JP7398839B1 - 雌ホック用のリング状樹脂バネ - Google Patents

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Abstract

【課題】雌ホックに装着する金属リングバネに代替する樹脂製リングバネであって、使用時に破断したとしてもホックとしてのロック機能を損なわないフェイルセイフ樹脂製リングバネを提案することを目的とする。【解決手段】雌ホックの収容ハウジング内に収容された状態で、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする樹脂製リングバネ1300であって、平面視において連続した星型多角形を呈し、リング平面に対して垂直な上下方向に凸状のマルチブリッジ部1400(1)乃至1400(4)を備える樹脂製リングバネ1300とする。【選択図】図1

Description

本発明は、雌ホック用のリング状樹脂バネ等に関する。特に、雌雄結合構造のホックの部品であって、雄ホックのゲンコが挿入される雌ホックの開口付近に設けられ、この開口内にゲンコを保持するための樹脂バネに関し、衣服等に使用可能な雌ホックに好適に組み込むことができる樹脂バネ等に関する。
雌雄結合構造のホックは、衣服、鞄、靴などの日常品における開閉部に広く用いられている。このようなホックは、雄ホックのゲンコを雌ホックの開口に挿入することにより結合する。そして、雌ホックの開口には挿入されたゲンコを開口内に保持するためにバネが設けられている。一般的な雌ホック用のバネとしては、リングバネ式と称される開口の内周面に金属環が配置されたものや、二本バネ式と称される金属線材を折曲加工したバネ線が雌ホックの開口内に平行に並べられたもの、等が知られている。
また、雄ホックのゲンコは、先端付近の嵌合部と、嵌合部よりも小径に形成されたクビレ部とからなる。雌雄のホックの結合時には、ゲンコは、その先端付記の嵌合部が上述した二本の金属バネ線あるいは金属環を押し広げて開口に挿入され、開口に挿入されたゲンコは、そのクビレ部がもとの形状に戻った二本の金属バネ線の間あるいは金属環の内周面にあることで嵌合部が開口内にて制約を受けて、この開口内に保持されることが一般的である。
例えば下記特許文献1には、ホックが振動しても金属音がせず、ゲンコを保持するのに好適な弾性力を有する樹脂バネ及びその製造方法を提供することを目的とする発明であって、雌雄結合構造のホックにおいて雄ホックのゲンコが挿入される雌ホックの開口内に設けられ、この開口内にゲンコを保持するための環状の樹脂バネ10であって、その内周面11には内側(内周面11が形成する円の中心Oに対する求心方向)に突出した複数の突出部12を等間隔をあけて形成し、突出部12の間を外側(内周面11が形成する円の中心Oに対する放射方向)に膨らむように湾曲形成し、突出部12の背後に肉厚部13を形成したことを特徴とする発明が記載されている。
特開2011-36498号公報
ホックの基本的な構造として、図3にホックの構造とその機能の発現態様について図解して説明している。図3においてはホックと布(ホックによる係止対象)とを係止固定する部品は省略している。図3(a)乃至図3(c)に示すように、ホックは雄ホック100と雌ホック200がセットになっており、雌ホック200は円形に観察されるリングバネ300を備えている。
雄ホック100の先端はリングバネ300の内径よりも径が大きいため、嵌合時には一旦リングバネ300が広がり、その後リングバネ300が縮まって収まることで雄ホック100を雌ホック200内に保持するものとなる。リングバネ300の素材として金属製のリングバネを用いる場合、金属製の雄ホック100と金属製のリングバネが当接して擦れることによるめっき剥がれの問題や、ホックを閉めるために大きな力が必要であり、社会的弱者に優しくないことが懸念される。ここで、図3(f)には種々のホックの態様を例示している。
上記問題点を解決し、金属リングを熱可塑性樹脂の成形品に代替することをまずは実現する。ホック用のリングバネ300の構造と機能としては、金属製リングバネであれば図3(d)に示すように、円周の一部が開いた形状をしており、開口切れ目の開閉によってそのバネ機能を発揮しているが、樹脂製リングバネであれば金属に比べて弾性率が低いため同じ形状にはできない。
樹脂の場合は基本的にリング形状を切れ目の無い閉じた円にする必要がある。この形状にすると、図3(e)に示すように円周方向に伸びと復元が発生してバネ特性が生じる一方で、欠点として円周の一部が仮に破断するとバネとしての本来求められる機能が失われることとなる。
従って、本発明は上述の問題点に鑑み為されたものであり、雌ホックに装着する金属リングバネに代替する樹脂製リングバネであって、使用時に破断したとしてもホックとしてのロック機能を損なわないフェイルセイフ樹脂製リングバネを提案することを目的とする。好ましくは、樹脂製リングバネであって、引張応力ではなく、曲げ応力がかかる形状である凹多角形形状乃至は凹凸形状を基本として、万一 破断してもバネ機能を発揮し続けることが可能な樹脂製リングバネ形状や雌ホックを提案するものとする。
本発明の樹脂製リングバネは、雌ホックの収容ハウジング内に収容された状態で、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする樹脂製リングバネであって、平面視において連続した星型多角形を呈し、リング平面に対して垂直な上下方向に凸状のマルチブリッジ部を備えることを特徴とする。
また、本発明の雌ホックは、樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、樹脂製リングバネが平面視において連続した星型多角形を呈し、その凸部が自然状態において、雌ホックの収容ハウジング内周壁と当接しているか、または0.1mm以下の間隔を空ける程度であることを特徴とする。
また、本発明の雌ホックは、樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、平面視において連続した星型多角形を呈し、平面視で最も外側に凸となる複数の全ての凸部が、雄ホックの挿入動作中の少なくともいずれかのタイミングにおいて、収容ハウジングの内壁に当接することを特徴とする。
本発明により、雌ホックに装着する金属リングバネに代替する樹脂製リングバネであって、使用時に破断したとしてもホックとしてのロック機能を損なわないフェイルセイフ樹脂製リングバネを提案することができる。さらに好ましくは、樹脂製リングバネであって、引張応力ではなく、曲げ応力がかかる形状である凹多角形形状乃至凹凸形状を基本として、万一 破断しても機能を発揮し続けることが可能な樹脂製リングバネ形状や雌ホックを提案できる。
