JP6739846B2 - うつ症状を改善するための水素含有組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、水素(以下、水素ガス、分子状水素、気体状水素又は水素分子とも称する。)を有効成分として含む、うつ症状の改善のための組成物に関する。
本発明はまた、上記組成物をうつ症状を有するヒトに投与することを含む、ヒトにおいてうつ症状を改善するための方法に関する。
うつ症状は、精神医学でいう抑うつ状態を指し、うつ病を含む。その原因には、外因性(身体因性)、内因性、心因性(性格環境因性)などが含まれる。米国神経医学界では、うつ病を気分障害に分類し、重症度に応じて大うつ病性障害(major depressive disorder;MDD)と気分変調性障害(Dysthymic Disorder)に分けている。我国では、気分障害患者数が増加傾向にあり、社会的経済的影響が大きい。うつ症状の治療には、一般に薬剤療法が用いられるが、薬剤による副作用が生じやすいという課題がある。うつ病に関しては、例えば非特許文献1に記載されている。
うつ症状の原因のなかに、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質の活性が低下することが推定されているが、異なる原因も考えられており、まだ十分に解明されているわけではない。
そのような情況において、MDDでは、炎症ストレスバイオマーカー及び酸化ストレスバイオマーカーが増加していることが観察されていることから、酸化ストレス及び炎症ストレスがMDDでの中枢神経系神経病変進行(neuroprogression)に関係していることが提案されている(非特許文献2)。
水素は、活性酸素種(ROS)に起因する生体内酸化ストレスによる障害を防御する作用があること、並びに、水素療法が酸化ストレスを一部原因とする疾患に有効である可能性があることが主にマウスやラットなどの疾患モデル動物を用いた実験によって提案されており、例えば神経変性疾患の一種であるパーキンソン病をもつヒト患者に対し水素水を投与する臨床試験では水素水による改善効果が推定されている(非特許文献3、4)。
うつ症状との関連では、マウスモデルのうつ様行動に対する水素水の効果を研究した報告があり、それによれば、炎症やアポトーシスに関与するタンパク質の複合体であるインフラマソーム(inflammasome)の活性化が水素水によって抑制されることが指摘されている(非特許文献5)。
川上憲人,医学のあゆみ219(13):925-929 (2006) N. Bakunina et al., Immunology, 144:365-373 (2015) 太田成男,日本生化学会誌87(1):82-90 (2015) A. Yoritaka et al., Mov. Disord., 28:836-839 (2013) Y. Zhang et al., Scientific Reports,6:23742;DOI:10.1038/srep23742 (2016)
本発明の課題は、うつ症状を改善することを可能にするより安全性の高い(例えば副作用の弱い)物質を提供することである。
一般に抗うつ薬などの精神疾患薬は(強い)副作用があるため、患者のQOL(生活の質)の改善が課題のひとつとして挙げられる。
本発明者らは、今回、うつ症状をもつヒト(例えば、患者)に水素を投与(例えば、経肺投与)するとき、うつ症状を改善できることを見出した。
従って、本発明は、以下の特徴を包含する。
[1]水素を有効成分として含む、ヒトにおいてうつ症状を改善するための組成物。
[2]上記うつ症状が、うつ病、双極性障害、気分変調障害、不安症、社会不安障害、パニック障害、強迫性障害、自閉症スペクトラム障害、ADHD、睡眠障害、脳梗塞、認知症、アルコール依存症、及び治療薬の副作用からなる群から選択される疾患に起因する、上記[1]に記載の組成物。
[3]上記組成物が水素ガス含有気体の形態である、上記[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]上記水素ガス含有気体の水素濃度が、5〜10体積%である、上記[3]に記載の組成物。
[5]上記組成物が、経肺投与によってヒトに投与される、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]上記経肺投与が、大気圧環境下で、又は1.02〜7.0気圧の高気圧環境下で行われる、上記[5]に記載の組成物。
