JPH03266352A

JPH03266352A - けい光ランプ

Info

Publication number: JPH03266352A
Application number: JP2062587A
Authority: JP
Inventors: Manabu Takaya; 学貴家
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp; Toshiba AVE Co Ltd
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp; Toshiba AVE Co Ltd
Priority date: 1990-03-15
Filing date: 1990-03-15
Publication date: 1991-11-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、発光金属としてマルガムを収容したけい光ラ
ンプに関する。

（従来の技術）最近、安定器または高周波点灯回路部品を収容したカバ
ーの一端に白熱電球用のねし込み形口金を取付けるとと
もに、このカバーの他端に屈曲した放電路を有するけい
光ランプ、例えばＵ字形、Ｗ字形、鞍形などのような屈
曲形けい光ランプを取付けたけい光ランプ装置か開発さ
れている。

この種のけい光ランプ装置はコンパクト型と呼ばれてお
り、白熱電球と互換性を有することから省エネルギー光
源として普及しつつある。

このようなけい光ランプ装置においては、光源としての
けい光ランプのバルブ径が小さく、小形となっており、
また小さなスペース内に集中して配置するため屈曲しで
あるからバルブ相互が接近しており、かつ発光強度を高
めるために入力を大きくしであること等が原因して、管
壁負荷か高くなり、点灯中のバルブ温度が高くなる。

このため、この種のけい光ランプにおいては発光金属と
して従来のような純水銀を使用すると水銀蒸気圧が最適
温度以上になってしまい、光束の安定性が損なわれ、発
光効率が低下する不具合かある。

これを解消するため、このような屈曲コンパクト形けい
光ランプや高出力形けい光ランプにおいては、発光金属
としてアマルガムを使用している。

アマルガムの場合は純水銀に比べて動作温度が高く、上
記のようにバルブ温度が高い場合でも光束が安定し、発
光効率が良好になる利点がある。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、アマルガムは動作温度が高いことから、
始動時の光束立上がり特性が劣る傾向にある。この始動
時の立上がりを良くするにはアマルガムを発熱源である
フィラメントの近傍に配置して速やかに温度上昇させる
ことが望ましいが、このようにすると安定点灯時にアマ
ルガムの温度が高くなり過ぎ、アマルガムが移動したり
、発光管内部に落下して水銀蒸気圧が変動し、光束が不
安定になったり、アマルガムが融点以上になって水銀蒸
気圧が過剰となり、ランプ電圧が高くなるなどの不具合
を招く場合がある。

これに対し、アマルガムをフィラメントなどの発熱源か
ら離れた位置、たとえばバルブに突設された細管に収容
すると、始動時での熱伝導性が良（ないから前述したよ
うに光束の立上がりか悪くなる。

本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、始動時の光束の立上がりを促し
、高温時にはアマルガムの過度な温度上昇を防止し、か
つ周囲の温度変化に対して光束やランプ特性の安定を保
つことができるけい光ランプを提供しようとするもので
ある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は、バルブに突設した細管にアマルガムを収容し
、この細管の近傍に、熱応動部材に取付けられた加熱部
材を配置し、周囲温度が低い場合に上記熱応動部材の変
形により加熱部材が上記細管に接近して細管を加熱する
とともに、周囲温度か低い場合には上記熱応動部材の変
形により加熱部材を上記細管から遠ざけて加熱を解消す
ることを特徴とする。

（作用）本発明によれば、安定点灯時などのように周囲温度が高
い場合は熱応動部材が変形して加熱部材を細管から遠ざ
けて細管の加熱をしないようになり、したがってアマル
ガムの過度な温度上昇を防止し、また始動時などのよう
に周囲温度が低い場合は熱応動部材の変形により加熱部
材が細管に近づいて加熱して細管、つまりはアマルガム
の温度上昇を促すようにし、始動時の光束立上がりを促
し、かつ周囲温度が変化しても光束やランプ特性の変動
を防止することができる。

