JP2006029639A - 冷暖房システム - Google Patents

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浩一 上野
Masaaki Kawasaki
正秋 川崎
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潤一 生駒
Mikiya Asai
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Abstract

【課題】 熱源装置から床暖房パネルや空調機などの熱利用機器へ温水や冷水などの液状の熱媒体を供給して居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムであって、熱源装置に接続される熱媒体の複数の配管を熱利用機器の数に応じて簡単に且つ低コストで変更することが出来る冷暖房システムを提供する。
【解決手段】 冷暖房システムは、熱源装置から複数の熱利用機器へ配管(3)によって液状の熱媒体を供給する。熱源装置(1)には、熱媒体の複数の配管(3)がヘッダー装置(5)を介して接続される。ヘッダー装置(5)は、合成樹脂にて構成され、且つ、熱源装置(1)の接続口(10)に接続される主管(6)と、配管接続用ポート(71)が複数設けられた分岐管(7)とを備え、分岐管(7)の先端は、配管接続用ポート(81)が設けられた延長管(8)を連結可能に構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷暖房システムに関するものであり、詳しくは、熱源装置から複数の熱利用機器、例えば床暖房パネルや空調機へ温水や冷水などの液状の熱媒体を供給することにより、居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムであって、熱源装置に接続される熱媒体の複数の配管を熱利用機器の数に応じて簡単に変更することが出来る冷暖房システムに関するものである。
昨今、浴室や台所への給湯と共に、居室へ温水を供給して床暖房を行う暖房システムが多く普及している。斯かる暖房システムにおいては、シート状の基材内に通水管が一定間隔で挿通され且つ表面に放熱板が貼着されたいわゆる床暖房パネル(温水パネル)が幾つかの居室の床に敷設され、熱源装置において例えばガスを燃焼させて温水を製造すると共に、熱源装置から各居室の床暖房パネルへ引き回された配管を通じて温水を循環させることにより、居室の暖房を行う。
上記の様な暖房システムにおいては、熱源装置から各居室の床暖房パネルへ温水を供給する配管、および、各床暖房パネルから熱源装置へ使用済の温水を戻す配管が熱源装置に複数接続されるが、これらの配管は、熱源装置における温水の供給口または温水の戻り口に対し、配管集約用のいわゆるヘッダー装置(往きヘッダー又は戻りヘッダー)を介して接続される。上記のヘッダー装置は、熱源装置の接続口に接続される主管部に複数の配管接続用ポートが設けられたものである。
特開平10−2567号公報
ところで、上記の様な暖房システムは、床暖房パネルを居室の床に敷き込み、可撓性の配管を引き回すだけで既設の建屋においても比較的簡単に施工できる。しかしながら、床暖房パネル等を新たに設置し、熱源装置から新設の床暖房パネルへ配管を増設する場合、熱源装置の温水の供給口や戻り口に設置されるヘッダー装置として、通常、設置当初の床暖房パネル等の熱利用機器に応じた数の配管接続用ポートを備えたものが使用されているため、ヘッダー装置自体を交換しなければならず、熱源装置周りの施工に手間を要すると言う問題がある。すなわち、温水の配管を増設するには、既存の配管も一旦取り外した後、ヘッダー装置交換後に再び接続しなければならない。
勿論、上記の様に熱利用機器を増設する場合は、熱利用機器に応じて適切な数の配管接続用ポートを備えたヘッダー装置に交換する必要があり、現状では、配管接続用ポートの数の異なる2〜3種類の規格品として準備されたヘッダー装置を利用するか、または、銅管などで主管部を作製し、これに配管接続用ポートをろう付け等して個別に製作しなければならない。すなわち、従来のヘッダー装置は、耐熱性の観点から、銅合金などの金属で製作されるため、製造コストが高く、しかも、配管接続用ポートの数の異なるものを製品群として多種類準備しなければならないと言う実情がある。
