JP7407564B2 - 保護カバー、及び、連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を保護する保護カバー、及び、分割体を連結するための連結機構に関する。
従来、配線・配管材を収容して保護するために種々の保護カバーが用いられている。一般的に、保護カバーは、配線経路に沿って敷設させるベース体と、該ベース体を覆うカバー体とからなる一対の分割体によって構成される。ベース体とカバー体とが互いに組み付けられて内部に配線・配管材のための配設経路が形成される。保護カバーは、一旦組み付けられた後、意図せずに分離することがないように強固に組み付けられることが必要である。他方、配線・配管材の敷設後、カバー体をベース体から取り外して、配線・配管材の保全点検が実施される。そのため、保護カバーの組み付けの堅牢性に加えて、メンテナンス性の改善も求められている。
例えば、特許文献1は、カバーの継ぎ目に隙間を生じたり抜けたりすることのない配管用カバーを開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。配管用カバー(10)は、背板と左右の側壁とよりなって前面の開口した本体(11)と、本体(11)の側壁端部(17)に嵌合して開口を閉じる蓋体(12)とより構成される。本体(11)の側壁端部(17)または蓋体端部(16)の一方には二股状に先の開いた挟持片(21)が形成され、他方には挟持片(21)内に圧入されて係合する係合片(22)が形成されてなる。挟持片(21)の内面または係合片(22)表面の一方に他方の片内面に圧着する突部(25)が設けられている。この突部(25)は、係合片(22)が圧入した際に挟持片(21)と圧着してその嵌合を確実にし、外部からの衝撃や温度による寸法変化によって蓋体12が滑り落ちるのを防ぐためのもので、配管用カバー(10)の長手方向に複数本が設けられる。
実開平6-67994号公報
しかしながら、特許文献1の保護カバーは、分割体を堅牢に組み付けるものではあるが、その分離が容易ではない。特に、設置後の保全点検の面を踏まえると、保護カバーは、組み付けの強度のみならず、高いメンテナンス性を発揮することが求められている。すなわち、従来の保護カバーは、メンテナンス性が低いことが問題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、分割体を強固に連結しつつ、そのメンテナンス性を改善した保護カバー、及び、分割体を連結するための連結機構を提供することにある。
本発明の一形態の保護カバーは、第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けてなる保護カバーであって、
前記第1分割体は、底壁、及び、前記底壁の幅方向両側から上方に立設した一対の外側壁を備え、
前記第2分割体は、前記底壁に対向し、前記一対の外側壁間に架設される被覆部を備え、
前記第1分割体及び前記第2分割体には、前記第1分割体及び前記第2分割体の組み付け状態での離間を規制する係止部及び被係止部がそれぞれ設けられており、
前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁に前記係止部が形成され、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、前記挿入片に前記被係止部が形成され、
前記挿入片は、幅方向内側に撓んで傾動した前記外側壁の内面に圧接する圧接部を有し、
前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記係止部及び前記被係止部が互いに係合しない位置に向けて相対移動することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記圧接部は、前記組み付け状態において、前記外側壁の内面に常時的に圧接していることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記圧接部の前記外側壁の内面への圧接力が、前記被係止部を前記係止部に係合可能な位置に向けて付勢していることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記第1分割体及び前記第2分割体は、略同一断面形状が連続する長尺形状を有し、前記組み付け状態で、前記圧接部が長手方向に連続して前記外側壁の内面に圧接していることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記挿入片は、先端に向けて幅方向外側へと傾斜して延びる傾動変位可能な傾動部を有し、前記傾動部の先端に前記圧接部が位置することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記被係止部は、前記挿入片において前記傾動部よりも基端側に形成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の保護カバーは、上記形態の保護カバーにおいて、前記挿入片は、前記外側壁と前記内側壁との間に配置された状態で、前記内側壁の外面に圧接する内側圧接部をさらに有し、前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記内側圧接部の前記内側壁の外面への付勢力が緩和されることを特徴とする。
本発明の一形態の連結機構は、第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けるための連結機構であって、
前記第1分割体は、上方に立設した一対の外側壁を備え、
前記第2分割体は、前記一対の外側壁間に架設されるように構成され、
前記第1分割体及び前記第2分割体には、前記第1分割体及び前記第2分割体の組み付け状態での離間を規制する係止部及び被係止部がそれぞれ設けられており、
