JP7411959B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年、Si貫通電極(TSV(Through Silicon Via))を用いて、積層された半導体チップ同士を接続した半導体装置が注目されている。このような半導体装置としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)チップを複数個積層したHBM(High Bandwidth Memory)などがある。
また、半導体装置として、フリップチップ方式の高密度型半導体装置をインターポーザに実装したものがある(例えば、特許文献1参照)。
引用文献2には、破損や反りの発生を抑制又は防止して、半導体ウェハーの薄型加工処理を施す方法が記載されている。
特許文献3には、半導体基板を保護する樹脂保護膜の形成に際し、各半導体基板を含む全体が反りにくい半導体装置の製造方法が記載されている。
特開2001-308140号公報 特開2005-116610号公報 特開2010-140948号公報
半導体装置の製造方法として、ウェハーオンウェハー(WOW)プロセスを用いる方法がある。ウェハーオンウェハープロセスそ用いる場合、複数の半導体チップを備える半導体ウェハーを、厚み方向に複数枚積層して積層体とする積層工程と、積層体をチップ形状に切断(ダイシング)するダイシング工程とを行う。ウェハーオンウェハープロセスを用いることにより、半導体ウェハーをチップ形状に切断してから積層する場合と比較して、効率よく半導体装置を製造できる。
ウェハーオンウェハープロセスでは、積層される上下の半導体ウェハーに設けられている半導体チップの位置を合わせて、半導体ウェハーを積層する必要がある。
しかしながら、上下の半導体ウェハーに設けられている全ての半導体チップの位置を、完全に一致させて積層することは困難である。このため、積層体を切断して得られる複数の半導体装置の中には、積層された半導体チップ同士の電気的接続が不十分であるものが形成されやすい。このことから、ウェハーオンウェハープロセスを用いる半導体装置の製造方法では、十分な歩留まりが得られにくかった。特に、近年の半導体装置のさらなる小型化および高集積化に対応すべく、厚みの薄い半導体ウェハーを用いたり、さらなる生産性の向上のために大口径の半導体ウェハーを用いたりすると、半導体チップ同士の電気的接続が不十分であるものが形成されやすく、問題となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、積層された複数の半導体チップを有し、歩留まりよく製造できる半導体装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、複数の半導体チップが積層された半導体装置を、歩留まりよく製造できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は以下の手段を採用している。
(1) 第1半導体チップと第2半導体チップとが積層され、
前記第1半導体チップの前記第2半導体チップとの対向面側の表面に、所定のピッチで複数の第1電極が配置された第1電極群が設けられ、
前記第2半導体チップの前記第1半導体チップとの対向面側の表面に、所定のピッチで複数の第2電極が配置された第2電極群が設けられ、
前記第1電極の数が、前記第2電極の数よりも多く、
前記第1電極の最大外形寸法が、前記第2電極の最大外形寸法よりも小さく、
隣接する前記第2電極間の最短距離が、前記第1電極の最大外形寸法以上であることを特徴とする半導体装置。
(2) 前記第1半導体チップが、厚み3~725μmのものである(1)に記載の半導体装置。
(3) 前記第1半導体チップが、複数枚の半導体チップが積層された積層チップであり、
前記第1電極が、前記複数枚の半導体チップを厚み方向に貫通し、異なる層の半導体チップと信号伝達可能に接続された貫通電極の端部である(1)または(2)に記載の半導体装置。
(4) 前記第1半導体チップには、複数のメモリセルが備えられ、
前記第2半導体チップには、前記メモリセルから読出したデータおよび前記メモリセルに書込みされるデータを保持し、保持した前記データを出力するバッファ回路が、前記メモリセルのビット線の数に応じて備えられ、
前記貫通電極によって、前記メモリセルのビット線と前記バッファ回路とが電気的に接続されている(3)に記載の半導体装置。
(5) 前記第1半導体チップと、前記第2半導体チップの厚みが異なる(1)~(4)のいずれかに記載の半導体装置。
(6) 前記第2半導体チップが、厚み10~725μmのものである(1)~(5)のいずれかに記載の半導体装置。
(7) 前記第1電極群の周縁部に、前記第2電極と電気的に接続されていない前記第1電極を有する(1)~(6)のいずれかに記載の半導体装置。
(8) 所定のピッチで複数の第1電極が配置された第1電極群を有する第1半導体チップを、第1半導体ウェハー上に複数形成する第1半導体ウェハー形成工程と、
前記第1電極よりも数が少なく、最大外形寸法が前記第1電極の最大外形寸法よりも大きい第2電極が所定のピッチで複数の配置され、隣接する前記第2電極間の最短距離が前記第1電極の最大外形寸法以上である第2電極群を有する第2半導体チップを、第2半導体ウェハー上に複数形成する第2半導体ウェハー形成工程と、
前記第1電極群と前記第2電極群とを対向させて、前記第1半導体ウェハーと前記第2半導体ウェハーとを積層して積層体とする積層工程と、
前記積層体をチップ形状に切断するダイシング工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(9) 前記第1半導体ウェハーおよび前記第2半導体ウェハーの直径が300~450mmである(8)に記載の半導体装置の製造方法。
(10) 第1半導体ウェハー形成工程が、前記第1半導体チップの形成された複数枚の半導体ウェハーを積層する積層ウェハー形成工程と、