本実施形態で説明する衣服用の雌雄ホックのうち雌ホック内に備えられる樹脂製リングバネ形状の典型例を説明する図である。 本実施形態の樹脂製リングバネを雌ホックの収納ハウジングに収容した場合の使用態様について説明する概念図である。 ホックの構造とその機能の発現態様について図解して説明している概要図である。 雌ホックの収容ハウジング(バネ皿(金属製であることが多い)とも称する)内に本実施態様の樹脂製リングバネが収容された状態の断面図を説明する模式図である。 雌ホックの金属製収容ハウジング(金属製バネ皿)の典型例を説明する図であり、(a)が樹脂製リングバネを収容した状態を示し、(b)が収容ハウジングの裏側を示した図である。 本実施態様のフェイルセイフ樹脂製リングバネの弾性変形機能について、リング切断前後における喪失程度を調べた試験結果を示す表である。 八つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例1を示す図であり、(b),(d)はそれぞれ(a)のA-A´断面、(c)のB-B´断面を示している。 六つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例2を示す図であり、(b),(d)はそれぞれ(a)のA-A´断面、(c)のB-B´断面を示している。 六つの凸が一定間隔で配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例3を示す図であり、(b),(d)はそれぞれ(a)のA-A´断面、(c)のB-B´断面を示している。 四つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例4を示す図であり、(b),(d)はそれぞれ(a)のA-A´断面、(c)のB-B´断面を示している。 図7に相当する現物の写真図面を説明するものであって、(a)が平面図であり、(b)がA-A´断面、(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。 図8に相当する現物の写真図面を説明するものであって、(a)が平面図であり、(b)がA-A´断面、(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。 図9に相当する現物の写真図面を説明するものであって、(a)が平面図であり、(b)がA-A´断面、(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。 図10に相当する現物の写真図面を説明するものであって、(a)が平面図であり、(b)がA-A´断面、(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。 クリアランスには、縦方向のクリアランス値(t2)と、横方向のクリアランス値(t1)と、が存在することを説明する図である。 表2に示す測定において使用した、樹脂リングバネに対して上下方向からバネ皿の鍔部で押圧挟持して固定した態様、を説明する図である。 図12及び図8に示す樹脂リングバネを表1に示す測定で使用しておりその寸法を説明する図である。 図11及び図7に示す樹脂リングバネを表2に示す測定で使用しておりその寸法を説明する図である。 表1と表2に示す実験・測定において使用したゲンコ(雄ホック)を説明する図である。
(第1の実施態様)
本実施形態で説明する樹脂製リングバネの特徴としては、
1)破断しにくい曲げ変形によって、機能発現する構造(凹多角形構造)とする。典型的には、凹多角形の内向きの角の部分が広がる構造とすることにより、引張応力ではなく曲げ応力がかかるために破断しにくい構造とできる、
2)仮に一部が破断してもホックとしての機能が失われない構造(マルチブリッジ構造)とする。典型的には、周上に複数の突起(マルチブリッジ部)を配置し、リングバネを本体(収納ハウジング)に収めてかしめる際に突起部分の動きが制限乃至固定され、一部が破断したとしてもホックとして機能する(ホックが外れない)構造とできる、
3)品質安定と生産性に優れる生産方法(超小型射出成形機)を採用する。例えば、1ショットの取り数を少なくして、条件確率を圧倒的に容易にするものとする、
4)廃棄樹脂の発生を極限まで減らす生産方法(ランナーレス方式)を採用する。例えば、ランナーレス金型(ホットランナー方式)により、製品にならない流路部分のロスを無くし、廃棄樹脂を削減するものとする、
等が挙げられる。
図1は、本実施形態で説明する衣服用の雌雄ホックのうち雌ホック内に備えられる樹脂製リングバネ1300の形状の典型例を説明する図である。図1(a)に示すような平面視において凹多角形タイプの樹脂製リングバネ1300の形状であって、雄ホックの嵌め込み時にバネ径が拡大する場合には例えば図1(b)に示すように平面視において引張応力では無く曲げ応力で径拡大する構造とする。このような形状は、従来の円環型であって金属製の広く知られているリングバネとは形状・機能発現態様いずれにおいても大きく異なるものである。
すなわち、図1(a)及び図1(b)に例示する形状においては、平面視で凸となる凸部1300(a)に対して凹部1300(b)がより大きく外方へ開くように移動することで、樹脂製リングバネ1300の内径が広がるものとなる(図1(a)→図1(b)への変化)。一方で、ゲンコの先が樹脂製リングバネ1300を通過した後には、平面視で凸となる凸部1300(a)に対して凹部1300(b)がより大きく内方へ閉じるように移動することで、樹脂製リングバネ1300の内径がゲンコのくびれ部分において狭くなるものとなる(図1(b)→図1(a)への変化)。
また、図1(c)乃至図1(e)に示すように、樹脂製リングバネ1300の計8箇所に存在する凸部1300(a)のうちの一つおきとなる4箇所において、マルチブリッジ部1400(1)乃至1400(4)が、樹脂製リングバネ1300の面に対して垂直に所定高さの凸となるように、設けられている。マルチブリッジ部1400の位置と個数とは図1に例示するものに限定されるものではなく、凸部1300(a)周辺の任意位置・任意個数であっても良い。図1(c)は自然状態を説明し、図1(d)は内径が広がった状態を説明している。
なお、図1(a)乃至図1(d)は樹脂製リングバネ1300の平面視を説明しており、図1(e)は樹脂製リングバネ1300の側面視を説明するものである。図1(e)において、例えば樹脂製リングバネ1300の厚さh1が大凡0.7mm乃至1.0mmであるところ、マルチブリッジ部1400の厚さh2は1.3mm乃至1.6mmとすることが可能であるが、雌ホックに設けられた樹脂製リングバネ1300の収納ハウジングの形状や大きさに依存して、マルチブリッジ部1400の厚さh2は1.3mm以下であって、さらには樹脂製リングバネの厚さが0.7mm以上である場合にh2を1.0mm以下としても良い。なお、収納ハウジングはバネ皿とも称しても良い。
また、樹脂製のリングバネを本発明者らが試作して改良する工程において、下記のような課題が抽出されるものとなった。
1)1ショットの取り数を多くすることになるため、ランナー重量が90%以上になること。