前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁に前記係止部が形成され、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、前記挿入片に前記被係止部が形成され、
前記挿入片は、幅方向内側に撓んで傾動した前記外側壁の内面に圧接する圧接部を有し、
前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記係止部及び前記被係止部が互いに係合しない位置に向けて相対移動することを特徴とする。
本発明の一形態の連結機構は、第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けるための連結機構であって、
前記第1分割体は、上方に立設した一対の外側壁を備え、
前記第2分割体は、前記一対の外側壁間に架設されるように構成され、
前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、
前記挿入片は、前記外側壁と前記内側壁との間に配置された状態で、前記外側壁の内面に圧接する外側圧接部と、前記内側壁の外面に圧接する内側圧接部とを有し、前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記外側圧接部及び前記内側圧接部による圧接力が緩和されることを特徴とする。
本発明の一形態の保護カバーによれば、挿入片が外側壁と内側壁との間に挟まれた状態で、内側壁に形成された係止部が、挿入片に形成された被係止部に係合することによって、第1分割体と第2分割体とが強固に連結され得る。その上で、外側壁が幅方向内側に傾動することによって、圧接部を介して挿入片が変位し、係止部及び被係止部の係合を解除すべく幅方向に互いに離隔するように相対移動する。すなわち、外側壁を幅方向内側に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体及び第2分割体の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなる。したがって、本発明の保護カバーは、分割体の強固な連結と、容易な分離操作を両立するものである。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、第1分割体及び第2分割体の組み付け状態において、圧接部が外側壁内面に常に圧接することによって、組み付け状態をより強固なものとすることができる。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、圧接部の外側壁の内面への圧接力が、反力として被係止部を係止部に係合可能な位置に向けて付勢することにより、被係止部と係止部間の係合が解除されることを防ぎ、組み付け状態をより強固に維持することができる。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、組み付け状態で、圧接部が長手方向に連続して外側壁の内面に圧接していることによって、保護カバーの長手方向全体に亘って組み付け状態をより強固なものとすることができる。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、第1分割体及び第2分割体を組み付ける際、傾動部先端の圧接部を外側壁内面に当接させて傾動部を撓み変形させることにより、挿入片の外側壁及び内側壁の間への圧入が容易となる。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、圧接部が、被係合部よりも挿入片の先端に配置されている。当該位置関係により、外側壁の傾動に伴って挿入片が傾動したときの被係止部の幅方向内側への移動量は、圧接部の移動量よりも小さい。そして、外側壁の傾動に伴って内側壁が傾動したときの係止部の幅方向内側への移動量は、圧接部付近の外側壁の移動量(圧接部の移動量に相当)よりも大きい。すなわち、係止部の移動量が、被係止部の移動量よりも大きい。その結果、外側壁の幅方向内側に傾動に従って、係止部と被係止部の間の係合の度合いが弱まり、第1分割体及び第2分割体の分離がより一層容易となる。
本発明のさらなる形態の保護カバーによれば、上記発明の効果に加え、圧接部及び内側圧接部が外側壁及び内側壁に対してそれぞれ圧接することによって、外側壁及び内側壁の間で挿入片が突っ張って配置される。これにより、第1分割体及び第2分割体を互いにがたつかないように結合するとともに、その結合強度を向上させることができる。さらに、外側壁の幅方向内側への傾動に従って、内側圧接部の内側壁外面への付勢力が緩和されることにより、第1分割体及び第2分割体の分離容易性が担保される。
本発明の一形態の連結機構によれば、挿入片が外側壁と内側壁との間に挟まれた状態で、内側壁に形成された係止部が、挿入片に形成された被係止部に係合することによって、第1分割体と第2分割体とが強固に連結され得る。その上で、外側壁が対向方向に傾動することによって、圧接部を介して挿入片が変位し、係止部及び被係止部の係合を解除すべく互いに離隔するように相対移動する。すなわち、外側壁を対向方向に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体及び第2分割体の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなる。したがって、本発明の連結機構は、分割体の強固な連結と、容易な分離操作を両立することを可能とする。
本発明の一形態の連結機構によれば、挿入片が外側壁と内側壁との間に挟まれた状態で、挿入片の外側圧接部及び内側圧接部が外側面及び内側面に対してそれぞれ圧接することによって、第1分割体と第2分割体とが強固に連結され得る。その上で、外側壁が対向方向に傾動することによって、外側圧接部を介して挿入片が変位して、圧接力が緩和される。すなわち、外側壁を対向方向に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体及び第2分割体の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなる。したがって、本発明の連結機構は、分割体の強固な連結と、容易な分離操作を両立することを可能とする。
