JP7400400B2 - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに関し、特に校正処理に関する。
近年、電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、高解像度化が進められ、高精細な画像出力を可能としている。このような画像形成装置では、感光体ドラム上に走査する走査線の僅かな湾曲や傾斜が画質に影響を与えることが分かってきた。このような問題に対して、特許文献1は、主走査方向に画像データを複数の区間に分割し、副主走査方向において各区間の画像を湾曲や傾斜(スキューとも呼ばれる。)が生じている方向と逆方向にシフトする調整処理を新たに導入することで湾曲や傾斜の画質への影響を抑制する方法を提案している。
特開2009-27683号公報
しかしながら、従来技術は、新たに導入される調整処理の処理コストについては十分な検討がなされていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、走査線の傾斜に起因する画質の劣化を簡易な調整処理で抑制するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置を提供する。前記画像形成装置は、複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部と、前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理部と、前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割部と、前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理部とを備え、前記画像領域分割部は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置を決定する。
本発明は、複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成方法を提供する。前記画像形成方法は、複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理工程と、前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理工程と、前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割工程と、前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理工程とを備え、前記画像領域分割工程は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置を決定する。
本発明は、複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置を制御するための画像形成プログラムを提供する。前記画像形成プログラムは、複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部、前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理部、前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割部、及び前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理部として前記画像形成装置を機能させ、前記画像領域分割部は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置を決定する。
本発明によれば、走査線の傾斜に起因する画質の劣化を簡易な調整処理で抑制するための技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロックダイアグラムである。 一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す断面図である。 一実施形態に係る中間転写ベルト27の転写面27S上のレジストレーション調整用チャートを示している。 一実施形態に係るレジストレーション調整処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像領域補正テーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像領域分割処理及びレジストレーション調整処理の内容を示す説明図である。 一実施形態に係るスキュー補正量算出処理の内容を示す説明図である。 一実施形態に係る画像領域マッピング処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像領域マッピング処理の内容を示す説明図である。 一実施形態に係る境界位置調整処理で使用される計算式を示す説明図である。 比較例に係る境界位置調整処理の結果を示す表である。 比較例と一実施形態とに係る境界位置調整処理の調整量を示す表である。 一実施形態に係る境界位置調整処理の結果を示す表である。 一実施形態に係る境界位置調整処理の調整減少量を示す表である。 比較例と一実施形態とに係る画像調整領域の幅の変化量を示す表である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロックダイアグラムである。画像形成装置1は、制御部10と、画像形成部20と、記憶部40と、画像読取部50と、定着部80とを備えている。画像読取部50は、原稿から画像を読み取ってRGBのデジタルデータである画像データIDを生成する。