[7]上記組成物が、前記ヒトへの投与時に水素ガス生成装置を用いてその場で作製される、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]上記組成物が、前記うつ症状の治療薬の投与と併用して投与される、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の組成物。
[9]上記治療薬が、抗うつ薬又は気分安定薬である、上記[8]に記載の組成物。
[10]うつ症状を有するヒトに、上記[1]〜[9]のいずれかに記載の組成物を投与することを含む、当該ヒトにおいてうつ症状を改善するための方法。
本発明により、ヒトに水素を投与することによってうつ症状を改善することが可能となる。水素は、副作用がほとんどないと云われているため、うつ症状をもつ患者において抗うつ薬などの精神疾患薬の用量や投与回数を減らすことが期待される。
本発明をさらに詳細に説明する。
1.うつ症状及びうつ症状を伴う疾患
本明細書中で使用される「うつ症状」という用語は、一般に、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安などの症状の2つ以上の症状を特徴とした精神障害を指し、その障害の程度(重症度)は、軽度、中等度及び重度のいずれであってもよいし、また、うつ症状をもつヒトは、治療を必要とする患者だけでなく、治療を必要としない(例えば、治療を受ける前の軽度の)ヒトであってもよい。
非特許文献2に記載されるように、うつ病(MDD)における神経病変進行(neuroprogression)に酸化ストレス及び炎症ストレスが関与する可能性が指摘されていることから、本発明による水素ガスによる水素療法がこのようなストレスの低減によりうつ症状の改善に何らかの役割を果たしていると考えられる。
本発明では「うつ症状」は、内因性のうつ症状に限るものではなく、外因性や性格環境因性のうつ症状も包含するものとする。
内因性うつ症状は、典型的なうつ病であり、米国神経医学界の精神障害(疾患)分類のなかの「気分障害」、すなわち重症度の低いかつ持続性のある「気分変調性障害(Dysthymic Disorder)」及び重症度の高い「大うつ病性障害(major depressive disorder;MDD)」を含む。双極性障害(「躁うつ病」ともいう。)も内因性うつ症状に含まれる。
外因性のうつ症状は、例えば、認知症、脳梗塞、甲状腺機能低下症、発達障害(例えば、自閉症スペクトラム障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など)、アルコール依存症、治療薬(例えばインターフェロン)の副作用などの疾患や障害に起因して生じるうつ症状を含む。
心因性うつ症状は、性格や環境が関係したうつ症状であり、例えば、不安症、適応障害、社会不安障害、パニック障害、強迫性障害、睡眠障害などの障害に起因して生じるうつ症状を含む。
2.うつ症状の改善のための水素含有組成物
本発明は、第1の態様により、水素を有効成分として含む、ヒトにおいて、うつ症状を改善するための組成物を提供する。
うつ症状は、上記例示の、統合失調症を除くうつ病、認知症、双極性障害、不安症、気分変調障害、パニック障害、強迫性障害、自閉症スペクトラム障害、ADHD、睡眠障害、脳梗塞、アルコール依存症、治療薬の副作用などの疾患、障害又は症状などに起因するうつ症状を含む。
本明細書中、本発明の組成物の有効成分である「水素」は分子状水素(すなわち、気体状水素)であり、特に断らない限り、単に「水素」又は「水素ガス」と称する。また、本明細書中で使用する用語「水素」は、分子式でH、D(重水素)、HD(重水素化水素)、又はそれらの混合ガスを指す。Dは、高価であるが、Hよりスーパーオキシド消去作用が強いことが知られている。本発明で使用可能な水素は、H、D(重水素)、HD(重水素化水素)、又はそれらの混合ガスであり、好ましくはHであり、或いはHに代えて、又はHと混合して、D及び/又はHDを使用してもよい。
本発明の組成物の好ましい形態は、水素ガス含有気体の形態である。
水素ガス含有気体は、好ましくは、水素ガスを含む空気又は、水素ガスと酸素ガスを含む混合ガスである。水素ガス含有気体の水素ガスの濃度は、ゼロ(0)より大きく、かつ18.5体積%以下、例えば0.5〜18.5体積%であり、好ましくは1〜10体積%、例えば2〜7体積%、3〜6体積%、3〜7体積%、4〜5体積%、4〜6体積%、5〜8体積%、5〜10体積%、6〜7体積%、6〜8体積%など、より好ましくは5〜8体積%、5〜10体積%、例えば6〜7体積%、6〜8体積%などである。本発明では、爆発限界以下で水素ガス濃度が高いほどうつ症状の改善効果が大きい傾向がある。