本発明の一実施形態の保護カバーの概略斜視図。 図1の保護カバーの分解斜視図。 図1の保護カバーの(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図、及び(d)側面図。 図3の保護カバーのA-A断面図。 図3の保護カバーにおいて、(a)第1分割体の外側壁先端側の部分拡大図、(b)第2分割体の挿入片の部分拡大図。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を組み付ける工程を示す概略図であって、挿入片が挿入口に近接又は離隔した形態を示す。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を組み付ける工程を示す概略図であって、挿入片が外側壁内面に圧接した形態を示す。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を組み付ける工程を示す概略図であって、挿入片が外側壁内面及び内側壁外面に圧接した形態を示す。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を組み付ける工程を示す概略図であって、係止部及び被係止部が係合位置にある形態を示す。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を分離する工程を示す概略図であって、外側壁が傾動した形態を示す。 図1の保護カバーにおいて、第1及び第2分割体を分離する工程を示す概略図であって、外側壁が傾動しつつ、挿入片が挿入口から抜け出る形態を示す。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の保護カバー100は、主として、配線・配管材(図示略)の配線経路に沿って敷設され、内部に配線・配管材を収容及び保護するものである。図1は、該保護カバー100の概略斜視図である。図2は、該保護カバー100の分解斜視図である。図3(a)~(d)は、該保護カバー100の正面図、平面図、底面図及び側面図である。図4は、該保護カバー100の横断面図である。
図1乃至図3に示すように、保護カバー100は、ベース体をなす第1分割体110と、カバー体をなす第2分割体120とを互いに上下方向に着脱式に組み合わせてなる。保護カバー100は、略同一断面形状が連続する長尺形状を有している。また、保護カバー100は、長手方向両端において開口している。この保護カバー100の長さは任意に定められ得る。そして、複数の保護カバー100を長手方向に組み合わせることによって、長尺の配線・配管材の配線経路を有する設置構造を構築する。特には、本実施形態の保護カバー100は、第1分割体110及び第2分割体120を強固に連結するための連結機構と、第1分割体110及び第2分割体120を離間させるための離間機構とを併せて備えることを特徴とする。以下、各分割体110,120の構成について詳細に説明する。
第1分割体110は、所定幅で長手方向に延びる底壁111、及び、該底壁111の幅方向両側から上方に所定高さで立設した一対の外側壁112を備える。本実施形態では、第1分割体110は、ベース体として配線・配管材の配線経路に沿って構造体に固定される。底壁111及び外側壁112は、いずれも平板形状を有し、板バネのように弾性変形又は撓み変形可能である。また、一対の外側壁112は、互いに対向し、上方に開口部を形成している。すなわち、図4の横断面視において、第1分割体110は上方を向いたコ字状に形成されている。さらに、図3に示すように、底壁111内面の幅方向中央には、位置決め溝111aが長手方向に延びるように形成されており、開口部を介して上方に臨んでいる。この位置決め溝111aは、保護カバー100同士を連結したり、保護カバー100を接続部材に連結したりする際の目印として機能する。
図5(a)に示すとおり、一対の外側壁112の各々の先端には、案内部113がそれぞれ設けられている。この案内部113は、外側壁112の先端面を幅方向内側が下方になるように斜めに切り欠いたものである。すなわち、案内部113は、幅方向内側の斜め上方向を向く傾斜面である。なお、案内部113は、傾斜面の代わりに、幅方向内側の斜め上方向を向く円弧状の湾曲面であってもよい。
また、第1分割体110は、図5(a)に示すように、外側壁112に連結されるとともに外側壁112よりも幅方向内側に位置する内側壁115をさらに備える。特には、第1分割体110の側壁は、先端側において外側壁112及び内側壁115に二叉に分岐している。内側壁115は、外側壁112に対して一体的に結合されていることから、外側壁112が傾動したときに同様の挙動又は移動量で傾動する。この内側壁115は、外側壁112の中央よりも先端側の内面から幅方向内側に延び出ている。内側壁115は、長手方向に延在し、平板状に形成されていることから、板バネのように弾性変形可能である。そして、内側壁115は、外側壁112内面に対して間隔を空けて対向して延在し、内側壁115の先端と外側壁112の先端との間には挿入口117が形成されている。後述するように、この挿入口117を介して、第2分割体120の挿入片124を内側壁115と外側壁112との間に導入可能である。
