JP7401104B2 - 水銀放電ランプ - Google Patents

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Description

本発明は、水銀をアマルガムの状態で封入した水銀放電ランプに関し、特に、アマルガム温度を制御する機能を備えた水銀放電ランプに関する。
短波長域の紫外線は殺菌や有害有機物の分解などに利用されており、185nmや254nmなどの紫外線発生源として低圧水銀蒸気放電ランプが知られている。一般に低圧水銀蒸気放電ランプには過剰の水銀と共にアルゴン(Ar)などの希ガスが封入されており、水銀蒸気圧(蒸発量)は放電ランプ内の最冷部温度(最も冷たい部位の温度)に依存して変化する。また、放電ランプにおける紫外線等の放射効率は水銀蒸気圧と密接な関係にある。処理能力を高める目的から放電ランプの高密度が図られており、水銀をアマルガムの状態で封入する方法が採られている。すなわち、水銀を例えばビスマス(Bi)、スズ(Sn)、インジウム(In)などの金属と合金化(アマルガム化)して放電灯内に配置することによって、高温動作中における水銀蒸気圧を抑制する。この場合、水銀放電ランプ内でのアマルガム位置を最適温度位置(最冷部)に固定することにより、水銀放電ランプの出力を最適に制御することが行われている(例えば特許文献1)。
一方、下記非特許文献1においては、水銀放電ランプ内に置かれたアマルガムに電子電流及びイオン電流を流すことによりアマルガム温度を変化させ、もって水銀蒸気圧を制御することを開示している。
日本特開2009-266759
鷲見弘「インジウム-水銀アマルガムによるけい光ランプの水銀蒸気圧制御」照明学会誌Vol.53、No.8、442頁~449頁
上記特許文献1のように水銀放電ランプ内でのアマルガム位置を最適温度位置に固定したとしても、例えば光出力(蛍光ランプでは可視光、紫外放射ランプでは紫外放射)を減少させたり増加させたりする所謂調光する場合は、ランプ電力が変化することに伴いアマルガム温度が変動するので、最適出力が得られないという問題がある。これに対して、上記非特許文献1においては、電子電流やイオン電流を流すことによりアマルガム温度を変化させ、もって水銀蒸気圧を制御することができるが、その反面電子やイオンが高い運動エネルギーでアマルガム合金やその保持物質に突入し、構成材料を飛散させるので、結果的にランプ寿命を短くするという問題がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、アマルガム温度を制御する機能を備えた水銀放電ランプを提供しようとするものである。
本発明に係る水銀放電ランプは、水銀をアマルガムの状態で封入してなる放電管と、前記放電管内において、アマルガム周辺の温度変化を補償するように該アマルガムの周辺温度を制御する温度制御部材とを備え、前記温度制御部材は、前記放電管内において前記アマルガムの近傍に設けられた電気的発熱体と、前記放電管の口金部の内部に配置され、前記アマルガム周辺の温度低下を補償するように前記電気的発熱体に電流を供給する回路素子を含み、前記回路素子は、前記放電管のフィラメントに供給される電圧の増加に応答して動作する第1の回路素子と、前記第1の回路素子の動作に応じて前記電気的発熱体に電流を供給する第2の回路素子を含み、前記第1の回路素子は、定電圧ダイオードを含み、前記第2の回路素子は、前記定電圧ダイオードの出力を増幅する増幅回路素子を含むことを特徴とする
この構成により、点灯持続時における出力の低下(つまり調光時の光出力低下)に伴う放電管の温度低下を補償するように前記アマルガムの周辺温度を上昇させることができる。これにより、調光によって光出力が低下した場合でも、水銀蒸気圧を適切に制御することができる。
