次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1~3を参照して概要を説明する。本明細書では、便宜上、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右の方向は、天板1の対向2辺に沿った方向を左右方向とし、水平面内で左右方向に直交する方向を前後方向としている。
本実施形態のテーブルは、平面視四角形(正方形)の天板1と、天板1をその四隅部において支持する4本の脚2とを有しており、脚2は、天板1の下面に固定されるブラケット3から棒状の支柱4を垂下した態様になっている。天板1の下面には、縦横の補強フレーム5が固定されている。
天板1の中央部には、平面視四角形(正方形)の配線用開口6が開口しており、配線用開口6の下方にはケーブル等を受ける配線ダクト7が配置されている。配線ダクト7は、天板1の下面にビスで固定されている。
図1(B)に示すように、配線用開口6には前後分離方式の枠体9が装着されている。枠体9を前後分離方式にしているのは、図示の天板1を横長中心線に沿って左右横長の形状にしたタイプに適用できるようにするためである。従って、枠体9はループ状の一体品であってもよい。
枠体9には、前後中間部に位置したセンターカバー10と、センターカバー10を挟んで一方の側に配置された開閉カバー11、及び、センターカバー10を挟んで他方の側に配置された接続器ユニット12が装着されている。図2(A)のとおり、センターカバー10と開閉カバー11、及び、センターカバー10と接続器ユニット12とは密接しているが、開閉カバー11の後面とは枠体9との間、及び、接続器ユニット12の前面(ユニット一側面12a)と枠体9との間には、ケーブル類(図示せず)を通すことができる空間13が空いている。従って、空間13は左右横長の溝状になっている。カバー10,11と接続器ユニット12は、それぞれ合成樹脂の成形品である。
図3及び図7に示すように、枠体9のうち前後中間点を挟んだ前後両側の部位に軸受け部材14が装着されている。接続器ユニット12は、前側の左右一対の軸受け部材14により、回動自在に支持されている。他方、開閉カバー11は、後側の左右一対の軸受け部材14により、回動自在に支持されている。なお、本実施形態では、センターカバー10の長手方向を左右方向、センターカバー10に対して接続器ユニット12が配置される側を前側、開閉カバー11が配置される側を後側としているが、本発明において前後左右の方向はこれに限定されない。
接続器ユニット12は、電源プラグ用の接続口42やUSBポート18などの端子接続部をユニット一側面12a(前面)に設けた平面視角形に設けられており、配線用開口6を塞ぐ平らなユニット天面12bを備えている。接続器ユニット12は、左右横長の本体ケース15と、本体ケース15に装着したコンセントボックス16及びUSBボックス17と、接続器ユニット12を使用姿勢(図2(B)及び図12参照)に係合保持する左右の姿勢保持機構60とを有している。
接続器ユニット12は、ユニット天面12bが略水平状態で接続口42及びUSBポート18(端子接続部)が天板1の上面よりも下方に位置する格納姿勢(図2(A)参照)と、ユニット天面12bが天板1に対して傾斜状態で接続口42及びUSBポート18(端子接続部)が天板1よりも上方に位置する使用姿勢(図1(A)及び図2(B)参照)との間で姿勢変更可能に設けられている。
接続器ユニット12のコンセントボックス16には電源プラグ用の複数の(4つの)接続口42が設けられ、USBボックス17には複数の(2つの)USBポート18が設けられている。このUSBポート18は、LANなどのネットワークとして使用することもできるし、電源用・充電用として使用することもできる。接続器ユニット12に、端子接続部としての通信用のモジュラージャックを設けることも可能である。姿勢保持機構60の詳細については後述する。
次に、図3以下の図面も参照して各部材の詳細を説明する。まず、枠体9と軸受け部材14とを説明する。枠体9は例えばアルミダイキャスト品であり(樹脂製でもよい)、例えば図2に示すように、その四周の外面には、天板1に固定するための外向き突起19を一体に設けている。外向き突起19は枠体9の下半部に設けており、天板1の下面には、外向き突起19が嵌まり込む凹所20(図9参照)を形成している。また、一部の外向き突起19には、位置決め突起部21を上向きに突設している一方、天板1における各凹所20の上底面には、位置決め突起部21が嵌まる位置決め穴22を形成している。
枠体9における前後中間部の内側面には、前後一対のセンターリブ23を横向きに突設している。例えば図7に示すように、センターリブ23は略板状になっており、前後に対向した面でない前後外面の下部に、センターリブ23を薄肉化することによって係合段部25を形成している。
他方、同じく図7(A)に示すように、センターカバー10の左右側部には、前後対のセンターリブ23を前後から挟む下向き爪24が前後一対ずつ形成されており、下向き爪24が、センターリブ23の係合段部25に係合している。センターリブ23の下面には、箱状の補強枠26を形成している。
