JP7412738B2 - 流体混合接手及び建物の空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気等の流体が流れる2系統の管路を接続して流体を混合する流体混合接手及びこれを用いた建物の空調システムに関する。
従来、建物の空調システムとして、例えば、特開2017-198356号公報(特許文献1)に掲載された技術が知られている。図9に示すように、この建物の空調システムSaは、流体としての外気を導入する外気導入管路100と、室内側の流体としての内気を導入する内気導入管路101と、外気導入管路100からの外気と内気導入管路101からの内気との熱交換を行ない熱交換後の外気を室内側の管路102に流出させるとともに熱交換後の内気を外部側の管路103に流出させて外部に排出する周知の素子型熱交換器104とを備えている。また、内気導入管路101とは別の第2内気導入管路105を設け、この第2内気導入管路105を外気導入管路100に混合装置110を介して接続して外気に内気を混合可能にしている。
この空調システムSaは、寒冷地等で、外気温が低温になる場合に有効になる。即ち、外気温が、例えば、-10℃にもなる場合には、熱交換器104を通過する室内空気の水分が結露して凍結することがあり、その場合には熱交換器104の機能が低下し、あるいは運転不能になるが、この空調システムにおいては、混合装置110により、外気に内気を混合させて熱交換器104に供給するので、外気の温度が上昇し、そのため、熱交換器104の凍結を防止でき、運転を円滑に行わせることができる。
混合装置110は、ボックス状の筐体111に、外気が流入する第1入口112,内気が流入する第2入口113及び出口114を設け、第1入口111から流入する外気と第2入口112から流入する内気とを筐体111内で混合して出口114から流出させるようにしている。筐体111内には、第2入口112の開度を調整するダンパ115が設けられ、図示外の制御部により、筐体111より後流側の混合気の温度を温度センサ(図示せず)により検知し、この温度検知に基づいて第2内気導入管路105からの内気の取出量を調整し、熱交換器104に適正な温度の外気が供給されるようにしている。
特開2017-198356号公報
ところで、この従来の建物の空調システムSaにおいて、混合装置110により外気と内気とを筐体111内で混合して熱交換器104に供給し、外気の温度を上昇させて熱交換器104の凍結を防止できるようにしてはいるが、空気の混合が筐体111内の単なる空間で行われるので、混合が不均一になって温度にムラが生じ、そのため、熱交換器104側の外気導入管路100(a)や熱交換器104の入口付近に結露が生じて凍結が生じることがあるという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、第1入口からの流体と第2入口からの流体とをできるだけ均一になるように混合できるようにした流体混合接手を提供することを目的とする。また、熱交換器に供給する流体としての混合気をできるだけ均一に混合して供給できるようにして温度ムラの防止を図った建物用空調システムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の流体混合接手は、流体が流入する第1入口を有した第1通路、及び、流体が流入する第2入口を有した第2通路を、流体が流出する出口を有した第3通路に接続空間を介して接続し、上記第1入口から流入する流体と上記第2入口から流入する流体とを混合する本体を備えた流体混合接手であって、
上記本体を、上記第1通路の中心線X1,第2通路の中心線X2及び第3通路の中心線X3が上記接続空間において一点で交わるとともに、中心線X1及び中心線X2が同一線上にあり、中心線X3が中心線X1及び中心線X2に直交するように形成し、
上記第1通路の中心線X1,第2通路の中心線X2,第3通路の中心線X3に沿う所定断面を境にして一方流路と他方流路とを構成し、
上記本体上記一方流路の接続空間を形成する壁面に、第1通路と第2通路とを遮断し第1通路と第3通路とを連通する板状の一方遮断壁を立設し、
上記本体上記他方流路の接続空間を形成する壁面に、第1通路と第2通路とを遮断し第2通路と第3通路とを連通する板状の他方遮断壁を立設し、
上記一方遮断壁の第1通路側の面を、上記第1通路から第3通路に流体を旋回流にして導く一方ガイド面として構成し、
上記他方遮断壁の第2通路側の面を、上記第2通路から第3通路に流体を旋回流にして導く他方ガイド面として構成している。