積層された前記複数枚の半導体ウェハーを厚み方向に貫通し、異なる層に形成された半導体チップと信号伝達可能に接続する貫通電極を形成する貫通電極形成工程とを有する(8)または(9)に記載の半導体装置の製造方法。
(11) 前記第1半導体ウェハーが、厚み3~725μmのものである(8)~(10)のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(12) 前記第2半導体ウェハーが、厚み10~725μmのものである(8)~(11)のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
本発明の半導体装置は、積層された複数の半導体チップを有し、第1半導体チップに配置された第1電極の数が、第2半導体チップに配置された第2電極の数よりも多く、第1電極の最大外形寸法が第2電極の最大外形寸法よりも小さく、隣接する第2電極間の最短距離が、第1電極の最大外形寸法以上である。このため、本発明の半導体装置は、製造過程での半導体ウェハーの変形によって、第1電極の位置と第2電極の位置とがずれたものであっても、積層された第1半導体チップと第2半導体チップとの電気的接続が確保されやすい。したがって、本発明の半導体装置は、歩留まりよく製造できる。
本発明の半導体装置の製造方法では、第1電極が配置された第1半導体ウェハーを形成し、第1電極よりも数が少なく、最大外形寸法が第1電極の最大外形寸法よりも大きい第2電極が配置され、隣接する第2電極間の最短距離が第1電極の最大外形寸法以上である第2電極群を有する第2半導体ウェハーを形成した後に、第1半導体ウェハーと第2半導体ウェハーとを積層する。
このため、本発明の半導体装置の製造方法では、第1半導体ウェハーに設けられている第1電極の位置と、第2半導体ウェハーに設けられている第2電極の位置とがずれても、第1電極と接続されない第2電極が発生しにくい。したがって、第1半導体ウェハーおよび/または第2半導体ウェハーが変形しても、積層された第1半導体チップと第2半導体チップとの電気的接続が確保されやすい。その結果、本発明の製造方法によれば、複数の半導体チップが積層された半導体装置を、歩留まりよく製造できる。
本発明の半導体装置の一例を説明するための概略斜視図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明するための説明図であり、積層工程で得られた積層体を示した概略平面図である。 図2に示す積層体の中心部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図である。 図2に示す積層体の周縁部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図である。 図2に示す積層体の中心部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図であって、貫通電極の数と第2電極の数とが同じ場合の説明図である。 図2に示す積層体の周縁部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図であって、貫通電極の数と第2電極の数とが同じ場合の説明図である。 図2に示す積層体の中心部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図であって、貫通電極の数と第2電極の数とが異なる場合の他の例を示した説明図である。 図2に示す積層体の中心部に配置された半導体装置となる領域における貫通電極と第2電極の平面視での位置関係を示した説明図であって、貫通電極の数と第2電極の数とが異なる場合の他の例を示した説明図である。 本発明の半導体装置の具体的な一例を説明するための概略斜視図である。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた。その結果、ウェハーオンウェハー(WOW)プロセスを用いて複数の半導体チップを積層した半導体装置を製造する場合、製造過程で半導体ウェハーが伸びたり反ったりすることが分かった。このため、複数の半導体ウェハーを積層して得られた積層体では、半導体チップ同士の電気的接続が不十分な半導体装置が形成されやすいことが分かった。また、積層体における半導体チップ同士の電極の位置ずれは、半導体ウェハーの直径が大きいほど、半導体ウェハーの厚みが薄いほど、顕著になることが分かった。
そこで、本発明者らは、半導体チップ同士の電極の位置がずれても、積層された半導体チップ同士の電気的接続を確保できるようにすべく、検討を重ねた。その結果、第1半導体チップにおける電極数を、第2半導体チップにおける電極数よりも多くすればよいことを見出した。すなわち、第1半導体チップに余分に電極を形成しておくことにより、製造過程で半導体ウェハーが変形して半導体チップ同士の電極の位置がずれても、余分な電極を介して電気的に接続されることにより、積層された半導体チップ同士の電気的接続が確保されやすくなり、歩留まりが向上する。
さらに、本発明者らは、第1半導体チップにおける電極の最大外形寸法を、第2半導体チップにおける電極の最大外形寸法よりも小さくし、かつ第2半導体チップにおける隣接する電極間の最短距離を、第1半導体チップにおける電極の最大外形寸法以上として、第1半導体チップの1つの電極が、第2半導体チップの複数の電極と電気的に接続されないようにすることで、歩留まりよく半導体装置を製造できることを見出し、本発明を想到した。
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合がある。したがって、図面に示された各構成要素の寸法比率などは、実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法などは一例であって、本発明はそれらに限定されるものではない。本発明は、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できる。