（実施例）以下本発明について、図面に示すけい光ランプ装置に適
用した一実施例にもとづき説明する。

第１図は周囲温度が低い場合のけい光ランプ装置の断面
図、第２図は周囲温度が高い場合の断面図を示し、図に
おいて１は上下に２つ割り可能な合成樹脂製のカバーで
ある。カバー１の一端には例えばＥ２６形等のねじ込み
形口金２が接着剤またはかしめ等により固定されている
。

カバー１の他端にはランプ支持板７が取付けられており
、このランプ支持板７により閉塞された上記カバー１内
には、このランプ支持板７との間に隙間８を有して回路
基板９が固定されている。

この回路基板９には回路部品としての高周波点灯回路部
品１０が取付けられている。高周波点灯回路部品１０は
、詳図しないがアルミ電解コンデンサ１１や発振コイル
１２またはトランジスタ１３・・・などの電子部品から
なる。

上記ランプ支持板７には、けい光ランプ、例えば屈曲形
のけい光ランプ２０が取付けられている。

屈曲形けい光ランプ２０は、Ｕ字形、Ｗ字形等であって
もよいが、本実施例では３本のＵ字形ガラスバルブを繋
いで蛇行形の放電路を形成した発光管２１を使用してい
る。

この発光管２１における放電路の両端部にはエミッタを
塗布した電極２２．２２が取り付けられている。

また、一方の端部には排気管を兼用した細管２３が突出
されている。この細管２３は放電路に通しており、この
細管２３内に発光金属としてアマルガム２４が収容され
ている。この場合、細管２３の突出高さは可能な限り低
くして、この細管２３に収容したマルガム２４が電極２
２に近い距離に配置されていることが望ましい。

なお、発光管バルブの内面は図示しないけい光体被膜が
形成されており、かつこの発光管バルブ内には所定量の
水銀と、希ガスが封入される。

このような屈曲形けい光ランプ２０は、前記ランプ支持
板γに例えば接着剤２９を介して固定されている。

この場合、細管２３は上記ランプ支持板７を貫通してこ
のランプ支持板７と回路基板９との間に形成された上記
隙間８に臨まされている。

なお、上記ランプ支持板７の外周部は覆い筒２５により
囲まれており、この覆い筒２５は上記ランプ２０が接着
剤２９によりランプ支持板７に接合されている箇所、つ
まりランプ２０の根元側端部の接合部が外部から見え難
くするように覆い隠している。

上記ランプ支持板７と回路基板９との間の隙間８には、
ヒータ３が設けられている。このヒータ３は電熱ヒータ
からなり、詳図しないがランプ点灯と同時に通電されて
発熱するようになっている。

ヒータ３は電気および熱絶縁部材からなるヒータホルダ
４に取付けられており、このヒータホルダ４は、バイメ
タルまたは形状記憶合金などのような温度可逆性の熱応
動片５の一端に固定されている。この熱応動片５の他端
はたとえばカバー１の内面に固定されている。

ランプ支持板７と回路基板９との間の隙間８の温度があ
る値以上の場合は、熱応動片５が第２図に示すように熱
変形し、これによりヒータ３が細管２３から離れるよう
になり、ヒータ３により細管２３を温めるのを回避する
。

また、ランプ支持板７と回路基板９との間の隙間８の温
度がある値より低い場合は、熱応動片５が第１図に示す
ように熱変形し、これによりヒータ３が細管２３に接近
し、細管２３を加熱してアマルガム２４を加熱する。

なお、回路基板９には放熱孔２６・・・が形成されてい
るとともに、カバー１にも放熱孔２７・・・が形成され
ており、前記ランプ支持板７と回路基板９との間の隙間
８の熱や高周波点灯回路部品１０の周囲の熱を外部に放
出するようになっている。

このような構成による実施例の作用を説明する。

上記けい光ランプ装置は、口金２を図示しないソケット
に螺合することにより電源に機械的および電気的に接続
され、カバー１に収容した高周波点灯回路部品１０を介
してけい光ランプ２０が点灯される。