これにより、第1通路から流入した流体は、一方流路側においては第3通路側に流れて一方遮断壁の一方ガイド面に当接し、他方流路側においては他方遮断壁の第1通路側の面に当接して一方流路側に寄せられて第3通路側に流れ一方ガイド面に当接し、第1通路から流入した流体全体ではこの一方ガイド面によって旋回させられて第3通路側に至る。
また、第2通路から流入した流体は、他方流路側においては第3通路側に流れて他方遮断壁の他方ガイド面に当接し、一方流路側においては一方遮断壁の第2通路側の面に当接して他方流路側に寄せられて第3通路側に流れ他方ガイド面に当接し、第2通路から流入した流体全体ではこの他方ガイド面によって旋回させられて第3通路側に至る。
そのため、第3通路の手前には一方遮断壁及び他方遮断壁のない接続空間が形成されているが、この接続空間には、第1通路から流入した流体全体が一方ガイド面によって旋回させられて流入するとともに、第2通路から流入した流体全体が他方ガイド面によって旋回させられて流入するので、互いに旋回流となって混合することから、流体を均一に混合させることができる。
この場合、上記所定断面に直交する断面において、
上記一方ガイド面及び他方ガイド面を、凹曲面に形成した構成としたことが有効である。
凹曲面に形成したので、流体がこの凹曲面に倣って移動することから、流体を確実に旋回流にすることができ、より一層流体を均一に混合させることができる。
また、この場合、上記所定断面に平行な断面において、
上記一方ガイド面及び他方ガイド面を、凹曲面に形成した構成としたことが有効である。
これにより、第3通路に対面する面が凹曲面になることから、旋回流になる流体を旋回流の状態で第3通路側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。
そして、必要に応じ、上記一方遮断壁の第2通路側の面を、上記第2通路から流入した一方流路側の流体を他方流路側に導く傾斜面を備えた一方誘導面として構成し、
上記他方遮断壁の第1通路側の面を、上記第1通路から流入した他方流路側の流体を一方流路側に導く傾斜面を備えた他方誘導面として構成している。
これにより、第1通路から流入した流体は、他方流路側においては他方遮断壁の他方誘導面に当接して一方流路側に寄せられて第3通路側に流れ、第2通路から流入した流体は、一方流路側においては一方遮断壁の一方誘導面に当接して他方流路側に寄せられて第3通路側に流れるが、この一方誘導面及び他方誘導面は流体を反対側に導く傾斜面を備えているので、流体に抵抗を与えることなく円滑に第3通路側に流出させることができる。
この場合、上記所定断面に直交する断面において、
上記傾斜面を、凹曲面に形成したことが有効である。
これにより、傾斜面が凹曲面になることから、流体を円滑に第3通路側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。
また、この場合、上記所定断面に平行な断面において、
上記傾斜面を、凹曲面に形成したことが有効である。
これにより、傾斜面が凹曲面になることから、流体を円滑に第3通路側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。
更に、必要に応じ、上記接続空間において、
上記一方遮断壁より上記第1通路側を該第1通路より拡開形成し、
上記他方遮断壁より上記第2通路側を該第2通路より拡開形成した構成としている。
一方遮断壁及び他方遮断壁を設ける分、流体の流路に狭くなる部分が生じるが、接続空間の第1通路側及び第2通路側が拡開形成されるので、それだけ、圧力損失を低減することができ、旋回流を無理なく円滑に生成させることができる。
また、必要に応じ、上記本体を、上記所定断面を境にして2分割した一方本体と他方本体とを接合して構成し、該一方本体及び他方本体を、これらを接合したとき上記第1通路,第2通路,第3通路,接続空間,一方遮断壁及び他方遮断壁が形成されるように同一形状に形成した構成としている。これにより、一方本体と他方本体とを、例えば、樹脂や金属で型成形し、これらを溶着や接着剤等の手段で接合すると、本体が完成する。この場合、一方本体及び他方本体を同一形状に形成したので、1つの型で両者を成形することができ、そのため、製造効率を大幅に向上させることができる。
この場合、上記一方本体及び他方本体の接合面に、該一方本体と他方本体とを接合したとき、互いに係合する関係にある係合凸部及び係合凹部を設けたことが有効である。一方本体及び他方本体を接合した際に、両者が互いにずれにくくなり、接合を確実に行うことができる。