本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであり、その目的は、熱源装置から複数の熱利用機器、例えば床暖房パネルや空調機へ温水や冷水などの液状の熱媒体を供給することにより、居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムであって、熱源装置に接続される熱媒体の配管を熱利用機器の数に応じて簡単に且つ低コストで変更することが出来る冷暖房システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、熱源装置から複数の熱利用機器へ液状の熱媒体を供給することにより、居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムにおいて、熱利用機器へ送り出される熱媒体の複数の配管または熱利用機器から戻される熱媒体の複数の配管を熱源装置に接続するヘッダー装置として、合成樹脂にて構成され、且つ、熱源装置の接続口に接続される主管と、当該主管から分岐され且つ配管接続用ポートが複数設けられた分岐管とを備え、配管接続用ポートが設けられた延長管を分岐管の先端に連結可能に構成された特定のヘッダー装置を採用することにより、熱媒体の配管を増設する際、延長管の継足しだけで配管接続用ポートを増設できる様にした。
本発明の冷暖房システムによれば、熱利用機器を増設する際、ヘッダー装置において現場での延長管の継足しだけで配管接続用ポートを増設できるため、熱利用機器の数に応じて温水用の配管を簡単に且つ低コストで変更することが出来る。また、本発明の冷暖房システムによれば、ヘッダー装置が合成樹脂にて構成され、且つ、規格品として製作した例えば1種類のヘッダー装置に延長管を継足すだけで配管接続用ポートを増設でき、熱利用機器の増設に対応できるため、ヘッダー装置の製造コストを一層低減できる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の冷暖房システムの概要を示す系統図である。図2は、熱媒体の配管を集合するために熱源装置に取り付けられるヘッダー装置の部品構成を示す斜視図である。図3は、ヘッダー装置の構造を一部破断して示す側面図である。また、図4は、ヘッダー装置の分岐管と延長管の連結構造を示す分岐管の正面図および延長管の背面図である。
本発明の冷暖房システムは、熱源装置から複数の熱利用機器へ液状の熱媒体を供給することにより、居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムである。すなわち、冷暖房システムは、ガスの燃焼や電力によって温水を製造する湯沸し装置やボイラー装置、あるいは、ヒートポンプや熱交換器によって冷水や低温冷却液を製造するチラー装置などの熱源装置と、温水によって居室内を暖房する室内空調機、床暖房パネル、ファンコンベクター、パネルラジエーター等、あるいは、冷水や冷却液によって居室内を冷房する室内空調機や冷却用壁パネルなどの熱利用機器と、前記の熱源装置から熱利用機器へ液状の熱媒体、換言すれば、暖房システムの場合は温水、冷房システムの場合は冷水や冷却液を供給する配管系とから主に構成される。
本発明において、冷暖房システムとは、上記の様に、居室に対し、冷房のみを施すシステム、暖房のみを施すシステム、または、冷房と暖房の両方を施すシステムの何れかを意味するが、典型的には、冷暖房システムの一例として、図1に例示する様な暖房システムが挙げられる。斯かる暖房システムは、図1に示す様に、湯沸し装置である熱源装置(1)において例えばガスの燃焼により熱媒体としての温水を製造し、複数の居室に設置された末端の暖房パネル(21)や空調機(22)等の熱利用機器(2)に対し、複数の配管(3)を通じて温水を供給することにより、居室を暖房する様に構成される。以下、図1に示すシステムを例に挙げて説明するが、以下の説明においては、熱媒体に代えて温水と言う。
