JP7414202B2 - ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための分子状水素含有組成物 - Google Patents

ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための分子状水素含有組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための分子状水素含有組成物を提供する。
WHOの試算では肺がんによる死亡者数はすべてのがんによる死亡者数のうち17%を占め最も多く、世界中で年間130万人が死亡している。肺がんでは、肺機能の低下と共に、血痰、慢性的な激しい咳、喘鳴、胸痛、息切れ、呼吸困難等によりがん患者のQOLを損なう。しかし、これを副作用を伴うことなく緩和することは現代の医学、製薬では難しく、予後は悪い。呼吸困難に対して、高濃度の酸素を吸入する酸素療法も行われるが、高濃度酸素は、細胞を構成する物質を故意激する活性酸素をより多く発生させることになり、肺機能の低下を促進させる。
本発明の有効成分である水素は、活性酸素のうち最も酸化活性が高いヒドロキシルラジカルを消去して水分子に変換することができる([非特許文献1]:第24頁)。水素はヒドロキシルラジカルを消去する抗酸化物として作用するため、酸化ストレスに関連する疾病を水素の投与によって完全させることができることについての報告は多々存在する。
水素は気体であることから吸入すると肺に直接届くので、呼吸器疾患に対する効果が期待できる。これまでLewis Lung Carcinomaを移植した肺がんモデルマウスへの3.5%の低濃度水素の吸入で転移を抑制した報告([特許文献1]:実施例1)、呼吸器系疾患モデルマウスに対する水素水の飲用による閉塞性細気管支炎の気管支狭窄を改善することについての報告がある([特許文献2])。しかしながら、疾患モデルマウスのような小動物とヒトでは、種が違えば姿かたちだけでなく、DNAも違うので、動物実験で水素の改善効果がみられたからといってヒトでも同様の改善が見られる保証はない([非引用文献1]:第57頁)。
また、水素の医療効果は投与方法、すなわち、水素ガスの吸入によるか、水素水の飲用によるかによって大きく変わることから、各疾患の各症状によってどのような投与方法を選択するか詳しく調べていくことは、今後の水素医療の改題である([非引用文献1]:第92頁)。
さらに、水素分子は高濃度では爆発性を有するため、爆発限界以下の低濃度の水素を治療や維持に用いるべきである。しかし、爆発限界以下の低濃度の水素濃度においても疾病に対して十分な維持、改善効果を示すかどうかについては疾病ごとに水素の効果を確認する必要がある。
ヒトの肺がんに対する改善効果についての報告も存在するが、それらの報告はいずれも66%や67%といった高濃度の水素ガス吸入機を用いたものであって、依然として爆発の危険性が残る([非引用文献2]、[非引用文献3]、[非引用文献4])。
特許第6781485号 特許第6628449号
「水素分子はかなりすごい」深井有 著、光文社新書 2017年
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本発明は、上述の上述の課題を解決すべく、爆発限界以下の低濃度の水素濃度(例えば、爆轟限界の18.5%以下)でヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善したことを初めて報告するものである。
すなわち、本発明は、以下の特徴を包含する。
(1)分子状水素を有効成分として含む、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための組成物であって、
前記分子状水素を含む気体が、ゼロ(0)より大きく、かつ18.5体積%以下の水素濃度を有する組成物である。
(2)前記肺機能が、呼吸、換気機能、および/または、それらに関連する機能であることを特徴とする(1)に記載の組成物である。
(3)前記肺がんに起因する肺機能の低下の原因が、肺がん、肺がんに起因する肺炎、肺がんに起因する肺気腫、および/または、それらに関連する疾病であることを特徴とする(1)に記載の組成物である。
(4)前記肺がんが、喫煙を原因とする肺がんであることを特徴とする(1)から(3)のいずれか一つに記載の組成物である。