また、必要に応じ、上記本体を、硬質発泡スチロールで形成した構成としている。硬質発泡スチロールは、成形性が良く、また、断熱性に優れる。そのため、例えば、この流体混合接手を、空調システムの配管に用いる場合、流通する空気の断熱を図ることができ、外面に結露が生じる事態を防止することができる。
そしてまた、上記目的を達成するための本発明の建物用空調システムは、流体としての外気を導入する外気導入管路と、室内側の流体としての内気を導入する内気導入管路と、上記外気導入管路からの外気と上記内気導入管路からの内気との熱交換を行ない熱交換後の外気を室内側に流出させるとともに熱交換後の内気を建物外部に排出する素子型熱交換器とを備え、上記内気導入管路とは別の第2内気導入管路を設け、該第2内気導入管路を上記外気導入管路に接続して外気に内気を混合可能にした建物用空調システムにおいて、
上記の流体混合接手を用い、上記第2内気導入管路と上記外気導入管路の接続部に上記流体混合接手を介装し、該流体混合接手の第1入口に上記外気導入管路の外気側管路を接続し、上記流体混合接手の第2入口に上記第2内気導入管路を接続し、上記流体混合接手の出口に上記外気導入管路の熱交換器側管路を接続した構成としている。
これにより、上述したように、本流体混合接手は、流体を均一に混合させることができるので、外気と内気とを均一に混合した混合気を熱交換器に供給することができる。そのため、混合気の混合が不均一になって温度にムラが生じる事態を防止することができ、熱交換器側の外気導入管路や熱交換器の入口付近に結露が生じて凍結が生じる事態を防止することができる。また、熱交換器内部の結露の発生も確実になくすることができ凍結が生じる事態を防止することができる。この結果、冬季の外気温が低くなる時でも、熱交換器を円滑に作動させて空調を行うことができる。
この場合、上記流体混合接手の本体を、硬質発泡スチロールで形成したことが有効である。硬質発泡スチロールは、成形性が良く、また、断熱性に優れる。そのため、この流体混合接手を、本空調システムの配管に用いる場合、流通する空気の断熱を図ることができ、外面に結露が生じる事態を防止することができる。このため、流体混合接手を断熱材で覆うことも不要になり、極めて有用になる。
以上説明したように本発明の流体混合接手によれば、第3通路の手前に形成された一方遮断壁及び他方遮断壁のない接続空間には、第1通路から流入した流体全体が一方ガイド面によって旋回させられて流入するとともに、第2通路から流入した流体全体が他方ガイド面によって旋回させられて流入するので、互いに旋回流となって混合することから、流体を均一に混合させることができる。
また、本発明の建物の空調システムによれば、流体混合接手は、流体を均一に混合させることができるので、外気と内気とを均一に混合した混合気を熱交換器に供給することができる。そのため、混合気の混合が不均一になって温度にムラが生じる事態を防止することができ、熱交換器側の外気導入管路や熱交換器の入口付近に結露が生じて凍結が生じる事態を防止することができる。また、熱交換器内部の結露の発生も確実になくすることができ凍結が生じる事態を防止することができる。この結果、冬季の外気温が低くなる時でも、熱交換器を円滑に作動させて空調を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る流体混合接手を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る流体混合接手を所定断面で分離した状態で示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る流体混合接手を所定断面で分離した状態で示す別の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る流体混合接手を所定断面で分離した状態で示し、(a)は一方本体を所定断面に直交する方向から見た図、(b)は他方本体を所定断面に直交する方向から見た図である。 本発明の実施の形態に係る流体混合接手をその作用とともに示す所定断面に直交する断面図である。 本発明の実施の形態に係る流体混合接手をその作用とともに示す所定断面に平行な断面図である。 本発明の実施の形態に係る建物の空調システムを示す図である。 本発明の実施の形態に係る建物の空調システムにおいて、外気導入管路に内気導入管路を流体混合接手を介して接続した状態を示し、(a)は内気導入管路を開にした状態を示す要部図、(b)は内気導入管路を閉にした状態を示す要部図である。 従来の空調システムを従来の混合装置の構成とともに示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る流体混合接手及び建物の空調システムについて詳細に説明する。
