は、底壁部44に固定される。本実施形態においてベアリングホルダ90は、ハウジング40とともにモータ10の外殻を構成する。ベアリングホルダ90の下面は、モータ10の下側に露出する。ベアリングホルダ90は、金属製である。
ベアリングホルダ90は、軸方向から見た中央において第1ベアリング71を保持する内筒部91と、内筒部91の外周面から径方向外側に広がる第1フランジ部92と、第1フランジ部92の径方向外周縁部から下側へ延びる外筒部93と、外筒部93の下側の端部から径方向外側に広がる第2フランジ部94と、を有する。
内筒部91は、中心軸線Jを中心とし、底壁91aを有する円筒状である。第1ベアリング71は、内筒部91の内側に嵌合される。第1ベアリング71と内筒部91の底壁91aとの間には、例えばウェーブワッシャからなる予圧部材が配置されていてもよい。ベアリングホルダ90は、外筒部93において、開口部40aに嵌め合わされる。ベアリングホルダ90は、開口部40aを閉塞する。
モータ10は、ハウジング40の上側に位置する出力軸80を有する。本願実施形態では、出力軸80は、ロータ20のシャフト21に連結されるアタッチメント部材81と、アタッチメント部材81の上側に固定される連結部材82と、を有する。出力軸80には、オートバランサ装置5を介して回転翼2が取り付けられる。
アタッチメント部材81は、シャフト21に沿って軸方向に延びる円筒状の軸部81aと、軸部81aの外周面から径方向に広がるフランジ部81bと、フランジ部81bの径方向外側の端部に固定される円筒状の筒部81cと、軸部81aの上端に位置する頂壁部81dと、を有する。頂壁部81dは、頂壁部81dを軸方向に貫通する複数の貫通孔を有する。
アタッチメント部材81の軸部81aの下側は、シャフト21の上端部に挿入される。頂壁部81dは、シャフト21の上端面と軸方向に対向する。アタッチメント部材81は、複数のねじ83によってシャフト21に締結される。シャフト21は、シャフト21の上端面に複数のねじ穴を有する。複数のねじ83は、頂壁部81dの複数の貫通孔を通され、シャフト21の上端面の複数のねじ穴に締め込まれる。
連結部材82は、アタッチメント部材81の上面に固定される。連結部材82は、円板状の部材である。連結部材82は、図示しないねじによりアタッチメント部材81に締結される。連結部材82は、連結部材82の上面の中央から上側へ突出する円柱状の嵌合突起84を有する。連結部材82は、嵌合突起84の周囲に、複数のねじ穴82aを有する。ねじ穴82aは、例えば、嵌合突起84から等距離の4箇所に設けられる。
本実施形態において、連結部材82の上面が、回転翼2とオートバランサ装置5の両方を装着可能な回転翼取付部82Aである。回転翼取付部82Aは、嵌合突起84と、複数のねじ穴82aと、連結部材82の上面の平坦部82bと、を有する。
回転翼2は、軸方向に見て中央部に位置するハブ2aと、ハブ2aから径方向外側へ延びる2枚の羽根2b,2cと、を有する。ハブ2aは上下に平坦部2d、2eを有する平板状である。ハブ2aは、ハブ2aを軸方向に貫通する中心孔12aと複数の貫通孔12bとを有する。中心孔12aは、軸方向に見て、回転翼2の中心に位置する。複数の貫通孔12bは、中心孔12aの周囲に位置する。複数の貫通孔12bは、回転翼2と連結部材82とが位置合わせされる状態において、連結部材82の複数のねじ穴82aと軸方向に重なる。回転翼2は、ハブ2aの貫通孔に通されるねじ3により連結部材82に固定される。
本実施形態において、回転翼2のハブ2aの下面が、出力軸80とオートバランサ装置5の両方を装着可能な出力軸取付部2Aである。出力軸取付部2Aは、中心孔12aと、複数の貫通孔12bと、ハブ2aの下面の平坦部2eと、を有する。
回転翼2がモータ10に直接取り付けられる場合、回転翼2の出力軸取付部2Aに、出力軸80の回転翼取付部82Aが連結される。回転翼取付部82Aの嵌合突起84が、回転翼2の中心孔12aに挿入される。出力軸取付部2Aの複数の貫通孔12bが、回転翼取付部82Aの複数のねじ穴82aに位置決めされる。複数の貫通孔12bの上側から複数のねじ3が挿入され、複数のねじ穴82aに締め込まれる。出力軸取付部2Aの平坦部2eは、回転翼取付部82Aの平坦部82bと軸方向に密着する。
オートバランサ装置5は、回転翼2の動バランスを自動で修正可能な装置である。オートバランサ装置5は、中心軸線Jの周方向に沿って配置される環状の収容部6と、収容部6に収容され周方向に移動可能な可動体7と、収容部6を支持し出力軸80および回転翼2に締結可能な取付部8と、を有する。