図2に示すように、枠体9の左右内側面には、センターリブ23に近い順に、軸受け部材14を取り付けるための角柱状の第1突起部27と、開閉カバー11又は接続器ユニット12の下向き回動範囲を規制する第2突起部28及び第3突起部29が形成されている。第2突起部28は、第1突起部27に近い部位の突出寸法が大きくなって平面視L形になっており、かつ、側面視では、第1突起部27に近い部位が下向きに突出した逆L形になっている。他方、第3突起部29は板状であり、枠体9の前後面に近く寄せて配置されている。
例えば図7(B),(C)に示すように、軸受け部材14は、枠体9の内側面に重なる基部30と、基部30から内向きに突出した軸受けボス体31と、軸受けボス体31を下斜め方向から部分的に囲う円弧状姿勢のロックアーム32とを有しており、基部30の下端に、外向きの二股状の係合爪33を形成し、係合爪33を、枠体9の左右外側面に設けた外向き突起19の中空部に形成した係合段部34に係合させている。従って、軸受け部材14は、天板1に固定するための外向き突起19の箇所に設けている。
図7に明示するように、枠体9のうち、第1突起部27を設けている部分(軸受け部材14の基部30が重なる部分)は、若干凹ませた凹所35になっている。また、凹所35の下部は、係合爪33の入り込むみを許容するために切り欠かれている。図7(C)から理解できるように、軸受け部材14には、第1突起部27が嵌まる角形穴36が空いている。従って、軸受け部材14は、第1突起部27によって上下左右にずれ不能でかつ回転不能に保持されて、係合爪33によって抜け不能に保持されている。
例えば図9に明示するように、ロックアーム32は、枠体9の側面視において、センターリブ23から遠ざかるに従って高くなるように、下から上方に向けて円弧状に延びており、上端部は自由端になっている。そして、軸受けボス体31の周囲のうち概ね1/4程度を囲っている。
例えば図1(A)及び図2~図5に示すように、接続器ユニット12は、既述のとおり本体ケース15とコンセントボックス16とUSBボックス17を有しており、本体ケース15が枠体9にユニット一側面12aと平行な軸まわりに回動自在に取り付けられる。
図4及び図5に示すように、接続器ユニット12の本体ケース15は、例えば樹脂成形品であり、左右横長の天面部37と、天面部37の左右縁部の前寄り部位に下垂して設けた左右の側板部38と、左右の側板部38の下端部同士を連結するように天面部37と平行に設けた底板部39とを有している。本体ケース15には、天面部37と左右の側板部38と底板部39とで囲われた左右横長の窓穴41が形成されており、窓穴41の箇所にコンセントボックス16とUSBボックス17とを着脱可能に装着している。
そして、例えば図4及び図5に示すように、本体ケース15の天面部37下面及び底板部39に、ガイドリブ43を左右方向に沿って飛び飛びで多数形成している一方、コンセントボックス16の上下側部には、ガイドリブ43にスライド自在に当接する鍔部44を設けている。コンセントボックス16の上下側面には、左右方向に延びる複数の係合リブ47が設けられており、係合リブ47を本体ケース15のガイドリブ43同士の間に位置させながら鍔部44をガイドリブ43に接触させた状態でコンセントボックス16を左右方向にスライドさせて、鍔部44と係合リブ47とでガイドリブ43を挟み込むことで、コンセントボックス16が本体ケース15に抜け不能に保持される。USBボックス17には、ガイドリブ43に係合する後向きの爪45を設けている。
図3~図6に示すように、本体ケース15の天面部37には、左右の側縁部49の後端部位に、軸受け部材14の軸受けボス体31に着脱自在に弾性係合する側面視略U字形の抱持部46が形成されている。抱持部46は、後向き(ユニット一側面12aとは逆向き)に開口している。筒状の軸受けボス体31には、側面部の中途部から軸方向に延びて先端部に至る複数の(3つの)スリットが形成されており、軸受けボス体31の先端部が軸中心側へ変位可能に構成されている。抱持部46と軸受けボス体31は、接続器ユニット12と枠体9とに設けた弾性係合手段を構成している。
例えば図9及び図10に示すように、接続器ユニット12のユニット一側面12aを上側にして天面部37を略鉛直方向に沿って起立させた状態で、本体ケース15の抱持部46を軸受けボス体31に上方から嵌め込むことで、接続器ユニット12は枠体9に回動自在に支持される。図11等に示すように、本体ケース15における天面部37の側縁部49は、接続器ユニット12を閉じた状態で、枠体9の第2突起部28及び第3突起部29に上から載るように構成されている。