先ず、本発明の実施の形態に係る流体混合接手について説明する。図1乃至図6に示すように、本発明の実施の形態に係る流体混合接手Tは、本体1を備えている。本体1は、流体が流入する第1入口2を有した第1通路3、及び、流体が流入する第2入口4を有した第2通路5を、流体が流出する出口6を有した第3通路7に接続空間8を介して接続し、第1入口2から流入する流体と第2入口4から流入する流体とを混合するものである。本体1は、樹脂あるいは金属で形成することができる。実施の形態では、本体1を、硬質発泡スチロールで形成している。後述するように、本体1は、所定断面Dを境にして2分割した一方本体1Aと他方本体1Bとを接合して構成されており、この一方本体1A及び他方本体1Bは、同一形状に形成され、型成形される。
詳しくは、本体1において、第1通路3の中心線X1,第2通路5の中心線X2,第3通路7の中心線X3に沿う所定断面Dを境にして一方流路20と他方流路30とを構成している。実施の形態に係る本体1は、中心線X1,中心線X2及び中心線X3は接続空間8において一点で交わり、中心線X1及び中心線X2は同一線上にあり、中心線X3は中心線X1及び中心線X2に直交しており、所謂T字継手を構成している。また、第1通路3,第2通路5及び第3通路7は同径の円管状に形成されており、中心部側の大径部10と外側の小径部11とを有し、大径部10と小径部11との段差部12は傾斜形成されている。
この段差部12の大径部10側は切断可能になっており、切断することにより、第1入口2,第2入口4及び出口6の内径を夫々大きくすることができるようにしている。例えば、大径部10の内径が125mm、小径部11の内径が100mmに形成され、これに対応した管径の異なる管を接続可能にしている。
本体1には、一方流路20の接続空間8内において、第1通路3と第2通路5とを遮断し第1通路3と第3通路7とを連通する板状の一方遮断壁21が設けられている。一方遮断壁21は、一方流路20の接続空間8を形成する壁面に立設されている。また、本体1には、他方流路30の接続空間8内において、第1通路3と第2通路5とを遮断し第2通路5と第3通路7とを連通する板状の他方遮断壁31が設けられている。他方遮断壁31も、他方流路30の接続空間8を形成する壁面に立設されている。
一方遮断壁21の第1通路3側の面は、第1通路3から第3通路7に流体を旋回流にして導く一方ガイド面22として構成されている。図5に示すように、所定断面Dに直交する断面において、一方ガイド面22(第1通路3に対面する面)は、凹曲面に形成されている。また、図4及び図6に示すように、所定断面Dに平行な断面において、一方ガイド面22(第3通路7に対面する面)は、凹曲面に形成されている。
また、他方遮断壁31の第2通路5側の面は、第2通路5から第3通路7に流体を旋回流にして導く他方ガイド面32として構成されている。図5に示すように、所定断面Dに直交する断面において、他方ガイド面32(第2通路5に対面する面)は、凹曲面に形成されている。また、図4及び図6に示すように、所定断面Dに平行な断面において、他方ガイド面32(第3通路7に対面する面)は、凹曲面に形成されている。
更に、一方遮断壁21の第2通路5側の面は、第2通路5から流入した一方流路20側の流体を他方流路30側に導く傾斜面を備えた一方誘導面23として構成されている。更にまた、他方遮断壁31の第1通路3側の面は、第1通路3から流入した他方流路30側の流体を一方流路20側に導く傾斜面を備えた他方誘導面33として構成されている。図5に示すように、所定断面Dに直交する断面において、傾斜面は、凹曲面に形成されている。また、図6に示すように、所定断面Dに平行な断面において、傾斜面は、凹曲面に形成されている。
また、図3乃至図6に示すように、接続空間8において、一方遮断壁21より第1通路3側は、第1通路3より拡開形成され、他方遮断壁31より第2通路5側は、第2通路5より拡開形成されている。