収容部6は、軸方向から見て円環状に成形された部材である。収容部6の内部は周方向に延びる円環状の空洞である。収容部6の空洞内に、可動体7が収容される。
収容部6の軸方向から見た形状は、必ずしも円環状でなくても構わない。例えば、収容部6は、軸方向から見て多角形状の環状であってもよい。また本実施形態では、収容部6の断面形状は四角形であるが、四角形以外の多角形、あるいは円形、楕円形などの曲線形状であってもよい。
可動体7は、収容部6の内部に周方向に移動可能に配置される。本実施形態において可動体7は、球体である。球体の可動体7は収容部6の内部で円滑に移動可能であるため、回転翼2の回転開始時におけるバランス修正の応答が速い。可動体7の外径は、収容部6の内部における径方向の寸法および軸方向の寸法とほぼ同じである。本実施形態では、オートバランサ装置5は、可動体7と収容部6の内側面との間に隙間を有する。可動体7が収容部6の内部において周方向に移動可能であれば、可動体7と収容部6の内面との間に隙間が設けられていなくてもよい。
本実施形態において可動体7は、収容部6内に複数個収容される。可動体7の数は、収容部6の内部において可動体7が敷き詰められていない。可動体7の数は、収容部6内に敷き詰めたときの数の1/3から1/6程度の数であり、さらに少なくても良い。すなわち、収容部6の内部において、複数の可動体7は、隣り合う可動体7同士で接触または離間しながら周方向に移動可能である。したがって可動体7は、収容部6内において移動可能で偏在可能である。可動体7は、例えば、鉄球等の金属製の球体である。
可動体7は球体に限定されない。例えば、可動体7は、液体であってもよい。液体の可動体7を用いることで、可動体7が収容部6の内部に任意の形状で分布可能となる。これにより、より精密なバランス調整が可能なオートバランサ装置5が得られる。
また可動体7は、流動性を有する半固体または半液体であってもよい。すなわち、可動体7は、緩慢に流動するペースト状の流体であってもよい。ペースト状の可動体7は、液体に比べて一体となって移動しやすい。したがって、ペースト状の可動体7を用いることで、回転翼2が急激に速度変化しても可動体7はバランス位置を保持しやすくなる。
また可動体7は、流動性を有する粉体であってもよい。粉体の可動体7は、収容部6内での移動速度が最も小さい。したがって、回転翼2の交換が頻繁でない場合のように、バランス補正が小さい場合に好適である。粉体の可動体7が好適なバランス状態にある場合には、回転翼2の回転開始時から良好な重量バランスが得られやすくなる。
取付部8は、本実施形態の場合、軸方向に見て、中心軸線Jを中心とする円形状である。取付部8は、連結部材82の上面の直径よりも大きい直径を有する。取付部8の外周面は、収容部6の内周面に固定される。取付部8と収容部6との固定方法は特に限定されず、溶接、接着、ねじ締結など、種々の方法を採用可能である。取付部8の平面形状は、収容部6の形状に応じて適宜変更可能である。
取付部8は、取付部8の下面の中央から上側に凹む嵌合凹部18aと、取付部8の上面の中央から上側へ突出する円柱状の嵌合突起18bと、取付部8を軸方向に貫通する複数の貫通孔18cとを有する。
嵌合凹部18aは、軸方向から見て、中心軸線Jを中心とする丸穴である。嵌合凹部18aには、出力軸80の連結部材82の嵌合突起84を挿入可能である。嵌合突起18bは、中心軸線Jを中心とする円柱状の突起である。嵌合突起18bは、回転翼2の中心孔12aに挿入可能である。
複数の貫通孔18cは、嵌合凹部18aおよび嵌合突起18bの周囲に位置する。複数の貫通孔18cは、オートバランサ装置5と連結部材82とが位置合わせされる状態において、連結部材82の複数のねじ穴82aと軸方向に重なる。また複数の貫通孔18cは、オートバランサ装置5と回転翼2とが位置合わせされる状態において、回転翼2の複数の貫通孔12bと軸方向に重なる。
取付部8は、モータ10側の面に位置する出力軸接続部8Aと、回転翼2側の面に位置する回転翼接続部8Bと、を有する。
出力軸接続部8Aは、嵌合凹部18aが配置される取付部8の下側の面に位置する。出力軸接続部8Aは、嵌合凹部18aと、複数の貫通孔18cと、取付部8の下面の平坦部8aと、を有する。すなわち、出力軸接続部8Aは、回転翼2の出力軸取付部2Aと同等の形状を有し、連結部材82の回転翼取付部82Aに連結可能である。
回転翼接続部8Bは、取付部8の上側の面に位置する。回転翼接続部8Bは、嵌合突起18bと、複数の貫通孔18cと、取付部8の上面の平坦部8bと、を有する。すなわち、回転翼接続部8Bは、出力軸80の回転翼取付部82Aと同等の形状を有し、回転翼2の出力軸取付部2Aに連結可能である。