そして、消灯や点灯直後などのように周囲温度が低く、
しかもけい光ランプ２０や点灯回路部品１０などの発熱
が少ない場合、ランプ支持板７と回路基板９との間の隙
間８の温度も低いから、熱応動片５が第１図に示すよう
に熱変形し、これによりヒータ３が細管２３に接近、ま
たは接触する。このため、細管２３が加熱され、アマル
ガム２４が熱を受けて速やかに温度上昇する。このため
、アマルガム２４は迅速に動作温度に達し、水銀を蒸発
させて蒸気圧を高め、光束の立上がりを促進する。よっ
て始動特性が向上する。

一方、安定点灯状態に至った場合はけい光ランプ２０や
点灯回路部品１０などからの発熱によりランプ支持板７
と回路基板９との間の隙間８の温度が高くなる。このた
め熱応動片５は第２図に示すように熱変形し、これによ
りヒータ３か細管２３から遠ざかるようになる。

このため、細管２３が加熱されなくなるから、細管２３
の温度上昇が抑止され、細管２３に収容されたアマルガ
ム２４の温度上昇も抑制される。

したがって、アマルガム２４の過度な温度上昇か防止さ
れ、アマルガム２４の溶融が防止されるとともに最適な
動作温度に保つので水銀の蒸気圧か最適に維持され、発
光効率か向上し、ランプ電圧の変動も少なくなり、光束
が安定する。

なお、隙間８の熱は回路基板９に形成した放熱孔２６・
・・およびカバー１に形成した放熱孔２７・・・を通じ
て外部に放出される。

また、上記実施例の場合、厳寒雰囲気と猛暑雰囲気とに
よる安定点灯中の水銀蒸気圧のばらつきも、上記放熱部
材３が細管２３に近づいたり、遠ざかることて防止する
ことができ、光束の安定が可能になる。

なお、本発明は上記実施例に制約されるものではない。

すなわち、上記実施例では、屈曲形けい光ランプを高周
波点灯回路部品とともにカバーに取付けてなるけい光ラ
ンプ装置に適用した例を示したか、本発明はけい光ラン
プ装置に適用することには限らず、またけい光ランプも
Ｕ字形やＷ字形あるいは鞍形などのような屈曲形けい光
ランプに制約されず、直管形けい光ランプであってもよ
い。

また、細管は発光管の端部に突出することに限らす、バ
ルブの途中であってもよい。

さらに、ヒータに代って、点灯回路部品の中で発熱する
部材、例えば電界効果形トランジスタやリップル防止用
の抵抗などを細管の加熱に利用してもよい。

［発明の効果］以上説明した通り本発明によれば、安定点灯時などのよ
うに周囲温度が高い場合は熱応動部材が変形して加熱部
材を細管から遠ざけるから、細管か加熱されずアマルガ
ムの過度な温度上昇か防止され、アマルガムの溶融か防
止されるとともに水銀蒸気圧が最適に維持され、発光効
率か向上し、ランプ電圧の変動も少なくなり、光束が安
定する。

また、始動時などのように周囲温度が低い場合は熱応動
部材の変形により加熱部材を細管に近すけ、細管を加熱
してアマルガムの温度上昇を促すようになり、アマルガ
ムが速やかに動作温度に達し水銀を蒸発させ、光束立上
がりを促進させる。また、周囲温度が変化しても光束や
ランプ特性の変動を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は周囲温度が低
い場合のけい光ランプ装置の断面図、第２図は周囲温度
か高い場合のけい光ランプ装置の断面図である。１・・・カバー、２・・・口金、３・・・ヒータ、４・
・・ヒータホルダ、５・・・熱応動片、７・・・ランプ
支持板、８・・・隙間、９・・・回路基板、１０・・・
点灯回路部品、２０・・・けい光ランプ、２２・・・電
極、２３・・・細管、２４・・アマルガム。

Claims

【特許請求の範囲】発光管バルブに細管を突設し、この細管にアマルガムを
収容したけい光ランプにおいて、上記アマルガムを収容した細管の近傍に、熱応動部材に
取付けられた加熱部材を配置し、周囲温度が低い場合に
上記熱応動部材の変形により加熱部材が上記細管に接近
して細管を加熱するとともに、周囲温度が高い場合には
上記熱応動部材の変形により加熱部材を上記細管から遠
ざけて加熱を解消することを特徴とするけい光ランプ。