図2(A)及び図11に示すように、接続器ユニット12が格納姿勢にある状態(閉じられた状態)で、接続器ユニット12の前面(ユニット一側面12a)と枠体9との間に形成される空間13は、使用者が指を上方から挿入可能に設けられている。また、接続器ユニット12のユニット一側面12aには、使用者が指先を引っ掛け可能な指掛け部12cが設けられている。本実施形態では、指掛け部12cは、ユニット一側面12aの上端部から前向きに突設された天面部37の前縁部で構成されている。これにより、使用者は、格納姿勢にある接続器ユニット12に対して、ユニット一側面12aと枠体9との間の空間13に指を入れて接続器ユニット12の指掛け部12cに指を引っ掛けながら接続器ユニット12を容易に引き起こす(ユニット一側面12aを上向き回動させる)ことができ、利便性が向上する。
また、接続器ユニット12は、図2(B)に示すように、閉じられた状態(格納姿勢)で配線用開口6を塞ぐ蓋部材を構成している。図4~図6に示すように、接続器ユニット12のユニット天面12bには、本体ケース15の天面部37の周縁に一体成形かつ上向きに立設された枠状の周縁リブ40と、周縁リブ40の内側で天面部37の上面に接着された薄板状の化粧板50とが設けられている。
化粧板50は、天板1の化粧面(上面)に貼り付けられた天板用化粧板1a(図10~図13参照)と同様の意匠面を有するものであり、例えばメラミン化粧板又は突板で構成される。このように、配線用開口6を塞ぐ接続器ユニット12(蓋部材)の意匠面となるユニット天面12bを天板1表面と同様の意匠で形成することで、天板1と接続器ユニット12(蓋部材)の一体感を出すことができ、見栄えが向上する。なお、接続器ユニット12の化粧板50を、天板用化粧板1aとは異なる意匠面で形成することで、デザイン性を向上させることも可能である。
接続器ユニット12において、化粧板50の上面は、周縁リブ40の上端部と同じ高さ位置に配置されている。なお、化粧板50の上面は、周縁リブ40の上端部よりも天面部37の上面側に配置されているようにしてもよい。これにより、化粧板50の周縁部(上面角部)に、ノートパソコンや筆記具など、天板1上に載置される物が接触するのを防止でき、化粧板50の周縁部が損傷して見栄えが悪くなるのを防止できる。
なお、配線用開口6を塞ぐ合成樹脂製のセンターカバー10と開閉カバー11についても、接続器ユニット12と同様に、天面部の周縁に一体成形かつ上向きに立設された周縁リブが形成され、周縁リブの内側で天面部の上面に接着された薄板状の化粧板58,59が設けられている。これにより、天板1、センターカバー10、開閉カバー11及び接続器ユニット12について、それらの天面を同一の意匠面で形成して一体感を出すことができ、見栄えが向上する。また、センターカバー10及び開閉カバー11においても、化粧板58,59の上面は、周縁リブの上端部と同じ高さ位置に配置されている、又は周縁リブの上端部よりも天面部の上面側に配置されており、異物の接触による化粧板58,59の周縁部の損傷が防止されている。
次に、接続器ユニット12に設けられた左右の姿勢保持機構60について説明する。図4~図6等に示すように、姿勢保持機構60は、接続器ユニット12の本体ケース15の側板部38(ユニット一側面12aに交差するユニット左右側面)に設けられている。左右の姿勢保持機構60は、前後方向中心線を挟んで左右対称に設けられている。
姿勢保持機構60は、弾性変形可能なロック片61を備えており、ロック片61に設けた係合凹部62が、枠体9の内側面に突設された第3突起部29(枠体突起部)に嵌合することで、接続器ユニット12を使用姿勢(図12及び図13(B)参照)に係合保持する。
ロック片61は、例えば合成樹脂成形品であり、接続器ユニット12の側板部38に設けたロック片保持部70に取り付けられている。ロック片61は、接続器ユニット12が回動するときのロック片移動軌跡80(図10~図12参照)に沿った側面視円弧状の形態を有している。接続器ユニット12のロック片保持部70は、ロック片移動軌跡80を挟んで設けた前後一対の円弧状リブ71,71を備え、前後の円弧状リブ71,71の間にロック片61を保持可能に構成されている。
前後の円弧状リブ71,71は、ロック片61の前後移動を規制するとともに、接続器ユニット12が格納姿勢及び使用姿勢にあるときに円弧状リブ71,71の間に枠体9の第3突起部29に嵌合するように設けられており、格納姿勢又は使用姿勢にある接続器ユニット12の前後移動を規制する。
図6に示すように、ロック片61の本体部63の上端部に設けた上向き爪部66及び前後の横向き爪部67,67が、接続器ユニット12の天面部37に設けた上係合穴72及び円弧状リブ71,71の上端部に設けた前後係合穴73,73に係合することで、ロック片61がロック片保持部70に保持される。上係合穴72及び前後係合穴73は、側板部38に近接して配置されるとともに、天面部37に貫通して設けられている(図4参照)。ここで、天面部37上面に露出する上係合穴72及び前後係合穴73は、化粧板50が天面部37に貼り付けられた状態では、図2(A)及び図13等に示すように、化粧板50で覆われるので、接続器ユニット12の外観に表れることはない。このように、蓋部材の一例である接続器ユニット12は、天面部37に化粧板50を貼り付ける構成であることから、天面部37に穴(例えば上係合穴72及び前後係合穴73)を形成しても、その穴を化粧板で覆うことができるので外観上の影響がないことから、接続器ユニット12(本体ケース15)の設計の自由度が高まる。なお、天面部37に形成される穴は、例えば肉盗み用の穴(凹部を含む)であってもよく、大きさや位置は特に限定されない。
