JP7400683B2 - 横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法に関するものである。
シリコンウェーハ中にリン、ボロン等のドーパントを熱拡散する工程は、シリコンウェーハの表層にドーパントを付着させる工程(デポジション)と、表層に付着したドーパントをシリコンウェーハの内部に拡散させる工程(ドライブイン)とを含む。このドライブイン工程には、一般的に、横型熱処理炉(熱拡散炉)が用いられる。横型熱処理炉では、横方向の中心軸を有する円筒形状の炉芯管内に、主面が炉芯管の中心軸に直交するように複数枚のシリコンウェーハを並べて配置したボートを入れて、炉芯管内でシリコンウェーハに熱処理を施す。この際、炉芯管の中心軸方向における複数枚のシリコンウェーハの両側に、シリコンからなる保温ブロック(ダミーブロック)を配置して、炉芯管内でのウェーハ設置領域の温度均一化を図る技術が知られている。
特許文献1には、「熱拡散炉のチューブ内に、主面がチューブの長手方向に直行するようにウェーハを並設し、その状態でウェーハに熱処理を施すにあたり、チューブ内にウェーハを仕込まない状態における均熱領域の両側において、雰囲気ガス流入側では、当該領域から少なくとも10mm以上離して、また雰囲気ガス流出側では、密接または離間して、チューブ径よりわずかに小さい保温ブロックをそれぞれ配するようにしたことを特徴とするウェーハの熱処理方法(請求項1)」が記載されている。また、特許文献1には、「保温ブロックの材質が高純度シリコンであること(請求項3)」が記載されている。
特開平3-85725号公報
しかしながら、本発明者らが検討したところ、複数バッチの熱処理において同一の保温ブロックをくり返し使用した場合、各バッチにおける複数枚のシリコンウェーハのうち両端部分に位置するシリコンウェーハ、すなわち保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染量が、バッチを経るにつれて顕著に増加することが判明した。金属汚染されたシリコンウェーハは、ライフタイム値が低下するため製品とすることができず、結果として製品歩留まりが不十分となる。そのため、シリコンウェーハの金属汚染を抑制することが望まれる。
上記課題に鑑み、本発明は、ウェーハ設置領域の温度均一化のために設置する保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染を抑制することが可能な、横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明者らは鋭意研究を進め、以下の知見を得た。まず、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染量の増加の原因は、保温ブロックの金属汚染ではないかと本発明者らは考えた。つまり、複数バッチの熱処理において同一の保温ブロックをくり返し使用した場合、保温ブロックには炉芯管等からの金属汚染(Fe、Ni、Cu等)が徐々に蓄積すると考えられる。熱処理時に保温ブロックが加熱される過程で、保温ブロックから汚染金属を含むガスが発生する。この汚染金属を含むガスが拡散して、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハに供給される。その結果、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハも金属汚染されるものと考えられる。
しかしながら、複数バッチの熱処理において保温ブロックを毎回交換することは経済的ではない。また、各バッチの熱処理後に保温ブロックに高清浄度化処理(フッ酸と硝酸との混酸液等によるエッチング処理)を施して、保温ブロックから汚染金属を除去することも考えられるが、以下の理由で操業上現実的ではない。すなわち、保温ブロックは比較的厚いブロックであるため、これを収容できるようにエッチング槽を大きく作製するのに費用がかかることや、厚みが大きく表面積が大きい保温ブロックをエッチング処理すると、エッチング中に液温が上がりすぎるおそれがあることが、理由として挙げられる。
そこで、本発明者らは、炉芯管の中心軸方向における保温ブロックの両側に、高清浄度のダミーウェーハを設置することで、保温ブロックから発生した汚染金属を含むガスが、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハに向かって拡散するのを抑制するとの着想を得た。そして、種々の実験の結果、このような保温ブロックの両側でのダミーウェーハの設置によって、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染量の増加を抑制できることが確認された。
上記知見に基づき完成した本発明の要旨構成は以下のとおりである。