2)24乃至32個程度の多数個取りをしても、射出成形機の推奨ショット重量を大きく下回り、加熱筒内での滞留時間が長くなり、熱劣化による分子切断で製品の性能を悪化させること。
3)1ショットの取り数が多くなると、円形状の各製品の溶融樹脂が合流(ウェルド)するタイミングのばらつきが大きくなり、ウェルド強度が小さい製品やボイドを持つ製品が発生しやすくなること。
このような課題は、樹脂製リングバネの重量が1個あたり約0.05g以下と金属製のそれに比較して、相当に軽量であることにもその一因があるものと思われる。上記の課題に直面していた時に、本発明者らは小さい製品を超小型成形機で成形することで解決可能との着想にたどり着いた。
さらに、本実施形態で例示するような革新的な形状とする着想を得ることができた。このような構造・材質によって、破断しにくく万一破断した場合でもバネ機能を極力損なわないフェイルセイフなリングバネを実現できるものとなる。
また、図2は、本実施形態の樹脂製リングバネ1300を雌ホックの収納ハウジングに収容した場合の使用態様について説明する概念図である。本実施形態の樹脂製リングバネ1300では、仮に環周の一部が破断しても機能が失われないフェイルセイフ形状の樹脂製リングバネとするものである。仮に破断しても機能が失われないため及び製造作業性のために、金属リングと同様に本件樹脂製リングバネもバネ皿に挿入されてカシメによって外に出ないように収められる。仮に樹脂製リングバネを従来のオール金属ホックと同様形状等にして雌ホックのハウジングに収めるとすれば、樹脂製リングバネは全く固定されていないものとなる。
しかし、本発明では樹脂製リングバネの周に沿ってリングの面に対して垂直方向に複数の突起(マルチブリッジ部)を設けることにより、カシメの際に該マルチブリッジ部を図2紙面で上下方向に半固定乃至固定して動きを制限する。これにより仮に樹脂製リングバネの一部が破断してもリングが該突起(マルチブリッジ部)で半固定乃至固定されているため、ホックとしての機能が維持される。
そして、さらに好ましくは、樹脂製リングバネが、雌ホックの収納ハウジングに収容された場合に、樹脂製リングバネの最外周凸部分(図1及び図2(a)では8箇所の凸部1300(a)に相当)が、当該収容ハウジングの内周壁に当接することでそれ以上外側への動きを制約されるようにする。これにより、さらに安定的にフェイルセイフ機能が発揮されるものとなり、破断に対してバネ機能の損失が最低限に低減されるものとなる。
また、樹脂製リングバネの成形に用いる材料は、POM(ポリアセタール)を利用することが好ましい。耐熱性に優れる結晶性エンジニアリングプラスチックであり、耐摩耗性・耐疲労破壊性・耐薬品性に優れる材料である。必要があれば、ポリアミド樹脂やPPS樹脂を用いるものとしても良い。
上記のようなフェイルセイフ機能を持つ樹脂製リングバネを射出成形で生産する場合、単純なリングに比べてより精密な制御が必要になる。そのため、中小型成形機による多数個同時成形ではなく、超小型成形機を用いて少数個生産に取り組むものとする。超小型成形機を用いることで下記に示すような利点が得られる。
1)成形機内での熱劣化を抑制することが可能になる。
2)ランナーがゼロあるいは最小であり、ランナー冷却時間が短縮できる。
3)1ショットの取り数が減ることで充填タイミングを合わせるための金型修正が非常に容易になる。
また、一度のショットで多数の製品を製造する方法が多数個取りであり、製品の数だけキャビティが必要になる。それぞれのキャビティに対して、同じタイミング、同じ温度、同じ圧力で充填することが望ましい。また、複数のキャビティに流すための流路であるランナーが必要になる。
そこで本発明の樹脂製リングバネ(凹多角形構造、マルチブリッジ構造のフェイルセイフリング等)の製造において、超小型射出成形機(型締力:3トン)を導入して、ホットランナータイプ(ランナーレス)の試作金型を製作して、成形条件の設定と品質の安定・生産性等の技術検証および量産性評価を行うものとできる。
図2(a)の上側の図は樹脂製リングバネ1300の平面図であり、下側の図は樹脂製リングバネ1300の側面図であり、図2(b)は、樹脂製リングバネ1300を雌ホック1200の内部に収容した状態の使用態様例である。図2(b)において、樹脂製リングバネ1300の凸部1300(a)は、雌ホック1200の収容ハウジング内周壁1200(c)と当接しているか、または若干の間隔(0.1mm以下)を空ける程度とされる。
すなわち、雄ホック(ゲンコ)1100の挿入動作によって樹脂製リングバネ1300(当該バネは雌ホック1200の収容ハウジング内に収容されて使用される)の内径を押し広げようとする場合に、少なくとも当該内径を広げる動作中に凸部1300(a)が、収容ハウジング内周壁1200(c)に当接することで、凸部1300(a)の外側への動きが制約を受ける関係性を有する程度に構成するものとする。このようにすることで、樹脂製リングバネ1300の一部破断等に対する機能の損失が最小限に抑制できるものとなるので好ましい。
換言すれば、典型的には、少なくともゲンコ1100の挿入動作によって樹脂製リングバネ1300内径が最も拡幅された状態またはその前段階の拡幅途中において、その全ての凸部1300(a)は雌ホック1200の収容ハウジング内周壁1200(c)と当接してそれ以上の外側への動きが制限された状態とされるものとする。また、ゲンコの挿入動作がされていない自然状態において、その全ての凸部1300(a)が雌ホック1200の収容ハウジング内周壁1200(c)と当接してそれ以上の外側への動きが制限された状態とされるものとしてもよい。
これにより、破断によるバネ機能の損失が低減されるものとなる。なお、雌ホック1200の収容ハウジング内において、樹脂製リングバネ1300は雌ホック1200の収容ハウジングに対して、常に、回転または摺動回転可能に配置構成されることができるが、凸部1300(a)が最も強くまたはより強く収容ハウジング内壁に押圧された場合には押圧摩擦力等によりその摺動回転が制限されるものとしても良い。
また、図2(b)において、樹脂製リングバネ1300のマルチブリッジ部1400は、雌ホック1200の鍔部1200(a),1200(b)により上方向への動きが制限されているものとなる。すなわち、樹脂製リングバネ1300が雌ホックの収容ハウジング内に配置された場合には、図2(b)に示す紙面に垂直面内方向での移動と紙面上下方向での移動は、それぞれ収容ハウジング内周壁1200(c)と鍔部1200(a),1200(b)とによって制約を受けるものとする。
また、鍔部1200(a),1200(b)で樹脂製リングバネ1300をカシメる場合に、マルチブリッジ部1400が鍔部1200(a),1200(b)で図2(b)の上下方向でサンドイッチされて挟持されるように、マルチブリッジ部1400を収容ハウジングで固定しても良い。この場合においても、マルチブリッジ部1400の動きが制約を受けるので、ゲンコ1100の挿入(圧入)・離脱時においても、マルチブリッジ部1400すなわち一定数の凸部1300(a)が、外側へ拡幅されるように移動できないものとなり、破断に対するバネ機能の損失が抑えられるものとできる。