内側壁115は、外側壁112内面に一体的に連結され、幅方向内側に斜め上に傾斜して延びる傾斜部位115aと、該傾斜部位115aから屈曲し、外側壁112内面と略平行に延びる先端部位115bとを有する。内側壁115に力が作用したとき、内側壁115の中で傾斜部位115aが優先的に弾性傾動し、先端部位115bが幅方向内側又は外側へと変位又は移動可能である。特に、外側壁112と内側壁115の傾斜角度が鋭角であることから、内側壁115は外側壁112に対して近接又は離隔する方向に弾性的に傾動変形し易い。また、内側壁115は外側壁112よりも薄く、内側壁115に力が作用したときに、内側壁115の傾斜部位115aが外側壁112に対して優先的に弾性的に傾動し得る。そして、各内側壁115の先端部位115bの外面(幅方向外側の面)には、係止部116が設けられている。係止部116は、幅方向外側に突出しており、下方を向く係合面を形成する。また、係止部116の角部は、面取りされて湾曲している。さらに、係止部116に隣接し、その先端側には、幅方向外側の斜め上を向く傾斜面115cが形成されている。この傾斜面115cは、傾斜部位115bと略平行である。
第2分割体120は、ベース体としての第1分割体110に着設され、その内部を覆うカバー体として構成されている。第2分割体120は、第1分割体110の底壁111に対向し、一対の外側壁112間に架設される被覆部121を備える。被覆部121は、所定幅で長手方向に延びる平板状に延在している。被覆部121は、その内面が一対の外側壁112の先端面に当接するのに十分な幅を有している。さらに、図3に示すように、被覆部121の内面の幅方向中央には、位置決め溝121aが長手方向に延びるように形成されている。この位置決め溝121aは、保護カバー100同士を連結したり、保護カバー100を接続部材に連結したりする際の目印として機能する。
図5(b)に示すとおり、第2分割体120の幅方向の両端部近傍には被案内部122が形成されている。この被案内部122は、断面視三角形状の凸条であり、幅方向外側の斜め下方向を向く傾斜面を有している。被案内部122は、幅方向において案内部113に対応する位置に配置されている。換言すると、第1分割体110及び第2分割体120の組み付け状態において、案内部113及び被案内部122が互いに当接するように構成されている。後述するように、案内部113及び被案内部122は、外側壁112の幅方向内側への傾動に従って、第1分割体110及び第2分割体120を離間させるように作用する離間機構として機能する。なお、被案内部122は、傾斜面の代わりに、幅方向外側の斜め下方向を向く円弧状の湾曲面であってもよい。
また、第2分割体120は、図5(b)に示すように、挿入口117から外側壁112と内側壁115との間に挿入されるように延在する一対の挿入片124をさらに備える。各挿入片124は、その基端が被覆部121内面に一体的に連結され、先端が下方(底壁111側)に向かって長手方向に連続して延びている凸条片である。つまり、各挿入片124は、被覆部121の内面から下方に向けて延在している。一対の挿入片124は、それぞれ、被案内部122よりも幅方向内側に隣接して形成され、第1分割体110の挿入口117に対して上下方向において対向する位置に配置されている。すなわち、外側壁112先端部分、内側壁115及び挿入片124が協働して、第1分割体110及び第2分割体120を脱着容易且つ強固に連結し得る連結機構として機能する。
挿入片124は、被覆部111内面から一体的に下方に向けて延出する基端部125と、該基端部125の先端側に設けられた傾動部126とを有する弾性変形可能な板体からなる。基端部125は、外側壁112と略平行になるように被覆部111内面から略垂直に延び出ている。また、基端部125は、被覆部121と比べて薄肉であるので、幅方向内外により撓み変形し易い。そして、傾動部126は、基端部125に一体的に連設されている。傾動部126は、横断面視において、基端部125に対して屈折するように形成され、先端に向けて幅方向外側へと傾斜して延びている。本実施形態では、傾動部126は、内側壁115の一部(傾斜部位115a)と略平行に延在している。また、傾動部126は、基端部125の幅方向内外の撓み変形に従って、基端部125よりも幅方向内外により大きい移動量で変位又は傾動し得る。また、傾動部126に力が作用したとき、傾動部126は、その姿勢を基端部125に対して回動又は揺動するように変位し得る。
また、挿入片124は、先端部125と傾動部126との境目付近に被係止部127を有している。つまり、傾動部126が被係止部127よりも先端側に形成されている。被係止部127は、挿入片124の内面(幅方向内側の面)側に形成されている。被係止部127は、幅方向外側に突出しており、上方を向く被係合面を形成する。被係止部127は、内壁115の係止部116に対向配置される。また、被係止部127の角部は、面取りされて湾曲している。被係止部127は、第1分割体110及び第2分割体120の組み付け状態において、係止部116の係合面に下方から係合し、係止部116によって離間方向に係止されるように構成されている。なお、係止部116及び被係止部127の幅方向の位置関係が一致し、互いに係合可能な位置を係合位置とする。他方、係止部116及び被係止部127の幅方向の位置関係がずれて、互いに係合しない位置を非係合位置とする。
さらに、挿入片124は、外側壁112と内側壁115との間に配置された状態で、外側壁112の内面及び内側壁115の外面にそれぞれ圧接する外側圧接部128及び内側圧接部129を有している。外側圧接部128は、傾動部126の先端外面に形成され、幅方向外側を向く平面形状を有している。外側圧接部128は、外側壁112内面と略平行に延在する当接面を有し、外側壁112内面に対して面当接可能である。他方、内側圧接部129は、外側圧接部128よりも基端側に位置し、傾動部126の基端(又は基端部125及び傾動部126の境界付近)の内面に形成されている。この内側圧接部129は、基端部125から幅方向内側に突出又は隆起するように形成されている。内側圧接部129は、内側壁115の先端部位115c外面に圧接可能に構成されている。