上述もした通り、本体1は、所定断面Dを境にして2分割した一方本体1Aと他方本体1Bとを接合して構成されているが、図3乃至図6に示すように、この一方本体1A及び他方本体1Bは、これらを接合したとき、第1通路3,第2通路5,第3通路7,接続空間8,一方遮断壁21及び他方遮断壁31が形成されるように同一形状に形成されている。また、一方本体1A及び他方本体1Bの接合面には、一方本体1Aと他方本体1Bとを接合したとき、互いに係合する関係にある係合凸部40及び係合凹部41とが設けられている。図4に示す正面視において、係合凸部40とこの係合凸部40に係合する関係にある係合凹部41とは、中心線X3を境にした対称位置に設けられている。
従って、実施の形態に係る流体混合接手Tを製造するときは、一方本体1Aと他方本体1Bとを、硬質発泡スチロールで型成形し、これらを溶着や接着剤等の手段で接合する。これにより、本体1が完成する。この場合、一方本体1A及び他方本体1Bを同一形状に形成したので、1つの型で両者を成形することができ、そのため、製造効率を大幅に向上させることができる。また、一方本体1A及び他方本体1Bを接合した際に、係合凸部40と係合凹部41とが係合するので、両者が互いにずれにくくなり、接合を確実に行うことができる。
この実施の形態に係る流体混合接手Tを使用するときは、第1入口2に流体を流す管路を接続し、第2入口4に第1入口2側とは性状等が異なる流体を流す管路を接続し、出口6に混合流体を流す管路を接続する。これにより、第1通路3から流入した流体は、一方流路20側においては第3通路7側に流れて一方遮断壁21の一方ガイド面22に当接し、他方流路30側においては他方遮断壁31の他方誘導面33に当接して一方流路20側に寄せられて第3通路7側に流れ一方ガイド面22に当接し、第1通路3から流入した流体全体ではこの一方ガイド面22によって旋回させられて第3通路7側に至る。
また、第2通路5から流入した流体は、他方流路30側においては第3通路7側に流れて他方遮断壁31の他方ガイド面32に当接し、一方流路20側においては一方遮断壁21の一方誘導面23に当接して他方流路30側に寄せられて第3通路7側に流れ他方ガイド面32に当接し、第2通路5から流入した流体全体ではこの他方ガイド面32によって旋回させられて第3通路7側に至る。
そのため、第3通路7の手前には一方遮断壁21及び他方遮断壁31のない接続空間8が形成されているが、この接続空間8には、第1通路3から流入した流体全体が一方ガイド面22によって旋回させられて流入するとともに、第2通路5から流入した流体全体が他方ガイド面32によって旋回させられて流入するので、互いに旋回流となって混合することから、流体を均一に混合させることができる。
この場合、図5に示すように、所定断面Dに直交する断面において、一方ガイド面22及び他方ガイド面32は、凹曲面に形成されているので、流体がこの凹曲面に倣って移動することから、流体を確実に旋回流にすることができ、より一層流体を均一に混合させることができる。
また、この場合、図6に示すように、所定断面Dに平行な断面において、一方ガイド面22及び他方ガイド面32は、凹曲面に形成されているので、第3通路7に対面する面が凹曲面になることから、旋回流になる流体を旋回流の状態で第3通路7側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。
そしてまた、第1通路3から流入した流体は、他方流路30側においては他方遮断壁31の他方誘導面33に当接して一方流路20側に寄せられて第3通路7側に流れ、第2通路5から流入した流体は、一方流路20側においては一方遮断壁21の一方誘導面23に当接して他方流路30側に寄せられて第3通路7側に流れるが、この一方誘導面23及び他方誘導面33は流体を反対側に誘導する傾斜面を備えているので、流体に抵抗を与えることなく円滑に第3通路7側に流出させることができる。
この場合、図5に示すように、所定断面Dに直交する断面において、傾斜面は、凹曲面に形成されているので、流体を円滑に第3通路7側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。また、この場合、図6に示すように、所定断面Dに平行な断面において、傾斜面は、凹曲面に形成されているので、流体を円滑に第3通路7側に導くことができ、そのため、より一層流体を均一に混合させることができる。
更に、この場合、接続空間8において、一方遮断壁21より第1通路3側が第1通路3より拡開形成され、他方遮断壁31より第2通路5側が第2通路5より拡開形成されているので、一方遮断壁21及び他方遮断壁31を設ける分、流体の流路に狭くなる部分が生じるが、接続空間8の第1通路3側及び第2通路5側が拡開形成されるので、それだけ、圧力損失を低減することができ、旋回流を無理なく円滑に生成させることができる。
