JP4965374B2 - コネクタ用電線カバーの取付構造 - Google Patents

コネクタ用電線カバーの取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、コネクタの背面より引き出された電線を側方に誘導する場合に装着されるコネクタ用電線カバーの取付構造に関するものである。
例えば、特許文献1に、この種のコネクタ用電線カバーの取付構造の例が開示されている。
この電線カバーの取付構造は、コネクタハウジングの背面から電線が引き出されたコネクタと、コネクタの背面部にスライド自在に装着されることで、前記電線を所定の方向へ誘導する電線カバーと、を備えており、電線カバーは、コネクタハウジングの背面から引き出された電線を押圧することで電線をスライド方向へ誘導する上面板と、コネクタにスライド自在に嵌まる一対の側面板とを有する断面略コ字形をなしている。
そして、コネクタ及び電線カバーの両側面板の対向面のうちの一方に、電線の誘導方向と略平行に延びる第1ガイド溝が形成され、他方に、第1ガイド溝にスライド自在に係合する第1ガイド凸部が設けられており、第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入した状態で、電線カバーを、その前端がコネクタハウジングの背面のスライド方向の長さの中央位置を超える位置までスライドさせることにより、電線を所定方向に誘導すると共に電線カバーをコネクタに抜け止め係止できるようになっている。
この場合のガイド溝は、コネクタの端に入口を有しており、電線カバーをコネクタに装着する際には、そのコネクタの端に設けられた入口からガイド溝にガイド凸部を挿入して、コネクタの逆端まで電線カバーをスライドさせることにより、コネクタの背面から引き出された電線をコネクタに背面に略平行な方向へ誘導するようになっている。
特開2002−352897号公報
しかし、従来例のように、コネクタの端から電線カバーをコネクタに係合させてスライドさせる場合、電線カバーをスライドさせる距離が長くなるため、電線カバーと電線が擦れ合う時間及び距離が長くなる。また、電線から大きな抵抗を受けながら、電線カバーをスライドさせて、電線を押し曲げなければならないため、電線に摩擦による損傷を与えるおそれが出てくる上、押し曲げ時の抵抗により電線カバーのスライド操作がしにくくなるという問題がある。
本発明は、上記事情を考慮し、電線カバーのスライドによる電線への損傷を最小限に抑えることができると共に、電線カバーのスライド操作をしやすくすることの可能なコネクタ用電線カバーの取付構造を提供することを目的とする。
請求項の発明は、コネクタハウジングの背面から該背面に略垂直な方向に向けて電線が引き出されたコネクタと、該コネクタの背面部に前記コネクタハウジングの背面に略平行な方向に沿ってスライド自在に装着されることで、前記コネクタハウジングの背面から引き出された電線を覆うと共に前記スライド方向へ向けて誘導する電線カバーと、を備え、前記電線カバーは、前記コネクタハウジングの背面に対向すると共に該コネクタハウジングの背面から引き出された電線を押圧することで該電線を前記スライド方向へ誘導する上面板と、該上面板の両側に連設され、前記コネクタにスライド自在に嵌まる一対の側面板と、を有しており、前記コネクタ及び前記電線カバーの両側面板の対向面のうちの一方に、前記電線の誘導方向と略平行に延びる第1ガイド溝が形成され、他方に、前記第1ガイド溝にスライド自在に係合する第1ガイド凸部が設けられ、前記第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入した状態で、前記電線カバーを、その前端がコネクタハウジングの背面の前記スライド方向の長さの中央位置を超える位置までスライドさせることにより、電線を所定方向に誘導すると共に電線カバーをコネクタに抜け止め係止するコネクタ用電線カバーの取付構造において、前記第1ガイド溝及び第1ガイド凸部を、前記コネクタ及び電線カバーの前記スライド方向における前部にそれぞれ形成すると共に、これら第1ガイド溝及び第1ガイド凸部とは別に、前記コネクタの電線カバーの前記スライド方向における後部に、互いに係合した状態で前記電線カバーのスライド方向にスライドすることにより、電線カバーをコネクタに抜け止め係止する第2ガイド溝及び第2ガイド凸部をそれぞれ形成し、前記第1ガイド溝及び前記第1ガイド凸部を挿入するための第1の入口と前記第2ガイド溝及び前記第2ガイド凸部を挿入するための第2の入口とを前記コネクタに設け、