上記の暖房システムにおいては、図1に示す様に、暖房パネル(21)や空調機(22)等の熱利用機器(2)へ送り出される温水の複数の配管(3)、または、熱利用機器(2)から戻される温水の複数の配管(3)がヘッダー装置(5)(図2参照)を介して熱源装置(1)に接続される。図1に示す配管(3)は、一般的には40〜80℃程度の温水を熱利用機器(2)へ供給する往きの配管と、30〜60℃程度の利用済の温水を熱源装置(1)へ戻す戻りの配管とが1組に纏められた可撓性を有する樹脂製のいわゆるペアチューブであり、図中では1本の実線で示している。なお、図1において、符号(41)は例えば浴室へ温水を供給する給湯用の配管を示し、符号(42)は浴室および熱源装置(1)へ水を供給する給水用の配管(42)を示す。
熱源装置(湯沸し装置)(1)においては、一般的に、本体底部または外置きボックスと称する別置きのケーシング部材(図示省略)に温水供給用および温水戻り用の接続口(10)(図2参照)が設けられる。従って、ヘッダー装置(5)は、熱源装置(1)の底部または外置きボックスに取り付けられ、そして、熱利用機器(2)への複数の往きの配管(3)(ペアチューブの一方)の上流部、または、熱利用機器(2)からの複数の戻りの配管(3)(ペアチューブの他方)の下流部の何れかに配置される。すなわち、熱源装置(1)においては、ヘッダー装置(5)により、上記の複数の往きの配管(3)へ温水を分配するか、または、上記の複数の戻りの配管(3)から戻された温水を集約する様になされている。図1の例は、熱源装置(1)の底部の温水供給用の接続口(10)にヘッダー装置(5)が取り付けられ、往きの配管(3)へ温水を分配する様になされている。
本発明においては、ヘッダー装置(5)の製造コストを低くするため、ヘッダー装置(5)は、耐熱性および耐久性を有する合成樹脂にて構成される。ヘッダー装置(5)の耐熱温度(熱変形を生じない最高温度)は、通常95℃以上、好ましくは120℃以上に設計される。ヘッダー装置(5)を構成する樹脂としては、熱可塑性または熱硬化性の汎用樹脂、あるいは、エンジニアリング・プラスチックが挙げられる。
上記の汎用樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニール(PVC)、メタクリル樹脂(PMMA)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS、SAN)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)等が挙げられる。
また、エンジニアリング・プラスチックとしては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK) 、ポリサルホン(PSU,PSF)、ポリフェニルサルホン(PPSU)、ポリエーテルサルホン(PES) 、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミド系樹脂、ナイロン6,66,610,11,12(PA)、ポリカーボネート(PC)、フッ素系樹脂(PTFE,FEP,PFA,ETFE,CTFE,PVDF)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド(PPE/PPO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアセタール(POM)、ポリメチルペンテン(TPX)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリアミノビスマレイミド(PABI,PABM)、ポリビスマレイミドトリアジン(BT樹脂)、オレフィン・ビニルアルコール共重合体(GL樹脂)、フェノール樹脂(ノボラック系)、エポキシ樹脂(ビスフェノール系)、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂(PI)、メラミン樹脂などが挙げられる
エンジニアリング・プラスチックは、工業部品やハウジングなどいわゆる工業用材料として用いられるプラスチックであり、強度、耐衝撃性、耐熱性、硬度劣化性などに優れている。強度、耐熱性の面からは、上記の様なエンジニアリング・プラスチックが好ましく、特に、耐水性、コスト等を考慮すると、PPS,PSU,PPSU等が好ましい。上記のヘッダー装置(5)は、上記の様な樹脂を射出成形して製作され、例えば、後述の主管(6)及び分岐管(7)を一体に形成される。