オートバランサ装置5は、図2に示すように、モータ10の出力軸80と、回転翼2との間に挿入されて使用される。具体的に、オートバランサ装置5を備える回転翼装置1を構成する場合、出力軸80の回転翼取付部82Aに、オートバランサ装置5の出力軸接続部8Aが接続される。すなわち、回転翼取付部82Aの嵌合突起84が、嵌合凹部18aに挿入される。取付部8の複数の貫通孔18cは、複数のねじ穴82aに対して位置決めされる。
出力軸80の上面に設置されるオートバランサ装置5に対して、回転翼2が取り付けられる。すなわち、オートバランサ装置5の回転翼接続部8Bに、回転翼2の出力軸取付部2Aが接続される。出力軸取付部2Aの中心孔12aに、回転翼接続部8Bの嵌合突起18bが挿入される。出力軸取付部2Aの複数の貫通孔12bは、回転翼接続部8Bの複数の貫通孔18cに対して位置決めされる。
モータ10とオートバランサ装置5と回転翼2とが位置決めされた状態で、回転翼2の複数の貫通孔12bの上側から、複数のねじ3が挿入される。複数のねじ3は、オートバランサ装置5の複数の貫通孔18cを通って、複数のねじ穴82aに締め込まれる。回転翼2の平坦部2eと、オートバランサ装置5の平坦部8bとが軸方向に密着し、オートバランサ装置5の平坦部8aと出力軸80の平坦部82bとが軸方向に密着する状態で、モータ10とオートバランサ装置5と回転翼2とが固定される。
以上に詳細に説明したように、本実施形態のオートバランサ装置5は、出力軸80に回転翼2が連結されている回転翼装置において、出力軸80と回転翼2の構成を一切変更することなく、出力軸80と回転翼2との間に装着することができる。
本実施形態のように回転翼2が着脱可能に出力軸80に取り付けられる場合、回転翼2の取り付け誤差、および回転翼2の個体差等によって、回転翼2およびロータ20が回転するときの動バランスが異なる場合がある。回転翼2のアンバランスによって、ロータ20が振動し、モータ10、回転翼装置1およびドローン100の信頼性が低下する可能性ある。また、モータ10、回転翼装置1およびドローン100から騒音が生じる可能性がある。
本実施形態のオートバランサ装置5を回転翼2と出力軸80との間に装着することで、回転翼2が変更された場合であっても、オートバランサ装置5によって回転翼2の動バランスを補正できる。具体的には、回転翼2にアンバランスがある場合に、回転翼2およびロータ20がある程度の回転速度で回転すると、オートバランサ装置5の収容部6内において可動体7が移動する。可動体7は、バランスが大きくなっている周方向位置と中心軸線Jを挟んで対称な位置に移動する。これにより、回転翼2のアンバランスが可動体7によって補正される。このようにして、オートバランサ装置5は、回転翼2の動バランスを自動で修正可能する。
したがって、オートバランサ装置5によれば、モータ10に対して着脱可能な回転翼2を備える回転翼装置1において、回転翼2と出力軸80との間に装着するだけで、ロータ20の振動を容易に抑制できる。これにより、モータ10、回転翼装置1、およびドローン100の信頼性を向上できる。また、モータ10、回転翼装置1、およびドローン100からの騒音の発生を抑制できる。
また、例えば、本実施形態のように、ドローン100に複数の回転翼装置1が搭載される場合、各々の回転翼装置1のロータ20から生じる振動によって、ドローン100全体に生じる振動が特に大きくなりやすい。そのため、上述したロータ20の振動を抑制できる効果は、回転翼装置1が複数設けられるドローン100において、特に有用である。
また、従来の回転翼装置では、回転翼2を交換する度に、回転翼2に対して動バランス修正のための重量調整を実施していた。これに対して、本実施形態のオートバランサ装置5を備える回転翼装置1では、回転翼2が交換される場合でも、オートバランサ装置5によってアンバランスが補正される。したがって、回転翼2の交換時に、回転翼2自体への重量調整は不要である。よって、本実施形態によれば、回転翼2の交換作業の効率が大きく向上する。また、回転翼2に対して加工を加えないため、回転翼2の空力特性や騒音特性にも影響しない。
本実施形態のオートバランサ装置5では、取付部8の直径が、出力軸80の連結部材82の直径よりも大きい。また、オートバランサ装置5の出力軸接続部8Aの平坦部8aは、収容部6の下面6aよりも上側に位置する。