一例として、樹脂製リングバネ1300は、切れ目の無い連続した星型多角形(芒星図形)とすることが好ましい。上記した構成によって、樹脂製リングバネ1300は雌ホック1200の収容ハウジング内へ収容された場合に、雄ホック1100が挿入されていない自然状態における可動領域が少なくなり、すなわち鍔部1200(a),1200(b)で囲まれる部分における遊び部分が少なくなり、振動等の応じてカチャカチャとした接触音の発生等を低減することも可能となる。
本発明に係る樹脂製リングバネや雌ホックの材質・形状・構造/方法等は、上述の説明及び図面に示す材質・形状・構造/方法等に限定されるものではなく、本発明の射程の範囲内において、当業者の知り得る適宜公知または周知の手法等を用いてこれを採用し変形しアレンジし、組み合わせまたは任意にモディファイしても良いものである。より具体的には、例えば本説明にかかる第1の実施態様と下記の説明にかかる第2の実施態様とを共に採用して両方の各々の特徴を備えるスナップボタンや樹脂製リングバネとして実施・具現化することができるものであり、またそのように実施することについて特段の障害は生じないものであることが当業者には容易に理解可能である。
(第2の実施態様)
図4は、雌ホックの収容ハウジング(バネ皿(金属製であることが多い)とも称する、図中(1)として示す)内に本実施態様の樹脂製リングバネ(図中(2)として示す)が収容された状態の横断面図を説明する模式図である。本実施態様においては、図4(a)において“星マーク”として示している、収容ハウジング内周壁と樹脂製リングバネ外周端との間隔、を0.05mm以下とすることで、フェイルセイフの効果を発揮できる。ここでフェイルセイフとは、摩耗やその他の何らかの理由により万一リングが切れても、雌ホック内バネとして機能し続けることを意味する。例えば雌ホックの大きさが予め決まっている場合には、その中に収容する樹脂製リングバネの形状・大きさを本発明の形状・大きさとしかつその外周端と収容ハウジング内周壁との間隔を0.05mm以下とする。また、例えば樹脂製リングバネの大きさが予め決まっている場合には、それを収容する雌ホックの収容ハウジングの内周壁と樹脂製リングバネの外周端との間隔が0.05mm以下となるように構成する。
観点を変えれば、樹脂製リングバネ外径(直径)と雌ホックの収容ハウジング内径(直径)との関係は、樹脂製リングバネ外径よりも雌ホックの収容ハウジング内径が0.1mm以下だけ大きいような相対的な関係性を有するものとすることが好ましい。
ここで使用する樹脂製リングバネは、半径方向に少なくとも2つ以上の凹凸を交互に有するものであり、従ってきれいな真円形を呈するものではなく、円周方向に連続ではあるものの、後述するようにその円周に沿ってリング中心までの距離が長短交互に変化するものであって良い。すなわち、ここで使用する樹脂製リングバネは、万一 任意の一か所が切断された場合でもバネ特性(弾性変形)の特性を殆ど失わない形状・構造となり得る態様である。
さらに好ましくは、図4(b)に示すように、不図示の雄ホック(ゲンコとも称する)が雌ホックに圧入される動作中において、樹脂製リングバネ内径を外側に押し広げて拡大する(図4(b)の紙面左向き太矢印)ことになるが、この時に最大限に拡大された樹脂製リングバネの少なくとも外周端が収容ハウジング内壁に当接する構成とする。当該当接する箇所は、樹脂製リングバネの全外周でなくても良く、外方に凸となっている箇所のみ(典型的には、図1に示す凸部1300(a)の各先端)が当接するものとすることができる。このような径拡大された時の樹脂製リングバネがバネ皿内壁に当接する構成態様によって、バネ皿鍔部内に位置する樹脂製リングバネ部分の少なくとも一部について位置変動や動き(例えばリング径拡大動作)が制約を受けるので、万一のリング切断不具合が発生した場合にも、ホック止め機能を損なうことなく継続使用可能なホックが実現され得る。
図5は、雌ホックの金属製収容ハウジング(金属製バネ皿)の典型例を説明する図であり、(a)が樹脂製リングバネを収容した状態を示し、(b)が収容ハウジングの裏側を示した図である。なお、図5(a)に示しているのは、リングバネを備える雌ホックを組立加工している作製途中工程におけるものであり、図5(a)の状態からさらに樹脂製リングバネをコの字状に包み込むために、雌ホックの周壁先端を内側に折り込んで鍔部を形成する組立加工工程が必要である。ここで、図5(a)の矢印はバネ皿の内径を示し、図5(b)の矢印はバネ皿の外径を示している。
本実施態様の樹脂製リングバネとバネ皿とのパーツバランスとして、組立加工前の図5(a)状態において、仮にバネ皿の内径と樹脂製リングバネの外径との寸法差異が0.1mmを超えて大きい場合には、樹脂製リングバネがバネ皿内で動く(例えば図5(a)矢印方向への揺動)ための遊び間隔・空間が過剰に大きくなってしまう。この状態で、仮に樹脂製リングバネが切断されてしまうと弾性変形機能が失われ、樹脂製リングバネの内径も広がってしまい、ゲンコ(雄ホック)が挿入される場合のゲンコとリングとの接点及び弾性力の付与も喪失されるので、ホック止めの機能を有さないものとなる。
樹脂製リングバネが切断されても弾性力を失わずにホック止め機能が維持される実施態様で示す雌ホックに製造するために、現実の製造工程では樹脂製リングバネ実装前のバネ皿の外径(図5(b)の矢印で示す径)と樹脂製リングバネ実装組立工程後(上述のコの字でバネを覆うための鍔部を形成する工程後)のバネ皿の外径とを、公差範囲+0.05mm~-0.1mmを充足するように管理する。通常、バネ皿の周壁のコの字でバネを覆うための鍔部を形成する組立工程により、バネ皿の外径公差は±0.2mm乃至0.25mm程度生じることが知られている。
そして、通常は組立工程(アセンブリ)によりバネ皿の周壁先端を押圧してバネを覆う鍔部を形成することによって、バネ皿外径は広がる方向に押圧されて上記公差は組立工程によってプラス側へと触れる場合が多い。現実の全ての出荷用製品について、切断断面を調べたり、樹脂製リングバネを試験的に切断して弾性変形の機能喪失有無を調べることは不可能であるが、上記の寸法範囲を充足するアセンブリ工程であれば、フェイルセイフ製品としての機能を満たすことができることが本発明者により見いだされた。
図6は、本実施態様のフェイルセイフ樹脂製リングバネ(典型的には、全体として略円環フレームのリングバネにおいて周に沿って中心からの距離が交互に長短変化する凹凸フレームとなるような円周方向において弾性力を有する構造のバネであり図1に例示している形態)の弾性変形機能について、リング切断前後における機能喪失程度を調べた試験結果を示す表である。従来の通常の樹脂製リングバネを使用した雌ホックのゲンコ圧入・離脱を切れ無し状態(正常連続円環品)と切れあり状態(リング切断状態)、及び実施態様の樹脂製リングバネを使用した雌ホックの場合と、それぞれN数8個として試験した。図6においては、ゲンコ圧入・離脱1回目の試験結果と、ゲンコ圧入・離脱10回目の試験結果とをそれぞれ示している。