ロック片61の本体部63は、本体部63の上部側の左右内側面(側板部38側の面)が側板部38に接触する一方で、本体部63の下部側の左右内側面が側板部38と間隔を空けて配置されるように、略S字形に設けられている。これにより、本体部63の上部側がロック片保持部70に固定された状態で、本体部63の下部側が本体部63の弾性力に抗して左右内向きに変位可能に設けられている。
また、図13にも示すように、ロック片61の本体部63の下部には、左右内側へ突設された上向き開口の下部係合凹部65が前後方向に延びて設けられている。そして、ロック片61がロック片保持部70に保持された状態で、接続器ユニット12の底板部39の左右側縁部に設けた下向きリブ74がロック片61の下部係合凹部65に嵌り込むことで、ロック片61下部の左右外向きへの変位可能範囲が制限されている。
ロック片61の本体部63下部の左右外側面(側板部38とは反対側の面)には、接続器ユニット12が使用姿勢(図12及び図13(B)参照)のときに枠体9の第3突起部29が嵌り込む係合凹部62が設けられている。係合凹部62は、ロック片移動軌跡80の半径方向に沿った溝状に形成されている。
また、ロック片61の左右外側面には、係合凹部62の上側の位置に、係合凹部62側ほど高くなるリブ状の傾斜部64がロック片移動軌跡80に沿って設けられている。傾斜部64は、接続器ユニット12が格納姿勢(図11及び図13(A)参照)から使用姿勢へ向けて上向き回動されるときに、係合凹部62が第3突起部29に嵌合する前段階で第3突起部29に摺接して、係合凹部62をロック片61の弾性力に抗して枠体9の内周面から離れる方向へ変位させる(すなわち側板部38に近づく側へ変位させる)ものである。
さらに、ロック片61の上端側には、接続器ユニット12が格納姿勢にあるときに、枠体9の第3突起部29の下方に位置して接続器ユニット12の上向き回動を規制する係止爪68が設けられている。係止爪68は、基端部から枠体9側へ斜め上向きに延びる弾性変形可能なアーム部68aを備えている。そして、接続器ユニット12が格納姿勢にあるときに、アーム部68aの先端部68bが第3突起部29の直下に位置するように構成されている。
ロック片61の係止爪68は、接続器ユニット12が使用姿勢から格納姿勢へ向けて下向き回動されるときに、接続器ユニット12が格納姿勢になる前段階で、アーム部68aの中途部が第3突起部29に摺接してアーム部68aの先端部68bをアーム部68aの弾性力に抗して枠体9の内周面から離れる方向へ変位させるように構成されている。
ロック片61の下部の左右外側面には、係合凹部62の下側の位置に、係合凹部62からロック片移動軌跡80に沿って下側へ離れるほど側板部38側へ近づく下端傾斜面部69が設けられている。
次に、図9~図13を参照しながら、枠体9への接続器ユニット12の取付け及び接続器ユニット12の姿勢変更について説明する。上述のように、接続器ユニット12の本体ケース15に一体成形した側面視略U字形の抱持部46が形成されている。図9に示すように、抱持部46の外周のうち下面部と後ろに立ち上がる部分とを、円弧状外周面46aと成しており、円弧状外周面46aのうち抱持部54の開口端の側に第1係合凹部46bを形成して、円弧状外周面46aのうち抱持部54の開口端と反対側の端部には第2係合凹部46cを形成し、第1係合凹部46bと第2係合凹部46cとの中間位置に第3係合凹部46dを形成している。抱持部46の内周面には、上下一対の係合突起46eを設けている。他方、ロックアーム32の先端に、係合凹部46b,46c,46dに嵌まる係合突起部57を設けている。
図9に示すように、接続器ユニット12を起こした姿勢にして、左右の抱持部46を枠体9の左右の軸受けボス体31に位置合わせする。そして、図10に示すように、接続器ユニット12を下向きに押し込むと、抱持部46の内側面に設けた上下一対の係合突起46eが筒状の軸受けボス体31の先端部を軸中心側へ弾性変形させながら、軸受けボス体31の側方を通過する。そして、係合突起46eが軸受けボス体31の下方に到達すると、軸受けボス体31の変形が元に戻り、抱持部54が軸受けボス体31に回転自在に保持される。つまり、軸受けボス体31の弾性に抗して、抱持部54を軸受けボス体31に嵌め込むことができる。