[半導体装置]
図1は、本発明の半導体装置の一例を説明するための概略斜視図である。
図1に示す半導体装置100は、第1半導体チップとしての積層チップ12と、第2半導体チップ11とが積層されたものである。
本実施形態の半導体装置100における第1半導体チップは、図1に示すように、複数枚(図1では4枚)の半導体チップ12aが積層された積層チップ12であってもよいし、1枚の半導体チップ12aのみからなるものであってもよい。積層チップ12における半導体チップ12aの積層数(枚数)は、半導体装置100の用途に応じて適宜決定でき、特に限定されない。
図1に示す半導体装置100において、積層チップ12と第2半導体チップ11との間、および積層された半導体チップ12aの間には、所定の厚みで粘着層(図1においては不図示)が設けられている。粘着層の材料としては、従来公知のものを用いることができる。
図1に示すように、積層チップ12の各半導体チップ12aは、シリコンなどで形成された基板上に、素子領域104を有している。素子領域104は、平面視略矩形の半導体チップ12aの第2半導体チップ11と反対側の面における対向する2つの辺に沿って、それぞれ帯状に設けられている。素子領域104には、それぞれトランジスタなどからなる複数の入出力(I/O)素子(不図示)が配置されている。このことにより、各半導体チップ12aは、DRAMなどの所定の機能が得られるようになっている。
図1に示すように、平面視で2つの素子領域104の間には、第1電極群13が設けられている。第1電極群13には、複数枚の半導体チップ12aを厚み方向に貫通し、異なる層の半導体チップ12aと信号伝達可能に接続された貫通電極(TSV)103が配置されている。
貫通電極103に使用する材料としては、例えば、銅(Cu)、タングステン(W)、銅を主成分として約80%以上含む材料などの導電材料が挙げられる。貫通電極103に使用する材料としては、導電性が良好であるとともに、貫通電極103となる貫通孔内に容易に埋め込むことができることから、銅または銅を80%以上含む材料を用いることが好ましい。
図1に示すように、貫通電極103は、所定のピッチで複数設けられている。貫通電極103のピッチは、例えば100~200nmとすることができる。
第1電極群13に設けられている貫通電極103の本数は、例えば、1000~1000000本とすることができ、半導体装置100の機能などに応じて適宜決定でき、特に限定されるものではない。
図1に示す複数の貫通電極103は、全て同じ略円柱状の形状を有している。また、図1に示す例では、複数の貫通電極103は、約60度で交わる二方向に沿って、等間隔に並んで配置された千鳥状のパターン形状を形成している。
貫通電極103のパターン形状は、千鳥状に限定されるものではなく、後述するように略直交する二方向に沿って等間隔で並んで配置された矩形格子状であってもよいし、隙間なく並んだ正六角形の頂点の位置に配置したハニカム状であってもよい。貫通電極103のパターン形状は、第2半導体チップ11の有する後述する第2電極2のパターン形状に応じて適宜決定される。
第2半導体チップ11は、シリコンなどで形成された基板上に設けられた第2電極群23を有する。第2電極群23は、第2半導体チップ11の積層チップ12との対向面側の表面に、所定のピッチで配置された複数の第2電極2を有する。
第2電極2に使用する材料としては、例えば、銅(Cu)、タングステン(W)、銅を主成分として約80%以上含む材料などの導電材料が挙げられる。
図1に示すように、第2半導体チップ11の第2電極2は、所定のピッチで複数設けられている。第2電極2のピッチは、例えば100~200nmとすることができる。
複数の第2電極2は、全て同じ略円形状を有している。図1に示す例では、複数の第2電極2は、貫通電極103のパターン形状と同様に、約60度で交わる二方向に沿って、等間隔に並んで配置された千鳥状のパターン形状を形成している。
第2電極2のパターン形状は、千鳥状に限定されるものではなく、後述するように略直交する二方向に沿って等間隔で並んで配置された矩形格子状であってもよいし、隙間なく並んだ正六角形の頂点の位置に配置したハニカム状であってもよい。第2電極2のパターン形状は、半導体装置100の用途などに応じて適宜決定される。
貫通電極103は、積層チップ12の第2半導体チップ11と反対側の面から第2半導体チップ11側の面まで、連続して形成されている。このことにより、積層チップ12の第2半導体チップ11との対向面側の表面には、第1電極としての貫通電極103の端部が、所定のピッチで複数配置された第1電極群13が設けられている。
本実施形態では、積層チップ12の第2半導体チップ11との対向面側の表面に露出された貫通電極103(第1電極)のうち一部が、図1に示すように、第2半導体チップ11の有する第2電極2と電気的に接続される。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置100における貫通電極103の数は、第2電極2の数よりも多い。このため、第1電極群13の周縁部に、第2電極2と電気的に接続されていない貫通電極103を有する。本実施形態では、図1に示すように、複数の貫通電極103のうち、図1において最も右側の列に配置された貫通電極103aが、第2電極2と電気的に接続されていない。
貫通電極103の数は、第2電極2の数の1.01~1.1倍であることが好ましい。貫通電極103の数が第2電極2の数の1.01~1.1倍であると、貫通電極103の数が多いことよる歩留まり向上効果が顕著となる。したがって、貫通電極103の数が第2電極2の数の1.01~1.1倍である半導体装置100は、大口径の半導体ウェハーを用いて製造する場合に好適である。また、貫通電極103の数が第2電極2の数の1.01~1.1倍である半導体装置100は、積層チップ12および/または第2半導体チップ11の厚みが薄い場合、および積層チップ12の厚みと第2半導体チップ11の厚みとが異なる場合にも、高い歩留まりが得られやすく、好ましい。
