JP7401982B2 - フィルム供給装置 - Google Patents
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Description
また、包装する袋毎に袋長が一定になるように調整したり、フィルム接続部でのフィルムの模様合わせたりするために、繰り出しベルトを制御している。
特許文献2に記載されている繰り出しベルトでは、レジマークセンサによって製袋充填機に供給されるフィルムのレジマークを検出して製袋充填機に供給されるフィルムの長さを測長し、フィルムの繰り出しを調整している。
このようにフィルム供給装置を含む製袋充填機では複数のレジーマークセンサが必要であり、製造コストが高価になるという問題がある。
本発明によれば、フィルム終端部の接続予定部で新たなフィルムを接続する際、フィルムロールから繰り出すフィルムの終端部を終端検出手段で検出した後、レジマークセンサでレジマークを検出した時点で変動量検出手段によって検出されたフィルムの変動量に基づいて、接続部位置演算手段によってフィルム終端部における接続予定部の位置を演算する。この場合、フィルムのレジマークと接続位置との間の長さはフィルム経路変動手段によるフィルムの変動量を除いて一定である。そのため、変動量検出手段でフィルムの変動量を検出してフィルムの接続予定部の位置を演算することができる。そして、繰り出し量演算手段によって、フィルムの接続予定部を接続位置に移動させるためのフィルム繰り出し量を演算し、演算したフィルム繰り出し量を繰り出すことで、フィルムの終端側の接続予定部を接続位置に繰り出すことができる。
フィルムに一定の張力を付加するためにテンションレバーやダンサロール等の張力調整手段によって張力を調整することでフィルム長さが変動する。
フィルムによって連帯袋を製袋する場合、例えばヘッダに印字等しないためヘッダの部分を飛ばして袋の部分のフィルムに印字等する。そのため、フィルムの変動量を繰り出すフィルム経路変動手段にヘッダの長さ分のフィルムを繰り出すヘッダ用移動手段を付加することで、フィルムの終端側の接続予定部を接続位置に繰り出すことができる。
図1に示す実施形態による製袋充填機1は、供給されるフィルムfを製袋して内容物を充填した袋を製造する例えば縦型製袋充填機2と、縦型製袋充填機2にフィルムfを供給するフィルム供給装置3とを備えている。本実施形態では、フィルムfに予め模様が付与されている。
縦型製袋充填機2は、内容物を投入するホッパを備えると共に供給されるフィルムfを成形するフォーマ5と、フィルムfを筒状に成形する製袋チューブ6と、フィルムfを送り出す繰り出しベルト7及び駆動モータM1とを有している。製袋チューブ6の側部にはフィルムfを縦シールする縦シーラ8が設置され、製袋チューブ6の下側にはフィルムfを横シールする横シーラ9が設置されている。
テンションレバー15にはシリンダ等のアクチュエータ19が接続されており、フィルムfの張力が所定の大きさを維持できるように適宜調整している。
図2に示すように、フィルムf(現在のフィルムfということがある)と新たなフィルムf1には、所定間隔でレジマークMが設けられ、レジマークMは現在のフィルムf及び新たなフィルムf1の長手方向に所定間隔で設けられている。
テンションレバー15を所定角度θの範囲で回動させることで、フィルムfの張力を所定の範囲に調整可能であり、張力調整手段を構成する。
例えば図3に示す基準位置では、フィルムfのレジマークMはフィルムロール11上に巻回された位置にある。図4に示すように、テンションレバー15が基準位置から所定角度θより小さい或る角度だけ回動した位置では、レジマークMはフィルムロール11から繰り出されたフィルムfの上に位置する。
プリンター16の下流側には印字位置調整ローラ17が設置されている。印字位置調整ローラ17は製袋する袋長に応じてプリンター16による袋の印字位置を調整するものである。