この状態で、枠体9に設けたロックアーム32の係合突起部57が抱持部46の円弧状外周面46aに設けた第1係合凹部46bに嵌合し、接続器ユニット12は、ユニット天面12bが使用姿勢における傾斜状態よりも起立して天板1に対して略垂直状態で接続口42及びUSBポート18(端子接続部)が天板1よりも上方に位置する退避姿勢に保持される。このように、接続器ユニット12を退避姿勢にすることで、接続器ユニット12と枠体9との間に大きな空間を形成でき、使用者は、その空間を介して、天板1の上方から天板1下の空間(例えば配線ダクト7)に容易にアクセスできる。また、例えば、タスクライトやモニターアームなどのオプション品を取り付けるためのクランプ金具を配線用開口6の周囲の天板縁に装着する場合に、接続器ユニット12を退避姿勢にして枠体9との間の空間を大きくすることで、クランプ金具の取付け作業がし易くなり、利便性が向上する。また、接続器ユニット12は枠体9に対して着脱可能であることから、上記のような作業時に、接続器ユニット12を枠体9から取り外すことで、配線用開口6をより大きく開口でき、さらに作業がし易くなる。
接続器ユニット12を退避姿勢から下向きに回動させると、接続器ユニット12の左右側部に設けた姿勢保持機構60のロック片61の左右外側面下端部に設けた下端傾斜面部69が枠体9の第3突起部29に接触する。さらに、接続器ユニット12を下向き回動させると、第3突起部29が姿勢保持機構60に設けたロック片保持部70の前後の円弧状リブ71,71の間に下方から進入するとともに、下端傾斜面部69が第3突起部29に摺接しながら下側へ変位して、ロック片61の下部側が側板部38側へ変位するように本体部63が弾性変形する。さらに接続器ユニット12の下向き回動が進むと、第3突起部29に係合凹部62が弾性係合し、接続器ユニット12が使用姿勢に保持される(図12及び図13(B)等参照)。本実施形態では、接続器ユニット12が使用姿勢にあるとき、接続器ユニット12のユニット天面12bが天板1上面に対して概ね45度の角度をなすように構成されている。
接続器ユニット12が使用姿勢にあるとき、姿勢保持機構60は、枠体9に設けた第3突起部29の前後に、ロック片保持部70の前後一対の円弧状リブ71を位置させるので、接続器ユニット12の前後方向移動を規制できる。これにより、電源用プラグやUSBケーブルを接続口42又はUSBポート18に抜き差しする際に、接続器ユニット12が枠体9から外れることはない。
図12に示すように、接続器ユニット12が使用姿勢にあるとき、枠体9に設けたロックアーム32の係合突起部57が抱持部54の第3係合凹部46dに嵌合し、使用状態にある接続器ユニット12の姿勢維持に寄与するとともに、接続器ユニット12のガタつきを抑制する。
使用状態にある接続器ユニット12を下向き回動させると、ロック片61の本体部63の弾性に抗して係合凹部62が第3突起部29から下側へ外れ、係合凹部62の上側に設けた傾斜部64が第3突起部29に摺接しながら第3突起部29の側方を通過し、その後、第3突起部29の側方に係止爪68のアーム部68aの基端部が到達する。さらに接続器ユニット12の下向き回動が進むと、アーム部68aが第3突起部29に摺接しながら下側へ変位して、アーム部68aの先端部68bが側板部38側へ変位するようにアーム部68aが弾性変形する。さらに接続器ユニット12の下向き回動が進むと、第3突起部29の上面が接続器ユニット12の側縁部49に接触する一方、第3突起部29にアーム部68aの先端部68bが弾性係合して、接続器ユニット12が格納姿勢に保持される(図11及び図13(A)等参照)。
図11に示すように、接続器ユニット12が格納姿勢にあるとき、枠体9に設けたロックアーム32の係合突起部57が抱持部54の第2係合凹部46cに嵌合し、格納姿勢にある接続器ユニット12の姿勢維持に寄与するとともに、接続器ユニット12のガタつきを抑制する。
また、接続器ユニット12を格納姿勢から使用姿勢に姿勢変更するとき、使用者が空間13に指を挿入して指掛け部12cに指先を引っ掛けながら接続器ユニット12を上向き回動させると、係止爪68のアーム部68aの弾性に抗して先端部68bが上側へ変位して第3突起部29の先端部を乗り越え、係止爪68のアーム部68aが第3突起部29に摺接しながら第3突起部29の側方を通過し、その後、第3突起部29の側方にリブ状の傾斜部64の上端部が到達する。さらに接続器ユニット12の上向き回動が進むと、傾斜部64が第3突起部29に摺接しながら上側へ変位して、係合凹部62が側板部38側へ変位するように本体部63が弾性変形する。さらに接続器ユニット12の上向き回動が進むと、第3突起部29に係合凹部62が弾性係合し、接続器ユニット12が使用姿勢に保持される(図12及び図13(B)等参照)。
また、接続器ユニット12を使用姿勢から退避姿勢に姿勢変更するとき、接続器ユニット12を上向き回動させると、ロック片61の本体部63の弾性に抗して係合凹部62が第3突起部29から上側へ外れ、下端傾斜面部69が第3突起部29に摺接しながら第3突起部29の側方を通過し、ロック片61が第3突起部29から離脱する。さらに接続器ユニット12の上向き回動が進み、接続器ユニット12のユニット天面12bが略鉛直に起立した退避姿勢になると、枠体9に設けたロックアーム32の係合突起部57が抱持部54の第1係合凹部46bに嵌合し、接続器ユニット12が退避姿勢に保持される(図10等参照)。