貫通電極103の平面視での最大外形寸法(貫通電極103の直径)は、第2電極2の最大外形寸法(第2電極2の直径)よりも小さい。このため、隣接する貫通電極103間での短絡を防止することができ、歩留まりよく半導体装置100を製造できる。
隣接する第2電極2間の最短距離は、貫通電極103の直径(第1電極の最大外形寸法)以上とされている。このことにより、1つの貫通電極103が複数の第2電極2と電気的に接続されることによる不具合が生じることがなく、歩留まりよく製造できる。
積層チップ(第1半導体チップ)12の厚みと、第2半導体チップ11の厚みとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、積層チップ12の厚みは、第2半導体チップ11よりも薄いものとされていてもよい。積層チップ12の厚みと第2半導体チップ11の厚みとが異なる場合、製造過程での変形しやすさがそれぞれ異なるため、積層チップ12の貫通電極103(第1電極)の位置と第2半導体チップ11の第2電極2の位置との位置ずれが大きくなりやすい。本実施形態の半導体装置100では、貫通電極103の位置と第2電極の位置とがずれたものであっても、積層された積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。したがって、本実施形態の半導体装置100は、積層チップ12の厚みと第2半導体チップ11の厚みが異なる場合に好適である。
第2半導体チップ11および積層チップ12の厚みは、半導体装置100の用途に応じて、それぞれ適宜決定できる。
積層チップ12の厚みは、3~725μmであることが好ましく、3~100μmであることがより好ましい。積層チップ12の厚みが3μm以上であると、積層チップ12となる第1半導体ウェハーが、製造過程で変形して伸びたり反ったりすることが抑制される。このことにより、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすくなり、より一層歩留まりよく製造できる。また、積層チップ12の厚みが725μm以下であると、半導体装置のさらなる小型化および高集積化に対応できる。
第2半導体チップ11の厚みは、10~725μmであることが好ましく、100~500μmであることがより好ましい。第2半導体チップ11の厚みが10μm以上であると、第2半導体チップ11となる第2半導体ウェハーが、製造過程で変形して伸びたり反ったりすることが抑制される。このことにより、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすくなり、より一層歩留まりよく製造できる。また、第2半導体チップ11の厚みが725μm以下であると、半導体装置のさらなる小型化および高集積化に対応できる。
[半導体装置の製造方法]
次に、本発明の半導体装置の製造方法の一例として、図1に示す半導体装置100を製造する方法を例に挙げて説明する。
本実施形態の半導体装置の製造方法は、第1半導体ウェハー形成工程と、第2半導体ウェハー形成工程と、積層工程と、ダイシング工程とを備える。
(第1半導体ウェハー形成工程)
本実施形態では、第1半導体ウェハー形成工程において、複数枚(図1では4枚)の半導体ウェハー102aが積層された第1半導体ウェハーとして、積層ウェハー102を製造する。
まず、平面視円形の各半導体ウェハー102a上に、半導体チップ12aを複数形成する。具体的には、各半導体ウェハー102a上における半導体チップ12aの素子領域104に、公知の方法により、それぞれトランジスタなどからなる複数の入出力(I/O)素子を形成する。
また、各半導体ウェハー102a上における半導体チップ12aの第1電極群13となる領域に、公知の方法により、所定のピッチで複数の第1電極を配置する。このことにより、複数の第1電極が配置された第1電極群13を有する半導体チップ12aが、各半導体ウェハー102a上に複数形成される。第1電極は、半導体ウェハー102aが積層されることによって、異なる半導体ウェハー102aの半導体チップ12aと信号伝達可能に接続する貫通電極103とされるものである。
次に、本実施形態では、第1電極を有する第1半導体チップ12aの形成された第1半導体ウェハー102aを、必要に応じて薄膜化する薄膜工程を行ってもよい。
第1半導体ウェハー102aを薄膜化することにより、厚みの薄い半導体チップ12aを備える半導体装置100が得られるため、半導体装置100のさらなる小型化および高集積化に対応できる。
積層ウェハー10とされる第1半導体チップ12aの形成された第1半導体ウェハー102aは、厚みが3~10μmであることが好ましく、3~5μmであることがより好ましい。第1半導体ウェハー102aの厚みが10μm以下であると、厚みの薄い半導体チップ12aを備える半導体装置100が得られるため、半導体装置100のさらなる小型化および高集積化に対応できる。
次いで、第1電極を有する半導体チップ12aの形成された複数枚(図1では4枚)の半導体ウェハー102aを、公知の方法により、積層して積層ウェハー102とする(積層ウェハー形成工程)。
このことにより、半導体ウェハー102aの半導体チップ12aに配置された第1電極が、異なる半導体ウェハー102aの半導体チップ12aに配置された第1電極と電気的に接続される。すなわち、各半導体ウェハー102aにそれぞれ設けられた第1電極が、積層ウェハー102の厚み方向に接続されることにより、積層された複数枚の半導体ウェハー102a(言い換えると積層ウェハー102)を厚み方向に貫通し、異なる層に形成された半導体チップ12aと信号伝達可能に接続する貫通電極103(第1電極)が形成される(貫通電極形成工程)。