(5)分子状水素を有効成分として含む組成物を、水素ガス供給装置をもちいて吸入により被験体に吸入によって供給することを特徴とする、(1)から(4)のいずれか1つに記載の組成物である。
(6)分子状水素を有効成分として含む、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するために投与する方法であって、
前記分子状水素を含む気体が、ゼロ(0)より大きく、かつ18.5体積%以下の水素濃度を有する方法である。
(7)前記肺機能が、呼吸、換気機能、および/または、それらに関連する機能であることを特徴とする(6)に記載の方法である。
(8)前記肺がんに起因する肺機能の低下の原因が、肺がん、肺がんに起因する肺炎、肺がんに起因する肺気腫、および/または、それらに関連する疾病であることを特徴とする(6)に記載の方法である。
(9)前記肺がんが、喫煙を原因とする肺がんであることを特徴とする(1)から(8)のいずれか一つに記載の方法である。
(10)分子状水素を有効成分を、水素ガス供給装置をもちいて吸入により被験体に吸入によって供給することを特徴とする、(1)から(9)のいずれか1つに記載の方法である。
爆発限界以下の低濃度の水素濃度であっても、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善させることができる。
本発明は、分子状水素を有効成分として含む、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための組成物および/または方法を提供することである。
本発明をさらに詳細に説明する。
1.ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための組成物または方法
本発明は、分子状水素を有効成分として含む、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための組成物を提供する。
本明細書中「ヒトの肺がん時の肺機能」とは、肺がん、肺がんに起因する肺炎、肺がんに起因する肺気腫、および/または、それらに関連する疾病のことをいう。
本明細書中「前記肺機能が、呼吸、換気機能、および/または、それらに関連する機能病」のうち「それらに関連する機能」には、例えば、線毛上皮の異物排出作用、粘液による異物排出作用、交感神経および/または副交感神経の自律神経による換気調節、酸素、二酸化炭素、pHの高低を感知して換気を調節する化学的呼吸調節、体温に伴う呼吸調節、運動などに伴う代謝促進による呼吸調節、随意的呼吸調節、反射性呼吸調節、肺胞拡散障害等を含む。
本明細書中「前記肺がんに起因する肺機能の低下の原因」とは、肺がん、肺がんに起因する肺炎、肺がんに起因する肺気腫、および/または、それらに関連する疾病などを含む。
本明細書中「肺がん、肺がんに起因する肺炎、肺がんに起因する肺気腫、および/または、それらに関連する疾病」のうち「それらに関連する疾病」には、例えば、慢性閉塞肺疾患(COPD)、喘息、間質性肺炎、肺繊維症、癒着などの拘束性肺疾患等を含む。
本明細書中「被験体」という用語は、哺乳動物、例えば、ヒトを含む霊長類、イヌ、ネコなどのペット動物、動物園などの観賞用動物などを含む。好ましい被験体はヒトである。ヒトには本願発明の疾病に罹患している患者を含む。しかしながら、動物実験などで用いられる、マウス、ラット、イヌ、ネコ、サル、ブタ、魚類、昆虫等を用いた疾病のモデル動物は含まない。疾病のモデル動物は、医療機関等の臨床の現場で医師、獣医師などの医療関係者によって患者(獣医師が診断する哺乳動物(ペット)を含む)が診断される疾病とは根本的に異なるためである。
本明細書中、本発明の組成物の有効成分である「水素」は分子状水素(すなわち、気体状水素もしくは水素ガス)であり、特に断らない限り、単に「水素」又は「水素ガス」と称する。また、本明細書中で使用する用語「水素」は、分子式でH、D(重水素)、HD(重水素化水素)、又はそれらの混合ガスを指す。Dは、高価であるが、Hよりスーパーオキシド消去作用が強いことが知られている。本発明で使用可能な水素は、H、D(重水素)、HD(重水素化水素)、又はそれらの混合ガスであり、好ましくはHであり、或いはHに代えて、又はHと混合して、D及び/又はHDを使用してもよい。