本発明の一実施例に係る水銀放電ランプの一端部を拡大して示す断面略図。 本発明の別の実施例に係る水銀放電ランプの一端部を拡大して示す断面略図。 本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプの一端部を拡大して示す断面略図。 本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプの一端部を拡大して示す断面略図。 本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプの一端部を拡大して示す断面略図。 図5の実施例において適用し得る温度制御用回路の一具体例を示す回路図。 図5の実施例において適用し得る温度制御用回路の別の具体例を示す回路図。
図1は、本発明の一実施例に係る水銀放電ランプ10の一端部を拡大して示す断面略図である。水銀放電ランプ10は、水銀アマルガム13を封入した石英ガラス製の放電管11と、該放電管11の一端部に設けられた口金12を備える。一例として、放電管11は直線状である。公知のように、放電管11の一端部はステム部11aとなっており、該ステム部11aにインナーリード14aとアウターリード14bが固定され、インナーリード14aにフィラメント15が接続されている。アウターリード14bは口金12から突出して設けられた電気端子16に接続されている。インナーリード14aとアウターリード14bは電気的に接続されており、電気端子16を介して安定器(不図示)から供給される電流がフィラメント15に印加される。
放電管11内において、アマルガム周辺の温度変化を補償するように該アマルガム13の周辺温度を制御する温度制御部材20が設けられる。図1の実施例において、温度制御部材20は波板状のバイメタル21からなる。放電管11内において、バイメタル21の一端が適宜箇所(例えばステム部11a)に固定され、バイメタル21の他端(自由端)にアマルガム13が配置される。水銀放電ランプ10は、調光制御が可能なタイプであり、定格点灯のランプ電力で出力100%のUV(紫外線)光を放射し、定格未満のランプ電力で出力100%未満のUV光を放射する。温度制御部材20においては、ランプ出力100%のとき最適の水銀蒸気圧が生じるような位置にアマルガム13が配置されるようにバイメタル21の固定位置及び構造を設計する。一般に、アマルガム13の最適な配置は放電管11内の望むべき紫外線出力が最大となる温度付近であり、一実施例では約100℃となる位置の近傍である。例えば、In-Bi-Hg(Hg含有量5%)のアマルガム13を使用する場合、185nmのUVを放射する最適な水銀蒸気圧温度は100℃程度であり、純粋水銀蒸気圧の略60℃に対応している。従って、例えば、ランプ出力100%のときに、アマルガム13の周辺温度が100℃程度となるように設計される。
図1の実施例の場合、温度制御部材20としてのバイメタル21は、アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)よりも低下した場合、該アマルガム13を配置した先端がフィラメント15の方に延びるように構成されている。この場合、フィラメント15は熱源として機能し、アマルガム13が該フィラメント15に近づくことにより該アマルガム13の周辺温度が上昇し、結果的に、アマルガム13の周辺温度を上記最適温度(例えば100℃程度)付近に維持する、若しくは該最適温度から大きく外れないような温度領域に維持する、ことができる。したがって、水銀放電ランプ10の点灯持続時に、ランプ出力100%未満に調光制御した場合、これに伴いバイメタル21の周辺温度が低下するが、該バイメタル21の先端がフィラメント15の方に延びることにより、該アマルガム13がフィラメント15に近づき、これにより該アマルガム13の周辺温度が上昇し、水銀蒸気圧をできる限り最適な状態に維持できる。図1において、符号13'はフィラメント15に近接したアマルガム13の位置を例示している。なお、水銀放電ランプ10においては、ランプ出力を100%未満に調光制御するときにフィラメント15を予熱するのが一般的であるから、常時流れるランプ電流に予熱電流が加わることによるフィラメント15からの発熱により、該フィラメント15に近接したアマルガム13の周辺温度が上昇する。