[1]横方向の中心軸(X)を有する円筒形状の炉芯管(12)と、前記炉芯管(12)の周囲に位置し前記炉芯管(12)を加熱するヒーター(14)と、を有し、前記炉芯管(12)の片方の端部には蓋(12A)が設けられ、前記炉芯管(12)の他方の端部にはガス導入口(12B)が設けられ、前記炉芯管(12)の前記蓋(12A)の付近の炉壁にガス排気口(12C)が設けられた横型熱処理炉(100)を用意し、
前記炉芯管(12)の前記蓋(12A)に近い方を炉口側(H)とし、前記炉芯管(12)の前記ガス導入口(12B)に近い方を炉奥側(S)としたとき、前記蓋(12A)を開けて、前記炉芯管(12)内に、以下の(A)~(C)の状態となるようにボート(16)を配置し、
(A)前記ボート(16)上に、主面が前記炉芯管(12)の中心軸(X)に直交するように複数枚のシリコンウェーハが並べられて、ウェーハ群(WF)を形成し、
(B)前記ボート(16)上の、前記ウェーハ群(WF)よりも炉奥側(S)に、前記ウェーハ群(WF)と離間して、前記炉芯管(12)の中心軸(X)と平行な軸を有する円柱形状の第1保温ブロック(18A)が配置され、前記ウェーハ群(WF)よりも炉口側(H)に、前記ウェーハ群(WF)と離間して、前記炉芯管(12)の中心軸(X)と平行な軸を有する円柱形状の第2保温ブロック(18B)が配置され、
(C)前記ボート(16)上の、前記第1保温ブロック(18A)よりも炉奥側(S)に第1ダミーウェーハ(20A)が、前記第1保温ブロック(18A)と前記ウェーハ群(WF)との間に第2ダミーウェーハ(20B)が、前記第2保温ブロック(18B)と前記ウェーハ群(WF)との間に第3ダミーウェーハ(20C)が、前記第2保温ブロック(18B)よりも炉口側(H)に第4ダミーウェーハ(20D)が、それぞれ、その主面が前記炉芯管(12)の中心軸(X)に直交するように配置され、前記第1乃至第4ダミーウェーハ(20A,20B,20C,20D)は、Feの濃度が1×1011atoms/cm3未満であり、Ni及びCuの濃度がそれぞれ5×1010atoms/cm3未満であり、
前記蓋(12A)を閉め、
前記ガス導入口(12B)から前記炉芯管(12)内にガスを導入し、前記ガス排気口(12C)から前記ガスを排気しつつ、前記ヒーター(14)により前記炉芯管(12)を加熱することで、前記複数枚のシリコンウェーハに熱処理を施す、
横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[2]前記炉芯管(12)の中心軸(X)の方向における、前記第1保温ブロック(18A)と前記ウェーハ群(WF)との距離、及び、前記第2保温ブロック(18B)と前記ウェーハ群(WF)との距離が、5mm以上である、上記[1]に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[3]前記炉芯管(12)の中心軸(X)の方向における、前記第1保温ブロック(18A)と前記第1ダミーウェーハ(20A)との距離、前記第1保温ブロック(18A)と前記第2ダミーウェーハ(20B)との距離、前記第2保温ブロック(18B)と前記第3ダミーウェーハ(20C)との距離、及び前記第2保温ブロック(18B)と前記第4ダミーウェーハ(20D)との距離が、2mm以下である、上記[1]又は[2]に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[4]前記炉芯管(12)の中心軸(X)の方向における、前記第1保温ブロック(18A)と前記第1ダミーウェーハ(20A)との距離、前記第1保温ブロック(18A)と前記第2ダミーウェーハ(20B)との距離、前記第2保温ブロック(18B)と前記第3ダミーウェーハ(20C)との距離、及び前記第2保温ブロック(18B)と前記第4ダミーウェーハ(20D)との距離が、0mmである、上記[3]に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[5]前記第1乃至第4ダミーウェーハ(20A,20B,20C,20D)がシリコンウェーハである、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[6]前記第1乃至第4ダミーウェーハ(20A,20B,20C,20D)の厚みが1~5mmの範囲内である、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[7]前記第1乃至第4ダミーウェーハ(20A,20B,20C,20D)の直径が、前記第1及び第2保温ブロック(18A,18B)の直径と等しい、上記[1]~[6]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[8]前記第1及び第2保温ブロック(18A,18B)が、Fe、Ni、及びCuの濃度のいずれかが1×1011atoms/cm3以上であるシリコンからなる、上記[1]~[7]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[9]前記第1及び第2保温ブロック(18A,18B)の直径が、前記複数枚のシリコンウェーハの直径と等しい、上記[1]~[8]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