本発明の組成物の好ましい形態は、分子状水素を含む気体又は液体であり、好ましくは分子状水素を含む気体である。
分子状水素を含む気体は、好ましくは、水素ガスを含む空気又は、水素ガスと酸素ガスを含む混合ガスである。分子状水素を含む気体の水素ガスの濃度は、ゼロ(0)より大きく、かつ18.5体積%以下、例えば0.5~18.5体積%であり、好ましくは1~10体積%、例えば2~8体積%、2~9体積%、2~10体積%、3~6体積%、3~7体積%、3~8体積%、3~9体積%、3~10体積%、4~5体積%、4~6体積%、4~7体積%、4~8体積%、4~9体積%、4~10体積%、、5~8体積%、5~9体積%、5~10体積%、6~7体積%、6~8体積%、6~9体積%、6~10体積%などである。本発明では、爆発限界以下で水素ガス濃度が高いほど、或いは1日あたりの水素投与量が多いほど、ヒトまたは前記動物の疾病を維持または改善する効果が高い傾向がある。また、本発明では、上記の安全濃度を発生し、吐出させる水素ガス供給装置をもちいるべきである。
水素は薬理的な副作用をまったく伴わない気体であるので、吸入時間に制限はない。水素の作用機構は、細胞内部、特にミトコンドリナ内部で発生するヒドロキシルラジカルを消去することにより酸化ストレスから細胞や細胞を構成する物質を酸化から守ることにある。したがって、ヒドロキシルラジカルやペルオキシナイトライトを消去し酸化ストレスから細胞を守るために必要な水素の吸入量は、身体を構成する細胞数や細胞内のミトコンドリアの数から概算を算出することができるだろう。ただし、肝臓のような比較的大きな臓器の内部にまで水素を行き渡らせるには、より多くの水素の吸入が必要になるであろう。
このような観点から、水素の1日当たりの水素の吸入時間は1時間以内が好ましい。より好ましくは1日当たり2時間以内、3時以内、4時間以内、5時間以内など、6時間以内から選択される任意の時間が好ましい。さらに好ましくは、7時間以内、8時間以内、9時間以内、10時間以内、11時間以内など、12時間以内から選択される任意の時間が好ましい。さらにより好ましくは、1日当たり13時間以内、14時間以内、15時間以内、16時間以内、17時間以内、18時間以内、19時間以内、20時間以内、21時間以内、22時間以内、23時間以内など、24時間以内から選択される任意の時間が好ましい。
水素は可燃性かつ爆発性ガスであり、18.5%以上の水素濃度の水素ガスは爆発だけでなく、爆轟も伴うために使用を避けるべきである。したがって、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善することにおいては、ヒトなどの被験体に安全な条件で本発明の組成物に水素を含有させて被験体に投与することが好ましい。
水素ガス以外の気体が空気であるときには、空気の濃度は、例えば81.5~99.5体積%の範囲である。水素ガス以外の気体が酸素ガスを含む気体であるときには、酸素ガスの濃度は、例えば21~99.5体積%の範囲である。その他の主気体として例えば窒素ガスをさらに含有させることができる。
分子状水素を含む液体は、具体的には、水素ガスを溶存させた水性液体であり、ここで、水性液体は、非限定的に、例えば水(例えば精製水、滅菌水)、生理食塩水、緩衝液(例えばpH4~7.4の緩衝液)、点滴液、輸液、注射溶液、飲料(例えば、緑茶、紅茶などの茶飲料、果汁、青汁、野菜ジュース、など)などである。分子状水素を含む液体の水素濃度は、非限定的に、例えば1~10ppm、好ましくは1.2~9ppm、例えば1.5~9ppm、1.5~8ppm、1.5~7ppm、1.5~6ppm、1.5~5ppm、1.5~4ppm、2~10ppm、2~9ppm、2~8ppm、2~7ppm、2~6ppm、2~5ppm、3~10ppm、3~9ppm、3~8ppm、3~7ppm、4~10ppm、4~9ppm、4~8ppm、4~7ppm、5~10ppm、5~9ppm、5~8ppm、5~7ppmなどである。