アマルガム13の具体的な配置及び加熱のための移動量について考察する。一例として、放電管11の外径が15mm、フィラメント15の位置と最冷部との距離が15mmでその温度差が50℃、ランプ電力1W当たりの最冷部温度変化が0.35℃/Wであるとする。その場合、フィラメント15の位置と最冷部との間の温度勾配は約3.3℃/mmである。定格ランプ電力を例えば150Wとするとき、定格未満の例えば60Wのランプ電力で調光すると、90Wの電力低下により、最冷部の温度は大略「0.35℃×90=31.5℃」減少すると想定することができる。そこで、この約31.5℃の減少を補償するためには、最冷部に位置するアマルガム13を上記温度勾配に応じた距離「31.5÷3.3=約9.5mm」だけフィラメント15に接近させればよい。このようにアマルガム13を約9.5mmだけフィラメント15に接近させることにより、アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)付近に維持される、若しくは該最適温度から大きく外れないような温度領域に維持することができる。したがって、このような考察をベースにして、バイメタル21の特性を適宜に設定すればよい。
図2は、本発明の別の実施例に係る水銀放電ランプ10の一端部を示す断面略図である。この実施例においては、温度制御部材20としての波板状のバイメタル22は、図1のバイメタル21とは反対に、アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)よりも低下した場合、収縮する特性を持つ。すなわち、バイメタル22が収縮することにより、該アマルガム13を配置した先端がフィラメント15の方に近接するように構成されている。図2においても、符号13'はフィラメント15に近接したアマルガム13の位置を例示している。図2においては、水銀放電ランプ10の点灯持続時に、ランプ出力100%未満に調光制御した場合、これに伴いバイメタル22の周辺温度が低下するが、該バイメタル22が収縮して、その先端に配置されたアマルガム13がフィラメント15に近づき、これにより該アマルガム13の周辺温度が上昇し、水銀蒸気圧をできる限り最適な状態に維持できる。
前記図1及び図2の実施例を要約すると、温度制御部材20が、アマルガム13を所定位置で担持する担持体を含み、該担持体がバイメタル21又は22によって構成され、該アマルガム13の周辺温度の変化に応じて該担持体が変形することにより、該担持体に担持されたアマルガム13の放電管11のフィラメント15に対する離隔距離を変化させ、もって、該アマルガム13に対する該フィラメント15による発熱量の影響を変化させることからなる。さらに要約すると、該担持体(バイメタル21又は22)の一端が放電管11内におけるフィラメント15の取付ベース(ステム部11a)に固定され、担持体の自由端寄りにアマルガム13が配置され、該アマルガム13の周辺温度の低下又は上昇に応じた該担持体(バイメタル21又は22)の変形に伴って該担持体の自由端がフィラメント13に近づく又は遠ざかるような配置で担持体(バイメタル21又は22)の一端が該取付ベース(ステム部11a)に固定されている。
図3は、本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプ10の一端部を示す断面略図である。この実施例においては、温度制御部材20として、環境温度に応じて電気的抵抗値が変化する抵抗素子例えばサーミスタ23を使用する。アマルガム13は放電管11内の所定の最適位置(最冷部)に固定的に配置され、該抵抗素子すなわちサーミスタ23は放電管11内において該アマルガム13の近傍に配置される。このサーミスタ23は、周辺温度の低下に応じて電気的抵抗値が増加するタイプのものであり、アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)よりも低下した場合に、サーミスタ23の電気的抵抗値が増加する。この実施例においては、サーミスタ23自体が電気的発熱体として機能し、電気的抵抗値の増加に応じてサーミスタ23が発熱することにより、アマルガム13の周辺温度が上昇し、アマルガム13の周辺温度をできる限り最適な温度領域に維持する。なお、図3の例においては、電気部品であるサーミスタ23が放電管11内に配置されるので、放電管11内で発生するイオンの衝突に曝される。そこで、サーミスタ23をイオンボンバードから保護するための保護部材24(例えば保護管)を適宜の配置で設けるのがよい。