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とを、前記コネクタハウジングの背面に垂直な方向に位置をずらして平行に形成し、前記第1ガイド溝は前記コネクタハウジングの背面に近い位置に配置すると共に、前記第2ガイド溝は前記コネクタハウジングの背面から遠い位置に配置し、前記第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入するための前記第1の入口を、コネクタの前記スライド方向の中央位置付近に形成した切欠によって構成し、前記第2ガイド溝に第2ガイド凸部を挿入するための前記第2の入口を、前記第2ガイド溝の長さ方向の外側の端部を開放することで構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入するための第1の入口を、電線カバーの前端がコネクタハウジングの背面のスライド方向の長さの中央位置付近またはそれを超える位置にある状態で、コネクタハウジングの背面に対して垂直な方向から電線カバーをコネクタの背面部に被せることのできる位置に設けているので、電線カバーをコネクタの端から係合させずに、予めコネクタの中央付近に持っていってから、コネクタに係合させることができる。
即ち、電線カバーをコネクタの背面部に被せる際に、中央付近までは、コネクタから離れた位置で、あまり電線を強く押圧せずに、電線カバーを移動させることができ、中央位置付近に達した段階あるいは中央位置を超えた段階で初めて、第1の入口から第1ガイド凸部を第1ガイド溝に挿入することにより、電線カバーをコネクタに係合させることができる。そして、第1の入口から第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入した位置から更に前方に電線カバーをスライドさせることにより、電線カバーによって電線を押圧しながら、所定の方向に向けて電線を円滑に誘導することができる。
従って、電線カバーをコネクタの端から係合させて逆端までスライドさせることにより電線を所定方向に誘導する場合と比べて、電線を押圧しながら電線カバーをスライドさせる距離(電線カバーの組付けストローク)を短くすることができ、電線カバーと電線の擦れ合う距離の短縮により、摩擦で電線を損傷するおそれを軽減することができる。
また、電線カバーをコネクタに被せる最初の段階は、コネクタから離れた位置で、弱い力で電線を電線カバーにより押し曲げ、徐々に押し曲げを強めながら、電線カバーをコネクタに最終的に係合させればよいので、電線カバーをコネクタの端から係合させる場合と比べて、少ない抵抗で電線を所定の方向に矯正・誘導することができ、電線に与える影響を軽減することができる。
また、コネクタ及び電線カバーの前部と後部にガイド溝とガイド凸部を設けているので、電線カバーを前部と後部で確実に抜け止め防止することができる。また、前部と後部でガイドできるので、スライド動作が安定し、電線の誘導をスムーズに行うことができる。
さらに、第1ガイド溝と第2ガイド溝を位置をずらして形成しているので、第1ガイド凸部と第2ガイド凸部をそれぞれのガイド溝に確実に係合させることができる
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のコネクタ用電線カバーの取付構造の説明用の斜視図であり、電線カバーをコネクタに装着する前の状態を示す図、図2は電線カバーをコネクタに装着した後の状態を示す斜視図、図3は電線カバーとコネクタの関係を示す側面図である、
このコネクタ用電線カバーの取付構造は、合成樹脂製のコネクタハウジングの背面11から該背面11に略垂直な方向に向けて電線(図示略)が引き出されたコネクタ10と、このコネクタ10の背面部にコネクタハウジングの背面11に略平行な方向に沿ってスライド自在に装着されることで、コネクタハウジングの背面11から引き出された電線を前記スライド方向へ向けて誘導する合成樹脂製の電線カバー20と、の間で構成されている。
電線カバー20は、コネクタハウジングの背面11に対向すると共にコネクタハウジングの背面11から引き出された電線を押圧することで電線をスライド方向へ誘導する上面板21と、上面板21の両側に連設され、コネクタ10の背面側の両外側面14にスライド自在に嵌まる一対の側面板22、22と、を有する断面略コ字形をなしている。
コネクタ10の背面側の両外側面14及び電線カバー20の両側面板22、22の内面のうちの一方(本実施形態では、コネクタの背面側の両外側面14)には、電線の誘導方向と略平行に延びる第1ガイド溝12が形成され、他方(本実施形態では、電線カバー20の両側面板22の内面)には、第1ガイド溝12にスライド自在に係合する第1ガイド凸部24が設けられている。
