JP2837130B2 - ホック用バネ - Google Patents
ホック用バネInfo
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Description
用いられるホック用バネに関する。
明図であって、ホックは、バネ1側とゲンコ2側から成
り、バネ1側は、キャップ3内に金属製の線材を折り曲
げて加工したバネ線4、4aをゲンコ係合穴5内に露出
するように組み込んだ構成から成り、ゲンコ2側は頭部
6とアゴ7から成っている。
クにおいては、次の如き欠点がある。 a.ホックを留めたとき、ゲンコ2のアゴ7部分がバネ
線4、4aの平行な露出部分4′、4a′にかかるよう
になっているため、ゲンコ2を入れるときと外すときの
力は同一である。一方、ホックに求められる機能は、入
れ易く、外れにくいことである。このため、バネ線4、
4aの硬さを用途により適度に調整しているが、この硬
さが軟らかいと入れ易いが外れやすく、硬すぎると入れ
にくく外れにくいという問題がある。
入りするときに点線矢印のように逃げ、ゲンコ2はバネ
線4、4aの露出部分4′、4a′がアゴ7に係合して
留まる構造であることから、この方向では外れにくい
が、実線矢印方向においてはバネ線4、4aの露出部分
4′、4a′とアゴ7は係合していない。このため、こ
の方向に力がかかると、外れやすいという欠点がある。
外すときにはねばりがあって外れにくいという特徴を有
するホック用のバネを提供することが目的であって、そ
の構成は次のとおりである。
を座とキャップ間に組み込むと共に、 前記キャップの中
央には前記ゲンコ係合穴よりも大径のゲンコ挿入穴が設
けら れていて、このゲンコ挿入穴の内側であって、前記
バネ板との間には、前記ゲ ンコ係合穴を囲むようにして
円形凸状の内側支点が形成されていると共に、前 記座の
内側であって、前記バネ板との間には、前記ゲンコ係合
穴を囲むように して円形凸状の外側支点が形成され、且
つこの外側支点は、前記内側支点より 離れて形成されて
いることにより、ゲンコ係合穴にゲンコを嵌入するとき
には、ゲンコ係合穴の部分が内側に変位してやわらかく
嵌入でき、ゲンコ係合穴からゲンコを引き抜いて外すと
きには、内側支点によりゲンコ係合穴の部分が外側に変
位するのがある程度規制されてねばりがあり、外れにく
いように構成されていることを特徴とするホック用バ
ネ。
前記1記載のホック用バネ。 3.ゲンコ穴に放射状にスリット又は切欠部を形成して
成る前記1又は2記載のホック用バネ。
る場合、次の如き樹脂を用いることができる。例えばA
BS樹脂、ポリカーボネート。一方、バネ板を金属で製
作する場合は、ステンレス、リン青銅製の薄板。なお、
金属製のバネ板の場合、ゲンコ係合穴を内側にカールし
て切り肌が出ないように加工し、これによりゲンコに傷
をつけないようにすることが必要である。
ンコ係合穴を形成し、このゲンコ係合穴から放射状にス
リットを入れて拡径及び変位しやすい構造とする。但
し、ゲンコ係合穴はその内周縁が円周を形成せず、3点
以上においてゲンコのアゴに係合する突出部を形成した
形状でもよい。又、輪郭を輪状に変形し、この内側にゲ
ンコのアゴに係合する係合部を3ケ所以上形成したもの
でもよい。
ャップの内周円を内側にカール又はバーリングし、この
カール又はバーリング部分でバネ板を支持し、これによ
りバネ板をキャップの面よりも内側に位置させる。キャ
ップの内円は、バネ板のゲンコ係合穴よりも大径に設定
する。この径の差は、ゲンコを外すときのねばりとなる
ので、この設計はホックの用途により決定する。例え
ば、径の差が小さいと内側支点がゲンコ係合穴の縁に近
く、外側への変位量が小さくなるため、ゲンコを外すと
きに硬く、ねばりはなくなる。一方、径の差を大きくす
ると、ゲンコ係合穴の縁が内側支点より遠くなり、外側
への変位量も大きくなるので、この分ねばりが出て弾力
性に富み、外れにくくなる。
係合穴の部分が内側に変位し、同時に拡径し、ゲンコが
アゴの部分まで入ると弾性作用で戻り、収径してアゴに
係合する。
がバネ板のゲンコ係合穴から抜けるとき、バネ板のゲン
コ係合穴の部分が内側支点で押さえられていて変位量が
小さく、これに伴い、ゲンコ係合穴の拡径抵抗が大きく
なって、ねばりが出ると共に、外れにくくなる。
であって、10は上部にハトメ穴11を形成し、下縁に
沿って外側支点12を形成した金属製の座、13はプラ
スチック製のバネ板であって、この中心にはゲンコ係合
穴14が形成されている。15は金属製のキャップであ
って、このキャップ15の中心には内円16が形成され
ていると共に、この内円16の内側には、カールにより
内側支点17が形成されている。
板13は外側支点12とキャップ15の内側支点17の
2点で支持され、ゲンコ係合穴14は内側と外側に変位
(円曲)自在であるが、内側への変位量は大きく、外側
への変位量は小さい。18はゲンコ、19は頭、20は
アゴである。なお、バネはハトメにより、ゲンコ18側
はホソにより生地に取り付けられる。
であって、(イ)(ロ)はプラスチック製、(ハ)
(ニ)は金属製である。(イ)はゲンコ穴から八方にス
リット14aを形成した例、(ロ)は四方に逃げ14b
を形成した例、(ハ)は八方にスリット14aを形成し
た例、(ニ)は四方にカット14cを形成した例であ
る。なお、金属板の場合、ゲンコ係合穴14の縁には内