[10]前記第1及び第2保温ブロック(18A,18B)の、前記炉芯管(12)の中心軸(X)に沿った幅が、40~75mmの範囲内である、上記[1]~[9]のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
本発明の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法によれば、ウェーハ設置領域の温度均一化のために設置する保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染を抑制することができる。
比較例によるシリコンウェーハの熱処理方法を説明するための、横型熱処理炉100の縦断面図である。 本発明の一実施形態によるシリコンウェーハの熱処理方法を説明するための、横型熱処理炉100の縦断面図である。 (A)は、ボート16の炉中心軸Xに垂直な断面図であり、(B)は、図2のI-I断面図である。 比較例1,2及び発明例1~4における熱処理後のシリコンウェーハのFe汚染量を示すグラフである。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態及び比較例によるシリコンウェーハの熱処理方法に共通して用いられる横型熱処理炉100の構造について説明する。横型熱処理炉100は、炉芯管12及びヒーター14を有する。
炉芯管12は、横方向の中心軸Xを有する円筒形状の管である。炉芯管12の片方の端部には蓋12Aが設けられ、他方の端部にはガス導入口12Bが設けられる。また、炉芯管12の蓋12A付近の炉壁には、ガス排気口12Cが設けられている。炉芯管12(管本体)の内径は、一般的に160~360mmの範囲内である。炉芯管12の材質は、石英、炭化ケイ素(SiC)等からなるものとすることができる。
ヒーター14は、炉芯管12の周囲に位置し、炉芯管12を加熱する。ヒーター14は、炉芯管12の中央部に配置されるメインヒーターと、その両側に配置される2台の補助ヒーターとから構成されてもよい。
図1及び図2に示すように、本明細書において、炉芯管12の蓋12Aに近い方を「炉口側H」とし、炉芯管12のガス導入口12Bに近い方を「炉奥側S」と表記する。
なお、図1及び図2には示していないが、炉芯管12の周囲に、横方向の中心軸を有する円筒形状で石英、炭化ケイ素(SiC)等からなる均熱管を配置し、均熱管の内部に炉芯管12が位置するようにしてもよい。その場合、ヒーター14は、炉芯管12及び均熱管の周囲に位置し、ヒーター14によって均熱管及び炉芯管12が加熱される。
本発明の実施形態によるシリコンウェーハの熱処理方法では、シリコンウェーハに熱処理を施す際に、ボート16に複数枚のシリコンウェーハ(ウェーハ群WF)を並べて載置し、炉芯管12の蓋12Aを開けて、炉芯管12の炉口側Hからボート16を炉芯管12内に入れる。その後、炉芯管12の蓋12Aを閉める。
その後、ガス導入口12Bから炉芯管12内にガスを導入し、ガス排気口12Cから当該ガスを排気しつつ、ヒーター14により炉芯管12を加熱することで、複数枚のシリコンウェーハ(ウェーハ群WF)に熱処理を施す。表層に付着したドーパントをシリコンウェーハの内部に拡散させるドライブイン工程を行う場合、炉芯管12内に導入されるガスは、微量の酸素(0.1~2体積%)を含み、残部がArからなる組成を有する。炉芯管12の外部に位置するポンプによって、ガス排気口12Cを介して炉芯管12内のガスを強制吸引することによって、炉芯管12内の雰囲気ガスがガス排気口12Cを介して排出される。その結果、炉芯管12内には、炉奥側Sから炉口側Hに向かって雰囲気ガスの流れが生じる。ドライブイン工程の場合、炉芯管12内の雰囲気温度は1200~1350℃の範囲とすることができ、この範囲の温度に10~250時間保持することができる。
ボート16は、図1及び図2に加えて図3(A)を参照して、半円筒形の凹部からなるポケット16Aを有し、ここにシリコンウェーハWFが収納される。ボート16は、その長手方向が炉芯管12の中心軸X方向と一致するように炉芯管12内に配置される。図3(A)に示すように、ボート16の長手方向に垂直なポケット16Aの断面形状は、収容するシリコンウェーハWFの半径と同じ曲率半径を有する半円形状であり、例えばシリコンウェーハWFの直径が150mmである場合には、当該曲率半径は75mmとなる。ボート16の材質は、炭化ケイ素(SiC)からなるものとすることができる。
本発明の実施形態によるシリコンウェーハの熱処理方法では、炉芯管12内にボート16を配置する際に、以下の(A)~(C)の状態を満たすようにする。