分子状水素を含む気体又は液体は、所定の水素ガス濃度になるように配合されたのち、例えば耐圧性の容器(例えば、ステンレスボンベ、アルミ缶、好ましくは内側をアルミフィルムでラミネーションした、耐圧性プラスチックボトル(例えば耐圧性ペットボトル)及びプラスチックバッグ、アルミバッグ、等)に充填される。アルミは水素分子を透過させ難いという性質を有している。或いは、分子状水素を含む気体又は分子状水素を含む液体は、投与時に、水素ガス生成装置、水素水生成装置、又は水素ガス添加装置、例えば、公知のもしくは市販の水素ガス供給装置(分子状水素を含む気体の生成用装置)、水素添加器具(水素水生成用装置)、非破壊的水素含有器(例えば点滴液などの生体適用液バッグ内部へ非破壊的に水素ガスを添加するための装置)などの装置を用いてその場で作製されてもよい。
水素ガス供給装置は、水素発生剤(例えば金属アルミニウム、水素化マグネシウム、等)と水の反応により発生する水素ガスを、希釈用ガス(例えば空気、酸素、等)と所定の比率で混合することを可能にする(日本国特許第5228142号公報、等)。あるいは、水の電気分解を利用して発生した水素ガスを、酸素、空気などの希釈用ガスと混合する(日本国特許第5502973号公報、日本国特許第5900688号公報、等)。これによって、例えば0.5~18.5体積%の範囲内の水素濃度の分子状水素を含む気体を調製することができる。
水素添加器具は、水素発生剤とpH調整剤を用いて水素を発生し、水などの生体適用液に溶存させる装置である(日本国特許第4756102号公報、日本国特許第4652479号公報、日本国特許第4950352号公報、日本国特許第6159462号公報、日本国特許第6170605号公報、特開2017-104842号公報、等)。水素発生剤とpH調整剤の組み合わせは、例えば、金属マグネシウムと強酸性イオン交換樹脂もしくは有機酸(例えばリンゴ酸、クエン酸、等)、金属アルミニウム末と水酸化カルシウム粉末、などである。これによって、例えば1~10ppm程度の溶存水素濃度の分子状水素を含む液体を調製できる。
非破壊的水素含有器は、点滴液などの市販の生体適用液(例えば、ポリエチレン製バッグなどの水素透過性プラスチックバッグに封入されている。)に水素ガスをパッケージの外側から添加する装置又は器具であり、例えばMiZ(株)から市販されている(http://www.e-miz.co.jp/technology.html)。この装置は、生体適用液を含むバッグを飽和水素水に浸漬することによってバッグ内に水素を透過し濃度平衡に達するまで無菌的に水素を生体適用液に溶解させることができる。当該装置は、例えば電解槽と水槽から構成され、水槽内の水が電解槽と水槽を循環し電解により水素を生成することができる。或いは、簡易型の使い捨て器具は同様の目的で使用することができる(特開2016-112562号公報、等)。この器具は、アルミバッグの中に生体適用液含有プラスチックバッグ(水素透過性バッグ、例えばポリエチレン製バッグ)と水素発生剤(例えば、金属カルシウム、金属マグネシウム/陽イオン交換樹脂、等)を内蔵しており、水素発生剤は例えば不織布(例えば水蒸気透過性不織布)に包まれている。不織布に包まれた水素発生剤を水蒸気などの少量の水で濡らすことによって発生した水素が生体適用液に非破壊的かつ無菌的に溶解される。
或いは、精製水素ガスボンベ、精製酸素ガスボンベもしくは精製空気ボンベを用意し、所定の水素濃度、所定の酸素もしくは空気濃度になるように調整した分子状水素を含む気体や液体を作製してもよい。
上記の装置又は器具を用いて調製された、分子状水素を含む気体や分子状水素を含む液体(例えば水(例えば精製水、滅菌水)、生理食塩水、点滴液、等)は、肺がんの被験体の肺機能の被験体に、手術の前、手術の間、手術の後に、経口的に又は非経口的に投与されうる。
本発明の組成物の別の形態には、被験体に経口投与(もしくは摂取)するように調製された、消化管内で水素の発生を可能にする水素発生剤を含有する剤型(例えば、錠剤、カプセル剤、等)が含まれる。水素発生剤は、例えば食品もしくは食品添加物として承認されている成分によって構成されることが好ましい。
本発明の組成物を被験体に投与する方法としては、分子状水素を有効成分とするとき、例えば吸入、吸引等による投与、例えば経肺投与が好ましい、また、分子状水素を含む液体を有効成分とするとき経口投与又は静脈内投与(点滴を含む)が好ましい。ガスを吸入するときには、鼻カニューラや、口と鼻を覆うマスク型の器具、チャンバーなど水素を供給可能な部屋を介して口又は鼻からガスを吸入して肺に送り、血液を介して全身に送達することができる。