図6に示すように、ゲンコの圧入1回目時には通常リング切れ無しで平均2.96kgfであるが、切れありでは平均0.86kgfとなりリング切断に起因して弾性機能が大きく低下しているところ、本実施態様のフェイルセイフリング切れ無しで3.63kgfであり、切れありでは2.94kgfとなりホック止めに必要充分な弾性機能が維持されている。同様にゲンコの圧入10回目時には通常リング切れ無しで平均2.78kgfであるが、切れありでは平均0.78kgfとなりリング切断に起因して弾性機能が大きく低下しているところ、本実施態様のフェイルセイフリング切れ無しで3.30kgfであり、切れありでは2.58kgfとなりホック止めに必要充分な弾性機能が維持されている。
また図6に示すように、ゲンコの離脱1回目時には通常リング切れ無しで平均1.06kgfであるが、切れありでは平均0.32kgfとなりリング切断に起因して弾性機能が大きく低下しているところ、本実施態様のフェイルセイフリング切れ無しで1.37kgfであり、切れありでは0.95kgfとなりホック止めに必要充分な弾性機能が維持されている。同様にゲンコの離脱10回目時には通常リング切れ無しで平均0.97kgfであるが、切れありでは平均0.25kgfとなりリング切断に起因して弾性機能が大きく低下しているところ、本実施態様のフェイルセイフリング切れ無しで1.22kgfであり、切れありでは0.85kgfとなりホック止めに必要充分な弾性機能が維持されている。
一般に、離脱時の力が0.4kgf以下になってしまうとホック止めの機能を有することなく、現実にはちょっとした振動や揺れ、少しの圧力で容易に外れてしまうものと考えられるところ、実施態様の雌ホックにおいてはリング切断の障害が発生した場合でもホック止めの機能を維持し続ける結果が図6から得られていることが示されている。
図7は、八つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例1を示す図であり、図7(b),図7(d)はそれぞれ図7(a)のA-A´断面、図7(c)のB-B´断面を示している。図7に示す具体的形状例1は略八角形の全ての角を丸めて少し均した(ならした)ような形状と観察することもできる。さらに、この態様においては、図7(b),図7(d)から理解できるように、リング平面に対して厚さ方向にも凸状体が形成されて凹凸になっており、上記第一の実施態様で説明した「リング平面に対して垂直な上下方向に凸状のマルチブリッジ部」を備えるものである。また、図11は、図7に相当する現物の写真図面を説明するものであって、図11(a)が平面図であり、図11(b)がA-A´断面、図11(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、図11(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。
また図8は、六つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例2を示す図であり、図8(b),図8(d)はそれぞれ図8(a)のA-A´断面、図8(c)のB-B´断面を示している。図8に示す具体的形状例2は略六角形の全ての角を丸めて少し均した(ならした)ような形状と観察することもできる。また、図12は、図8に相当する現物の写真図面を説明するものであって、図12(a)が平面図であり、図12(b)がA-A´断面、図12(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、図12(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。
また図9は、六つの凸が一定間隔で配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例3を示す図であり、図9(b),図9(d)はそれぞれ図9(a)のA-A´断面、図9(c)のB-B´断面を示している。図9に示す具体的形状例3は略六角形の全ての角を丸めて少し均した(ならした)ような形状と観察することもでき、図8に示す具体的形状例2からさらに均してきれいな円環に近づけたような形状と観察することもできる。また、図9に示す具体的形状例3では、外側への凸は六つ観察されるが、凹は殆ど目立たないよう程度にまで均されていると見ることもできる。また、図13は、図9に相当する現物の写真図面を説明するものであって、図13(a)が平面図であり、図13(b)がA-A´断面、図13(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、図13(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。
また図10は、四つの凹凸が交互に配置されたリング形状を呈する実施形態の樹脂製リングバネの具体的形状例4を示す図であり、図10(b),図10(d)はそれぞれ図10(a)のA-A´断面、図10(c)のB-B´断面を示している。図10に示す具体的形状例4は略四角形の全ての角を丸めて少し均した(ならした)ような形状と観察することもできる。また、図14は、図10に相当する現物の写真図面を説明するものであって、図14(a)が平面図であり、図14(b)がA-A´断面、図14(c)がB-B´断面をそれぞれ示している。なお、図14(b),(c)では断面写真撮影のため右端をクリップで把持しているものである。
上記した各実施態様での考察結果を総合的に勘案すれば、本発明の樹脂リングバネは、好ましくは、リングが切れた場合でもその直径が拡大することを防ぐように、バネ皿の内周壁に少なくともリング外周の一部が当接・近接することが好ましい。バネ皿内周壁とリング外周との間に遊び空間が大きければ、その遊び空間を利用して破断等したリングバネが外側へと拡がりその径が拡大される結果、ゲンコが通過する内径も広がってしまい、ゲンコを保持するホック機能が損なわれるものとなる。このため、破断等が生じた場合でもリングバネ内径が広がることを防ぐように、リングバネの外周の少なくとも一部がバネ皿の内周壁と当接・近接して、バネ皿の内周壁をバネ径拡大防止ストッパとして利用できるような配置とし、またそれに対応した好適なリングバネの形状・構造・大きさとすることが好ましい。参考までに、このような構成や機能は従来の真円形状のリングバネでは実現し得ないことは当業者には容易に理解可能である。