(A)まず、図1及び図2に示すように、ボート16上に、主面が炉芯管12の中心軸Xに直交するように、同一直径の複数枚のシリコンウェーハが並べられて、ウェーハ群WFを形成する。複数枚のシリコンウェーハの並べ方は、各ウェーハが倒れないように配置される限り特に限定されない。例えば、1ロット(例えば50枚)のシリコンウェーハを、互いに隣接するシリコンウェーハの主面同士が接するように並べることができる。図1及び図2では、4ロットのシリコンウェーハを配置する例を示している。なお、ポケット16の長手方向に垂直な仕切り板(図示せず)をポケット16A内に等間隔で設けることによって、各ロットのシリコンウェーハ群WFが倒れることなくポケット16A内に収納される。ただし、この並べ方に限定されることはなく、ポケット16A内に収納する全てのシリコンウェーハを、互いに隣接するシリコンウェーハの主面同士が接するように並べてもよい。本実施形態において、各シリコンウェーハの下半分はポケット16Aに接触して支持され、上半分はポケット16Aの上端よりも上方に位置し、つまりボート16よりも上方に位置する。ただし、シリコンウェーハがポケット16Aと接触する範囲は、各ウェーハの直立が阻害されない限り、下半分には限定されない。
(B)ボート16上の、ウェーハ群WFよりも炉奥側Sに、ウェーハ群WFと離間して、炉芯管12の中心軸Xと平行な軸を有する円柱形状の第1保温ブロック18Aが配置され、ウェーハ群WFよりも炉口側Hに、ウェーハ群WFと離間して、炉芯管12の中心軸Xと平行な軸を有する円柱形状の第2保温ブロック18Bが配置される。これら第1及び第2保温ブロック18A,18Bがない場合、炉芯管12内のウェーハ設置領域の中心軸X方向両端部分で炉内雰囲気温度が低下して、炉芯管12内の均熱長が短くなる。その場合、複数枚のシリコンウェーハのうち両端部分に位置するシリコンウェーハでは、不純物の拡散が不十分となってしまう。これに対して、第1及び第2保温ブロック18A,18Bを配置することによって、炉芯管12内の均熱長を長くすることができ、炉芯管12内でのウェーハ設置領域の温度均一化を図ることができる。
炉芯管12内でのウェーハ設置領域の温度均一化を十分に図る観点から、第1及び第2保温ブロック18A,18Bは、シリコンからなることが好ましい。
また、同じ観点から、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの直径は、ウェーハ群WFを構成する複数枚のシリコンウェーハの直径と等しいことが好ましい。例えばシリコンウェーハの直径が150mmである場合には、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの直径も150mmであることが好ましい。本実施形態では、図3(B)に示すように、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの下半分はポケット16Aに接触して支持され、上半分はポケット16Aの上端よりも上方に位置し、つまりボート16よりも上方に位置する。ただし、第1及び第2保温ブロック18A,18Bがポケット16Aと接触する範囲は、各保温ブロックの直立が阻害されない限り、下半分には限定されない。
炉芯管12内でのウェーハ設置領域の温度均一化を十分に図る観点から、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの、炉芯管12の中心軸Xに沿った幅は、40mm以上であることが好ましい。他方で、保温ブロックが長すぎると、均熱長の中で製品処理の領域が少なくなる等生産性が悪くなるため、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの、炉芯管12の中心軸Xに沿った幅は、75mm以下であることが好ましい。
炉芯管12の中心軸Xの方向における、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離(離間距離)、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離(離間距離)は、5mm以上であることが好ましい。当該距離が5mm未満の場合、製品となるウェーハ群WFに汚染の懸念があるからである。また、当該距離は10mm以下であることが好ましい。当該距離が10mm超えの場合、製品となるシリコンウェーハの設置数が制限され、生産性が阻害されるからである。
第1及び第2保温ブロック18A,18Bに関して、本実施形態では、複数バッチの熱処理において、交換や高清浄度化処理(フッ酸と硝酸との混酸液等によるエッチング処理)をすることなく、くり返し同一の保温ブロックを使用する。その理由は、既述のとおりである。その場合、保温ブロックには炉芯管等からの金属汚染が徐々に蓄積すると考えられる。第1及び第2保温ブロック18A,18Bのシリコン中において、少なくともFe、Ni、及びCuの濃度のいずれかが1×1011atoms/cm3以上となると、あるいは、全ての遷移金属元素の濃度がそれぞれ1×1011atoms/cm3以上となると、保温ブロックの金属汚染が懸念される。