水素は、可燃性かつ爆発性ガスであるため、うつ症状の改善においてヒトに安全な条件で本発明の組成物に含有させてヒトに投与することが好ましい。
水素ガス以外の気体が空気であるときには、空気の濃度は、例えば81.5〜99.5体積%の範囲である。
水素ガス以外の気体が酸素ガスを含む気体であるときには、酸素ガスの濃度は、例えば21〜99.5体積%の範囲である。
その他の主気体として窒素ガスを含有させることができる。空気中に含有する気体である二酸化炭素などのガスを、空気中の存在量程度の量で含有させてもよい。
本発明の組成物のヒトへの投与は、うつ症状の治療薬、例えば抗うつ薬や気分安定薬の投与と併用してもよい。併用投与の時期(タイミング)は、同時でもよいし、或いは互いに前後してもよい。
抗うつ薬は、以下のものに限定されないが、例えばボルチオキセチン、エスシタロプラム(レクサプロTM)、ブプロピオン、ミルタザピン(リフレックスTM、レメロンTM)、アミトリプチリン(トリプタノールTM)、アゴメラチン、パロキセチン(パキシルTM)、ベンラファキシン(イフェクサーTM)、デュロキセチン(サインバルタTM)、ミルナシプラン(トレドミンTM)、アリピプラゾール(エビリファイTM)、ブロマゼパム(レキソタンTM)などを含む。
気分安定薬は、気分変動(変調)を伴う障害、例えば双極性障害の薬物治療の基本となる薬であり、以下のものに限定されないが、例えば、炭酸リチウム(リーマスTM)、カルバマゼピン(CBZ)、バルプロ酸ナトリウム(デパケンTM、セレニカTM、バレリンTM)、ラモトリギン(ラミクタールTM)、アリピプラゾール(エビリファイTM)などを含む。
水素ガス含有気体は、所定の水素ガス濃度になるように空気や酸素と配合されたのち、例えば耐圧性の容器(例えば、ステンレス等の金属製ボンベ)に充填される。或いは、水素ガス含有気体は、投与時に、水素ガス生成装置、例えば、公知のもしくは市販の水素ガス供給装置(水素ガス含有気体の生成用装置)を用いてその場で作製されてもよい。
水素ガス生成装置は、水素発生剤(例えば金属アルミニウム、水素化マグネシウム、等)と水の反応により発生する水素ガスを、希釈用ガス(例えば空気、酸素、等)と所定の比率で混合することを可能にする(日本国特許第5228142号公報、等)。あるいは、水の電気分解を利用して発生した水素ガスを、酸素、空気などの希釈用ガスと混合する(日本国特許第5502973号公報、日本国特許第5900688号公報、等)。これらの装置によって0.5〜18.5体積%の範囲内の所定の水素濃度の水素ガス含有気体を調製することができる。水素ガス供給装置の例は、MHG―2000TMおよびMHG−2000αTM(MiZ株式会社製)であり、この装置により、その場で水素ガス濃度3.0〜10.0体積%の水素ガス含有空気を作製することができる。
上記の装置を用いて調製された、水素ガス含有気体は、うつ症状を有するヒトに、例えば非経口的に投与されうる。
本発明の組成物の別の形態には、ヒトに経口投与(もしくは摂取)するように調製された、消化管内で水素の発生を可能にする水素発生剤を含有する剤型(例えば、錠剤、カプセル剤、等)が含まれる。水素発生剤は、例えば食品もしくは食品添加物として承認されている成分によって構成されることが好ましい。
3.うつ症状の改善
本発明は、第2の態様により、うつ症状を有するヒトに、本発明の上記組成物を投与することを含む、当該ヒトにおいてうつ症状を改善するための方法を提供する。
本発明の組成物をヒトに投与する方法としては、例えば吸入、吸引等による経肺投与が好ましい。ガスを吸入するときには、鼻カニューラや、口と鼻を覆うマスク型の器具を介して口又は鼻からガスを吸入して肺に送り、血液を介して全身に送達することができる。
上記水素濃度の水素ガス含有気体を1日あたり1回又は複数回(例えば2〜3回)、1週間〜3か月又はそれ以上の期間、例えば1週間〜6か月又はそれ以上にわたりヒトに投与することができる。水素ガス含有気体が投与されるときには、1回又は1日あたり例えば10分〜2時間もしくはそれ以上、30分〜60分もしくはそれ以上、30分〜2時間もしくはそれ以上、3時間以上、4時間以上、或いは6時間以上かけて投与することができる。また、水素ガス含有気体を吸入又は吸引によって経肺投与するときには、大気圧環境下で、或いは、例えば標準大気圧(約1.013気圧をいう。)を超える且つ7.0気圧以下の範囲内の高気圧、例えば1.02〜7.0気圧、好ましくは1.02〜5.0気圧、より好ましくは1.02〜4.0気圧、さらに好ましくは1.02〜1.35気圧の範囲内の高気圧環境下でヒトに当該気体を投与することができる。高気圧環境下での投与によってヒトでの水素の体内吸収が促進されうる。