また、上述したような構成や機能を実現するための典型的かつ好適なリングバネの形状・構造等とは、ホック機能をバネ破断時でも確保・維持するために、破断していない自然配置状態のバネ皿内でのバネ内径と破断したバネ内径が殆ど同じ(これは上述のバネ皿内周との相対的配置・大きさ関係で達成される)であって、かついずれの状態においても、ゲンコの圧入とそのくびれ部での保持機能(ホック機能)とゲンコの離脱との各作用を満足する必要がある。このため、バネ破断の有無に拘わらず、バネ外径が広がらなくても、ゲンコの圧入・離脱を成し得る程度にバネ内径が任意に広がることが可能である一方、ゲンコのくびれ部での保持機能(ホック機能)を満足し得る程度にバネ内径が狭い自然状態を取り得る構造が求められる。
樹脂製リングバネの外径が広がらなくても内径のみが広がるためには、典型的には径方向に弾性機能を有することが好ましい。上述した各実施態様でのリングの周に設けられた径方向の凹凸構造は、その凹凸を構成するアーム部分が樹脂特性としての可撓性を有するので、内径が広がることを可能とする径方向の弾性機能を有するものとなる。ここで、凹凸を構成する樹脂リングのフレームのアーム部分を、リング円周の接線方向とリング半径方向との各直交ベクトルに分離した場合に、特に半径方向のベクトル成分が撓むことによって、ゲンコが圧入・脱抜される内径が拡大されることが可能となる。半径方向のベクトル成分は、円周方向成分の樹脂リングが切れた場合にでも、その可撓性に殆ど影響を受けることがない。
また、他の典型例としては、薄い円盤状(CDや昔のレコード盤形状に近い)とする樹脂リングバネとすることもできる。ゲンコの圧入・離脱時に円盤中心孔が押圧力に応じて押圧・付勢方向に撓むことで中心孔が広がってゲンコの通過を可能とすることができる程度に可撓性を有する素材とするか、または/及び薄いシート状の円盤リングバネとすれば良い。シート厚と可撓材料特性の調整でもってホック機能の強弱等を設計・調整等可能である。また、このようなシート状円盤樹脂リングバネは、シート面に任意の位置・大きさ・範囲・形状で切れ込みスリットが設けられていても良い。例えば、シート状円盤樹脂リングバネの径方向に任意幅のスリットを一定間隔で設け、一見すると短冊形状(または細長台形形状)の複数の樹脂シートが放射状・環状に配置されているような態様とすることもできる。
例えば、土星の輪形状のような樹脂リングバネとすれば、一部が切断された場合でも、内径が自ら広がるような作用は生じ難いことが考えられるので、バネ皿の内周壁にリング外周の一部が当接・近接する必要は生じない。半径方向に長さ幅を有する樹脂リングバネでは、ワイヤー状の樹脂リングバネの場合と比較して、切断された場合の広がろうとする動作時に、内側(中心に近い側)と外側(中心から遠い側)との樹脂で拡がり長さ(湾曲距離)に差異が生じる(内輪と外輪との差と考えることができる)ので、拡がり動作が自ら大きく制約されるものとなる。このため、ゲンコが挿通する孔径の拡がりも生じることがなく、またゲンコの保持機能(ホック機能)も損なわれることがないと考えられる。
(第3の実施態様)
下記表1は、バネ皿の外径と樹脂リングバネの外径とのクリアランス値(図15に示す“t1”)と、ゲンコ圧入・離脱強度(すなわちバネ機能維持可否)と、の関係を説明する実験結果を示している。
この実験においては、図12及び図8に示す樹脂リングバネを使用しておりその寸法を図17に示しているがこれに限定されるものではない。表1において、クリアランス値(t1)とは、“バネ皿2210の外径”から“バネ皿の材厚×2”と“樹脂リングバネ2300外径”とを減算した値である。より具体的には、この実験では、バネ皿の材厚は0.35mm、樹脂リング外径は9.80mmのものを使用した。図15は、““バネ皿2210の外径”-“バネ皿の材厚×2””と“樹脂リングバネ2300外径”との差異であるクリアランス値(t1)と、“バネ皿の鍔部内壁”と“鍔部で覆われた部位における樹脂リングバネ2300の上端(典型的にはマルチブリッジ部1400(1)乃至1400(4)の上端)”とのクリアランス値(t2)と、を説明する図である。
図15において説明しているように、クリアランスには、縦方向のクリアランス値(t2)と、横方向のクリアランス値(t1)と、が存在する。いずれのクリアランスも樹脂リングの鍔部で覆われた部分の可動領域・自由度を制限する要素として有効であり重要であると考えられる。
表1に示すように、樹脂リングバネの外径を10.68mm(比較例1),10.65mm(実施例2),10.62mm(実施例3),10.58mm(実施例4)とそれぞれ変えた場合に、横方向のクリアランス値(t1)×2倍は、0.18mm,0.15mm,0.12mm,0.08mmとなる。それぞれの場合について、切断(切れ)がある場合と無い場合とでバネ機能の維持可否を、“圧入・離脱強度(1回目)kgf”と“圧入・離脱強度(10回目)kgf”として測定した。
この値が1kgf程度以上であれば現実の使用に耐えうるバネ機能が維持されているものと典型的には判断できる。表1においては、樹脂リングバネの外径が10.58mm(実施例4)の場合に、離脱強度(1回目)が0.90kgfであり離脱強度(10回目)が0.85kgfであるから、樹脂リングバネの切断・部分破壊が生じたとしてもバネ機能がこの中で最も維持されていることが理解できる。このため、好ましくは横方向のクリアランス値(t1)×2倍は0.2mm以下とするが、さらに好ましくは0.1mm以下(t1<=0.05mm)とすることがバネ機能の維持が図られる。なお、この実験・測定で使用したゲンコは図19に示すものを使用したが、ゲンコの形態や寸法は図19で示すものに限定されるものではない。
また、表2は、樹脂リングバネのマルチブリッジ部をバネ皿の鍔部でサンドイッチして挟持固定した場合に、樹脂リングバネの切断有無によるバネ機能維持程度を測定した結果を説明している。バネ皿の鍔部でリングバネを上下から挟持固定すれば、樹脂リングバネのマルチブリッジ部が挟み込まれてここでリングバネが固定されるものとなる。
表2に示す測定においては、図16に示すように、樹脂リングバネ2300に対して上下方向からバネ皿2210の鍔部で押圧挟持して固定した態様を用いている。この実験においては、図11及び図7に示す樹脂リングバネを使用したものでありその寸法を図18に示しているがこれに限定されるものではない。なお、表2に示す実験・測定で使用したゲンコは表1の測定と同様に図19に示すものを使用したが、ゲンコの形態や寸法は図19で示すものに限定されるものではない。
上記表2は、バネ皿の鍔部内壁と樹脂リングバネの上面(すなわちマルチブリッジ部)とのクリアランス値(図15に示す“t2”)と、ゲンコ圧入・離脱強度(すなわちバネ機能維持可否)と、の関係を説明する実験結果を示している。
表2において、クリアランス値縦方向(t2)とは図16に示すように、“バネ皿2210の包み高さ(hk)”から“バネ皿の材厚(hw1)×2”と“樹脂リングバネ230線径(バネ高さ=バネ厚さ)”とを減算した値である。表2において、より具体的には、この実験では、バネ皿の材厚は0.35mm、樹脂リングバネ外径は9.80mm、樹脂リングバネ厚(最も厚い部位(すなわちマルチブリッジ部の厚さ(典型的には図1に示すマルチブリッジ部1400の厚さh2)))は1.70mmのものを使用した。