次に、開閉カバー11について説明する。図2、図7及び図8に示すように、開閉カバー11は、配線用開口6を塞ぐ平らな基板と、その下面に設けた前後外側板51及び左右サイド側板52を有しており、全体としてトレー状の形態を成している。上述のように、開閉カバー11の基板天面部の周縁に一体成形かつ上向きに立設された周縁リブが形成され、周縁リブの内側で天面部の上面に接着された薄板状の化粧板59(図2及び図3参照)が設けられている。
開閉カバー11の内部には、左右横長の仕切り板53を前後に2枚ずつ設けている。従って、開閉カバー11の内部は複数の溝に区画されている。開閉カバー11は、枠体9から外して上向き開口姿勢で机上に載置して、小物入れとして使用できる。その場合、溝を利用してスマートフォンのような薄型機器を立て掛けることができる。
開閉カバー11の左右サイド側板52は、基板の端縁からある程度の寸法(軸受けボス体31の突出寸法と同じ程度)だけ左右内側にずれている。そして、図8や図9に示すように、基板の下面の左右側部に、軸受けボス体31を囲う側面視略U字形の抱持部54を一体に形成している。抱持部54は、開閉カバー11の長手一側縁の方向に開口している。
開閉カバー11の抱持部54は、接続器ユニット12の抱持部46と同様の形態を有する。すなわち、抱持部54の外周のうち下面部と後ろに立ち上がる部分とを、円弧状外周面54aと成しており、円弧状外周面54aのうち抱持部54の開口端の側に第1係合凹部54bを形成して、円弧状外周面54aのうち抱持部54の開口端と反対側の端部には第2係合凹部54cを形成している。また、抱持部54の内周面には、上下一対の係合突起54eを設けている。なお、開閉カバー11の抱持部54には、接続器ユニット12の抱持部46に設けた第3係合凹部46dに対応する凹部は設けられていない。
開閉カバー11は、接続器ユニット12の取付け動作と同様にして、枠体9の軸受けボス体31に取り付けることができる。すなわち、開閉カバー11を起こした姿勢にして抱持部54を軸受けボス体31に位置合わせし(図9参照)、そして抱持部54を軸受けボス体31に向けて押し込むことで、軸受けボス体31の弾性に抗して、抱持部54を軸受けボス体31に嵌め込むことができる(図10参照)。
開閉カバー11の抱持部54を軸受けボス体31嵌め込んでから開閉カバー11を下向きに回動させて水平姿勢にすると、ロックアーム32の係合突起部57と抱持部54の第2係合凹部46cとが嵌まり合って、開閉カバー11は水平姿勢に保持される。従って、テーブルが振動しても、ガタガタと音が出るようなことはない。なお、開閉カバー11の左右側縁は枠体9の第2突起部28と第3突起部29に載っている。従って、第2突起部28と第3突起部29は、開閉カバー11を水平姿勢に保持する機能も持っている。
開閉カバー11の自由端部に指先を当てて、ロックアーム32の弾性に抗して上向きに押すと(或いは引くと)、開閉カバー11を起こすことができ、起こしきると、係合突起部57が第1係合凹部46bに嵌合して、開閉カバー11は略鉛直姿勢に起きた状態に保持される。
開閉カバー11を起こした姿勢に保持できるので、例えば、手先を配線用開口6の内部に差し入れて作業を行う場合、一々開閉カバー11を取り外したり、片手で開閉カバー11を起こした状態に保持していたりする必要はない。従って、作業を迅速に行える。なお、開閉カバー11はロックアーム32の弾性に抗して回動させると、抱持部54がロックアーム32で弾性的に押されているため、摩擦を利用して開閉カバー11を任意の開き姿勢に保持することも可能である。第1係合凹部46bと第2係合凹部46cとの間に1つ又は複数の係合凹部を形成しておくと、開閉カバー11を、全開姿勢と全閉姿勢との間の中間開き状態にしっかりと保持できる。
枠体9は、既述のようにアルミダイキャスト品とすることもできるし、例えばポリプロピレンのような安価な汎用樹脂で製造できる。他方、軸受け部材14は、ポリカーボートやナイロン樹脂のような強度と耐久性に優れた樹脂で製造するのが好ましい。枠体9をアルミ製として金属色を強調しつつ、軸受け部材14を樹脂製として開閉カバー11の姿勢保持機能を確保できる。
また、図14に示すように、枠体9は、1つの接続器ユニット12又は開閉カバー11を取付可能なループ状の一体品であってもよい。
以上説明したように、上記実施形態の天板付き家具は、天板1に設けた角形の配線用開口6に、その内周に沿って延びる角形又はコ字形の枠体9が装着され、接続口42などの端子接続部をユニット一側面12aに設けた角形の接続器ユニット12が枠体9にユニット一側面12aと平行な軸まわりに回動可能に設けられたものである。接続器ユニット12は、ユニット天面12bが略水平状態で接続口42などの端子接続部が天板1の上面よりも下方に位置する格納姿勢と、ユニット天面12bが天板1に対して傾斜状態で接続口42などの端子接続部が天板1よりも上方に位置する使用姿勢との間で姿勢変更可能に設けられている。そして、上記実施形態の天板付き家具は、接続器ユニット12を使用姿勢に係合保持する姿勢保持機構60を備えている。