次に、図7及び図8に示すように、本発明の実施の形態に係り、上記の流体混合接手Tを用いた建物の空調システムSについて説明する。
この空調システムSは、近年の高気密断熱住宅に用いられるシステムであり、流体としての外気を導入する外気導入管路50と、室内側の流体としての内気を導入する内気導入管路51と、外気導入管路50からの外気と内気導入管路51からの内気との熱交換を行ない熱交換後の外気を内側管52を通して室内側(実施の形態では床下)に流出させるとともに熱交換後の内気を外側管53を通して建物の外部に排出する素子型熱交換器54とを備えている。熱交換器54は、外気を吸引する第1吸引ファン55と、内気を吸引する第2吸引ファン56と、吸引された内気と外気との熱交換を行う熱交換素子57とを備えた周知のものである。
熱交換器54は床下に設置され、床上の壁に設けた外気取入口58から外気導入管路50を通して外気を取り入れ、床上の部屋から内気導入管路51を通して内気を取り入れ、熱交換後の外気を内側管52を通して床下に放出する。外気導入管路50には、空気洗浄機60が介装されている。床上には、各部屋に外気を送給ファン61により送給する送給管路62が設けられている。図7中、符号63は送給管路62に設けられた空気洗浄機である。また、本空調システムSは、床下の冷暖房を行う冷暖房機64を備えている。
そして、この空調システムSにおいては、内気導入管路51とは別の第2内気導入管路65が設けられており、この第2内気導入管路65が、外気導入管路50に接続され、外気に内気を混合可能にしている。詳しくは、上記の流体混合接手Tを用い、第2内気導入管路65と外気導入管路50の接続部に流体混合接手Tを介装し、流体混合接手Tの第1入口2に外気導入管路50の外気側管路50Aを接続し、流体混合接手Tの第2入口4に第2内気導入管路65を接続し、流体混合接手Tの出口6に外気導入管路50の熱交換器側管路50Bを接続している。第2内気導入管路65の入口には、周知の手動の風量調整器66(換気レジスター)が設けられており、外気導入管路50の熱交換器側管路50Bの温度を計測する温度モニター67の表示を見て、適正な温度になるように、手動で風量調整器66の開度調整を行うことができるようにしている。
また、管路50(50A,50B),53,65には保温用の断熱材を巻回することが望ましい。この場合、流体混合接手Tは、硬質発泡スチロールで形成されているので、別途この流体混合接手Tを断熱材で覆うことが不要になり、極めて有用になる。
従って、この実施の形態に係る空調システムSよれば、上述したように、実施の形態に係る流体混合接手Tを用いているので、外気と内気とを均一に混合した混合気を熱交換器54に供給することができる。そのため、混合気の混合が不均一になって温度にムラが生じる事態を防止することができ、熱交換器54側の外気導入管路50や熱交換器54の入口付近に結露が生じて凍結が生じる事態を防止することができる。また、熱交換器54内部の結露の発生も確実になくすることができ凍結が生じる事態を防止することができる。この結果、冬季の外気温が低くなる時でも、熱交換器54を円滑に作動させて空調を行うことができる。
また、流体混合接手Tの本体1は硬質発泡スチロールで形成されているので、断熱性に優れる。そのため、流通する空気の断熱を図ることができ、外面に結露が生じる事態を防止することができるという効果も奏する。
尚、上記実施の形態に係る流体混合接手Tは、実施の形態に係る空調システムSに用いることに限定されるものではなく、種々の気体,液体等の流体の管路に用いてもよく、適宜変更して差し支えない。また、流体混合接手Tの材質も、硬質発泡スチロールに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
T 流体混合接手
1 本体
1A 一方本体
1B 他方本体
2 第1入口
3 第1通路
4 第2入口
5 第2通路
6 出口
7 第3通路
8 接続空間
X1 第1通路3の中心線
X2 第2通路5の中心線
X3 第3通路7の中心線
D 所定断面
10 大径部
11 小径部
12 段差部
20 一方流路
21 一方遮断壁
22 一方ガイド面
23 一方誘導面
30 他方流路
31 他方遮断壁
32 他方ガイド面
33 他方誘導面
40 係合凸部
41 係合凹部
S 建物の空調システム