上記のヘッダー装置(5)は、図2及び図3に示す様に、熱源装置(1)の底部の接続口(10)に垂直に接続される主管(6)と、当該主管から水平方向に分岐され且つ配管接続用ポート(71)が複数設けられた分岐管(7)とを備えている。なお、図2及び図3は、主管(6)及び分岐管(7)を一体に形成したヘッダー装置(5)を例示している。
主管(6)は、熱源装置(1)の雌の接続口(12)に取り付け得る様に、雄の接続口(62)を上端に備えている。熱源装置(1)の接続口(12)は、先端周縁に鍔(13)が張出されており、他方、主管(6)の接続口(62)は、その周囲に止水用のシール材としてのOリング(62s)が付設され且つ基部に挿入長さ規定用の鍔(63)が張出されいる。すなわち、ヘッダー装置(5)は、熱源装置(1)の接続口(10)に主管(6)の接続口(62)を挿入し、突き合わせた双方の鍔(13)と鍔(63)をクリップ状の結束金具(C1)で挟持することにより、熱源装置(1)に取り付ける様になされている。
結束金具(C1)は、図3に示す様に、細長の平板部材をΩ状に屈曲させ且つ相対向する湾曲辺部分にスリットを設けた形状、換言すれば、略半円弧状に湾曲させた2つの細長の平板を長手方向の一端で連結し且つ各平板の中央に長手方向に沿ってスリットを設けた形状を備えている。そして、熱源装置(1)の接続口(10)に主管(6)の接続口(62)を接続する場合は、結束金具(C1)の湾曲辺部分を互いに離間させる方向に押し拡げて上記の突き合わせた2つの鍔(13),(63)の外周側から被せ、これら鍔(13),(63)を湾曲辺部分のスリットで挟むと共に、湾曲辺部分の互いに接近する方向への弾性力を利用して鍔(13),(63)の周囲に装着することにより、鍔(13)と鍔(63)を突き合わせた状態で固定できる。
主管(6)の下端は開放されており、斯かる主管(6)の下端部にはピストン状の弁部材(64)が挿入される。弁部材(64)は、保守管理作業などの際に主管(6)と分岐管(7)を切分けるために設けられる。弁部材(64)は、図3に示す様に、主管(6)に嵌合する略円柱状の部材の中間部および先端部にそれぞれシール材としてのOリング(64s)、Oリング(64r)を装着して構成される。主管(6)の内部は、分岐管(7)の分岐部を基準としてその上方部分が下方部分よりも小径に形成されるのに対し、弁部材(64)は、その先端部が主管(6)の前記の上方部分に嵌合する大きさの直径に形成され且つ先端部を除く胴部が主管(6)の前記の下方部分に嵌合する大きさの直径に形成される。
すなわち、通常に使用する場合には、弁部材(64)を下方へ引き下げた状態にすることにより、弁部材(64)の胴部のOリング(64s)で主管(6)の下方部分をシールして主管(6)の下端側を閉止し且つ主管(6)の上方部分と分岐管(7)とを連通させ、また、主管(6)と分岐管(7)を分離して分岐管(7)への温水の流れを停止する場合には、弁部材(64)を上方へ押し込むことにより、弁部材(64)の先端部を分岐管(7)の上方部分まで挿入してOリング(64r)で主管(6)の上方部分をシールし、当該上方部分を閉止する様に構成されている。なお、弁部材(64)の下端には当該弁部材を操作するための円盤状の摘みが設けられる。
分岐管(7)は、図2及び図3に示す様に、主管(6)の長さの略中央部から当該主管に直交する方向、すなわち、略水平方向に伸長される。分岐管(7)は、図示する様に、主管(6)と一体的に形成されてもよいが、例えば後述する様な雄雌嵌合の連結構造によって主管(6)に接続されていてもよい。分岐管(7)の下側には、当該分岐管の長さ方向に沿って1〜6個、例えば4個の配管接続用ポート(71)が設けられる。配管接続用ポート(71)は、配管(3)(例えば往きの配管)の先端の継手(31)を接続するための雌の接続口であり、配管接続用ポート(71)の先端(下端)には鍔(71f)が張出される。
一方、図3に示す様に、配管接続用ポート(71)へ接続される温水供給用の配管(3)の先端にはタケノコ継手などの継手(31)が取り付けられる。継手(31)は、配管(3)に圧入されるタケノコ状の圧着部と、外周にシール材としてのOリング(31s)が装着され且つ配管接続用ポート(71)へ挿入される雄の接続口と、当該接続口の基部に張出された挿入長さ規定用の鍔(31f)とから構成される。