図5は、製袋充填機1に設けられた制御部30を示すものである。制御部30は、フィルムリール20の駆動用モータM2、ポテンショメータ24、プリンター16、印字位置調整ローラ17、レジマークセンサ18、駆動モータM1等に電気的に接続されている。制御部30では、これらのデータ入出力に基づいてフィルムfの終端部の接続予定部faが接続部材13の接続位置に繰り出されるよう制御する。印字位置調整ローラ17はプリンター16に対向するフィルムfの印字位置を調整するローラであり、個々の袋の袋長が変わったり、個々の袋の模様が変更になり印字位置が変わったりした場合でもプリンター16が対応した印字位置で印字を行うことができる。
図5に示す制御部30は、フィルムロール11から繰り出されるフィルムfの終端部を検出する終端検出手段31と、終端検出手段31でフィルムfの終端部を検出した後に最初にレジマークセンサ18でフィルムfのレジマークを検出した場合に、このレジマークセンサ18と接続位置との間のフィルム長さにおけるフィルムfの変動量をテンションレバーの角度によって演算する変動量検出手段32とを備えている。フィルムfの終端部における接続予定部faは最後端部でもよいし、最後のレジマークMの後部でもよく、終端部近傍であれば適宜位置に設定できる。
また、テンションレバー15と可動ローラ22が最も固定ローラ21に近接した図3に示す位置を基準位置として、終端検出手段31でフィルムfの終端部を検出した後に最初にレジマークを検出した場合、レジマークセンサ18と接続位置との間のフィルム長さを一定(既知)とする。そして、テンションレバー15が基準位置から角度を変化させた場合のテンションローラ14におけるフィルムfの長さの変動量を変動量検出手段32によって演算できる。
繰り出し量演算手段34で演算されたフィルム繰り出し量に基づいて駆動用モータM2を駆動させて、フィルムfの接続予定部faを接続部材13上の接続位置に繰り出すことができる。このフィルム接続予定部faに対して次のフィルムf1を手動で接続位置に貼着する。この場合、現在のフィルムfの最後のレジマークMと新たなフィルムf1の最初のレジマークMとの間隔が、フィルムfのレジマークMの間隔と一致するように設定する。なお、新たなフィルムf1の貼着は自動装置等によって行ってもよい。
また、フィルムロール11を挟んで両側に発光部と受光部を備えた透過式センサ等を設置してもよい。そして、フィルムf1の繰り出しが進んでフィルムロール11のロール径が小さくなると、発光部の光を受光部で受光できるため終端部を検知できる。また、フィルムf1の終端部に銀紙等を貼着しておき、これを光センサ等で検知することでフィルムfの終端部を検出してもよい。
図1に示す製袋充填機1では、フィルム供給装置3のフィルムロール11から繰り出されるフィルムfを縦型製袋充填機2で製袋しながら内容物を充填した袋を順次製造する。フィルム供給装置3でフィルムfを縦型製袋充填機2に向けて供給する際、フィルムfの張力を一定に維持するためシリンダ等のアクチュエータ19によってテンションレバー15の角度を調整する。図3及び図4に示すように、テンションレバー15の揺動によって可動ローラ22を進退させてフィルムfの経路を変動させて張力を調整する。
そして、テンションレバー15の角度の大きさをポテンショメータで検知し、変動量検出手段32によってテンションローラ14でのフィルムfの変動量を演算により検出する(ステップ103)。次いで、接続部位置演算手段33により、フィルムfのレジマーク以降のフィルム長さの一定値と変動量の和から、フィルム終端部で次に接続する新たなフィルムf1との接続予定部faの現在位置を演算する(ステップ104)。
次に、作業者が手動で新たなフィルムf1の先端部を現在のフィルムfの終端の接続予定部faに接合する(ステップ107)。その際、図2に示すように、現在のフィルムfの最後のレジマークMと新たなフィルムf1の先端のレジマークMとが製袋のための所定の間隔になるように調整して貼着する。その後、新たなフィルムロール11からフィルムf1を繰り出すことで、縦型製袋充填機2によって順次製袋し内容物を充填して封止する。