上記実施形態では、姿勢保持機構60が接続器ユニット12を使用姿勢に係合保持するので、ねじりコイルばねの付勢力で接続器ユニットを使用姿勢に維持する従来構成において発生する接続器ユニットのグラつきを防止でき、接続器ユニット12を使用姿勢に確実に保持できる。そして、使用姿勢にある接続器ユニット12に電源プラグ等を抜き差しする際に接続器ユニット12のグラつきを抑制できるので、使用者の使用感が向上する。
また、図11等に示すように、接続器ユニット12が格納姿勢にあるときに、ユニット一側面12aと枠体9との間に空間13が形成されているようにしている。これにより空間13を配線などを通す通線空間として利用できる。例えば、接続器ユニット12のユニット一側面12aに設けた接続口42などの端子接続部に電源プラグ等を差し込んだ状態で、接続器ユニット12を格納姿勢にすることで、ユニット天面12bを天板1上面と概ね同じ高さにして、天板1上をフラットな状態で使用でき、利便性が向上する。
図11等に示すように、空間13は、使用者が指を上方から挿入可能に設けられており、接続器ユニット12のユニット一側面12aに、使用者が指先を引っ掛け可能な指掛け部12cが設けられている。これにより、使用者は、格納姿勢にある接続器ユニット12に対して、ユニット一側面12aと枠体9との間の空間13に指を入れて接続器ユニット12の指掛け部12cに指を引っ掛けながら接続器ユニット12を容易に引き起こすことができ、利便性が向上する。
図10等に示すように、接続器ユニット12は、ユニット天面12bが使用姿勢における傾斜状態よりも起立して天板1に対して略垂直状態で、接続口42等の端子接続部が天板1よりも上方に位置する退避姿勢に姿勢変更可能に設けられている。このように、接続器ユニット12を退避姿勢にすることで、接続器ユニット12と枠体9との間に大きな空間を形成でき、使用者は、その空間を介して、天板1の上方から天板1下の空間(例えば配線用開口6の下方に設けた配線ダクト7)に容易にアクセスできるようになる。
ところで、特許文献2に開示された天板付き家具では、接続器ユニットの姿勢を保持するためにねじりコイルばね及びプッシュラッチ機構を必要とし、さらにねじりコイルばね及びプッシュラッチ機構を収容するとともに接続器ユニットを回動可能に支持する有底の箱型筐体が必要であり、複雑な構造を有している。
上記実施形態の天板付き家具は、配線用開口6の内周に沿って設けた枠体9に接続器ユニット12を回動可能に支持するとともに、接続器ユニット12自体が姿勢保持機構60の大部分を備えているので、簡素な構成で接続器ユニット12を使用姿勢と格納姿勢とに姿勢変更できる。
図13等に示すように、姿勢保持機構60は、接続器ユニット12のユニット一側面12aに交差するユニット左右側面に設けた弾性変形可能なロック片61の係合凹部62が、枠体9の内側面に突設された第3突起部29(枠体突起部の一例)に嵌合することで、接続器ユニット12を使用姿勢に保持する。このような構成によれば、姿勢保持機構60を簡素な構成で形成でき、姿勢保持機構60を含めた接続器ユニット12全体のサイズをコンパクト化できるとともに、低コストで姿勢保持機構60を形成できる。
図6及び図13等に示すように、ロック片61は、接続器ユニット12が格納姿勢から使用姿勢へ向けて上向き回動されるときに、係合凹部62が第3突起部29に嵌合する前段階で第3突起部29に摺接して係合凹部62をロック片61の弾性力に抗して枠体9の内周面から離れる方向へ変位させる傾斜部64を備えている。これにより、接続器ユニット12を格納姿勢から使用姿勢へ向けて引き起こす際に、ロック片61の係合凹部62が自動的に枠体の内周面から離れる方向へ変位した後、第3突起部29に嵌合するので、簡単な操作で接続器ユニット12を格納姿勢から使用姿勢へ姿勢変更できる。また、接続器ユニット12が使用姿勢に到達する前段階で引き起こし操作荷重が大きくなるので、接続器ユニット12を回動させ過ぎる動作を抑制でき、操作性が向上する。
図6及び図13等に示すように、姿勢保持機構60は、接続器ユニット12が格納姿勢にあるときに第3突起部29の下方に位置して接続器ユニット12の上向き回動を規制する係止爪68をユニット左右側面に備えている。そして、係止爪68は、基端部から枠体9側へ斜め上向きに延びる弾性変形可能なアーム部68aの先端部68bの少なくとも一部分が格納姿勢のときに第3突起部29の直下に位置するように構成されており、接続器ユニット12が使用姿勢から格納姿勢へ向けて下向き回動されるときに、接続器ユニット12が格納姿勢になる前段階で、アーム部68aの中途部が第3突起部29に摺接してアーム部68aの先端部68bをアーム部68aの弾性力に抗して枠体9の内周面から離れる方向へ変位させるように構成されている。これにより、接続器ユニット12を使用姿勢から格納姿勢へ向けて押し込んで閉じる際に、接続器ユニット12が格納姿勢に到達する前段階で閉じ操作荷重が大きくなるので、接続器ユニット12が急激に閉じられて大きな音(衝撃)が生じるのを抑制できる。また、接続器ユニット12が格納姿勢に到達するときには、第3突起部29の先端部よりも内周面から離れた位置へ変位されたアーム部68aの先端部68bの少なくとも一部が、アーム部68aの弾性力で第3突起部29の直下(第3突起部29の先端部よりも内周面に近い位置)へ移動する。これにより、接続器ユニット12を閉じ操作する使用者に対して、接続器ユニット12が閉じた感覚(格納姿勢に到達した合図)を音又は感触で出すことができ、使用感が向上する。