画像形成部20は、色変換処理部21と、ハーフトーン処理部22と、校正用濃度センサ28と、露光部29と、アモルファスシリコン感光体である感光体ドラム(像担持体)30c~30kと、現像部100c~100k、帯電部25c~25kとを有している。画像形成部20は、複数の色材(たとえばCMYKトナーやインク)を使用して入力画像データに基づいて画像形成媒体上に画像を形成する。画像形成部20は、色変換処理部21は、RGBデータである画像データIDをCMYKデータに色変換する。
ハーフトーン処理部22は、ディザマトリックスDMを有している。ハーフトーン処理部22は、ディザマトリックスDMを使用してCMYKデータにハーフトーン処理を実行してCMYKのハーフトーンデータを含む印刷データPDを生成する。ハーフトーンデータは、CMYKの各トナーによって形成されるドットの形成状態を表し、ドットデータとも呼ばれる。
制御部10は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部10は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置1全体を制御する。制御部10は、校正処理部11、補正処理部12及び画像領域分割部13を備えている。校正処理部11、補正処理部12及び画像領域分割部13の機能については後述する。
記憶部40は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部10が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。記憶部40は、本実施形態では、さらに校正用データ記憶領域41を有している。
図2は、一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置1は、タンデム型のカラープリンターである。画像形成装置1は、その筐体70内に、マゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの各色に対応させて感光体ドラム(像担持体)30m、30c、30y及び30kが一列に配置されている。感光体ドラム30m、30c、30y及び30kのそれぞれに隣接して、現像部100m、100c、100y及び100kが配置されている。
感光体ドラム30m、30c、30y及び30kには、露光部29から各色用のレーザー光Lm、Lc、Ly及びLkが照射(露光)される。この照射によって、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kに静電潜像が形成される。現像部100m、100c、100y及び100kは、トナーを攪拌しながら、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させる。これにより、現像工程が完了し、感光体ドラム30c~30kの表面に各色のトナー像が形成される。
画像形成装置1は、無端状の中間転写ベルト27を有している。中間転写ベルト27は、テンションローラ24、駆動ローラ26a及び従動ローラ26bに張架されている。中間転写ベルト27は、駆動ローラ26aの回転によって循環駆動させられる。
感光体ドラム30kの上流位置において、中間転写ベルト27を挟んで従動ローラ26bに対抗する位置にクリーニング装置200が配置されている。クリーニング装置200は、微細な繊維が植えられ、高速回転するファーブラシ210を有している。ファーブラシ210は、ブラシ先端の掻き取り力で中間転写ベルト27上のトナーを機械的に除去することができる。このように、画像形成装置1は、中間転写ベルト27に当接するファーブラシ210を使用するブラシクリーニング方式を採用し、使用済みのトナーを掻き取って廃棄している。
たとえば感光体ドラム30k上のブラックのトナー像は、感光体ドラム30kと1次転写ローラ23kとで中間転写ベルト27を挟み、中間転写ベルト27が循環駆動させられることによって中間転写ベルト27に1次転写される。この点は、シアン、イエロー、マゼンタの3色についても同様である。
中間転写ベルト27の表面には、所定のタイミングで相互に重ね合わせられるように1次転写が行われることによってフルカラートナー像が形成される。校正用濃度センサ28は、1次転写が完了し、2次転写の前のトナー像の濃度が計測できる位置に配置されている。
フルカラートナー像は、その後、給紙カセット60から供給された印刷用紙Pに2次転写され、定着部80の定着ローラ対81によって印刷用紙Pに定着される。クリーニング装置200は、校正パッチについても中間転写ベルト27に残留する残留トナーを中間転写ベルト27から除去することができる。印刷媒体は、画像形成媒体とも呼ばれる。