経口投与する分子状水素を含む液体については、冷却した液体又は常温で保存した液体を被験体に投与してもよい。水素は常温常圧下で約1.6ppm(1.6mg/L)の濃度で水に溶解し、温度による溶解度差が比較的小さいことが知られている。或いは、分子状水素を含む液体は、例えば上記の非破壊的水素含有器を用いて調製された水素ガスを含有させた点滴液又は注射液の形態であるときには、静脈内投与、動脈内投与などの非経口投与経路によって被験体に投与してもよい。
上記水素濃度の分子状水素を含む気体又は上記溶存水素濃度の分子状水素を含む液体を1日あたり1回又は複数回(例えば2~3回)、1週間~3か月又はそれ以上の期間、例えば1週間~6か月又はそれ以上(例えば、1年以上、2年以上、など)にわたりヒトに投与することができる。分子状水素を含む気体が投与されるときには、1回あたり少なくとも30分吸入することが好ましい。吸入時間は長いほど改善効果があることから、例えば、30分から1時間、1時間から2時間、2時間から3時間、もしくはそれ以上かけて投与することができる。また、分子状水素を含む気体を吸入又は吸引によって経肺投与するときには、大気圧環境下で、或いは、例えば標準大気圧(約1.013気圧をいう。)を超える且つ7.0気圧以下の範囲内の高気圧、例えば1.02~7.0気圧、好ましくは1.02~5.0気圧、より好ましくは1.02~4.0気圧、さらに好ましくは1.02~1.35気圧の範囲内の高気圧環境下(分子状水素含有気体を含む)で被験体に当該気体を投与することができる。
2.ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための方法
本発明はさらに、上記の分子状水素を有効成分として含む組成物を、肺がんの被験体において、手術の侵襲からの、及び/又は、手術と関連する症状からの回復又は改善を促進するための方法を提供する。
分子状水素を含む組成物、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能と関連する症状、投与量、投与方法、などについては、上記1.で説明したとおりである。
本発明の方法では、被験体に、ゼロ(0)より大きく、かつ18.5体積%以下、例えば0.5~18,5体積%、2~10体積%、2~9体積%、2~8体積%、3~10体積%、3~9体積%、3~8体積%、3~7体積%、3~6体積%、4~10体積%、4~9体積%、4~8体積%、4~7体積%、4~6体積%、4~5体積%、5~10体積%、5~9体積%、5~8体積%、6~10体積%、6~9体積%、6~8体積%、6~7体積%など、好ましくは5~10体積%、5~8体積%、例えば6~10体積%、6~8体積%、6~7体積%など、の分子状水素を含有する気体(好ましくは、空気もしくは酸素)を1日あたり例えば1~3時間もしくはそれ以上にわたり吸入又は吸引し、例えば1~3か月もしくはそれ以上、4~7か月もしくはそれ以上、1~3年もしくはそれ以上継続することができる。
或いは、本発明の方法では、被験体に投与する分子状水素含有液体の濃度は、例えば、0ppmより大きく1.6ppm以下が標準的な濃度である。好ましくは、2.0~5.0ppm、2.0~6.0ppm、2.0~7.0ppm、2.0~8.0ppm、2~9ppmが好ましい。より好ましくは、3.0~7.0ppm、3.0~8.0ppm、3.0~9.0ppm、3.0~10ppm、4.0~7.0ppm、4.0~8.0ppm、4.0~9.0ppm、4.0~10ppm、5.0~7.0ppm、5.0~8.0ppm、5.0~9.0ppm、5.0~10ppm3.0~7.0ppm、4.0~8.0ppm、5~7.0ppm、5.0~8.0ppm、5.0~9.0ppmなどが好ましい。さらにより好ましくは、0.0ppmより大きく10ppm以下、1.0~10ppm、1.5~10ppm、2.0~10ppm、3.0~10ppm、4.0~10ppm、5.0~10ppm、6.0~10ppm、7.0~10ppmであることが好ましい。
分子状水素含有液体を、静脈内投与の場合1回あたり例えば200~500mL、また経口投与の場合1回あたり例えば500~1000mLを投与し、例えば0.5~3か月もしくはそれ以上、4~7か月もしくはそれ以上、1~3年もしくはそれ以上継続することができる。
本発明の方法はさらに、必要に応じて、肺がんの被験体の肺機能の治療に用いられる治療薬を併用してもよい。併用することによって、肺がんの被験体の肺機能を維持および/または改善が高まることが期待される。