側又は外側にカール部14dが形成されている。
ル部14dを形成した例、図5は金属製の四角形リング
21の内側にプラスチック製の突起(係合部)22を形
成して外側支点とした例である。なお、この図5の構造
により、全体をプラスチックで成形することも可能であ
る。このバネ板13の場合、ゲンコ18の頭19の出入
りに際しては矢印方向に拡径する。
係合例であって、(イ)はバネ板13のゲンコ係合穴1
4を上方に変位させながらゲンコ18の頭19が入って
行く状態、(ロ)はバネ内にゲンコ18の頭19が入っ
てゲンコ係合穴14にアゴ20が係合し、ホックがとま
っている状態、(ハ)はゲンコ18の頭19を引き抜く
状態であって、バネ板13のゲンコ係合穴14は内側支
点17により支持されて外への変位量が規制されている
状態である。
面に突起13aを形成することにより、外側支点12を
形成した例、図8は座10の下縁を下方にカールさせて
外側支点12を形成した例、図9はキャップ15におい
て、バーリング加工により内側支点17を形成した例、
図10はプラスチック製バネ板13側に突起を形成して
内側支点17を形成した例である。
おいて、従来のバネ線に代えてバネ板を用い、更にこの
バネ板を内側と外側の2点支持となし、内側への変位は
外側支点をゲンコ係合穴より遠く設定して変位しやす
く、外側への変位は内側支点をゲンコ係合穴に近く設定
して変位しにくくした。この結果、ゲンコが入る場合に
はやさしく、外れる場合にはねばりがあって外れにくい
構造となっている。又、本発明に係るバネは、従来と同
様に自動機を利用して製造することが可能であり、製造
コストは従来例と変わらない。
図。
した例の説明図。
を形成した例の説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 中央にゲンコ係合穴を形成したバネ板を
座とキャップ間に組み込むと共に、前記キャップの中央
には前記ゲンコ係合穴よりも大径のゲンコ挿入穴が設け
られていて、このゲンコ挿入穴の内側であって、前記バ
ネ板との間には、前記ゲンコ係合穴を囲むようにして円
形凸状の内側支点が形成されていると共に、前記座の内
側であって、前記バネ板との間には、前記ゲンコ係合穴
を囲むようにして円形凸状の外側支点が形成され、且つ
この外側支点は、前記内側支点が位置するゲンコ係合穴
側より離れて形成されていることにより、ゲンコ係合穴
にゲンコを嵌入するときには、ゲンコ係合穴の部分が内
側に変位してやわらかく嵌入でき、ゲンコ係合穴からゲ
ンコを引き抜いて外すときには、内側支点によりゲンコ
係合穴の部分が外側に変位するのがある程度規制されて
ねばりがあり、外れにくいように構成されていることを
特徴とするホック用バネ。 - 【請求項2】 バネ板を樹脂又は金属で成形して成る請
求項1記載のホック用バネ。 - 【請求項3】 ゲンコ係合穴に放射状にスリット又は切
欠部を形成して成る請求項1又は2記載のホック用バ
ネ。
Priority Applications (1)
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JP6504996A JP2837130B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | ホック用バネ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6504996A JP2837130B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | ホック用バネ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09252809A JPH09252809A (ja) | 1997-09-30 |
JP2837130B2 true JP2837130B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=13275726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6504996A Expired - Fee Related JP2837130B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | ホック用バネ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2837130B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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-
1996
- 1996-03-22 JP JP6504996A patent/JP2837130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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JPH09252809A (ja) | 1997-09-30 |
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