表2に示すように、樹脂リングバネの外径を10.80mmとし、横方向のクリアランス値(t1)×2倍は0.30mmとし、縦方向のクリアランス値(t2)×2倍を0.20mm(すなわち樹脂リングバネの挟持固定なり)と-0.05mm(すなわち樹脂リングバネの挟持固定有り)としたそれぞれの場合について、切断(切れ)がある場合と無い場合とでバネ機能の維持可否を、“圧入・離脱強度(1回目)kgf”と“圧入・離脱強度(10回目)kgf”として測定した。なお、縦方向のクリアランス値(t2)×2倍が-0.05mm(すなわち樹脂リングバネの挟持固定有り)とマイナス値となっているのは、樹脂リングバネ(のマルチブリッジ部分)が鍔部で押圧挟持されて若干押しつぶされその厚さ(高さ)が自然状態の押圧挟持前よりも小さくなった状態を意味している。
この値が1kgf程度以上であれば現実の使用に耐えうるバネ機能が維持されているものと典型的には判断できる。表2においては、縦方向のクリアランス値(t2)×2倍が-0.05mm(実施例1)の場合に、離脱強度(1回目)が1.04kgfであり離脱強度(10回目)が0.91kgfであるから、樹脂リングバネの切断・部分破壊が生じたとしてもバネ機能がこの中で最も維持されていることが理解できる。このため、好ましくは縦方向のクリアランス値(t2)×2倍は0mm程度とするが、さらに好ましくはマイナス値(すなわち樹脂リングバネを鍔部で若干押しつぶして押圧挟持して固定する)とすることバネ機能の維持が図られる。
本書面で説明した樹脂製リングバネや雌ホック等は上記実施態様で説明した具体的な形状や構造・形状と構造との組み合わせ・素材・製造方法等に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、当業者の技術常識や周知・慣用技術等を適宜組み入れ・組み合わせて、任意に修正・変更乃至アレンジすることができるものであることは当業者に容易に理解されるところである。
本発明は、服飾や鞄・靴・各種革製品や布製品等に使用される種々のフックやスナップボタン等に広く展開し適用可能である。
100・・・雄ホック、200・・・雌ホック、300・・・リングバネ。

Claims (35)

  1. 雌ホックの収容ハウジング内に収容された状態で、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする樹脂製リングバネであって、
    平面視において連続した星型多角形を呈し、
    平面視における同位置において、リング平面に対して垂直な上下方向に凸状のマルチブリッジ部を備える
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  2. 請求項1に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記星型多角形は八芒星であり、前記マルチブリッジ部は等間隔で4つ備えられる
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    曲げ応力によりその内径が拡大されるバネ特性を有するものとする
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    平面視で凸となる凸部に対して凹部がより大きく外方へ開くように移動することで、その内径が拡大される
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  5. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネの厚さが0.7mm乃至1.0mmである場合に、前記マルチブリッジ部の厚さが1.3mm乃至1.6mmである
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  6. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネの厚さが0.7mm以上である場合に、前記マルチブリッジ部の厚さは1.0mm以下である
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  7. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネの重さは1個あたり0.05g以下である
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  8. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、結晶性エンジニアリングプラスチックであり、POM(ポリアセタール)または、ポリアミド樹脂またはPPS樹脂が用いられる
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  9. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、ホットランナー方式の射出成型機を用いてランナーレスで作製される
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  10. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記マルチブリッジ部は、前記雌ホックの鍔部によりその頭頂部での上下方向動きを制約される
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  11. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、
    前記樹脂製リングバネは平面視において連続した星型多角形を呈し、その凸部が自然状態において、雌ホックの収容ハウジング内周壁と当接しているか、または0.1mm以下の間隔を空ける程度である
    ことを特徴とする雌ホック。
  12. 請求項11に記載の雌ホックにおいて、
    前記凸部が自然状態において、雌ホックの収容ハウジング内周壁と、0.05mm以下の間隔を空ける程度である
    ことを特徴とする雌ホック。
  13. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、
    前記樹脂製リングバネは、平面視において連続した星型多角形を呈し、平面視で最も外側に凸となる複数の全ての凸部が、前記雄ホックの挿入動作中の少なくともいずれかのタイミングにおいて、前記収容ハウジングの内壁に当接する
    ことを特徴とする雌ホック。
  14. 請求項11乃至は請求項13のいずれか一項に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記凸部が前記雌ホックの収容ハウジング内周壁と当接した状態では、前記凸部のさらなる外側への動きが制約を受けるものとする