本実施形態は、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kに照射(露光)される各色用のレーザー光Lm、Lc、Ly及びLkで形成される各走査線は、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kの回転軸に対して製造公差の範囲内で傾斜していることを想定している。これらの傾斜は、補正されなければ、印刷媒体に対する画像の傾斜として顕在化する。このような画像の傾斜は、人間の視覚で検知できない程度の微小な傾斜ではあるが、各色のトナードットの位置ズレに起因する色ズレの原因となる。本実施形態では、以下に説明するように画像処理によって色ズレが抑制されている。
図3は、一実施形態に係る中間転写ベルト27の転写面27S上のレジストレーション調整用チャートを示している。転写面27Sには、ベルトコーティング層(図示略)が形成されている。画像形成装置1は、転写面27Sにおいて、第1境界27E1と第2境界27E2との間の画像形成可能幅WAで印刷媒体が接触して画像形成が可能となるように構成されている。印刷媒体は、転写面27Sに接触した状態で駆動方向T(搬送方向とも呼ばれる。)の方向に搬送されつつ2次転写が行われる。
転写面27Sには、一対のレジストレーション調整用チャートPRL,PRRが形成される。左側のレジストレーション調整用チャートPRLは、駆動方向Tに対して垂直な方向の端部である第1境界27E1の近傍に、その中心線27T1を有して駆動方向Tに並べて配置されている。右側のレジストレーション調整用チャートPRRは、駆動方向Tに対して垂直な方向の端部である第2境界27E2の近傍に、その中心線27T2を有して駆動方向Tに並べて配置されている。
一対のレジストレーション調整用チャートPRL,PRRの各チャートは、レジストレーション調整処理で使用され、校正用濃度センサ28によって濃度が計測される。レジストレーション調整処理では、校正処理部11は、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kが相互に各トナー像を正確に重ね合わせてフルカラートナー像を形成できるように、各トナー像の形成タイミングを調整する(図2参照)。
左側のレジストレーション調整用チャートPRLは、所定のタイミングでCMYKの各トナーで形成され、それぞれK主パッチKm、M主パッチMm、C主パッチCm及びY主パッチYmと、K副パッチKs、M副パッチMs、C副パッチCs及びY副パッチYsとを含んでいる。各パッチは、いずれもベルト搬送方向に同一の単位長さを有している。右側のレジストレーション調整用チャートPRRは、その中心線の位置が中心線27T1から中心線27T2にシフトされている点を除いて左側のレジストレーション調整用チャートPRLと同一である。
K主パッチKm、M主パッチMm、C主パッチCm及びY主パッチYmは、主走査方向(搬送方向と垂直方向)の複数の画像間の色ズレ量を検知するためのパッチである。K副パッチKs、M副パッチMs、C副パッチCs及びY副パッチYsは、副走査方向(搬送方向と平行方向)の複数の画像間の色ズレ量を検知するためのパッチである。
図4は、一実施形態に係るレジストレーション調整処理の内容を示すフローチャートである。一実施形態に係るレジストレーション調整処理は、主走査方向と副走査方向の各色の画像形成開始タイミングのズレと、走査線の傾斜に起因する各色の画像のズレとを抑制するための調整を含んでいる。
ステップS100では、校正処理部11は、位置誤差計測処理を実行する。位置誤差計測処理では、校正処理部11は、主走査方向と副走査方向のそれぞれにおけるCMYKの位置ズレを一対のレジストレーション調整用チャートPRL,PRRを使用して計測する。CMYKの位置ズレは、一対のレジストレーション調整用チャートPRL,PRRを使用して計測された位置ズレの平均として計測される。
主走査方向の位置ズレ(色ズレ量)は、CMYKの各トナーで形成されるC主パッチCm、M主パッチMm、Y主パッチYm及びK主パッチKmのうちK主パッチKmを基準とし、K主パッチKmの主走査方向に位置に対するC主パッチCm、M主パッチMm及びY主パッチYmの相対的な位置ズレとして計測される。副走査方向の位置ズレ(色ズレ量)は、C副パッチCs、M副パッチMs、Y副パッチYs及びK副パッチKsのうちK副パッチKsを基準とし、K副パッチKsの副走査方向に位置に対するC副パッチCs、M副パッチMs及びY副パッチYsの相対的な位置ズレとして計測される。
ステップS200では、校正処理部11は、傾斜量計測処理(スキュー量計測処理とも呼ばれる。)を実行する。傾斜量計測処理では、校正処理部11は、一対のレジストレーション調整用チャートPRL,PRRを使用して計測された副走査位置の差分として計測される。
具体的には、校正処理部11は、左側のレジストレーション調整用チャートPRLを使用して左側のK副パッチKsに対する各パッチCs、Ms及びYsの副走査方向の相対的位置を計測し、右側のレジストレーション調整用チャートPRRを使用して右側のK副パッチKsに対する各パッチCs、Ms及びYsの副走査方向の相対的位置を計測する。すなわち、校正処理部11は、レーザー光Lkの主走査線に対する各レーザー光Lm、Lc及びLyの主走査線の傾斜を計測することになる。