次に、上記各構成要素の説明を踏まえ、図4を参照して、組み付け状態の保護カバー100について説明する。図4に示すとおり、保護カバー100において、上述した離間機構及び連結機構によって第1分割体110及び第2分割体120の組み付け状態が維持されている。具体的には、第2分割体120の被覆部121の幅方向端部の内面が、第1分割体110の一対の外側壁112の先端面に長手方向に亘って当接し、架設されることによって、第1分割体110及び第2分割体120が実質的に隙間なく嵌合している。すなわち、第1分割体110及び第2分割体120の境界は、上方ではなく側方に向いている。
当該保護カバー100の組み付け状態では、一対の外側壁112の先端面の案内部113と、被覆部121の両端部の被案内部122とが互いに当接している。すなわち、第1分割体110及び第2分割体120は、離間機構としての案内部113及び被案内部122の傾斜面を介して連結されている。後述するが、外側壁112が幅方向内側に傾動する際、この傾斜面が、第1分割体110を第2分割体120から離間させる方向に案内する滑り面として作用する。
これら案内部113及び被案内部122の幅方向内側において、連結機構として、挿入片124が外側壁112及び内側壁115の間の空間に圧入され、内側壁115の被係止部127の下面と、挿入片124の被係止部127の上面とが僅かな隙間を隔てて対向している。これにより、第2分割体120が第1分割体110から離隔する方向に移動したとしても、被係止部127が係止部116に係止され、両者の連結が解除されることが規制されている。すなわち、第1分割体110の係止部116及び第2分割体120の被係止部127が上下方向に互いに係合可能な係合位置に位置することによって、第1分割体110及び第2分割体120の分離が規制されている。
また、挿入片124の先端が当該空間の奥まで延びており、その先端の外側圧接部128が外側壁112内面に圧接し、その基端側の内側圧接部129が内側壁115外面に圧接している。すなわち、外側圧接部128及び内側圧接部129が外側壁112及び内側壁115に対して圧接することによって、外側壁112及び内側壁115の間で挿入片124が突っ張って配置されている。これにより、第1分割体110及び第2分割体120が互いにがたつかず、且つ、第1分割体110及び第2分割体120の間で隙間が開かないように維持される。また、外側圧接部128と外側壁112内面との間の圧接力の反力として、内側圧接部129と内側壁115外面との間に圧接力が生じ、内側壁115が幅方向内側に僅かに撓み変形している。その結果、係止部116及び被係止部127が互いに係合可能な係合位置へと弾性的に付勢され、被係止部127と係止部116間の係合が解除されることが規制されている。すなわち、本実施形態の保護カバー100では、連結機構により、組み付け状態において、第1分割体110及び第2分割体120が強固に連結され得る。
続いて、図6乃至図9を参照して、第1分割体110と第2分割体120とを組み付ける工程、及び、各工程における連結機構の挙動について説明する。
まず、図6に示すように、第2分割体120の被覆部121で第1分割体110の開口部を覆うべく、被覆部121の幅方向両端を一対の外側壁112の先端に合致させるように、第2分割体120を第1分割体110へと近接させる。そして、被覆部121を底壁111に対して略平行に保持して、両方の挿入片124の先端を両方の挿入口117に向けて挿入する。このとき、第2分割体120が第1分割体110に対して幅方向にずれたとしても、外側壁112先端の案内部113、及び、内側壁115先端の傾斜面115cが、挿入片124を挿入口117の内方にガイドするように機能する。
次に、図7に示すように、挿入片124の先端が挿入口117を通過して、挿入片124先端の外側圧接部128が外側壁112内面に当接するとともに、傾動部126が内側壁115の傾斜面115cに当接する。傾斜面115cは傾動部126内面と略平行であることから、傾斜面115c及び傾動部126が互いに摺動するように相対移動し得る。そして、挿入口117の開口幅は、挿入片124の幅(外側圧接部128及び内側圧接部129の幅方向における距離)よりも小さいので、挿入片124及び内側壁115を共に弾性変形させつつ、挿入片124を挿入口117を介して奥へと押し込む。
図8に示すように、挿入片124を挿入口117を介して奥へと押し込むと、内側壁115が幅方向内側に弾性的に撓み変形し、且つ、挿入片124が幅方向外側に撓み変形する。特には、内側壁115の中で傾斜部位115bが優先的に撓み変形し、その先端側の先端部位115a及び係止部116がより大きく幅方向内側へと傾動する。また、挿入片124の傾動部126の内面(内側圧接部129)に内側壁115からの弾性力が加わり、挿入片124も同様に外側へと撓み変形する。挿入片124の中で基端部125が優先的に撓み変形し、その先端側の傾動部126の姿勢が変位する。すなわち、内側壁115及び挿入片124の両者が撓み変形することによって、挿入片124が挿入口117を比較的容易に通過することができる。
そして、図9に示すように、内側圧接部129が傾斜面115cを乗り越えた後、内側壁115及び挿入片124が部分的に弾性復帰する。そして、係止部116の直下に被係止部127が近接配置される。すなわち、図9において、係止部116及び被係止部127は、上下方向に互いに係合可能である係合位置に配置されている。このとき、内側壁115及び挿入片124はいまだ撓み変形していることから、外側圧接部128と外側壁112内面との間に圧接力が生じ、且つ、内側圧接部129と内側壁115外面との間に圧接力が生じている。すなわち、外側圧接部128の外側壁112内面への圧接が、反力として挿入片124に作用し、被係止部127を係止部116の直下の係合位置へと付勢している。図9の形態では、第1分割体110と第2分割体120との間には、側方を向く隙間が形成されている。そして、図9の形態から、第2分割体120を第1分割体110に対してさらに押し下げることにより、被係止部127が係止部116から下方に離隔するように移動するとともに、被覆部121の外縁内面(被案内部122)が外側壁112の先端面(案内部113)に当接する。その結果、第1分割体110及び第2分割体120の間の隙間が閉じられて、図4の形態の組み付け状態の保護カバー100が構築される。