    ことを特徴とする雌ホック。
  15. 請求項11乃至は請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記雌ホックの収容ハウジング内において、前記樹脂製リングバネは前記雌ホックの収容ハウジングの内周壁に対して回転または摺動回転可能に配置構成されるが、前記凸部が最も強く収容ハウジング内壁に押圧された状態では押圧摩擦力によりその摺動回転が制限される
    ことを特徴とする雌ホック。
  16. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネの前記星型多角形は八芒星であり、前記マルチブリッジ部は等間隔で4つ備えられる
    ことを特徴とする雌ホック。
  17. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、曲げ応力によりその内径が拡大されるバネ特性を有するものとする
    ことを特徴とする雌ホック。
  18. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、平面視で凸となる凸部に対して凹部がより大きく外方へ開くように移動することで、その内径が拡大される
    ことを特徴とする雌ホック。
  19. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネの厚さが0.7mm乃至1.0mmである場合に、前記マルチブリッジ部の厚さが1.3mm乃至1.6mmである
    ことを特徴とする雌ホック。
  20. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネの厚さが0.7mm以上である場合に、前記マルチブリッジ部の厚さは1.0mm以下である
    ことを特徴とする雌ホック。
  21. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネの重さは1個あたり0.05g以下である
    ことを特徴とする雌ホック。
  22. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、結晶性エンジニアリングプラスチックであり、POM(ポリアセタール)または、ポリアミド樹脂またはPPS樹脂が用いられる
    ことを特徴とする雌ホック。
  23. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、ホットランナー方式の射出成型機を用いてランナーレスで作製される
    ことを特徴とする雌ホック。
  24. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の雌ホックにおいて、
    前記マルチブリッジ部は、前記雌ホックの鍔部によりその頭頂部での上下方向動きを制約される
    ことを特徴とする雌ホック。
  25. 雌ホックの収容ハウジング内に収容された状態で、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする請求項1に記載の樹脂製リングバネであって、
    前記樹脂製リングバネが前記収容ハウジング内に収容された自然状態において、前記収容ハウジングの内壁と前記樹脂製リングバネの外周との間の直径方向の間隔が大きい部位と小さい部位とが交互に配置されるように、前記樹脂製リングバネは外側に凸状となる凸状部を一定間隔で備える
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  26. 請求項25に記載の樹脂製リングバネにおいて、
    前記樹脂製リングバネの凸状部においては、前記樹脂製リングバネの内周も直径方向の外側へと凸状である
    ことを特徴とする樹脂製リングバネ。
  27. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持する雌ホックであって、
    前記樹脂製リングバネは平面視において、円周方向に連続し、直径方向に凹凸を有し、その凸部が、自然状態において雌ホックの収容ハウジング内周壁と0.05mm以下の間隔を有する
    ことを特徴とする雌ホック。
  28. 請求項27に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネは、請求項25または請求項26に記載の樹脂製リングバネである
    ことを特徴とする雌ホック。
  29. 請求項27に記載の雌ホックにおいて、
    前記雌ホックに雄ホックが挿入される挿入動作中において前記樹脂製リングバネが拡大された場合に、少なくとも前記樹脂製リングバネの一部が前記雌ホックの収容ハウジング内周壁へ当接する
    ことを特徴とする雌ホック。
  30. 請求項29に記載の雌ホックにおいて、
    前記雌ホックの収容ハウジング内周壁へ当接する前記樹脂製リングバネの前記一部は、前記凸部である
    ことを特徴とする雌ホック。
  31. 請求項27に記載の雌ホックにおいて、
    前記樹脂製リングバネの外径と、前記雌ホックの収容ハウジングの内径との差異は、0.1mm以下である
    ことを特徴とする雌ホック。
  32. 請求項31に記載の雌ホックの製造方法において、
    前記樹脂製リングバネを前記雌ホックにアセンブリする前後で、前記雌ホックの外径の寸法公差が、+0.05mmから-0.1mmの範囲内となるように、前記樹脂製リングバネをコの字状に覆う鍔部を形成する工程を有する
    ことを特徴とする雌ホックの製造方法。
  33. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持する雌ホックであって、
    前記樹脂製リングバネは自然状態における平面視において、ゲンコが挿通される中央孔を備えた薄板状の円板形状であり、前記ゲンコから押圧される方向へ前記中央孔近傍辺縁部が撓んで前記中央孔の径を拡大することによって、前記ゲンコの通過を可能とする
    ことを特徴とする雌ホック。
  34. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、
    前記マルチブリッジ部と、前記マルチブリッジ部を覆う鍔部との間隔が0mmであるかまたは前記マルチブリッジ部が前記鍔部により押圧挟持されて固定される
    ことを特徴とする雌ホック。
  35. 請求項1に記載の樹脂製リングバネを収容ハウジング内に収容した状態で保持し、挿入された雄ホックを挿入状態でロックする、雌ホックであって、
    前記樹脂製リングバネの鍔部で覆われた部分の少なくとも一部が、前記鍔部の内壁と常に接触している
    ことを特徴とする雌ホック。
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