この場合、図1に示す比較例によるシリコンウェーハの熱処理方法では、複数バッチの熱処理において、バッチを経るにつれて、第1及び第2保温ブロック18A,18Bから発生した汚染金属を含むガスが、保温ブロックの付近に配置されるシリコンウェーハに向かって拡散して供給されるようになる。その結果、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの付近に配置されるシリコンウェーハも金属汚染され、ライフタイム値が低下してしまう。所定値以下のライフタイム値のシリコンウェーハは製品とすることができないため、製品歩留まりが不十分となる。
(C)そこで、本発明では、炉芯管12の中心軸X方向における第1及び第2保温ブロック18A,18Bの両側に、高清浄度のダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dを設置することが重要である。
その一実施形態を図2に示す。図2において、ボート16上の、第1保温ブロック18Aよりも炉奥側Sに第1ダミーウェーハ20Aが、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの間に第2ダミーウェーハ20Bが、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの間に第3ダミーウェーハ20Cが、第2保温ブロック18Bよりも炉口側Hに第4ダミーウェーハ20Dが、それぞれ、その主面が炉芯管12の中心軸Xに直交するように配置されている。本実施形態では、第1保温ブロック18Aから発生する汚染金属を含むガスは、第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bによって遮られるため、ウェーハ群WFに向かって供給されにくくなる。また、第2保温ブロック18Bから発生する汚染金属を含むガスは、第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dによって遮られるため、ウェーハ群WFに向かって供給されにくくなる。その結果、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染を抑制することができる。特に、本実施形態では、炉芯管12の中心軸X方向における各保温ブロック18A,18Bの両側に、ダミーウェーハを設置することが重要である。これにより、各保温ブロックから発生する汚染金属を含むガスの拡散を十分に抑制することができる。
汚染金属を含むガスの拡散をより十分に抑制する観点から、炉芯管12の中心軸Xの方向における、第1保温ブロック18Aと第1ダミーウェーハ20Aとの距離、第1保温ブロック18Aと第2ダミーウェーハ20Bとの距離、第2保温ブロック18Bと第3ダミーウェーハ20Cとの距離、及び第2保温ブロック18Bと第4ダミーウェーハ20Dとの距離は、2mm以下であることが好ましい。なお、これらの距離は「離間距離」を意味する。
汚染金属を含むガスの拡散をさらに十分に抑制する観点から、これらの距離は0mmであること、すなわち、第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bは第1保温ブロック18Aと接触していることが好ましく、第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dは第2保温ブロック18Bと接触していることが好ましい。
なお、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの各々は、1枚のダミーウェーハであってもよいし、互いに間隔を開けて設置された複数枚(例えば2~3枚)のダミーウェーハであってもよい。第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの各々が複数枚のダミーウェーハからなる場合、隣接するダミーウェーハの距離は0~2mmの範囲内とすることが好ましい。
炉芯管12内でのウェーハ設置領域の温度均一化を阻害しない観点から、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは、シリコンウェーハであることが好ましい。
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの厚みは、1~5mmの範囲内であることが好ましい。1mm未満の場合、ダミーウェーハの自立が困難となるおそれがあり、5mm超えの場合、製品となるシリコンウェーハの設置数が制限され、生産性が阻害されるからである。
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの直径は、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの直径と等しいことが好ましい。例えば、第1及び第2保温ブロック18A,18Bの直径が150mmである場合には、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの直径も150mmであることが好ましい。本実施形態では、図3(B)に示すように、各ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの下半分はポケット16Aに接触して支持され、上半分はポケット16Aの上端よりも上方に位置し、つまりボート16よりも上方に位置する。ただし、各ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dがポケット16Aと接触する範囲は、各ダミーウェーハの直立が阻害されない限り、下半分には限定されない。