次いで、図10及び図11を参照して、第1分割体110と第2分割体120とを分離させる工程、及び、各工程における離間機構及び連結機構の挙動について説明する。
まず、第2分割体120を第1分割体110から分離させるには、第1分割体110の一対の外側壁112の外面を対向方向に押圧して撓み変形させる。図10に示すように、一対の外側壁112が幅方向内側に傾動すると、各外側壁112先端面の案内部113に案内されて、被覆部121内面の被案内部122が外側壁112に対して幅方向外側の斜め上方向に相対的に摺動する。また、一対の外側壁112の傾動によって、被覆部121の側縁が内側に押圧されて、被覆部121も同様に撓み変形し得る。被覆部121は、幅方向中央部位が上方に隆起するようにアーチ状に変形する。なお、例えば被覆部121が硬質である場合など、被覆部121が変形せずに挿入片124のみが撓み変形してもよい。または、被覆部121及び挿入片124の両方が撓み変形してもよい。すなわち、外側壁112の傾動操作に従って、案内部113が、被案内部122を介して第1分割体110から離間させるように第2分割体120に作用する。このように、離間機構によって第2分割体120が上方に浮き上がることにより、第1分割体110と第2分割体120との間の隙間が広がって、第1分割体110と第2分割体120との分離が容易となる。さらには、図10に示すように、外側壁112の傾動時、第2分割体120の幅方向外側の端縁が露出し、指を掛けるための段差が形成される。そして、作業者が指を掛けた状態で係止部116及び被係止部127がほぼ解除位置にあるため、第1分割体110から第2分割体120を容易に分離することができる。あるいは、図10に示すように、外側壁112の傾動操作によって第1分割体110と第2分割体120との間に隙間が生じた後、外側壁112への力の付加を解除した場合、保護カバー100は、図9のような形態に弾性復帰する。このとき、挿入片124の突っ張りにより、第1分割体110と第2分割体120との間の隙間が維持される。すなわち、このような場合であっても、当該隙間にドライバーなどの工具を差し込むことによって、分離操作が容易となる。
また、図10に示すように、一対の外側壁112が幅方向内側に傾動することに従って、一対の内側壁115が幅方向内側に傾動する。挿入片124先端の外側圧接部128が外側壁112に圧接していることから、外側壁112によって挿入片124先端が幅方向内側に押圧される。この押圧によって、基端部125に対して傾動部126の先端が内側に回動するように、傾動部126の姿勢が変位する。傾動部126の姿勢の変位により、傾動部126基端の被係止部127及び内側圧接部129の幅方向内側への移動量が減少する。さらに、外側圧接部128が内側圧接部129よりも挿入片124の先端に配置されているので、外側壁112の傾動に伴う、内側圧接部129(及び被係止部127)の幅方向内側への移動量は、外側圧接部128の移動量よりも小さい。そして、外側壁112の傾動に伴う、内側圧接部129付近の内側壁115(及び被係止部127)の幅方向内側への移動量は、外側圧接部128付近の外側壁112の移動量(外側圧接部128の移動量に相当)よりも大きい。すなわち、内側圧接部129付近の内側壁115(及び被係止部127)の移動量が、内側圧接部129(及び係止部116)の移動量よりも大きい。
外側壁112及び内側壁115の傾動に伴う各構成要素の幅方向内側への移動量(又は変位量)の関係は、簡潔に示すと以下のとおりである。
・係止部116の移動量>外側圧接部128の移動量>被係止部127の移動量=内側圧接部129の移動量
すなわち、外側壁112の幅方向内側への傾動に従って、離間機構によって第2分割体120が第1分割体110に対して離間方向に案内されることに加えて、連結機構において挿入片124及び内側壁115が互いに離間する方向に変位する。その結果、外側圧接部128及び内側圧接部129と、外側壁112及び内側壁115との間の圧接が緩和されるとともに、係止部116及び被係止部127が互いに幅方向に離隔する方向(非係合位置)に向けて変位する。これにより、第1分割体110及び第2分割体120間の嵌合が解除又は緩和され、保護カバー100における第1分割体110及び第2分割体120の分離が容易となる。
そして、係止部116及び被係止部127が非係合位置にある形態から第2分割体120に離間方向の力を付加することによって、図11に示すように、被係止部127が係止部116を越えてその上方に移動し、そして、係止部116及び被係止部127の嵌合が完全に解除される。なお、第2分割体120への離間方向の力の付加は、ドライバーなどの工具を第1分割体110及び第2分割体120の隙間に差し込むことによってもよいし、あるいは、手で第2分割体120を把持することによってもよい。さらに、挿入片124を挿入口117を介して上方に引き抜くまで、第2分割体120を第1分割体110に対して持ち上げることによって、第1分割体110及び第2分割体120を完全に分離することができる。したがって、本実施形態の保護カバー100において、一対の外側壁112を内側に押圧して撓み変形させるといった簡単な操作によって、離間機構と連結機構とが協働的に作動し、第1分割体110及び第2分割体120を容易に分離させることが可能である。
以下、本発明に係る一実施形態の保護カバー100の作用効果について説明する。