そして、第1ガイド溝12に第1ガイド凸部24を挿入した状態で、電線カバー20を、その前端がコネクタハウジングの背面11のスライド方向の長さの中央位置を超える位置までスライドさせることにより、電線を所定方向に誘導すると共に電線カバー20をコネクタ10に抜け止め係止することができるようになっている。
この場合、第1ガイド溝12に第1ガイド凸部24を挿入するための第1の入口13は、電線カバー20の前端がコネクタハウジングの背面11の前記スライド方向の長さの中央位置付近またはそれを超える位置にある状態で、コネクタハウジングの背面11に対して垂直な方向(図3中矢印Y1方向)から電線カバー20をコネクタ10の背面部に被せることのできる位置に設けられている。
また、第1ガイド溝12は、第1の入口13よりも電線カバー20のスライド方向の前方まで延ばして形成されており、その延ばして形成された溝部分(以下、係合溝部と言う)12aにより、第1ガイド溝12に対する第1ガイド凸部24の電線の誘導のためのスライド代と電線カバー20をコネクタ10に抜け止め係止するための係合代とが確保されている。
第1ガイド溝12及び第1ガイド凸部24は、コネクタ10及び電線カバー20のスライド方向における前部にそれぞれ形成されている。また、これら第1ガイド溝12及び第1ガイド凸部24とは別に、コネクタ10及び電線カバー20のスライド方向における後部には、互いに係合した状態で電線カバー20のスライド方向にスライドすることにより、電線カバー20をコネクタ10に抜け止め係止する第2ガイド溝15及び第2ガイド凸部25がそれぞれ形成されている。
第2ガイド溝15に第2ガイド凸部25を挿入するための第2の入口15aは、第1の入口13から第1ガイド凸部24を第1ガイド溝12に挿入するときに同時に、第2ガイド凸部25を第2ガイド溝15に挿入することのできる位置に設けられている。
また、第1ガイド溝12及び第1の入口13と第2ガイド溝15及び第2の入口15aは、コネクタ10の背面側の両外側面14に、コネクタハウジングの背面11の前記スライド方向の中央位置を挟んで線対称となるように形成されており、それにより、スライド方向に沿った方向のどちら側からも、電線カバー20をコネクタ10に装着できるようになっている。
また、第1ガイド溝12と第2ガイド溝15は、コネクタハウジングの背面11に垂直な方向に位置をずらして形成されており、第1ガイド溝12はコネクタハウジングの背面11に近い位置に配置され、第2ガイド溝15はコネクタハウジングの背面11から遠い位置に配置されている。
そして、第1ガイド溝12に第1ガイド凸部24を挿入するための第1の入口13が、コネクタ10の背面側の両外側面14の前記スライド方向の中央位置付近に形成した切欠(図3に示す第1ガイド溝12を分断した区間C)によって構成され、第2ガイド溝15に第2ガイド凸部25を挿入するための第2の入口15aが、第2ガイド溝15の長さ方向の外側の端部を開放することで構成されている。
この場合、第1、第2ガイド溝12、15及び第1、第2の入口13、15aは、コネクタ10の背面側の外側面14に底の浅い線状または面状の凹みを設けることで形成されており、前述した電線カバー20のスライド代及び係合代を確保する係合溝部12aの上側(コネクタハウジングの背面に近い側)には、第1の入口13の両側に切り欠かれずに残された係止壁部14aが設けられている。なお、各ガイド溝12、15には、行き止まり端12b、15bが設けられている。
また、電線カバー20の両側面板22とコネクタ10の両外側面とが嵌まる位置には、係合溝17と係合突起27が設けられている。即ち、第1、第2ガイド溝12、15や第1、第2の入口13、15aを形成したコネクタ10の背面側の外側面14の端壁には係合溝17が形成され、その端壁に対向する電線カバー20の突当面には、電線カバー20をコネクタ10の背面部に被せたときに係合溝17と係合することで、電線カバー20の両側面板22の外方への開きを阻止する係合突起27が形成されている。
また、電線カバー20は、前端面が開放しているものの、後端面が後端壁23により塞がれている。また、電線カバー20の上面板21は、スライド方向と直交する幅方向の中央部が盛り上がった断面凸湾曲状に形成されており、その上面板21の前端縁21aが、中央に括れを有する凹状の輪郭に形成され、その輪郭に沿って上面板21の前端縁21aの上面にリブ28が設けられている。