保温ブロック18A,18Bの付近に配置されるシリコンウェーハの金属汚染を防ぐ観点から、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは、高清浄度である必要があり、具体的には、Feの濃度が1×1011atoms/cm3未満であり、Ni及びCuの濃度がそれぞれ5×1010atoms/cm3未満である必要があり、より好ましくはFe、Ni及びCuの濃度がそれぞれ5×1010atoms/cm3未満であり、さらに好ましくは全ての遷移金属元素の濃度がそれぞれ5×1010atoms/cm3未満であり、最も好ましくは全ての遷移金属元素の濃度がそれぞれ1×1010atoms/cm3未満である。
保温ブロック及びダミーウェーハ中の遷移金属元素の濃度は、保温ブロック及びダミーウェーハの表層部を酸等で溶解して、溶解液に含まれる元素濃度をICP-MS等で測定することにより、求めることができる。
本実施形態では、複数バッチの熱処理において、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは常に高清浄度である必要がある。そこで、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは、バッチ毎に高清浄度のダミーウェーハに交換するか、バッチ毎に使用済みダミーウェーハに遷移金属元素を除去するための高清浄度化処理を施す。具体的には、フッ酸と硝酸との混酸液等によるエッチング処理によって、使用済みダミーウェーハから遷移金属元素を除去する。既述のように、第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは、第1及び第2保温ブロック18A,18Bよりも小サイズであるため、高清浄度化が容易である。
図1に示す構造を有する横型熱処理炉を用意した。SiCからなる炉芯管の内径は220mmである。また、図3(A)に示す構造のボートを用意した。ボートのポケットは、半径が75mmの半円筒形の凹部である。表層にリンガラスを付着させた直径150mmのp型シリコンウェーハを1ロット(50枚)用意して、主面が炉芯管の中心軸に直交するように、かつ、互いに隣接するシリコンウェーハの主面同士が接するように、ボート上に載置して、ウェーハ群を形成した。
ボート上の、ウェーハ群よりも炉奥側Sに、ウェーハ群と離間して、炉芯管の中心軸と平行な軸を有する円柱形状の第1保温ブロックを配置し、ウェーハ群よりも炉口側Hに、ウェーハ群と離間して、炉芯管の中心軸と平行な軸を有する円柱形状の第2保温ブロックを配置した。各保温ブロックは、直径150mm、幅40mmの円柱形状のシリコンブロックであり、CZ法により製造した単結晶シリコンインゴットから切り出したものである。ただし、各保温ブロックは、すでに複数バッチの熱処理において交換や洗浄をすることなく、くり返し使用されたものである。そのため、同等の条件で使用済みの保温ブロックについて、既述の方法で遷移金属元素の濃度を測定したところ、Fe濃度は2×1011atoms/cm3で、Ni濃度は1×1011atoms/cm3で、Cu濃度は5×1010atoms/cm3未満(Cuのみ検出下限値未満)であった。
図2に示す第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dの設置に関して、以下のとおり6つの条件(比較例1,2及び発明例1~4)を採用した。第1乃至第4ダミーウェーハは、CZ法により製造した単結晶シリコンインゴットから切り出した、直径150mm、厚さ1.2mmのシリコンウェーハであり、これに対して既述の高清浄度化処理を行ったものである。そのため、各ダミーウェーハについて、既述の方法で遷移金属元素の濃度を測定したところ、Fe濃度は1×1011atoms/cm3未満、Ni濃度及びCu濃度はそれぞれ5×1010atoms/cm3未満であり、それぞれが測定の検出下限値未満であった。
(比較例1)
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dは、設置しなかった。第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。
(比較例2)
第1及び第4ダミーウェーハ20A,20Dは設置せず、第2及び第3ダミーウェーハ20B,20Cのみを、各1枚設置した。第2ダミーウェーハ20Bと第1保温ブロック18Aとの距離、及び、第3ダミーウェーハ20Cと第2保温ブロック18Bとの距離は、0.1mmとした。第2ダミーウェーハ20Bとウェーハ群WFとの距離、及び、第3ダミーウェーハ20Cとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。よって、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、0.1+1.2+4.2=5.5mmである。