以下の実施例を参照しながら本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は当該実施例によって制限されないものとする。また、医師の診断は、科学的根拠だけに基づくものではなく、医師の経験に基づく感覚的な個人的な意見も含まれることから、必ずしも医師の診断に本発明が制限されることはない。
<水素吸入による肺がんの被験体の肺機能の症例1>
55歳、男性、喫煙習慣あり、肺がんステージIV、2020年7月に本人の意思で退院した。退院時、肺がんに起因する間質性肺炎と肺気腫、多発性転移を合併していた。肺がんとの関連は不明であるが大腸炎等の炎症反応が観察された。肺がんの原発は右肺である。抗がん剤の投与、放射線治療を行っていたが症状の改善は認められなかった。レントゲン写真では、肺がんに特有の湿潤陰影が右肺を中心にして広がっていた。また、胸部CT検査の画像でも、肺炎に特有の陰影の広がりが観察された。肺炎の薬は服用していたものの、改善の傾向は見られず、医師は改善は現代の医学の治療方法では改善は困難であると判断していた。
2020年10月上旬では、ほぼ寝たきりで、食事も摂れる時と摂れないときの波があった。肺の換気機能が低下していたため酸素吸入を行っていた。
2020年10月21日より、MiZ株式会社(鎌倉市大船)の水素ガス吸入機(Jobs-α、水素濃度約4%~5%、100%水素発生量は200ml/min)を用いて水素ガスの吸入を開始した。水素ガスの吸入は一日あたり少なくとも3時間行った。
はじめの1週間は、昼間横になっている時間が多いことから、1日あたり5時間吸入した。違和感なく、快適に水素ガスの吸入を行うことができた。
2週間目になると、呼吸が楽になり、呼吸状態が良好になった。酸素吸入の必要酸素量が少なくても済むようになった。肺のレントゲン写真を撮ったが画像には大きな変化はなかった。
3週間目に、胸部CT検査を行った。CTの画像では、水素吸入以前の肺炎の陰影がきれいになくなり医師が驚いた。酸素吸入の必要酸素量も先週よりも少なくても済むようになり、必要酸素量が徐々に減少している傾向が見られた。CTの画像診断と必要酸素量が減少したことから、1か月前よりも肺の換気機能が改善んされたものと医師は判断した。また、併発していた大腸炎等の炎症反応も改善された。
<水素吸入による肺がんの被験体の肺機能の症例2>
70歳、男性、2018年に大腸がんの手術を行った。その後経過観察のために定期検査を受けていた。2020年3月の腫瘍マーカーの数値の上昇を確認。CTとPETで肺に癌があることが解かった。肺活量の減少と呼吸機能の低下も確認された。検査日から水素ガス吸入機(Jobs-mini、水素濃度約1%~2%、100%水素発生量は30ml/min)を用いて1日あたり3時間から6時間の水素ガス吸入を行った。肺がんの手術を予定していたので、吸入開始してから1か月後に術前の検査をおこなったところ、肺がんの影も形もなくなっており、腫瘍マーカーの数値も正常に戻り、肺活量と呼吸機能も正常値に戻った。
本発明により、分子状水素を含む組成物を投与することによって、ヒトの肺がん時の肺機能の維持、および/または、ヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善が可能である。

Claims (3)

  1. 分子状水素を有効成分として含む、肺がんを有しているヒトの肺がんに起因する肺機能の低下を改善するための組成物であって、s
    前記肺がんに起因する肺機能の低下の原因が肺がんに起因する肺気腫であり、
    前記肺機能が呼吸機能又は換気機能であり、
    前記分子状水素を含む気体が、より大きく、かつ18.5体積%以下の水素濃度を有し、
    前記肺がんを有しているヒトによって吸入により摂取される組成物。
  2. 前記肺がんが、喫煙を原因とする肺がんであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記請求項1または2に記載の組成物を作製する方法であって、前記組成物が水素ガス生成装置を用いて作製されることを特徴とする方法。
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