積層ウェハー(第1半導体ウェハー)102は、ダイシング工程を行うことにより、積層チップ12とされるものである。したがって、積層ウェハー102の厚みは、積層チップ12と同様に3~725μmであることが好ましい。積層ウェハー102の厚みは、積層チップ12に要求される性能などに応じて適宜決定される。
(第2半導体ウェハー形成工程)
第2半導体ウェハー形成工程においては、複数の第2電極2が所定のピッチで配置された第2電極群23を有する第2半導体チップ11を、公知の方法により、平面視円形の第2半導体ウェハー101上に複数形成する。
このとき、第2電極2の数を、貫通電極103よりも少ない数とする。また、第2電極2の直径(最大外形寸法)を、貫通電極103の直径(第1電極の最大外形寸法)よりも大きくし、かつ隣接する第2電極2間の最短距離を、貫通電極103の直径(第1電極の最大外形寸法)以上とする。
第2半導体ウェハー101は、ダイシング工程を行うことにより、第2半導体チップ11とされるものである。したがって、第2半導体ウェハー101の厚みは、第2半導体チップ11と同様に10~725μmであることが好ましい。第2半導体ウェハー101の厚みは、第2半導体チップ11に要求される性能などに応じて適宜決定される。
本実施形態においては、積層ウェハー(第1半導体ウェハー)102の直径と第2半導体ウェハー101の直径とは同じであることが好ましい。また、積層ウェハー102および第2半導体ウェハー101は、直径が300~450mmであることが好ましい。積層ウェハー102および第2半導体ウェハー101の直径が300mm以上であると、一回の製造工程で、より多くの半導体装置100を効率よく製造できる。
(積層工程)
積層工程においては、積層ウェハー102の第1電極群13の露出面と、第2半導体ウェハー101の第2電極群23の露出面とを対向させて、積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101とを積層して、図2に示す積層体3とする。このことにより、積層ウェハー102と、第2半導体ウェハー101とを電気的に接続する。
本実施形態では、積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101との位置合わせを、積層体3の中心部aで行う。
図2は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明するための説明図であり、積層工程で得られた積層体を示した概略平面図である。図2において、符号10は、後述するダイシング工程において切断されることにより、半導体装置100となる各領域を示している。図2に示す各領域10は、図1に示す半導体装置100に対応する平面視略矩形の形状を有している。
(ダイシング工程)
次に、図2に示す積層体3をチップ形状(図2における半導体装置100となる各領域10)に切断するダイシング工程を行う。
以上の工程により、図1に示す半導体装置100が得られる。
本実施形態の半導体装置100は、積層チップ12と第2半導体チップ11とが積層されたものであり、積層チップ12に配置された貫通電極103の数が、第2半導体チップ11に配置された第2電極2の数よりも多く、貫通電極103の直径が第2電極2の直径よりも小さく、隣接する第2電極2間の最短距離が、貫通電極103の直径以上である。このため、本実施形態の半導体装置100は、製造過程での積層ウェハー102および/または第2半導体ウェハー101の変形によって、貫通電極103の位置と第2電極2の位置とがすれたものであっても、積層された積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。したがって、本実施形態の半導体装置100は、歩留まりよく製造できる。
このように本実施形態の半導体装置100は、歩留まりよく製造できるため、高い歩留まりが得られにくい大口径の半導体ウェハーを用いて効率よく製造できる。また、本実施形態の半導体装置100が、高い歩留まりが得られにくい積層チップ12および/または第2半導体チップ11の厚みが薄いもの、または積層チップ12の厚みと第2半導体チップ11の厚みが異なるものであっても、歩留まりよく製造できる。
次に、本実施形態の半導体装置100を製造する際に、積層チップ12の有する貫通電極103と、第2半導体チップ11の有する第2電極2との位置がずれても、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しにくく、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすいことを、図面を用いて詳細に説明する。
図3および図4は、図2に示す積層体3を形成している積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101との対向面における、貫通電極103と第2電極2との平面視での位置関係を示した説明図である。ここでは、図3および図4に示すように、貫通電極103および第2電極2のパターン形状が、略直交する二方向に沿って等間隔で並んで配置された矩形格子状である場合を例に挙げて説明する。なお、貫通電極103および第2電極2のパターン形状は、格子状に限定されない。
図3は、図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10における第1電極群13に配置された貫通電極103と、第2電極群23に配置された第2電極2との平面視での位置関係を示した説明図である。図4は、図2に示す積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10における第1電極群13に配置された貫通電極103と、第2電極群23に配置された第2電極2との平面視での位置関係を示した説明図である。