本実施形態の保護カバー100によれば、挿入片124が外側壁112と内側壁115との間に挟まれた状態で、内側壁115に形成された係止部116が、挿入片124に形成された被係止部127に係合することによって、第1分割体110と第2分割体120とが強固に連結され得る。その上で、外側壁112が幅方向内側に傾動することによって、外側圧接部128を介して挿入片124が変位し、係止部116及び被係止部127の係合を解除すべく幅方向に互いに離隔するように相対移動する。すなわち、外側壁112を幅方向内側に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体110及び第2分割体120の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなる。したがって、本実施形態の保護カバー100は、分割体110,120の強固な連結と、容易な分離操作を両立するものである。
また、本実施形態の保護カバー100によれば、外側壁112を幅方向内側に撓ませて傾動させることによって、第1分割体110に形成された案内部113が、第2分割体120に形成された被案内部122を上方に摺動させ、第1分割体110から離間させるように第2分割体120に作用することが可能である。すなわち、本実施形態の保護カバー100では、外側壁112を内側に撓ませるといった簡単な操作によって、第1分割体110及び第2分割体120の離間を補助し、その分離操作がより一層容易なものとなる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態や変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。
(1)本発明の保護カバーは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。本実施形態では、保護カバーの長手方向全体に亘って離間機構及び連結機構が一対の外側壁の両方に形成されたが、いずれか一方の外側壁に形成されてもよい。あるいは、離間機構及び連結機構が保護カバーの長手方向の一部に形成されてもよい。さらには、離間機構(案内部、被案内部)が省略されてもよい。
(2)本発明の保護カバーは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。第1分割体がベース体として、第2分割体がカバー体として構成されたが、逆であってもよい。このような場合、例えば、第2分割体の被覆部が構造体に固定され、底壁が構造体から離れて内部に収容した配線・配管材を被覆し得る。さらには、保護カバーは、配線・配管材の保護を目的とするものでなくてもよく、それ自体が長尺体でなくてもよい。また、本発明の連結機構の技術的思想は、保護カバー以外の対象(分割体の組み付け体)にも応用され得る。
(3)本発明の保護カバーは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。本実施形態では、第1分割体及び第2分割体の組み付け状態において、外側圧接部が外側壁の内面に常時的に圧接しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、(外側)圧接部は、第1分割体及び第2分割体の組み付け状態において外側壁内面から離隔しているが、外側壁の傾動時に外側壁内面によって押圧されるように構成されてもよい。このような構成であっても上記実施形態と同様に、外側壁を幅方向内側に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体及び第2分割体の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなり、少なくとも本発明の課題を解決することは可能である。
(4)本発明の保護カバーは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。本実施形態では、第1分割体及び第2分割体の組み付け状態において、外側圧接部及び内側圧接部がそれぞれ外側壁内面及び内側壁外面に圧接するように構成されたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、内側圧接部が省略されて、外側圧接部と外側壁内面と間の圧接力のみで、第1分割体及び第2分割体の分離が補助されてもよい。このような構成であっても上記実施形態と同様に、外側壁を幅方向内側に傾動させるといった簡単な操作によって、第1分割体及び第2分割体の分離を補助し、分離操作がより一層容易なものとなり、少なくとも本発明の課題を解決することは可能である。
(5)本発明の連結機構は、外側壁の傾動とともに圧接力を緩和させる構成としても抽出され得る。すなわち、本発明の連結機構は、係止部及び被係止部の係合による構成以外の対象についても応用され得る。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
100 保護カバー
110 第1分割体
111 底壁
111a 位置決め溝
112 外側壁
113 案内部
115 内側壁
115a 傾斜部位
115b 先端部位
115c 傾斜面
116 係止部
117 挿入口
120 第2分割体
121 被覆部
121a 位置決め溝
122 被案内部
124 挿入片
125 基端部
126 傾動部
127 被係止部
128 外側圧接部(圧接部)
129 内側圧接部

Claims (8)

  1. 第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けてなる保護カバーであって、
    前記第1分割体は、底壁、及び、前記底壁の幅方向両側から上方に立設した一対の外側壁を備え、
    前記第2分割体は、前記底壁に対向し、前記一対の外側壁間に架設される被覆部を備え、
    前記第1分割体及び前記第2分割体には、前記第1分割体及び前記第2分割体の組み付け状態での離間を規制する係止部及び被係止部がそれぞれ設けられており、
    前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁に前記係止部が形成され、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