上記高気圧環境は、内部に、例えば上記水素ガス含有気体(例えば、水素含有酸素又は空気)を圧入して標準大気圧を超える且つ7.0気圧以下の高気圧を内部に形成することが可能である、十分な強度をもつように設計された高気圧筐体(例えば、カプセル状筐体)の使用によって作ることができる。高気圧筐体の形状は、耐圧性であるため、全体的に角がない丸みを帯びていることが好ましい。また高気圧筐体の材質は、軽量、高強度であることが好ましく、例えば強化プラスチック、炭素繊維複合材、チタン合金、アルミ合金などを挙げることができる。ヒトは、上記高気圧筐体内で酸素ガスもしくは空気とともに水素ガスを含む組成物の投与を受けることができる。
本発明の組成物による処置の際には、十分な治療効果と安全性が確認された、水素ガス生成装置(例えば、水素ガス供給装置(もしくは気体状水素吸入装置))を使用することが望ましい。
以下の実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]水素吸引によるうつ症状改善症例
うつ病と診断された患者(30代、女性)は、うつ症状とともに対人恐怖症と不眠症に悩まされ、精神科にて医師が処方したエビリファイ(適応症、抑うつ)の筋注、並びにレキソタン錠2(適応症、抑うつによる不安・緊張)及びブロチゾラム錠(適応症、不眠症)の服用をしてきたが、症状の改善がみられなかったので、薬剤投与を続けながら約半年間にわたり水素吸引機(MHG−2000αTM(MiZ(株)))により水素ガス(70〜140ml/min)を1日1〜2回、各1時間吸引したところ、自然に眠れる回数が増え(週に2〜3日)、かつ声のハリもよくなってきた。水素ガス吸入を始めて約半年後、ブロチゾラム錠の服用を中断し、吸入する水素ガス量を増やし(280ml/minで6時間/日)、約3か月続けたところ、うつ症状が改善したので、医師の判断でエビリファイ及びレキソタン錠2の使用を中断した。1日あたりの患者が吸入する水素ガス量が多いほどうつ症状の改善効果が高い。エビリファイ及びレキソタン錠2の使用後も水素ガスの吸引(280ml/minで6時間/日)をさらに継続したところ、介護者からも「性格がとても明るくなった」との評価を受けた。外出の回数も増え、健常人と同様の日常生活を送れるほどにまで改善した。
本発明により、うつ症状を有するヒトに対し水素を投与することによってうつ症状を改善することができる。水素自体に、副作用が知られていないため、例えばうつ病などのうつ症状を伴う疾患の治療において患者のQOLを高めることができる。

Claims (7)

  1. 吸入によってヒトに投与される、かつ水素を有効成分として含む、ヒトにおいてうつ症状を改善するための組成物。
  2. 前記うつ症状が、うつ病、双極性障害、気分変調障害、不安症、社会不安障害、パニック障害、強迫性障害、自閉症スペクトラム障害、ADHD、睡眠障害、脳梗塞、認知症、アルコール依存症、及び治療薬の副作用からなる群から選択される疾患に起因する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が水素ガス含有気体の形態である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記水素ガス含有気体の水素濃度が、ゼロより大きく18.5体積%以下である、請求項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、前記ヒトへの投与時に水素ガス生成装置を用いてその場で作製される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、うつ症状の治療薬の投与と併用して投与される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記治療薬が、抗うつ薬又は気分安定薬である、請求項6に記載の組成物。
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