校正処理部11は、Kの色の副走査位置を基準とし、CMYの色毎に、左右の副走査位置の差分を画素単位で計測し、第1境界27E1と第2境界27E2の間の距離を乗じて、中心線27T1と中心線27T2の間の距離で除することによって画像形成可能幅WAにおける最大差分としてのズレ量δSを算出することができる。
具体的には、校正処理部11は、シアンの走査線の左側の副走査方向の位置が第1境界27E1(左側)の位置換算でKの走査線の副走査方向の左側の位置よりも副走査方向に2画素進み(搬送方向T基準)、第2境界27E2(右側)の位置換算で副走査方向にKの走査線の副走査方向の右側の位置よりも3画素遅れている(搬送方向T基準)場合には、5画素の右下がり傾斜となる(ズレ量δS参照)。すなわち、校正処理部11は、感光体ドラム30m、30c、30y及び30kの回転軸の方向を基準とするのではなく、Kの走査線の方向を基準としてCMYの各走査線の傾斜を計測する。
図5は、一実施形態に係る画像領域補正テーブル生成処理(ステップS300)の内容を示すフローチャートである。図6は、一実施形態に係る画像領域分割処理及びレジストレーション調整処理の内容を示す説明図である。図7は、一実施形態に係るスキュー補正量算出処理の内容を示す説明図である。画像領域補正テーブル生成処理では、校正処理部11は、画像形成可能幅WAを基準として様々なサイズの印刷用紙に形成される画像に適用可能な共通の画像領域補正テーブルを生成する。
本実施形態では、各走査線の傾斜は、第1境界27E1と第2境界27E2との間の画像形成可能幅WAにおける副走査方向のズレ量δSとして定義される。この例では、説明を分かりやすくするために、走査線の傾斜のみが発生し、走査線の湾曲が発生しないものとする。
ステップS310では、画像領域分割部13は、分割数設定処理を実行する。分割数設定処理では、画像領域分割部13は、ズレ量δS(図7(b)参照)に基づいて主走査方向の分割数を設定する。具体的には、画像領域分割部13は、ズレ量δSが大きいほど多くの分割数を設定し、ズレ量δSが小さいほど少ない分割数を設定する。この例では、説明を分かりやすくするために、ズレ量δSは、5画素であり、画像領域分割部13は、分割数を6(=5画素+1)に設定したものとする(図7(a)乃至図7(c)参照)。
この例では、画像形成可能幅WAは、第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリア(画像調整領域とも呼ばれる。)に分割されている。第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリアは、第1画像境界位置BL1乃至第5画像境界位置BL5において区画されている。
ステップS320では、校正処理部11は、CMYの色毎にK色を基準としてスキュー補正量算出処理を実行する。スキュー補正量算出処理では、補正処理部12は、ズレ量δSを使用し、基準エリア(この例では、第3エリアA3)を基準として、基準領域からの主走査方向の距離に応じて画像調整領域毎の補正量を算出する。すなわち、補正処理部12は、第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリアのうちで基準エリア(この例では、第3エリアA3)以外の5つのエリアA1,A2,A4乃至A6の各エリアの補正量を基準エリアから各エリアへの主走査方向の距離とズレ量δSとを使用して相似関係に基づいて算出する(図7(d)参照)。
この例では、C色のエリアA1は、基準エリア(第3エリアA3)に対して、-2画素の補正量を校正データ(属性情報)として有し(図7(d)参照)、C色のエリアA6は、基準エリアに対して、+3画素の補正量を校正データとして有している。C色のエリアA2,A4及びA5は、それぞれ-1画素、+1画素及び+2画素の補正量を校正データとして有している。
なお、図7(d)は、第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリアにおけるディザマトリックスDMc(図6(a)参照)の配置例を示している。図7(d)の配置例から分かるように、ディザマトリックスDMcは、第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリアの副走査方向の移動によって、ディザが途中で崩れている。
ステップS330では、補正処理部12は、副走査位置校正処理を実行する。副走査位置校正処理では、補正処理部12は、第1エリアA1乃至第6エリアA6の6つのエリアのうちで画像形成可能幅WAの中心位置に対応するエリア(画像調整領域とも呼ばれる。)である第3エリアA3を基準エリア(基準領域とも呼ばれる。)として、KのプレーンKpに対するCのプレーンCpの全体の主走査位置の調整量である主走査位置調整量δxと、副走査位置の調整量である副走査位置調整量δyとを算出する(図6(b)参照)。なお、図6(b)では、説明を分かりやすくするために認識可能なほどのスキューが発生していない状態が示されている。
画像形成可能幅WAの中心位置、すなわち画像の主走査方向の中心に対応するエリアを選択しているのは、主走査方向の距離が大きくなるほど主走査線の傾斜(スキュー)に起因する副走査方向のズレが大きくなるからである。すなわち、補正処理部12は、画像形成可能幅WAの中心位置を基準として選択することによって画像における基準位置からの主走査方向の距離を両側に割って小さくすることで副走査方向の色ズレ量を全体的に小さくしている。