すなわち、ヘッダー装置(5)は、これに配管(3)を接続する場合、配管(3)先端の継手(31)の接続口を配管接続用ポート(71)に挿入し、突き合わせた鍔(71f)、鍔(31f)同士をクリップ状の結束金具(C2)で挟持することにより、配管接続用ポート(71)に配管(3)を固定する様になされている。結束金具(C2)は前述の結束金具(C1)と同様の構造のものである。なお、図示を省略するが、通常、配管接続用ポート(71)の1個は、設置や保守点検における試験用のポートとして、配管(3)を接続せずに盲栓が取り付けられる。
本発明においては、熱利用機器(2)の増設に簡単に対応するため、図2及び図3に示す様に、上記の配管接続用ポート(71)の先端(主管(6)と反対側の端部)は、開放されており、配管接続用ポート(81)が設けられた延長管(8)を連結可能に構成される。延長管(8)は、上記の配管接続用ポート(71)と同様の構造の配管接続用ポート(81)が1〜4個、例えば2個設けられた温水分配用の管であり、分岐管(7)は、必要に応じて延長管(8)を連結する様になされている。
具体的には、分岐管(7)の先端および延長管(8)の基端(分岐管(7)側の端部)は、雌の接続口に対し、これよりも小径で且つ挿入長さ規定用の鍔が付設された雄の接続口を挿入する雄雌嵌合の連結構造を備えている。分岐管(7)の先端および延長管(8)の基端の各接続口の形状は何れが雌、雄でもよいが、例えば、図2及び図3に示す様に、分岐管(7)の先端が雌の接続口(72)とされ、延長管(8)の基端が雄の接続口(82)とされる。
上記の連結構造は、連結金物などを使用せずに連結できる構造であり、図3及び図4に示す様に構成される。すなわち、分岐管(7)の先端には雌の接続口(72)が形成され、その先端周縁には複数、例えば2つのフック(74)が当該分岐管の中心線に対して対称位置に突設される。一方、延長管(8)の基端部には円筒状の雄の接続口(82)が形成され、その基部には鍔(83)が張出され且つ鍔(83)の上記のフック(74)に対応する位置には切欠き(84)が設けられる。
従って、上記の連結構造においては、フック(74)に切欠き(84)を一致させた状態において分岐管(7)の雌の接続口(72)に延長管(8)の雄の接続口(82)を挿入嵌合させ、延長管(8)を一定角度旋回させることにより、分岐管(7)のフック(74)に延長管(8)の鍔(83)が係合して外れ止め機能を発揮し、そして、分岐管(7)と延長管(8)の流路が連通する様になされている。なお、雄の接続口(82)の外周にはシール材としてのOリング(82s)が装着されている。
更に、延長管(8)を連結した際、所定位置、例えば延長管(8)の配管接続用ポート(81)が下方に向けられた位置において延長管(8)に周り止めを施すため、上記の連結構造にはロック機構が設けられる。斯かるロック機構は、例えば、図3及び図4に示す様に、分岐管(7)のフック(74)の先端縁に設けられた切込(78)と、延長管(8)の外周に長さ方向に沿って設けられた突条としての補強用のリブ(88)とから構成される。すなわち、分岐管(7)のフック(74)に延長管(8)の鍔(83)を係合させた際、フック(74)の切込(78)にリブ(88)が引っ掛かる様に構成される。延長管(8)において、上記の切欠き(84)とリブ(88)の位置は、分岐管(7)に延長管(8)を連結するために旋回させた際、配管接続用ポート(81)が例えば下方に向く様に設計される。
また、図示しないが、ヘッダー装置(5)においては、例えば、上記のロック機構におけるリブ(突条)(88)の配置や数を変更することにより、延長管(8)を連結した場合に配管接続用ポート(81)を種々の方向に向けることが出来る。例えば、リブ(88)は、6,8個…と多数設けられてもよい。リブ(突条)(88)を増設した場合は、配管接続用ポート(81)の向きを上方や斜め下の方向、あるいは、水平方向に向けることが出来、配管(3)の配置状況によっては施工性を一層向上させることが出来る。なお、延長管(8)は、その両端において上記の連結構造を雄雌対称に配置することにより、複数本継足すことが出来る。