図7に示すように、連帯袋38は例えば上端部にヘッダ39を設け、ヘッダ39の下側に内容物を充填封止した複数個、例えば3個の袋40が接続されている。ヘッダ39は袋40よりも縦方向の長さが小さく、フック等に引っ掛けて吊り下げる穴31aが形成されている。袋40は縦横寸法がそれぞれ同一で上下方向に連続して設置され、袋40間の切り取り線41で袋40を1つずつ切り離し可能とされている。連帯袋38用のフィルムfも、上述した実施形態と同様に、表面に模様が予め印刷されている。
フィルムfにおけるヘッダ39の部分の飛ばし動作(手繰り寄せ動作)は印字位置調整ローラ17を固定ローラ26,27に対して離間する方向に移動させることで行われる。これにより、ヘッダ39の部分がプリンター16による印字領域を飛ばして通過する。
これらの長さの和に基づいて、接続部位置演算手段33により、フィルムfの接続予定部faの現在位置を演算する。そして、フィルムfの接続予定部faを接続部材13上の接続位置に移動させるように繰り出し量を繰り出し量演算手段34で演算し、駆動用モータMで移動させる。
また、印字位置調整ローラ17はヘッダ用移動手段に含まれる。
上述した実施形態では、製袋充填機1の縦型製袋充填機2にフィルムfを供給するフィルム供給装置3について説明したが、本発明は横型製袋充填機にフィルムfを供給するフィルム供給装置3にも採用することもできる。
2 縦型製袋充填機
3 フィルム供給装置
11 フィルムロール
13 接続部材
14 テンションローラ
15 テンションレバー
16 プリンター
17 印字位置調整ローラ
18 レジマークセンサ
24 ポテンショメータ
31 終端検出手段
32 変動量検出手段
33 接続部位置演算手段
34 繰り出し量演算手段
38 連帯袋
39 ヘッダ
40 袋
f、f1 フィルム
M2 駆動用モータ
Claims (2)
- 繰り出し方向に所定間隔でレジマークが付されたフィルムの終端側の接続予定部を予め設定された接続位置に繰り出し、フィルムから袋を製袋するためのフィルム供給装置において、
フィルムの搬送路で前記レジマークを検出するレジマークセンサと、
前記レジマークセンサと前記接続位置との間のフィルム長さを変動させるフィルム経路変動手段と、
フィルムロールから繰り出されるフィルムの終端部を検出する終端検出手段と、
前記フィルム経路変動手段によるフィルムの変動量を検出する変動量検出手段と、
前記終端検出手段でフィルムの終端部が検出された後、前記レジマークを検出した時点で前記変動量検出手段によって検出されたフィルムの変動量に基づいてフィルムの前記接続予定部の位置を演算する接続部位置演算手段と、
前記フィルムの接続予定部を前記接続位置に移動させるフィルム繰り出し量を演算する繰り出し量演算手段と、
前記フィルム繰り出し量のフィルムを繰り出すフィルム供給手段と、
を備え、
前記レジマークセンサは、前記フィルム経路変動手段よりも前記フィルムの搬送方向の下流側に配置され、
前記フィルム経路変動手段は、フィルムの張力を調整する張力調整手段としてテンションローラ及びテンションレバーを備え、
前記変動量検出手段は、前記テンションレバーが基準位置から角度を変化させた場合のテンションローラにおける前記フィルムの長さの変動量を演算し、
前記接続部位置演算手段は、前記フィルムの前記レジマーク以降のフィルム長さの一定値と変動量の和から、前記フィルムの終端部で次に接続する新たなフィルムとの前記接続予定部の現在位置を演算する、
ことを特徴とするフィルム供給装置。 - フィルムからヘッダと1または複数の袋とを接続して設けた連帯袋を製袋するための前記フィルム供給装置において、
前記フィルム経路変動手段として前記ヘッダの長さ分の前記フィルムを繰り出すヘッダ用移動手段が付加されていることを特徴とする請求項1に記載されたフィルム供給装置。
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