    前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、前記挿入片に前記被係止部が形成され、
    前記挿入片は、幅方向内側に撓んで傾動した前記外側壁の内面に圧接する圧接部と、先端に向けて幅方向外側へと傾斜して延びる傾動変位可能な傾動部とを有し、前記傾動部の先端に前記圧接部が位置し、前記被係止部は、前記挿入片において前記傾動部よりも基端側に形成され、
    前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記傾動部が傾動変位し、前記係止部及び前記被係止部が互いに係合しない位置に向けて相対移動することを特徴とする保護カバー。
  2. 前記圧接部は、前記組み付け状態において、前記外側壁の内面に常時的に圧接していることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記圧接部の前記外側壁の内面への圧接力が、前記被係止部を前記係止部に係合可能な位置に向けて付勢していることを特徴とする請求項2に記載の保護カバー。
  4. 前記第1分割体及び前記第2分割体は、略同一断面形状が連続する長尺形状を有し、前記組み付け状態で、前記圧接部が長手方向に連続して前記外側壁の内面に圧接していることを特徴とする請求項2又は3に記載の保護カバー。
  5. 前記挿入片は、前記外側壁と前記内側壁との間に配置された状態で、前記内側壁の外面に圧接する内側圧接部をさらに有し、前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記内側圧接部の前記内側壁の外面への付勢力が緩和されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護カバー。
  6. 第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けるための連結機構であって、
    前記第1分割体は、上方に立設した一対の外側壁を備え、
    前記第2分割体は、前記一対の外側壁間に架設されるように構成され、
    前記第1分割体及び前記第2分割体には、前記第1分割体及び前記第2分割体の組み付け状態での離間を規制する係止部及び被係止部がそれぞれ設けられており、
    前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁に前記係止部が形成され、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
    前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、前記挿入片に前記被係止部が形成され、
    前記挿入片は、対向方向に撓んで傾動した前記外側壁の内面に圧接する圧接部と、先端に向けて幅方向外側へと傾斜して延びる傾動変位可能な傾動部とを有し、前記傾動部の先端に前記圧接部が位置し、前記被係止部は、前記挿入片において前記傾動部よりも基端側に形成され、
    前記外側壁の対向方向への傾動に従って、前記傾動部が傾動変位し、前記係止部及び前記被係止部が互いに係合しない位置に向けて相対移動することを特徴とする連結機構。
  7. 第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けてなる連結機構であって、
    前記第1分割体は、底壁、及び、前記底壁の幅方向両側から上方に立設した一対の外側壁を備え、
    前記第2分割体は、前記底壁に対向し、前記一対の外側壁間に架設される被覆部を備え、
    前記第1分割体には、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向する内側壁が設けられ、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
    前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、
    前記挿入片は、先端に向けて幅方向外側へと傾斜して延びる傾動変位可能な傾動部と、前記外側壁と前記内側壁との間に配置された状態で、前記傾動部の先端に設けられた前記外側壁の内面に圧接する外側圧接部と、前記内側壁の外面に圧接する内側圧接部とを有し、前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記傾動部が傾動変位し、前記内側圧接部よりも前記外側圧接部の方が幅方向内側へ大きく移動し、前記外側圧接部及び前記内側圧接部による圧接力が緩和されることを特徴とする連結機構。
  8. 第1分割体及び第2分割体を互いに上下方向に着脱式に組み付けてなる保護カバーであって、
    前記第1分割体は、底壁、及び、前記底壁の幅方向両側から上方に立設した一対の外側壁を備え、
    前記第2分割体は、前記底壁に対向し、前記一対の外側壁間に架設される被覆部を備え、
    前記第1分割体の前記一対の外側壁のそれぞれには、前記外側壁の内面に連結されるとともに前記外側壁内面に対して間隔を空けて対向し、先端が前記外側壁の先端よりも下方に位置する内側壁が設けられ、前記内側壁の先端と前記外側壁の先端との間には挿入口が形成され、
    前記第2分割体には、前記挿入口から前記外側壁と前記内側壁との間に挿入されるように延在する挿入片が設けられ、
    前記挿入片は、前記外側壁と前記内側壁との間に配置された状態で、前記外側壁の内面に圧接する外側圧接部と、前記内側壁の外面に圧接する内側圧接部とを有し、前記外側壁の幅方向内側への傾動に従って、前記外側圧接部及び前記内側圧接部による圧接力が緩和されることを特徴とする保護カバー。
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