この構成によれば、収容部6の下側部分が、径方向から見て出力軸80の一部と重なる。これにより、オートバランサ装置5が装着された状態における回転翼装置1の軸方向寸法を小さくできる。
(変形例)
図3は、変形例のオートバランサ装置105A、105Bを示す図である。変形例のオートバランサ装置105A、105Bは、上述の実施形態のモータ10と回転翼2との間に装着可能である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
オートバランサ装置105A、105Bの構成は互いに共通である。したがって、以下の構成の説明では、オートバランサ装置105Aについて詳細に説明する。
オートバランサ装置105Aは、中心軸線Jを中心とする円板状の取付部108と、取付部108の外周部に設けられる円環状の収容部106と、収容部106に収容され周方向に移動可能な可動体7と、を有する。
取付部108は、取付部108の下面の中央から上側に凹む嵌合凹部18aと、取付部108の上面の中央から上側へ突出する円柱状の嵌合突起18bと、取付部8を軸方向に貫通する複数の貫通孔18cとを有する。すなわち、取付部108は、モータ10側の面に位置する出力軸接続部8Aと、回転翼2側の面に位置する回転翼接続部8Bと、を有する。出力軸接続部8Aは、取付部108の下面の平坦部108aを有する。回転翼接続部8Bは、取付部108の上面の平坦部108bを有する。
取付部108は、複数の貫通孔18cよりも外側の外周部に、周方向に沿って延びる空洞106aを有する。取付部108において空洞106aが位置する部分が、収容部106である。すなわち本実施形態の場合、収容部106は、取付部108の一部である。したがって、出力軸接続部8Aを構成する平坦部108aには、収容部106の下面が含まれる。また、回転翼接続部8Bを構成する平坦部108bには、収容部106の上面が含まれる。
なお、図2に示した形態と同様に、収容部106を取付部108とは別の部材として設けてもよい。
オートバランサ装置105A、105Bは、収容部106を含む取付部108の直径が、出力軸80の直径と同じであるか、または小さい。この構成によれば、オートバランサ装置105A、105Bが出力軸80上に装着された場合に、オートバランサ装置105A、105Bが、出力軸80よりも径方向外側へ突出することがない。したがって、オートバランサ装置105A、105Bを追加しても、モータ10またはドローン100の構成部品と、オートバランサ装置105A、105Bとの干渉は生じにくい。
オートバランサ装置105A、105Bでは、収容部106が取付部108の一部として設けられる。そのため、収容部106の下端は、取付部108の下面に一致し、収容部106の上端は、取付部108の上面に一致する。したがって、取付部108の出力軸接続部8Aは、収容部106の下端に位置する。また、取付部108の回転翼接続部8Bは、収容部106の上端に位置する。
この構成によれば、収容部106が取付部108に対して上下に突出しないので、回転翼2と出力軸80との間にオートバランサ装置105A、105Bが配置されたときに、収容部106が出力軸80または回転翼2と干渉しない。したがって、オートバランサ装置105A、105Bは、既存の回転翼装置に対する取り付けが制限されにくい。
オートバランサ装置105A、105Bでは、収容部106の上下面が、取付部108の上下面に一致する構成としたが、出力軸接続部8Aが収容部106の下端よりも下側に位置し、回転翼接続部8Bが収容部106の上端よりも上側に位置することが好ましい。
この構成によれば、オートバランサ装置105A、105Bを、回転翼2と出力軸80との間に装着したときの周囲の部材との干渉を、さらに抑制できる。
図3に示す変形例では、2つのオートバランサ装置105A、105Bが、回転翼2と出力軸80との間に、軸方向に積層されて配置される。本実施形態のオートバランサ装置105A、105Bは、出力軸接続部8Aが回転翼2の出力軸取付部2Aと同等の形状であり、回転翼接続部8Bが出力軸80の回転翼取付部82Aと同等の形状である。そのため、オートバランサ装置105Aの出力軸接続部8Aに対して、オートバランサ装置105Bの回転翼接続部8Bを連結可能である。
上記構成によれば、回転翼2のアンバランスが大きく、単体のオートバランサ装置105Aでは動バランスを補正しきれない場合であっても、2つのオートバランサ装置105A、105Bによってバランスを自動調整できる。さらに、オートバランサ装置105A、105Bを3段以上積み重ねて配置すれば、さらに大きなアンバランスも自動補正可能である。