図4は、本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプ10の一端部を示す断面略図であり、図3の変形例を示す。この実施例においては、温度制御部材20として、環境温度に応じて電気的抵抗値が変化する抵抗素子例えばサーミスタ25と発熱用抵抗(すなわち、電気的発熱体)26とを組み合わせて使用する。発熱用抵抗26は、図3における前記サーミスタ23と同様に、放電管11内において該アマルガム13の近傍に配置される。一方、環境温度に応じて電気的抵抗値が変化する抵抗素子すなわちサーミスタ25は、口金12内に配置される。水銀放電ランプ10の出力が増減される場合には、口金12内の周辺温度はアマルガム13の周辺温度に対応して変化するので、該口金12内のサーミスタ25はアマルガム13の周辺温度環境に連動して周辺温度が変化する箇所に配置されていることになる。なお、該サーミスタ25は、周辺温度の低下に応じて電気的抵抗値が減少するタイプのものであり、該サーミスタ25と発熱用抵抗26は直列接続される。アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)の領域であるときは、サーミスタ25の周辺温度も高く抵抗値が高いため、サーミスタ25と発熱用抵抗26の直列回路に発熱に必要な電流は流れない。アマルガム13の周辺温度が上記最適温度(例えば100℃程度)よりも低下した場合に、サーミスタ25の周辺温度も低下し電気的抵抗値が減少し、サーミスタ25と発熱用抵抗26の直列回路に流れる電流が増加することにより発熱用抵抗26が発熱し、アマルガム13の周辺温度が上昇する。これにより、アマルガム13の周辺温度をできる限り最適な温度領域に維持することができる。図3と同様に、放電管11内の電気部品である発熱用抵抗26をイオンボンバードから保護するための保護部材24が適宜の配置で設けられる。この実施例においては、サーミスタ25は口金12内に設けられるので、放電管11内で発生するイオンの衝突に曝されないという利点がある。
図5は、本発明のさらに別の実施例に係る水銀放電ランプ10の一端部を示す断面略図であり、図4の変形例を示す。図5の実施例においては、図4のサーミスタ25に代えて、ダイアック(双方向ツェナーダイオードすなわち双方向定電圧ダイオード)27を口金12内に配置する。一方、発熱用抵抗(すなわち、電気的発熱体)26は、図4と同様に、放電管11内において該アマルガム13の近傍に配置される。ダイアック27と発熱用抵抗26は直列接続され、この直列回路がフィラメント15に並列接続される。図3及び図4と同様に、放電管11内の電気部品である発熱用抵抗26をイオンボンバードから保護するための保護部材24が適宜の配置で設けられる。また、この実施例においても、ダイアック27は口金12内に設けられるので、放電管11内で発生するイオンの衝突に曝されず、寿命を確保することができる。
図5の動作について説明すると、水銀放電ランプ10を定格点灯しているときは、フィラメント15の予熱電圧が全くないかあるいは低いので、ダイアック27はオフされており、発熱用抵抗26に電流は流れない。一方、水銀放電ランプ10を調光制御するときは、フィラメント15が予熱されるので、所定の予熱電圧に応じてダイアック27がオンし、発熱用抵抗26に電流が流れ、該抵抗26が発熱して、アマルガム13の周辺温度が上昇する。これにより、調光制御時において、アマルガム13の周辺温度をできる限り最適な温度領域に維持することができる。