50 外気導入管路
50A 外気側管路
50B 熱交換器側管路
51 内気導入管路
52 内側管
53 外側管
54 熱交換器
55 第1吸引ファン
56 第2吸引ファン
57 熱交換素子
60 空気洗浄機
61 送給ファン
62 送給管路
63 空気洗浄機
64 冷暖房機
65 第2内気導入管路
66 風量調整器
67 温度モニター

Claims (5)

  1. 流体が流入する第1入口を有した第1通路、及び、流体が流入する第2入口を有した第2通路を、流体が流出する出口を有した第3通路に接続空間を介して接続し、上記第1入口から流入する流体と上記第2入口から流入する流体とを混合する本体を備えた流体混合接手であって、
    上記本体を、上記第1通路の中心線X1,第2通路の中心線X2及び第3通路の中心線X3が上記接続空間において一点で交わるとともに、中心線X1及び中心線X2が同一線上にあり、中心線X3が中心線X1及び中心線X2に直交するように形成し、
    上記第1通路の中心線X1,第2通路の中心線X2,第3通路の中心線X3に沿う所定断面を境にして一方流路と他方流路とを構成し、
    上記本体上記一方流路の接続空間を形成する壁面に、第1通路と第2通路とを遮断し第1通路と第3通路とを連通する板状の一方遮断壁を立設し、
    上記本体上記他方流路の接続空間を形成する壁面に、第1通路と第2通路とを遮断し第2通路と第3通路とを連通する板状の他方遮断壁を立設し、
    上記一方遮断壁の第1通路側の面を、上記第1通路から第3通路に流体を旋回流にして導く一方ガイド面として構成し、
    上記他方遮断壁の第2通路側の面を、上記第2通路から第3通路に流体を旋回流にして導く他方ガイド面として構成し、
    上記所定断面に直交する断面において、上記一方ガイド面及び他方ガイド面を、凹曲面に形成し、
    上記所定断面に平行な断面において、上記一方ガイド面及び他方ガイド面を、凹曲面に形成し、
    上記一方遮断壁の第2通路側の面を、上記第2通路から流入した一方流路側の流体を他方流路側に導く傾斜面を備えた一方誘導面として構成し、
    上記他方遮断壁の第1通路側の面を、上記第1通路から流入した他方流路側の流体を一方流路側に導く傾斜面を備えた他方誘導面として構成し、
    上記所定断面に直交する断面において、上記傾斜面を、凹曲面に形成し、
    上記所定断面に平行な断面において、上記傾斜面を、凹曲面に形成し、
    上記本体を、上記所定断面を境にして2分割した一方本体と他方本体とを接合して構成し、該一方本体及び他方本体を、これらを接合したとき上記第1通路,第2通路,第3通路,接続空間,一方遮断壁及び他方遮断壁が形成されるように同一形状に形成したことを特徴とする流体混合接手。
  2. 上記接続空間において、
    上記一方遮断壁より上記第1通路側を該第1通路より拡開形成し、
    上記他方遮断壁より上記第2通路側を該第2通路より拡開形成したことを特徴とする請求項1記載の流体混合接手。
  3. 上記一方本体及び他方本体の接合面に、該一方本体と他方本体とを接合したとき、互いに係合する関係にある係合凸部及び係合凹部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の流体混合接手。
  4. 上記本体を、硬質発泡スチロールで形成したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の流体混合接手。
  5. 流体としての外気を導入する外気導入管路と、室内側の流体としての内気を導入する内気導入管路と、上記外気導入管路からの外気と上記内気導入管路からの内気との熱交換を行ない熱交換後の外気を室内側に流出させるとともに熱交換後の内気を建物外部に排出する素子型熱交換器とを備え、上記内気導入管路とは別の第2内気導入管路を設け、該第2内気導入管路を上記外気導入管路に接続して外気に内気を混合可能にした建物用空調システムにおいて、
    上記請求項1乃至4何れかに記載の流体混合接手を用い、上記第2内気導入管路と上記外気導入管路の接続部に上記流体混合接手を介装し、該流体混合接手の第1入口に上記外気導入管路の外気側管路を接続し、上記流体混合接手の第2入口に上記第2内気導入管路を接続し、上記流体混合接手の出口に上記外気導入管路の熱交換器側管路を接続したことを特徴とする建物の空調システム。
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