ステップS340では、校正処理部11は、テーブルデータ格納処理を実行する。テーブルデータ格納処理では、校正処理部11は、記憶部40の校正用データ記憶領域41にエリアA1乃至エリアA6の各補正量と、主走査位置調整量δxと、副走査位置調整量δyとを校正データとして格納する。校正データは、複数サイズの印刷用紙上への画像形成において共通して使用されるので、共通校正データとも呼ばれる。
これにより、画像形成装置1は、画像調整領域毎に副走査方向の相違する量での補正を可能とし、走査線の傾斜に起因する位置ズレを抑制することができる。この結果、レーザー光Lm、Lc、Ly及びLkで形成される各走査線の傾斜に起因する画質の劣化の抑制が可能となる。
図8は、一実施形態に係る画像領域マッピング処理(ステップS400)の内容を示すフローチャートである。図9は、一実施形態に係る画像領域マッピング処理の内容を示す説明図である。図10は、一実施形態に係る境界位置調整処理で使用される計算式を示す説明図である。この例では、説明を分かりやすくするために、ディザマットリックスDMc(図7(d)参照)よりも比較的に小さなディザマットリックスDMが配置されている。ディザマットリックスDMは、5要素×5要素(M=5)の正方形のマトリックスである。画像形成可能幅WAは、160画素幅である。
図9には、第1エリアA1乃至第16エリアA16が示されている。第1エリアA1乃至第16エリアA16は、補正エリアにおいて数字1乃至16で示されている。この例では、説明を分かりやすくするために、画像形成可能幅WAは、16個のエリア(画像調整領域とも呼ばれる。)によって16等分されている。第1エリアA1乃至第16エリアA16の各エリアは、10画素(画素数L=10)の画素幅を有している。第1画像境界位置BL1は、第1エリアA1と第2エリアA2の間を区画している。第2乃至第15画像境界位置BL2乃至BL15は、他のエリアを同様に区画している。
ステップS410では、画像領域分割部13は、始端側境界決定処理を実行する。計算式F1は、画像形成可能幅WAにおいて、境界位置調整処理の対象となる境界であって、最も左側の境界である始端側境界を決定するための計算式である。始端側境界は、ディザマットリックスDMの処理の対象(この例では、画像形成対象領域WDの主走査方向の始端)の開始位置に基づいて決定される。この例では、始端は、画像形成可能幅WAの始端から27画素の余白幅Wを挟んだ位置に設定されている(図9参照)。
計算式F1において、Int(W/L)は、WをLで除した値の整数部分を返す関数である。計算式F1によれば、K=3(=Int(27/10)+1)なので、第3画像境界位置BL3が始端側境界に決定される。計算式F2によれば、k<kのとき、すなわち始端側境界の外側(左側)では、画像調整領域の画素幅L=Lである。ここで、画素数Lは、境界位置調整がなされていない画像調整領域の画素幅である。
ステップS420では、画像領域分割部13は、始端側境界位置調整処理を実行する。始端側境界位置調整処理では、画像領域分割部13は、計算式F2及びF3を使用して始端側境界位置の調整量を算出する。計算式F3は、始端側境界位置を含む第3エリアA3の幅を算出するための計算式である。この例では、計算式F3は、第3画像境界位置BL3aを算出する。第3画像境界位置BL3aには、ディザマットリックスDMの後端(マトリックス境界とも呼ばれる。)が一致している。
計算式F3によれば、k=k(k=3)のとき、L=x+Round((L-x)/m)×mである。ここで、x=W mod Lなので、x=7である。xは、左方向の最も近い仮の画像シフト位置までの境界調整距離である。よって、L=7+Round((10-7)/5)×5=7+Round(0.6)×5なので、L=12を出力する。すなわち、計算式F3によれば、始端側境界位置を含む画像調整領域である第3エリアA3の画素幅Lは12画素である。
ステップS430では、画像領域分割部13は、中央領域境界位置調整処理を実行する。中央領域境界位置調整処理では、画像領域分割部13は、計算式F4を使用して始端側境界位置BL3と終端側境界位置BL14の間の中央領域境界位置BL4~BL13を調整する。計算式F4は、k番目の画像境界位置である第k画像境界位置BLを決定するために第kエリアの幅を算出するための計算式である。第k画像境界位置BLは、いずれもマトリックス境界の始端又は後端が一致している。
計算式F4によれば、k>kのとき、たとえばk=4の場合を考えると、計算式F4のRound関数内の分子は、(k-k+1)×L-(第K乃至第(K-1)の幅の和)、すなわち(4-3+1)×L-Lとなる。すなわち、画像調整領域の画素幅Lの2区間分の長さ(=10×2=20画素)から、すでに決定したLの画像調整領域の長さである12画素(L=12)が減算されている。したがって、計算式F4のRound関数内の分子は8であり、Round(8/5=1.6)は、2となる。よって、L=2×5=10画素となる。Round関数は、丸め関数とも呼ばれる。
ステップS440では、補正処理部12は、スキュー補正量決定処理を実行する。スキュー補正量決定処理では、補正処理部12は、画像形成対象領域WDの画像を形成するために使用される各エリア(画像調整領域)を第1エリアA1乃至第16エリアA16から抽出する。