なお、ダイアック27を構成するツェナーダイオードは比較的小電流で動作するものが多いので、ダイアック27がオンしたときに流れる電流をトランジスタ等の増幅回路素子により適宜増幅してやり、発熱に必要な電流値を発熱用抵抗26に供給するのが好ましい。図6は、そのような増幅回路の一例を示す。図6において、該増幅回路は、ダイアック27に直列に接続された抵抗R1と、トランジスタTr1と、ダイアック27と抵抗R1の接続点とトランジスタTr1のベースとの間に接続された抵抗R2とを含む。ダイアック27と抵抗R1の直列回路がフィラメント15に並列接続される。また、トランジスタTr1のエミッタに発熱用抵抗26が接続され、トランジスタTr1のコレクタと発熱用抵抗26とがなす直列回路がフィラメント15に並列接続される。この構成により、水銀放電ランプ10を調光制御するときのフィラメント15の予熱電圧に応じてダイアック27がオンし、トランジスタTr1がオンし、発熱用抵抗26に電流が流れ、該抵抗26が発熱して、アマルガム13の周辺温度が上昇する。これにより、調光制御時において、アマルガム13の周辺温度をできる限り最適な温度領域に維持することができる。なお、増幅回路素子である抵抗R1、R2とトランジスタTr1は、口金12内に配置され、発熱用抵抗26だけが図5に示すように放電管11内に配置される。こうして、ダイアック27は勿論のこと、増幅回路素子R1、R2、Tr1も口金12内に設けられるので、これらの回路素子は、放電管11内で発生するイオンの衝突に曝されず、寿命を確保することができる。
図7は、図5の実施例に対して適用可能な別の増幅回路の一例を示す。図7において、該増幅回路は、ダイアック27の一端をベースに接続したトランジスタTr2と、抵抗R3とチョークコイルL1の直列回路とを含む。抵抗R3とチョークコイルL1の直列回路がフィラメント15に並列接続され、抵抗R3とチョークコイルL1の接続点とトランジスタTr2のベースとの間にダイアック27が挿入される。また、トランジスタTr2のエミッタに発熱用抵抗26が接続され、トランジスタTr2のコレクタと発熱用抵抗26とがなす直列回路がフィラメント15に並列接続される。図7に示す増幅回路は、フィラメント15を予熱するために水銀放電ランプ10の点灯周波数を高くする方式を採用する場合に適用され得る。すなわち、フィラメント15を予熱するために水銀放電ランプ10の点灯周波数が高くなると、チョークコイルL1のインピーダンスが増加し、ダイアック27に印加される電圧が増加し、ダイアック27がオンし、トランジスタTr2がオンし、発熱用抵抗26に電流が流れ、該抵抗26が発熱して、アマルガム13の周辺温度が上昇する。これにより、調光制御時において、アマルガム13の周辺温度をできる限り最適な温度領域に維持することができる。この場合も、ダイアック27及び増幅回路素子である抵抗R3、チョークコイルL1、トランジスタTr2は、口金12内に配置され、発熱用抵抗26だけが図5に示すように放電管11内に配置される。こうして、ダイアック27は勿論のこと、増幅回路素子R3、L1、Tr2も口金12内に設けられるので、これらの回路素子は、放電管11内で発生するイオンの衝突に曝されず、寿命を確保することができる。
なお、水銀放電ランプ10が直線状の放電管11の両端部に口金12が設けられるタイプからなる場合は、水銀アマルガム13及び温度制御部材20を放電管11の両端部においてそれぞれ配置してもよい。直線状に限らず、任意の形状の放電管からなる水銀放電ランプにおいて本発明を応用することができる。また、紫外線放射用の水銀放電ランプに限らず、蛍光灯など、その他のタイプの水銀放電ランプにおいて本発明を応用することができる。

Claims (1)

  1. 水銀をアマルガムの状態で封入してなる放電管と、
    前記放電管内において、アマルガム周辺の温度変化を補償するように該アマルガムの周辺温度を制御する温度制御部材と
    を備え、
    前記温度制御部材は、前記放電管内において前記アマルガムの近傍に設けられた電気的発熱体と、前記放電管の口金部の内部に配置され、前記アマルガム周辺の温度低下を補償するように前記電気的発熱体に電流を供給する回路素子を含み、
    前記回路素子は、前記放電管のフィラメントに供給される電圧の増加に応答して動作する第1の回路素子と、前記第1の回路素子の動作に応じて前記電気的発熱体に電流を供給する第2の回路素子を含み、
    前記第1の回路素子は、定電圧ダイオードを含み、前記第2の回路素子は、前記定電圧ダイオードの出力を増幅する増幅回路素子を含むことを特徴とする、水銀放電ランプ。
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