また、コネクタ10の背面には、所定位置まで電線カバー20をスライドさせたとき、電線カバー20の後端壁(ストッパ)23が突き当たることにより、その位置で電線カバー20を止めるストッパ19が突設されている。
なお、電線カバー20に設けた第1ガイド凸部24と第2ガイド凸部25は、共に電線カバー20のスライド方向にある程度の長さを持った突条物として形成されており、第1ガイド溝12または第2ガイド溝15に第1ガイド凸部24または第2ガイド凸部25を挿入するだけでも、つまり、電線カバー20の前部または後部を係合させるだけでも、電線カバー20の前端または後端の持ち上がりを十分に阻止できるようになっている。
次に作用を説明する。
上記のコネクタ10に電線カバー20を装着して、コネクタハウジングの背面11から引き出された電線を所定の方向に向けて誘導する場合は、まず、電線カバー20をコネクタ10から離れた位置で持って、電線に近づけて行き、全ての電線を、略コ字状断面の電線カバー20で拾いながら、誘導しようとする方向に押し曲げて行く。このとき、予め電線に曲げ癖を付けておくと作業しやすい。
そして、電線を押し曲げながら電線カバー20をコネクタ10に近づけて行き、電線カバー20側の第1ガイド凸部24が第1の入口13に入る位置まで移動したら、電線の曲げ抵抗に抗して、電線カバー20を図3中矢印Y1方向に押し下げながら、第1の入口13から電線カバー20側の第1ガイド凸部24をコネクタ10側の第1ガイド溝12(図中の前方へ延ばされた溝部分12a)に挿入すると同時に、第2の入口15aから電線カバー20側の第2ガイド凸部25をコネクタ10側の第2ガイド溝15に挿入する。
挿入したら、電線カバー20を図3中矢印Y2で示す前方向にスライドさせる。所定のスライド代分だけ電線カバー20をスライドさせると、電線カバー20の後端壁23がコネクタ10側のストッパ19に当たって止まり、この状態で、電線が確実に予定する方向に誘導されると同時に、第1、第2ガイド凸部24、25が第1、第2ガイド溝12、15に確実に係合することで、電線カバー20が抜け止め固定される。
そのスライド操作の際、第1、第2ガイド溝12、15と第1、第2ガイド凸部24、25は、電線カバー20をガタツキなくガイドする。
以上のように、本実施形態の電線カバーの取付構造によれば、第1ガイド溝12(係合溝部12a)に第1ガイド凸部24を挿入するための第1の入口13を、電線カバー20の前端がコネクタハウジングの背面11のスライド方向の長さの中央位置付近またはそれを超える位置にある状態で、コネクタハウジングの背面11に対して垂直な方向から電線カバー20をコネクタの背面部に被せることのできる位置に設けているので、電線カバー20をコネクタ10の端から係合させずに、予めコネクタ10の中央付近に持っていってから、コネクタ10に係合させることができる。
即ち、電線カバー20をコネクタ10の背面部に被せる際に、中央付近までは、コネクタ10から離れた位置で、あまり電線を強く押圧せずに、電線カバー20を移動させることができ、中央位置付近に達した段階あるいは中央位置を超えた段階で初めて、第1の入口13から第1ガイド凸部24を第1ガイド溝12に挿入することにより、電線カバー20をコネクタ10に係合させることができる。そして、第1の入口13から第1ガイド溝12に第1ガイド凸部24を挿入した位置から更に前方の電線カバー20をスライドさせることにより、電線カバー20によって電線を押圧しながら、所定の方向に向けて電線を円滑に誘導することができる。
従って、電線カバー20をコネクタ10の端から係合させて逆端までスライドさせることにより電線を所定方向に誘導する場合と比べて、電線を押圧しながら電線カバー20をスライドさせる距離(電線カバー20の組付けストローク)を短くすることができ、電線カバー20と電線の擦れ合う距離の短縮により、摩擦で電線を損傷するおそれを軽減することができる。
その点について、図4、図5に示す比較例を用いて更に詳しく説明する。
この比較例では、第1ガイド溝112を、コネクタ110の一方の端から他方の端へ向かって形成しており、コネクタ10の一方の端に、第1ガイド溝112に対して電線カバー20の第1ガイド凸部24を挿入するための第1の入口112aを設けている。また、その第1の入口112aに並べて、第2ガイド溝115に対して電線カバー20の第2ガイド凸部25を挿入するための第2の入口115aを、同じコネクタ110の端に設けている。112b、115bはガイド溝112、115の行き止まり部である。