なお、オートバランサ装置105A、105Bのうちのいずれか一方のみが、回転翼2と出力軸80の間に装着される構成であってもよい。また、オートバランサ装置105A、105Bのいずれか一方を、図2に示したオートバランサ装置5に変更してもよい。
本発明は上述の実施形態および変形例に限られず、他の構成を採用することもできる。
本実施形態では、アタッチメント部材81および連結部材82からなる出力軸80に回転翼2が取り付けられる構成について説明したが、この構成に限定されない。モータ10は、アタッチメント部材81および連結部材82を介さず、シャフト21に回転翼2を直接取り付け可能な構成であってもよい。この場合、シャフト21の先端部が、本発明における「出力軸」である。
上述の実施形態において、モータ10は、連結部材82等がオートバランサ機能を備える構成としてもよい。すなわち、シャフト21と回転翼2とを連結する部材が、収容部6と、収容部6に収容される可動体7とを備える構成としてもよい。アタッチメント部材81として機能し、収容部6と可動体7とを備えるオートバランサ装置としてもよい。また、連結部材82として機能し、収容部6と可動体7とを備えるオートバランサ装置としてもよい。さらに、アタッチメント部材81と連結部材82の両方に代えて、上記オートバランサ装置を設置してもよい。
上述した実施形態のモータは、ドローン以外の用途に用いてもよい。上述した実施形態のモータは、例えば、車両等に搭載されてもよい。
なお、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
2…回転翼、2A…出力軸取付部、5,105A,105B…オートバランサ装置、6,106…収容部、7…可動体、8,108…取付部、8A…出力軸接続部、8B…回転翼接続部、10…モータ、80…出力軸、82A…回転翼取付部、100…ドローン、J…中心軸線

Claims (11)

  1. 上下方向に延びる中心軸線を有する出力軸を備えるモータと、前記モータの出力軸の上面に締結される回転翼とを備えるドローンにおいて、前記出力軸と前記回転翼との間に挿入可能なオートバランサ装置であって、
    前記中心軸線の周方向に沿って配置される環状の収容部と、
    前記収容部に収容され周方向に移動可能な可動体と、
    前記収容部を支持し前記出力軸および回転翼に締結可能な取付部と、
    を有し、
    前記取付部は、
    前記モータ側の面に位置する出力軸接続部と、
    前記回転翼側の面に位置する回転翼接続部と、
    を有
    前記出力軸接続部は、前記回転翼の出力軸取付部と同等の形状を有し、
    前記回転翼接続部は、前記出力軸の回転翼取付部と同等の形状を有する、
    オートバランサ装置。
  2. 前記出力軸接続部の下面は、前記収容部の下端または下端よりも下側に位置し、
    前記回転翼接続部は、嵌合突起を有し、
    前記嵌合突起の上面は、前記収容部の上端または上端よりも上側に位置する、
    請求項に記載のオートバランサ装置。
  3. 前記収容部の外径は、前記出力軸接続部の直径よりも大きい
    請求項に記載のオートバランサ装置。
  4. 前記取付部は、前記出力軸よりも大きい直径を有し、
    前記出力軸接続部の下面は、前記収容部の下端よりも上側に位置する、
    請求項1に記載のオートバランサ装置。
  5. 前記出力軸は、前記モータのシャフトであり、
    前記回転翼は前記シャフトに直接取り付け可能である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置。
  6. 前記可動体は球体である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置。
  7. 前記可動体は液体である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置。
  8. 前記可動体は流動性を有する半固体または半液体である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置。
  9. 前記可動体は流動性を有する粉体である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載のオートバランサ装置を備える、モータ。
  11. 請求項10に記載のモータを備える、ドローン。
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