本実施形態の半導体装置100では、第2電極群23に配置された第2電極2の数が、第1電極群13に配置された貫通電極103よりも少ない。具体的には、図3および図4に示すように、第2電極2の数が4行×4列の16個であるのに対し、貫通電極103の数が4行×6列の24個とされている。このため、第1電極群13の周縁部に、第2電極2と電気的に接続されていない貫通電極103を有する。具体的には、図3および図4において符号103aで示す複数の貫通電極103のうちの一部は、第2電極2と電気的に接続されていない。
図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10では、図3に示すように、複数の貫通電極103のうち中央に配置された4行×4列の貫通電極103が、それぞれ平面視で第2電極2の内側に配置されており、第2電極2と電気的に接続されている。
また、複数の貫通電極103のうち、図3における左右両端部に配置された貫通電極103aは、平面視で第2電極2と重なっておらず、第2電極2とは電気的に接続されてない。
本実施形態では、積層体3を形成する際に、積層体3の中心部aで、積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101との位置合わせを行った。このため、図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10では、積層チップ12の有する貫通電極103の位置と、第2半導体チップ11の有する第2電極2の位置とがずれにくい。
これに対し、図2に示す積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10では、図4に示すように、図3に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10と異なり、複数の貫通電極103のうち中央に配置された貫通電極103が、平面視で第2電極2の内側に配置されていない。すなわち、積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10では、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置が、図4における左右方向にずれている。
しかし、図4に示すように、複数の貫通電極103のうち、中央に配置された4行×4列の貫通電極103は、平面視で第2電極2と一部が重なっている。よって、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置が、図4における左右方向にずれていても、積層体3の中心部aと同様に、中央に配置された貫通電極103は第2電極2と電気的に接続されている。
また、複数の貫通電極103のうち、図4における左右両端部に配置された貫通電極103aは、平面視で第2電極2と重なっておらず、第2電極2とは電気的に接続されてない。
図3および図4に示す例では、貫通電極103の数が第2電極2の数よりも、貫通電極103および第2電極2のパターン形状における左右方向2列分多い。このため、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との左右方向の位置ずれ寸法が、パターン形状の左右方向のピッチの2倍分以内である場合には、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しにくい。したがって、本実施形態の半導体装置100を製造する場合には、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置がずれても、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。
これに対し、図5および図6は、図2に示す積層体3を形成している積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101との対向面における、貫通電極103の数と第2電極2の数が同じである場合の、貫通電極103と第2電極2との平面視での位置関係を示した説明図である。
図5は、図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10における、貫通電極103と第2電極2の平面視での位置関係を示した説明図である。図6は、図2に示す積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10における、貫通電極103と第2電極2の平面視での位置関係を示した説明図である。
図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10では、図5に示すように、複数の貫通電極103の全てが、平面視で第2電極2の内側に配置されており、第2電極2と電気的に接続されている。
しかしながら、図2に示す積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10では、図6に示すように、複数の貫通電極103のうち、図6における右端部に配置された貫通電極103aは、平面視で第2電極2と重なっておらず、第2電極2と電気的に接続されてない。さらに、図6における左端部に配置された第2電極2は、平面視で貫通電極103aと重なっておらず、貫通電極103aと電気的に接続されてない。