このように第1ガイド溝112の入口112aを、コネクタ110の端に設けている場合、電線カバー20の前部に設けた第1ガイド凸部24を、コネクタ110の端から、第1ガイド溝112に係合させなくてはならないため、最終的に電線カバー20の組み付け終了となる逆端まで、長い距離に亘って電線カバー20をスライドさせなくてはならない。つまり、電線カバー20の組み付け開始から組み付け終了となる位置まで、大きなストロークB2で電線カバー20をスライドさせなくてはならない。
そのため、電線カバー20スライドさせている間、電線カバー20とコネクタ110の間に挟まれている電線に電線カバー20が擦れることになり、電線に摩擦による損傷を与えるおそれがある。
これに対し、図3に示す本実施形態では、第1ガイド溝12の入口13を、コネクタ10の長さ方向の中間部に設けたので、実際に電線カバー20をコネクタ10に組み付けるストロークを、図中Bで示す区間に短縮することができ、Aで示す区間の組み付けストロークを省略することができる。
これにより、電線カバー20と電線の擦れ合う距離を短縮することができて、摩擦で電線を損傷するおそれを軽減することができる。
また、電線カバー20をコネクタ10に被せる最初の段階は、コネクタ10から離れた位置で、弱い力で電線を電線カバー20により押し曲げ、徐々に押し曲げを強めながら、電線カバー20をコネクタ10に最終的に係合させればよいので、電線カバー20をコネクタ10の端から係合させる場合と比べて、少ない抵抗で電線を所定の方向に矯正・誘導することができ、電線に与える影響を軽減することができる。
また、電線カバー20は断面コ字形に形成してあるので、コネクタハウジングの背面11から垂直に引き出された全ての電線を、容易に拾いながら押し曲げて行くことができ、作業性を良くすることができる。
また、本実施形態では、コネクタ10及び電線カバー20の前部と後部にガイド溝12、15とガイド凸部24、25を設けているので、電線カバー20を前部と後部で確実に抜け止め防止することができる。また、前部と後部でガイドできるので、スライド動作が安定し、電線の誘導をスムーズに行うことができる。
また、本実施形態では、スライド方向に沿った方向のどちら側からでも電線カバー20をコネクタに装着することができるので、電線の誘導方向を2つの方向のどちらかに選択することができる。
また、本実施形態では、第1ガイド溝12と第2ガイド溝15を位置をずらして形成しているので、第1ガイド凸部24と第2ガイド凸部25をそれぞれのガイド溝12、15に確実に係合させることができる。特に、線対称にガイド溝12、15を設ける場合にも、第1ガイド溝12と第2ガイド溝15を互いに干渉せずに独立して形成することができるので、ガイド溝12、15の行き止まり部分12b、15bの形成も独自に行うことができる。
また、本実施形態では、コネクタ10に電線カバー20のスライド限を定めるストッパ19を設けたので、電線カバー20を定位置に確実に固定しておくことができる。
また、本実施形態では、電線カバー20の両側面板22の内外方への倒れを阻止する係合溝17と係合突起27を設けているので、第1、第2ガイド凸部24、25の第1、第2ガイド溝12、15からの外れを防止することができ、確実に電線カバー20をコネクタに固定することができる。
また、本実施形態では、電線カバー20の上面板21を中央部が盛り上がった断面凸湾曲状に形成しているので、電線カバー20が幅広のものである場合にも、電線カバー20をコネクタ10に被せるのに伴って拾う多数の電線を中央部に集めやすくなり、その結果、電線カバー20を円滑にスライドできるようになると共に、電線を容易に規定する方向に誘導しやすくなる。
また、本実施形態では、電線カバー20の上面板21の前端縁が凹状の輪郭に形成されているので、多数の電線を無理のない集束の仕方で中央に寄せておくことができる。また、上面板21の前端縁21aの上面にリブ28を設けているので、上面板21の前端縁21aを補強することができるし、そのリブ28を、電線カバー20をスライドさせる際に手や指を掛ける場所として利用することができ、操作性が良くなる。
また、本実施形態では、電線カバー20の両側面板22をコネクタ10の両外側面14に嵌まるように構成しているので、電線カバー20とコネクタ10の係合構造を単純化することができる。
なお、上記実施形態では、コネクタ10の外側面14にガイド溝12、15を形成し、電線カバー20の側面板22の内面にガイド凸部24、25を形成しているが、例えば、コネクタ10の背面側にコネクタハウジングの側壁に連続する一対のフランジを延設して、それらフランジの内面側に電線カバーの側面板の外面が嵌まるようにし、フランジの内面と電線カバーの側面板の外面の一方及び他帆にガイド溝とガイド凸部をそれぞれ形成してもよい。