(発明例1)
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dを、各1枚設置した。第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bと第1保温ブロック18Aとの距離、及び、第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dと第2保温ブロック18Bとの距離は、0.1mmとした。第2ダミーウェーハ20Bとウェーハ群WFとの距離、及び、第3ダミーウェーハ20Cとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。よって、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、0.1+1.2+4.2=5.5mmである。
(発明例2)
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dを、各2枚設置した。第1保温ブロック18Aに最も近い第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bと第1保温ブロック18Aとの距離、及び、第2保温ブロック18Bに最も近い第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dと第2保温ブロック18Bとの距離は、0.1mmとした。隣接するダミーウェーハ間の距離も、0.1mmとした。ウェーハ群に最も近い第2ダミーウェーハ20Bとウェーハ群WFとの距離、及び、ウェーハ群WFに最も近い第3ダミーウェーハ20Cとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。よって、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、(0.1+1.2)×2+4.2=6.8mmである。
(発明例3)
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dを、各3枚設置した。第1保温ブロック18Aに最も近い第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bと第1保温ブロック18Aとの距離、及び、第2保温ブロック18Bに最も近い第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dと第2保温ブロック18Bとの距離は、0.1mmとした。隣接するダミーウェーハ間の距離も、0.1mmとした。ウェーハ群に最も近い第2ダミーウェーハ20Bとウェーハ群WFとの距離、及び、ウェーハ群WFに最も近い第3ダミーウェーハ20Cとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。よって、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、(0.1+1.2)×3+4.2=8.1mmである。
(発明例4)
第1乃至第4ダミーウェーハ20A,20B,20C,20Dを、各3枚設置した。第1保温ブロック18Aに最も近い第1及び第2ダミーウェーハ20A,20Bと第1保温ブロック18Aとの距離、及び、第2保温ブロック18Bに最も近い第3及び第4ダミーウェーハ20C,20Dと第2保温ブロック18Bとの距離は、0mmとした。隣接するダミーウェーハ間の距離は、0.1mmとした。ウェーハ群に最も近い第2ダミーウェーハ20Bとウェーハ群WFとの距離、及び、ウェーハ群WFに最も近い第3ダミーウェーハ20Cとウェーハ群WFとの距離は、ともに4.2mmとした。よって、第1保温ブロック18Aとウェーハ群WFとの距離、及び、第2保温ブロック18Bとウェーハ群WFとの距離は、(0.1+1.2)×3-0.1+4.2=8.0mmである。
比較例1,2及び発明例1~4において、ボートを炉芯管内に入れて、ドライブイン工程の熱処理を行った。炉芯管内に導入するガスは、酸素0.5体積%を含み、残部がArからなる組成とした。均熱管内の雰囲気温度は1300℃とし、この温度に230時間保持した。
[金属汚染量の測定]
熱処理の後、全てのシリコンウェーハのうち最も炉奥側のシリコンウェーハ及び最も炉口側のシリコンウェーハを「モニターウェーハ」として、これらのモニターウェーハのFe濃度をSPV(Surface Photo-Voltage)法により測定した。結果を図1に示した。
図1から明らかなように、発明例1~4では比較例1,2よりもFe汚染量が十分に低く抑制されていた。