このように、貫通電極103の数と第2電極2の数とが同じである場合、製造過程で積層ウェハー102および/または第2半導体ウェハー101が変形して、積層チップ12と第2半導体チップ11との位置がずれると、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しやすい。より詳細には、図6に示すように、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との左右方向の位置ずれ寸法が、パターン形状の左右方向のピッチ分未満であっても、貫通電極103と接続されない第2電極2が容易に発生する。したがって、貫通電極103の数と第2電極2の数とが同じである場合、歩留まりよく半導体装置を製造することは困難である。
図7および図8は、図2に示す積層体3を形成している積層ウェハー102と第2半導体ウェハー101との対向面における貫通電極103の数と、第2電極2の数とが異なる場合の他の例を示した説明図である。図7および図8は、図2に示す積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10における、第1電極群13に配置された貫通電極103と、第2電極群23に配置された第2電極2との平面視での位置関係を示した説明図である。
図7および図8に示す例では、第2電極群23に配置された第2電極2の数が、第1電極群13に配置された貫通電極103の数よりも少ない。具体的には、図7に示す例では、第2電極2の数が4行×4列の16個であるのに対し、貫通電極103の数が6行×4列の24個とされている。図8に示す例では、第2電極2の数が4行×4列の16個であるのに対し、貫通電極103の数が6行×6列の36個とされている。このため、図7および図8に示すように、第1電極群13の周縁部に、第2電極2と電気的に接続されていない貫通電極103aを有する。具体的には、複数の貫通電極103のうちの一部(図7および図8において符号103aで示す)は、第2電極2と電気的に接続されていない。
図7および図8に示すように、積層体3の中心部aに配置された半導体装置100となる領域10では、複数の貫通電極103のうち中央に配置された4行×4列の貫通電極103が、それぞれ平面視で第2電極2の内側に配置されており、第2電極2と電気的に接続されている。
図7に示す例では、貫通電極103の数が第2電極2の数よりも、貫通電極103および第2電極2のパターン形状における上下方向2列分多い。このため、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との上下方向の位置ずれ寸法が、パターン形状の上下方向のピッチの2倍分以内である場合には、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しにくい。よって、例えば、積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10において、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置がずれていても、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。
図8に示す例では、貫通電極103の数が第2電極2の数よりも、貫通電極103および第2電極2のパターン形状における上下左右方向2列分ずつ多い。このため、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置ずれ寸法が、パターン形状の上下方向のピッチの2倍分以内であって、左右方向のピッチの2倍分以内である場合には、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しにくい。よって、例えば、積層体3の周縁部bに配置された半導体装置100となる領域10において、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置がずれていても、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。
図9は、本発明の半導体装置の具体的な一例を説明するための概略斜視図である。
図9に示す半導体装置は、NANDフラッシュメモリ1である。図9に示すNANDフラッシュメモリ1の積層チップ12は、複数枚の半導体チップ(図9には不図示)が積層されたものである。複数枚の半導体チップのそれぞれには、複数のメモリセルが備えられている。また、第2半導体チップ11には、バッファ回路21が、メモリセルのビット線の数に応じて備えられている。バッファ回路21は、メモリセルから読出したデータおよびメモリセルに書込みされるデータを保持し、保持したデータを出力する。
NANDフラッシュメモリ1における第2半導体チップ11の厚みは、例えば、10~725μmとすることができる。
また、積層チップ12の厚みは、例えば、3~725μmとすることができる。積層チップ12を形成している複数枚の半導体チップ(図9には不図示)それぞれの厚みは、例えば、3~10μmとすることができる。
NANDフラッシュメモリ1では、貫通電極103によって、第2半導体チップ11に備えられたメモリセルのビット線(不図示)と、バッファ回路21とが電気的に接続されている。
図9に示すNANDフラッシュメモリ1においては、第2電極群に配置された第2電極2の数が、第1電極群13に配置された貫通電極103の数よりも少ない。このため、図9に示すように、第1電極群13の周縁部に、第2電極2と電気的に接続されていない貫通電極103aを有する。具体的には、複数の貫通電極103のうちの一部(図9において符号103aで示す)は、第2電極2と電気的に接続されていない。
図9に示す例では、貫通電極103の数が第2電極2の数よりも、貫通電極103および第2電極2のパターン形状における左右方向1列分多い。このため、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との左右方向の位置ずれ寸法が、パターン形状の左右方向のピッチ分以内である場合には、貫通電極103と接続されない第2電極2が発生しにくい。よって、貫通電極103の中心と第2電極2の中心との位置がずれても、積層チップ12と第2半導体チップ11との電気的接続が確保されやすい。