また、図2及び図3に示す様に、延長管(8)の先端(分岐管(7)と反対側の端部)には、当該先端を封止するための盲栓(9)が取り付けられる。盲栓(9)は、内部が閉塞した構造を備えている。延長管(8)の先端および盲栓(9)の一端(延長管(8)側の端部)は、雌の接続口に対し、これよりも小径で且つ挿入長さ規定用の鍔が付設された雄の接続口を挿入する上記と同様の雄雌嵌合の連結構造を備えている。例えば、図示する様に、延長管(8)の先端が雌の接続口(85)とされ、盲栓(9)の一端が雄の接続口(95)とされる。
すなわち、延長管(8)の先端には雌の接続口(85)が形成され、その先端周縁には例えば2つのフック(87)が当該延長管の中心線に対して対称位置に突設され、一方、盲栓(9)の一端には円柱状の雄の接続口(95)が形成され、その基部には鍔(96)が張出され且つ鍔(96)の上記のフック(87)に対応する位置には切欠き(97)(図2参照)が設けられる。従って、上記の連結構造においては、フック(87)に切欠き(97)を一致させた状態において延長管(8)の雌の接続口(85)に盲栓(9)の雄の接続口(95)を挿入嵌合させ、盲栓(9)を一定角度旋回させることにより、延長管(8)のフックフック(87)に盲栓(9)の鍔(96)が係合して外れ止め機能を発揮し、そして、延長管(8)の先端を盲栓(9)によって封止する様になされている。なお、盲栓(9)の雄の接続口(95)の外周にはシール材としてのOリング(95s)が装着されている。
更に、盲栓(9)を取り付けた際に盲栓(9)に周り止めを施すため、延長管(8)と盲栓(9)の連結構造にも上記と同様のロック機構が設けられる。図示を省略するが、斯かるロック機構は、延長管(8)のフック(87)の先端縁に設けられた切込と、盲栓(9)の外周に長さ方向に沿って設けられた突条である補強用のリブとから構成され、延長管(8)のフック(87)に盲栓(9)の鍔(96)を係合させた際、フック(87)の切込に盲栓(9)のリブが引っ掛かる様に構成されている。図示しないが、上記の盲栓(9)は、延長管(8)を使用しない場合は分岐管(7)の先端に直接取り付けられる。
また、熱源装置(1)に取り付けられたヘッダー装置(5)を補強するため、図3に示す様に、盲栓(9)にはブラケット(9L)が設けられてもよい。ブラケット(9L)は、ヘッダー装置(5)と同様の合成樹脂または金属で逆L字状に形成され、盲栓(9)の他端に取り付けられる。ブラケット(9L)は、盲栓(9)への取付部分と反対側の上端の張出部分がタッピング螺子などで熱源装置(1)の底部に固定される様になされている。
すなわち、ヘッダー装置(5)において、分岐管(7)及び延長管(8)の各先端は、熱源装置(1)側に支持させるためのブラケット(9L)が設けられた盲栓(9)を取付け可能に構成されている。斯かる構成により、熱源装置(1)の接続口(10)にヘッダー装置(5)を取り付け且つ温水用の配管(3)を接続した場合、ヘッダー装置(5)の接続口(62)、および、主管(6)と分岐管(7)の分岐部分への応力集中を回避でき、ヘッダー装置(5)の損傷を防止できる。なお、ブラケット(9L)は、逆L字状の他、熱源装置(1)や外置きボックスの構造に応じて各種の形状に設計でき、また、分岐管(7)及び延長管(8)の各先端には、弁機能や流路を分岐する機能が備えられた各種部材を取り付けることも出来る。
なお、ヘッダー装置(5)は、家庭用のシステムの場合、例えば、主管(6)の長さを60〜120mm程度、分岐管(7)の長さを30〜180mm程度、主管(6)及び分岐管(7)の内径を8〜20mm程度、接続口(62)の有効外径は熱源装置(1)の接続口(12)の内径に応じて20mmm程度、配管接続用ポート(71)及び配管接続用ポート(81)の内径を9〜12mm程度に設計される。
図1に示す暖房システムにおいては、前述の通り、熱源装置(1)で製造した温水を各居室の暖房パネル(21)や空調機(22)に供給して各居室を暖房するにあたり、これら熱利用機器(2)に通じる各配管(3)へ温水をヘッダー装置(5)によって分配する。そして、熱利用機器(2)、例えば暖房パネル(21)を増設する場合は、ヘッダー装置(5)から増設した熱利用機器(2)に至る配管(3)も増設しなければならないが、本発明においては、先に取り付けられたヘッダー装置(5)の分岐管(7)に延長管(8)を連結することにより、増設分の配管(3)をヘッダー装置(5)に接続することが出来る。すなわち、ヘッダー装置(5)は、配管接続用ポート(81)が設けられた延長管(8)を分岐管(7)の先端に連結可能に構成されているため、施工現場に延長管(8)を持ち込み、これを分岐管(7)の先端に連結するだけで増設分の配管(3)をヘッダー装置(5)に繋ぎ込むことが出来る。