図9及び図10等に示すように、接続器ユニット12は、接続器ユニット12に設けた抱持部46と枠体9に設けた軸受けボス体31とで構成される弾性係合手段によって、枠体9に対して着脱自在に設けられている。これにより、接続器ユニット12を取り外すことで配線用開口6を大きく開口できるので、天板1下の空間(例えば配線用開口6の下方に設けた配線ダクト7)に容易にアクセスできるようになる。また、接続器ユニット12と同様の弾性係合手段を有する開閉カバー11を取り付けることが可能になるなど、枠体9に装着する部材を使用者の要望や使用目的に応じて選択でき、使い勝手が向上する。
また、図2、図4及び図13に示すように、上記実施形態の天板付き家具は、天板1に設けた配線用開口6に、配線用開口6の少なくとも一部を塞ぐ蓋部材(センターカバー10、開閉カバー11又は接続器ユニット12)を取り付けたものである。例えば接続器ユニット12(蓋部材の一例)は、その天面部37の周縁に一体成形かつ上向きに立設された周縁リブ40と、周縁リブ40の内側で天面部37の上面に接着された薄板状の化粧板50とを備えている。
このように、配線用開口6の少なくとも一部を塞ぐ蓋部材(接続器ユニット12、センターカバー10又は開閉カバー11)は、その天面部の上面に接着された化粧板50、58又は59を備えているので、例えばその化粧板50、58又は59を、天板1の化粧面(上面)に貼り付けられた天板用化粧板1aと同様の意匠面を有するもので形成することで、天板1と蓋部材の一体感を出すことができ、見栄えが向上する。なお、蓋部材の化粧板50、58又は59を、天板用化粧板1aとは異なる意匠面で形成することで、デザイン性を向上させることも可能である。また、蓋部材(例えば接続器ユニット12)の天面部37に化粧板50を貼り付ける構成であることから、天面部37に穴を形成してもその穴を化粧板50で覆うことができるので外観上の影響がないことから、蓋部材の設計の自由度が高まる。
図13に示すように、化粧板50の上面は、周縁リブ40の上端部と同じ高さ位置に配置されている、又は周縁リブ40の上端部よりも天面部37の上面側に配置されているようにしてもよい。これにより、蓋部材(例えば接続器ユニット12)の化粧板50の周縁部(上面角部)に、使用者の手や天板1上に載置される物品(例えばノートパソコンや筆記具など)が接触するのを防止でき、使用者が手を怪我しないようにできるとともに、化粧板50の周縁部が破損して見栄えが悪くなるのを防止できる。
図2、図4及び図13に示すように、上記蓋部材の一例は、合成樹脂製の本体ケース15のユニット一側面12aに端子接続部を設けた接続器ユニット12である。接続器ユニット12は、本体ケース15の上面部で構成される天面部37が略水平状態で接続口42等の端子接続部が天板1の上面よりも下方に位置する格納姿勢(図11参照)と、天面部37が傾斜状態で端子接続部が天板1よりも上方に位置する使用姿勢(図12参照)とに姿勢変更可能に設けられている。このように、合成樹脂製の本体ケース15を有する接続器ユニット12であっても、本体ケース15の天面部37の上面に化粧板50を設けることで、天板用化粧板1aと同様の意匠面を有する接続器ユニット12を形成して天板1と接続器ユニット12の一体感を出すことができ、見栄えが向上する。
図2及び図3に示すように、上記蓋部材の他の例は、枠体9に着脱可能に設けられた合成樹脂製の開閉カバー11である。このように、合成樹脂製の開閉カバー11であっても、その天面部の上面に化粧板59を設けることで、天板用化粧板1aと同様の意匠面を有する開閉カバー11を形成して天板1と開閉カバー11の一体感を出すことができ、見栄えが向上する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は他にも様々に具体化できる。例えば、配線用開口を1つの天板1に複数形成してもよい。配線用開口は長方形であってもよい。用途が異なる複数の部材を左右に並べて配置することも可能である。センターカバー10を挟んだ両側に2つの接続器ユニット12を配置することも可能である。接続器ユニット12及び開閉カバー11を枠体9に回動自在かつ着脱自在に連結する弾性係合手段としては、接続器ユニット12及び開閉カバー11側に軸受けボス体31を設け、枠体9側に抱持部46を設けることも可能である。更に、他の係合手段を採用することも可能である。配線用開口は四周を有する閉じた形態である必要はないのであり、天板の一側縁に開口した形態であってもよい。また、接続器ユニット12においてロック片61は本体ケース15に一体的に成形されてもよい。