本発明の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法は、シリコンウェーハの表層から内部へのリン、ボロン等のドーパントの拡散熱処理に好適に適用することができる。
100 横型熱処理炉
12 炉芯管
12A 蓋
12B ガス導入口
12C ガス排気口
14 ヒーター
16 ボート
16A ポケット
18S 第1保温ブロック
18H 第2保温ブロック
20A 第1ダミーウェーハ
20B 第2ダミーウェーハ
20C 第3ダミーウェーハ
20D 第4ダミーウェーハ
S 炉奥側(ガス流入側)
H 炉口側(ガス流出側)
WF ウェーハ群(複数枚のシリコンウェーハ)
X 炉芯管の中心軸

Claims (8)

  1. 横方向の中心軸を有する円筒形状の炉芯管と、前記炉芯管の周囲に位置し前記炉芯管を加熱するヒーターと、を有し、前記炉芯管の片方の端部には蓋が設けられ、前記炉芯管の他方の端部にはガス導入口が設けられ、前記炉芯管の前記蓋の付近の炉壁にガス排気口が設けられた横型熱処理炉を用意し、
    前記炉芯管の前記蓋に近い方を炉口側とし、前記炉芯管の前記ガス導入口に近い方を炉奥側としたとき、前記蓋を開けて、前記炉芯管内に、以下の(A)~(C)の状態となるようにボートを配置し、
    (A)前記ボート上に、主面が前記炉芯管の中心軸に直交するように複数枚のシリコンウェーハが並べられて、ウェーハ群を形成し、
    (B)前記ボート上の、前記ウェーハ群よりも炉奥側に、前記ウェーハ群と離間して、前記炉芯管の中心軸と平行な軸を有する円柱形状の第1保温ブロックが配置され、前記ウェーハ群よりも炉口側に、前記ウェーハ群と離間して、前記炉芯管の中心軸と平行な軸を有する円柱形状の第2保温ブロックが配置され、前記第1及び第2保温ブロックが、Fe、Ni、及びCuの濃度のいずれかが1×10 11 atoms/cm 以上であるシリコンからなり、
    (C)前記ボート上の、前記第1保温ブロックよりも炉奥側に第1ダミーウェーハが、前記第1保温ブロックと前記ウェーハ群との間に第2ダミーウェーハが、前記第2保温ブロックと前記ウェーハ群との間に第3ダミーウェーハが、前記第2保温ブロックよりも炉口側に第4ダミーウェーハが、それぞれ、その主面が前記炉芯管の中心軸に直交するように配置され、前記第1乃至第4ダミーウェーハは、Feの濃度が1×1011atoms/cm未満であり、Ni及びCuの濃度がそれぞれ5×1010atoms/cm未満であるシリコンウェーハであり、
    前記蓋を閉め、
    前記ガス導入口から前記炉芯管内にガスを導入し、前記ガス排気口から前記ガスを排気しつつ、前記ヒーターにより前記炉芯管を加熱することで、前記複数枚のシリコンウェーハに熱処理を施す、
    横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  2. 前記炉芯管の中心軸の方向における、前記第1保温ブロックと前記ウェーハ群との距離、及び、前記第2保温ブロックと前記ウェーハ群との距離が、5mm以上である、請求項1に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  3. 前記炉芯管の中心軸の方向における、前記第1保温ブロックと前記第1ダミーウェーハとの距離、前記第1保温ブロックと前記第2ダミーウェーハとの距離、前記第2保温ブロックと前記第3ダミーウェーハとの距離、及び前記第2保温ブロックと前記第4ダミーウェーハとの距離が、2mm以下である、請求項1又は2に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  4. 前記炉芯管の中心軸の方向における、前記第1保温ブロックと前記第1ダミーウェーハとの距離、前記第1保温ブロックと前記第2ダミーウェーハとの距離、前記第2保温ブロックと前記第3ダミーウェーハとの距離、及び前記第2保温ブロックと前記第4ダミーウェーハとの距離が、0mmである、請求項3に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  5. 前記第1乃至第4ダミーウェーハの厚みが1~5mmの範囲内である、請求項1~のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  6. 前記第1乃至第4ダミーウェーハの直径が、前記第1及び第2保温ブロックの直径と等しい、請求項1~のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  7. 前記第1及び第2保温ブロックの直径が、前記複数枚のシリコンウェーハの直径と等しい、請求項1~のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
  8. 前記第1及び第2保温ブロックの、前記炉芯管の中心軸に沿った幅が、40~75mmの範囲内である、請求項1~のいずれか一項に記載の横型熱処理炉を用いたシリコンウェーハの熱処理方法。
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