この例では、補正処理部12は、第3エリアA3乃至第13エリアA13を抽出する。補正処理部12は、記憶部40の校正用データ記憶領域41から第3エリアA3乃至第13エリアA13の各補正量を、主走査位置調整量δx及び副走査位置調整量δyとともに読み出して取得する。ただし、第3エリアA3乃至第13エリアA13の各補正量は、画像形成可能幅WAを16等分して設定され、域界位置の調整が行われていない各エリアを想定した補正量である。よって、第3エリアA3乃至第13エリアA13の各補正量は、域界位置の調整量が小さいほど、各補正量の誤差も小さくなることになる。
図11は、比較例に係る境界位置調整処理の結果を示す表である。本願発明者は、複数サイズの印刷用紙に関してシミュレーション実験を実行した。図11は、各印刷用紙のサイズの画像幅(mm及びドット)と、余白幅W(ドット)と、境界調整距離x(ドット)と、始端側境界Kと、合計幅(ドット)とを示す表T1と、各印刷用紙の各エリアの画像幅(ドット)を示す表T2cとを示している。
本シミュレーションは、SRA3(Supplementary raw format A3)乃至A6Rの様々な印刷用紙への印刷を想定して実行された。本シミュレーションでは、画像形成可能幅WAは、SRA3サイズの印刷を想定し、解像度を2400dpiとしたので、主走査方向に30236画素(ドット)を包含する32768画素(ドット)を有するものとなっている。
すなわち、画像調整領域の基準画素数L(境界位置調整前の画素幅)は、2048画素(=32768画素÷16エリア)に設定されている。2048画素幅の16エリア間の境界位置は、仮想上の境界位置であり、仮想境界位置とも呼ばれる。本16エリア、すなわち第1乃至第16エリアは、仮想の画像調整領域であり、仮想調整領域とも呼ばれる。
一方、ディザマトリックスの周期は、240画素を想定している。240画素は、16画素×16画素の第1ディザマトリックス及び15画素×15画素の第2ディザマトリックスの使用を想定する周期であり、16画素と15画素の最小公倍数である。
SRA3サイズの各エリアA2乃至A15は、240画素の周期の整数倍の画素幅を有している。具体的には、第2エリアA2乃至第8エリアA8は、第2エリアA2(2160画素:9周期(=240×9))、第3エリアA3(1920画素:8周期(=240×8))、第4エリアA4(2160画素)、第5エリアA5(1920画素)、第6エリアA6(2160画素)、第7エリアA7(1920画素)及び第8エリアA8(2160画素)として構成されている。第9エリアA9乃至第15エリアA15は、第2エリアA2乃至第8エリアA8の繰り返しとして構成されている。一方、両端の第1エリアA1及び第16エリアA16は、調整しろとなっている。
これに対して、共通校正データにおける各エリアの補正量は、画像調整領域の基準画素数L(2048画素)で16等分することを想定して設定されている。よって、SRA3サイズ用の印刷画像では、2160画素の画素幅のエリアと、1920画素の画素幅のエリアとが交互に配置されているので、境界位置の調整量が周期的に変動することになる。境界位置の調整量は、仮想境界位置から調整後の境界位置までの変位量(画素単位)である。
他のサイズの各エリアA2乃至A15は、SRA3サイズ用の各エリアを使用して設定されている。具体的には、たとえばB4Rサイズ用の印刷画像領域は、第3エリアA3が始端側境界を含み、第4エリアA4以降は、SRA3サイズ用の各エリアの画素幅を使用している。ただし、SRA3サイズ用の各エリアの位置は、第3エリアA3が始端側境界の調整に応じて主走査方向にシフトされている。この例では、表T2cのグレー色のセルは、いずれもSRA3サイズ用の各エリアをシフトして生成された値を格納している。
本願発明者は、境界位置の調整量の周期的な変動とSRA3サイズ用の各エリアのシフト量とが加算され、境界位置の調整量が過度に大きくなる部分があることを見いだした。境界位置の調整量が過度に大きくなると、各補正量の誤差も課題となる場合があるので、境界位置の調整量は、小さいことが好ましい。
図12は、比較例と一実施形態とに係る境界位置調整処理の調整量を示す表である。図12は、比較例に係る境界位置調整処理の調整量を示す表T3cと、一実施形態に係る境界位置調整処理の調整量を示す表T3とを示している。表T3cでは、たとえばSRA3サイズ用の第1エリアの調整量は、-62画素(=1986-2048)であり、第1エリアの調整量は、50画素(=1986+2160-2048×2)である。負の値は左側への調整を示し、正の値は右側への調整を示している。
比較例では、表T3cから分かるように、A3R及びA3Eでは、第5エリア(調整量:-207画素)及び第7エリア(調整量:-223画素)の調整量が顕著に大きくなっている。B4Rでは、第9エリア(調整量:211画素)の調整量が顕著に大きくなっている。一方、B5E及びA5Rでは、全体的に顕著に調整量が大きくなっている。これに対して、一実施形態では、表T3から分かるように、最大でも調整量が113画素(A4R及びA5Eの第12エリアA12参照)となっていることが分かる。