(他の例)
上述した実施形態では、1つの第1電極群13を有する積層チップ(第1半導体チップ)12および1つの第2電極群23を有する第2半導体チップ11を例に挙げて説明したが、第1電極群13および第2電極群23の数は、特に限定されるものではなく、2以上であってもよい。
また、上述した実施形態では、対向配置された半導体チップ間における平面視で貫通電極の設けられていない領域に、所定の厚みを有する粘着層が設けられている場合を例に挙げて説明したが、対向する半導体チップ間に粘着層が設けられておらず、半導体チップ同士が直接隙間なく密着して配置されていてもよい。この場合、対向する半導体チップ間の距離をより一層短くできる。
1・・・NANDフラッシュメモリ
2・・・第2電極
3・・・積層体
10・・・半導体装置となる領域
11・・・第2半導体チップ
12・・・積層チップ(第1半導体チップ)
12a・・・半導体チップ
13・・・第1電極群
21・・・バッファ回路
23・・・第2電極群
100・・・半導体装置
101・・・第2半導体ウェハー
102・・・積層ウェハー(第1半導体ウェハー)
102a・・・半導体ウェハー
103、103a・・・貫通電極(第1電極)
104・・・素子領域
a・・・中心部
b・・・周縁部

Claims (12)

  1. 第1半導体チップと第2半導体チップとが積層され、
    前記第1半導体チップの前記第2半導体チップとの対向面側の表面に、所定のピッチで複数の第1電極が配置された第1電極群が設けられ、
    前記第2半導体チップの前記第1半導体チップとの対向面側の表面に、所定のピッチで複数の第2電極が配置された第2電極群が設けられ、
    前記第1電極の数が、前記第2電極の数よりも多く、
    前記第1電極の最大外形寸法が、前記第2電極の最大外形寸法よりも小さく、
    隣接する前記第2電極間の最短距離が、前記第1電極の最大外形寸法以上であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1半導体チップが、厚み3~725μmのものである請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体チップが、複数枚の半導体チップが積層された積層チップであり、
    前記第1電極が、前記複数枚の半導体チップを厚み方向に貫通し、異なる層の半導体チップと信号伝達可能に接続された貫通電極の端部である請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1半導体チップには、複数のメモリセルが備えられ、
    前記第2半導体チップには、前記メモリセルから読出したデータおよび前記メモリセルに書込みされるデータを保持し、保持した前記データを出力するバッファ回路が、前記メモリセルのビット線の数に応じて備えられ、
    前記貫通電極によって、前記メモリセルのビット線と前記バッファ回路とが電気的に接続されている請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1半導体チップと、前記第2半導体チップの厚みが異なる請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2半導体チップが、厚み10~725μmのものである請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1電極群の周縁部に、前記第2電極と電気的に接続されていない前記第1電極を有する請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 所定のピッチで複数の第1電極が配置された第1電極群を有する第1半導体チップを、第1半導体ウェハー上に複数形成する第1半導体ウェハー形成工程と、
    前記第1電極よりも数が少なく、最大外形寸法が前記第1電極の最大外形寸法よりも大きい第2電極が所定のピッチで複数配置され、隣接する前記第2電極間の最短距離が前記第1電極の最大外形寸法以上である第2電極群を有する第2半導体チップを、第2半導体ウェハー上に複数形成する第2半導体ウェハー形成工程と、
    前記第1電極群と前記第2電極群とを対向させて、前記第1半導体ウェハーと前記第2半導体ウェハーとを積層して積層体とする積層工程と、
    前記積層体をチップ形状に切断するダイシング工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1半導体ウェハーおよび前記第2半導体ウェハーの直径が300~450mmである請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 第1半導体ウェハー形成工程が、前記第1半導体チップの形成された複数枚の半導体ウェハーを積層する積層ウェハー形成工程と、
    積層された前記複数枚の半導体ウェハーを厚み方向に貫通し、異なる層に形成された半導体チップと信号伝達可能に接続する貫通電極を形成する貫通電極形成工程とを有する請求項8または請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1半導体ウェハーが、厚み3~725μmのものである請求項8~請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第2半導体ウェハーが、厚み10~725μmのものである請求項8~請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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