また、上記のヘッダー装置(5)においては、分岐管(7)の先端および延長管(8)の基端が前述の様な特定の連結構造を備えており、分岐管(7)のフック(74)に延長管(8)の鍔(83)の切欠き(84)を一致させた状態において分岐管(7)の雌の接続口(72)に延長管(8)の雄の接続口(82)を嵌合させて一定角度旋回させることにより、工具や他の部品を使用することなく、簡単に延長管(8)を増設することが出来る。なお、延長管(8)の先端には、上記と同様の連結構造を利用して盲栓(9)を取り付ける。
上記の様に、本発明によれば、熱利用機器(2)を増設する際、ヘッダー装置(5)において現場での延長管(8)の継足しだけで配管接続用ポート(81)を増設できるため、熱利用機器(2)の数に応じ温水用の配管(3)を簡単に且つ低コストで変更することが出来る。また、本発明によれば、ヘッダー装置(5)が合成樹脂にて構成され、且つ、規格品として製作した例えば1種類のヘッダー装置(5)に延長管(8)を継足すだけで配管接続用ポート(81)を増設でき、熱利用機器(2)の増設に対応できるため、ヘッダー装置(5)の製造コストを一層低減できる。例えば、配管接続用ポート(81)が2個の延長管(8)と、配管接続用ポート(81)が3個の延長管(8)を準備するだけで、これらを適宜組み合わせることにより、熱利用機器(2)の数に応じて配管接続用ポート(81)を2,3,4,5,6…個と増設できる。
また、本発明によれば、延長管(8)を連結する際、上記のロック機構の設計により、延長管(8)の配管接続用ポート(81)を各種の方向に設定可能に構成されている場合、配管(3)の配置状況に応じて配管接続用ポート(81)の突出方向を変更できるため、施工性を一層向上させることが出来る。
本発明の冷暖房システムの概要を示す系統図である。 熱媒体の配管を集合するために熱源装置に取り付けられるヘッダー装置の部品構成を示す斜視図である。 ヘッダー装置の構造を一部破断して示す側面図である。 ヘッダー装置の分岐管と延長管の連結構造を示す分岐管の正面図および延長管の背面図である。
符号の説明
1 :熱源装置
10:熱源装置の接続口
2 :熱利用機器
21:暖房パネル
22:空調機
3 :配管
31:継手
5 :ヘッダー装置
6 :主管
62:雄の接続口
63:鍔
64:弁部材
7 :分岐管
71:配管接続用ポート
71f:鍔
72:雌の接続口
73:鍔
74:フック
8 :延長管
81:配管接続用ポート
81f:鍔
82:雄の接続口
83:鍔
84:切欠き
85:雌の接続口
86:鍔
87:フック
9 :盲栓
95:雄の接続口
96:鍔
97:切欠き
9L:ブラケット

Claims (3)

  1. 熱源装置から複数の熱利用機器へ液状の熱媒体を供給することにより、居室の暖房または冷房を行う冷暖房システムであって、熱源装置には、熱利用機器へ送り出される熱媒体の複数の配管または熱利用機器から戻される熱媒体の複数の配管がヘッダー装置を介して接続され、前記ヘッダー装置は、合成樹脂にて構成され、且つ、前記熱源装置の接続口に接続される主管と、当該主管から分岐され且つ配管接続用ポートが複数設けられた分岐管とを備え、前記分岐管の先端は、配管接続用ポートが設けられた延長管を連結可能に構成されていることを特徴とする冷暖房システム。
  2. 分岐管の先端および延長管の基端は、雌の接続口に対し、これよりも小径で且つ挿入長さ規定用の鍔が付設された雄の接続口を挿入する雄雌嵌合の連結構造を備え、且つ、当該連結構造は、前記雌の接続口の先端周縁に複数のフックが突設され、前記雄の接続口の鍔の前記フックに対応する位置に切欠きが設けられ、前記フックに前記切欠きを一致させた状態において前記雌の接続口に前記雄の接続口を嵌合させて一定角度旋回させることにより、前記フックに前記鍔が係合して外れ止め機能を発揮する様に構成されている請求項1に記載の冷暖房システム。
  3. 分岐管および延長管の各先端は、熱源装置側に支持させるためのブラケットが設けられた盲栓を取付け可能に構成されている請求項1又は2に記載の冷暖房システム。
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