図13は、一実施形態に係る境界位置調整処理の結果を示す表である。比較例では、他のサイズの各エリアA2乃至A15は、SRA3サイズ用の各エリアを使用して設定されているのに対し、一実施形態に係る境界位置調整処理では、計算式F1乃至計算式F4を使用して個別に設定されている点で相違する。
具体的には、たとえばA3R用の印刷画像において、比較例では、第3エリア乃至第5エリアがSRA3サイズ用の各エリアを使用しているので、第3エリアが1920画素幅で、第4エリアが2160画素幅で、第5エリアが1920画素幅となっている。これに対して、一実施形態に係る境界位置調整処理では、校正処理部11は、計算式F1乃至計算式F4を使用し、第3エリアが2160画素幅で、第4エリアが1920画素幅で、第5エリアが2160画素幅となっている。
これにより、第5エリアの境界位置(右側)の調整量の大きさは、-207画素(=2048+1985+1920+2160+1920-2048×5)から33画素(=2048+1985+2160+1920+2160-2048×5)に顕著に減少している。
図14は、一実施形態に係る境界位置調整処理の調整減少量を示す表である。表T4は、表T3の各セルの数値の絶対値から表T3cの各セルの数値の絶対値から減算した値を各セルに格納している。表T4から分かるように、一実施形態に係る境界位置調整処理では、比較例と比較して全ての画像調整領域において調整量が減少している。
このように、一実施形態に係る境界位置調整処理は、境界位置の調整量の大きさを抑制して、各補正量の誤差を十分に小さなものとすることができる。これにより、補正処理部12は、記憶部40の校正用データ記憶領域41に格納されているSRA3サイズ用の第1エリアA1乃至第16エリアA16の各補正量を他のサイズ用の印刷画像の補正に使用することができる。この結果、一実施形態に係る画像形成装置1は、様々なサイズの印刷用紙に形成される画像に適用可能な共通の画像領域補正テーブルを実現し、画像領域補正テーブルを格納するための記憶領域を削減するとともに、補正処理を簡略化することができる。
図15は、比較例と一実施形態とに係る画像調整領域の幅の変化量を示す表である。表T5cは、比較例に係る画像調整領域の幅の変化量を示している。表T5は、一実施形態に係る画像調整領域の幅の変化量を示している。本願発明者は、一実施形態に係る画像調整領域の画素幅の変動範囲が比較例よりも小さくなることも見出した。
具体的には、比較例に係る画像調整領域の幅の変動範囲は、+112乃至-272の範囲が必要となるので、1つの補正エリアで、少なくとも符号付き9bitの領域を確保することが必要となる。これに対して、一実施形態に係る画像調整領域の幅の変動範囲は、+112乃至-128dotなので1つの補正エリアで、符号付き8bitの領域を確保しておけば良い事になる。これにより、共通校正データに含まれる画像領域補正テーブルのデータ量を低減させることができる。
さらに、画像形成装置は、高解像度化が進められており、画像形成可能範囲に配置されるディザマトリックスの数も膨大となる。したがって、本願発明者は、必要となるハードウェア資源が将来的に大きくなっていくものと予測し、必要とするハードウェア資源を低減させるために本願発明を創作した。
ステップS500(図4参照)では、ハーフトーン処理部22は、ディザマトリックス配置処理を実行する。ディザマトリックス配置処理では、ハーフトーン処理部22は、画像形成対象領域WDに対してディザマットリックスDMを配置する。これにより、ハーフトーン処理部22は、画像調整領域毎の副走査位置の調整を行っても、ディザマットリックスDMのパターンを崩すことなく、画像データのハーフトーン処理が可能となる。
ステップS600では、補正処理部12は、スキュー補正を実行する。スキュー補正では、補正処理部12は、画像調整領域毎に算出された補正量を使用し、基準エリア以外の各画像調整領域の副走査位置を基準エリアの副走査位置に近づけるように調整する。
このように、一実施形態に係る画像形成装置1は、走査線の傾斜に起因する画質の劣化を簡易な調整処理で抑制し、調整処理の処理コストを小さくし、その処理に必要とするハードウェア資源を低減させることができる。
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
第1変形例:上記実施形態では、走査線の傾斜に起因する画質の劣化を各画像調整領域の副走査方向の調整処理で抑制しているが、たとえばレジストレーション調整用チャートを3列以上のパッチ群を含むものとして走査線の湾曲を計測してもよい。走査線の湾曲は、走査線の傾斜に起因する画質の劣化の抑制と、同じように各画像調整領域の副走査方向の調整処理で抑制することができるからである。
第2変形例:上記実施形態では、16画素×16画素の第1ディザマトリックス及び15画素×15画素の第2ディザマトリックスの使用を想定し、ディザマトリックスの周期が240画素となっているが、本発明は、2種類のディザマトリックスを使用する場合に限定されない。本発明は、単一の種類のディザマトリックスや3種類以上(複数種類)のディザマトリックスを使用する画像形成処理に適用可能である。ただし、本発明は、ディザマトリックスの周期が大きい場合に顕著な効果を奏する。
1 画像形成装置
10 制御部
11 校正処理部
12 補正処理部
20 画像形成部
21 色変換処理部
28 校正用濃度センサ
29 露光部
40 記憶部
41 校正用データ記憶領域