また、上記実施形態では、ガイド溝12、15をコネクタ10側に形成し、ガイド凸部24、25を電線カバー20側に形成しているが、ガイド溝12、15を電線カバー20側に形成し、ガイド凸部24、25をコネクタ10側に形成することもできる。
また、上記実施形態では、スライド方向のどちら側からも、電線カバー20をコネクタ10に装着できるよう、ガイド溝12、15を線対象に設けているが、片側だけから電線カバー20をコネクタ10に装着できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1、第2ガイド溝12、15及び第1、第2ガイド凸部24、25を、位置をずらして平行に形成しているが、同一直線上に第1、第2ガイド溝12、15及び第1、第2ガイド凸部24、25を形成してもよい。その場合、1本のガイド溝を、第1、第2ガイド溝12、15として共用することも可能である。
本発明の実施形態のコネクタ用電線カバーの取付構造の説明用の斜視図であり、電線カバーをコネクタに装着する前の状態を示す図である。 電線カバーをコネクタに装着した後の状態を示す斜視図である。 電線カバーとコネクタの関係を示す側面図である、 本発明の実施形態に対する比較例の斜視図である。 同比較例の側面図である。
符号の説明
10 コネクタ
11 コネクタハウジングの背面
12 第1ガイド溝
12a 係合溝部
12b 行き止まり部
13 第1の入口
14 外側面
15 第2ガイド溝
15a 第2の入口
15b 行き止まり部
17 係合溝
19 ストッパ
20 電線カバー
21 上面板
21a 前端縁
22 側面板
23 後端壁(ストッパ)
24 第1ガイド凸部
25 第2ガイド凸部
27 係合突起
28 リブ

Claims (1)

  1. コネクタハウジングの背面から該背面に略垂直な方向に向けて電線が引き出されたコネクタと、該コネクタの背面部に前記コネクタハウジングの背面に略平行な方向に沿ってスライド自在に装着されることで、前記コネクタハウジングの背面から引き出された電線を覆うと共に前記スライド方向へ向けて誘導する電線カバーと、を備え、
    前記電線カバーは、前記コネクタハウジングの背面に対向すると共に該コネクタハウジングの背面から引き出された電線を押圧することで該電線を前記スライド方向へ誘導する上面板と、該上面板の両側に連設され、前記コネクタにスライド自在に嵌まる一対の側面板と、を有しており、
    前記コネクタ及び前記電線カバーの両側面板の対向面のうちの一方に、前記電線の誘導方向と略平行に延びる第1ガイド溝が形成され、他方に、前記第1ガイド溝にスライド自在に係合する第1ガイド凸部が設けられ、
    前記第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入した状態で、前記電線カバーを、その前端がコネクタハウジングの背面の前記スライド方向の長さの中央位置を超える位置までスライドさせることにより、電線を所定方向に誘導すると共に電線カバーをコネクタに抜け止め係止するコネクタ用電線カバーの取付構造において、
    前記第1ガイド溝及び第1ガイド凸部を、前記コネクタ及び電線カバーの前記スライド方向における前部にそれぞれ形成すると共に、これら第1ガイド溝及び第1ガイド凸部とは別に、前記コネクタの電線カバーの前記スライド方向における後部に、互いに係合した状態で前記電線カバーのスライド方向にスライドすることにより、電線カバーをコネクタに抜け止め係止する第2ガイド溝及び第2ガイド凸部をそれぞれ形成し、
    前記第1ガイド溝及び前記第1ガイド凸部を挿入するための第1の入口と前記第2ガイド溝及び前記第2ガイド凸部を挿入するための第2の入口とを前記コネクタに設け、
    前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とを、前記コネクタハウジングの背面に垂直な方向に位置をずらして平行に形成し、前記第1ガイド溝は前記コネクタハウジングの背面に近い位置に配置すると共に、前記第2ガイド溝は前記コネクタハウジングの背面から遠い位置に配置し、前記第1ガイド溝に第1ガイド凸部を挿入するための前記第1の入口を、コネクタの前記スライド方向の中央位置付近に形成した切欠によって構成し、前記第2ガイド溝に第2ガイド凸部を挿入するための前記第2の入口を、前記第2ガイド溝の長さ方向の外側の端部を開放することで構成したことを特徴とするコネクタ用電線カバーの取付構造。
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