50 画像読取部
60 給紙カセット
70 筐体

Claims (5)

  1. 複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置であって、
    複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部と、
    前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理部と、
    前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割部と、
    前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理部と、
    を備え、
    前記画像領域分割部は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置を決定する画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記画像領域分割部は、前記画像形成可能幅の主走査方向の始端から前記画像形成対象領域の始端までの距離をWとし、前記仮想調整領域の幅をLとしたとき、前記複数のディザマトリックスのうちの始端のディザマトリックスが配置される第Kの画像調整領域を決定し、KはInt(W/L)+1として算出され、第1乃至第K(Kは1以上の整数)-1の画像調整領域の幅をLとして設定し、W mod Lをxとしたとき、第Kの画像調整領域の幅をx+Round((L-x)/m)×mとして設定し、第(K+1)乃至第K(Kは2以上の整数)の画像調整領域の各幅をL=Round((k-k+1)×L-(第K乃至第(K-1)の幅の和)/m)×mとして設定し、
    mは、前記ディザマトリックスの主走査方向の周期である画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、複数種類のディザマトリックスを使用して前記ハーフトーン処理を実行し、
    前記ディザマトリックスの主走査方向の周期は、前記複数種類のディザマトリックスの画素数の最小公倍数である画像形成装置。
  4. 複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成方法であって、
    複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理工程と、
    前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理工程と、
    前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割工程と、
    前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理工程と、
    を備え、
    前記画像領域分割工程は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置
    を決定する画像形成方法
  5. 複数の色材を使用し、複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つを想定する入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置を制御するための画像形成プログラムであって、
    複数のディザマトリックスを使用して前記入力画像データに対してハーフトーン処理を実行するハーフトーン処理部、
    前記複数の色材で形成される画像の色ズレであって、画像形成が可能な主走査方向の幅である画像形成可能幅を主走査方向において複数の仮想の画像調整領域である仮想調整領域に分割することによって設定されている前記複数の仮想調整領域毎に色ズレ量を算出するために前記複数サイズの画像形成媒体上への画像形成において共通して使用される共通校正データを生成する校正処理部、
    前記画像形成可能幅内において、前記入力画像データが想定する前記複数サイズの画像形成媒体のいずれか1つにおいて画像形成の対象となる領域である画像形成対象領域に配置される複数のディザマトリックスの境界である複数のマトリックス境界と、前記複数のマトリックス境界のいずれかと一致する画像境界位置とを決定し、前記決定された画像境界位置で前記画像形成対象領域を主走査方向に分割して複数の画像調整領域を設定する画像領域分割部、及び
    前記共通校正データを使用して、前記画像形成可能幅内における前記複数の画像調整領域の主走査方向の各位置に応じて前記複数の画像調整領域のそれぞれに最も近い位置の前記複数の仮想調整領域を決定し、前記決定された複数の仮想調整領域の補正量を使用して、前記複数の画像調整領域毎に副走査方向の位置を補正して前記色ズレを抑制する補正処理部として前記画像形成装置を機能させ、
    前記画像領域分割部は、前記画像調整領域の幅を構成する画素数を前記ディザマトリックスの主走査方向の1周期の画素数で除した値に丸め関数を適用して前記画像境界位置を決定する画像形成プログラム。

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